イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

花と古城、アスパラガスに出会う山、ペルージャ

 昨晩は義父母や義弟夫婦と共に、山の家でピザとおしゃべりを楽しみ、今日日曜日は、友人たちと朝からテッツィオ山の中腹を周遊しました。

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Perugia 7/5/2017 12:33

 夫たちが少年時代に釣りをしたというこの池も、今日は久しぶりに訪ねました。空は曇っていましたが、木々が水面に映る様子がきれいです。昔から夫は、蛙が鳴く池や水辺で、蛙の鳴き声をまねて、蛙たちの大合唱を誘い出すのが得意なのですが、今日は夫と共に、友人たちも蛙の合唱をしました。池の蛙たちがその合唱に応えたので、皆うれしそうです。

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11:09

 前夜は、夫や友人たちがかつてインドやマレーシアなどを旅行したときのスライドを見ていて、就寝が遅くなりました。そのため、日曜の朝、山歩きに出発したのは、午前11時過ぎです。このところ、ペルージャでは天気が変わりやすく、週末は時々雨という予報が出ていました。

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13:37

 幼い頃から、夏は当時ミジャーナに住んでいた夫の家族と過ごし、テッツィオ山もよく歩いたというフランコの提案で、この日は池を訪ねたあと、こちらの今は廃墟となっている古城を訪ねました。

 思いがけず長い間歩くことになったのですが、野生のアスパラガスを探して摘んだり、

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野ばらやエニシダの美しい花や風景を眺めたりして、楽しみながら歩くことができました。

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 めずらしい自生の蘭(orchidea)が、こんなふうに他のさまざまな蘭と共に咲いているところもあり、ヒナゲシやヘレボルス、シクラメンの花も咲いていて、わたしは皆に遅れないように気をつけつつ、花を愛でたり撮影したりしました。

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14:19

 出発時にフランコが行こうと言っていたサン・ピエートロは、確かこの集落です。帰りはここから坂を上ってミジャーナのうちまで40分ほどで戻っていますから、ここまで往復するだけならば、1時間半もあればすんだはずなのですが、

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14:58

途中晴れ間も出て、花も景色もきれいで、歩くのが楽しくなり、あちこち歩いていたら、うちに戻ったのは午後3時頃、出発してから約4時間後になりました。

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16:20

 たくさん摘んだ野生のアスパラガスで、ロージーがパスタを、わたしが卵料理を作り、皆がその間に、昨夜の残りのピザを温めたり、サラダを用意したり、テーブルのしたくを整えたりしてくれました。

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食事の開始は4時20分になってしまいましたが、たくさん歩いたあとでもあり、とてもおいしかったです。

 わたしたちが家に着いてまもなく雨が降り始め、食事を終えた頃には、どしゃぶりになりました。天気については、今回は本当に運がよかったと思います。友人たちのおかげで、楽しく充実した週末になりました。

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Passeggiata sul Monte Tezio, Perugia 7/5/2017

Laghetto con rane, bellissimi panorami,
fiori di rosa canina, ginestra, papaveri, orchidee, cisti,
luoghi interessanti da visitare.
Una bellissima passeggiata con gli amici.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by ayayay0003 at 2017-05-08 09:29
なおこさん、ミジャ―ナでのご親族様の集まりのピザの夕べは楽しかったことと思います(*^_^*)
翌日のお友達とのハイキング、自生の蘭や、エ二シダ(ヨ―ロッパではよく見かけます)、野薔薇などの美しい道はさぞかし素晴らしかったこととお写真から想像いたしました☆
4時間近くも歩かれたとは余程、楽しかったに違いありません!
昼食に採取された自生のアスパラガスもとても美味しかったことでしょうね~卵炒めやパスタのオリーブオイルもなおこさん家の自家製ですものネ!
和気あいあいとしたお写真に癒されます~(^^♪
Commented by coimbra2017 at 2017-05-08 22:30
なおこさん, 楽しい休日でしたね。
何かを摘みながら。。という歩きは長くなりますよね。食べられるもの以外も、色々目にはいって楽しいし。
ご主人様と親友のフランコさんは、本当に小さい頃からの友達で今でも変わらず仲良しって何かいい感じですよね。
ミジャーナのお家が山の中で、人気がなく泥棒の心配をするのが写真からよくわかりました。
ポルトガルでよく見たのですが、ドアの上にマリア様の絵のアズレージョがかかっていました、どういう意味かはわかりませんが、日本でもゴミの不法投棄を防ぐ目的で空き地に赤い鳥居のようなものを立てている所がよくあるんですよ。
神聖なものの見ているそばでは悪いことはできないだろう、、ということだと思います。ふと、泥棒よけにならないかしら?などと思い出しました。こちらは連休明けで、生活リズムが崩れのを戻さなければならないところ夏のような暑さになり怠い月曜日となりました。
Commented by milletti_naoko at 2017-05-09 04:14
アリスさん、前回なかなか窯が温まらなかったからと、今回は夫が張り切って、パンがすぐかたくなるほど熱したおかげもあってか、とてもおいしいピザが焼けたと、皆から好評でした。

