カテゴリ:Umbria( 410 )

打倒チェーザレ・ボルジア、密談歴史劇とルネサンス宴の食をマジョーネ マルタ騎士団の城で

 1502年に、チェーザレ・ボルジアへの反乱を企む傭兵隊長たちが、初めて会合を開いたのは、マジョーネにあるマルタ騎士団の城でした。マジョーネは、ウンブリア州にあり、ペルージャの西に位置しています。マジョーネ市は、中心街こそトラジメーノ湖からやや離れていますが、トッリチェッラ、モンテ・デル・ラーゴ、サン・フェリチャーノ、サンタルカンジェロなど、わたしたちがよく日の入りを眺めに行くトラジメーノ湖の東の岸にある集落は、すべてマジョーネ市に属しています。

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 マジョーネにあるマルタ騎士団の城(Castello dei Cavalieri di Malta)を、わたしたちは今年5月に初めて訪ねたのですが、今日、7月20日から30日まで、この一連の反乱の発端となる会合が行われたまさにこの城で、まずは密談があった1502年頃のルネサンスの宴の料理をいくつか夕食として味わってから、城の外及び内部で、場所を移動しながら、密談や反乱の行く末を描く劇を鑑賞することができる催し、『Congiura al Castello』が、行われます。

 夕食・劇の鑑賞の料金は、一人40ユーロです。今回の催しは6年ぶりで、機会を逃すと、またいつ見られるか分からないということもあり、わたしたちは、初日の今日、さっそく行ってきました。

 ルネサンスの宴会の料理は、意外で、けれど見た目も美しく、おいしいものが多かったです。少食の夫とわたしにはちょうどよかったのですが、量はそれほどないので、物足りなく思った人もいるかもしれません。劇は、夫はちょっと表面的になぞったきらいがあるのではないかと言っていました。わたしは、物語をそのまま追うというよりは、まるで自分たちが、謀反の会談の場に居合わせているような雰囲気を味わう、そういうことに重点が置かれていたのではないかと思います。そういう意味では、密談の前に繰り広げられる中世の音楽や踊りを、同じ広間で鑑賞したり、密談を交わす傭兵隊長たちのすぐ横を通って、別の場所へと移動したりと、歴史の重大事件を自ら目撃しているという感覚を持たせようという工夫が、あちこちでなされていました。

 わたし自身は、行ってよかったなと思っています。マジョーネのマルタ騎士団の城では、ワインの製造・販売も行っていて、そのワインの樽を、5月に城を訪問したときには、ワイン貯蔵室で見たのですが、今日はそのワインの瓶もテーブルに置かれていて、飲むことができました。

 歴史のお好きな方、興味のある方は、ぜひ足を運んでみてください。

 相変わらずデスクトップが不調で、カメラで撮影した写真が利用できません。今夜はとりあえず、催しの参加者の集合場所で見つけたポスターを携帯電話で撮影した写真と、催しをビデオ映像と共に案内するFB投稿を、添えておきます。



関連記事へのリンク / Link all'articolo correlato
- マルタ騎士団古城訪問 / Castello dei Cavalieri di Malta

参照リンク/ Riferimento web
- Congiura.it - Spettacolo teatrale 'Congiura al Castello'. Dal 20 al 30 luglio al Castello dei Cavalieri di Malta - HOME

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Cena rinascimentale & teatro itinerante
nel suggestivo Castello dei Cavalieri di Malta di Magione (PG), Umbria, Italy

- piatti buoni, particolari & teatro che ci fa assistere alle scene della congiura contro Cesare Borgia, accaduta realmente nello stesso luogo nel 1502.
Dal 20 al 30 luglio, ci siamo andati il 20 luglio.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-07-20 23:59 | Umbria | Trackback | Comments(0)

歯ぎしり・凍結肩とマウスピース、イタリア

 近年、健康な歯やかつて治療した歯が、何かのはずみに欠けたり割れたりするということが、相次ぎました。子供のまったく健康な歯でさえ、間違って歯のかみ合わせの一点に力が集中すると、60kgもの力がかかるので、折れてしまうことはありますが、 相次ぐのは、エナメル質が弱いから、あるいは夜歯ぎしりをすることがあるのであれば、そのためでもあるでしょうと、歯医者から昨年から聞いていました。そもそも歯並びが悪いため、虫歯にもなりやすく、歯ぎしりもしやすいのでしょうが、歯を守るためにも、肩など身体に余分な負担をかけないためにも、マウスピースを作ってはどうですかとは、父娘歯医者の、娘さんの方から、昨年から何度か聞いて、その必要を感じてはいました。ただ、大都市はもとより、ペルージャの他の私立歯科医院に比べても、どちらかと言うと料金が安いこの歯医者でさえ、日本と違って私立医院では国民健康保険が適用されないため、600ユーロかかると聞いて、決断を先延ばしにしていました。

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Lago Trasimeno dopo tramonto, Magione (PG) 12/7/2017

 歯ぎしりを何とか治せる方法があるものなら、その方が早いと思ったのです。けれども、そうするうち、また今年に入って、今までに健康な歯を含めて、少なくとも3本の歯が欠けたり、割れたりするという事態が続きました。神経を抜くなど、別の作業などが必要になると料金がはね上がるものの、この歯科医の基本料金は、歯1本の治療につき80ユーロです。ただ、最近は、治療済みの部分といっしょに、薄くなっていた未治療の部分まで欠けてしまうということも何度かあって、こんなことを繰り返すと、治療に料金がかかることはもとより、歯の健康である部分がどんどん少なくなってしまいます。これではいけないと、年齢的なものもあるのでしょうが、歯ぎしりによって欠けたり割れたりするかもしれない歯が、これ以上増える前にと、今回の数度の治療の後に、マウスピースを作ることを、決意しました。

