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治りました!

 ピエモンテの山を歩いている途中に転びかけ、左手をついた際に不全骨折を起こしていた中指(記事はこちら)は、救急病院で手当を受けたとき、20日間固定するよう言われていました。昨日は、ちょうどその20日目だったので、どきどきしながら、病院に行って、レントゲン撮影をし、診察を受けました。

 結果は、もう骨に問題はなく、重いものを持つのは避けなければいけないけれど、順調に治っていくはずだということでした。心配してくださった皆さん、ありがとうございます。まだ腫れも痛みもあって、十分には曲げられないのですが、それは、包帯でずっと締めつけられていたためだ、ということです。

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 わたしの左手の写真だけというのもなんですから、旅行中にすっかり枯れていたのに、8月7日にわずかながら花を咲かせていた赤いバーベナ(記事はこちら)が、今朝は、いくつも美しい花を咲かせていた様子も、一緒に撮影してみました。

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 そこで、今朝は、さっそく野菜畑に、野菜を収穫しに行きました。今日の収穫は、トマト、プチトマトにズッキーニ、サニーレタス。そして、ルーコラです。トマトの表面の皮が裂けて、筋が入ってしまっているのは、先週しばらく夏らしくない涼しい日が続いたため、ということです。やっぱり両手が使えると、野菜を採るのも、洗うのもとても楽です。今日の昼には、新鮮な野菜のサラダ。今から食べるのが楽しみです。

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by milletti_naoko | 2011-08-11 12:39 | Altro | Trackback | Comments(12)

新しい時刻表はまだ?

 ペルージャの市内バスの時刻表は、明日から変更になります。これはペルージャでは学校が夏休みに入り、主に通学用に運行されていたバスの便がなくなるなどの諸事情によります。こうしたバスの時刻表の変更は、毎年、6月に子供たちの夏休みが始まるときと、9月に夏休みが終わるときには必ずあります。

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 それはいいのですが、問題は何かというと、明日、月曜日の朝からバスの時刻表が変わるというのに、インターネット上にあるのが、まだ古い時刻表だということです。

 月曜の朝、バスを乗り継いで、職場に行かなければいけないわたしは、昨日、土曜日の午後、ペルージャの市内バスを運営する会社apmに電話をしました。以下が、わたしと電話の担当者の間に交わされた会話を、日本語に訳したものです。

 「新しい時刻表は、残念ながらわたしたちの手元にも来ていないので、お教えすることができません。」

 「月曜の朝、通勤するのに、時刻表が分からないと困るのですが、まだ新しい時刻表ができていないということは、ひょっとして、月曜日も古い時刻表のまま、バスが運行されるということでしょうか。」

 「いえ、月曜日にはバスの時刻表は必ず変更になります。」

 「変更を知らずに、いつもどおりにバス停に行ったら、仕事に遅れてしまう可能性があって、非常に困るんですけれども。」

 「明日、日曜日には、新しい時刻表がすべてのバス停に貼られているかもしれませんから、それを見て確認してください。」

 「わたしはバスを2度乗り換えなければいけないこともあるし、どう乗り換えるかが時刻表によるので、あらかじめ分からないと困るのですが、では、新しい時刻表が出しだい、貴社のサイトに掲載してください。」

 「そうあることを願います。」

 「……。それから、新しい時刻表は変更間際ではなくて、数日前に発表してください。当日の朝、分かるのでは遅すぎます。」

 「それは、わたしたち、電話に応対する者としても、ぜひ早目に時刻表を発表してもらいたいと切に願っています。この数日、どれだけ新しい時刻表が分からない、知りたいという利用者からの電話がかかってきていることか……」


 バスの時刻表の変更は毎年のことなので、あらかじめきちんと決めておけばすむ話なのに、どうしてこういうことになるのでしょう。まったく困ったものです。

 こういう問題は、バス会社だけの話ではなくて、ペルージャ外国人大学でも、語学講座と大学のいずれの場合も、授業が始まる当日になって、ようやく授業の時間割が手に入ったということが、時々ありました。

LINK
- apm - Servizio Urbano – Orari / apm市内バス等時刻表へのリンク

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by milletti_naoko | 2011-06-12 20:45 | Altro | Trackback | Comments(7)

この子に決めた

 今日の夕方、ディーラーに行って、前金を払い、契約書に署名をしてきました。6月の末には、チェコの工場から、わたしのもとに届くはずです。

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写真は、http://www.toyota.it/から

 3台目のわたしの愛車に決まったのは、白いアイゴです。ディーラーの方から、「赤のマニュアル車も展示場にあるから、色を見比べに来ては」というお誘いの電話がありました。人に聞いたり、情報を調べたりして、今の自分のニーズに一番あった車は、トヨタのアイゴのオートマ車だとまでは、確信していました。(記事はこちら

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 唯一の問題は色でだったのですが、実際に展示会場で、赤いアイゴを見てみると、思っていた赤とは違う、少々にぎやかな色でした。会場にない赤のメタリックは、ひょっとしたら、わたしの好きな色だったかもしれません。けれども、実際に見てみないと、やはりカタログの色だけでは分からないし、会場で白い車をよくよく見ていたら、白もなかなかいいな、と思えてきました。白なら、店がすでに発注したオートマ車があるので、6月末には手に入るけれども、赤がほしければ、9月末まで待たなければいけないという事情もありました。

 実はうちの夫の車には、エアコンがありません。「自然志向、健康志向」の夫は、主義でエアコンなしの車にしたのですが、夏の暑いときのドライブは大変で、サウナの中にでもいるかのようです。6月末に車が手に入れば、夏休みの間、運転の練習をしたり、遠出をしたりすることもできます。

 それで、すでに心が白に傾いていたときに、店員さんから、「この白い車は、残った最後の1台だから、今この白い車に決めたら、240ユーロするフォグランプもタダでつけますよ。」と押されて、白い車に決めました。

 車が自分のものになったら、行ってみたいところが、たくさんあります。何だか羽が生えたようで、というか、もう一つ足ができたようで、ずいぶん自由に身動きができるようになるので、今から楽しみです。ただ、夫とお義母さんがかなり心配しているので、やっぱり車に乗る前に、教習所で、少し乗車教習をした方がいいかなと、わたしも、思い始めたところです。

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by milletti_naoko | 2011-05-27 23:56 | Altro | Trackback | Comments(10)

車がほしい

 日本の運転免許証をイタリアの免許証に書き換えて(記事はこちら)から、1年以上が過ぎました。書き換えから数か月後には、ローマの日本大使館から案内があり、返信用切手と封筒を送付して、日本の運転免許証の返還も受けました。

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 ペルージャとは言っても、住んでいるのが郊外である上、ミニメトロ(Minimetrò)(記事はこちら)ができて以来、バス路線が変更され、バスを1度は乗り換えないと、中心街まで行けなくなってしまったため、車がないとやはり不便です。

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 わたしの大学時代の友人は、里帰りしてエルバ島Isola d'Elba、上の写真)やスポレートなど遠方に住んでいます。夫の友人が多く住むリミニも、やはりペルージャから遠いのですが、運転するのが夫となると、どうしても週末は、夫の友人を、夫と共に訪ねることが多くなります。

