イタリア写真草子 Fotoblog da Perugia 日本語教師・通訳・翻訳家。元高校国語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより

ツナ缶秘密工作の悲喜劇

 イタリアではもう数年前から、環境保護・動物保護の観点から、マグロの捕獲の在り方について取り上げられることがあり、夫やわたしたちの親しい友人の一人は、最近ではマグロの乱獲への反対から、マグロは買わない、食べないと、時々口にしています。わたしも、マグロの種の保存や環境に大いに負になるような捕獲をする業者のツナ缶は買わぬように、そして、ひどく高いのですが、できればそういう意味での優良企業から買うようには心がけています。夫は、買うな、ぼくは食べたくないと言うけれど、そうは言っても、急ぐときはツナ缶は、パスタの具としてもサラダや野菜料理に添えるにも手軽で便利です。夏の暑いときは火を使わずにタンパク質が摂れるのもありがたく、おいしくもあるのですが、とは言え、月に1、2度食卓に上る程度でも、夫がひどく嫌な顔をします。

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 それで、わたしもあまり買わないようにはしていたのですが、最近買い物をしていたら、近年ではすっかり高くなったツナ缶が、わたしがペルージャに暮らし始めた2002年頃に見かけた値段に近い1缶あたり70-77セントという値段で、パックに入って売られているではありませんか。この頃では、一番小さい缶を買うと割高になるからと、ふだんは大きめの缶を買っていたのですが、小さい缶が15年前の値段で売られているのでお得だし、夫が食べないので、わたし一人で一度に食べ終える量としてはちょうどいいと、購入し、夫にブツブツ言われるのも嫌だし、夫の留守にわたしだけが食べるときにだけ使うために買うのであれば、あえて見えるようなところに置いて、夫自身も不快な思いをしなくともよいようにと、買い物を片づけるときに、ツナ缶だけは、夫の目に入りにくそうな、出し入れが少々めんどうなところにしまっておきました。

 さて、金曜日はウンブリア州庁が午後2時に閉まるので、夫は2時頃帰宅して、うちで昼食を食べます。ふだんはわたしも2時まで待っていっしょに食べるのですが、今日は正午前にもうおなかがすいて、そうして、昨晩の残りごはんが冷蔵庫にあったため、わたしは自分だけ先に、ツナ入りミックスサラダを作って、昼食を手軽に済ませることにしました。ちなみに、夫用には別に、夫が帰宅する頃を見計らって、パスタやサラダなどを用意しました。

 金曜の朝は肩のリハビリに通っているため、肩が痛まぬように苦労しながら、まずは隠していたツナ缶を取り出し、開けようとしました。そもそもツナ入りサラダにしようと思ったのは、すぐにできて手間がかからないからでした。それなのに、缶を開けようと、わたしが持ち上げたタブは、缶を開けることもなく、そのまま缶から取れてしまいました。

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 めんどうな作業は次回に譲って、今は早く食べたいからと、別のツナ缶を取り出すこともできたのですが、出すのがひどくめんどうな位置にあり、残りのツナ缶はすべて苦労して元の位置に戻したばかりです。

 幸い、こういうときに缶を開けるのに役立つ小さな味方が我が家にはあり、それが、上の写真でタブの前にある小さな小さな古い缶切りです。ただ、位置を定めるにも、回し開けるにも、少々手間と時間がかかります。

 ようやくフタが開いたときには、ほっとしました。

 ツナ缶に限らず、豆乳などの紙パックについているプラスチックのフタでも、イタリアだからと言うのではないのでしょうが、まれに、初めて開けるためにフタを回すと、フタだけではなく、フタの下の部分までいっしょに回って、周囲に穴が開き、中の豆乳が漏れてしまうこともあります。

 無意識にさっと開けても、簡単に無難に開くようであればいいのですが、そうではないつくりであることもあるため、今後は、こういうものを開けるときには、缶ならフタもタブについて開くように、紙パックなら、開ける際にフタだけが回るように、力加減に注意しなければいけないなと、思うのでありました。