 癒着性関節包炎(別名を凍結肩)を、2年前右肩に、昨年は左肩に患ったため、昨夏の一時期を除いて、ほぼ週に2度、カイロプラクティック院での施術とリハビリに通っています。治るためとは言え、かなりの痛みを伴う施術もあるため、理学療法士も、痛みがひどいことが分かっている施術の前には、「歯を食いしばって」(Stringi i denti)とよく言います。歯並びや歯のかみ合わせが悪く、歯ぎしりをするために、昔から肩こりに苦しみ、凍結肩を患ったのか、それとも、凍結肩で夜も痛みで眠れぬほどつらい時期があり、病や施術時の痛みに、歯を食いしばったり、歯ぎしりをしたりしたために、歯が欠けやすくなったのか。「鶏が先か卵が先か」ならぬ「歯が先か肩が先か」と、思いめぐらしたりもするのですが、マウスピースで、歯への損傷と肩の痛みを軽減することで、この悪循環を断ち切ることができればと考えています。

 おとといできたマウスピースを、その晩つけて寝たら、ひどく痛む歯があったので、虫歯ではないのかと翌日診てもらったら、慣れるまでには時間がかかり、マウスピース自体が、歯に合わせて自然に形が調整されていくので、ひどい痛みがあれば取り外した方がよいけれども、多少不自然に感じるくらいであれば、我慢をして装着するようにと言われました。来週にはまた、うまく歯に合っているかなどを診てくれる上、年に二度はマウスピースを点検してくれて、歯ぎしりの力が強かったり、頻度が多かったりして、摩耗が激しい場合には、業者に送って直してもらえるのですが、600ユーロという料金はそういう料金も含んでいるため、そういう今後のマウスピース関連の診察や作り直しはすべて無料で、一度作れば、基本的には一生使い続けられるのだそうです。

 昨日は早朝目が覚めたときに、一本ひどく痛む歯があり、今朝は朝方の歯の痛みが和らいだものの、まだマウスピースが歯にしっくりせずつらいのですが、一方、今までは朝起きたてには、ひどく痛んだ肩が、2日ともあまり痛まなかったのは、マウスピースのおかげかもしれません。

 肩のリハビリにも月に約200ユーロかかり、6月は、1週間の旅行にも行き、車検もあって、何かとお金が飛んで行ったのですが、幸い6月末に学校からの給料の振り込みがあり、助かりました。眼鏡ももう長いこと作り変えていません。、レンズがかなり傷んでいるので、近いうちに作り直すつもりでいます。

 おとといの夕方は、マウスピースの調整のために出かけた歯医者で、待ち時間が長くなったために、診療が終わるのが遅くなり、友人たちと約束していたトラジメーノ湖畔での夕食に遅れてしまい、申しわけありませんでした。顔写真を公にすることを好まない友人たちなので、食事のときの皆の写真は載せられませんが、日が沈んだあとのレストランからの美しい湖のを撮影した写真を、添えておきます。写真下方の柵が、口の中で歯が並ぶ様子に似ていることでもありますし。

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Cielo & Lago Trasimeno dopo il tramonto, Magione12/7/2017

- A giugno abbiamo incontrato per caso una coppia di amici al nostro ristrante preferito alla riva del Lago. Ora ogni tanto facciamo un appuntamento e ceniamo insieme ammirando il tramonto. Marcoledì il terzo incontro, foto scattata dal ristorante pizzeria Giramondo.
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関連記事へのリンク
- 歯欠けて歯医者へ
- 歯医者でびっくり、日伊の違い

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by milletti_naoko | 2017-07-14 23:59 | Umbria | Trackback | Comments(6)

空燃ゆるトラジメーノ湖、イタリア ウンブリア

 おとといは、 目的地だったモンテ・デル・ラーゴに向かう途中、雲間から夕日が放つ光が、あまりにもきれいなので、車から降りました。

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Lago Trasimeno al tramonto, Magione (PG) 11/7/2017 20:39

 そして、木に遮られず、電線や電柱なしに、湖と夕日が眺められる場所を求めて、路傍を歩き、この美しい風景に出会いました。

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 岸辺で眺める夕焼けもきれいですが、高台から見晴らしもすばらしいです。

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 雲が多い日の方が夕焼けは美しい。不思議なことです。何か人生の本質にも通じるものがあるような気がします。

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Spesso ci capita di vedere un tramonto meraviglioso
quando il cielo dell'orizzonte è coperto dalle nuvole.
Bellissimi il colore e la luce del sole
che compare dalle nuvole tingendole in colori caldi.
Forse è così anche la vita.
Tramonto al Lago Trasimeno, Magione (PG) 11/7/2017
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関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- トラジメーノ湖に行こう、JITRA連載第2回 / Lago Trasimeno
- 世界で最も夕焼けが美しい七つの場所、トラジメーノ湖畔サン・フェリチャーノも / A SanFeliciano uno dei tramonti più belli del mondo

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by milletti_naoko | 2017-07-13 23:59 | Umbria | Trackback | Comments(6)

