カテゴリ:Altro( 264 )

花粉症対策2012

 今年は、2月に寒い雪の日が長く続いたおかげで、花粉症の症状が出始めるのが遅く、2月の半ばを過ぎた頃からでした。それも、症状が軽かったので、薬漬けになるのを避けようと、かかりつけ医の診療所に行くのを先延ばしにしていたら、

f0234936_0455835.jpg

 2月24日金曜日の夕方、テッツィオ山の頂上へと、夕日が沈むのを見に、散歩をしたあと、どんどん症状が悪化していきました。というのも、頂上は961mと高く、その周囲には高木は見当たらず、雪も積もっていたのですが、出発地点の自然公園入り口は、標高580mと低く、道の両側に、松や杉の木がある場所も多かったからです。


f0234936_0482923.jpg

 花粉症の薬は、かかりつけ医に処方してもらって、薬局で購入するのですが、診療してもらえるのは、平日月曜から金曜までだけです。わたしの症状がひどくなったのは、金曜の晩から土曜にかけてで、残念ながら、処方箋をもらうことができません。そこで、夫に用があって、近所のerboristeriaに寄ったついでに、わたしも、「花粉症に限らず、アレルギー症状にはこれ。」と、こちらの栄養補助剤(integratore alimentare)を勧めてもらいました。

f0234936_049919.jpg

 「免疫機能を助ける」というこの錠剤は、1日8錠の服用を目安としています。そこで、さっそく土曜日から、毎日8錠、2度に分けて4錠ずつ飲み始めました。「普通の薬と違って、副作用もなく健康にいい」と言うので、「もし効かなくても、来週、医者に昨年と同じ薬を処方してもらえばいい」と思ったのです。値段は一瓶28ユーロでした。

f0234936_793425.jpg

 すぐに効果が表れたわけではないのですが、それは昨年使った鼻用のスプレー、Nasonex(上の写真)も同じことで、薬が効き始めるまでに数日かかったので、しばらく様子を見ることにしました。すると、錠剤を飲み続けるうちに、時々鼻のかゆみはあるし、花粉の多いところに長時間いると、くしゃみや鼻水に悩まされはするものの、症状がかなり治まったので、今年は鼻用スプレーなしでいけそうだという結論に達しました。去年の自分のブログの記事を読んでも、スプレーを使用しいるときても、「花粉症のためにできるだけ野菜畑に行かないようにしている」とか「山歩きを避けている」とか書いてあるので、ある程度の症状はあったようだからです。職場は町中で、花粉の心配はなかったのですが、うちの周囲には庭木として松や杉の木を植えている家が多く、外出と言うと、夫は緑の多い山に行きたがる傾向があるので、わたしは仕事で外出が必要なとき以外は、どうも家ごもりをしていたようです。

 この栄養補助剤を購入したのはerbosteria、「自然派志向の化粧品や健康関連商品を扱う店」です。化粧品でも錠剤でも、化学的に合成されたものを使わず、自然界に見つかる植物の成分を使ったものを売っている店です。

f0234936_0504925.jpg

 おもしろいのは、この錠剤の主成分がヒスチジン(istidina)であることです。というのも、服用し始めた頃、薬か効くかしらと不安になって、インターネットでいろいろ調べていたら、日本語のサイトには、「ヒスタジンにはダイエット効果があるけれども、体内でヒスタミンに変わり、このヒスタミン(istamina)がアレルギー症状を悪化させるので、アレルギーの人は服用しない方がいい」と書いてあるからです。実際、アレルギー症状を抑えるための薬には、抗ヒスタミン作用のあるものが多いようです。

 それでだんだん心配になって、今度はイタリア語のサイトを調べると、「ヒスタジンは従来アレルギー症状の緩和に利用されてきた」と書いたページがいくつか見つかったので安心しました。あとでかかりつけ医に、「どうしてアレルギー作用を引き起こすヒスタミンのもとになるヒスタジンを勧めたのでしょうか。」と尋ねると、「体内で問題を起こしている原因となる物質と同じものを少量注入して、症状を改善しようというのが、ごく手短に言うと、ホメオパシーの発想なんだ。」と説明してくれました。ホメオパシーには賛否両論があり、この同じ錠剤も、人や症状によっては、効いたり効かなかったりする場合もあるかとは思うのですが、化学薬品を使わないこんな療法もあるということで、記事にしてみました。

f0234936_0515060.jpg

 店では、「この錠剤だけで、目薬は必要ない」と言われていました。けれど、わたしの場合は、もともと数年間花粉によるアレルギー結膜炎に苦しんでいたところに、昨年になって、初めて鼻水やくしゃみの症状が加わったのであり、目のアレルギー症状が特にひどいのでしょう。錠剤だけでは、目のかゆみや痛みがひどいので、結局かかりつけ医に、去年と同じこちらの薬を処方してもらいました。値段は、12.10ユーロだったのですが、薬局によって若干の違いがあるかもしれません。処方箋はいるものの、保健カードによる割引がないのですが、そのおかげで、医者が処方箋に「Ricette ripetibile」(繰り返し使える処方)と書かれてあって、診療所で一々長い列に並ばずとも、数か月の間は、同じ処方箋で、薬を必要なときに買えるので助かります。去年は、そうと知らずに処方箋を頼みに診療所に行ったら、「あれ、前の処方箋がまだ使えるんですよ。」と教えてくれました。

 実は、昨年、かかりつけ医に、鼻から注入する薬を処方してもらったときも、「これがあれば、目薬は必要ありませんよ。」と言われていたのですが、結局は、目薬なしには、目の症状が悪化する一方だったので、後日、目薬も処方してもらったという経緯があります。ただ、気になるのは、日本の眼科では、「症状が軽いとき」と「症状が重いとき」用の2種類の点眼液を処方してもらっていて、どちらも症状がひどいときに、1日5・6回程度まで点眼することができたのですが、イタリアで処方してもらった目薬は、症状に関わらず、この目薬一つを、目に症状が現れる間じゅう、1日2度、朝晩一滴ずつさすようにと書いてあることです。たったそれだけですむということは、逆に言うと、かなり作用が強い薬であるわけです。本当は眼科に行って、きちんと見てもらうのが一番いいのでしょうが、イタリアでは公立病院は、まず空きのあるかなり先の日に予約を入れて、専門の先生にお金を払って診てもらって……と面倒でもあり、ついつい、無料で処方箋をくれるかかりつけ医の診療所で、ことを済ませてしまいがちです。

 最後に、インターネットで見つけた花粉症のある人への注意の中から、わたし自身の参考になったことだけ、いくつか挙げておきます。花粉症に苦しまれている方は、すでにご存じかもしれませんが、参考にしてください。

・目がかゆいときは、絶対に目をこすったり、かいたりしないこと。そういう場合は、まつげに花粉がついている恐れが高いので、顔を洗うこと。目をこすると、角膜を傷つける恐れもある。(わたしはこれをまったく知らずに、何度も目をこすったり、かいたりしていたのです。知らないって、恐ろしい!)

