語学本選び買ったら開いて学べ、日本語・フランス語で初級から中級へ JLPT N3 & DELF B1

 昨年12月に日本語能力検定試験のN4に受かって、今年はN3を受けようと頑張る生徒さんの姿に、わたしもフランス語の再勉強に取りかからなければと思う今日この頃です。

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 ペルージャでは、日本語の問題集や参考書が、手に取って選べるほどに並ぶ書店がないため、二人で人に尋ねたりオンライン情報を調べたりして、今の力から徐々にN3合格までの力を身につけていくために、最も適しているのは、この2冊だろうと判断しました。そうして、わたしは4月6日、生徒さんも同じ頃にアマゾン日本で注文し、本の入った小包は、わたしのうちには11日に、生徒さん宅にもその頃に到着しました。

 わたし個人としては、イタリアで用いられている日本語の教科書としては、Hoepliの『Corso di lingua giapponese』シリーズの方が、『みんなの日本語』よりも好きなのですが、生徒さん自身が、これまで『みんなの日本語』を使って気に入っていること、そして、国際基督教大学(ICU)の教科書のイタリア語版であるHoepliの本は初級全3冊までで、中級を対象とした同様の参考書がないことから、結局、『みんなの日本語』を採用することにしました。

 まだ使い始めたばかりですが、日本語能力試験対策の問題集となると、たとえば写真右の『新完全マスター文法』のように、同じ級で何冊もそろえなければいけなかったり、試験対策の本なので、全体的な日本語の力を向上させるには、たとえすべてそろえても難があったりするのに対して、この中級の教科書であれば、読み話し聴く力や文法・語彙力を、バランスよくつけていけるのではないかと感じています。ただし、『みんなの日本語』1冊だけでは、用法や意味をまず学習者本人が文脈から推察できるような導入や、漢字の力やきちんとした文章を書く力、会話でのコミュニケーション能力に即つながるような演習課題に欠けるきらいがあるため、その足りないところは、わたしの方が工夫して、補っていくつもりでいます。

 バランスよく力をつけるためには教科書が必要だけれども、この中級I本冊は、まだ翻訳・文法解説のイタリア語版はなく、英語版が手に入るだけなので、英語の文法説明が添えられているようだということと、問題集を解くことで試験形式に慣れ、かつ文法力を鍛えられそうだということから、『新完全マスター文法』も購入しました。

 ただし、解説はわたしたちがこれまで見た範囲ではあまりにも簡素で、『みんなの日本語』ともども、だれかしっかり日本語を体系的に教えることができる人がいないと、自習書としては難しそうです。そのためか、生徒さんは、次の週には英語版の翻訳・文法解説を注文し、受け取ったのですが、これもやはり、独学で学ぶ人が本だけで理解するには説明が足りないようだと、今のところは二人でそう感じています。日本人が日本語の中で育ちながら、何年もかけて築き上げていく日本語の力を、1冊の教科書に凝縮させているのですから、そうなるのもやむを得ないのでしょう。実際、生徒さんがN4受験前から使っていて、最近終えたばかりの別の出版社のN3対策本には、日本の中学1年で履修するような内容から、高校の現代文や国語表現で教え、社会人でも苦労しそうな敬語の問題まで、分野も難易度もさまざまな文法項目や問題が並んでいました。わたしが日本で勤めて国語を教えたのは高校でしたが、履修・卒業したのは、愛媛大学教育学部中等教員養成課程国語専攻で、高校国語のみならず、中学国語と高校書道の教員免許も取得し、そのために必要な教科も履修しています。

 そこで、これからは、イタリア人で中級の日本語を学ぶ人や、日本語能力検定試験のN3を勉強する人に役立つような情報も、時々発信していけたらと考えています。

 日本語能力試験では、N4に合格すれば、日本語の初級の力はあるとみなし、N3を経てN2に合格することで、中級の力がついたと判断します。そのため、『みんなの日本語』は、中級2冊のうち、1冊目を購入したわけです。 『新完全マスター』は、初級文法の整理をしながら中級への力をつけていこうという、そういう編集方針が、わたしたちの学習・教育の目的と合致したので、買うことに決めました。

