映画、『わたし、クロード・モネ』、イタリアで今日明日上映

f0234936_911929.jpg
Stagno delle ninfee, casa e giardini di Claude Monet, Giverny 16/6/2016

 印象派の大家、モネの人生を描くドキュメンタリー映画が、今年イタリアで2月14日・15日の2日のみ上映されます。初日の今日、さっそく見に行ってきました。イタリア語版の題名は、『Io, Claude Monet』で、日本語に直訳すると、「わたし、クロード・モネ」です。

 画面には、モネの作品およびその作品を描いたであろう場所の映像が流れ、モネが若い頃から晩年まで、友人・知人などに書いて送った手紙を読み上げることを通じて、手紙ですから当然「わたし、モネ」が、その時々にどんな精神的・経済的状況に置かれていたか、芸術や家族、自然に対してどんな思いを抱いていたかが、語られていきます。


 もともと印象派やモネの絵が好きである上に、昨年、ノルマンディーでモネの家と庭園をはじめ、モネゆかりのさまざまな場所を訪ねたばかりなので、夫もわたしも興味深く見ました。

f0234936_8254023.jpg
Étretat, Normandie, France 18/6/2016

 エトルタの海に切り立つ美しい白い断崖も、モネのさまざまな絵画と共に紹介されました。

f0234936_8424424.jpg

 夕日が沈む頃の空と海の美しい色を見て、いつかまた夕日の頃までじっくり滞在を楽しめたらと思いました。

f0234936_847512.jpg
Honfleur, Normandie, France 18/6/2016

 オンフルール(Honfleur)は、夫が旅行ガイドを見て、風景や町並みに魅かれて行ってみたいと言うので訪ねたのですが、ここもやはりモネが訪ねていて、しかも風景に心を動かされ、絵心を刺激されていたらしいと知って、驚きました。

f0234936_8473590.jpg
Le Havre, Normandie, France 18/6/2016

 旅行中にル・アーヴルを訪ねたのは、そもそもはわたしの希望でエトルタを、夫の希望でオンフルールに行くことにしたものの、公共の交通機関を使っての旅でもあり、毎日宿を変えるより、どちらにも便利のいい場所に宿を取って、そこからバスで行こうと決めたからです。映画ではモネが印象、日の出の絵を描いたと思われる海辺の風景と、絵そのものの映像が流れました。残念ながらわたしたちがこの場所を訪ねたときは、どしゃぶりの雨でした。(詳しくはこちら

f0234936_855125.jpg
Rouen, France 15/6/2016

 モネが何度描いても思うように絵が仕上がらず苦しんでいると書簡で告げたルアンの大聖堂も、訪ねました。映画では、モネが描いた大聖堂のさまざまな絵が紹介されましたが、この写真は、ルアンの美術館にあった作品を撮影したものです。

f0234936_858276.jpg
16/6/2016

 ノルマンディーで旅行中、モネが何度も描いたルアンの大聖堂に、モネの睡蓮の絵をモチーフにした映像が映し出され、それはきれいだったので、感動しました。

 冒頭の写真に写る睡蓮の池があるモネの家と庭園を、わたしたちはルアン滞在中に、ルアンから電車で日帰りで訪ねました。

 そもそもわたしたちが昨年6月ノルマンディーに出かけたのは、信仰心のそれは厚い友人たちに、モンサンミシェルとシャルトルへの旅に誘われたことがきっかけでした。テロの危険もあり、肩は痛み、目にも問題を抱えていたわたしは、医者から行かない方がいいと言われたのですが、モンサンミシェルにもともと興味があった上に、5月下旬に、映画でモネの庭園の映像を見て(詳しくはこちら)、どうしてもすぐにジヴェルニーのモネの庭を見たいという思いが募ったためです。

