カテゴリ:Fiori Piante Animali( 291 )

リゾットと煮干し、タラ鍋

 今日は昼食に、グリンピースとパンチェッタのリゾットを作りました。

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 昔、イタリア料理の教室で習った、おいしいリゾット作りのコツは、

1.野菜ベースのブロードを用意して、弱火で沸かし続ける。
2.細かく刻んだ少量の玉ネギをバターで炒め、玉ネギの色が透き通ってきたら、米を入れて、米が透き通るまで炒める。(今日使ったお米の袋には4分間炒めるとおいしいと書いてありました。)
3.お玉を使って、1のブロードを少しずつ、お米の入った鍋に入れていく。ブロードは常に、ひたひたになる程度の量だけつぎ足し、お米をしばしばお玉でかき混ぜる。そして、ブロードが少なくなってきたら、再びつぎ足して混ぜることを繰り返す。
4.フライパンでリゾットの具を用意しておき、ごはんがほどよく炊き上がる5分前に、具を、米を調理中の鍋に入れ、混ぜ合わせる。そして、もうしばらく手順の3番を繰り返す。
5.ごはんが好みの炊き具合になったら、火を止め、すりおろしたパルミジャーノと混ぜ合わせる。

 上の「おいしいリゾットの作り方」は、マルケ州の小さな村に語学留学していたときに、語学学校で主催していたイタリア料理教室で、先生から教わったものです。村で生パスタの店を経営し、村役場の依頼で、地方の伝統的なレシピを集めた著書(下の写真)もある、すてきな先生でした。

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 このときの料理教室のレシピと上の本は、今も、家で料理をするときに、よく参考にしています。マルケ州伝統の料理と言っても、夫や義母が「ウンブリアでもこう料理する」というレシピもかなりあります。

 料理教室では、リゾットの具は、ポルチーニ、あるいは海老とズッキーニ、とおしゃれだったのですが、今回は、雨が続いて畑の野菜を取りに行けないときの強い味方、グリンピースを使いました。パンチェッタとは相性がいいので、この組み合わせは、パスタの具にすることもあります。日本ですき焼きの作り方が地方や人によって違うように、イタリアでもリゾットの作り方には、地域差や個人差があります。わたしは、最初に玉ネギと米を炒めるのに、できるだけオリーブオイルを使うようにしています。お米はバターと相性がいいとは言いますが、オリーブオイルのほうが健康にいいと思うからです。そして、やはり健康にいいからと玄米を使ったので、リゾットができあがるまで1時間近くお米を煮込むことになりました。

 さて、ここで問題発生。上の「おいしい作り方」に従ってリゾットを作っていると、ただでさえ湿気の多い冬には、台所に水蒸気が充満して、窓ガラスが濡れてしまいます。そこで、寒いし、雨は降っているものの、換気のために窓を開けることにしました。あたりを見回すと、ネコは一匹もいません。そこで、安心して、ほんの少しだけ窓を開け放しておきました。

 料理に没頭し、しばらくしてから振り返ると、なんと子猫が2匹、台所の中をうろうろしているではありませんか!

 慌てて子猫たちを外に出して、窓ガラスを閉め、今度は換気扇を回し、かつ上の手順の3番を変更して、たっぷりのブロードを鍋に入れて、鍋に蓋をして、しばらく煮ることにしました。

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 そして、子猫たちが4匹とも窓の外にいるので、昨晩だし汁を取るのに使った煮干しを、やりました。山に囲まれたウンブリア州では、義母が料理するのは、主に冷凍の魚か義弟マルコの釣った魚です。こんな小さい魚は、子猫たちは生まれて初めて見たと思うのですが、すぐに食べ始め、食べることに没頭しました。

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 あっという間に、一かけらも残さず、舌を使ってきれいに平らげてしまいました。ふだんは、パスタや肉などイタリア料理に慣れたネコたちです(記事はこちら)が、煮干しもとても気に入ったようです。