 外国語学習においては、初級にとどまらず、中級へと学習を継続すること、力を伸ばしていくことが、特に独学においては難しくなります。

 わたしのフランス語はまさにその状況で、そのため、「お金を払えば自分にムチが打てるし、力も伸びる」と、学校の同僚のフランス語の先生に、お金を払って個人授業を受けようと考えて、相談もしていたのですが、フランスへの帰国、そうしてイタリアに戻ってからは仕事が忙しくなって、時間が取れないとのことでした。語学学校は、数年前に英語の上級クラスに通ったのに、内容もクラスメートの語学力も中級そこそこで、これではお金を払って通う意味がないと感じて凝りています。単にネイティブスピーカーでだれかに教えた経験があればいいというのではなく、多少高くても、しっかりと教える技術や熱意のある先生に学びたいのです。

 フランス語の小説は数冊読んだものの、日本語の入門書を2冊終えたあと、DELF B1対策の問題集を2冊買ったのに、最初の数ページだけで勉強が止まってしまいました。問題の正解率は悪くないのですが、分からない言葉や疑問の文法事項が多くて、そういったことを調べるだけで時間がかかり、めんどうくさいと放り出してしまったというのが実のところだと思います。サンティアーゴ巡礼の前に、スペイン語を勉強したり、ほかの仕事に追われたりしたということもありますが、日本に暮らしていた頃は、土日も出勤する日があり、かつ平日の帰宅が夜遅く、仕事を家に持ち帰ることがあっても、イタリア語の学習をほぼ独学で続けられたのですから、それはいいわけにはなりません。

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 というわけで、アマゾン日本から日本語学習書を取り寄せるついでに、フランス語の初級から中級への足がかりとなり、B1対策問題集の問題を、よどみなく解いていくだけの力がつきそうなフランス語の参考書・問題集も、2冊注文しました。問題は、生徒さんが2冊の学習本で、着々と勉強を進めている一方、わたしは、本を選ぶのにかなり時間をかけたくせに、届いた本はまだ開いてさえいないことです。

 仕事で忙しかったり、いろいろ迷いがあったり、今も決断しきれていなかったりと、「理屈と膏薬はどこにでもつく」のですが、やはり本は、選んで注文するだけ、手元に届くだけでは意味がありません。教え子に倣って、まずは本を開いてみます。そうすれば、読まなければ解かなければと、心と手も動いていくはずです。

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"Minna no Nihongo Chukyu (Livello Intermedio) I" & "Shin Kanzen Master JLPT Grammar N3

- Con questi due libri, preparo un mio allievo studioso all'esame JLPT, Japanese Language Proficiency Test. Non è facile il livello N3, il livello intermedio, ma il ragazzo studia molto e cerco di aiutarlo il più possibile.
- Per Traduzione e note grammaticali di "Chukyu I" esiste ancora solo la versione in inglese e rispetto al contenuto denso e alle difficoltà delle strutture grammaticali, le spiegazioni a volte sembrano un po' scarne e inadeguate, quanto alle spiegazioni idem anche per "Shin Kanzen Master" con brevi spiegazioni in inglese e cinese. Tuttavia, è anche naturale vista la vastità, numerosità delle strutture grammaticali, kanji, competenze che devono acquisire per raggiungere il livello intermedio.
- Nel stesso pacco dei libri che avevo ordinato i manuali di giapponese c'erano anche due libri di francese. Solo che mentre il ragazzo ha già studiato molto con i nuovi manualli, io non ho ancora nemmeno aperto nessuno dei due... Forza!!
*******************************************************

参照リンク / Riferimenti web
- みんなの日本語中級〈1〉本冊
- 新完全マスター文法 日本語能力試験N3
- コレクションフランス語〈3〉文法 (<CD+テキスト>))
- 解説がくわしいフランス文法問題集

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-05-23 23:59 | Insegnare Giapponese | Trackback | Comments(6)
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Commented by ayayay0003 at 2016-05-24 18:06
なおこさん、イタリアでは、日本語学習の本は、手に入れにくいと思います(^^;)
それでも、熱心にお勉強される生徒さんがいるというのに感心します♪
独学で学ぶというのは、どんな分野でも大変ですが、好きこそ~でしょうか(^-^)
お忙しい中、フランス語の勉強も再開される様子、素晴らしいです!
昨年フランス旅行をして、やっぱりフランスの田舎へ行くとフランス語しか解さない方々が多く、個人でフランス旅行をするということの難しさを感じた次第です(笑)