f0234936_05362.jpg

・ラベンダーのエッセンシャルオイルを水に数滴たらし、そのラベンダー水に布を浸して軽く絞り、閉じた目の上に当てると、目のかゆみがおさまる。(このラベンダー湿布、効果抜群です。)
・外から帰ったら、家に入る前に、髪や衣服についた花粉をよく払い落とす。
・風が強いときには、窓を開けない。(開けていいときと悪いときがあるのに、それまで気づきませんでした。)
・窓を開けて喚起をしたければ、午後10時から午前4時までに行うこと。(そんなこと言われてもという感じですが、書いてあったので。)

 ペルージャでは、雨の降らない日が長く続いていて、花粉症の症状も、そのために少々悪化していました。アレルギーの一貫か、はたまた錠剤を服用しているためか、この数日は、なぜか歯茎まで、ひどく痛かったのです。幸い、昨晩も今日の夕方も、雨が降りました。花粉も地面に落ち着いたかと思うので、明日は久しぶりに買い物に出かけるつもりでいます。

関連記事へのリンク
- 「花粉情報、イタリア&ウンブリア」
↑↑ イタリア全国および各地の、例年の花粉飛散動向が分かる花粉カレンダーへのリンクをご紹介。

Articolo scritto da Naoko Ishii

 この記事いいなと思ったら、応援の1クリック(↓↓)をお願いします。
Cliccate sull'icona (↓) se vi piace il blog.
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ
NihonBlogMura Blog Ranking

こちらのランキングもクリックをお願いします↓↓ ありがとうございます!
Cliccate anche su questa icona. Grazie!

Ninki Blog Ranking

by milletti_naoko | 2012-03-06 16:57 | Altro | Trackback | Comments(6)

収納リサイクル大作戦

 本棚や机まわりの片づけも、ようやく終盤に入ってきました。本棚を整理するついでに、机まわりもすっきりさせて、探すものがすぐに見つかるようにしようと考えました。

f0234936_19374838.jpg

 われながら、うまく収納できたと喜んでいるのが、こちらの電気製品のコード類です。パソコンのアダプターや携帯電話やデジタルカメラの充電器、USBケーブルなどは、以前からまとめて置いていたのですが、色や形が似ている上、コードが長いので、使うたびに、黒いコードをよりわけ、見比べて、目当ての品がどれかを突き止めるのに、ひどく手間どっていました。

 それで、黒いコード類が互いにからまず、しかも、使いたいときに、どれが目当ての品かがすぐ分かるように、工夫してみました。右側に並ぶ三つの箱は、すべて食料品が入っていた紙箱を、再利用したものです。上の二つにはティーバッグ、一番下の箱には、玄米が入っていました。

f0234936_2158236.jpg

 マウスを収納している箱には、お気に入りのハートのキッチンタイマー(記事はこちら)が入っていました。ハートのデザインと色がかわいいので、箱も捨てられずに、取っておいたのです。

f0234936_1938587.jpg

 イヤフォンやUSBハブの収納には、我が家で愛用するトイレットペーパー、Rotoloni Regina(記事はこちら)の芯を使いました。よく見れば、空色でReginaと印刷されているのが、お分かりかと思います。ちなみに、このトイレットペーパーの記事を書いたときには、イタリアの友人たちから大反響がありました。「わたしもCarta Reginaのファンなのよ。もう長い間このトイレットペーパー一途なの。」とか、「ふだんはコメントは残さないのだけれど、Reginaについてだけはどうしても一言言わなきゃ。巷には誇大広告があふれているけれど、この商品の広告で、『いつまでも終わらない』というのは真実よね。」とかいう、Carta Reginaへの熱烈な愛の言葉がたくさん、男性からも届いたのでびっくりしました。こんなにファン層が厚いとは!

 一方、デジカメのUSBケーブルは、少々長いので、アルミホイルかサランラップの芯を、半分に切って、その中に入れました。

f0234936_19393257.jpg

 そうして、これらの仕切りを収めてある箱も、もちろんリサイクルした品です。ADSLモデムの入っていた、がっしりした造りの箱を、再利用しました。

 日本のお店なら、いろいろ便利な収納グッズがたくさんあるし、イタリアでも、他州のIKEAまで遠征すれば、これは収納に役立つという品も多いことと思います。いえ、ひょっとしたらペルージャ周辺にも、そういう商品を扱う店があるのかもしれないのですが、わたしが元来出不精である上、ひどく寒い日が続くので、幻の商品を探してあちこちさまようよりはと、あるものですませることにしたのです。見た目にはそれほど美しくないかもしれませんが、これまでは、コードがからんだり、見分けるのが難しかったりと、苦労しながら使っていたものを、今は簡単にさっと取り出すことができるので、我ながらよくできたと、一人うれしく思っています。

追記(2月18日14:35)
 では、そもそもなぜ片づけを始めたかについては、記事、「やがて悲しきなだれかな」に書いてあります。記事は長いのですが、外国語学習に興味があり、かつ最後まで読み通す根気のある方は、お時間のあるときにどうぞ。リンクはこちらです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

 この記事いいなと思ったら、応援の1クリック(↓↓)をお願いします。
Cliccate sull'icona (↓) se vi piace il blog.
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ
NihonBlogMura Blog Ranking

こちらのランキングもクリックをお願いします↓↓ ありがとうございます!
Cliccate anche su questa icona. Grazie!

Ninki Blog Ranking

by milletti_naoko | 2012-02-18 11:40 | Altro | Trackback | Comments(10)

再び一面の銀世界

 今朝、窓を開けると、外は一面の銀世界。

f0234936_18364220.jpg

 草がないので、ふだんは落ちた雪がすぐ解ける駐車場まで、一晩で雪に覆われてしまいました。

f0234936_1837235.jpg

 こちらは昨日の朝、オリーブの木に登った黒猫を撮影したものです。寒いものの天気がいいので、雪は駐車場から、ほとんど姿を消していました。

f0234936_18372012.jpg

 その駐車場さえ、今はすっかり雪に覆われています。

f0234936_18373841.jpg

 そこで、夫は、タイヤにスノーチェーンを取りつけてから、出勤しました。

f0234936_18375681.jpg

 うちのすぐ近くを走るミニバス(上の写真)に乗れば安全だと思うのですが、「乗り換えや乗り継ぎのバスを待つのに、時間がかかりすぎる」とのことです。

f0234936_18381589.jpg

 緑のローズマリーやオリーブに、そうして、今はすっかりと葉を落としたブドウの木の上を、雪がうっすらと白く覆っています。

f0234936_18435370.jpg

 雪に飾られたオリーブの木が、クリスマスツリーのようです。この程度であれば、まだ木を傷める恐れはありません。今は強い北風に乗って、時々ちらちらと雪が降っているだけなのですが、天気予報によると、ペルージャでは今日から明日にかけて雪が降り続け、しばらく氷点下の気温が続くようです。