 それでも、もともと車の運転や駐車が得意ではないし、維持費はかかるし、こちらでは車は右側通行で、運転手席が左にあるし、車間距離は狭いし、運転は荒く見えるし、と、いろいろ理由を並べて、車を買うことは控えていました。

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 実は、二世代住宅の我が家には、義父がもう40年以上も使い込んだのに、今なお健在で、時々活躍している元祖チンクエチェント(Cinquecento)もあります。以前からお義母さんが、わたしが自由に使っていいと言ってくださってはいたのですが、日本でオートマ車ばかり運転していたため、マニュアル車は敷居が高い上に、数年前に整備に出して、新品のようにピカピカになって戻って来てからは、運転するのが恐れ多くなってしまいました。

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 お義母さんも、義弟の奥さんも、車の免許がないので、車を運転することはなく、それでも別に義父や義弟が問題にしている様子はないのですが、わたしはかなり以前から夫に、「車を買って自立するように」と言われていました。自立と言っても、買い物だって、病院だって、別に夫に付き添われなくても、バスと電車と足で、自分できちんと出かけているので、「車がないからと言って、自立していないわけではない」と、わたしは反論していました。

 ただ、最近になって、いくら高くても、お金がかかっても、やっぱり自分がより自由に身動きできて、行きたいところに行けるので、車がほしい、と思うようになりました。そうすると、はっぱをかけ続けてきた夫が、「別に公共の交通機関ですむのだから無理に買わなくても……」と、急に姿勢を変えたので、不思議なものです。夫は、「最初だから中古車を」と言うのですが、何年も乗った夫の車が最近不調で修理に出されることの多いのも見ているため、わたしは、新車を買うつもりでいます。夫には、「わたしにとっては、1台目ではなく、3台目の車だし、これまで新車しか買ったことがないから。それに、わたしが自分のお金で買うんだから。」と言ってあります。そうして、地震で打撃を受けた日本経済を支援するためにも、日本の技術とサービスに対する信頼からも、「日本車を買う」と宣言しました。

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Honda Civic ~ 写真は、http://www.honda.co.jp/から

 ちなみに、わたしが日本で購入した2台の車は、1台目がホンダのシビック、2台目がフィアットのプントです。以前の購入時にも、駐車や運転に自信がないので、小さくて後方に突き出ていない車を選びましたし、今回はさらに予算や維持費、ペルージャ市内で駐車場を見つける難しさもあって、小さく小回りが利き、しかも安全な車を、と考えています。

 1台目の車がシビックだったのは、最初にディーラーに同伴してくれた友人の車がやはりシビックで、店で見た車が、すぐに気に入ったからです。日本でも、車を買うまでは運転を敬遠していたのに、買ってからはしばしばあちこちに遠出したので、たぶんイタリアでもそういうことになるのではないかと思います。このシビックがすっかり気に入ったわたしは、数年経って10万キロ近く走ったあとも、まだ車を買い替えようという気持ちはまったくありませんでした。

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Fiat Punto ~写真は、http://www.clubfiatpunto.comから

 それが、6月のある日、真っ赤なバラが車内を埋め尽くし、さらに車からあふれだしているフィアット・プントの広告を見て、まずは、日本でもイタリアの車が買えることに驚き、さらに、その緑色の車に一目惚れして、さっそく週末にディーラーに出かけて、薄緑色のプントを注文しました。3か月後には手に入ると言われたプントが、はるばる海を渡ってわたしのもとに届いたのは、契約書に署名してから半年後の、12月のことでした。イタリアの歌を聞きながら、イタリア車に乗って、イタリアに行きたいとう気持ちを抑えようという気持ちもあったのですが、結局いろいろあって、退職を決め、まだ新しかった車は同僚の生物の先生に買い取っていただいて、イタリアに来ることになりました。当時の愛媛県内子町では、他にイタリア車に乗っている人がいなかったこともあり、同僚たちに、「先生のうちに、今度車を見に行ってもいい?」と聞かれたり、家庭訪問や部活で練習試合に出かける際には、生徒たちが「イタリア車だ!」と喜んで、車に乗り込んできたりしていました。

 そこまでして、日本からイタリア車を購入しておいて、今度はイタリアで、日本から車を買おうというのですから、わたしも少し、あまのじゃくかもしれません。

 イタリアでの車の購入にあたって、まずは、友人たちから話を聞いたり、インターネットで情報を調べたりしました。すぐにいいなと思ったのは、こちらの車です。

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(写真は、トヨタのディーラーでもらった冊子から。次の2枚も同様。)

 そう、トヨタのアイゴです。小さくて、かわいいし、燃費もよくて、小回りも利きそう。そうして、以前のシビックは白、プントは薄緑色だったのですが、どういうわけか、今度は、最初から、赤い色にしようと思いました。赤・白・緑と、イタリア国旗の色をそろえようというわけではないのですが……

 それが、夫と共に、近くのトヨタのディーラーに出かけると、「白いアイゴなら、すでに店が注文しているので6月末に手に入るけれども、赤がほしければ、9月末まで待つことになる上、値段も高くなる恐れがあります。」というのです。しかも、店員さんの、「なんで赤なんかがほしいんですか。」という言い方が気になりました。高いお金を出して車を買うのに、色を選べないのは、どうも…… かと言って、9月末まで待つのでは、夏の間自由に身動きができません。赤と言ってもいろんな色があり、実際に見てみたら、やっぱり白の方がいいということになるかもしれませんが、何となくそこに、ひっかかりを覚えました。

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 同時に、アイゴと並んで展示されていたヤリスも気になりました。以前乗っていた車が4メートル強の長さであったのに対し、アイゴは小さくて、3415mm。夫がぎりぎり車の入る場所に、苦労しながら縦列駐車する様子をよく見ている上、わたしの駐車技術では、やはり小さい方がいいと思いつつ、「高速道路を走るとき、アイゴではやはり車体が不安定に思われる」というコメントを、インターネットのフォーラムで読んで、気になっていたからでもあります。ヤリスでも長さが3785mmで、以前わたしが乗っていた車よりは小さいし、値段もわたしの貯金で少し余裕を持って買えるくらいだし、なにより内装や安全面でアイゴよりかなり充実していて、実際に乗っている人の評価も高いようです。ただ、ディーラーでは、ヤリスも、白ならば7月末に手に入るけれど、他の色がほしければ、9月末まで待つ必要があると言われてしまいました。

 そこで、帰宅してから、アイゴとヤリスについて、実際に乗っている人の感想や意見を、インターネットのフォーラムでいろいろ読んでみました。もともとイタリアで買うことを前提にしている上、日本では売られていない車なので、イタリア語のコメントを中心に、片っ端から情報を見ていきました。

 駐車しやすさや、維持費、燃費ではアイゴがいいけれど、車体の安定感や安全、内装からいうと、やはりヤリスがいい、ということが、いろいろ読んでいくうちに分かり、それではヤリスにしようかと思ったとき、ヤリスの不調・故障や問題点を訴えるコメントが、数多く目に入るようになりました。ただ、これらの問題は、大部分は、トヨタがヨーロッパ市場で売る車のオートマ車に採用しているMMTというシステムによるものです。