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 ちなみに、昨晩、煮干しでだし汁を取って作ったのは、タラ鍋です。白菜も長ネギも手に入らないので、たくさんの玉ネギで代用し、シイタケはこちらでは高価品なので、惜しんで二つだけ使いました。味は、だし汁にしょうゆ・みりん・塩を足して、調えました。

 イタリア料理とは、魚のスープの作り方がひどく異なるので、夫の気に入りますようにと思いつつ作ったのですが、幸い夫も「これはおいしい」と喜んで、おかわりをしてくれました。鍋料理は、体も心も温まります。

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 今日の夕方は、窓から、燃えるような美しい夕焼を見ることができました。雲が多いのですが、明日は晴れるのでしょうか。明日から、トスカーナに2泊3日の小旅行に出かけます。夫が誕生祝いにと贈ってくれる旅行で、宿泊先は、ブログを通して知り合った彩さんの働くアグリトゥリズモ、Sant’Egle(詳しくはこちら)です。うち1日は、彩さんが働かれているトラットリーア(詳しくはこちら)で夕食も楽しむ予定です。場所も人も食事もすてきだと確信しています。天気にも恵まれますように。

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by milletti_naoko | 2010-12-03 18:25 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(14)

黒い三連星?

 相変わらず、おかしな天気が続いています。曇り空が晴れたかと思うと、暗雲が立ち込め、雨が降ってきました。子猫たちも、雨宿りのためか、窓際近くに陣取っています。

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 できるだけ温かくいるために、ぴったりと寄り添う子猫たちを見て、「あ、『黒い三連星』!」(何だそれはという方はこちら)と、カメラを取りに行きました。

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 角度を変えて、よくよく見ると、どうも子猫たちは、3匹ではなく、4匹いるようです。

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 テラスの物干し台を屋内に入れようと、窓を開けると、「黒い四連星」一同は陣形を変え、遠まきに陣を構えました。

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 窓を閉めると、再び窓際に近寄ってきます。

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 中には、フラッシュをたくカメラに興味を持って、窓ガラスに顔を近づける子猫もいます。

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 ここで、ふるまいがジャイアン的な親分ネコ、登場。子猫ののび太はジャイアンに追われ、子猫のスネ夫が2匹の後を追います。ひょっとしたらドラえもん的ネコで、のび太ネコを助けようとしているのかもしれません。

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 残った子猫たちは、しばらく「どうすれば最も温かいか」と様々な陣形を試みたあげく、この形に落ち着いたようです。あとの2匹が遊び(?)を終えて戻ってくるまで、こうして静かに待っていることでしょう。

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by milletti_naoko | 2010-12-01 15:47 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(14)

ネコ、ネコ、子猫

 遠い昔、今は亡き祖母が飼っていた猫たちは、みそ汁をかけたごはんや身の残った魚の骨を食べていました。イタリアに来てから、猫がパスタやケーキの残りを食べるのを見て、初めは驚きました。

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 人間が日本ではごはんで育ち、イタリアではパンとパスタで育つように、残飯を食べることが多い猫たちも、それぞれの土地で、よく口にするものを食べ慣れて、愛するようになるのでしょう。我が家では残飯がパスタやローストチキンの骨になります。オーブンで肉を焼いたときに、オーブン皿に残る肉汁を、パンでふきとって猫たちにやることもあれば、おなかがすいたようだと、トルコロ(記事はこちら)を一切れやることもありますが、猫たちは、どれも喜んで食べています。

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 イタリアの家庭では、食事の際には布製のテーブルクロスを使い、食事の後には庭の土の上に、パンくずを払い落とします。小鳥たちにえさとしてやるわけです。初めてこれを知ったときに、ようやく「ヘンゼルとグレーテル」の中で、なぜ小鳥たちがパンくずを食べてしまったかに合点がいきました。雀は米つぶを食べるもの、ハトは豆を食べるものと思い込んでいたからなのですが、イタリアでは、ハトもうれしそうに地面に落ちたパンくずを食べています。さらには、パンくずが落ちる前から、ベンチでパニーノを食べる人の周囲で準備態勢を整えていたりもします。このパンくずのおかげもあってか、我が家には、ツグミを始めとする鳥たちが大勢やってきて、朗らかな歌声を聞かせてくれます。

