カテゴリ:Fiori Piante Animali( 301 )

バラに思う

 昨日、お義母さんに誘われて、野菜畑に行ったとき、ふと思いついて、奥に植えてあるバラたちを訪ねてみると、

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 美しい花を咲かせているバラが、二株ありました。こちらのピンクのバラは、夫の母方の祖父母が暮らし、母が生まれ育った村、レスキオに生えていたものです。トスカーナとの州境に近い、この小さな村に、数年前、1年ほどの間、夫と二人で暮らしました。

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 こちらの真紅のバラも、夫が20年近く暮らした家の庭に咲いていたのを、移し替えたものです。まずはレスキオに、そして、今住むペルージャ郊外にと、二度移し替えたこちらのバラ。去年は今ひとつだったのですが、今年は、かつてレスキオで咲いていたときのように、紅の鮮やかなみごとな花を、咲かせています。顔を近寄せると、それはかぐわしい香りがします。

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 レスキオに住んでいた頃は、庭の中央に幾株も植えて、それは大切にしていたバラの花たちを、ここペルージャ郊外に越してきたとき、夫はなぜか、広い野菜畑の奥に植え替えました。

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 このところ、天気が悪いことが多く、仕事に追われ、また家を離れたりもして、もう長い間、野菜畑に足を運んでいませんでした。

 というわけで、このバラの花たちは、わたしが見ていない間にも、いつからか、美しい花を、次々に咲かせていたのです。長い冬に耐え、雨水や土から養分を取り込みながら、花を咲かせる準備をしていたわけです。

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 バラの美しさと香りの高さを愛でつつ……、バラを見るたびに、いつものように、『星の王子さま』の中の好きな言葉たちが、頭に浮かび、心に迫ってくるのでした。
「肝心なものは目で見えない。大切なものは、心でなければ、見えないんだよ。」
「君がバラの花を大切に思っているのは、君がバラのために時間を費やしたからなんだ。」
「ずるそうなふるまいばかりしているけれど、本当は優しいんだということに、ぼくは、気づかなかったんだ。ぼくはバラの花を後にするべきではなかったんだ……」

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 忘れたくない、しばしば心に言い聞かせたいこうした言葉が、美しいバラの花を眺めていると、すっと心に入ってきます。すでに花の開いているバラの花を摘み取って、室内に飾って楽しむことにしました。花瓶代わりに酒どっくりを使っているのですが、花の色と妙に調和している気がします。

 こうして、バラを眺めながら、『星の王子さま』の教えを、心にかみしめたいと思います。目には見えないものを心で感じ取れるように。大切ないろんなことや人のために、時間を費やして、より大切なものにしていけるように。ふとした態度や言動に傷ついてしまわずに、その奥にある優しさや繊細さに気がつけるように。そして、自分を過剰に守るために、ずるそうに見えるふるまいをしてしまわないように。

*あとがき
 以前に、イタリア語学習メルマガで、『星の王子さま』の文章を、読解と聞き取りのための学習教材として、使ったことがあります。興味のある方は、メルマガ、『もっと知りたい! イタリアの言葉と文化』の第25号(リンクはこちら)をご覧ください。

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by milletti_naoko | 2011-05-05 17:55 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(8)

ペルージャ春だより2

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 テラスの鉢植えの椿(camelia)も、それは美しい花で、目を楽しませてくれます。

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 毎朝、よろい戸を開けるのが楽しみです。

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 こちらの和風の椿も、次から次へと、つぼみをつけ、花を咲かせています。

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 同じ花でも、日光の加減によって、色合いが変わります。

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 四つの鉢のうち、最も遅く、花を咲かせ始めたのは、こちらの椿です。いずれも、ルッカの椿まつり(記事はこちら)で購入した椿たちです。

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 暖かく天気のいい日が続くため、夫がミジャーナに出かけては、見つけて摘んで帰る野生のアスパラガス(asparagi selvatici)の数も、少しずつ増えてきました。こちらの写真は、夫が先週収穫したアスパラガスです。