 ニュースでは昨晩から、イタリア全域に対して、雪や厳寒、悪天候への警戒を呼びかけ、今日は、ローマでは、学校が休校、役所も休みとなっています。今朝のニュースでは、イタリア各地で、雪が高く降り積って孤立する恐れのある村の映像が、映し出されていました。高速道路もあちこちで雪のために閉鎖され、電車については、すでに昨晩から、便数を減らす予定だとのことでした。特に、ふだん雪の積もらない地域では、わずかな雪でも交通が麻痺し、電車などの公共交通機関も、キャンセルされたり、運行中いきなり停車したまま長い間動かなかったりする恐れがありますので、どうしても必要がなければ、長距離の移動は避けた方が無難かと思います。

 イタリア語ですが、次のオンライン記事には、イタリア各地での雪や交通に関する情報があり、頻繁に更新されています。

LINK - la Repubblica.it – Diretta – Maltempo allerta in tutta Italia

 ホームページに、イタリア主要観光都市(ミラノ・ベネチア・フィレンツェ・ローマ・ナポリ)とペルージャの、この先6日間の天気予報の一覧が確認できるページを作成しました。このページには、イタリアの天気予報の中でも当たる確率の高いiL Meteo.itの更新情報が、随時反映されます。旅行を計画されている方やイタリアの天気に興味のある方は、参考にしてください。

LINK - イタリア主要観光都市の天気予報(6日間)

Articolo scritto da Naoko Ishii

 この記事いいなと思ったら、応援の1クリック(↓↓)をお願いします。
Cliccate sull'icona (↓) se vi piace il blog.
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ
にほんブログ村

こちらのランキングもクリックをお願いします↓↓ ありがとうございます!
Cliccate anche su questa icona, per favore!

人気ブログランキングへ

by milletti_naoko | 2012-02-10 10:41 | Altro | Trackback | Comments(17)

かみは長い友だち

 車でスーパーに買い物に行ける今でこそ、トイレットペーパーを買うのは、そう問題ではありませんが、かつて学生として、ペルージャの中心街のアパートに、自分ひとりで、あるいは他の人たちと一緒に暮らしていたときは、買い物時にひどくかさばるので大変でした。学生とは言え、買い物に行く時間は惜しいもので、たくさんの食料品と一緒に買ったり、できるだけロール数の多い商品を買ったりしていたため、トイレットペーパーが、よけいに荷物になったわけです。それでも、買いに走る回数が少なくてすむようにと、以前は、10個入りの商品を安売りを利用して購入することが多かったように覚えています。

 それが、ペルージャで、3軒目の共同アパートに暮らし始めてから、ロール数が多ければ、長く使えるものではないということを、学びました。女性が4人、一人ひとり個人部屋(camera singola)を持って住む、この共同アパートには、それはそれは、しっかりとやりくりをするプッリャ出身の社会人女性が一人いました。バリッラ(Barilla)のパスタが、あるスーパーで割引、というときには、お一人様10箱までなら、その10箱まで、お得な値段で買い置きをする彼女からは、教わった暮らしの知恵がいろいろあります。トイレットペーパーやボイラーの点検料金など、全員が利用するものについては、費用を分担していたのですが、このアパートに長く暮らす彼女は、いろいろなメーカーの、さまざまなロール数入りのトイレットペーパーを購入しては、それぞれがもつ日数を記録して、なんと、10個入りのロールペーパーよりも、四つ入りの太巻きのものの方が、はるかに長く使えることを発見したのです。そう言われて、見比べてみると、ロール数の多いものは、ロールが小さいことは当然として、芯も太く、紙がかなりゆるく巻いてあります。逆に、ロール数が少ないものは、紙がきっちりと、しかも分厚く巻いてあります。

f0234936_2195614.jpg

 このあと、引っ越して、小さな小さなワンルームのアパート(monolocale)に、一人で暮らし始めてから、いろいろなメーカーのこの手のトイレットペーパーを試してみて、長く使える上に、値段もお得なのは、こちらのRotoloni Reginaだという結論に至りました。下にはイタリア語で、「普通のロールの2倍以上の長さ」(意訳です)と書かれていますが、実際、大割引だったので購入した10個入りのロールペーパーよりも、4ロールのReginaの方が、ずっとずっと長持ちしました。Reginaは、イタリア語で「女王」を意味します。トイレットペーパーの女王ということでしょうか。

f0234936_21124964.jpg

 このRotoloni Reginaを生産する企業は、WWFの環境保全運動を支援しています。そのためか、外装についているシールを一定数集めて送ると、全員に、環境に優しいプレゼントがもらえるようなキャンペーンを、時々実施していります。集めたシールが多いほど、いい品物がもらえるのですが、このトイレットペーパー、あまりにも長続きするため、短いキャンペーン期間中は、一番小さい品物がもらえる6枚だけしか、たまったことがありません。去年は、たとえば、シール6枚と引き換えに、太陽光で充電できるミニライトを、受け取りました。(上の写真)

 現在、イタリアで放映中の、このトイレットペーパーの広告が、それは楽しいので、YouTubeのリンクをご紹介します。30秒あまりのごく短い広告で、イタリア語は、宣伝文句が一瞬画面に現れるだけなので、イタリア語がまったく分からなくても、楽しんで見ることができます。



 タイトルも、瓶に入れて海に託されるメッセージ、「Message in a bottle」をもじって、「Message in A Roll」(ロールの中のメッセージ)とするなど、遊び心が感じられます。情報として添えられた英語の一文、「(今の)王子たちは、昔の王子たちとは違います。」もいいし、何より、コマーシャルの映像全体が、最近、ディズニーの映画にもなった、『グリム童話集』の童話、『ラプンツェル』の、いいパロディになっています。(映画については、下記リンク参照)

 わずか14秒のこちらの続編も、とてもいい味を出しています。



 こちらも、言葉が分からなくても、十分に楽しめます。広告中唯一の言葉は、最後に入る宣伝文句、「決して終わることがない。」(Non finiscono mai.)だけです。頼りにならない王子にはやきもきしますが、ひとりで塔から脱出してしまえるお姫さまがいい。

 ちなみに、イタリア語で、トイレットペーパーはcarta igienicaで、直訳すると、「衛生用の紙」です。ところ変わると、品物の呼び方も変わるのが、おもしろいです。

*追記(1月24日)
 この記事の題では、Reginaの広告とラプンツェルの話を念頭に置きながら、「紙」と「髪」をかけている(和歌で言う「掛詞」)のですが、題そのものは、かなり昔の日本の育毛剤の広告から思いついたものです。わたし自身が幼い頃の広告で、若い方にはご存じない方もいることと思いますので、以下にYouTubeで見つけたコマーシャルの映像を載せておきます。わたしが覚えていたのは、二つあるうち、後半の広告(30秒目以降)です。



LINK
- 「映画、『ラプンツェル』」(ディズニー映画、『塔の上のラプンツェル』を見た感想)
- 『Rapunzel - L'Intreccio Della Torre』(イタリア語版の映画DVD)
- 『塔の上のラプンツェル』 (日本語版の映画DVD)

Articolo scritto da Naoko Ishii

 この記事いいなと思ったら、応援の1クリック(↓↓)をお願いします。
Cliccate sull'icona (↓) se vi piace il blog.
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ
にほんブログ村

こちらのランキングもクリックをお願いします↓↓ ありがとうございます!
Cliccate anche su questa icona, per favore!