関連記事へのリンク
- ツナ缶環境配慮度リスト@2015イタリア/ Classica Rompiscatole Tonno 2015 (16/6/2016)
- 畑の巻き寿司と生魚・ツナ缶問題 2012 (10/9/2013)

参照リンク
- Greenpeace - Tonno in trappola - HOME
- GreenMe - Tonno in scatola: quale e come scegliere? (19/4/2017)
↑↑ このGreenme.itの今年4月の記事に載っている表も、Greenpeaceのサイトのデータも、2015年版のものと同一であるため、現段階で最も新しいツナ缶環境配慮度リストは、今も、わたしが2016年の記事でご紹介した2015年版のデータであるようです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by nonkonogoro at 2017-09-16 08:37
私も非常用にツナ缶は常備してあります。
私は特に好物ではないですが 夫は好きです。
サラダには 本当に便利ですよね。

私も以前 何度か プルトップだけ外れてしまったことがあります。私は 缶切り世代なので プルトップが取れても
対応できますが 面倒ですよね。
角度がずれていたりすると 外れてしまうのでしょうね。

それにしても
マグロも捕獲制限に対象になり
ツナ缶まで敵視されているとは知りませんでした。
Commented by ayayay0003 at 2017-09-16 09:38
なおこさんの記事で、以前そういえばマグロの乱獲の事を拝見したことがあるような気がします!
日本でもマグロは、ココ数年は、ちょっと値段が上がったと感じています。特にお刺身で食べるものについてですが・・・
缶詰も、もしかしたら上がってるのかもしれませんが、使う頻度が少ないのでよく分かりません(笑)
こちらは、お魚がよく手に入る場所ということもあり缶詰はあまり使わないのかもしれませんね!
日本では、近年、マグロの養殖に力が入っていて各地で取り組まれているので、美味しいお刺身がまあまあ高価ではあるのですが食べられるようになってきましたよ☆
安心、安全、そして乱獲されたものでないという点で安心して食べることが出来て嬉しいです(^-^)
なおこさんのツナ缶事件、笑っちゃいけませんが、読んでると楽しい記事でした♪
確かに、日本でも、とっ手が取れて困ったこと、有りますよ~(^-^)
Commented by milletti_naoko at 2017-09-16 21:18
nonkonogoroさん、わたしも特に好きと言うわけではないのですが、肉じゃがなど、週に肉を食べる回数を減らすためにも、肉じゃがなどで肉の代わりにツナを入れたり、義母にならってトマトの角切りにみじん切りの玉ねぎ少々とツナを加えてサラダにしたり、時間がないときにツナ・玉ねぎ・ケッパー・アンチョビで、さっとパスタの具にしたりと、何かのときに手軽で重宝するので、買い置きはしておきたいのです。

日本でもプルトップが外れてしまったりすることがあるんですね。そう言えば、以前は確かパイナップルの缶詰など、最初から缶切りで開けていたような。角度がずれていたかもしれないのですが、多少のことでは、こういう困った状態にならぬように作ってくれればと思います。

絶滅の危機があるということで、マグロについても問題視されているのです。
Commented by milletti_naoko at 2017-09-16 21:22
アリスさん、日本では最近養殖もかなりされているんですね! 日本ではお刺身としてなど、マグロを食べる機会がずっと多いですよね。愛媛は海が近くて新鮮な魚がすぐ手に入るので、缶は不要、そういうところもあるでしょうね。昔愛媛で暮らしていた頃、職場の飲み会と言えば、特に今治の高校に勤めていた時は、海の幸がメインだったような。

ありがとうございます。楽しんで読んでいただけたと知って、うれしいです♪ 日本でもそういうつくりの缶や紙パックがあるんですね。
by milletti_naoko | 2017-09-15 23:56 | Umbria | Trackback | Comments(4)