久しぶりの美容院、ぶしつけ質問・ふしぎ割引・納得の仕上がり

 ペルージャでは相変わらず、雨の降らない酷暑が続き、あまりの暑さに、髪を切ってしまいたいと、おととい台所で料理をしていて、切実に感じました。ペルージャでいくつか美容院を試したものの、髪の扱いなどがどうも乱暴に思えて、行く気が失せ、この1、2年はどうしてもというときには、自分で切っていました。けれども、今は自分で髪を切るつもりになれません。かと言って、新しい美容院探しをするのもおっくうです。

 昨日は学校で会議があり、冷房のない大勢が集まった会議室は蒸し暑く、また髪の長いのがうらめしくなりました。

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Minimetrò, Parcheggio & Stazione di Pian di Massiano, Perugia (PG) 12/7/2017

 会議のあと、同僚でもある友人との昼食を楽しみ、ミニメトロで中心街からピアン・ディ・マッシアーノに戻りました。駅でミニメトロから降りて、駐車してあった車の方へ行こうとすると、たまたまわたしが前を通った駅構内の美容院の入り口に、10ユーロ割引の表示があるではありませんか。中をのぞいて尋ねると、予約なしで切ってくれるとのことなので、店内に入り、久しぶりに、プロに髪を切ってもらってさっぱりしました。

 ところが料金を払おうとすると、割引のない値段を提示されました。度胸を出して、念のため、「入り口に割引とあったのですが……」と言うと、なんと、「割引表示を見たとおっしゃる方には割引します。」と、何だかよく分からない説明をして、おもてに書かれていたとおりの10ユーロ引きの値段に書き直してくれました。

 割引について尋ねてよかったと思いつつ、何か腑に落ちないものがあります。それに、担当した美容師は、初対面だというのに、ぶしつけな質問をいくつもしてきてとまどったのですが(仕事を聞かれて、日本語を教えていると言ったら、すぐに給料を聞いてきたという……)、髪がすっきりし、いい感じに切ってくれたので、よかったです。

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Minimetrò, Parcheggio & Stazione di Pian di Massiano, Perugia (PG)

- Ieri molti turisti stranieri prendevano il Minimetrò.
Se voleste praticare l'inglese, andate all'uscita della Stazione Pincetto; ieri mattina tanti ci si fermavano un po' per capire in quale direzione andare. Poi sotto la scalamobile una ragazza americana mi ha chiesto in inglese la strada per andare al centro storico. La parola giapponese che significa 'scalamobile' deriva dalla parola inglese, 'escalator' e la sua pronuncia si assomiglia a quella della parola originale inglese, nonostante ciò ieri non mi è venuta in mente la parola... comunque, la ragazza ha capito come poteva andarci.
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関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- イタリア酷暑警報と猛暑対策十か条 / Il caldo torrido & dieci regole d'oro per combattere l'afa (2017/6/8)
- イタリア主要観光都市の天気予報 & イタリア各地天気予報の調べ方 / Previsioni del tempo in Italia
 (↑↑ イタリア天気予報サイト、iL Meteo.itの更新が、ページに随時反映されます)
- ミニメトロでペルージャ満喫 / Visitare Perugia con il Minimetrò (2010/5/12)
- ペルージャ観光、地図とアクセス / Perugia - mappa & accesso (2014/4/23)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-07-12 23:57 | Umbria | Trackback | Comments(10)

ノルチャ2017、イタリア中部地震の被害と復興の兆し

 土曜日は、歴史ある美しい町、ノルチャを訪ねてから、カステッルッチョに行きました。以前よく通っていた、マルケ州のヴィッソ経由でカステッルッチョに行く道が、まだ復旧されていないからでもありますが、ヨーロッパの守護聖人であり、西洋修道院制度の基盤を築いた聖ベネデットの生地であるノルチャが、今どういう状況にあるかを自分の目で見て確かめたいという思いもありました。

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Norcia (PG) 8/7/2017

 最も重要な古代の門から町へと入る通りを撮影したこの写真が、わたしが感じた今のノルチャの様子を、うまくとらえているのではないかと思います。

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Basilica di San Benedetto & Palazzo comunale, Norcia (PG)

 町の中心広場にあるこの聖ベネデット教会は、昨年8月末と10月26日の地震には持ちこたえたものの、10月30日にM6.5の地震が起こったとき、正面などわずかな部分を残して崩壊してしまいました。8月末にマルケやリエーティの町同様に度重なる震度の強い地震に襲われながら、家屋や建造物の崩壊がほとんどなく、死者が出なかったノルチャでは、

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 残念ながら、教会は今も10月末に倒壊したときのままで、さらなる余震で崩れ落ちぬように、補強がされているだけです。

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 けれども、町を取り囲む城壁や、家屋などは、亀裂が入り、崩れ落ちた箇所もあるものの、

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幾度もの地震に耐えて、修復中の箇所こそあれ、今もしっかりと建っている建造物が、少なくありません。

 そのため、危険のために近づくことができない建物や、安全・再建のためでしょう、仮設足場に覆われた建造物がある一方で、上の写真の城壁の前にジェラートの像を置いている店や、この記事冒頭の写真の通りにあるサラミ・チーズなどの特産物販売店や洋品店、レストランなどのように、以前のように営業を再開している店がいくつもありました。そうして、わたしたちのような観光客をはじめ、住民らしき人も、町を歩いていました。

