びっくり、復活イエス入場の賛美歌 ~この曲は!

 復活祭(Pasqua)だった昨日の朝は、アッシジ郊外にあるサンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会のミサに出かけました。

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Basilica di Santa Maria degli Angeli, Assisi  5/4/2015

 昨年までより1時間半早いミサに出かけたので、ミサの前に、死から復活したイエス・キリストの像と共に広場を歩いて教会に入る行進の行事があり、駐車場から教会へと向かう途中に、行進のために控えている様子を見ることができました。

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 教会前では、修道士や大勢の人々が、キリストの像の行進を待っています。例年、復活祭やクリスマスのミサではミサに参列する人の数が倍増し、座れる場所を見つけるのが難しいほどなので、わたしたちは行進は待たずに、そのまま教会に入りました。やがてキリストの像と行進の一行が教会に入場し、合唱団が、主イエス復活を祝う賛美歌を歌い始めたのですが、わたしはその曲を聞いてびっくりしました。

 この曲は昔からとても聞き慣れている曲のはずだけれど、まさかこの曲を、イタリアのカトリック教会でこういう歌詞で歌われるのを聞くなんて、思ってもみなかった。日本の高校で教えていた頃、行事か何かのたびに、吹奏楽部の生徒たちが演奏していた曲のはずだ。運動会の行進? それとも、卒業式の入場行進。いや、違う。国旗や校旗を掲揚するときの音楽かしら。

 日本にお住まいの皆さんならすぐに思いつくはずの、この曲が使われる場面を、高校現場から、そして日本での生活からもう13年も遠ざかっているがために思いつけず、実は今朝になっても、思い出そう思い出そうと、夫の車でドライブをしながら、車の中でずっと考えていました。そうしてようやく思い出しました。では、いったいその賛美歌はどういう曲だったのか。興味のある方はお聞きください。


 "Cristo è risorto, alleluia"「キリストが復活した。ハレルヤ」という言葉で始まるこの賛美歌。そうです。日本では表彰式に際して演奏されるあの音楽です。

 ウィキペディアによると、この曲は元来ヘンデルが1746年に、オラトリオ、『ユダス・マカベウス』中の行進曲、「見よ勇者は帰る」(See the conquering hero comes)として作曲したものだということです。1884年に歌詞がつけられてフランス語の賛美歌となり、1925年には英語に翻訳され、現在ではドイツを初め世界中で歌われているそうです。さらに、欧米諸国では結婚式や葬式、クリスマスで歌われると、ウィキペディアにはあるのですが、イタリア語では「キリストが復活した」という歌詞であるためでしょう、昨日は復活祭のミサに際して、この賛美歌を歌っていました。

 これもやはりウィキペディアの情報ですが、日本で表彰式に際してこの曲を使うようになったのは、この曲が「かつては近代オリンピックの表彰式に流されていた」からだそうです。

 こうして調べてみて、同じ曲が、時を超え、国境を越えて、さまざまな機会に演奏され親しまれていること、そうして、日本とイタリアでは、曲の使い方と利用する機会がまったく異なることがおもしろいなとつくづく思いました。

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Ieri una grande sorpresa in chiesa - il canto, "Cristo è risorto, alleluia".

Questa melodia è usata in Giappone nelle cerimonie di premiazione!!
- Appena iniziata la canzone, ho saputo che è una melodia molto familiare suonata in Giappone in occasioni solenni, ma non ricordavo per quali occasioni. "I ragazzi della banda suonavano spesso questo brano, non di rado lo ascoltavo anche alla televisione, ma..." Ho impiegato ben 24 ore per ricordare che in Giappone durante le cerimonie di premiazione suonano quasi sempre questo brano. Secondo la Wikipedia in giapponese il brano è adottato in questa maniera in Giappone, perché nelle Olimpiadi moderni suonavano questo brano dell'oratorio, "Judas Maccabaeus" di Handel durante la cerimonia di premiazione. Tale uso sarà rimasto forse solo in Giappone dove la popolazione non riconosce la melodia come quella dell'inno.
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参照リンク
- ウィキペディア日本語版 – よろこべやたたえよや
- ウィキペディア日本語版 – ユダス・マカベウス
- 世界の民謡・童謡 – 見よ、勇者は帰る ヘンデル作曲 オラトリオ 「ユダス・マカベウス」より

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2015-04-06 23:08 | Feste & eventi | Trackback | Comments(2)
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Commented by ayayay0003 at 2015-04-07 18:50
なおこさん、こんばんは♪
もう、復活祭が終わったのですね~(*^^*)
こちらでも、エッグのお菓子を売っていたりもするお店もあるのですが、すっかり忘れてました~(^^;
やっぱり、宗教が違うので、日本では、わりと認知されてきたとは言え、馴染みがないかもしれませんね!
ミサで使う音楽が、日本では、表彰式に使われているというのもなんだか同じような感じでしょうか?宗教の違いって大きいかもしれませんね!
Commented by milletti_naoko at 2015-04-07 21:47
アリスさん、こんにちは♪ 復活祭は年によって月日がかなり違うこともあって、日本では、キリスト教の信者の人でも身近にいないと、いつかという把握も難しいでしょうね。卵のお菓子を売る店が日本にもあるとは、びっくりしました。

もともとは近代オリンピックの表彰式で使われていたということですから、きっと欧米で催された際にこの曲が表彰式で流れたことも多いと思うのですが、この曲を賛美歌として知っている国では、そういう使い方はしなくなり、逆に他の機会には聞くことがない日本では、表彰式=この曲という図式が生まれて根づいていったんでしょうね。イタリアに来てから13年間、この曲を奏でる表彰式を見たことも曲を聞いたこともなかったであろうに、日曜日に歌のメロディーを聞いて、すぐに埋もれていた記憶が振動を始め、翌朝にはどういう機会に使われていたかを思い出すことができました。
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