ペルージャ秘密探訪@雑誌『Panorama』魅力のイタリア縦断の旅1

 イタリアは、本当はテレビニュースや新聞がふだん伝えない、すばらしい魅力のある国であるはずで、北から南まで、選り抜かれたイタリアの町を訪ね、その魅力を発見し、伝えていきたい。

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Inaugurazione di Panorama d’Italia a Perugia 11/5/2016
con il direttore Giorgio Mulè e il sindaco di Perugia Andrea Romizi

 時事問題や政治を扱うイタリアの週刊誌、『Panorama』が、こうした心意気で開催するPanorama d’Italiaが、今日ペルージャにやって来ました。午後4時過ぎからの開会式では、『パノラマ』編集長とペルージャ市長から、豊かな文化遺産と可能性を秘めつつ、あまり知られていないペルージャの魅力を発信するいい機会になればと、あいさつがありました。

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 式の最後に、今年開催地となる11都市とその州が記されたイタリアの地図に、2016年、ジェノヴァ、マチェラータに続いて会場となるペルージャ、ウンブリアの紫色の地図のピースが加えられました。今後の開催予定地は、パドヴァ(6月8~11日)、ラヴェンナ(6月29日~7月2日)、アマルフィ海岸(9月7日~10日)、カッリャリ(9月28日~10月1日)、ミラノ(10月16~22日)、そして、マントヴァ(11月9~12日)、トラーパニ(11月23日~26日)となっています。(下記リンク参照)

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 「ペルージャ、知られざる町の旅」(Perugia: Viaggio nella città segreta)というガイドつきミニツアーが、開会式のあとに予定されていて、わたしはこのツアーに参加しました。まずは上の写真で奥に鐘楼が見える

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 プリオーリ宮殿まで歩き、ペルージャが中世に、都市国家として栄えていた頃、国政の場であった宮殿の扉が、美しい装飾が施されたみごとなものであり、それに反して、大聖堂の正面扉が、役所のもののように素朴であるのは、ひょっとしたら、本来予定されていなかった場所に取りつけられたのかもしれないという説明があり、なるほどと思いました。

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Cattedrale di San Lorenzo, Perugia

 ペルージャの大聖堂は、聖母マリアの結婚指輪という貴重な聖遺物があり、町には他に美しい教会がいくつもあるのに、どうしてこんな残念な外観をしているかが長い間不思議だったのですが、本来はプリオーリ宮殿と向かい合う側(写真手前)が正面であったのに、正面を写真右手に見える面に変更する、改装・拡張工事が開始され、その工事が終わらぬままとなったのだという説明を聞いて、合点が行きました。確かに、白とピンクの大理石の装飾が下3分の1を覆うだけに終わっていて、そう言えば、フィレンツェの大聖堂の正面も、約300年間、ペルージャの大聖堂同様に、むきだしの壁であって、新生イタリア王国の首都が、1865年にトリノからフィレンツェとなるにあたって、ようやく完成へと動き出したと、今年1月のフィレンツェブロガー再集合の際に、ガイドさんから説明がありました。(下記リンク参照)



 他にも、美しい大噴水などについて、興味深い説明がありました。ここで、ペルージャ市のツイートをご紹介するのは、噴水前に紫色のセーターを着て、わたしも小さく写っているから、かつ、わたしはできるだけ他の人が写らないように撮影したのですが、実は参加者が大勢いたことが、こちらの写真でよく分かるからです。

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 説明が興味深いことは別にして、名匠、ニコーラ・ピサーノと息子、ジョヴァンニ・ピサーノの手になる彫刻の美しい大噴水(Fontana Maggiore)も、

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今日、ベネチア建築の影響を受けていると聞いて、そう言えば確かにと思ったプリオーリ宮殿(Palazzo dei Priori)も、日本でも世界でも、どんなガイドブックにも記されているであろうペルージャの観光名所です。実は、ツアー名にあるsegreta「秘密の、知られざる」場所を訪ねるのは、いよいよこの後で、

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秘密の場所とは、かつてペルージャの有力貴族が暮らし、今は博物館となっているこちら、Casa Museo degli Oddi Marini Clarelliのことだったのです。入り口の広間の壁と天井の美しい装飾を見上げながら、期待に胸が躍りました。(つづく)

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Panorama d'Italia a Perugia 11-14 maggio 2016