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 卵と一緒にフライパンで料理して、春の味覚を楽しみました。野生のアスパラガスの調理法は、記事、「野生のアスパラガス」(リンクはこちら)、見つけ方は、記事、「初夏の恵みを味わう散歩 ~ヒナゲシとアスパラガス」(リンクはこちら)をご覧ください。

 今、庭には、月桂樹(alloro)梨(木pero、実pera)リンゴ(木melo、実mela)の花も咲いています。昨晩、お義父さんに教えていただいて、初めて気がつきました。残念ながら、昨日巡礼の旅に出た夫がカメラを持って行きましたので、今は、写真でご紹介できません。金曜日、夫が帰宅するときにも、まだ月桂樹の花が咲いていますように。日本語では、木の名前と果実の名前が同一である場合が多いのですが、イタリア語では、上でご紹介した梨やリンゴのように、木を指して言うときには語尾が-oの男性名詞となり、その果実を指す場合には語尾が-aの女性名詞となる単語のペアがたくさんあります。イタリア語を学習中の方で、木やくだものの名前を学習したいという方は、こちらの一つ目の記事(リンクはこちら)を参考にしてください。

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by milletti_naoko | 2011-04-10 15:06 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(6)

ペルージャ春だより1

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 ペルージャ郊外にある我が家でも、桜(ciliegio)が美しい花を咲かせ始めました。

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 輝くように白い桜も、それなりに美しいのですが、どうしても薄桃色の日本の桜が、恋しくなります。

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 純白の桜を背に、リラ(lillà)の花のつぼみも、少しずつ開き始めました。

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 桜とリラが花開くその下には、こちらの白い花が、にぎやかに咲いています。学名をAllium neapolitanumというこの花は、咲くまでの過程が、それはおもしろいのです。興味のある方は、こちらの記事(リンクはこちら)をご覧ください。

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 そして、この白い花のすぐそばでは、ルナリア(Lunaria)が、赤紫色の花を咲かせています。平たく薄い円盤状の実がなるために、イタリア語では、Moneta del Papa(訳すと、「教皇のコイン」)という別名があります。

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 野の花たちの近くでは、フダンソウ(bietola)がすくすくと育っています。我が家では、青菜の料理には、もっぱらこちらのフダンソウを使っています。

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 野菜畑に生えている桜は、庭の桜の木よりも一足早く咲き始めたために、もう花の間から、緑色の葉が育ち始めています。

 今日の午後、夫は大きなリュックサックを背負って出発しました。まずは電車で、ラッツィオ州のリエーティに近いグレッチョまで行き、そこで、ロマーニャから訪れた友人たちと合流して、車でポッジョ・ブストーネを目指します。一行は明朝から巡礼の旅を始め、4月16日土曜日に、アッシジに到着する予定です。夫は、15日金曜日に、巡礼途中ですが、いったん帰宅します。金曜の晩に、夫の属する合唱団、コラーレ・テティウム(Corale Tetium)がペルージャの中心街にある聖フィリッポ・ネーリ教会(Chiesa di San Filippo Neri)(記事はこちら)で、Desolata(記事はこちら)に参加するからです。わたしは、学校での日本語の授業があるので、巡礼には参加できない(参加しなくてもよい?)のですが、巡礼日の最終日である16日の早朝に、夫と共にスペッロにいるはずの友人たちと合流して、アッシジまで、皆と一緒に歩くことになっています。

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by milletti_naoko | 2011-04-09 16:07 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(4)

Primula(プリムラ)

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Primavera, dove sei?  / 春はどこ?

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Rimane ancora l’inverno? / まだ冬かしら。

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In montagna camminando, / 山を歩けば、

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Mi troverai subito. / すぐわたしに気づくはず。

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Un fiore color crema. / クリーム色の小さな花に。

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Là le mie sorelle. / ほら、あそこに、わたしの姉妹も。

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Arrivata la primavera! / 春はもう来ていますよ!

