ピザとやけどと応急処置、ネット情報と西洋伝統薬草療法

 土曜日リミニからやって来た友人たちが、ピザ夕食会の会場や夕食のしたくを手伝ってくれたのはいいのですが、友人がピザを焼く前に窯の火でクロスタータを焼きたいと言うので、夫が予定よりもかなり早く窯の火を準備することになったり、最初に焼くピザは、手術後まもない義弟の奥さん用の特別ピザと急に予定が変更になり、しかも次々とお客が来るので、調理現場は手が離せないのに、テーブルの友人からは「乾杯においで」と声が上がり、いざピザを焼き始める前、そうして焼き始めた頃、どうにも慌ただしい雰囲気になりました。

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 そうして、そういう雰囲気の中で、2枚目のピザは破れてしまい、夫がこれは捨てた方がいいかもといいながら、皿に載せようとしたピザのトマトソースが指に降りかかって、あまりの熱さと驚きに、わたしの手からピザ皿がピザと共に床に落ちて割れてしまいました。

 場所開きには何かが割れる方がいいから幸先がいいという声も上がる中、さっそく割れた皿やピザを片づけたのですが、左手の小指で熱いトマトソースがかかった部分の一部が赤く水ぶくれのようになっていたのが、しばらくするとひどく痛み出し、流水で冷やすのですが、冷やしている間は痛みが去っても、しばらくするとまた痛み始めます。病院に勤める友人から、やけどには練り歯磨きを塗るといいと聞き、これまで家で調理中に起こったやけどはそうして対処して、痛みが引いたので、このときもすぐに上階で練り歯磨きを見つけて、小指だけではなく、痛まなくともやけどの跡が残る手のひらなどに塗ってみました。ところが、ミントやセージなどの薬草成分が入っていない練り歯磨きだからか、つけるといっそう痛みが増します。

 冷たい水やものに指が接触してさえいれば痛みが去るので、その後はテーブルで次々に空いた冷えたビールやワインの瓶に指を当てたり、コップに水を汲んで、その水に小指を浸したりして、夕食に臨みました。そういう事情で、土曜の晩は、準備中の写真こそあれ、実際にピザを焼き始めてからの写真は、残念ながらあまりないのです。

 もういいだろうかと冷たい瓶や水から小指の痛む部分を離すと、その後若干は痛みなしに過ごせるものの、しばらくすると、再び激しい痛みに襲われます。就寝時は患部をよく水で冷やしたあと、水で満たしたペットボトルを冷凍庫に入れて冷やしたものをタオルで包み、それに触れながら眠ろうと思ったのですが、しばらくすると床の中で指が痛み出します。そこで起き出して、インターネットにかろうじて接続できる窓辺で、スマートフォンで調べてみました。そうすると、植物油などで患部を覆い、外気に触れないようにして、ラップでぐるぐる巻くと痛みが和らぐというウェブページがいくつか見つかり、それならミジャーナでも若干の変更を加えて応用できそうです。再び水で患部をよく冷やしたあと、痛みが戻らぬうちに、患部にオリーブオイルを塗り、患部を中心に、小指に絆創膏を二重にきつく巻きつけ、ラップは見当たらないので、さらに帯状に破り取ったビニール袋の一片をその上から巻きつけて、その上からひもでぐるぐる巻きにしてしぼり、とにかく患部が空気と接触しないようにしました。すると幸い、最初は若干痛みが和らぎ、就寝して床についてしばらくすると、ほとんど痛まなくなりました。

 翌日は、まだ痛むかどうか分からないものの、水ぶくれが破れないようにするためにも、安心して調理作業などができるためにも、今度はビニール袋の代わりに、階下で見つけたラップを絆創膏の上から巻きつけて、1日過ごしました。土曜の晩、町からずっと離れた山の中でのやけどで、来客もあって病院に行けるような状態でもなかったので、こうして応急手当で間に合わせ、日曜の晩にうちに帰ってからは、夫手作りの、西洋で伝統的にやけどに効果があるとされるセント・ジョーンズ・ワートオイルを塗り、上から絆創膏を二重に巻いて過ごしています。幸い、今のところこうしていれば痛みがありません。

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 このオイルは、イタリア語ではolio di ipericoで、花の俗名もオイルの名前も簡単なのですが、聖ヨハネの草(erba di San Giovanni)とも言われるセイヨウオトギリソウ(イタリア語でiperico、英語でSt. John's Wort)の黄色い花を夏至の頃に摘み取って、オリーブオイルに浸けて日光にさらし、花とオイルが赤色になったものです。やけどのほか、手荒れなどにも効果がある、肌にとてもいいオイルで、市場や薬草専門店などでも販売されているのを時々見かけます。

 フランコには、「指のやけどのおかげで、肩が痛まないんじゃない」と言われ、確かに指の痛みで席から立てなかったために、土曜の晩は皿運びなどを皆が手伝ってくれたこともあり、指の痛みに気を取られて、夜の間は肩がほとんど痛みませんでした。まあ、肩が痛むのはたいてい家事作業の途中やドライブ中、就寝中と朝なので、朝には痛みが戻ってきたのですが、それでも今回のピザ合宿で一番ひそかに心配していた肩の痛みは、予想よりもずっと軽く済みました。

 皆さん、やけどには気をつけましょう。写真は、日曜の昼食用のピザが窯で焼ける様子を撮影したものです。

関連記事へのリンク
- 芳しい花の力を浴びる朝、聖ヨハネの水とセント・ジョーンズ・ワートオイル

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-12-19 23:59 | Altro | Trackback | Comments(2)
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Commented by ayayay0003 at 2016-12-20 08:58
なおこさん、初焼きでやけどをしてしまったのですネ^^;
でも、オリーブ油でなんとかなってよかったです!
なんでも、昔からの薬は効くものですね!
そう言えば、やけどの薬で貼るものがありましたが、油のようなものが塗り込んでるヤツがついてましたよ!
ピザのトマトソースも、窯で焼いた焼き立てだとそのように熱いのですね!注意しないといけないです。
家は、オ―ブンなのでそれほどではありませんが・・・
なおこさんの記事を拝見してから私もピザが焼きたくなり、パンのような生地のピザですが2回焼きました(^_-)-☆
なおこさんの、やけどが早く良くなりますように♪

お写真、1枚で、十分に初焼きの様子は伝わりますよ(*^_^*)
Commented by milletti_naoko at 2016-12-21 09:34
アリスさん、日本ではやけどの薬で貼るものがあったりするんですね! 油にしても練り歯磨きにしても、患部に空気が触れない点も大切なんだろうなと感じました。きっとトマトソースが多すぎて、乾かずにはねてしまったのだと思います。

アリスさんの作られるピザ、おいしいでしょうね♪
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