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 動物を愛する夫は、庭の草刈りをしていて、たまにツグミの頭を見つけて、憤慨することがあります。まずはツグミを殺したこと、そして命を奪ったくせに食べ残しをしていることに怒るわけです。上の写真の猫が、わたしたちが一番愛着を抱いている猫です。最近、義弟が鶏小屋を開けに行ったら、この猫がすごい早業でネズミをしとめるところを目撃したそうです。なぜか孤立していて、他の猫が一緒に群れて行動しているのを離れて眺めていることが多く、子猫を産んでしばらくは子供の面倒を見ていたものの、再びスナフキンさん的な孤高のふるまいを見せるようになりました。

 近所を歩くとたまに見かけるトカゲが、我が家の周囲にはまったくいないので、猫たちは、小鳥やネズミと並んで、トカゲも捕まえては食べているようです。お義母さんは「周囲にいては気持ちが悪いし、家に入らないから助かる」と言い、夫は「でも、トカゲがいると、ハエや蚊も食べるのに。」と残念がっています。イタリアのトカゲは、小ぶりで薄緑色をしていて、わたしも「触れ」といわれたら触れませんが、日本のトカゲに比べて、愛嬌があって、かわいい気がします。

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 我が家では猫は飼っていませんが、周囲に常住している猫が10匹ほどいます。近所に住むお義母さんの従姉妹の家で、猫が増えて困っていたのが数年前。「ネズミ対策になるから、残飯があれば猫にやるようにするわ。」と、義母が助けを申し出たのが、事の発端です。

 なぜか雌猫ばかり生まれるので、この猫たちが増える一方です。人が7人住む二世代住宅に、常住の猫が9匹、うち生まれたばかりの子猫が4匹。さらに、時々近所からやってくる猫も何匹かいます。

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 最近では誰かが時々キャット・フードを飼ってやったりもするのですが、「ネズミやトカゲを捕まえられなくなる」とお義父さんは自重を促します。と言いつつ、一番よく餌を買うのはお義父さんとお義母さんです。お二人は、どの猫もミンモ(mimmo)と呼び、皆を呼ぶときは、ミンミ(mimmi)と複数形で呼んでいます。ちなみに、猫をあらわすイタリア語はgatto。読みは「ガット」です。昔懐かしい漫画かつアニメの『キャッツ・アイ』のイタリア語での題名は、『Occhi di gatto』です。

 時々うっかり開いた窓やドアから入る猫もいるものの、基本的には家の中には入れていません。特に子猫は愛らしく、わたしたちのお気に入りの猫も人懐っこくて、かわいらしいのですが、最近は猫が増えすぎて、餌の問題と共に、雌猫ばかりなので、さらに数が増える恐れ、そしてフン害も派生してきており、悩みの種にもなってきているのでありました。

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 さて、昨日ローズマリーの写真を撮ろうと外に出たら、ドアの音を聞いて、「餌か!」とばかりに、猫たちの集団がやって来ました。しばらくすると、「食べ物はない」と分かったようで、去っていきましたが、このミンモ君、小鳥並みに高い鉄柱の上にいすわっています。鉄柱は結わえている紐でお分かりかもしれませんが、物干し台として活躍しています。

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 せっかくだから猫の写真も、と思ったのですが、集合写真どころか個別写真も、これだと思う瞬間に逃げられてしまって、撮影できませんでした。

