ほほえましい砂の芸術、リミニの浜のプレゼーペ

 2日に見たリミニ、トッレ・ペドレーラのプレゼーペは、全体的には厳かな雰囲気が漂っているのですが、細部を見ると、遊び心や愛があふれているようで、思わず笑みがこぼれ、ほんわりした気持ちになれました。

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Presepe di Sabbia @Torre Pedrera, Rimini 1/1/2016

 長年連れ添ったであろう夫婦が、脇に置かれたカゴから、きっと何か用事の途中であろうと思われるのに、時間など気にせず、ただ共にいられることを喜んで、優しく肩を寄せ合っています。

 そうして、上には、巡礼者らしき旅人がいると思ったら、衣あるいは体の前につり下げた袋から、子羊が顔と前足を出しているようです。さて、この人物はいったい、どんな物語を語ってくれるのでしょうか。

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 小さい像や細かい細工は、材料が砂だと難しいと思われるのですが、オリーブの木々も、羊の群れも、八百屋や肉屋の店や人物も、びっくりするほど細部まで、ていねいにつくられています。

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 洗濯や食事の様子はもちろんですが、おもしろいのは、上の方の階段やその前に、一人でいる人たちの像です。特に何をするわけでもない、何者でもない人の存在のおかげで、不思議な現実感があります。

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 例年どおり、大量の砂を運び込み、大きなプレゼーペをつくり上げるだけでも、大変でしょうに、こうやって、細かいところにも、愛と想像力、手間を惜しまなかったつくった方たちに拍手と感謝の気持ちを送ります。

 わたしも仕事に、そして毎日に、そんな姿勢で臨んでいけたらと思いました。

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Una coppia sempre innamorata, un pellegrino in viaggio...
Descrivendo i minimi dettagli della vita con amore e creatività,
il Presepe di Sabbia di Torre Pedrera questo anno
regala un sorriso e gioia più grande.
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参照リンク / Riferimento web
- Presepi in Riviera – Presepe di Sabbia di Torre Pedrera
↑↑ Periodo di apertura: 8/12/2015 - 10/1/2016. Ingresso libero.
   展示は2015年12月8日から2016年1月10日まで。入場は無料です。

関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-01-04 23:59 | Emilia-Romagna | Comments(10)
Commented by nagisamiyamoto at 2016-01-05 09:03
なおこさん、こんばんは
すごーい!!これは初めて見ました。砂で作ったプレゼーペって期間限定だし、とても貴重なものですね。海辺のリミニらしい素敵なものだと思います。直接見れたらいよいよ感動も倍増しそう。
いずれにしても素敵な年越しをしたのですね。
気づけは今年は5日も過ぎてしまって・・・(涙
Commented by ayayay0003 at 2016-01-05 10:09
なおこさん、おはようございます^^
昨年も、こちらの砂のプレゼ―ペを見て凄い!と感じ感動しましたが、やはり何度見ても素晴らしいです。
それに、毎年作品が違うのでは(・・?
細部にまで拘ったプレゼ―ペ、作る方のお気持ちまで伝わってきそうですね。
巡礼者が抱えた袋の中からの羊、確かに分かります♪
今までは、羊のことには気がつかなかったけど、先日なおこさんの説明で羊は関係が深いとお聞きしてたので尚感動しましたよ。
Commented by ムームー at 2016-01-05 17:08 x
なおこさん
こんにちは、今年もよろしくお願いいたします。
素晴らしいテレセーベに見とれています。
微笑ましい二人の姿に優しさを感じますね。
色々と工夫があって全体を見てもやはり
優しさや愛を感じることが出来ますね。
こうしてお話が出来て嬉しいです。
Commented by suzu-clair at 2016-01-05 17:29
砂のプレゼーペ、
細やかであたたかさが感じられて、
本当に素敵ですね。

これだけの細かな作業は、
根気も必要だと思いますが、
ほほえましい日常のシーンに、
きっと楽しみながら作られたのだろうな、
と感じられるあたたかさがあって、
本当にいいものですね♪

私も、なおこさんと同じで、
自分も仕事や目の前にある日常生活を、
楽しみながらも丁寧に向き合っていきたいと思いました。
素敵な記事を、ありがとうございます☆
Commented by milletti_naoko at 2016-01-06 00:02
なぎささん、こんにちは。おっしゃるように、砂浜のプレゼーペは期間が過ぎれば姿を消してしまうことを考えると、とても貴重な作品ですよね。リミニ県の砂浜には、他にも砂で築いた大がかりなプレゼーペがあって、今までにも何度か見ていいなと思ったのですが、今年はこんなふうに細部までていねいに温かい情景を描いている様子に感動しました。今年の展示は1月10日までだそうです。この時期はあっという間に時が経ちますね。
Commented by milletti_naoko at 2016-01-06 00:10
アリスさん、こんにちは。そうなんです! サンタ・マリーア・アンジェリ教会の世界のプレゼーペ展や常設プレゼーペの作品は、いつも変わらないし、そんなふうに年に一度、あるいは通年同じプレゼーペを飾るところも少なくないのですが、毎年異なるプレゼーペを展示するところもたくさんあります。ここでは夏は海水浴客でにぎわう砂浜に、かなり広い場所を取って展示していることもあり、毎年クリスマスを祝う時期が終わる頃には(イタリアでは通常1月6日)取り払われるため、おっしゃるように、毎年、題材は同じでも、新しい作品を新たにつくることになります。

羊、ここにもたくさん登場していますよね。巡礼者の羊はなぞですが、そんなふうに覚えて感動してまでくださったと知って、うれしいです。ありがとうございます。
Commented by milletti_naoko at 2016-01-06 00:14
ムームーさん、こんにちは。こちらこそ、今年もよろしくお願い申し上げます。砂でこれだけの作品を作り出すなんて、すてきですよね。2枚目の写真にも、中央付近に、寄り添って踊っている男女がいて、優しさあふれる今年のプレゼーペ、わたしも見ていて、うれしくなりました。

わたしもこうやって、ムームーさんとお話できて、うれしいです♪
Commented by milletti_naoko at 2016-01-06 00:18
すずさん、砂のプレゼーペは、各地でそれまでにどうつくってきたかという伝統もあり、近隣の他の浜辺の作品に対する競争意識もあると思います。そうした中で、形だけではなく、見る人の心も考えて築かれた、温かい作品のように感じられて、見ていて楽しかったです。

すずさんの作品や記事を拝見していると、豊かな感受性と細部までの愛を活かして、すずさんが日々を過ごされ、お仕事をされていることが伝わってきます。こちらこそいつも、心からの温かいコメントをありがとうございます♪
Commented by London Caller at 2016-01-06 05:49 x
ええ、砂ですか?
とても思えませんよ。
たいへん不思議の作品です。
作り方も簡単じゃないでしょうね。
時間はもちろんかかります。
Commented by milletti_naoko at 2016-01-06 08:06
London Callerさん、本当におっしゃるとおりです。先ほど作成の様子を撮影した映像を見て、本当に大変な作業だなと感じました。見ると、なおさらのこと、仕上がりのみごとさにびっくりします。
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