梨の木騒動

 今月は、わたしは2度、夫は3度、果樹を扱う遠方の植木屋に足を運びました。11月20日に、スペッロ近くの植木販売店を訪ねたとき、ミジャーナに植えるために、わたしがぜひほしいと思い、夫と購入を決めていた果樹の一つに、梨があります。イタリアの店頭や庭先で、西洋梨の実や木はよく見かけるのですが、日本の梨は、ペルージャの店では、わたしはまだ見かけたことがないように思います。それでずっと、おいしい梨の木がうちにあればと願っていたので、今回はあらかじめ店に電話で梨の木があることを確認してから、スペッロに近い店に出かけました。

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20/11/2015

 「二十世紀、あるいは幸水があれば」と期待しながら出かけたのですが、あったのは豊水という品種だけです。この日は、この豊水梨をはじめ、アーモンドや柿、ザクロなど、ハつの鉢を購入して、ほかの果樹についても、夫が買いたいと決めていた品種がないものについては、店にあった中から、目で見て、元気に育っていそうな若木がある品種を選びました。

 それが、うちに帰ってから、わたしたちが購入したアーモンドの品種も幸水梨も、別の品種のアーモンドや梨の木を近くに植えないと、買った木一つだけでは、実がならないようだということを、インターネットで情報を調べていた夫が発見しました。

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24/11/2015

 先日、アッシジの夕焼けがきれいに見える別の植木屋に出かけたのは、梨に実がなるように、別の品種の梨を購入するためだったのです。夫が店のサイトを見て、電話をかけて確認し、二十世紀梨があるようだと思って訪ねてみたら、ところが二十世紀はなくて、あるのは、幸水と新世紀、この二つの品種だけでした。「幸水と豊水ならば、近くに植えれば実がなる」ということは、すでに調べ上げて、知っていましたし、幸水梨が甘くて水分が多くておいしいことは、愛媛に暮らしていた頃、一番よく見かけて食べた梨なので、よく知っていました。

 そうなのですが、このとき、すでに他店で購入していた梨が、豊水だったか幸水だったかに、わたしも夫もどうも確証が持てませんでした。と言うのも、イタリアの人には、たとえばバイクメーカーのYAMAHAを「ヤマカ」と発音するように、HをKと発音したり、混同したりする人が多くて、スペッロの店で豊水梨を購入したときも、店の人がKOOSUIと発音して、夫も真似するので、わたしが「これはおいしいわたしが知っているKOOSUIではなくて、HOOSUIだ」と言ったのですが、そういう経緯があって、記憶の中で、すでに買った梨の木が、豊水だったか幸水だったかにまったく自信が持てなくなってしまっていたのです。万一すでにうちにあるのが幸水であれば、幸水を買って帰ったのでは、実がなりません。もう一つの品種、新世紀は聞いたこともなかったのですが、わたしが知らないだけでおいしいのかもしれないと思い、この日はとりあえず、新世紀を購入して帰宅しました。

 そうして、うちに帰って、うちにあったのが豊水であったことが判明しました。インターネットで調べてみて、新世紀梨はあまりおいしくないらしいこと、そして、日本では植えたいと思う人があまりいないからか、新世紀梨と豊水梨の組み合わせで、実がなるのかどうかがどうしても分からないという結論に至りました。

 植木屋は遠いのですが、今朝、わたしが自宅で日本語の個人授業をしている間に、夫が無事、幸水梨と交換してもらって来てくれました。

 いろいろありましたし、梨をはじめとして、購入した果樹は皆細く、小さいのですが、これでいつかは、イタリアでおいしい梨が食べられる日が来るだろうと思うと、とても楽しみです。