山を歩きながら出会えた5月の花がきれいで、うれしかったです。今年の春は出足は早くて気温が高く、つい最近まで雨が降らなかったので、野生のアスパラガスが見つかるかと心配していましたが、特に昨日は思いがけずたくさん見つかって、海辺から来た友人たちがうれしそうでした。ありがとうございます♪
Commented by milletti_naoko at 2017-05-09 04:18
coimbra2017さん、夫と二人で歩くときも、アスパラガスを探し出すと、散歩にならなくなる上、わたしは写真撮影にもしばしば立ち止まったので、土曜はわたしも探しましたが、日曜はアスパラガス狩りはもっぱら友人や夫に任せて、わたしは記念写真や花や風景の写真撮影に専念しました。

ドアの上の聖母の絵は、泥棒除けと言うよりは、神様への家庭平安・家族無事などの祈りではないかと思います。夫は家族皆信仰心に篤いので、寝室に聖母の絵をかけたいという夫の気持ちは分かったのですが、居間のテレビの上にまで聖母の絵を掲げようと言われたときは、どうも抵抗がありました。どうかお大事にお過ごしくださいね。
Commented by butanekoex at 2017-05-09 16:00
お友達との山歩き、本当に楽しそうですね。
山歩きがあまりに楽しくて、いろいろ立ち寄ったりお花の写真を撮ったりして
予定外に時間がかかってしまうことは、私もよくあります。
大雨に合わずに済んだことは とても幸運でしたね♪

ご主人様の幼いころから慣れ親しんだ池を、
何十年もたった今 こうしてなおこさんや大勢のお友達と訪れる事が出来るって
とても幸せなことですね。
蛙の合唱、聞いてみたいです^^
Commented by coimbra2017 at 2017-05-09 16:51
なおこさん、なるほど、そうですよね、きっとポルトガルも信仰からのマリア様のアズレージョだったのでしょうね。神様がみていらっしゃれば悪いことはできないと、信仰とは違った日本人感覚でした(汗)でも、泥棒はそんなことお構いなしなんでしょうから、どうか山の家が無事でありますように。
Commented by milletti_naoko at 2017-05-10 20:19
butanekoさん、きれいな花や風景をたくさん撮影されていますよね。雨具の準備はありましたが、どしゃぶりの雨では歩くのが大変なので、着いたあとに降ってくれて、本当に助かりました。

蛙の合唱、おもしろいですよ。わたしは日本では四国の田んぼの多い地域に住んだことがあるので、水田の蛙の合唱は日本でもよく聞きました♪
Commented by milletti_naoko at 2017-05-10 20:21
coimbra2017さん、イタリアのカトリック教会では、復活祭前に教区司祭や地域の修道士が各家庭を回って、家庭の祝福を行う慣習があります。節分を考えても、厄や泥棒を追い払うのと家庭の祝福・安全を願うことには、共通するものが確かにありますよね。ありがとうございます。どうか泥棒がもう来ませんように。
by milletti_naoko | 2017-05-07 23:59 | Umbria | Comments(8)