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(↑↑)Fiori di primula e paesaggi visti durante la passeggiata del 26 marzo fino al Faggione. Erano bellissimi anche i fiori di CROCO.

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(↑↑)3月26日に、ブナの巨木まで、山を登ったときに、見かけたプリムラの花と景色。イタリア語では、primulaと書きます。和歌の折り句ふうに、イタリア語詩の行の初めに、花の名を並べてみました。この日の散歩中に出会ったクロッカス(croco)に興味のある方は、こちらをご覧ください。

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LINK・関連記事
-春山のトレッキング ~ブナの巨木を目指して/Passeggiata in primavera – verso il Faggione 
-色づく秋山とブナの巨木/Passeggiata fino al Faggione tra i colori d’autunno
-Croco(クロッカス)

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大きなブナの木の下に、パン、チーズ、プロッシュット、サルシッチャを並べて、昼食


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by milletti_naoko | 2011-03-28 23:28 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(6)

Croco(クロッカス)

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Camminando verso l’alto,  / 山道を登りてゆけば

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Rumore dell’acqua, dolce nel cuore. / 水音の響きやさしく

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Ora qui rimane la neve, / 今ここに残る白雪

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Crea cascate lungo i sentieri, / 滝水となりて流るる

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Ove spuntano i fiori sui prati. / 山の野に紫の花

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(↑↑)Fiori di croco e paesaggi visti durante la passeggiata di oggi

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(↑↑)今日の散歩中に見かけたクロッカスの花と景色。crocoは、イタリア語で「クロッカス」。和歌の折り句ふうに、イタリア語詩の行の初めに、花の名を並べてみました。

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by milletti_naoko | 2011-03-26 23:53 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(6)

花市で春を先取り sanpo

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 3月19日土曜日に、リッチョーネ(Riccione)で催された花市、Giardini d’Autore
を訪れました。

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 昨年9月にも、さまざまな植物や庭づくりのアイデアが満載のこの花市を楽しんだのですが(記事はこちら)、今回は春先であるため、色とりどりの花が、そこかしこで、美しい花を咲かせていました。

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 レモンやみかんを始め、さまざまな柑橘類の鉢植えも、売られていました。手前のレモンの木には、実がたわわになっています。数年前に、ナポリ近くのイスキア島を訪ねたときは、2月だったのですが、あちこちで、大きな木に、重たくおいしそうなレモンの実が、こんなふうに、すずなりになっているのを、見かけました。

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 会場には、大勢の人が訪れて、春の庭を飾ってくれる花や植物を選んでは、購入していました。

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 ちょうど咲き始めたばかりの椿やツツジも、色とりどりの花が売られていました。

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 わたしは、こちらの白い花弁が桃色に縁どられたツツジと、その左手に見える、ピンク色の鮮やかなツツジの鉢植えを、購入しました。椿やツツジなど、日本を偲ばせる花を、少しずつ我が家に増やせていけたらと、思っています。

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 こんなふうに、植木を動物などの形に剪定したり、ハートの形にしつらえて、展示している店もありました。

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 「わたしたちには夢があります(Abbiamo un sogno)」という看板を掲げたこちらの店では、かつてはイタリア各地で森や野原を覆っていたのに、今は見かけることが少なくなった野の花を、再び家庭の庭やテラスに咲きほこり、存続していくようにという願いをこめながら、鉢植えにして、販売しています。夫はこちらの店で、自生の水仙の鉢を購入しました。

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 庭を自分の好みに、作り上げるのに役立つような品物も、いろいろと売られていました。

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 本物と勘違いして、鳥たちが寄ってきそうな鳥の置き物もあれば、真っ赤なハートがかわいらしい飾りもあります。

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 鳥の巣箱も、さまざまな形や模様のものが、並んでいます。

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 花を使った、色や形の美しい、さまざまな飾りも、売られています。