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 気分次第で、オートマとしても、マニュアルとしても運転できる上、燃費が悪くないというのが、このMMTの売りのようですが、イタリア語のフォーラムでのコメントを読むと、坂道で発進できなかった、後戻りした、道路のただ中で、システムがまったく使えなくなり立ち往生した、などという困った事態を繰り返し経験し、ディーラーにもその都度駆け込んだのに解決しなかったという人の意見が、いくつもいくつも並んでいます。ヤリスのマニュアル車を運転する人は、車を絶賛する人が多いのに対し、オートマ車については、「少し癖があるけれども、癖を覚えれば何とかなる」と車を肯定的に評価する人はごくわずかで、大多数の人が、MMTの深刻な不調や故障を訴えています。

 もちろん、自分の車が気に入っている人よりも、問題があると思う人のほうがフォーラムなどに意見を書き込む率が高いでしょうから、ここでの車に対する評価が、実際にMMTを採用したヤリスに乗った人すべての評価を、そのまま反映しているとは思いません。それにしても、「こんなにオートマ車が問題ばかり起こすようなら、いっそ自動車学校にでも通って、ヤリスのマニュアル車を購入しようか、それとも、いっそ他社のマニュアル車を購入しようか」と迷い始めました。

 日本でわたしが9年間運転した車は、常にオートマ車でした。イタリアに暮らし始めてからの9年間は一切運転をしていない上、イタリアでは、車が右側通行で、運転席の場所も違います。長いブランクのあとで、運転を再開するには、やはりオートマ車がいい、とこれも最初から心に決めてはいたのですが……

 週末にトヨタのディーラーから電話があり、「MMTが問題を起こすのは、ヤリスだけであって、アイゴでは問題がない」と言われました。それで、再び、アイゴのMMTに関するコメントを読んでみると、確かに、アイゴの場合には、同じMMTでも、ヤリスで起こるような深刻な問題は起こっていないようです。CVTなど、他のオートマのシステムに比べると、使い勝手が悪いようではあるものの。(ちなみに記事の最後に、日本の皆さんにも分かりやすいように、日本語でこの2車について説明してある他の方のブログ記事へのリンクを貼ってあります。)

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Honda Jazz ~写真は、http://www.autotrader.co.uk/から

 一方、ヤリスタイプでかつ問題なく使用できるオートマ車が見つからないかと、まずは日本車で、それから他の国の車でもいろいろ調べてみました。大きさや形も、これはと思えるのは、ホンダのジャズやスズキのスウィフト。

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Suzuki Swift ~写真は、http://www.suzuki.it/から

 これらの車は、オートマも性能がよく、車の評価も高いのですが、ただ、車体がかなり大きくなり、値段や燃費、維持費が高くなり、駐車は難しくなります。イタリア人が、「アイゴやヤリスがオートマにCVTを採用していたら、少々高くなっても必ず買うのに」と書き込みをしているのをいくつか見かけたのですが、わたしも同感です。

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Honda Brio ~写真は、http://www.risparmioauto.it/から

 ホンダが、躍進国で売りに出すBrioという車は、長さ3.61m、ドアが五つに、オートマのシステムはCVT(記事はこちら)で、これがイタリアでも現在販売されていたら、ぜひこの1台と決めたいところですが、たとえヨーロッパ市場で売りに出されるとしても、まだまだ先の話になりそうです。

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Toyota Verso-S ~写真は、http://www.toyota.it/から

 他の車も、大きさすぎたり、形が今ひとつだったり、

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Renault Twingo ~写真は、http://www.smcrenault.co.ukから

 ドアが三つしかないことが気になったりして、今のところ、オートマのアイゴに心が傾いています。わたしは、なぜか土曜日から熱が下がらず、それでも今朝は授業があって、学校に行ったのに、生徒さんも具合が悪くて欠席。結局家にトンボ帰りすることになったのですが、バスやミニメトロを乗り継いで、通勤する途中に、道行く車や駐車してある車を、よくよく観察しました。どういうわけか今日は4台ほどアイゴを見かけ、しかもそのうち4台が赤い色をしていました。赤もやっぱりいいなあ、でも9月末まで待つのは、……体調も悪いので、今日はディーラーには出かけませんが、そろそろ気持ちが固まりつつあります。

LINK
- JEM - レンタカー車種紹介(TOYOTA AYGO)
- JEM - レンタカーのTOYOTA YARISのご紹介
- OmniAuto.it – Toyota Aygo
- OmniAuto.it – Toyota Yaris ‘10
- AutoTrader – Toyota AYGO hatchback (2005-) expert review
- AutoTrader – Your top 10 favourite city cars. 06/3/2011
- AutoTrader – Toyota Verso-S MPV (2011-) expert review
- AutoTrader – Honda Jazz 1.4 car review. 24/9/2009

*追記(5月28日)
 結局どの車に決めたかは、こちらの記事をご覧ください。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-05-24 22:45 | Altro | Trackback | Comments(13)

だまされたかな?

 わたしにはメールアドレスが二つあって、主に日本用・イタリア用と国別、言語別に使い分けているのですが、そのどちらのアドレスでも、よく迷惑メールを受け取ります。

 日本語で届く迷惑メールは、ダイエットや金儲けが簡単にできると謳ったものや、いかがわしい交友の誘いのメールがほとんどなのですが、イタリア語で届くメールには、いわゆるフィッシング詐欺のものが圧倒的に多いのです。こんなことから、メールを受け取る側の、あるいは犯罪者側の国民性に違いがあるのだろうかと思ったりもするほど、スパムメールの内容が対照的です。

 出会い系のスパムメールにしても、日本の場合には、「寂しさをいやしてくれれば、お金を差し上げます」のようなあきらかに疑わしいものが多いのに対して、イタリアの場合は、まじめな交際を考える人も利用することが多そうな出会い系サイトからの勧誘だけです。イタリアの知人や友人の中には、こういうサイトを通じて知り合ってつきあい始め、結婚を真剣に考えている人もいますが、ニュースを見ていると、恋人や配偶者がいるにも関わらず、それを隠して相手を探すような輩もいます。犯罪に巻き込まれる可能性もありますので、この手のサイトには十分ご注意ください。

 ただ、わたしが受け取るイタリア語の迷惑メールで最も多いのは、先にも述べたように、フィッシング詐欺です。銀行や郵便局などを装って、「あなたの口座が凍結されました。再度使えるようにするには、以下のリンクから、ホームページで個人情報を確認してください。」と、個人情報を尋ねてるものがあります。

 かと思うと、どこかの国で資産家が多額の遺産を残して亡くなって、その遺産を受け取り手としてあなたが選ばれたとか、運よく多額の宝くじに当選したとかいう理由を述べて、個人情報を盗み出そうとするメールもあります。

