イタリア写真草子 Fotoblog da Perugia 日本語教師・通訳・翻訳家。元高校国語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより

ああ古城困る隣人、ペルージャ

 ペルージャの北方にそびえるテッツィオ山には、つい数年前まで、屋根が崩れ落ちた古城がありました。義父母がテッツィオ山中腹の村、ミジャーナに暮らしていた数十年前には、村人が暮らしていた城も、過疎のために住人がいなくなって荒廃し、長い間、廃墟となっていたのですが、数年前に、その古城、プロコーピオ城が改築され、豪華な宿泊施設に生まれ変わりました。

f0234936_5593191.jpg
Castello di Procopio & Migiana di Monte Tezio, Perugia 28/5/2017

 上の写真は、今年5月に夫とエニシダの花の間を散歩したときに、撮影したものです。左上にプロコーピオ城が建ち、その下にわたしたちが改築中の家と隣接する2軒があり、さらに右手に、かつての教会をはじめとするミジャーナの集落の家が並んでいます。

 古城の下、その下方に建つうちの前に、白い道路が見えます。6年前にミジャーナのうちの改築を始めて以来、この道のために、何かと悩みごとや面倒が絶えません。と言うのも、長い間だれの手にも渡らなかったプロコーピオ城が人手に渡り、改築が決まったのが、ちょうど夫が改築を始めたのと同じ頃で、白く見える砂利道は、うちの周囲にあるオリーブ畑や森の一部と共に、我が家のものである私道なのですが、その頃から、最初はまるで脅すように、次にはお願いと言う形で、古城改築の関係者から、古城改築のための大型車や改築関係者の車が通る許可をほしいという申し出があったからです。

 友人の弁護士にも頼み、通行料を取り、かなりの条件を設ける形で、最初は通行を許可する契約書を交わすところまで行ったのに、結局は、「隣人とは仲よく」と考えた夫と義弟が、無料で通行を許可することにして、ただし、無謀なことが行われぬように契約書は交わしました。その間もその後も、「これはいったい」という横暴な対応や困った所業が、古城側からうちに対して、何度もあったのです。近年になって、最初は、「改築が終わるまでに、別の道路を作って、このお宅の私道はもう通らない」と言っていた古城側が、その道路を作るのはやめたらしく、「城に来る客や城で働く人の車がどうしても私道を通る必要があるから」と、通行料を払って、私道を通ることになりました。そして、城側が、城に客が来るからと、週末私道の入り口の鎖の錠を開けたままににすることが多いがために、本来は車で乗り込んではいけない猟師やトリュフ狩りの人、単に古城に興味があって見に行きたいだけの人が、勝手にうちの私道を通ることが増えました。また、最近になってうちの近所で盗難が頻発したのも、そもそもは、この道路の鎖の錠を、古城関係者が週末開け放していることも、原因の一つです。

 そういう理由で、ただでさえ頭を悩ませていたところに、最近は、うちに何の連絡もなく、業者が入り込んで、勝手にうちの私道を整備し、その際に、豪雨の際に、水が畑に流れ込まぬようにするための処置もせず、道幅を広げてしまいました。オリーブのすぐ近くまで道が迫っているところもあり、夫が森の散歩コースにしようと思って、作業をしていたところまで、無断でそれを壊すような工事をしたために、今日の夕方仕事を終えてミジャーナに行った夫は、その工事のあとを見て、すっかり腹を立てています。

 契約書には、私道の所有者、つまり夫と話し合いながら工事の計画を立てて行うと書いてあるのに、いっさい連絡がなく、しかも、道路作業の予定があることは、夫は近くに住む親戚から聞いていたために、古城の関係者数人に何度も電話をかけたり、実際に城を訪ねたりしたのに、城の警備員は何も知らないと言い、責任者はまったく電話に出ず、今日になってようやく、明日の朝電話をすると返事をしただけだというのです。

 先週も、うちの畑のすぐ近くをトリュフを狩りに来ただれかが掘り返していたそうで、私有地であり、私道でありながら、所有者に対する配慮や遠慮がない人が多すぎると、夫が怒っていたところです。わたしも、かつて契約を結んだときに交渉した弁護士にメールを書くようにとは言ったのですが、わたしたちが動いても、向こうが返事をしないことにはどうにもならず、困っています。

 どうか早急に問題が解決しますように。

Articolo scritto da Naoko Ishii

↓ 応援クリックを二ついただけると、うれしいです。
↓ Cliccate sulle icone dei 2 Blog Ranking, grazie :-)
  

