サムライ特集、Rai歴史番組で今日・明日放映

 「Il Tempo e la Storia」というイタリアの歴史番組が興味深くて、時々見ているのですが、今夜、午後8時48分から、この番組で、日本の武士に焦点を当て、平安末期から現代までの日本の歴史が紹介されます。

Samurai: la casta guerriera #iltempoelastoria con Massimo Bernardini e il prof. Franco Cardini h.20:50 http://ow.ly/XAltz

Pubblicato da Rai Storia su Lunedì 8 febbraio 2016

 実は、今夜のRai Storia(54 ch)での放映は、今日の午後1時10分からRai3で放映された同じ特集の再放送です。わたしがイタリアで教えてきた、イタリア人の大学生や社会人には、日本の文化や歴史に興味がある人が多く、中には武士が好きで、日本に行ったら刺青を入れたいという若者もいました。けれども、これも友人・知人に聞いた話ですが、イタリアの学校で習う世界史では、日本は第二次世界大戦のあたりになってようやく登場していたそうです。そういう事情ですから、イタリアの人の日本の歴史についての知識は、現代のニュースや『七人の侍』、『ラストサムライ』、『座頭市』などの映画や、『子連れ狼』などのテレビ番組などを通して、漠然としたイメージを思い描いただけのものであることが多く、実は先日の友人宅の夕食でも、侍について聞かれて、苦労しながら説明しました。

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da www.facebook.com/raistoria/

 今日のサムライ特集は、昼食時にテレビをつけたら、たまたま放映していたのを、途中から見ました。個人的には、武士道や武士の生き方を、死の覚悟や名誉にばかり重点を置いて説明していることや、「武士道→名誉のための死→神風」という単純な公式で、歴史的事実をとらえていることが気になりました。平安末期から鎌倉時代にかけての武士の台頭から、いきなり江戸時代へと歴史が飛んでいるのも、どうかと感じたのですが、イタリア語で手に入る日本の歴史に関する史料はまだ少ないこともあり、番組で紹介されていた映像や本も、英語で作られたものやイタリア語訳がすでに存在するものだったこともあって、そういう中で、かなり検証を重ねた結果、作られた番組ではあるのでしょう。

 とにかく、日本の歴史というと、流れの中で武士と天皇をどう位置づけていいのかさっぱり分からないというイタリアの人が多い中で、武士について一面を誇張して取り上げているきらいはありますが、さまざまな史料を用いて詳しく語っているので、武士や日本の歴史に興味のあるイタリア人や、そういうお友達・ご家族がいる方にはおすすめです。

 午後8時48分からの放映を見逃した場合にも、遅くなりますが、同じRai Storia(54 ch)で、今夜午後11時51分、明日、午前6時7分、午前9時27分、そして、午後2時12分に、再放送があります。

 Raiが制作し、放映する番組の多くは、イタリアに住んでいれば、放映後しばらくしてRaiのサイトに映像が追加されてから、視聴することが可能です。ルイーザ・スパニョーリのドラマも、イタリアにお住まいであれば、インターネットで見られるのですが、そういうリンクの紹介は後にして、今は取り急ぎ、今夜のサムライ特集のご紹介をしておきます。

*追記(2月9日)
 初回放送から1週間は、イタリア国内であれば、上記のサムライ特集、『I Samurai la Casata Guerriera』を、オンラインで視聴することが可能です。リンクは以下のとおりです。最初に約30秒、Raiが挿入した広告があり、番組はその直後に始まります。
L'avete perso? Potrete vederlo da queto link (↓↓ )fino a domenica 14 febbraio.
- Rai.tv – Rai Replay – Rai3. Il Tempo e la Storia – I Samurai la Casata Guerriera
(Durata 00:45:43, Andato in onda il 8/2/2016)
Dalla pagina web, “Rai Replay. 7 Giorni di Programmi Rai da Rivedere”

*****************************************************
Stasera Speciale sui Samurai su Rai Storia (54ch) alle 20:48
- oppure potere vedere; oggi 23:51, domani 6:07, 9:27, 14:12
*****************************************************

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-02-08 18:45 | Giappone | Trackback | Comments(8)
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Commented by London Caller at 2016-02-09 06:38 x
歴史の番組、ここもありますよ。
「Yesterday」なんです。
でも内容はよく戦争とかドイツに関するなので、
私はあまり興味はありません。
動物の番組のほうが好きです。