 こういうフィッシング詐欺による犯罪の被害が後を絶たないため、イタリアには、消費者がこうした詐欺を通告し、また出回っているフィッシング詐欺情報を説明した記事を説明したサイトもあります。たとえば、記事の下方にリンクを紹介してあるAnti-Phishing Italiaのサイトからは、詐欺の疑いのあるメールなどをサイト側に知らせることもできますし、また、銀行などを装ってのフィッシング詐欺情報が充実したページ(リンクはこちら)もあります。

 そんなにうまい話が転がっているはずがない、と普段は注意してこういうメールは削除したり、迷惑メールに指定しているわたしですが、つい昨日、詐欺とは言わないまでも、誇大広告にまんまと乗せられてしまいました。

 実はこのメールを受け取ったのは2度目で、一度目は話に乗りかけたものの、最後の最後で考えを変えて、支払いはしなかったのです。それが昨日、2度目のメールでは、「あなたは幸運にも選ばれました」とか「あと7分以内に答えなければ」とかいう誘い文句に釣られて、ついついお金まで支払ってしまいました。

 メールを寄こしてきたのは、Gruppo OmniGeo Italia(リンクはこちら)と称する業者です。観光に関するアンケート調査に協力すれば、提携している観光業者のホテル一覧にあるホテルから、ホテルを一つ選び、そこに2人で、無料で7日間宿泊できるクーポンを提供するが、この宿泊が無料なのは、ホテルにとってもいい広告になるからだ、といった旨のことがメールには書かれていました。

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 「選ばれました」、「あと7分」という言葉に急かされて、アンケートに答えるだけならお金もかからないし、と思って答えていると、最後の画面に、ホテルのクーポンを受け取るためには、クーポン発行・送付の料金を払う必要があるとでてきました。実は、前回は、ここであやしいなと思って、作業を止めていたのです。それが今回は、PayPalを通じて、クレジットカードで払う料金は、17.5ユーロでそれほど高くない上に、少しお金を払わなければいけないので、よけいにホテルの広告もかねての無料宿泊が、本当らしく思えたりしたために、結果的に、自分の個人情報を知らせた上に、この送料の支払い手続きを済ませてしまいました。

 それが、夫に話したら、「それは詐欺では」ということになり、インターネットでいろいろ情報を調べると、幸い、同じようなメールを受け取って、話に乗るべきかどうか悩んでいる人の相談や、実際に利用して旅行に行った人のコメントがあるブログやサイトが、いろいろ見つかりました。こうしたサイトを読み込むと、どうやら以下のような事情であることが分かりました。

・完全な詐欺ではないけれども、メールの文面ほどうまい話ではない。
・7日間の無料宿泊券が受け取れるのは事実だけれども、代わりに、その間の食事代をすべて宿側に自分で支払う必要があり、結局自費でホテルに泊まるのとあまり変わらない結果になることも多い。
・観光客の多い時期には、ホテル側が無料宿泊券での利用客を受け容れなかったり、食事の料金をかなり高く設定することもある。
・問題が起こった場合に、相手にしなければいけないのは、アメリカの会社であり、直接連絡しなければいけないのは、ポーランドの会社である。
・オンラインでデータを入力し、支払いを済ませてから、無料宿泊券が自宅に届くまでには、数週間かかる場合もある。

 送料を支払ってしまう前に、こういう情報をきちんと調べておけば、むりやり旅行条件を規定されてしまう、それほどおいしくないこういう旅行・宿泊の誘いには乗らなかったのですが、すでに払ってしまったものは仕方がありません。

 実際に、この無料宿泊券を使って、安くいいホテルに泊まることができたというコメントを残している人も何人かいます。ただ、わたしたちの場合、ホテルに泊まっていても、昼食は別の店で食べたり、トレッキング中にパニーノで済ませたりすることも多く、場所も料金も共によさそうなホテルが、この業者と提携している宿の中にはないかもしれません。実際、観光シーズンを避けると、他の旅行業者のサイトから、あるいはホテル自身に連絡を取って、格安料金でいいホテルに宿泊できることも多いのです。

 というわけで、まずは贈られてくるであろう無料宿泊券とホテルの一覧を見て、もしよさそうなホテルがあれば、この宿泊券を利用するけれども、あまり得るところがないようであれば、17.5ユーロは、世の中にはいろいろな詐欺や誇大広告もあると、勉強させてもらったと思って、あきらめるつもりでいます。

 皆さんも、こういうメールを受け取ったときには、よく内容を確かめて、インターネットでその信憑性も確認してみてください。もし話に乗る場合でも、必ずどういう条件が提示されているかなどをしっかり読んでおくこと。わたしが今回、支払いを済ませたあとから参考にしたサイトにも、こういう忠告が書かれていました。

 写真は、宿の主人にうまくかつがれたような気がして、宿泊して、とても後味の悪かったB&Bです。(記事はこちら

参照したサイト・リンク
Wikipedia日本語版 「フィッシング(詐欺)」
Anti-Phishing Italia - HOME
Anti-Phishing Italia – Phishing Segnalazioni
Yahoo! Italia Answers – Aiuto…sul sito Omnigeo mi promettono un voucher per 2 persone.. è tutto vero o c’è qualche fregatura?
Bob Spammit. Truffa oppure occasione da non perdere? – omnigeo.it
Mi occupo di SEO, SEM e… - PEPTI 2010. Un breve riepilogo della faccenda.
Ciao! from bing – euroset.net
OmniGeo – indagini on line sul turismo: regolamento

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by milletti_naoko | 2011-02-09 19:06 | Altro | Trackback | Comments(8)

滞在許可証3+仕事の現状と抱負

 イタリアで、移民や滞在許可証をめぐる法律は、この数年めまぐるしく変わっています。わたしの場合は、運命か偶然の幸運か、この法改正のおかげで助かったことが2回あります。

 まずは、2003年の夏。わたしは語学留学で、イタリアに滞在していました。それまでの法律では、イタリアの大学に入学したければ、一度日本に帰って、ビザを申請する必要があったのに、法改正のおかげで、帰国せずに入学できるようになったのです。おかげで、イタリアに滞在したまま、同年秋に大学に入学し、クリスマス休暇に帰国して、日本で、大学通学用のビザを申請することができました。

 わたしが夫に出会ったのは、2003年の12月(詳しくはこちら)、外国人大学の学士課程に入学してまもない頃です。ですから、夫に出会えたのも、この法改正のおかげだと言えます。冬にまだペルージャに残っていたのも、夫も参加していたスライド上映会に出向いたのも、日本に帰国せずに、大学に入学できたおかげだからです。

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ペルージャ外国人大学、ガッレンガ校舎。(屋内の写真はこちら

 ただし、ビザなしの入学をどの大学も許可しているわけではなく、希望していたペルージャ大学(Università degli Studi)では駄目だと言われ、結局、語学講座に通ったペルージャ外国人大学に入学することになりました。でも、そのおかげで、のちに外国人大学で、「日本語・日本文化」の講師の口を得ることができたのだと思います。幸い、日本の大学で受講した科目の単位などが認められたおかげで、2年生に編入し、3年のところを2年で卒業することができました。