 今晩の映画は、その映画、『モネからマティスまで。近現代庭園を描く芸術』に比べると、モネが自らの生活苦や芸術家としての不安などを語ることが多いがために、重く暗く単調にはなりがちでした。モネの絵画が美しく、自分たちが訪ねた場所や見た絵、モネの人生・心に触れられて、わたしたちには興味深かったのですが、モネ自らの手紙の言葉と絵・風景を通して、モネの人生を語ろうという手法が終始一貫して取られているために、何かドラマのようなものを期待して見てしまうと、がっかりされるかもしれません。今はこれだけ世界中で愛される画家、モネでさえ、若い頃こんなに評価を受けられず、貧困に苦しみ、また、将来の不安に襲われていたのだと驚きましたが、だからこそ、彼の絵には深みがあり、繊細な感受性を持つからこそ、絵があんなにも美しいのだろうと感じました。

*******************************************************************
Film, "Io, Claude Monet" fino a domani, 15 febbraio al cinema

- Pensieri, sofferenze e passione per lavoro dell'artista straordinario attraverso le sue parole nelle lettere, le sue opere e le immagini dei luoghi da lui dipinti.
*******************************************************************

関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- エトルタの白い断崖青い海、ノルマンディー / Étretat e le sue Scogliere (18/6/2016)
- 仏映画、『愛しき人生のつくりかた』 / Film, “Les Souvenirs” (13/7/2016)
- 幻想美、夜のルーアンと大聖堂/ Cathédrale de lumière à Rouen (16/6/2016)
- モネの庭、ジヴェルニーに記念日に / Anniversario nel giardino di Monet a Giverny (16/6/2016)
- 印象派の電車、ノルマンディー2016 / Treno dell'Impressionismo, Normandia 2016 (6/2016)
- モネと睡蓮、近現代絵画と花・庭園@明日までイタリア映画館で上映 / La Grande Arte al Cinema "DA MONET A MATISSE. L'arte di dipingere il giardino moderno"

Articolo scritto da Naoko Ishii

↓ 応援クリックを二ついただけると、うれしいです。
↓ Cliccate sulle icone dei 2 Blog Ranking, grazie :-)
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ  

by milletti_naoko | 2017-02-14 23:59 | Film, Libri & Musica | Comments(4)
Commented by ayayay0003 at 2017-02-15 11:04
なおこさん、モネ大好きな私は、今日のお写真を拝見して、ほんとに嬉しかったです(*^_^*)
エトルタの海岸は、絵の方は、数々のモネ展で拝見したことがあるのですが、実際は行ったことがなくて、いつか訪ねて観たい場所のひとつですが、こちらからは、遠くていつになることでしょうか?
ルーアンの大聖堂のプロジェクションマッピングも以前に尚子さんの記事で拝見してどれほど感動したことでしょう☆
以前は、動画、今回はお写真で止まっているのでじっくりと拝見いたしました素晴らしいですね♫
オンフルールは、2008年に訪ねたのですが、凄く印象に残る場所で今も鮮明に覚えているのでお写真拝見してとてもとても嬉しかったです、ありがとうございます(^^♪
Commented by ムームー at 2017-02-16 16:42 x
なおこさん
こんにちは。
モネの絵は素晴らしいですね、家と庭園が
見れるなんて素敵ですね、どういう気持ちで
一枚の絵を描きあげたのか色々なところに
遺されているのですねぇ~
こちらの景色を見ただけでも気持ちが
高ぶります。
いつもありがとうございます♪
Commented by milletti_naoko at 2017-02-17 06:18
アリスさんは、もうエトルタの海岸を描いたモネの絵を、かなりご覧になっているんですね! わたしは今回ノルマンディーの旅行案内を見ていて初めてエトルタのことを知ったのですが、風景のすばらしさに感動しました。おとといの映画でもエトルタのさまざまな絵が画面に現れ、夕焼けの頃にも訪ねたいなと思ったところです。

オンフルールもすてきな町ですよね。バスの便数が少ないので、限られた時間内ではありましたが、散歩が楽しかったです♪
Commented by milletti_naoko at 2017-02-17 06:20
ムームーさん、モネは描くように庭を花で彩り、その庭や花をまた絵に描き上げたようで、その美しい庭が見られてうれしかったです。いろんな人への書簡がかなり残っているようで、手紙の言葉を通して、その時々のモネの思いが分かって、興味深かったです。こちらこそ、いつもありがとうございます、
<< 格闘MacBook La Dolce Vita、湖... >>