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 乳離れしたばかりの4匹の子猫(上の写真はその一部)については、現在誰か引き取ってくださる方を探しています。電気技師の方が子猫がほしいと言っていたのですが、なかなか捕まえられなくて、どうもあきらめたようです。というわけで、どなたかペルージャ近くにお住まいで、4匹一度に面倒をみよう、猫を捕まえるのはお手のもの、という方がいらっしゃったら、ご連絡くださいませ。

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by milletti_naoko | 2010-11-04 15:35 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(10)

ピンクの妖精、フクシアと椿のつぼみ

 テラスのフクシア(fucsia)が美しい花を咲かせ始めました。

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 連日雨が降り、水がたっぷり補給された上、昨日から天気が持ち直して日も注ぎ、暖かくなったからかもしれません。

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 華やかなピンク色の衣装に身をまとった妖精が、空から降りてきたかのような、美しい色と形をしています。

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 お義母さんによると、夫の好きな花には移り変わりがあるということです。夫自身も、一時期フクシアに入れあげたときには、イタリアで手に入るほとんどの種を所有していたと言っています。

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 フクシア、バラと対象が移り、今夫が最も大切にしているのはジャスミンの花たちです。好みがすぐに移り変わるのは幸い花だけで、他のことに関しては、物も友情も妻も、古いものをいつまでも長く大切にする人です。古いと言っても、わたしは40代に入った今も若いつもりでいますし、夫よりは7歳ほど年下です。

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 下から見上げると、風鈴のようで、どこから見ても愛嬌があります。

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 最近、わたしの気になっているのが、こちらの椿たちです。四つある鉢植えの椿のうち、すべてがつぼみをつけ始めて、少しずつ育っているのですが、特にこの椿のつぼみはとても大きくなってきています。

 夫は、「今から準備していても、咲くのは来年の春だよ。」と言うのですが、わたしはバラと同じで、椿も天候次第では二度咲きするのではないかと、ひそかに期待しています。つぼみの膨らみ具合が、ちょうど今年の春先と、よく似ているからです。

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 というわけで、期待を込めながら、今年3月から4月にかけて、咲いていた我が家の椿(camelia)たちの様子をご披露します。

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 落ちた椿の花を、水をはった器に載せて、食卓に飾るというおしゃれな演出は、夫が思いついたものです。

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 ちなみに、器はイタリア製の和食器です。厚みのある陶器で少し重いのが難点ですが、雑貨店というよりは、食品以外は何でも売っているGrancasaという店で、和風の食器を見つけて、色合いや模様も気に入ったので、すぐに購入しました。お茶碗や湯のみのセットもあります。

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 一つの木から、色も模様もとりどりの花が咲いていて美しいのが、こちらの椿です。

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 白や赤、ピンクを基調とした一輪の花の中にも、少しずつ色合いの変化があったりします。

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 こちらは3年前に購入した鉢です。鮮やかな白に差す紅の色が美しい椿です。

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 椿の鉢植えは、すべてルッカ県で毎年3月に催される椿まつり(詳しくはこちら)で購入したものです。

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 こちらが、椿まつりが開催された、トスカーナの小村、Sant’Andrea di Compitoです。

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 こちらは、純和風の椿。今年の椿まつりの際に、わたしが日本を懐かしんで購入したものです。我が家は年中風が強いので、鉢が強風に倒れぬよう、対策を練りました。ペルージャでは土壌が石灰質、アルカリ性なので、酸性土を好む椿は、鉢で育てざるを得ません。

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 水をやりに行くたび、つぼみが膨らんでいく椿に、期待が募る今日この頃です。(後半の写真は、すべて今年の春に撮影。6枚目の緑のつぼみだけが、本日写したものです。

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by milletti_naoko | 2010-10-07 17:38 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(2)

花華やぐ秋の庭

 訪れたわたしたちを出迎えてくれたのは、色鮮やかな美しい花たちです。

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 ずいぶん前から招待を受けていたナターシャの庭を、ようやくわたしたちが訪ねたのは、9月5日日曜日の朝のことでした。庭の花が美しいのは、本当は春なのでしょうが、秋になっても、まだ目を楽しませてくれる花がたくさんあります。今回は、そういう花を選んで撮影しました。