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 花や庭づくりに関する本も、たくさん並んでいました。わたしは、この店で、チェゼーナ出身の女性詩人が、自然を歌っている詩集を、購入しました。

 花や庭仕事がお好きな方は、機会があれば、ぜひ一度、こちらの花市を、訪ねてみてください。次回は、今年9月に予定されているようです。

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by milletti_naoko | 2011-03-21 15:42 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(6)

春まぢかの野菜畑

 このところは、インフルエンザだ、花粉症だと、長い間、野菜畑に足を運ばず、野菜の収穫を、義父母に頼りきっていました。

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 地震情報を追って、時間があればパソコンにかじりついていたわたしが、昨日久しぶりに、野菜畑(orto)に出てみると、隣家の庭に、紅梅を思わせる美しい花が咲いていました。義母と夫によると、梅ではなくて、ザクロ(melograno)の花だということです。

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 天気のひどく悪い日で、暗く空を覆う間から、時々日光が差し込むと、光を浴びた花は、すっかり違った表情を見せてくれます。

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 野菜畑に下りる小道の左手にも、こうしてプラム(prugno)の木が、白いかれんな花を咲かせていました。お義父さんに尋ねると、植えたのではなく、種から自然に生えて育ったのだそうです。白い小さなつぼみも、たくさん見えます。

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 鶏小屋とウサギ小屋の間に立つこちらの木も、暗雲を背景に、美しい薄桃色の花を咲かせています。

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 あとで、義父母から、これは杏(albicocco)の花だと教えていただきました。

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 野菜畑では、まず、あちこちに生えているフダンソウ(bietola)の葉を摘み取りました。昨年、育ちに育って高くなったフダンソウから、種が畑じゅうに飛び散り、その種から、フダンソウの青菜が、そこかしこに、育っています。赤い矢印で示しているのが、フダンソウが、種から自然に生えてきた場所です。

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 フダンソウの葉のうち、内側の柔らかい小さな葉は、今後もしっかり育っていくように、残しておきます。外側のかたい葉や虫に食われた葉は、鶏たちにやろうと、鶏小屋を取り囲む柵の中に、放り投げます。鶏たちはうれしそうに、駆けつけてきて、ごちそうを食べています。

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 フダンソウのあとは、ルーコラ(rucola)の葉をいくつか摘みました。フダンソウと同じで、昨年育ったルーコラが花を咲かせたあとにつけた種が、畑に飛び散り、そこから自然に生えてきたものです。

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 3月17日に祝われるイタリア建国150周年を前に、3月11日には、イタリア各地の広場で、イタリア憲法、そして学校教育を擁護するための集会が、開かれました。中でも、首都ローマの集会は、多くの著名人も駆けつけて、盛大に行われたのですが、途中、1分間、日本の被災者に、全員が黙祷をささげる場面もありました。記事へのリンクは以下のとおりです。

LINK⇒msn. Notizie - Costituzione e scuola, migliaia in piazza
“In una piazza stracolma, la folla ha osservato un minuto di silenzio per le vittime del terremoto in Giappone.” (Dall’articolo del link sopra)

 イタリアのフェイスブック上にも、今回の地震にあたって、日本を応援しよう、日本のために祈ろうというページが、いくつかできて、たとえば、次のページには、現時点で、9582名の人が参加しています。

LINK⇒facebook – Solidarietà per il terremoto in Giappone 11.03.11

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 世界中で、わたしも含めて皆が、被災に苦しむ方々、そして日本のために、心を痛め、祈り、そして、応援しています。被災地支援のために募金をすること、募金の案内を広めること、と海外に住みながらできることは、残念ながら、ごく限られているのではありますが、自分にできることから、まずは始めています。

 イタリアから、被災地の方に義援金を送りたいのに、どうしていいのか分からない、という質問を、多くのイタリアの方から、いただきました。下に、イタリア赤十字を通して、オンライン、または、銀行振り込みを通じて、イタリアからイタリア語で、日本への義援金を送れるサイトを案内しておきますので、どうかご存じのイタリアの方に、知らせてあげてください。