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 わたしたちはこの日、昼食に、特産品店でパニーノを作ってもらい、この上の写真の広場に置かれたベンチで食べたのですが、この広場でも、一見以前のままのように見えて、右手に見える劇場は、後部がかなり崩れ落ちている一方、広場の左手には写真に見えるレストランのほか、八百屋もあって、営業していました。

 ノルチャではそんなふうに、地震の爪痕がいまだに大きく残るものの、少しずつではあっても、町の人や観光客、以前の生活が戻りつつあるという印象を受けました。

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 あくまでも、先週土曜日に久しぶりに訪ねて、特にこのあと訪れたカステッルッチョの状況とも比べての、わたしの主観的な印象です。

 ノルチャの別の門近くで見つけたこの店は、ショーウィンドウにハロウィーンの飾りつけがまだされたままです。一見それほどの被害がないように見えるのですが、ハロウィーンの飾りがあるということは、昨年10月末の地震で、大きな被害を受け、あるいはさらなる地震による被害を恐れて、その後は再び店を開けることがなく、それ以来閉店休業であるということでしょう。ノルチャでもまだ、自らの住宅に戻れない方がたくさんいるはずです。

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Panorama visto dal finestrino della macchina che sale verso Castelluccio di Norcia

 このあと、ノルチャを発ち、シビッリーニ山脈の山の斜面を登る道路を通って、カステッルッチョを目指しました。車道の端は崩れ落ちた岩の破片らしきものに覆われ、地震後新たに設置されたと思われるガードレールの向こうには、緑の山々、赤屋根が並ぶノルチャの町、そして、その手前に広がる平野が見えました。

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Norcia (PG), Umbria, Italy 8/7/2017

Ancora attendono la ricostruzione la Basilica di San Benedetto, diversi edifici e la cinta muraria, ma alcuni negozi sono aperti, stanno tornando gli abitanti e i turisti.
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関連記事へのリンク
- カステッルッチョ2017、イタリア中部地震の爪痕 / Castellucio di Norcia 7/2017 (8/7/2017)
- イタリア中部地震から3週間、現況とこれから (15/9/2016)
- JAPAN-ITALY Travel On-line 緑満ち心に響くウンブリア 第8回 「イタリア中部地震状況とウンブリアの被害 / Il Terremoto Centro Italia e i Danni in Umbria」 (15/9/2016)
- 速報:イタリア中部で再びM5.4、M5.9の地震、震源は8月よりやや北のマルケの町・ウンブリアとの州境 (2016/10/26)
- イタリア中部地震M6.5概況と地震前のノルチャ・カステッルッチョ、JITRA連載第8回 (30/10/2016)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-07-10 23:32 | Umbria | Trackback | Comments(4)

雲間より出づる日と月美しき、トラジメーノ湖

 今日はいつもの義父母宅での日曜日の大家族での昼食に、夫の従兄夫婦も加わり、マルケに住み、登山や音楽が好きで詳しい従兄と、食後もおしゃべりが遅くまではずみました。来客とトーディの義弟たちが帰途に着いたのは午後6時半頃だったのですが、今日もひどく暑い日で、ペルージャの最高気温は35度だったらしく、皆を見送るために外に出ると、ひどく蒸し暑い風が吹いています。

 涼しくなってから、夕日と満月を見にトラジメーノ湖に行こうと、しばらく休み、早めに夕食を済ませて、湖に向かいました。空全体が妖しい色をした雲に覆われていて、夕日も満月も見られるのだろうかといぶかりながら、ペルージャから一番近い湖畔の村、トッリチェッラを目指します。

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Tramonto al Lago Trasimeno, Torricella, Magione (PG) 9/7/2017 20:41

 無料高速道路をトッリチェッラで下りる直前にあるトンネルに入ると、トンネルの向こうの空がオレンジ色に輝いています。厚い雲の層から出ようとしている太陽が、湿度のためにオレンジ色に見えたのでしょう。

 トッリチェッラに着いてすぐ、桟橋の先端に向かいました。いくつもの雲の層が重なる下からようやく姿を現した太陽は、けれども再び下方にある白い雲の中へと消えていきました。雲の層の中を沈んでいく夕日は、雲の厚さに応じて、色も見え方も違います。雲の色は、ピンクから藤色に、そしてオレンジ色へと移り変わり、夕日も、ときに赤く、ときにオレンジ色に、最後には金色にと輝いて、とてもきれいでした。

 出発前に、今日はペルージャでの日の入りが午後8時52分、満月である月の出が午後8時58分であることを調べていました。雲が多いので見えるだろうかと危ぶみながらも、雲のために夕日が8時46分には姿を消したので、すぐに、昇る月がきれいに見える北の湖畔の町、パッシンニャーノに向かいました。

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Sorge la luna piena sul Lago Trasimeno, Passignano (PG) 9/7/2017 21:14

 午後9時頃に、パッシンニャーノに着き、岸辺のベンチに腰を下ろして、月の出を待ちました。雲に隠れながら、ピンクがかった月が昇り始めたのを、夫が見つけて教えてくれました。昇った月はけれども、すぐに上空の雲に隠れてしまいました。わたしはまた月が顔を出すまで、ずっと空を見守っていたかったのですが、それまでには時間がかかるからと言う夫に促されて、しばしば後ろを振り返りながら、岸辺を西へと歩きました。巨大なフライパンの近くまで歩き、そばのベンチで休んでいたら、ホテルなどの建物の上方に輝く不思議な光があります。あの光は何かと夫に尋ねると、あれは月の光だと夫が言うので、すぐにまた月が見える場所まで引き返しました。

