日々こつこつ肩リハビリも日本語も

 昨年から今年の初夏にかけてお世話になった理学療法士のアレッサンドロが、故郷のナポリに戻ってしまい、通っていたカイロプラクティック院にいなくなってしまったため、凍結肩(癒着性関節包炎)で可動域をできるだけ取り戻すには、療法士による施術と指示を受けてのリハビリ運動が必要だと知りつつも、新しく勤めている療法士さんは、アレッサンドロほど経験や技術があるだろうかという不安が、左肩まで凍結肩を患い、再び通院が必要だというときになって、頭をよぎりました。

 新しい療法士さんは、最初は様子を見るために手加減しながらの施術で、一度は忙しくて別の新人さんの担当になったこともあり、どうかなと思ったこともあったのですが、幸い、若いのにそれは勉強家かつ患者思いの人で、仕事中は息つぐ暇もなく忙しいというのに、昼休みには担当する人の検査の結果を調べ、家でも何冊も買ってきた専門書で勉強しようというほど熱心な人です。「研究結果など、いろいろ自分で調べて勉強しないと、日々いろいろと技術や療法も進化しますからね。」とのことで、ごく最近の研究結果で知った療法を、わたしと、別に同様に凍結肩を患っている男性に、試みてくれています。まだ痛みが激しい上に、動きがひどく制限されているのですが、その新しい療法の効果が、その日の施術前後の肩の動きの違いにすぐに表れることさえあって、感謝しています。

 うちでも毎日、指示してもらった運動を継続することが必要だと分かっているのに、うちでパソコンに向かって仕事をしたり、食事のしたくやアイロンがけなどの家事をしていると、ひどく肩や腕が痛むので、痛まない範囲でできる運動はするものの、痛みを伴う運動はついついさぼってしまいます。ただ、本当は毎日でも通うのがよかろうところを、療養までが長い病気で、毎日通うほどの時間とお金の余裕がないため、せめては、「効果を得るために最低限必要」と言われた週に2回通っているので、療養のない日も、きちんと運動をこつこつと続ければ、それが回復を早めることは分かっています。なのにできずにいたのですが、今朝、「ぼくの施術も、そうやって毎日家でも運動をすることで、より効果が出てくるんですから。」と聞いて、そのとおりだと反省し、今日は夕方うちに帰ってから、きちんとするべき運動を一通り終えました。

 と言うのも、そういう療法士さんの言葉を聞きながら、当たり前と言えば当たり前なのですが、わたし自身が新しい日本語の生徒さん、現在および過去のすべての生徒に言ってきたことに通じるものがあることを、改めて感じたからです。新しい生徒さんは忙しくて、うちで授業の復習をする時間がなかなか取れないようですが、授業があるときだけ学ぶのと、授業がないときにも、1日に20分でもいいから復習をするのでは、かなり学習成果が違ってきます。復習をすれば、学んだことを忘れずにすみ、確実に定着させて、自分のものにすることができるし、自分が苦手なところが分かって、その克服に向けて努めることもできるようになることでしょう。

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 昨年の生徒さんの一人が、

「学ぶ」の「学」という漢字は、一生懸命勉強して、脳みそが煮つまりそうに、溶けそうに、頭が爆発しそうになって、髪がほうぼうを向いて逆立つ、まさにそういう感じを表しているように見える

と思うまでに、日本語の勉強に苦しみながらも、必死で取り組んでいたように、肩のリハビリでも、さぼっているフランス語の学習でも、思うようにできずにいる瞑想でも掃除でも、「ぼんやりやろう」と思うだけではいつまでもできないので、まずはこつこつと、するべきことを少しでもしていって習慣にしてしまうことが大切であり、それを習慣にするためには、やはり「なんとなく」ではなく、「よしやるぞ」という思いと気合がなければいけないのだなと感じたのです。いったん軌道に乗ってしまえば、後は続けやすくなることは、経験的に知っています。リハビリと掃除については、そういう意気込みを持って臨み、瞑想とフランス語については、限られた時間の中で何ができるか、何がしたいかを改めて考えて、結論を出してみたいとも思っています。