 イタリアでは原則として、従来は4年制であった大学教育が、卒業できない若者が多かったこともあり、3年+2年の5年制に切り替わりました。3年でも大学卒業をして職につけるようにして、モラトリアムを短くしようと考えていたようですが、実際には、最初の3年制の課程を終えても、大学卒業とみなされないことが多いので、結局は、4年から5年と、大学に通う年数が長くなった感があります。わたしもイタリアの大学で教えているのは、日本の4年制大学卒業資格のおかげです。

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卒業試験に無事合格し、卒業した直後、のちに夫となる人と   2005/10/10

 法改正の恩恵を再び受けたのは、2005年の秋です。10月10日に大学を無事卒業し、同時に、幸い、2005・2006年度の「日本語・日本文化」の講師としての採用も決まりました。それまでは、就学目的で滞在していた場合、イタリアで就職するには、一度帰国して就労用のビザを取得する必要がありました。それが、法改正のおかげで、イタリアの大学を卒業し、そのときに就職先が見つかれば、一定以上の収入があることを条件に、帰国しなくても、就学用の滞在許可証を、就労用に変更できるようになったのです。その申請の手続きで、ペルージャ県警察本部に赴いた際には、担当官から、わたしが、「ペルージャで二人目の、新しい法を利用した、就労目的の滞在許可証への変更申請者」だと聞きました。

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日本語の授業を受ける学生たち  この日の授業の様子はこちら

 2005年10月から5年間、ペルージャ外国人大学で、「日本語・日本文化」の講師として教えてきましたが、実は、毎年講師の公募に応じ、履歴書や大学の卒業・成績証明書などを提出しては、1年契約で採用される、ということを繰り返してきました。

 今度は、「改正がマイナスに働いた例」をお話します。一昨年度から、ペルージャ外国人大学の学士課程が、新課程に移行しつつあります。これまで教えていたPLIMの課程では、日本語・日本文化の授業は、1・2年時にありました。ところが、新課程では、この授業が3年時にあります。おかげで、今年はちょうど、わたしが授業を教える科目が存在しない、空白の1年間となりました。今年の9月まで教えていた課程では、3年生向けの授業しか行われていないし、新課程では、まだ1・2年生の授業しか行われていないからです。

 イタリアの大学では、各授業の担当者が年に数回(外国人大学の場合は現在5回)の試験日を決め、学生は、自分がいつ受験したいかをこの中から自由に選ぶことができます。わたしは外国人大学で、今年の1月と2月に、前学年度の授業の試験を実施しなければいけないのですが、そういうわけで、この1年間は(1年だけであることを祈ります)、大学では日本語を教えません。

 時々、通訳と翻訳の仕事はあるので、「主婦」というわけではありません。また、実は、今年の夏以来、日本語を教えてほしいという学校から二つ依頼があったのですが、断ってしまいました。一つは、とあるペルージャの語学学校からの依頼で、これはちょうど夕食の時間帯(6時から9時半)という非常に都合の悪い時間帯であるのに、時給10ユーロと、給料が極端に低かったからです。通訳では原則として、時給25ユーロで働き、かつ税は企業側に支払ってもらっているし、授業の場合には準備にもかなり時間がかかります。日本語やイタリア語の個人授業でも、20~25ユーロ払おうという人はいます。

 もう一件は、時給40ユーロ(ただし、税はわたし負担なので純収入は32ユーロ)を提示してきたとある南部の私立大学。日本語だけではなく、日本語の通訳・翻訳の授業も教えてほしいという興味深い話ではあったのですが、片道10時間以上かかる距離で、往復の旅費や宿泊費を考えると残るものが少なく、かつ、数か月も夫と別居してまでしたい仕事かどうかも考えて、お断りしました。

 幸い、夫の収入もあるので、無理までして働く必要がないおかげもあって、今は充電をしているところです。と言っても、通訳などの仕事がないときでも、家事、そして今はオリーブの収穫まであって、かなり慌しくしています。

 ペルージャ外国人大学で、「外国人へのイタリア語・イタリア文化教育」学士取得課程を卒業しただけでなく、シエナ外国人大学の大学院を卒業して、「外国人へのイタリア語教育専門家」の資格も得ましたので、いずれ日本の方向けのイタリア語の学習書やイタリア文学・イタリア文化の本を書いてみたいと思う気持ちがあります。一方で、イタリアで日本語を教えているし、日本でも高校で長い間国語を教えてきたのだから、イタリアの人に、もっと日本語や日本文学・文化を知ってもらうための学習書や本を書いてみたいという気持ちもあります。どちらの言語・文化も教える資格があり、またどちらについても教授法を学び、熟知している人は少ないと思うのです。

 というわけで、「いつか、こうした夢を実現させる」ために、まずはイタリア語学習メルマガ(バックナンバーはこちら)とこのブログの記事を、こつこつと書いているところです。どちらもかなり時間もエネルギーも要するために、今のところはまったく収入に結びついていませんが、毎日忙しく過ごしているのでした。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2010-11-21 23:58 | Altro | Trackback | Comments(14)

イタリアの方言と日本語特訓の成果その2

 巡礼中にフランスとスペインを横断したフランコは、スペイン語は流暢ですが、フランス語はまったく知りませんでした。ですから、常識で考えると、彼が巡礼中に学ぶべき言葉は「フランス語」だったわけです。ところが、巡礼前のフランコには、「フランス人はイタリア人を見下すような、冷たい態度を取る」という偏見があり、フランス語を勉強する気持ちがまったくありませんでした。

 それがどうでしょう。フランコが、フランスを1か月かけて徒歩で縦断している間に出会ったフランス人は、誰もかれも心の温かい、優しい人ばかりであったということです。大きなリュックを背に歩く彼を見て、興味を持って話しかける人、見返りを期待せずに助けようとしてくれる人。フランスのプロヴァンス地方も風景が美しく、ぜひもう一度帰りたいとのことです。ステレオタイプの限界と恐ろしさ。出会いが突き崩してくれる偏見の壁。ちなみに、ゼロから出発したフランス語も、初めはまったく言葉が通じずに苦労したものの、1か月かけてフランスを縦断するうち、簡単な会話なら交わせるようになったとのことです。それでも流暢に話せるスペイン語圏に入ったときは、「ようやく言葉が通じる場所に来た!」と、ほっとしたとか。

 巡礼前、こう考えていたフランコは、「3か月歩き続ける時間を利用して、日本語を勉強しよう。」と考えたのでした。そして、出発前から何度もわたしに、「巡礼中に、繰り返し聞いて日本語を覚えたいから、iPodに会話表現を吹き込んでくれ。」と、頼んでいました。

 わたしは最初、まったく本気にしていませんでした。その理由は、
1.巡礼中に必要なのは、日本語ではなくフランス語であり、
2.繰り返し聞いて丸暗記するという学習方法に、わたしは懐疑的であり、
さらに、
3.フランコが読んで録音してほしいという本に、非常に問題があったからです。

 3はイタリア人向けの、Lonely Planetの日本語旅行会話ポケットブック。この本は手元にありませんが、ギリシャ語旅行会話用ならわたしも持っているので、こちらの写真を載せておきます。

f0234936_5212194.jpg

 旅行に行って、自分が言いたい文章を探すという「辞書的」使い方をするだけなら、非常に役立ちます。実際、ギリシャ語版は、ギリシャ旅行中に重宝しました。けれども、この日本語版は、入門者が日本語学習に使おうには、非常に問題がある本なのです。