最近、ヨーロッパ人の中では、お遍路さんに、フランス人が多いというのも不思議に思っていることのひとつではあります(^^)v
Commented by milletti_naoko at 2016-05-24 23:42
アリスさん、イタリアでは中級・上級まで達する人はなかなかいないので、特に中級より上となると、書店で見つかる本の幅や種類がぐんと減ってしまいますが、今はインターネットなどで取り寄せられる便利な時代になりました。こうやって日本語を一生懸命勉強してくれている生徒さんや人たちがいるのは、うれしいことです。

フランスと言えば、わたしは逆に、フランス語しか通じないのではとはりきって少しだけかじって行ったら、パリでは道を片言のフランス語で尋ねようとして、すぐに英語で返事が返ってきたり、イタリアとの国境のアルプスの山で歩く途中に出会った人にフランス語であいさつして話をしていたら、実はイタリアからの観光客だと分かったりして、驚きました。愛媛でも、聞く人によって、英語で答えられるかどうか変わってきますから、運もあって、なかなか難しいですよね。

お遍路さんにフランスの方が多いとはびっくりしました!! イタリアやサンティアーゴへの道でも、巡礼や山歩き中に、巡礼者に出会うことが多いのですが、イタリアで出会うのはもっぱらオランダやドイツの人が多く、サンティアーゴへの途上では、そうそう、フランスの人にも大勢出会いました。
Commented by London Caller at 2016-05-25 07:18 x
「みんなの日本語」、なつかしいですね!
ミラーさん!まだ覚えていますね。

私はN2に合格しましたが、勉強したいものがまだ山のようにあります。
聴解は一番難しいと思います。
敬語、特に謙譲語も難しいですね。
Commented by milletti_naoko at 2016-05-25 07:24
London Callerさんも、『みんなの日本語』で勉強されたんですね。N2合格なんて、すばらしい! 聴解はレベルが上がるごとに難しくなりますよね。敬語は日本人でも難しいほどです。謙譲語は独特の用法がやっかいですよね。
Commented by lucien518 at 2016-05-31 04:40
みんなの日本語、うちの主人も持っています。ミラーさん...のコメント、そのとおりですね。その名前は忘れられません。フランス語の話題ですが、右側の西村先生の本、買わずじまいでした。税抜きで2300円にメゲました。郵送料も以前より安くなったように感じます。...が2000円以上の本には関税がしっかりつくので買いません。EJは関税なしで届いたのでEJ専門になってしまいそうです。
Commented by milletti_naoko at 2016-05-31 20:10
lucien518さんのだんなさまは、そうすると日本語を勉強されたんですね! ミラーさんは『みんなの日本語』の言わば主人公で、日本に暮らし働くミラーさんの会社や家、余暇での会話を通じて、学習者がさまざまな場面で必要な日本語を学んでいくわけですから、だんなさまにとってもなつかしいでしょうね。

日本から輸入する本にかかる関税はイタリアでは税率が4%なので、手数料・配送料は高いものの、日本の消費税がかからないのがありがたいです。イタリア語話者向けのフランス語教材は、最初から会話量が長く、文法事項もイタリア語と共通する点ははしょり、イタリア語との違いをていねいにまとめてあるものの、日本人が学習上行き当たる問題や疑問に思う点にはあまり触れていないのです。それに、イタリア語を知っていると、語彙や表現、文法構造がなんとなく分かって、いいかげんに本を読み進めたり聞いてなんとなく分かったつもりになってよしとしてしまうことが多いので、基礎から中級にかけてていねいに学習し直すことが大切だと考えて購入しました。ちなみにアマゾン日本は、イタリアからの輸入は本は税率が4%なのに注文時には22%を支払わせておいて、後から差額を払い戻すという形を取っています。フランスでの本の関税が分からないのですが、ですから税はそれほど高くないので助かっています。


日本語教師・通訳・翻訳家。元高校国語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより


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