Donazioni/Offerte per il Giappone tramite la Croce Rossa Italiana
LINK⇒Croce Rossa Italiana - Donazioni online
LINK⇒Croce Rossa Italiana - Donazioni su conto corrente

 日本が、被災地の方々が、穏やかに春の到来を喜べる日が、できるだけ早く訪れますように。

*追記
 震災にあたっての心の持ち方、行動の取り方を書いた文章へのリンクを貼っておきます。どちらも心に迫り、目からうろこが落ちます。ぜひお読みください。
Tia Loca V 「前向いて、歩き出そうか。」
今宮岳司さんのブログ 「それでもなにかできることを。」、「あの恐怖と屈辱は、(後略)」

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by milletti_naoko | 2011-03-15 20:31 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(6)

春の足音

 2月は、まだ冬のさかり。天気予報によると、ペルージャでは、日曜日まで、最低気温が氷点下になる日が続くようです。それでも、この数日のように、天気のいい日が続くと、そこかしこで花が開き始め、少しずつ春が近づいてくるのが、はっきりと感じられます。

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 テラスの掃き掃除をしようと外に出ると、ネコたちが日だまりで、暖をとっていました。

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 ネコたちの左手の鉢では、ローズマリー(rosmarino)が、かれんな花を、たくさん咲かせています。

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 後方にあるミモザ(mimosa)の木では、まだほんのわずかですが、小さな黄色い花が、咲き始めています。

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 庭には、くす玉のように、白い花を球状に咲かせる、こんな木もあります。

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 まだまだ、つぼみの方が、咲いた花よりも、数が多そうですが、それでも、不思議な華やかさがあります。

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 椿(camelia)のつぼみも、いっそう膨らみ、赤く色づいてきました。

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 今日の午後は、ミジャーナ(Migiana)のオリーブ園に出かけた夫が、今年初めて見つけたスミレ(violetta)の花を、摘んできてくれました。このところ夫は、オリーブの木々が精力を取り戻すようにと、1本1本の幹にブラシをかけては、苔などを払い落とす作業に取り組んでいるのです。

 そう言えば、ペルージャの町を離れて、初めて二人きりで、スペッロの町を散歩したのも、ちょうど2月で、このときも、散歩中に、スミレの花を夫が見つけて、摘んでくれました。そんなことを懐かしく思いながら、スミレを紙の間に挟み、押し花にしようと、厚い本の中に差し込みました。

 まだ春は遠いものの、少しずつ、春の気配が感じられる今日この頃です。

*追記(2月23日)
 今日、お義父さんに訪ねると、「くす玉のような花」は、イタリア語でsambuchellaというそうです。手持ちの伊伊辞典にも伊和辞典にも記載がなく、インターネットで調べると、学名は
Sambucus ebulus Linne。Sambucus ebulusの名前を、日本語で記載したサイトを見ると、英語名を使って、ドワーフエルダー(dwarf elder)あるいはデーンワート(danewort)としています。スイカズラ科ニワトコ属の植物だということです。

参照したサイト・リンク
Metabolomics.JP - Species: Sambucas
ハーブのデータベース・ナ行の部 - ニワトコ - デーンワート

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by milletti_naoko | 2011-02-22 21:57 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(10)

霧と霜のペルージャ

 ペルージャでは、快晴の日がしばらく続いたあと、昨日、2月10日から天気がぐずつき始め、気温が下がってきました。

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 昨日は朝起きると、一面が霧に覆われていました。手前のオリーブの木は、お義父さんが、よく晴れた日に剪定をしたばかりです。オリーブの右手に見える隣家の畑は、霜に覆われて真っ白になっています。

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 午前8時には、霜も少しずつ解けてきたものの、まだ庭の緑は薄い霜に覆われています。ヒナギクの花もいくつか写っています。日中は、かわいらしい白い花をいっぱいに開いて、庭を飾ってくれるヒナギク(margherita)(記事はこちら)ですが、夕方には花を閉じ、翌日空が明るくなると、再び花を開きます。