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21:50

 雲間から現れた美しい十五夜の月を、まずは桟橋から、それから、岸辺のベンチからゆっくりと愛でたあと、車の窓からも、前方に見える月の眺めを楽しみながら、ペルージャに戻りました。

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Stasera straordinariamente belli e luminosi

il sole di tramonto e la luna piena comparsi dalle nuvole
al Lago Trasimeno 9/7/2017
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-07-09 23:59 | Umbria | Trackback | Comments(5)

カステッルッチョ2017、イタリア中部地震の爪痕

今日は昨夏のイタリア中部地震以来初めて、久しぶりにカステッルッチョ・ディ・ノルチャの裾野に広がる美しい高原を訪ね、野の花やシビッリーニ山脈の眺めを、愛でながら歩きました。

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Castelluccio di Norcia & Pian Grande, Norcia (PG) 8/7/2017

 先週末までに、観光客などが美しい野の花が咲く高原を訪ねられるようにと、被災地の道路の修復や整備が急がれ、先週末には、シャトルバスも準備されたようなのですが、わたしたちはリミニの友人宅に招待されていたため、行けませんでした。なお今日夫は、7月1日・2日は大変な混雑が予想されたため、他に用がなくとも、行くつもりがなかったと言っていました。

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 オンライン記事で、今日、7月8日土曜日の朝10時からは、ノルチャ・カステッルッチョ間の道路が通行可能になると知って、さっそく車で訪ねに行ったのです。記事にも書かれていたように、まだ道路が修復中であるため、信号が設置されて一方通行で通らなければいけない箇所が何度もあり、道路の端や山が崩れたり、道路に裂け目が見えたりするところもありました。それでも、特に困難に遭うことなく、無事に到着することができました。懐かしい広大なシビッリーニ山脈と高原、カステッルッチョの村が見えたときは、本当にうれしかったです。

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 ノルチャから山を登り、山から高原へと下りて、カステッルッチョへと向かう道路は、途中で枝分かれします。そのまま一直線に進めば、カステッルッチョへと登り、さらに進んで、マルケのカステルサンタンジェロやヴィッソへと向かいます。一方、右折すると、やはり今回の地震で大きな被害を受けたマルケのアルクワータ・デル・トロントや、リエーティ県のアマトリーチェ方面へと下っていきます。一直線に進むカステッルッチョ・ヴィッソに向かう道路は、この分岐点(上の写真中、オレンジ色のアステリスクで記された部分)より先は進入禁止となっています。

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 また、右に曲がって山を下りる道も、しばらく先に行くと通行止めになっています。ただし、現在は他に利用できる駐車場がないため、分岐点からこの通行止めの地点までは、路上駐車できることになっています。

 ほとんどの人は、分岐点近くや、青い矢印の方向にさらに進んだ先に駐車して、近くの野の花や風景を撮影したり、分岐点から赤い矢印で記した道路を歩いて進み、カステッルッチョの村へと坂を上ったりしていました。

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14:29

 一方わたしたちは、分岐点からかなり先に進んだところ、シビッリーニ山脈(Monti Sibillini)の最高峰、ヴェットーレ山(Monte Vettore)のふもと近くから、カステッルッチョが建つ丘の裾にある高原へと向かう畑中の道を歩くことにしました。カステッルッチョのふもとの高原を通るトレッキング・コースを以前に歩いたことがあり、この道がやがて、カステッルッチョからヴィッソに向かう車道に近づくことを知っていたからです。

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15:53

 ヒナゲシはわずかにしか見かけませんでしたが、ヤグルマギク(fiordaliso)が一面に咲いている場所が、ところどころにあって、とてもきれいでした。上の写真は、畑中の道から車道へと登って車道を横切り、カナートラ渓谷に向かうトレッキング・コースを歩いているときに撮影したものです。わたしたちはカナートラ渓谷までは進まずに、写真の一面のヤグルマギクの近くにあり、写真にもごく小さく写っている給水場まで歩き、そこからは右手の緑色の木々の間を通って、カステッルッチョへと向かう道を進みました。

 高原の間を進む道に、まったく影がなかったのに対し、このとき歩いた道は、しばしばブナの木々が影を落としてくれていました。涼しい中を進むことができて、ありがたかったのですが、登り道が長く続いたため、別の意味で苦労しました。

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17:28

 オンライン記事やテレビニュースで知ってはいたものの、カステッルッチョの中心街や周辺には、屋根や壁が崩れ落ちたままの家屋が多く、中心街は立ち入り禁止になっています。

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18:24

 なつかしい高原で美しい風景に出会い、ゆっくりと山歩きを楽しむことができてうれしかったのですが、思いがけず炎天下を4時間近く歩くことになったため、車に戻ったときには、ほっとしました。

 カステッルッチョ中心街への入り口の、進入禁止と書かれたところの周辺に、飲食物やみやげの特産チーズやサラミなどを売る屋台がいくつかありました。カステッルッチョ周辺では、亀裂が入った道路や、屋根などが崩れ落ちた家屋や店がそのままになっているところが多くあります。まだ復興や再建にはほど遠いものの、高原ではあちこちで、農家の方たちが植えたレンズマメが育っている畑を見かけました。まかれたレンズマメが少しずつ育っていき、やがて実るように、道路の整備や家屋などの再建が少しずつでも進んでいき、被災地の人々が、以前の暮らしを取り戻せる日が、早く戻りますように。