人気ブログランキングへ

by milletti_naoko | 2012-01-24 13:15 | Altro | Trackback | Comments(6)

窓が涙を流す日は

 このところ、ペルージャでは朝晩めっきり冷え込むようになり、早朝の気温は氷点下の日が続いています。

f0234936_20144115.jpg

 そのため、朝目を覚ますと、中庭は一面が白い霜に覆われ、

f0234936_2015221.jpg

家じゅうの窓ガラスが涙を流しています。夫の車は、大きな大きな桜の木の下に駐車しているため、フロントガラスも、つい先日までは凍ることがありませんでした。それで、木が車を守ってくれているんだよ、と夫が言っていた、その車も、この数日はフロントガラスが凍り始め、毎朝出勤する前に、霜取り作業が必要となりました。

f0234936_20152069.jpg

 我が家の暖房は、イタリア語で「テルモシフォーネ」(termosifone)と呼ばれる集中暖房システムです。ボイラー(caldaia)でガスが温めた温水が、部屋や廊下に配置されたラジエーター内のパイプを通って、屋内を温めるようになっています。

 テルモシフォーネを朝晩つけっ放しにしておけば、屋内は当然、十分に暖まるのでしょうが、それではガス代が法外な金額になるため、朝晩、数時間だけ利用して、家の気温や外壁の温度が下がりすぎず、ある程度の寒さがしのげるようにしておく場合が、多いかと思います。

f0234936_2016537.jpg

 こういう暖房は足元が冷えるので、わたしは、こちらのSole mioを愛用しています。発音は「ソーレ・ミオ」で、意味は「わたしの太陽」。こう聞いて、ナポリ民謡の「オー・ソレ・ミオ」を思い出す方も多いでしょう。

f0234936_20163286.jpg

 使い方はいたって簡単。電気コードをつけて、コンセントに差し込むと、ソーレ・ミオはあっという間に熱くなり、この熱が、2・3時間、持続します。(詳しくは、下記リンク参照)

 湯たんぽと違って、何度も熱湯を沸かす必要がないので、手間もかからず、屋内の湿度が上がりません。冬は、屋内外の寒暖差が激しいため、屋内に湿気がこもりやすく、朝起きてすぐに窓ガラスをふき、換気を心がけていても、うっかりしていると、すぐ壁にカビが生えてきます。これは、冬は日照時間が短いので、日中乾ききらなかった洗濯物を、室内で乾かすためでもあります。

f0234936_20165519.jpg

 暖炉やストーブがあれば、こういう湿気の心配をする必要もなく、室内もさらに効率よく暖めることができます。今住んでいるところには、暖炉はないのですが、薪ストーブ用の通気孔が、居間の壁や天井の後ろに隠れているようなので、ただいま、薪ストーブの購入を検討しているところです。

 ちなみに、この通気孔があるのは、ちょうど現在、クリスマスツリーを飾っているすぐ横の壁、あるいは天井ではないかと推測されています。ストーブを買って、家に穴を開けてから、「あれ、ここじゃなかった。」とか「この通気孔は、このストーブには小さすぎる。」では遅いと思うのですが、夫も義父も、「通気孔なんて、家の設計図には書かれていないよ。」と、設計図を探す気配もありません。義父と義弟は、「周囲の壁や天井をたたけば、通気孔のある部分だけ、音の響きが違うからすぐ分かるよ。」と言うのですが、家の外から見て、煙突があるその下にあたる部分をたたいても、音の変化はあまり感じられません。いったい、どうなりますことやら、何だか心配ですが、こういう事情もあって、冬の本番も近いというのに、ストーブ探しに、今ひとつ気合が入りません。

f0234936_644195.jpg

 このモミの木が、我が家のクリスマスを飾り始めたのは、2007年12月(上の写真)のことですから、今年は、もう5年目になります。イタリアでは、クリスマスの祝いが、翌年1月6日の主顕節まで続きます。それまでは、緑のモミの木が、居間に華を添えてくれることでしょう。

関連記事へのリンク
- イタリア語学習メルマガ 第27号 「Sole mio ―冬の必需品、ペルージャの晩秋」 

Articolo scritto da Naoko Ishii

 この記事いいなと思ったら、応援の1クリック(↓↓)をお願いします。
Cliccate sull'icona (↓) se vi piace il blog.
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ
にほんブログ村

こちらのランキングもクリックをお願いします↓↓ ありがとうございます!
Cliccate anche su questa icona, per favore!
人気ブログランキングへ

by milletti_naoko | 2011-12-29 12:18 | Altro | Trackback | Comments(10)

人が住みよい世の中を

 今回のロンドン旅行中に驚いたことの一つは、駅のつくりが、あまりにも無機質で、その機械的構造がむきだしになっていることです。

f0234936_2356125.jpg

 日本では、駅の構内が白い壁に覆われ、違和感のない空間であることが多かったように覚えているし、ペルージャで駅や各地に設置されたエスカレータは、ガラス張りで外の風景が見えたり、両側が石やレンガの壁に覆われたりしています。

f0234936_23563061.jpg

 それに対して、ロンドンの地下鉄の駅では、表面を何かで覆ったり、外観を心地のよいものにしようという意図が感じられず、構造がそのままさらけ出されているような印象を受けました。

f0234936_23565035.jpg

 そのためか、大勢の人々が駅の構内を移動するのを見て、人間が、自分の用事のために、地下鉄や駅を利用しているというよりは、地下鉄網や駅という巨大な機械的組織体が、人間を、工場の部品のように、ベルトコンベアによって次々と運んでいるかのような、あるいは、自己内部にある消化組織に、うまくさばいて送り込んでいるかのような、そういう印象を受けました。人が移動のために、地下鉄をうまく利用しているのか。それとも、地下鉄があるがために、多くの人が仕事や余暇のために、あちらからこちらへと、絶え間なく移動することを、余儀なくされているのか。

f0234936_23571826.jpg

 人間が、暮らしをより便利に、豊かにするために作り出したはずの機械が、やがて主権を握り、人々に非人間的な選択や生活を強いるようになる。昔大好きで見ていたアニメ、『銀河鉄道999』で突きつけられていた問題を、かつて中学生だったわたしは、現実にはほど遠い問題だと思っていたのですが、最近は、ロンドンの地下鉄に限らず、この問題が、チャーリー・チャップリンが名画、『モダン・タイムズ』で訴えていたのと同じくらい現実的で、切実なものなのではないかと感じる機会が多くなりました。

f0234936_2357408.jpg

 原発や携帯電話にしても、本来生活を豊かにするために登場したはずなのに、それが健康に危害を与える可能性が高いと分かっても、社会の、経済のしくみによって、温存され、人の暮らしや命が脅かされ続けています。(記事はこちら