ああ、そう!登別伊達時代村に行ったことがありますか?
忍者ショーを見に行きたいなあ〜
温泉街と地獄谷はもちろん行きますよ。

こちらは忍者は侍よりもっと人気があると思います。
手裏剣は刀よりもっとおもしろいんでしょう。^^;
Commented by とすかーな at 2016-02-09 06:38 x
なおこさん、こんばんは☆
侍、天皇本当によく聞かれます。特に年配の方から(笑)
侍=腹切りと思っている人が多くて、とはいえイタリア語で上手に説明できないから、イタリアで藤沢修平の蝉しぐれとかたそがれ清兵衛とかの侍の小説が流行ればいいのにと思います。
天皇の存在も、イタリアの王家とは違う感覚で見られていることも感覚的になかなか理解してもらえないので、こういう番組があると助かるなー。
Commented by Mehreenkhan at 2016-02-09 11:39
私も日本の歴史のことについてはよく聞かれます。
でも、実は侍のことに関しては一度も聞かれたことがないんですよ。歴史的にも難しいからでしょうか。こちらで聞かれるのは前回も話に出ました忍者のことや天皇のこと。そして一番みんなが興味があるのが第二次世界大戦のことですね。戦争のことを聞かれるのは胸が痛みます。あまりにも残忍なことをしてしまっていましたからね。こちらにもある場所に行くと「日本軍の~」とか「日本の侵略したときの~」などのスタチューが置いてありますので、それを目にするとちょっとドキドキしたりもします。それでも、今現在は親日でいてくれるここの国の方たちに感謝です。
Commented by mitsugu-ts at 2016-02-10 01:38
こんばんは、お久しぶりです!こちら北イタリアでは日本の伝統的な武術を、日本の本部と連絡を取りながらしっかり勉強しておられる方も多く、そういった少数の方は僕なんかよりよっぽどサムライの事を良く知っているな、という印象です。僕もこちらに来てから、イタリア人に薦められて「葉隠」や「五輪の書」をイタリア語訳で読む羽目になり、おかしいやら情けないやら・・・。笑。うちはテレビを見ないので、またRaiのページに上がってきたら見てみます。ご紹介ありがとうございました!
Commented by milletti_naoko at 2016-02-10 04:14
London Callerさん、そちらにも歴史番組があるんですね! このイタリアの歴史番組でも、戦争やドイツに関して歴史を語ることは少なくありませんが、わたしはそういうときはあまり見ずに、古代や中世で特にイタリアやフランスに関連するものや、ジュール・ヴェルヌ作品を読んで気になった19世紀の歴史、日本に関する歴史を語るときなど、テーマが気に入ったとき、時間があれば見るようにしています。時々、「え! そんなことが」という発見もあって、おもしろいです。

なんとなんと、登別にも時代村があるんですか! それは知りませんでした。なるほど忍者の方が人気があるんですね。

Commented by milletti_naoko at 2016-02-10 17:51
とすかーなさん、こんにちは。侍だけではなく、天皇についても聞かれることがあるんですね! 年配の方でもそうやって日本について、単にマスコミで放映される以外の情報について興味を持たれているというのは、うれしいですね。侍=腹切り、それだけでは決してないのに、今回の歴史番組でも、そこにばかり焦点が当てられているのが残念でしたが、侍・天皇の歴史的位置づけを、分かりやすく説明していたのではないかと思います。

ヨーロッパでも、イタリアとイギリス、他の北欧の国では、王家に寄せる気持ちや報道の仕方もかなり違いますよね。わたしもこうして、日本など遠い国の歴史も取り上げてくれる番組、ありがたいなと思います。
Commented by milletti_naoko at 2016-02-10 18:20
めひりんさん、他の方のコメントにもあったのですが、マレーシアでは忍者の方が侍よりも関心が高いんですね! 天皇についてもですか。わたしはこちらであまり聞かれることがないのですが、逆にイタリアや英国の王室やマスコミ報道から想像して、こういうものと思い込んでいる人が多いのかもしれません。第二次世界大戦について関心が高いのはもっともですよね。にも関わらず、日本の文化や日本の人を温かく迎え入れるお国柄のようで、かつてマレーシアを訪ねた友人が、「日本が忘れてしまった大切なものがまだ生きている」と語ってくれたのを、なつかしく思い出します。
Commented by milletti_naoko at 2016-02-10 18:44
みつぐさん、お久しぶりです。わたしの友人にも、合気道の黒帯で、日本の本部とも連携を取り、教えもしている人がいたりしますが、そこまで侍については知らないので、みつぐさんの周囲のイタリアの方、本当によく勉強されていますね。

『五輪の書』や『風姿花伝』は、日本の高校で教えていたとき、教科書や模試の古文の問題に出てくることがあったので、本も買って読んだりして、興味深いなと思ったのですが、『葉隠』は読んだことがありません。高校では日本文学史もよく教えていたのに、あまり覚えがないなとWikipediaで見てみると、どうも、アメリカで英語に訳され、それが逆輸入されて、一節だけを取り出して、「武士道とは死ぬことと見つけたり→特攻、玉砕、自決」と解釈することが多いということで、今回のRaiの特集も、まさにその流れを汲んだものと言えると思います。そもそも書かれたのが1716年頃であり、一度ならず禁書の扱いを受けたこともあるようで、どこまで日本の武士道や武士の在り方を反映していたかは謎で、前回の報道でも、他に史料があまりないものだから、これこそ武士道の真髄を説いた書のように語られていて、そういう評価はいかがなものかと感じました。初回放映後一週間であれば見られるリンクはすでに出ていましたので、追加しました。お時間があるときにでも、ぜひ!


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