 まず、簡単に言えばすむことを、わざと難しい表現を並べ立ててあるという印象を受けました。文章自体ははっきり覚えていませんが、たとえば、「映画に行きませんか。」と言えばいいのに、「映画に行きたいと思いますが、どうですか」と書き、「駅はどこですか。」と言えばすむところを「駅にどう行けばいいか、教えていただけませんか。」と書いてあるといった具合なのです。構文も語彙も、入門者には複雑すぎるし、例文の並び方も、学習効率がひどく悪いものとなっています。

 余談ですが、Lonely Planetのイタリア人向け旅行会話集に共通して言える、「おい、これは何だ」という特徴があります。これは日本語版でもギリシャ語版でも同じで、わたしはどなたか他の国の人を対象にした会話集をお持ちの方に、その本ではどう扱われているかをお聞きしたいと思います。「言葉もよく知らぬ国を旅行する」ための旅行会話集に、なぜか「amore e sesso」という章があって、「以前にもどこかで会ったような気がします」というせりふはまだいいとして、実際に床を共にすることになった際の、具体的な相手への要求やその最中や後に言うべき表現まで、いろいろと書き並べてあるのです。

 日本人向けの旅行会話集は、こういう表現・場面は扱わないだろうと思うのです。これが、この会話集を作ったLonely Planet社の旅行会話集の編集基本方針なのか、それとも、イタリア人相手のイタリア語版にだけ、こういう章立てがあるのか、疑問です。さらに、もし後者だとしたら、それがイタリア人利用者の希望によるものか、それとも、Lonely Planet社側のイタリア人に対する偏見から生まれたものか、それを知りたい気がします。もしお手元に、イタリア語以外で書かれたこのポケットブックをお持ちの方がいたら、その本にもこうした項目があるかどうか教えていただけると幸いです。

⇒「その3」につづく(リンクはこちら

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by milletti_naoko | 2010-11-15 21:25 | Altro | Trackback | Comments(2)

「わたし」に求めるものと「あなた」に求めるものの違い ~漫画と童話の二重基準

 3歳年下の弟がいるので、少女漫画と共に、少年漫画もいくつか読んでいました。『タッチ』や『めぞん一刻』など、後にアニメ化されたものも多く、中には弟の週刊漫画雑誌とテレビアニメのどちらを先に見始めたか分からないものもあります。

 すべての漫画に共通するわけではありませんが、うすうす思っていたことがあります。

 『キャンディ・キャンディ』でも、『はいからさんが通る』でも、少女漫画の主人公は、原則的に、美人ではなく、おっちょこちょいで、何かしら欠点はあるけれども、性格はひたむきで、まっすぐ。一方、相手方は、ハンサムで裕福で、頭もよく、性格もいいという傾向がある。川原泉さんの漫画や『ガラスの仮面』など、他にもいろいろ思い当たる漫画はあります。

 これが、少年漫画だと、逆になるような気がしたのです。『タッチ』や『みゆき』で、相手役となるのは美少女である上、頭がよく料理もできて、皆の人気者。一方、主人公の少年は、気は優しいけれども、容姿はそこそこ。勉強がとりたててできるわけではない。『ドラえもん』ののび太としずかちゃん。そして、『銀河鉄道999』、『ハイスクール!奇面組』や『さすがの猿飛』になると、才色兼備のヒロインと主人公の差がかなり広がってきます。『うる星やつら』のように、「とにかくかわいくスタイルがいい」と、ヒロインの設定が多少違っても、とにかくヒロインの方に期待される徳が多いことに違いはありません。

 題材とする漫画やアニメがとても古いので、一部の人にしか分からないかもしれません。ともあれ、小学生から大学生にかけて、そういう漫画やアニメに接していて、漠然と思ったのは、こういうことでした。

 人間、自分自身については、「容姿や富、賢さなんて関係ない。大切なのは、性格や思いやり。自分らしく、まっすぐに純粋に生きていくこと。」と思いながら、理想相手として思い描くのは、「性格がいい」ことはもちろん、「容姿端麗、頭脳明晰」な異性であり、かつお金があれば申し分なし、と高望みをしがちなのではないか。

 そして、そういう漫画を楽しみつつも、少女漫画、少年漫画のこうした設定は、どこかがおかしいな、と感じていたのです。

 「成績や容姿は大切ではない。大事なのは性格だ。」 と言いながら、結局それを肯定するのに、つまり、「そういう主人公の在り方でいいんだよ」と言うために、それでも幸せな人生・学校生活を送れることを、才色を兼ね備えた相手と幸せに過ごす姿を通して伝えているところに、矛盾を感じました。

 おそらくは、わたしたち読者がそう感じていたから、つまり、「自分は自分らしく、ひたむきで、気立てさえよければいい」、でも、「相手には、ハンサム(美人)で、頭もいい人であってほしい」(さらに、相手が女性なら料理がうまく、男性ならスポーツ万能などなど)と心の奥底で思っていたから、漫画家たちが、そういう少年少女たちの気持ちに応えようとして、こういう作品が生まれていったのか。それとも、漫画家たちが、こういうパターンによって、少年少女たちに、「成績や容姿にとらわれる必要はない。自分らしさと思いやりを大切にし、気立てさえよければよい」という励ましのメッセージを送っていたのか。

 そして、この構図は昔から存在するものなのです。わたしの大好きな『赤毛のアン』にしても、成人すると美しく、賢く、優しい女性、母になったアンですが、少女の頃は、間違って友人にワインを飲ませたり、からかったギルバートの頭に石版をたたきつけたり、リンド夫人に怒りを爆発させて、とんでもない勢いで反論したり。それでも、ハンサムで優しく頭も切れるギルバートは、ずっとアンを思い続けていきました。

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 遠い昔話にも、また違った形で、この「自分と相手に課す理想の二重基準」が、存在しています。
 
 日本古来のおとぎ話である「鉢かつぎ」にせよ、ヨーロッパの童話である「シンデレラ」にせよ、主人公は貧しいけれども、心優しく、働き者。「鉢かつぎ」には知性と教養もあり、「シンデレラ」は美しくもありましたが、世界各国の童話で、一般民衆である若い男性が主人公である場合には、一般に出自も実家も貧しいことが共通していて、「美しさ」には触れず、もっぱら「思いやり」や「賢さ」が、主人公の持つ徳になります。

 そして、この優しい、賢い、働き者の、けれど貧しい主人公が、その人となりのおかげで得ることができるのが、王子さまやお姫さまとの結婚。そして、そこで「めでたし、めでたし」と話が終わるものが多いのです。

 「貧しくても、心が優しければ、知恵が働けば、いいんだ」ということを、それでも認められるということを、「お金持ちで知恵がある美しい相手」との結婚で肯定する不思議。

 とは言え、これは昔から民衆の間に語り伝えられてきた話たち。こうやって自分たちを慰め、励まし、夢を見ながら、子供に夢を見させながら、つらい生活を乗り切っていたのかもしれません。