 本当に大切なもの、守るべきものは何かを、まずはわたしたち自身が十分に意識して、目先の経済的損失にとらわれず、自らの進退に危険が生じても、市民や市民の安全な暮らしを大切にしてくれるような、そういう政治家に国政を委ねたい。ロンドンの地下鉄駅で、何度もエスカレータに運ばれながら、そんなことを思いました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

 この記事いいなと思ったら、応援の1クリック(↓↓)をお願いします。
Cliccate sull'icona (↓) se vi piace il blog.
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ
にほんブログ村

こちらのランキングもクリックをお願いします↓↓ ありがとうございます!
Cliccate anche su questa icona, per favore!
人気ブログランキングへ

by milletti_naoko | 2011-12-13 16:01 | Altro | Trackback | Comments(8)

薬が効きすぎ

 2002年3月末に退職し、翌4月から1年間、語学留学をする予定で、イタリアに来たわたしが、最初の半年を過ごしたのは、マルケ州にあるウルバーニア(Urbania)という小さな村です。

f0234936_1304874.jpg
Palazzo Ducale di Urbania, Marche 27/8/2011

 写真は、今年の8月末に、勇気を出して、一人でアイゴを運転し、久しぶりにウルバーニアの友人たちを訪ねたときのものです。

f0234936_131932.jpg
Città di Urbania vista da Peglio 27/8/2011

 この写真は、同じ日に、少し離れた高い丘の上にある隣村、ペッリョ(Peglio)からウルバーニアとその周辺を撮影したものです。ご覧のように、ウルバーニアは、高い山に四方を囲まれた小さな村で、それが、10年前に留学先として、この村を選んだ理由の一つです。それはさておき、こうして周囲を山に囲まれている上、鉄道は走っていないため、学校で企画する旅行や友人との小旅行の際には、車で、カーブの多い山道を通って行く必要がありました。

 そのたびに、昔から車に酔いやすいわたしは、大変な思いをしました。日本を発つときに、頭痛薬や目薬は多めに買っておいたのですが*、酔い止め薬が必要だということは失念していました。

f0234936_1314119.jpg

 そこで、必要に迫られて、イタリアの薬局で購入したのが、写真の左上にあるTravelgumという酔い止め薬です。ところが、イタリアの薬が、日本の薬に比べて強いからか、体格の小さい日本人の中でも、特にわたしが小さいからか、一度この酔い止め薬を飲んで、友人とドライブに出かけたら、昼食後、ひどい眠気に襲われて、立つのもやっとというありさまでした。今、この薬の説明を読むと、3、4時間ごとに、1日、3、4回まで服用することができるとあります。朝出発前に1錠飲んだときは、何ともなかったので、おそらくは、昼食後に、さらに飲んだ1錠が、まだ体内に残っていた薬の作用と重複して、こういうことになったのではないかと思います。

 それ以来、2度とこの薬は飲まず、日本に帰国したときに、できるだけたくさん酔い止め薬を買っておくようにしました。ただ、ウルバーニアで過ごした半年後、ペルージャに引っ越してからは、カーブの多い道を車で行く機会が、たとえあっても、車に弱いことを知っている夫が、カーブはゆっくり運転してくれる上、窓を開けるなどして、対応できたので、結局、服用することのないまま、使用期限をとっくに過ぎた薬がたくさん残ってしまいました。

 日曜は、夫の具合が悪いので、何か使える薬がないかと、家中の薬を点検し、それが、今回、消費期限を過ぎた薬を処分するきっかけになりました。

 写真の左には目薬があります。疲れ目にさすこうした目薬はイタリアで買うと高いので、帰国時に、大目に買っておくようにしています。右の黄色い箱は、鎮痛剤ですが、わたしの場合は、これを服用すると胃腸の具合が悪くなったため、以後は使用しませんでした。

f0234936_1324952.jpg

 我が家では従来から、ガラスや紙は分別して、近所にあるごみ収集所に持ち込んでいたのですが、うちのあるペルージャ郊外では、ごく最近、各戸訪問の分別収集が始まりました。ごみをどのように分別するかを書いた詳しい説明があり、その紙に、「消費期限を過ぎた薬(farmaci scaduti)は、薬局に設置された回収箱、あるいは、ごみ収集所へ」とあります。

 そこで昨日は、早速薬のごみ専用の瓶を作り、消費期限の切れた薬を、片っ端から入れていきました。分別方法を記した図に記されたように、薬剤だけを取り出して、瓶に入れていったのですが、

f0234936_1322663.jpg

 錠剤も、色や形がとりどりで、中には視覚的に美しいものもあり、こうしていろんな薬が並ぶ様子もまたきれいだな、などと妙なことに感心したのでありました。

 新しいテレビを買ったので、10年近く使った古いテレビもお払い箱になり、わたしはごみ収集所に持って行こうと思ったのですが、夫は、まだ見られるから、ひょっとして必要とする人がいるかもしれないから、カリタスに寄贈しようと言います。旧型の大きいテレビで(画面は21インチですが、胴体が太い)、ウンブリア州では、デジタルチューナーなしでは、このテレビでは受信することができないので、ひょっとしてほしい人がいるとしても、ビデオ・DVD鑑賞専用に使うのが関の山だと思うのですが……

 こんなテレビでもよかったら、引き取りに来てくださる方には無料で差し上げます。留学中の方などで、テレビを買うのは気が引けるけれど、テレビが見られるなら、チューナーくらいなら買ってもいいと言う方は、お早めにご連絡ください。わたしが夫を説得して、ごみ収集所に運び込んでしまう前、あるいは、夫がカリタスに運んでしまう前に。

*これも、自分が飛行機に乗るときに、スーツケースに入れておけばよいものを、出発前に、近所の郵便局から、国際スピード郵便(EMS)で送ったため、イタリアの税関に2か月ほど、荷物が差し止められてしまいました。日本郵便のサイトによると、「1.薬については、イタリアの薬剤医師または保険研究所(health institute)発行の証明書の添付が必要です(添付がない場合は、受取人さまに請求されます)。」とのことなのに(下記リンク参照)、小包で送れるものをよく確認しないで送ってしまったわたしも悪いのですが、数日で届くはずの小荷物が税関で差し止められた旨を知らせる手紙が、ウルバーニアのわたしのもとに届くまで、2か月ほどかかったのには、びっくりしました。幸い頭痛薬には、外装の箱に英語でも商品説明があり、アレルギー性結膜炎用の目薬は外国製で、いずれについても、英語かイタリア語かのいずれかで事情を説明する手紙を書き、税関にファックスで送ると、小包はそれからしばらくして、無事手元に届きました。

リンク
- 日本郵便 – イタリアあてEMS・国際小包の送付について

Articolo scritto da Naoko Ishii

 この記事いいなと思ったら、応援の1クリック(↓↓)をお願いします。
Cliccate sull'icona (↓) se vi piace il blog.
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ
にほんブログ村

こちらのランキングもクリックをお願いします↓↓ ありがとうございます!
Cliccate anche su questa icona, per favore!
人気ブログランキングへ

by milletti_naoko | 2011-11-30 17:35 | Altro | Trackback | Comments(2)