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 昼食後のコーヒーは、お気に入りの直火式コーヒー沸かし器で、準備します。ビアレッティ社のMoka(記事はこちら)と言えば、側面に描かれた小さな紳士。この口ひげの小紳士(l’Omino con i baffi)は、テレビがまだ白黒だった時代に、イタリアの家庭に笑いを届けながら、コマーシャル(リンクはこちら)の中で、ユーモラスに、Mokaのすばらしさとおいしいコーヒーに欠かせないものが何かを、語っていました。(解説はこちら

 新たにコーヒーを準備する前に、昨日沸かして使い終わっていたコーヒーの粉を取り出して、テラスに行き、植木鉢のジャスミンの根元にまきました。最近夫から、使い終わったコーヒーやお茶がらを、植物の根元にまいて、土とかき混ぜると、いい肥料になると聞いたからです。使い終わったコーヒーの粉は、消臭剤としても使えるので、乾かしたあとに、古い靴下に入れて、靴箱に入れたりもしています。

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 テラスへ出ようと窓を開けたとたんに、「エサだ!」と勘違いしたネコたちがいっせいに集まって来ました。わたしが植木に水をやったり、コーヒーの粉を土と混ぜたりするたびに、「すわ食べ物か」と思っては駆けつけて、鉢の中をのぞきこんだり、匂いをかいだりしています。

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 おやつにチョコレートを一つ。ぺルジーナの工場に勤める義弟が、クリスマスに贈ってくれたチョコレートは、たくさんあって、入れ物に入りきらないほどだったのに、少しずつ減ってきて、残りわずかになりました。チョコレートの製造工場で働く義弟に言わせると、「ブラックチョコレートのNero Peruginaは、上質の材料だけをぜいたくに使って作った逸品だから、口に放りこんで何となく食べるのでは、もったいない。ゆっくりなめて口の中で溶かしてゆき、存分に味わわなければ。」ということです。確かにNeroはおいしいし、ブラックチョコレートは、健康にもとてもよいそうです。

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 午後になってもなかなか霧が晴れず、ようやく晴れたかと思うと、夕方にはまた霞がかかり始めました。薄いベールをかぶった夕焼けもまた、風情があります。

 昨日の晩は、再び、ツナとポテトのあっさりグラタンを作りました。(レシピはこちら

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 じゃがいもとニンジンをゆでて、オリーブオイルと塩で味つけして食べるのに比べると、少し時間と手間がかかりますが、こんがり焼けたパルミジャーノの香ばしい味と食感を、夫がすっかり気に入ったので、再び作ってみました。

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 夫が大喜びで食べてくれたので、うれしかったです。

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by milletti_naoko | 2011-02-11 22:33 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(10)

ネコと椿と花粉症

 このところ、ペルージャでは、晴れた日が続いています。

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 洗濯物がよく乾くし、朝晩は寒くても、昼間は太陽の光が、外の空気も屋内も温めてくれるので、うれしいかぎりです。

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 ネコたちも1日中、日当たりのいい場所を見つけては移動して、日なたぼっこをしています。日だまりに、ネコが3匹いるのがお分かりになりますか。

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 午後には、360度太陽の光に包まれる、絶好の場所でくつろいでいるネコもいました。一体このネコがどこにいるのかと言うと、

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 何とこのように高い棒の上にいたのでした。洗濯物を干すのに使われている棒なのですが、なぜ上に植木鉢を逆さにして置いてあるのかは、なぞです。

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 人懐こいネコで、テラスを掃いたり、テーブルクロスの上のパンくずを、小鳥たちにやるために、庭に払いに行ったりするたびに、近くに寄って来ては、後について来ます。

 ネコの後ろには、白いヒナギク(margherita)の花が、いくつか咲いています。

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 このところ晴れた暖かい日が続いているため、いつになくヒナギクの花がたくさん咲いているような気がするのですが、夫には、ヒナギクは年中咲いているよと言われてしまいました。