 毎日の生活や生き方でも、人間ついつい、自分には甘く、他人にはきびしい尺度を使って、あたってしまうものですが、そういう二重基準が、どういうわけか、どういうゆえんかは分からぬながら、少年少女の漫画の世界や童話にも存在するのではないか。

 漫画は読み手が、童話は聞き手が、楽しむためのものなのだから、そこまでうがって考えるべきものではないのかもしれません。とは言え、今日は昔から何となく思っていたことを、書き記してみました。

 実は遠い昔、東京の保谷市立柳沢中学校の図書室で、不思議なフランスの昔話を読んだことがあります。貧しい田舎の若者が、成功を求めて、町に行く途中、風車小屋に座っている娘と言葉を交わします。やがて、町に行き、どういう理由か覚えていませんが、王さまを喜ばせた若者は、その気になれば、お姫さまと結婚し、やがては国王になることができたはずなのです。けれど、彼は、国王の申し出を辞退し、道を引き返して、風車小屋の娘と結婚して、幸せに暮らすのです。

 中学生の頃は、結末を不思議に思ったこの昔話が、実は、多くの男女にとって理想的な出会い・結婚を語っているかもしれないと、今はそんな気がします。

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by milletti_naoko | 2010-10-28 18:03 | Altro | Trackback | Comments(6)

出会いのきっかけ

 いつかきっと自分の手で、運命の相手を見つけられるはずだ。

 幼い頃から本が好きで、読んできた本の数々。そして、小学校高学年の頃から手に取り始めた少女漫画たち。『赤毛のアン』、『キャンディキャンディ』、『はいからさんが通る』(世代が分かりますね)-こういう本の影響か、ずっと長い間、そう信じて生きてきました。

 社会人になった頃から、友人や職場の先輩の結婚式に、次々に招かれるようになりました。学生時代に知り合ってつきあい始めたという人もいれば、お見合いや紹介を通じて出会ったという人もかなりいました。転勤のために下宿を探していた先輩が訪れた大家さんが、「この女性なら、あの心優しい若者にお似合いだ。」と縁結びをして、結婚したという例もあります。当時わたしが参加した結婚式では、お見合いから3か月、半年後の結婚というのが多かったように覚えているのですが、中には、急に海外の長期勤務が決まった男性との結婚を、見合い後1週間で決め、さらに1週間後には式を挙げた友人もいました。皆でかなり心配したのですが、一般の新婚夫婦よりもむしろずっとうまくやっているようで、安心しました。

 通勤中に歩いてすれ違う女性に魅かれながら、ずっと直接声をかけることができずに、機会をとらえて、上司を通じて、交際を申し込み、結婚したという男性もいます。わたしの先輩であったこの女性の上司が、たまたまその後異動で、男性の上司になり、「君、いい人を見つけて、結婚しなければ」と声をかけたときに、男性側が、「実は意中の人がいて、先生もご存じの人なんです。」と、上司に告白したことから、取りもたれた縁でした。

 わたしは童顔で、幼い頃から年齢よりも若く見えたせいか、おっちょこちょいで頼りなく見えたからか、どうも若い頃から、お相手となりそうな男性自身よりも、親御さんたちの世代にもてる傾向がありました。

 初めて教員として勤めた学校で、大先輩の先生の退職記念会に参加したあとで、職場のわたしよりずっと年配の先生から、「○○高校の○○先生が、石井さんのことをとても気に入って、ぜひ息子の嫁にって言うんだけど、会ってみるかい」と言われたことがあります。二次会のスナックのママさんから、「うちの息子、つきあってるんだけど、どうも相手が気に入らなくてねえ、あんたの方がずっといいんだけど」と言われたり。

 若い盛りから、いわゆる適齢期を過ぎてしまうまで日本で過ごしている間には、こうして打診してくる年配の方が時々いらっしゃいました。そのたびに、「花嫁探しを親に任せるような人、親に勧められて結婚する人はどうかな」と、丁重にお断りしていました。

 ただ、「いつか訪れる運命の出会い」を夢に見すぎて、今はそれでよかったと思うのですが、逃した出会いの機会というのもあるかと思います。昼食のサンドイッチを買いに行ったパン屋のおばさんが、「今家を建てたばかりのいい息子さんがいてね。」とか、上司が「40歳の警察官で、とてもまじめないい男性がいるんだけれど。」とか、そういう月下氷人の役割を申し出てくれたときには、少女漫画的憧れにとらわれずに、会っておいてもよかった気がします。

 こんなことを書く理由の一つは、わたしと同じ理由で、出会いのきっかけを逃している女性がいるのではないかと思うからです。自分で偶然に出会っても、だれかに仲介してもらって出会っても、縁は縁であって、それで、生涯を共に歩める人が見つかれば、それでいいのではないか、と今は考えを改めました。

 それは、わたしも夫も互いに自分たちで巡り会って、恋に落ちたように思っていたのに、後から、実は裏で糸を引いていた人がいたということを知ったからです。
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 2003年12月に、わたしが夫に出会ったのは、ウンブリア州庁に勤めていた女性の友人から、「友人に外国旅行のスライドを見に来るように誘われているけれど、わたしは行けないから、代わりに。」と頼まれて、この友人の家を訪ねたからです。実はその頃、大学の応用言語学の授業で、会話の慣習やメカニズムを学んでいるところであり、イタリア人同士の自由な会話を録音し、それを言葉の抑揚も含めて正確に記録して、会話のメカニズムや話者の心理を分析し、レポートを書くという課題が出ていました。わたしがこのとき友人の代わりにスライドの上映会に行くことにした理由の第一は、この自由会話の録音ができることでした。そして、スライドを上映した友人が、夫の旧友であったために、ここで夫と知り合うことになったわけです。

 中国の老荘思想を語った古典、『荘子』。出会ったその日に、何となくおしゃべりをしていて、後に夫となるそのイタリア人男性が、『荘子』をすべて読んで、内容も記憶していることを聞いて、驚きました。わたしも、高校で漢文を教える際に教材としてよく登場したので、文庫本や解釈本、漫画版など何冊も持ってはいたのですが、「最初から最後まで通して読むもの」という意識を持ったことがなかったので、感心しました。もちろん、それだけではなくて、穏やかで瞳が美しい人だと思いました。

 数日後に、夫がこの『荘子』のイタリア語版を持って、アパートのベルを鳴らし、それから、共通の友人たちと共に出かける機会が増え、そうやって出会う回数が増えて、互いにだんだん魅かれていきました。

 この縁結びをした友人のすごいと思うところは、本人たちにはそういう意図はまったく告げずに、いろいろと事の進行を促していたところです。二人が正式につき合い出したことが分かってから、こう言いました。

「ルイージには、なおこは料理がうまいから、と言い、なおこの前では、ルイージはいい人だ、自然を心から愛する男性だ、とルイージをほめるようにしていたのよ。」と。

 なるほど。わたしたち二人が長いこと独身でいたのは、やはり最初から恋人や結婚相手の候補として勧められると尻込みしていたせいもある、ということをきちんと見抜いていたのかもしれません。