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 色とりどりのこの美しい花は、ユウゼンギク。 イタリア語名がsettembrinoなのは、9月(settembre)に咲く花だからでしょう。夫にキク科の花だと聞いて驚きました。菊と言うと、白や色調を抑えた黄色や紫という印象があって、こんなに華やかな色の花を咲かせるものがあるとは思いもしなかったからです。 

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 9月というと、わたしには秋という気がしますが、夫に言わせると秋の始まりは秋分の頃なので、秋ではなく「夏の終わり」ということになります。

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 花の名前は、分かり次第、後から追加していくつもりです。

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 夫は花や植物に詳しいので、友人たちの間では、ちょっとした植物博士、庭づくりと野菜畑の助言者的役割も果たしています。そのため、ナターシャに以前から、庭を見に来てほしいと言われていたのは、そういう夫の助言を聞きたいということもあったのでした。

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 前日、9月4日土曜日は、秋のアッペンニーニ山脈を歩いて、色とりどりに美しく実るブラックベリーを眺め、ブナの巨木を訪れた(記事はこちら)あと、アドリア海岸はイジェア・マリーナのマヌエーラ宅に泊まりました。

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 その翌朝、秋風が吹き始めて、海水浴を楽しむ人の少なくなった砂浜を歩いて、ナターシャ宅へ向かったのです。(写真は、マヌエーラの家へと引き返す帰り道に撮影したものです。)

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 途中、いつものバール、Bar Gigiで、イタリア風の甘い朝食を取りました。(イタリア式朝食については、こちら。)

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 泡立った牛乳を注いだカップッチーノに、ハートの形ができていて、それがうれしくて、撮影してしまいました。

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 さて、ここは再びナターシャの庭です。

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 種を見せながら、ナターシャが夫に相談をし、その後で、苗を育てている最終の鉢のたくさんあるところや温室も訪れました。

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 今の二世代住宅に暮らし始めてからは、お義父さんの意向もあるため、なかなか自分の思うように庭づくりができなかったルイージも、ナターシャの庭園づくりの計画を聞きながら、自分の望む庭づくりへの夢を育くみ始めたようです。

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 ナターシャの歓待と華やかに咲きほこる花々の美しさを、うれしくありがたく思いながら、いつかまた一緒にどこかの庭園を訪れようと約束して、別れを告げました。
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by milletti_naoko | 2010-10-01 16:56 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(0)

逃げた白いハト

 捕鯨問題ではありませんが、食用とする動物には文化によって違いがあります。イタリア、ウンブリア州の料理も、義母の料理も、わたしは基本的に好きなのですが、どうしても食べられないものが一つあります。それは、ハト(piccione)の肉です。

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 我が家では、ウサギ(coniglio)やメンドリ(gallina)と共に、ハトも飼育していて、こうした動物たちの肉が、時々食卓に上ります。たいていの場合は、大家族が全員そろう日曜日の昼食時に、セコンドの肉料理として出され、肉の処理は義父母が、料理は義母が担当します。ローズマリーなどの香草やニンニク、オリーブ・オイルを使って、オーブンで丸焼きにして、食べることが多く、上の写真はこうして調理されたハトの肉の写真です。

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今年4月に、花盛りのリンゴの木と撮影

 生きている姿を見かけるのは、メンドリたちも同じことなのですが、鶏の肉は日本でも食べるためか、それとも食卓では肉を小さく切り分けてあるためか、食べるのに抵抗がありません。ウサギの肉にしても、最初はとても抵抗がありましたが、やはり小さく切り分けた肉が食卓に上るためか、食べられるようになりました。

 ただ、ハトの肉だけは、日本で食べる習慣がないことに加えて、皿に盛り付けてあっても、生きていたときの姿が生々しく想像できるために、わたしはまだ食べたことがありません。上に載せた今日の食卓に上がったハトは、大きかったために、切り分けてありますが、もっと小さいハトの肉がその姿のまま焼かれて、皿に盛られていることの方が多いのです。