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Castelluccio di Norcia ieri, 8/7/2017

Riaperta la strada tra Norcia e Castelluccio
Le montagne imponenti e l'immensa distesa del verde
sono pressappoco come prima
rispettivamente con più crepe e con meno fiori variopinti,
ma nel paese di Castelluccio di Norcia e dintorni
molte case ed edifici sono rimasti ancora crollati,
le strade sono ferite dalle crepe e dai crolli,
ancora è inaccessibile il centro abitato del paese.
A mano a mano crescono le lenticchie
gelosamente seminate e custodite.
Che anche i semi di ricostruzioni e di speranza
vengano seminati, crescano e si realizzino al più presto.
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参照リンク / Riferimenti web
- Ansa.it - Domani riapre strada Norcia-Castelluccio (7/7/2017)
- Ansa.it - Sisma, riaperta strada per Castelluccio (8/7/2017)

関連記事へのリンク
- ノルチャ2017、イタリア中部地震の被害と復興の兆し / Norcia 7/2017 (8/7/2017)- 地震の被害は美しい水の里にも、イタリア マルケ / Pioraco (MC) 7/2017 (16/7/2017)
- イタリア中部地震から3週間、現況とこれから (15/9/2016)
- JAPAN-ITALY Travel On-line 緑満ち心に響くウンブリア 第8回 「イタリア中部地震状況とウンブリアの被害 / Il Terremoto Centro Italia e i Danni in Umbria」 (15/9/2016)
- 速報:イタリア中部で再びM5.4、M5.9の地震、震源は8月よりやや北のマルケの町・ウンブリアとの州境 (2016/10/26)
- イタリア中部地震M6.5概況と地震前のノルチャ・カステッルッチョ、JITRA連載第8回 (30/10/2016)
- 花の海、カステッルッチョ / Mare di Fiori, Castelluccio di Norcia (29/7/2013)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-07-08 23:59 | Umbria | Trackback | Comments(4)

月美しき夜の湖畔の町、パッシンニャーノ sanpo

 疲れていても、いえ、疲れているときこそ、夜8時にうちを出て、車で約30分かかるトラジメーの湖(Lago Trasimeno)まで夕日を見に行こうと、しばしば誘ってくれる、夫がそういう人であることがありがたい今日この頃です。今日はうちで夕食を済ませたあと、まずは西の湖畔で夕日を見送り、それから、久しぶりに北の湖畔にあるパッシンニャーノを訪ねました。

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Passignano sul Trasimeno (PG) 7/7/2017 21:14

 黄昏の空の下、湖畔には釣り人がいて、右手には、古城が見えます。

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 丸く美しい月が、湖の向こうの空で輝き、湖面に光を投げかけているのを、散歩中にしばしば愛でることができて、うれしかったです。

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 風が強く、波が立っていたため、水位計を読みづらかったのですが、基準水位に対して、約50センチも下がっているようです。雨が降らない晴天のひどく暑い日が多いため、仕方がないのですが、数年前のように、1メートル以上水位が下がることがないように祈っています。

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 西の空には、まだ茜色が残っています。ジェラート屋でジェラートを買い、食べながら小路を歩くと、広場で吹奏楽団が音楽を奏でています。ジェラートを食べ終えたあと、再び湖の岸辺に向かい、

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さらに歩くと、美しい歌声と音楽が聞こえてきました。湖畔のホテル兼レストランでも、コンサートが行われているようです。歌を楽しみながら、なおも歩き続け、町の祭りに使われる巨大なフライパンの近くまで歩いてから、コンサート会場と月が見え、歌がよく聞こえるあたりまで、引き返しました。

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 そして、岸辺の遊歩道に並ぶベンチの一つに腰を下ろして、しばらく眺めと歌を楽しみました。

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 再び駐車場へと歩いて戻る途中も、パッシンニャーノからペルージャへと車で帰る途中も、美しい月がずっと前方に見えてうれしかったです。満月は7月9日日曜日のようですが、今夜の月も、それはきれいでした。

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Venerdì sera a Passignano sul Trasimeno,

brilla la luna quasi piena nel cielo,
scintillano le sue luci sulle acque del lago.
Un altro fascino nella città di notte,
si riflettono sul lago sia la luna luminosa
che le luci dei locali e della riva.
Suggestivo il concerto sul lago,
la voce della cantante, la musica, l'immagine -
le bellezze si fondono nell'anima degli spettatori. 7/7/2017
************************************************


関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- トラジメーノ湖に行こう、JITRA連載第2回 / Lago Trasimeno
- 湖畔の巨大フライパンと白鳥、パッシンニャーノ / Passignano - Lago Trasimeno, Cigni & Grande Padella
- 湖の眺めも小路もいとをかし、パッシンニャーノ / Passeggiata nel centro storico di Passignano

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-07-07 23:59 | Umbria | Trackback | Comments(4)

煮えぬ小豆、重曹・停電騒ぎと湖畔の夕焼け

 昨日小豆を煮る前に、インターネットの日伊の記事や本棚の料理の本で確認したとき、数時間・一晩水に漬けておくという点は共通しているにも関わらず、日本のレシピに30~1時間煮たらよいと書くものが多い中、一つだけイタリアのレシピに、3時間かかるというものがありました。

 そこで、沸騰した際に湯を二、三度切るにしても、沸騰した状態で煮る時間が合計1時間にもなれば、煮えるのではないかと判断し、昨日は幸い午前中うちにいられたので、まだ涼しい早朝から、小豆を煮始めました。ペルージャでは、再び猛暑が長く続くという天気予報が出ています。扇風機しか冷房のない家で、日中の暑い時間帯に、台所を余計に暑くするのは、避けたかったからです。