- Inaugurazione & Perugia: Visita nella città segreta
Stupenda e straordinaria la Casa Museo degli Oddi
affreschi bellissimi, storia interessante e non solo.
(i dettagli saranno nel prossimo articolo)
Come introduzione, interessanti le spiegazioni
sul Palazzo dei Priori e della Cattedrale;
mi domandavo da tempo perché fosse così semplice
la decorazione esterna della cattedrale di Perugia
e ascoltando che essa è incompiuta,
solo il terzo della parete è coperto dai marmi,
finalmente ho capito il perché.
Poi ho ricordato che anche la facciata del Duomo di Firenze
fu rimasta spoglia per tre secoli fino al 1887.
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関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- JITRA連載 第1回「ペルージャとっておき散歩コース」 / Mio articolo, “Bella Perugia” su JAPAN-ITALY Travel On-line (15/2/2015)
- ペルージャすてき散歩1 / Passeggiata nel Centro di Perugia 1 (13/1/2012)
- ペルージャすてき散歩2 / Passeggiata nel Centro di Perugia 2 (15/1/2012)
- Perugia is happy (1/5/2014)
- 連載魅力のウンブリア / Fascino di Perugia & Umbria (12/3/2015)
- フィレンツェドゥオーモびっくり顔なし300年@ブロガー再招集2 / Curiose Faccende della Facciata del Duomo di Firenze - Ritrovo di Blogger a Firenze 2 @ Nuovo Museo dell'Opera del Duomo di Firenze (28/1/2016)
- 神父探偵と古代ウンブリア人の町グッビオ、JITRA連載第6回 / Gubbio, Città degli Antichi Umbri e di Don Matteo” (15/1/2016)
↑↑ 近年古代ウンブリア人に興味を持ち、古代エトルリアや古代ローマの遺跡も残るペルージャを、エトルリア人が治めるようになってからも、住民の大半は、イタリア最古の民族古代ウンブリア人だったと推測されると、読んだり聞いたりして、「秘密の」とは、知られざる古代ウンブリアの足跡かという淡い期待を寄せて参加したのですが、そうではありませんでした。

参照リンク / Riferimenti web
- Panorama – Chi siamo – Tutte le tappe di Panorama d’Italia 2016. Da Genova a Trapani, passando per Perugia e Cagliari, ecco tutte le città e le date della terza edizione del tour
- Panorama – Panorama d’Italia a Perugia: 4 giorni di eventi tutti da scoprire
- Città di Perugia Turismo e Cultura
- Fondazione Marini Clarelli Santi – Palazzo degli Oddi, Casa Museo degli Oddi Marini Clarelli

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-05-11 23:59 | Umbria | Comments(4)
Commented by ayayay0003 at 2016-05-12 08:23
なおこさん、イタリアは、十分観光立国だと思い込んでいましたが、それは、有名観光地(ローマ、ヴェネツィア、フィレンツェ)などはそうかもですが、まだまだ地方は、発掘段階なのかもしれないな?となおこさんの今日の記事を拝見して思いました!
ツイートに写るなおこさん、紫色のセ―ターでよく分かり嬉しいですよ(^_-)-☆
確かに、ペルージャの大聖堂の正面のことも、フィレンツェの大聖堂の正面の記事を拝見しているので、その説明、よく理解出来ました☆
一部だけ、ピンクと白の大理石ってなんだかチグハグでアンバランスに見えますね!
でも歴史を説明していただくと、感慨深いものがあります!
マントヴァとアマルフィ海岸も訪ねたことがあるので、興味深く拝見しましたよ(^^♪
Commented by milletti_naoko at 2016-05-12 19:37
アリスさん、イタリアも観光国ではあるのですが、お隣のフランスの方が観光客が多く、またウンブリアも、歴史も芸術作品も自然も豊かで、すてきな町も場所も多いのに、その割に知られていないのです。この購読者の多い週刊誌によるイタリア縦断ツアーの開催地に選ばれたことで、ペルージャやイタリアの市民にあまり知られていない地域都市の魅力が、より皆に伝わりますように。

そうなんです。言われてみれば、確かに壁の一部しか大理石の装飾がなくて、それでフィレンツェのドゥオーモのファサードのことを思い出しました。フィレンツェの場合は、イタリアの首都となるに際して、ようやく300年ぶりにむきだしの正面が装飾されたのですが、今はペルージャにもウンブリア州にもそういう資金はないし、ペルージャがイタリアの首都となることもないでしょうから、この大盛堂はこのままむきだしの壁を保ってしまいそうで、残念です。

マントヴァとアマルフィにも行かれたことがあるんですね! 写れたのはうれしいのですが、お祝いの食事続きで、すっかり体重が増えてしまったことを、写真を見て改めて反省しました。
Commented by London Caller at 2016-05-13 07:27 x
Panorama d’Italiaは実はおもしろいです。
NHKの「世界ふれあい街歩き」みたいですね。
でもイタリア限定だけです。^^;
私はときどきYoutubeで「世界の日本人妻は見た!」も見ます。かなりおもしろい番組だと思いますよね。
この世にいろいろな文化とか習慣とか食べ物などあるので、すてきですね。日本語ができれば、いろいろな情報も入手できます。とてもウ・レ・シ・イ〜
あっ、そう〜なおこさんも「世界の日本人妻は見た!」に参加するべきだと思いますよ。ペルージャのことは世界に広がりましょう!
Commented by milletti_naoko at 2016-05-13 16:15
London Callerさん、イタリアでも各地を訪問しておいしいものや見どころ、歴史などを紹介するテレビ番組はいろいろあるのですが、この催しがおもしろいのは、週刊誌という紙の媒体を使い、そうしてテレビと違って、この週刊誌は時事問題や政治を扱うかたい雑誌で読者層も違うため、そういう層や、地元の人に、地方再発見を促すことだと思います。

そんな番組があるとは知りませんでした! そうですよね。外国語が分かると、いろんな意味で世界が広がることを、わたしも実感しています♪
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