電車でおしゃべり2

 一方、電車の乗り換えが不便だと嘆いていたロシア人女性(記事はこちら)が、興味を持っていたのは、なぜ日本人のわたしが、イタリアに来ることになったのかでした。

f0234936_2062165.jpg
Duomo & Fontana Maggiore, Perugia 7/11/2011

 日本で、そして、イタリアで教える給料が、それぞれどのくらいかを聞かれて、わたしが大ざっぱに答えると、女性はさらに質問を重ねました。
「ほらね、だから疑問に思っていたの。イタリアの方が仕事を探すのも難しいし、給料も低いのに、どうしてイタリアに暮らすようになったの?」

 電車に乗り込んだときには、彼女も老紳士も、わたしからは廊下を挟んだ向こうの席に腰を下ろしていたのですが、わたしが震災後の日本の様子について話していたとき、「わたしは耳が遠いから……」と、老紳士がわたしの向かいの席に座り、ロシア人女性も、紳士の隣に席を移していました。

 そこで、わたしがイタリア語を勉強し、イタリアに暮らし始めるようになったのは、ひょんなきっかけからだということを、語り始めました。かつて、日本の高校で国語を教える傍ら、英語の再勉強にも熱を注いでいたこと。『風と共に去りぬ』を原書で読んで、かつて高校生の頃に日本語で読んだときよりも、深い感動を覚え、他者の作ではあるものの、続いて続編の『Scarlett』を手に取ったこと。物語に夢中になると同時に(ただ、当時出ていた日本語訳は、本屋の店先で斜め読みしただけですが、原書に忠実ではなく、むしろ翻案だという印象を受けました。)、舞台となったアイルランドの人々の人間らしさ、強さが心に残り、文化と風景のすばらしさに魅かれ、いつか行って見たいなと思ったこと。それがきっかけで、その夏、2週間語学留学したダブリンの英語学校では、学校でもクラスでも、生徒の過半数がイタリア人で、それで、朝は一緒に授業を受け、午後は学校のツアーに参加し、夜は一緒に、パブで遅くまでおしゃべりという毎日を繰り返すうちに、イタリア人とイタリア文化にとても興味を持つようになったこと。アイルランドを訪ねたのに、結局は、イタリアに魅かれて帰り、仲よくなったサルデーニャの女性たち二人を、翌夏島に訪ねる約束もしたので、帰国後すぐに、イタリア語を勉強し始め、勉強や旅を通して、イタリアにますます魅力を感じるようになったこと。留学が終われば、日本に帰って仕事を探すつもりだったところ、夫と出会って、イタリアに残ることにしたこと……

 この長い話に、女性も老紳士も、興味を持って、耳を傾けてくれました。そのあと、実は、ロシア人女性も、本当はアイルランドに仕事を見つけるつもりだったのに、なかなか見つからずに、イタリアに来ることになった事情を語ってくれました。こんなふうに、直接イタリアではなく、最初は他の国を考えていた人が多いのよ、という女性の言葉にうなずくわたしと老紳士。

 そして、なんと老紳士の息子さんが、日本人女性と結婚して、フィレンツェに暮らしているということが、分かりました。結婚後、お嫁さんのご両親を訪ねて、大阪に行ったとき、日本のタクシーにひどく感動したとのことです。自動でドアが開くこと、座席が白く美しいレースで飾られていること…… いろいろな店で、まったく出会ったことのない人々が、旧知の友人であるかのように、親切に歓迎してくれたことにも、いたく感激された様子でした。それを聞いたわたしは、ちょうどそれと同じことを、今回イタリアを訪問された日本からのお客さんが、イタリアについて語っていたことを思い出して、おもしろいなと思いました。

 3人ともペルージャに住んでいることが分かったので、老紳士が、プリオーリ通りで開かれる哲学カフェに、わたしたちを招待してくれました。小さい町なので、いつかまたどこかで会えるでしょうと、互いに、出会いと楽しいおしゃべりに感謝しながら、あいさつをして、電車を降りました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

 この記事いいなと思ったら、応援の1クリック(↓↓)をお願いします。
Cliccate sull'icona (↓) se vi piace il blog.
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ
にほんブログ村

こちらのランキングもクリックをお願いします↓↓ ありがとうございます!
Cliccate anche su questa icona, per favore!
人気ブログランキングへ

by milletti_naoko | 2011-11-25 12:06 | Altro | Trackback | Comments(12)

新しい携帯電話3

 一方、通話を始めると、電源がすぐに切れて、会話が続けられなくなってしまったのは、こちらの携帯電話です。

f0234936_19542138.jpg

 会話をしていると電源が切れるのに、そのあと電源を入れると、ちゃんと電源が入って、電話での会話は長続きしないものの、メッセージは送ることができる、という不思議な状態でした。

 買い換えたのは、電話で話し続けることができなかったからなのですが、2003年頃に買ってから、長いこと使い込んでいるために、ご覧のように、記号も数字も文字も、消えかかっていたり、すっかり消えてしまったりしています。画面には、「SIMカードを挿入してください」(Inserire SIM)と書いてあります。もうお払い箱になったので、SIMカードは抜いて、新しい携帯電話に差し込んだからです。

 こんなに使い勝手が悪くなったのに、どうして1年近くもそのまま使い続けたかというと、話ができてメッセージが送れるだけの携帯電話なら、最近では、20~30ユーロで売られているものもある一方で、高度な最新機種になると、GPSやインターネットなどさまざまな機能が加わり、数百ユーロするものもあって、あまりにも値段や機能に幅がありすぎて、自分がどういう機種を買いたいか、決められなかったからです。

 新しい携帯電話を買うまでは、家電専門店などのチラシが来るたびに、気になる商品が並ぶページを切り抜いて、時々見比べたりしていました。今回ようやく購入に踏み切ったのは、ローマへの巡礼中に、もし一人はぐれて、連絡が取れなかったら困るという気持ちからです。

 いろいろ考えた末、電話として、話ができて、メッセージを送れる機能さえあればいいという結論に至りました。電話は携帯しても、コンピュータやインターネットまで携帯する必要はなかろうと思ったのです。これまで特に必要を感じたことがなかったし、インターネットも使えるとなると、電話本体の値段もですが、電話料金も高くなります。急に高機能の機種を買っても、自分には使いこなせないような気もしました。

f0234936_1953515.jpg

 そう決めてから、最近の広告の中から、これはどうかと思う機種に印をつけて、よさそうな機種について、使用者の意見や感想などを、インターネットで調べてみました。そのときに、デザインも気に入って、使用者の評価も高く、これがほしいと思ったのが、こちらの携帯電話です。上の広告は、PosteShopのカタログに見つけたものです。用事があって、郵便局に行き、例によって、待ち時間が非常に長かったので、待ち時間を利用して、郵便局内の店を訪ねたら、よさそうな携帯電話があったので、まずはカタログだけもらいました。郵便局で売っている品は、大型家電専門店に比べて高いかもしれないという気持ち、そして、見かけは気に入ったけれど、実際には使い心地が悪いかもしれないという気持ちから、購入は控えました。