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 さて、9月8日水曜日の夕方のことです。我が家で飼っていた4羽のハトたちが、義父が目を離したすきに、一羽残らず逃げてしまいました。寝室を片付けていたわたしは、突然白いハトが飛んで来て、窓の下枠に止まったので、びっくりしました。

 そこで、隣の部屋にいた夫を呼ぶと、「小屋から逃げたようだ」と言って、すぐにハトを捕まえようと試みます。ところがハトは、夫が近づく気配を察すると飛び立って、隣にある居間のテラスへと飛んで行きました。

 夫も部屋を追いかけてテラスへと行き、今度は慎重に、後ろからハトに忍び寄ります。(上の写真)

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 今回は、見事ハトを捕まえることに成功して、ハトを運んで行きました。そして、義父から、ハトが4羽すべて逃げてしまったことを聞きつけました。義父自身も1羽は捕まえたのですが、後の2羽はまだ見つかっていないとのことです。

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 そこで、家中を回って、窓から外を見渡すと、逃げたハトの1羽が、隣の家の赤い屋根の上に止まっているのが見つかりました。屋根の左下の隅の、オリーブの枝葉の間に、ハトが見えます。

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 空を自由に飛び、景色を見渡せることが、うれしいのでしょう。しばらくたたずんで、周囲を見回していました。そして、やがて飛び去って、わたしたちの視界から消えてしまいました。

 結局、この逃げた2羽のハトは戻って来ませんでした。

 今日の昼食の食卓で、義母言わく、「伝書バト(piccione viaggiatore)なんだから、方向感覚はありそうなものなのに、まのぬけたハトたちね。うちに帰って来られないなんて。」

 「うち」と言っても、下手に帰って来れば、死を迎えるまで、狭いおりの中で暮らすだけです。頭がいいから帰って来ないのではないか、とわたしは思ったのですが、それは言いませんでした。

 猫や犬、ハトの肉を好む人間など、周囲に天敵はたくさんいます。逃げ出したハトたちに、せっかく得た自由を存分に楽しんで、末永く生きてもらいたい、と思うのでした。

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by milletti_naoko | 2010-09-12 18:20 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(2)

朝顔とテラスの夕食

 庭のテラスに、夫が竹と鉢植えのジャスミンを利用して作り上げたアーチについては、以前にも写真でご紹介しました。(記事はこちら

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 そのジャスミンが植わる土に、夫が朝顔の種をまいたのですが、最近になって、ようやくこの朝顔の花を、毎朝楽しめるようになりました。

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 遅咲きのジャスミンの花が終わった頃から、ちょうど朝顔の花が美しく咲き始めました。さわやかな空色の花が、白く縁取られた淡い緑色のジャスミンの葉と、やさしく調和しています。

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 椿やアジサイ、桜と並んで、朝顔も懐かしい日本を感じさせてくれます。小学校の宿題で植木鉢に育てた朝顔、その観察日記を毎日書かなければならなかった朝顔は、赤かったような紫色だったような。いずれにせよ、淡く優しいパステル・カラーの朝顔は、わたしが認識していた「朝顔の色」の中にはなかったので、少し意外でした。

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 空のように、そして湖の水面のように淡いこの色が、わたしも好きです。イタリアでも、夏には、朝顔で垣根を覆っている家を時々見かけます。ただ、この場合も赤・紫・紺と色が鮮やかな場合が多く、木の格子に絡ませたり、緑色の鉄網の塀に絡ませたりしてあることがほとんどです。

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 竹とジャスミンでアーチを作り、さらに淡い空色の朝顔で飾った夫の、その独創性と和洋の様式を巧みに組み合わせた技に敬服。この優しい色に囲まれたテラスで、もっと時間を過ごしたいところですが、蚊がとても多いので、今のところは、もっぱらアイスクリームを二人で食べるときに活用しています。