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Dolci, succosi e gustosi,
i frutti di Nashi
li amo molto, ma non li mangio da anni.
Ora abbiamo giovani piante di Nashi, Hosui e Kosui,
in futuro potremo assaporarli anche qui a Perugia :-)))
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2015-11-28 23:59 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(4)
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Commented by ayayay0003 at 2015-11-29 09:51
おはようございます^^
梨騒動、楽しく読ませていただきましたよ(^^♪
先日、チラッとは聞いていましたが、幸水なしがイタリアで売られているとは驚きました!(^^)!
だとしたら、イタリアでも幸水、豊水がホテルなどでも出る日もあるかも(・・?なんて期待してしまいますね(笑)
イタリアと日本はそんなには気候が違わないと思うので、あとは土の性質が合えばなんとかなるかな(・・?と思います。
なおこさんが、美味しい日本の幸水をイタリアで召し上がられる日が来ることが出来るよう、早く成長してもらいたいものですね(^-^)
ご主人さま、取り変えに行ってくださるとは何てお優しいのでしょうか(^^♪
家の最近植えた木ですが、家はなおこさんとことは反対で、外国が原産のピンクのレモン(身がピンクらしい)と、カシス、そしてチェリー(これもアメリカンチェリーのような種類)を植えましたが、はたしてどうなることでしょうか(笑)
Commented by toto at 2015-11-29 17:39 x
なおこさん、おはようございます。
日本の梨の苗木が売っているんですね! わが家は植えるところがないのでうらやましい! 大きな実がつきますように! 「桃栗三年」の歌の続きで「梨のばかめは18年」と覚えていますが、本当に18年もかかるのでしょうか。歌の真意はわかりませんが。
私の近所ではときどき「Nashi」と銘打って売られています。小振りで、皮の色は濃いめの梨色。果物についているシールを頼りにサイトを調べたら、リグーリアで育てているようです。今年はいつも出ているスーパーに出なかった(か、タイミングを見逃した)ので、出ないかと思っていたら、今ごろになって違うスーパーに出てきました。小降りは変わらず、例年に比べてかなりごつごつの不格好でした。味はいつもより悪かったです。残念ながら。
でも先日、また別のスーパーで別の「Nashi」を発見。産地も種類もわかりませんが、明るめの黄色がかったクリーム色。まだ食べていませんが、味がいいといいなぁ。

温州みかんは「Satsuma Miyagawa」と出ているものをよく見かけますが、Nashiは日本名の銘柄をまだ見かけたことがありません。苗木が売られているならば、そろそろ銘柄付きで売られるようになるのでしょうかね。
Commented by milletti_naoko at 2015-11-30 06:23
アリスさん、こんばんは。自分たちの覚え書きの意味もあって書いたので、楽しみながら読んでいただけたようで何よりです♪ もともとイタリアに日本風の梨がないので、あるものはどうしても日本から来ているというのが、幸水梨がある理由だと思います。ともかく、なつかしいおいしい梨がいつか食べられるかと思うとうれしいです♪

ピンクのレモンですか! 初めて知りました。日本の桜がワシントンやローマで咲いているくらいですから、アメリカンチェリーも日本で無事に育つのではないかと思います。うちの場合、ミジャーナでは、実を鳥がつつく前に、まだうら若い果樹の幹を、鹿やイノシシが傷めてしまうのが深刻な問題のようです。覆えば動物からは守れるけれども、通りかかる人の目につきやすくなって、食べられてしまうかもと、そんなことまで夫は心配しています。
Commented by milletti_naoko at 2015-11-30 06:28
Totoさん、お住いの地域では時々店頭に梨が並ぶんですね! なんてうらやましい♪ 確かに梨は品種もいろいろで、育て方によって味も変わるでしょうから、なるほど、食べてみるまでどんな味か分からないというドキドキがあるんですね! 

みかんは、わたしはMiyagawaとあるのはよく見かけるのですが、Satsumaとまで書いてあるものもあるんですね! そうですね。梨も、もっと多くの人が食べるようになって、多くの品種が知られるようになれば、売るときにも銘柄が書かれるようになって、買うときのいい目安になりますよね。
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