 帰宅してから、この郵便局の広告にあった商品の中から、気になった機種について、インターネットで、使用者の感想や批評を調べてみて、最終的に、ぜひ買いたいと心に決めたのは、このピンクの携帯電話でした。それに、この携帯電話に限っては、郵便局での値段が、他の店に比べて、かなり安かったのです。調べてみて、他にもいろいろ気になる携帯電話があったので、もし見つかったら、これがほしいという機種を、三つ四つ選んで、紙やチラシに詳しくメモをしておきました。

 指で物理的に押すことのできる文字盤のあるもの、使い勝手がいいもの、デザインが気に入ったもの。値段以外では、以上の点に注意して、自分がいいなと思う品を選んでいきました。

 それが、この広告を郵便局でもらったのが、9月30日金曜日で、実は、このセールの期限が、ちょうど9月末日となっていたのです。郵便局のオンラインショップでは、販売期間が10月3日に延長されていましたが、オンライン販売のページには、ピンクではなく、黒い携帯電話の写真が載っていました。それで、翌日土曜日に、ペルージャ郊外の大型家電専門店、Unieuroに出かけて、ひょっとしたらこの携帯電話があるかと思ったら、残念ながらありませんでした。

f0234936_0201721.jpg

 代わりに店で見つけて、いいなと思って購入したのが、こちらのSamsungのGT-S5260です。この携帯電話も、上記の郵便局の広告にあったのですが、もともとは、ほとんど候補として考えていませんでした。理由の一つは、使用者の評価はなかなかいいものの、わたしが最初にほしいと考えていた携帯電話に比べると、評価が低かったこと(でも、専門家の評価はこのGT-S5260の方が高いのです)、もう一つは、その広告の写真では、デザインが硬い感じがして、気に入らなかったことです。それに、郵便局の広告での値段は、99ユーロで、E2550とは、かなり値段の差がありました。

 それが、この日、店で実物を見て、一目でデザインが気に入りました。この店でも、郵便局同様、本来は99ユーロで販売しているところを、この日は割引で、69ユーロ。この値段にも心を誘われました。文字盤がないことだけが気になったのですが、デザインも気に入ったし、お買い得だしと、悩んだ末、結局、この携帯電話を購入しました。

 ただ、最近は、イタリアの大型家電専門店で何か購入すると、Unieuroにせよ、Euronicsにせよ、商品の製造メーカーの保証よりも、さらに手厚い保証をしますから、いざというときのためにぜひと、15ユーロほどの保険に加入するようにと誘われることがよくあります。今回の購入にあたっても、「タッチスクリーンの機種を購入するお客様には、皆にお勧めしているんですよ。」と言われて、ついつい16.99ユーロ払って、Protezione Cliente Premiumという保険に入ってしまいまいした。さらに、携帯電話保護カバーが12.99ユーロ。というわけで、結果的には、払ったお金は、99.88ユーロでした。

 実際の使い心地なのですが、これまで使っていた古い携帯電話と違って、画面がカラーだし、かなり大きいので、メッセージや電話番号の一覧などが、とても見やすいのには、感動しました。ただ、フルタッチスクリーンというのがやはり曲者で、メッセージが書きたいように書けず、文字や数字を思うように押せないので、苦労することがよくあります。イタリアでは、業者に電話すると、「~についてお尋ねになりたい方は、数字の1を、~についてであれば、2を、それ以外の用件で電話されている方は、3を押してください。」という音声案内が流れる場合があるのですが、買ったばかりのときは、文字盤がないので、こういう電話中に、どうやったら数字が押せるのか分からずに、ひどく焦りました。必死で、インターネットで調べて、携帯電話の右脇の上にある、画面をブロックするスイッチを押すと、画面に文字盤を表示できると分かったときには、ほっとしました。商品の使用説明書には、このことについては一切書いていなかったのですが、夫が言うには、最近では、フルタッチスクリーンの携帯電話も多いから、分かっている人には、使用説明書に書くほどのことでもないのだろうということです。

 メッセージを送るのに苦労するというのが、今のところ、使っていて一番困る点かと思います。実は、Wi-Fiでインターネットに接続できるというのも、この電話が気に入った理由の一つなのですが、我が家で使っているADSL Aliceの Wi-Fiを、この携帯電話でも使えるかと思ったら、契約している電話会社がTIMでないとだめだと分かってがっかりしました。無料Wi-Fiスポットである飲食店では、接続できるのですが、夫や友人たちと一緒に出かけるので、自分だけ携帯電話の画面を眺めて、インターネットを使ってみることもできず、どんなふうにいろんなウェブページを見られるのか、Twitter やFacebookを使えるのかは、まだ分かっていません。

 時間をかけて、ゆっくりと使い方を学んでいきたいと思っています。

関連記事へのリンク
- 「新しい携帯電話」
- 「新しい携帯電話2」

Articolo scritto da Naoko Ishii

 この記事いいなと思ったら、応援の1クリック(↓↓)をお願いします。
Cliccate sull'icona (↓) se vi piace il blog.
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ
にほんブログ村

こちらのランキングもクリックをお願いします↓↓ ありがとうございます!
Cliccate anche su questa icona, per favore!
人気ブログランキングへ

by milletti_naoko | 2011-11-18 11:56 | Altro | Trackback | Comments(8)

新しい携帯電話2

 イタリアに来て初めて、かつ生まれて初めて買った携帯電話が、ある日洗濯中に水中に落ちてしまい、修理を頼みにNOKIAの専門店に駆けつけて、修復不可能だといわれたことは、記事、「新しい携帯電話」で、お話しました。(リンクはこちら

f0234936_559911.jpg

 上の写真が、その携帯電話です。あれ、ちゃんと画面が見えるではないかと思った方もいらっしゃるかと思いますが、そうなんです。再生不可能と言われたあとも、買ってから1年ほどしか経っていないので、心残りがあって、捨てることができず、箱に入れて、長いこと置いていたこの電話、ある日、ふと思いついて、充電用のコードを入れて、電源を入れたら、何と、再び使えるようになっていたのです。後でそれを夫に話すと、濡れた回線の部分が乾きさえすれば、使えるようになるんだよ、と言われました。水に落ちたどんな場合でも、こういう回復が可能ではないでしょうし、モデルが古いおかげで、水にも強かったのではないかと思います。

 すでに二つ目の携帯電話を買ってから、かなり月日は経っていましたが、再び使えることが分かったときには、とてもうれしかったです。こうして、携帯電話が二つできたおかげで、今、わたしには携帯電話の番号が二つあるのですが、どちらも、写真の携帯電話の画面に見えているように、Postemobileのものです。

 初めて買った携帯電話では、店に一緒につきあってくれた友人が使っていたVodafoneのSIMを購入し、その後知り合った夫も、やはりVodafoneの番号を持っていたので、そのままにしていました。かなり前の話で恐縮なのですが、当時のわたしの電話の契約では、1分間の電話料金が26セントで、1か月に20ユーロ使ったら、その半額が翌月使える電話料金として、返ってきていたような気がします。夫は、携帯電話が普及し始めた頃の契約のままで、以前は、昼間は1分35セント、夜は12セントというかなり高い料金を払っていました。電話を使って、得点をためれば、いろいろな賞品が手に入ることにはなっていましたが、二人ともそれほど電話を使うわけではありませんでした。