トラックバックURL : http://cuoreverde.exblog.jp/tb/27945914
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by ayayay0003 at 2017-07-04 11:50
なおこさん、ご主人さまのお優しい気持ちを踏みにじる方たちのこと、こころが痛みます~^^;
世の中には、残念ながらそういう種類の人間が存在して、優しい気持ちだけではどうにも解決が出来ないということがあるようですね!
業者さんというのは、そこに住む住人ではないから、余計にお宿やレストランの経営のことしか頭にないのかもしれないですね!
やはり弁護士さんを通しての契約を見直す必要があるかもしれないですね^^;
これ以上、大変なことにならないことをお祈り申し上げます。
Commented by germanmed at 2017-07-04 19:11
こんにちは。向こうの契約違反なのですから、鍵を変えて一時的に通行不可にしてしまって、それから交渉したらどうでしょうか。また、契約違反した場合は直ちに通行止めにするという一文も、次の契約には入れておくとか。
Commented by coimbra2017 at 2017-07-04 22:24
なおこさん、読んでいると腹がたってくるようなことですね。。泥棒の件もそういう出来事故のことだったのですね。。
まったく!って、私までプンプンしてしまいます。。
本当にうまく解決できるように願っています。
ブログお気に入りに入れてくださってありがとうございます。私のブログの方で同じようにするにはどうやったらいいのかな?といじってみましたがフォローする。。しか見当たらなく、まだ色々わかりません。。。泣
随分前になりますが、フランスのマルセル・パニョルの回想録「マルセルの夏」という映画をテレビで見ました。夏休みに家族でプロバンスに別荘を借りて過ごす話なのですが、その過ごす時間が長いわけで。。日本人には考えられないことです。。海や山で子供達はたくさんの思い出を作るのでしょうね。。フランコさんとご主人様のことで、それを思い出しのです。。
Commented by milletti_naoko at 2017-07-05 17:58
アリスさん、こんにちは。ミジャーナは夫たちが生まれ育ち、義父が長い間暮らした土地であり、義父が思い出とオリーブ収穫のために土地と古い家を購入したものの、長い間私有地の入り口から皆が自由に入れるように放置していたこともあって、いまだに皆が通れるのが当然と考えていることもあり、本当に困っています。

ありがとうございます。城の管理者から夫にメールを送るのでアドレスを知らせてほしいという電話があったそうで、早期解決を願っています。
Commented by milletti_naoko at 2017-07-05 18:01
くまさん、そもそも最初の無料での通行許可依頼からして、自分たちの都合のいいときに突然押しかけて、向こうの条件で上から目線で話をしたりと、態度がひどかったのです。

隣人だからと、この古城関係者に関わらず、別の隣人とも夫や義家族は穏便に事を解決しようとするのですが、相手方が調子に乗ることが多い気がして困っています。

現在古城を所有しているロシアの富豪が、城を現在売り渡そうと考えているようで、そのためもあって、今後のこともあり、問題が山積しています。ありがとうございます。近日中に城の管理者からメールでの連絡があるそうで、早期の解決を願っています。
Commented by milletti_naoko at 2017-07-05 19:26
coimbraさん、この城関係者からの通行に関する依頼や実際の通行事情については、改築が始まって以来6年間、問題が絶えず、困ったものです。心強いお言葉、ありがとうございます。

どういたしまして。お気に入り登録は、わたしも今回作業中に一瞬迷ったのですが、以前であればブログ情報にあった「お気に入りに登録」という項目が、今回は「このブログをフォローする」といった言葉に変わっていて、その言葉をクリックすると、以前「お気に入りに登録」をクリックしたときと同様、ブログ右欄の「お気に入りブログ一覧」にCoimbraさんのブログ名も上がりました。

夏休みにブロバンスの別荘! すてきですね。そう言えば、フランス語の勉強をまじめにしていた頃、原書で『悲しみよこんにちは』を読んで、やりきれない気持ちになったのですが、あの小説も、夏休みをコート・ダジュールで過ごす、その海辺での夏休みが物語が主に展開する場所になっていました。日本でももっと皆が長い休暇を安心して取れる日が来るとよいのですが。わたしも愛媛県立高校で教えていた頃は、教えた三校とも、わたしが休むとただでさえ忙しい他の先生に迷惑がかかることもあり、有給休暇を40日取れるはずが、最高でも年に3、4日しか取れない状況にあり、なかには「わたしはかつて1日たりとも有給休暇を取ったことがない」ことを自慢する校長が上司だったことさえありました。イタリアでは、消化しなかった有給休暇があると、夫が勤めるウンブリア州庁にせよ、義弟が働くペルージーナにせよ、勤務先がその消化されなかった日数分の給料を労働者に払い戻さなければならないため、有給休暇を逆に消化するように、職場から厳しく言い渡されている状況で、本来はそうあらなければならないのだと、思います。
by milletti_naoko | 2017-07-03 23:29 | Umbria | Trackback | Comments(6)