イタリア写真草子 Fotoblog da Perugia 日本語教師・通訳・翻訳家。元高校国語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより

シビッリーニ山脈 ロトンド山登頂(2102m)、イタリア マルケ

 昨年8月・10月のイタリア中部地震では、ノルチャ、カステッルッチョ、ヴィッソなど、シビッリーニ山脈の山中やふもとの市町村が震源となり、こうした市町村では、今も居住不可能な住宅が多く、自らの家に帰れない人が大勢いる状況なのですが、同様に、ウンブリア・マルケの各地から、こうした市町村やシビッリーニ山脈の山々へと行く道も、地面が避けたり、がけ崩れがあったりするために、いまだに多くの道路が通行禁止になっています。

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Cima del Monte Rotondo (2102m) & panorama, Monti Sibillini 19/8/2017

 そんな中、今日は久しぶりにシビッリーニ山脈を訪ね、その高峰の一つ、ロトンド山(2102m)の頂上まで登りました。山頂からの眺めはもちろんのこと、登山中もすばらしい見晴らしを楽しむことができました。

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 と言っても、わたしたちの山歩きの出発地点は、写真の緑色の車がある位置で、標高約1810mでしたから、標高差は登り+300m、下り-300mです。私たちが歩いただいたいの道筋を、慣れぬマックブックで苦労しながら、ピンクの矢印で記してみました。ロトンド山の頂は、アステリスクで示した辺りにあります。

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 しばらく登ると、ボーヴェ北山(Monte Bove Nord、2112m)の険しい断崖の向こうに、青い山並みとが見えてきました。この山々の間に、ヴィッソ、ウッシタなど、昨年の地震で大きな被害を受けた町があります。

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 今日は最初は照りつける太陽と暑さに、途中からは、山頂を目指すわたしたちの右手から激しく吹く風に苦労しながら、登りました。ロトンド山の山頂は、この写真の奥に見える丸く盛り上がったところにあります。

 風が強く、出発した頃は青空が広がっていた頂上付近を、登頂した頃には黒雲が覆い出したため、夫の提案に従って、来た道を戻るのではなく、なだらかな斜面を見つけて車道まで下り、車道を通って、車まで戻ることにしました。

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 雨の降らぬ猛暑が長く続くため、標高2000m付近でも、時々出会う花は、ほとんどがアザミの親戚です。一番よく見かけたのは、イタリア語名がcarlina bianca、学名がCarlina acaulisのこちらの花で、太陽の下、白い花びらが輝くように見えて、とてもきれいでした。

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イタリア語名、cardo pallottola coccodrillo、 学名がEchinops ritroの、こちらの青紫色のかわいらしい花も、一輪咲いていました。

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 イタリア語名、verga d'oro、学名がSolidago virgaureaのこちらの黄色いかわいらしい花は、ロトンド山頂から砂利道まで下り、道を歩いて車へと戻る途中、ここ一箇所だけに見つけました。少ない貴重な花に、蝶や蜂たちが群がっています。ウィキペディア日本語版には、日本のアキノキリンソウの近縁種と書かれています。(こちらを参照)

 思いがけず、懐かしいロトンド山の頂上に登り、すばらしい眺めや野の花を楽しむことができて、うれしかったです。

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Maestosi i monti sibillini
bellissimi panorami e i fiori spontanei
mentre camminavamo sul monte Rotondo. 19/8(2017
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関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- 速報:イタリア中部で再びM5.4、M5.9の地震、震源は8月よりやや北のマルケの町・ウンブリアとの州境 (26/10/2016)
- イタリア中部地震M6.5概況と地震前のノルチャ・カステッルッチョ、JITRA連載第8回 / Info Terremoto Centro Italia M6.5 10/2016, Norcia, Visto & Preci prima del terremoto (30/10/2016)
- ノルチャ2017、イタリア中部地震の被害と復興の兆し / Norcia 7/2017 (10/7/2017)
- カステッルッチョ2017、イタリア中部地震の爪痕 / Castellucio di Norcia 7/2017 (8/7/2017)

参照リンク / RIferimenti web
- Parco Nazionale dei Monti Sibillini - Decreto del Direttore N. 286 del 11.08.2017 - Percorribilità della rete escursionisti del Parco. Determinazioni.
- sibillini.net - Mappa: Rappresentazione delle limitazioni alla circolazione conseguenti agli EVENTI SISMICI (aggiornamento 17/8/2017)
- sibillini.net - A Spasso con il GPS: Mappe GPS

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by ayayay0003 at 2017-08-20 20:50
なおこさん、ロトンド山の山頂、素晴らしい眺めですね~(^^♪
2102mの標高なら、涼しいことでしょう(^-^)
羨ましいような登山です☆
高山植物が美しいですね~珍しいお花見せて頂けて嬉しいです(^_-)-☆
Commented by paradiso-norina at 2017-08-21 01:04
稜線歩き、楽しそうですね~!
2000m級の山でもそちらの山は岩山っていうかほとんど木がないのですね。
大雪山系だと這い松とかダテカンバ(白樺)が多くありますが環境でこんなに違うんですね。
たしかに風当たりは強そうですけれど見晴らしが最高ですね。
ルリタマアザミが野生であるとは驚き!
なおこさんの歩いている山にはこちらの園芸種で見るような花が数多くの種類が野山にひっそりと咲いているので面白いです。
>前の記事、、インフィオラータ、、札幌でも3年ほど前から道庁の近くで3日間だけ毎年開催されています。
私はまだ実物を見てないのですがイタリアのはさすがに素敵ですね。
札幌ではボランティアで参加しているようで、面白そうですが膝の悪い私には無理だわ、、ダメね(xx)
Commented by milletti_naoko at 2017-08-21 23:23
アリスさん、ここまで登ると、太陽が照りつけていないときは、風が吹くと肌寒いほとでした。いつも遠くから眺めている山々をすぐそばから見ることができ、野の花にも出会えてうれしかったです♪
Commented by milletti_naoko at 2017-08-21 23:37
のりーなさん、ここまで高く登ると、猛暑とは言え、それほど汗をかかずに、山登りと見晴らしを楽しむことができました。ほとんど木がないのは、一つにはイタリアの夏は日本と違って梅雨がなく例年でも雨が少ないということもあるでしょうが、主な理由は放牧のために牛や羊が木が育てる環境が整う前に緑や草を食べ尽くしてしまうためではないかと思います。これは薬草学講座の講師の先生も言っていました。ピエモンテでは標高2千メートル付近を、牛の群れがかなり垂直に切り立ったように見える斜面を登っていくのを、向かいの山から見たこともありますし、昨日歩いた付近にも、時々それほど古くない牛の糞が見当たりました。アザミが残るのも、暑さに強いことと同時に、葉にトゲがあるので、牛たちが食べたがらない、近づきたがらないということもあるかと思います。

ルリタマアザミと言うんですね。こちらでは標高の高い山で時々見かけるのですが、この日見た花は、ふだん見かけるものに比べて、ふた回りほど花が大きかったような気がします。逆にわたしは、のりーなさんのお庭やすずさんのアレンジで、わたしが野山で見る草花を見かけて驚いています♪

今はお辛いでしょうが、どうかくれぐれもお膝もお体も大切にお過ごしくださいね
by milletti_naoko | 2017-08-19 23:57 | Marche | Trackback | Comments(4)