 日曜に日本語能力試験のN3を受けた生徒さんに尋ねると、「合格できるかどうかは分からないけれども、自分なりに試験前にも試験後にも全力を尽くせたので、悔いはありません。先生に教えてもらって、とてもよかったので、またこれからもお願いします。ありがとうございます。」と、お礼まで書いてくれて、本当にうれしかったです。N2はN3と違って、過去からすでにあった2級に該当するので、どういう語彙や漢字、文法事項などを学ぶ必要があるか、その手がかりがあります。単なる受験対策にとどまらない、もっと深みがあって本当に学力がつく日本語の授業をしながら、N2に合格できるようにするには、どういう教科書や問題集がいいだろうかと、今調べているところです。

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- 学問も爆発だ - イタリア風新解釈 漢字の成り立ち 第1回 (20/4/2015)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-12-06 23:59 | Fiori Piante Animali | Comments(4)
Commented by ayayay0003 at 2016-12-07 13:30
なおこさん、新しい療法士の方が勉強熱心なだけでなく、こころから患者さんのことを思う方で良かったですね(^^♪
そういう熱意は、必ずや治療における効果をもたらすと思うし、何より患者さんのこころを癒す効果もあると思いました♪
病気で痛い思い、悲しい思いをしている患者さんの心に寄りそえることこそ、治療の一歩なのではないかしら?と私は思います。
リハビリ体操をお家で実行するというのは、やはりかなり効果があると思います!
かくいう私は、ごくごく簡単な腰痛体操なのではありますが続けることもう5年、さぼる日もありますが、寝る前と朝起きた時に2~3分ではありますがなんとか続けています!そのおかげか、以前のようなひどい腰痛は今のところはありません!
どうか痛まない程度に続けて早く回復すると良いですネ(^^♪
Commented by mokochan at 2016-12-07 23:29 x
なおこさんBuonasera.
肩、かなり痛いみたいですね。。痛いところに運動は本当に辛いと思います、が、痛くても動かす事がきっといいのでしょうね。ほんの少しの時間でも毎日となるとけっこう大変なものです。私などスロトレという筋トレ週に2度、それも10分というトレーニングが習慣化されません。とにかく筋肉をつけなければと色々本を読んでやってみることにしたのですが、やれやれ何かしら用事ができるとすぐ忘れてしまいます。イタリア語もそうですね、試験日が明確になっている時は少しでも毎日勉強しますが、終わるといつの間にか何もしない日になっています。これでは積み重ねていくことができません。やはり目標を明確にして、何をどれだけやっていくのか?はっきりさせなければなりません。
なおこさんの肩の痛みが少しでも良くなりますように。。
Commented by milletti_naoko at 2016-12-09 03:20
アリスさん、通うと施術の間も当日・翌日もひどく肩が痛むのですが、これだけいろいろ考えて勉強もしてくれていると、任せて安心でもあって、我慢もでき、ありがたいです。療養に通う人は皆痛みを抱えているので、そういう意味では彼に限らず、患者のことを思ういい人たちがそろう場所だと思います。

毎日きちんと続けていくことがやっぱり大切なのですよね。アリスさんすばらしい! ありがとうございます。
Commented by milletti_naoko at 2016-12-09 03:24
mokochanさん、ありがとうございます。痛みの限界まで負担がかかりすぎぬように動かすと、療養の効果は上がるようです。やっぱり自分の中でこれという目標を決めて実践していくことが大切ですよね。この頃は来年12月の日本語能力試験N2に生徒さんが合格できるようにするには、どの教科書・問題集がよくて、余裕を持って終えるには、毎月どのくらい勉強していかなければいけないかを、いろいろと調べたり考えたりしているところなのですが、この若者、大学院の授業や試験に加えて、見習い研修で数か月働いていた間も、ちゃんと勉強をしているのが、すばらしいなと感心しました。
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