どうあろうとも戦争は~ジャンニ・ロダーリの詩、『覚え書き』

 最近、心に響き、共感したイタリア語の詩を、朗読音声つきの映像と日本語訳を添えて、紹介します。作者は、イタリアの児童文学作家、ジャンニ・ロダーリです。
 


Promemoria       di Gianni Rodari

Ci sono cose da fare ogni giorno:
lavarsi, studiare, giocare,
preparare la tavola,
a mezzogiorno.

Ci sono cose da fare di notte:
chiudere gli occhi, dormire,
avere sogni da sognare,
orecchie per non sentire.

Ci sono cose da non fare mai,
né di giorno né di notte
né per mare né per terra:
per esempio, la guerra.

覚え書き    ジャンニ・ロダーリ作 

毎日しないといけないことがあります。
体を洗うこと、勉強すること、遊ぶこと、
昼にテーブルの準備をすること。

夜にしないといけないことがあります。
目を閉じること、眠ること、
夢を見ること、
耳はあっても周囲の音は聞かないこと。

絶対にしてはいけないことがあります。
昼も夜も、海でも地上でもしてはいけないことが。
それは、たとえば、戦争です。

(以上、石井訳)

注)
 簡単に訳せると思っていたら、第2節の3・4行目でつまずきました。3行目はいろいろな解釈が可能で、4行目には一見矛盾があります。インターネット上に探しても解説は見つからず、夫に尋ねると、「詩だから好きなように解釈すればいい」ということなので、わたしなりの解釈をした上で、子供にも理解しやすい言葉に訳してみました。

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Rocca delle Fiabe, Sant’Agata Feltria 15/11/2015

 詩に夢が出てくるので、日曜に訪ねたサンターガタ・フェルトリアのおとぎの城(Rocca delle Fiabe)の写真を添えておきます。この広間では、シンデレラと王子が二人で踊り続け、くるくると回り続けるのですが、その間、周囲の映像や照明が美しく変化していき、感動が音楽にも盛り上げられて、とてもすてきでした。興味のある方は、下のロッカ・デッレ・フィアーベのサイトの表紙に、城を紹介する短い映像があります。二人が踊り、広間が彩られる様子も見られますので、興味があればご覧ください。

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Nell'articolo presento la poesia di Gianni Rodari, "Promemoria" e la sua traduzione in giapponese.
Dobbiamo realizzare un mondo dove tutti i bambini del mondo possano studiare, giocare ogni giorno e dormire i sogni tranquilli di notte.
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参照リンク / Riferimenti web
- ウィキペディア日本語版 – ジャンニ・ロダーリ
- Bibliolab.it – Gianni Rodari (Italia, 1920-1980) Promemoria
- Rocca delle Fiabe - HOME

関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2015-11-18 23:57 | Lingua Italiana | Trackback | Comments(2)
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Commented by kazu at 2015-11-19 17:46 x
なおこさん、こんにちは。ずっと読み逃げでした^^;。フランスの事件があっただけに、この詩は心に響くものがありますね。ご主人様のお言葉に勇気を得て、私は素直に読みました。毎日私たちは〜する、けれど、絶対にしないことがある、それは、例えば戦争です。UPされているイラストもとても素敵であたたかく、あの絵の世界観は争いなんて皆無だと思わせられました。

それと、サンターガタ・フェルトリアは、ペーザロの近くでしょうか?おとぎの城のある場所にふさわしい雰囲気のある名称ですね。
Commented by milletti_naoko at 2015-11-19 20:05
かずさん、こんにちは。こうしたテロの被害はアフリカ・中東など、欧米以外の他国でも、むしろ他地域で多数起きていること、そのテロ攻撃に国を追われて、自分や家族の命を守ろうとヨーロッパに来る移民をテロリストと呼び、排斥せよと叫ぶ無知で偏見に満ちた政治家やジャーナリストの存在、過去も今も一部過激派のテロリストが欧米で起こした惨劇のために、テロリストが本拠とするとされる国の無差別爆撃で、数千数万の罪のない、むしろテロリストに被害を受けている市民が命を落とすこと、そうした攻撃を当たり前のようにとらえる諸国の姿勢を、そら恐ろしく感じています。

数年前、マルケ州のペーザロ・ウルビーノ県に属していた、マレッキあ川沿いの多くの市町村が、エミリア・ロマーニャ州リミニ県に移ることを願い出て認められたのですが、サンターガタ・フェルトリアも、そうした町の一つです。町に住む友人が、この変更前に、方言や食文化などからも、自分たちはロマーニャに属するとずっと感じていたのだと語ってくれました。
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