ところが、湯を切ってまた火にかけ直した時間などを除いて、煮立てている時間だけの合計が3時間以上になっても、小豆の皮も中も何だかかたいのです。インターネットで調べると、古い小豆は煮るのに時間がかかるとあり、外国産の小豆が何時間煮ても柔らかくならないと訴える人もいます。夫がlこの小豆を買って来たのは2、3か月前の話なのですが、ひょっとしたら、ペルージャでは小豆の買い手が見つからず、長い間売れ残っていたのかもしれないと思い、正午が近くなり、台所がひどく暑くなったので途方に暮れました。

 重曹を入れて煮込めば、豆が柔らかくなるというのは、夫からも以前に何度か聞いていて、知っていました。ただ、このとき重曹を入れようと思ったのが、夫の言葉を思い出したからか、インターネットで調べていたら、そうするとよいと書いてあったからかは、記憶にありません。食用の重曹が入った箱の説明を見ると、「豆を柔らかく煮るには、水に大さじ1杯の重曹を加えて煮ること」と書かれています。そこで、重曹に熱湯を注ぐと強アルカリ性になって頑固な汚れ落としに使えることは知っていたものの、そのときはせっぱつまった気持ちで、後先考えずに重曹を一さじ入れました。すると、突然ぶくぶく泡が出て、ゆでていたお湯が膨れ上がり、鍋からコンロにかなりこぼれ出て、火も消えてしまいました。すぐにふき取れはよかったのですが、手でじかに触ったら熱いうちは危険かもしれないと思い、しばらく時間を置いてから、水分をふき取りました。ちょうど翻訳料金の見積もりの依頼が業者からあって、メールの返事を書く必要があったのですが、慌てていた上、業者からの問い合わせに、見積もりに必要ないくつかの情報が欠けていたため、とりあえず質問を二つ書いて、さっと返事をし、すぐ台所に戻って、コンロ台をきれいにしたのです。

 幸い、小豆は、重曹を加えた分、味が若干変わっていましたが、豆が十分に柔らかくなっていました。ただ、二度とこういうことはするまいと、深く反省しています。重曹を加えた味の変化は、しょうゆやローズマリーを使った濃い味つけのおかげで、料理そのものには響きませんでした。とりあえず豆は柔らかく煮ることができ、夫が昼食に戻る午後2時までにはまだ時間があるからと、食事のしたくは後にして、上述の業者から返事が来ているかどうかを確認しました。先方も時間に追われているらしく、すぐに返事が来ていたのですが、尋ねた質問のうち、一つへの返事がありません。何語から何語に訳さなければいけないのかが、書かれていないのです。それで、メールの返事を書いたら、突然パソコンの電源が落ち、モニター画面も暗くなり、またも例のデスクトップの不調かと思えば、停電ではありませんか。落ちたブレーカーを上げてみるのですが、何度上げても、ブレーカーがすぐに落ちてしまいます。二世代住宅であるうちや地域全体が停電になったのかと思い、階下にいた義父母に尋ねたのですが、義父母が暮らす1階のアパートは、停電になっていません。

 仕事で急いで返事もしなければいけないのにどうしようと、困りました。幸い、スマートフォンはしっかり充電してあり、Postemobileとの契約のおかげで、我が家のWiFiが停電のために使えなくても、インターネットで情報を調べることができます。親切な方がいろいろと役立つ情報を載せてくださるおかげで、停電の際に、どこが漏電しているのかを調べる方法や、漏電している部分以外の電気を利用できるようにする方法が分かりました。夏にしばしば不調になり、休眠するデスクトップと、お湯をこぼしてしまったガスコンロのどちらかが、漏電の原因だろうと予想はしていたのですが、ガスコンロとオーブンの電源をオフにさえすれば、ブレーカーが上がらず、ほかのすべての電気はきちんと使えることが分かりました。それで、コンロ周りを、バーナーキャップをはじめ、部品をすべて取り外して、きれいに水洗いし、乾かしました。けれども、そのあとガスコンロの電源をオフにすると、またブレーカーが落ちて停電になってしまいます。煮こぼれた急アルカリ性の湯が、漏電が直らないほどの甚大な被害をもたらしたのか、それとも、単に水分が残っているために漏電が続き、ブレーカーが落ちてしまうのだろうかと、再びインターネットで調べてみて、どうやらコンロの場合は、あってはならない場所に水分が残って、漏電になることが多いらしいと分かり、電気は使わず、コンロの電源はオフにしたまま、ライターでガスコンロに火をつけて調理し、その熱で水分が蒸発して、ブレーカーが落ちることがない状態になるようにしようと考えました。幸い、そうして料理などにいろいろとコンロを使っている間に、水分はなくなったらしく、特に業者を呼んだり、夫にガスコンロを分解してもらったりすることなく、漏電問題は解決しました。今ではもう、ガスコンロの電源を入れても、ブレーカーが落ちることはなく、つまり、うちが停電することはなくなりました。