 というわけで、恋人や結婚相手に出会うのに、運命の出会いを夢見るのもいいのですが、人の誘いに乗って、とりあえず会ってみるというのも大切なことだ、と今は思うのでありました。

 今はとにかく、夫とめぐり会え、一緒に毎日を過ごせることに感謝しています。

 写真は、昨年に義父母の金婚式の会場で撮影したものです。義父母にあやかって、いつまでも仲良く、お互いを大切に思い合って暮らしていけたらと祈っています。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2010-10-13 16:54 | Altro | Trackback | Comments(6)

ワールドカップ開幕 ~思い出いろいろ

 早いもので、わたしがイタリアに来てから、もう8年の歳月が流れました。

 イタリアに来たばかりの2002年に、ちょうど日韓共催のサッカー・ワールドカップがあり、イタリアが、対韓国戦で、審判の判定に涙をのみながら敗れた翌日、町を歩いていて、呼び止められ、

「Sei coreana?」(君は韓国人かい)

と聞かれたとき、その声に殺気を感じたのを覚えています。その時は、日本人でよかったとつくづく思いました。

 当時通っていた語学学校のクラスメートには、クロアチアの女学生がいました。彼女も、イタリアがクロアチアとの試合に敗れた翌日の授業中に、「昨日、バールで会ったイタリア人男性に、出身国を聞かれたとき、(相手の反応が怖くて)クロアチア人だと言えなかった」と、言っていました。

 8年前のこのワールドカップの時は、マルケ州のとある小さな町に暮らしていたのですが、テレビや新聞、人々のおしゃべりにも、至るところで、サッカーの試合への熱狂ぶりが感じられました。

 4月から通い始めた語学学校でも、休み時間に、学校で事務を担当する若者が、黒板に選手名を書いたりして、外国人学生に、イタリアチームの説明をしていました。

 そして、授業のない午後、イタリア・チームの試合があると、学校の一室が、試合観戦用となり、外国人学生も、先生方や学校職員一同と共に、テレビの前で、試合中継を見守ったのでありました。

 若い女の先生方の口から、次々にあまり品のよくない言葉(parolaccia)が聞こえてきて、ふだんは聞けないイタリア語の学習にもなりました。

 イタリアに対する審判があまりにもひどい、と新聞やニュースを始め、街頭でも話はそれで持ち切りでした。

 一方、今年のワールドカップ。昨日、イタリア初戦当日の夜8時、RAI1のニュースで、深刻な社会・政治ニュースも多いというのに、冒頭から、サッカーの話題が続いたことにびっくり。

 日頃からのサッカーファンやスポーツ番組がサッカーについて熱く語って盛り上がっていたのはもとより、たとえばRAI3の『Che tempo che fa』のように、普段は文化や社会問題を多く扱う番組までが、数週間前に、ワールドカップ特集を組んだりもしていました。

 「ファンのわたしたちが、応援や放映の前に、注意して避けた方がいいことは何か」という司会者ファッツィオの質問に、チーム代表が、「Auguri(「幸運を祈ります」)と、口にしないこと」と答え、それを聞いた司会者が、「ぼくも放映中ずっとその言葉を、不運を呼ぶからと避けていたのに、言ってしまったね。大丈夫かい?」と、冗談半分に答えていたのを、思い出します。

 普段は、サッカー観戦にはまったく興味のない夫も、ワールドカップには関心があると言っています。

 わたしたち夫婦のサッカーへの無関心ぶりはというと、5月のエルバ島への旅行中に、島に住むバルバラといつ会うかを決めるために話し合っていて、彼女から、「5月22日は残念だけど、無理。晩に、欧州チャンピオンズリーグの決勝戦があるから。」と言われて、初めてそれを知ったということからも、想像がおつきかと思います。

「好きなチームが決勝に出てるの?」と聞くわたしに、バルバラは、

「インテルもバイエルンも、虫は好かないけど、それでも、この試合は、わたしとアンドレーアにとっては、partita sacra(「聖戦」!)なの。」と答えます。

 当日インテルがみごと優勝を果たしたあとは、日頃は静かきわまりないエルバ島のキエッシの村の道路を、深夜クラクションや爆音を漂わせながら、通り過ぎるバイクや自動車の騒音が、しばらく続きました。

 翌朝、ホテルでの夕食の間、前夜、大勢の客が夜通し祝杯を上げていたことも、知りました。

 さて、昨日のイタリア・チームの初戦。夫の同僚かつ旧友の誕生日がちょうど6月13日日曜日で、その誕生会を、ワールドカップ観戦も兼ねて行うということで、夫は夕方、一人で会場に向かいました。ふつうは夫婦・恋人同伴の場合が多いのですが、今回は会場も小さいので、伴侶抜きで友人だけを招待したとのことです。

 やっぱりイタリア人。ワールドカップは皆注目していて、一緒に応援して盛り上がろうというところかな、と思っていたら、昨夜帰ってきた夫によると、テレビはついていたけれど、皆たまに点数を見るだけで、誕生会やおしゃべりがメインだったとのことでした。

 マルケ州の小さな町に暮らしていたときは、サッカーファンの若い年代と話すことが多かった一方、今ペルージャでつきあっている友人には、あまりサッカーやスポーツ観戦に興味のない人が多いので、こういう違いが出てくるのかと思います。

 イタリア人男性、イタリア人というと、誰もかれもが皆、サッカーの熱狂的ファンではない、ということをお伝えしたくて、書いてみました。

 愛国心は一応あるので、サッカーにそれほど関心はなくても、わたしは昨日日本チームが勝ったのがうれしいし、夫も、イタリアチームの引き分けを残念に思いつつ、次回に期待しています。

 競技そのものに関心はなくとも、昔、高校で教えていた頃、クラスやサッカー部の試合は、真剣に見ていました。大切な教え子の一人ひとりの活躍ぶりや意外な面を発見するのが、興味深かったのを覚えています。

 ある年には、受け持ったクラスの男子生徒の半数がサッカー部に属していました。当時中田がペルージャで活躍していたため、彼らの間ではイタリア熱が非常に高く、わたしが買ったばかりのフィアット・プントに乗りたがる男子生徒が大勢いました。

 いえ、生徒だけではなく、当時住んでいた愛媛県の山に囲まれた村には、ドイツ車やアメリカ車は時々見かけても、それまでイタリア車に乗る人がいなかったため、

「石井先生、今度お宅に、車を見に行ってもいい?」

と、同僚に聞かれたこともよくあります。これは、住んでいた教員住宅が学校から近いので、徒歩で通勤していたためです。

 少し話がそれてしまいましたが、これからも熱しすぎず、冷めすぎずに、夫と二人で、日本とイタリアのチームを応援していきたいと思っています。

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by milletti_naoko | 2010-06-15 16:27 | Altro | Trackback | Comments(0)


日本語教師・通訳・翻訳家。元高校国語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより


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Naoko Ishii
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日本語・イタリア語教師、
通訳、翻訳、ライター。

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同行通訳、翻訳、イタリア
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