 そんな中、数年前のある冬に、ふと郵便局でPostemobileの宣伝を見ると、期間内に、他社からPostemobileに電話会社を変えたら、同じ電話番号を使い続けることができる上に、どんな電話会社と契約している電話と話しても、1分間11セントで、しかも、相手が受話器を取ったときに課金される料金(scatto alla risposta)がないと知り、この方がずっと電話料金が安いからと、夫と二人で、VodafoneからPostemobileに切り替えました。その際、わたしも夫もVodafone側から、「もしこのまま我が社に番号を残してくれるのであれば、向こう1年は、料金をサービスして、1分間8セントにしますよ。」という誘いがありました。今さら料金を安くすると言われてもと、結局二人ともPostemobileにして、電話代がかなり安く上がるようになったので、満足しています。それに、後から分かったことなのですが、PostemobileはVodafoneの電話網を借用しているようで、以前にVodafoneで通話可能であった場所では、Postemobileでも利用できるのです。

 ちなみに、数年前にわたしたちが交わしたこの電話契約、どの電話と話しても1分間11セント、SMS一つ11セントという契約は、CONvenienzaという名前で、現在も、今年の年末までに、他社の携帯電話の番号をPostemobileに持ち込めば、可能なようです。(リンクはこちら)今回は、10ユーロの電話料金を無料でもらえるという特典もあるようです。

 わたしは別にPostemobileや郵便局の回し者ではなくて、イタリアの郵便局では、よく長い列にいつまでも並ばなければいけないことがあることも、承知はしているのですが、一度契約さえしてしまえば、電話料金の補充は、たいていのTabaccheria (T字の看板が目印)でも、することができます。電話料金は安いのがいいという方には、いい選択肢の一つではないかと思います。(つづく)

Articolo scritto da Naoko Ishii

 この記事いいなと思ったら、応援の1クリック(↓↓)をお願いします。
Cliccate sull'icona (↓) se vi piace il blog.
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ
にほんブログ村

こちらのランキングもクリックをお願いします↓↓ ありがとうございます!
Cliccate anche su questa icona, per favore!
人気ブログランキングへ

by milletti_naoko | 2011-11-16 22:08 | Altro | Trackback | Comments(2)


日本語教師・通訳・翻訳家。元高校国語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより


by なおこ

プロフィールを見る
画像一覧

Chi scrive

Naoko Ishii
Insegnante di
Giapponese & Italiano
Interprete Traduttrice
IT-JP-EN Fotoblogger
Pellegrina @ Perugia
Umbria, Italy

Per Lezioni, Servizi di
Interpretariato,
Traduzioni, contattate
via email.

- CV e contatti
- Twitter
- Facebook
- Instagram

I miei articoli su Japan-Italy Travel On-line↓↓
Perugia Lago Trasimeno Assisi Montefalco Oli d’Oliva & Trevi Gubbio Piediluco Terremoto Centro Italia

Mio articolo su
Huffingtonpost.jp
- Tre settimane dal Terremoto Centro Italia   

*Giù in basso
Categorie in italiano


Copyright©2010-16
Fotoblog da Perugia
All rights reserved

イタリア、ペルージャ在住。
日本語・イタリア語教師、
通訳、翻訳、ライター。

イタリア語・日本語の授業、
産業・会議通訳、観光の
同行通訳、翻訳、イタリア
旅行・文化・イタリア語に
ついての記事執筆など
承ります。メール
お問い合わせください。

- 履歴・連絡先
- ツイッター
- フェイスブック
- インスタグラム
- イタリア語・イタリア文化情報サイト
- イタリア語学習メルマガ
- 多言語オンライン辞典
- イタリア天気予報
JAPAN-ITALY Travel On-lineメルマガに執筆↓↓
- 連載魅力のウンブリア



画像一覧

最新の記事

どんよりペルージャ とほほな..
at 2017-11-19 23:47
紅葉・白雪のラヴェルナ修道院..
at 2017-11-18 23:58
紅葉美しテッツィオ山、イタリ..
at 2017-11-17 23:58
バスで仕事 黄葉きれい、ペル..
at 2017-11-16 22:08
新ワイン栗と飲んだらほろりこ..
at 2017-11-15 22:54

記事ランキング

タグ

(614)
(527)
(336)
(286)
(219)
(189)
(166)
(158)
(147)
(137)
(136)
(120)
(114)
(100)
(92)
(91)
(88)
(68)
(52)
(33)

検索

以前の記事

2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
more...

カテゴリ

Famiglia
Feste & eventi
Film, Libri & Musica
Fiori Piante Animali
Francia & francese
Giappone
Gastronomia
Giappone - Italia
ImparareL2
Insegnare Giapponese
Inteprete Traduzioni
Lingua Italiana
Notizie & Curiosita
Poesia, Letteratura
Regno Unito - UK
Ricordi
Sistemi & procedure
Viaggi
Abruzzo
Emilia-Romagna
Lazio
Liguria
Marche
Piemonte
Puglia
Toscana
Trentino-Alto Adige
Umbria
Valle d'Aosta
Veneto
Via di Roma (RI-RM)
Cammino S.Benedetto
Via degli Dei(BO-FI)
Cammino di Santiago
Vivere
Altro

ブログジャンル

日々の出来事
語学

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

最新のコメント

アリスさん、ミニメトロの..
by milletti_naoko at 00:27
まさみさん、ペンナ山は標..
by milletti_naoko at 00:21
アリスさん、先週の月曜は..
by milletti_naoko at 00:18
鍵コメントの方へ ..
by milletti_naoko at 00:09
なおこさん、ペルージャの..
by ayayay0003 at 15:50

お気に入りブログ

A piece of P...
フィレンツェ田舎生活便り2
彩風便り 
花が教えてくれたこと
イタリア・絵に描ける珠玉...
Facciamo una...
VINO! VINO! ...
SOL LUCET OM...
文殊の綴り絵
カッラーラ日記 大理石の...
黒い森の白いくまさん
イタリアの風:Chigu...
dezire_photo...
梨の木日記
PASQUARELLIの...
フィレンツェのガイド な...
ローマより愛をこめて
日々是呼吸
田園都市生活
英国発!美は一日にしてならず
Mrs.Piggle-W...
ひっそりと生きる
Osteria TiaL...
リカのPARIS日記♪
イタリアちゅうねん
トンボロレースと日々のこと
コントリ!(コントラバス...
IL PARADISO ...
アリスのトリップ
毎日の楽しいを集めてハッ...
ボローニャとシチリアのあ...
カマクラ ときどき イタリア
Can of Good ...
トスカーナの海より リボルノ編
ととやふくろう
40代の悪あがき日記
ミセス サファイア 静け...
小さな窓から
斗々屋ふくろう

外部リンク