 慌てると判断を誤って、とんでもない事態になってしまうものだと、つくづく反省しました。強アルカリ性と言えば、高校生の頃に、化学の実験で、個体のナトリウムの一片を水の上に乗せると、ナトリウムが水上をくるくる回ったあとに溶けてしまうという実験がありました。その様子がおもしろかったので、実験ノートの感想欄に、「くるくる回るナトリウムを見たら、お魚さんがびっくりするのではないか」というようなことを書いたら、化学の先生が、「もしナトリウムをお魚さんのいる水の上に置いたら、水が強アルカリ性になって、お魚さんが死んでしまいます。」というコメントを、赤で書かれていたのを思い出しました。その恩師には、後にわたし自身も高校教師となったときに、同僚・先輩として出会い、また大変お世話になったのですが、高校生の言葉と思いつきに答えて、目線の高さを同じにして返事をしてくださる、お優しい先生だったのだなと、今も思います。

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Tramonto al Lago Trasimeno, Sant'Arcangelo
Magione (PG) 22/6/2017

 写真は、6月22日に見たトラジメーノ湖の夕焼けです。沈みゆく夕日とその太陽を包む雲の色もきれいでしたが、右上に大きく広がる白い雲の形がおもしろいので、何枚も撮影しました。

 そのときは、ミケランジェロの壁画にあるマントを広げた神のように見えたのですが、今見てみると、白い雲の左下に、人の顔があるように見えるではありませんか。皆さんには、この白い雲、どんなふうに見えますか。

***************************************
Io vedo un viso sorridente nelle nuvole bianche
nel cielo in alto. Voi, che ne dite???
*Tramonto al Lago Trasimeno, Sant'Arcangelo
Magione (PG) 22/6/2017
***************************************

関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- 和伊折衷あずきごはんローズマリー風味 / Riso con fagioli azuki e cipolle al rosmarino e alla salsa di soia (5/7/2017)
- トラジメーノ湖に行こう、JITRA連載第2回 / Andiamo al Lago Trasimeno (4/6/2015)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-07-06 22:46 | Umbria | Trackback | Comments(4)

友と夕景・ジェラート楽しむトラジメーノ湖

 先日、夫とお気に入りのトラジメーノ湖畔のレストランで、夕食を終えようとしていたら、夫の同僚でもある友人たちが、たまたまわたしたちが座っていた窓辺の席に、食事をしようとやって来ました。以前に夫が、ピザがおいしく、きれいな夕焼けが見られると、話したことがあるそうです。せっかくなので、いっしょにおしゃべりと夕焼けを楽しみ、それから、

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Lago Trasimeno & Isola Polvese, San Feliciano
Magione (PG) 29/6/2017 21:26

近くのサン・フェリチャーノに移動して、近くのジェラート屋で買ったジェラートを食べながら、湖畔を散歩しました。日は沈んだものの、まだ空が明るくて、湖の青い色がそれはきれいでした。

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Giramondo, San Feliciano
Magione (PG) 29/6/2017 20:37

 友人たちと店で会う前、夫は「日の入りよりもかなり早く食事が終わるから、サンタルカンジェロに行こうか。」と、湖畔の別の村に行くことを提案していました。結局、やって来た友人とおしゃべりしながら、夕日が地平線に近づくのを待つことになり、おかげで、店内からではありますが、湖の夕景をゆっくり楽しむことができました。

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Giramondo, San Feliciano
Magione (PG) 29/6/2017 20:49

 まもなく日が沈もうという頃に、友人たちが注文した料理が運ばれてきたので、わたしたちは岸辺に行って、夕日が沈むのを眺めました。

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20:53

 地平線の向こうに沈んだ日が、なおも雲を照らし出し、藤色の空がそこだけピンクの光に包まれて、とてもきれいです。

 以前はサン・フェリチャーノのジェラートがおいしかったけれど、最近はどうだろうかと、友人の一人はペルージャのジェラート屋で食べることを提案したのですが、夕暮れの湖がきれいなので、しばらくここにとどまろうと、湖畔の村、サン・フェリチャーノに行くことにしました。おかげで長い間、色が移り変わる美しい空や湖を眺めることができて、うれしかったです。明日もまた、この友人たちと、今度は最初から待ち合わせて、いつもの湖畔の店で夕食を食べることになっています。

Giramondo Risotante Pizzeria
San Feliciano Via Gandhi, 29 - Magione (PG)
Tel: 075 841059
FB: https://www.facebook.com/giramondosanfeliciano/

**************************************************************
Ammirando il lago, stavamo per finire la cena nel nostro ristorante preferito
e sorpresa! E' arrivata la coppia degli amici.
Dunque, siamo rimasti a tavola, chiacchierando e sbirciare il sole e il lago.
Sono arrivati i piatti per gli amici, il sole stava per tramontare.
Noi due siamo usciti per ammirare il tramonto, mentre loro cenavano.
Dopo la cena tutti insieme siamo andati a San Feliciano e
goduto il gelato e la passeggiata al lago.
Ceniamo anche stasera in quattro nello stesso ristorante.
**************************************************************

関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- トラジメーノ湖に行こう、JITRA連載第2回 / Andiamo al Lago Trasimeno (4/6/2017)
- 湖の夕景愛でつつ夕食を、ウンブリア / Bellissimo tramonto al Lago Trasimeno, piatti buoni & servizi gentili e cordiali @ Ristorante Pizzeria Giramondo, San Feliciano, Magione (20/4/2017)
- 世界で最も夕焼けが美しい七つの場所、トラジメーノ湖畔サン・フェリチャーノも / A San Feliciano uno dei tramonti più belli del mondo (1/5/2017)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-07-04 22:20 | Umbria | Trackback | Comments(4)


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