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 ヒナギクの合間に、薄紫のかれんな花も、ひっそりと咲いています。

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 ローズマリー(rosmarino)も、太陽の光を浴びて、小さな美しい花を咲かせています。

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 こちらはミモザ(mimosa)の花。イタリアでは、3月8日の女性の日(Festa della Donna)(詳しくはこちら)に、女性にミモザの花を贈る風習があります。我が家のミモザは、まだわずかに花が咲き始めたばかりですが、近所の庭には、もうかなり花の咲きそろったミモザの木も見かけます。

 ミモザの写真を撮っていたら、遠くでお義父さんが、オリーブの木を剪定しているのが、緑の葉に覆われたオリーブの枝の間に見えました。

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 椿(camelia)のつぼみも、だいぶ色づき、膨らんできました。日本では雪の間に咲く椿を見慣れていたので、椿は冬の花という印象を持っていたのですが、イタリア中部では、椿は春先、3月になってから咲き始める場合が多いようです。ですから、ルッカ県の椿まつり(記事はこちら)も、毎年3月上旬に行われています。

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 ちなみに、こちらは上の椿が、昨年咲いていたときの写真です。日づけはなんと4月9日です。

 天気がいいとこうやって、日なたでは春先のような気分を味わうことができ、窓を開け放して、掃除をしてホコリをたたき出し、温かい空気を取り込むこともできます。が、ここで一つ問題が発生しました。ようやくインフルエンザから回復したと思ったら、日曜日から、今度は花粉症(allergia al polline)の症状に悩まされることになってしまいました。暖かいと花粉も早く登場し、晴天が続くと、空気中に飛び散りやすいのだと思います。

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 日本に住んでいた頃から、目には、花粉のためにアレルギー性結膜炎が起こり、毎年2月から5月頃までは、眼科でもらう点眼液で切り抜けていました。昨年から、鼻水やくしゃみなどの症状まででてきたのですが、春に松林を散歩したときに特にひどかったくらいだったのが、今年ははや2月から、家の中にいながら花粉症の症状が出ています。というわけで、月曜日に診療所に行って、写真にある鼻用のスプレーを処方してもらいました。月曜から早速使い始めたものの、天気がいいからと窓を開け放して掃除をするからか、今日もくしゃみや鼻水が止まりません。薬の使用説明書には、「効能が十分に発揮され始めるのは、使用後2日経ってから」とありますので、明日からは薬の効果が表れますようにと祈っています。

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 昨年12月3日に、うれしそうに煮干しを食べていた4匹のかわいい子猫たち。(記事はこちら)実は、このあとまもなく、お義母さんとお義父さんが、子猫たちを、飼い主を探してくれるという近所のペットショップに連れて行ってしまいました。ごく小さい頃から、なついていたネコたちなので、なんだか寂しかったのですが、きっと、幸せにどこかの家で暮らしていることでしょう。

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 今回、初めにご紹介した、近頃よくうちの周囲で見かけるネコなのですが、何だか、表情も色合いも、あの4匹の子猫たちの中の1匹に、よく似ているような気がするのです。「うちが恋しくて帰って来たに違いない」とわたしが言うと、お義母さんは、「そんなはずはない」とおっしゃるし、夫も、「そんない急に大きくならないよ。」と言います。

 実は、4匹の子猫の中に、1匹だけ、いつも他の3匹から少し離れた場所にいて、こちらをじっと見守っていたネコがいたのです。

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 それは、こちらの子猫です。これは、昨年11月24日に、日だまりでくつろぐ子猫たち(記事はこちら)を撮影した写真の1枚ですが、見れば見るほど、まなざしや毛並みがよく似ているような気がするのです。きっとあの1匹が、慣れた家と庭、わたしたちが恋しくて、自力で戻って来てくれたのだ、と心の中で、そう思っているわたしなのでありました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-02-08 23:16 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(8)


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