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 去年の夏は、もっとしばしば食事をテラスで取りました。風が通って涼しいし、外のおいしい空気や眺めも楽しめます。手前の料理は、ナスとズッキーニを薄切りにして、グリルで網焼きにし、塩を振り、パセリとニンニクをみじん切りしたものを散りばめた上から、オリーブ・オイルをたっぷりかけたものです。準備するのに時間はかかりますが、長く保存もできるし、畑から採りたての旬の野菜のおいしさを十分に味わうことができます。

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 こちらは、別の日に義父母を招いて、一緒に夫手作りのピザを食べたときの写真です。ピザ作りにいそしむ夫の写真をご覧になりたい方は、こちらの記事をお読みください。

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 9月になり涼しくなりましたが、まだつぼみもたくさんあります。夫に言わせると、夏の終わりは秋分の日だそうで、その夏が終わるまでに、まだまだ朝顔が、涼やかな空色の花で、目を楽しませてくれそうです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2010-09-07 17:03 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(0)

馬がとおせんぼう

 7月15日木曜日、宿の主人に「道が悪いから、車では行かない方がいい」と言われた砂利道を通って、ラゴーニ(Lagoni)に向かっていたときのことです。道が穴だらけで最もひどい峠付近を通り過ぎ、坂を下り始めた頃、前方に突然馬の群れが現れました。
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 イタリアの山道では、牛や羊の群れが道路を横切っているのに出くわすことは時々あります。特に、これが羊の場合は、白く大きな牧羊犬が車窓に顔を近づけて吠え立てたり、車の直前を走ったりして、危ない思いをすることも多いのですが、道路を渡る馬の群れに行き当たったのは、これが初めてです。

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 動物の好きな夫は、すぐに車から降りて、馬と交友を図ります。馬たちも、特に脅威を感じる様子も、わたしたちを威嚇するそぶりも見せず、のんびりと落ち着いて、夫のあいさつに応じています。

 問題は、このあとです。夫が再び乗車して、いざ車で先へ行こうとして、馬のごく近くまで車を進めても、馬たちは悠然として、気にも留めない様子なのです。

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 クラクションを鳴らしても平気な顔。馬に接触するまでに車を進めても、夫の緑色の車を草だとでも思ったのか、大きな顔をボンネットに近づけて、鼻先をすり寄せる始末です。

 結局夫が再び車外に出て、馬たちを手で押しやり、何とか道の左側に渡らせることに成功したので、ほっとしました。

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 思わず一句、

「馬たちよそこのけそこのけ車が通る」

 元となる一茶の俳句は、皆さんご存じですよね。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2010-08-22 17:10 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(4)

花いっぱいの山の庭園

 7月17日土曜日は、景色のよい静かなところを見つけて宿泊しようと、朝から1日中車で移動し続けました。夕方になって、二人ともすっかり疲れ果てた頃に、巡り合ったのが、この庭園です。

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 目に飛び込む鮮やかな色の美しい花の数々が、わたしたちの疲れを吹き飛ばしてくれました。

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 色の明るさと美しさに、わたしがとりわけ魅かれたのが、こちらの花です。

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 花には、日中は花を開いているけれども、日が傾くと閉じてしまうものが多いので、庭で最初にこちらの花を見たときに、「なんて美しい色の花だろう、咲いているところが見られなくて残念」と、思わず夫に言いました。

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 幸いまだ庭に日差しが降り注いでいるところがあって、こんなふうに花をいっぱいに咲かせているところを見ることができました。

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 庭は広くて、さまざまな色の花がそれぞれに自分の花を咲かせています。庭の端には小さな池もありました。

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 イタリアではあまり見かけないコスモスの花も、色とりどりの花を美しく咲かせています。「秋桜」とも言うくらいで、日本ではもっぱら秋に見かけた花を、思いがけずイタリアの夏山に見つけて、不思議ながらも、うれしい気分になりました。

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 こちらの花は、イタリア語で、bocca di leone。訳すと、「ライオンの口」なのですが、それは、一つひとつの小さい花を手で上下に押し分けると、獣が口を大きく開けたような形に見えるからです。我が家近くの道端にも、あちこちに生えていて、やや紫がかった濃いピンク色をしています。上の写真では、左から二つ目の花です。日本語では、キンギョソウと呼ばれているようです。

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 こちらは、ケシ(papavero)の花の数々です。日頃、わたしたちが野山や麦畑によく見かけるのは、赤、あるいは赤みがかったオレンジ色のヒナゲシです。こんなに様々な色があることも、そして、一輪の花が二色で彩られているものがあることも、知りませんでした。

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 この庭は、名をGiardino di montagnaと言います。日本語に訳すと、「山の庭園」となるのですが、野山で見かける花よりも、人々が庭などで育てている花の方が多いような気がしました。

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 この庭園は、国立トスカーナ・エミリア地方アッペンニーニ自然公園(Parco Nazionale dell'Appennino Tosco-Emiliano)オレッキエッラ(Orecchiella)にあります。上の写真に写っているのは、このオレッキエッラの観光案内所です。子供やあまり歩き慣れていない人でも楽しめるようなトレッキング・コースがいろいろと用意されていました。

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 週末で人も多く、野生的な自然を好む夫には、物足りなかった様子だったので、結局、オレッキエッラはわたしたちのトレッキング候補地からは外れることとなりました。そこで、山の庭園の後方に聳え立つ岩壁、Pania di Corfinoを眺めながら、オレッキエッラを後にしました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2010-08-11 22:00 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(0)

花の名は

 春の話になりますが、こちらは、4月に、我が家の庭で、目を楽しませてくれた花の一つです。
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小さな白い花がいっぱいに咲いている様子も美しいのですが、一つひとつの小さい花のつくりも、それは可憐で、見ていて飽きません。

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 野菜畑へと降りていく階段の脇に咲いていたので、野菜を取りに行くたびに、花をじっと見つめていたら、この花の一風変わった咲き方を発見しました。
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 まずは、こんなふうに、麦の穂のような、それでいて、大きな芽でもツボミでもありそうなものが、茎の先端に現れます。

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 よくよく周囲を見ると、この麦の穂のようなものが、薄い袋状の包みの中に、小さなつぼみをたくさん秘めていることが、分かります。

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 このつぼみが、まるで卵から1羽ずつ孵っていくヒヨコのように、一つ、また一つと、薄い膜を突き破って、頭を持ち上げていきます。

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 「ほら、君たちも目を覚まして、頭をもたげてごらん。日差しが暖かくて、気持ちがいいし、空気も新鮮だよ。」

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 「本当だ。外の空気は、なんてすがすがしいんだろう。」
 「あんまり慌てないで、一人ずつゆっくりおいでよ。みんながいっぺんに来たら、窮屈だから。」

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 そうして、一つひとつのつぼみが、少しずつ膜を破って、外に出て行き、さらに、そのつぼみが一つひとつ、順番に小さく白い花を咲かせていくのです。

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 遠くから見ても、近くから見ても、可憐で美しいこの花は、こんなふうに、とても不思議な咲き方をします。イタリアではもともと野山に自生する花だそうですが、我が家では、どうもお義父さんが、庭用にと買って育てたようです。

 この可憐な花、ラテン語の学名がAllium neapolitanum。イタリア語では、aglio napoletanoなのです。訳すと、なんと「ナポリのニンニク」。ユリ科ネギ属に属しているそうですが、ニンニクとは花もかなり違うし、臭みもなく、花が可憐なだけに、名前が悲しい気がします。もし日本語名があるとすれば、花にふさわしい名であってくれと、思わず祈ってしまうのでした。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2010-08-10 17:24 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(0)