カテゴリ:Fiori Piante Animali( 301 )

傘させば花開く傘と庭のバラ

 わたしは、登山・巡礼中に傘を使うことも多く、時に強風に逆らって歩いたり、歩くときにリュックが傘にぶつかったりするからか、15年前にイタリアで暮らし始めて以来、何度も傘を購入しては、傘が壊れて、新しい傘を買い求めていました。

 丈夫で長持ちするよい傘をと、できるだけ値段が高いイタリア製の傘を選ぶようにしていたのですが、1年どころか半年もしないうちに、傘が壊れてしまうことが多く、そのため一度は日本に帰ったときに、台風にも耐えるという日本製の折り畳み傘を購入したのですが、その傘も他の傘と大差ないほどの寿命で、使い物にならなくなってしまいました。丈夫そうで、かつ色やデザインが気に入る傘に、買い物不精のわたしがめぐりあえることはまれで、そのため最近は、ずいぶん前から折り畳み傘が壊れて、この傘では暴風雨どころかふつうの雨でもしのげないという状況になっていたのに、いい傘が見つからず、必要なときは壊れた傘やトレッキング用のレインポンチョを持ち歩いていました。

 ところが先日、夫と買い物に出かけて、母の日の贈り物を探していたとき、たまたま色がとても気に入った傘があったのです。中国製だったので、どれだけもつだろうかと不安には思いながら、どうせ最近はイタリアメーカーの製品と記されているのに、開いてタグを見たら中国製であることもあり、イタリア製や日本製の傘でもすぐ壊れるのだから、色が気に入ったこの傘を買おうと、すぐに購入を決心しました。きれいな藤色の傘であるのに、どういうわけか黒い奇妙な模様が小さく入っていることだけが気がかりだったのですが、店内で傘を開くのも気が引けて、傘を開くことのないままに購入しました。

 そうして、5月15日に、傘を開いてみて、どうしてその黒い模様があるのかが、初めて分かりました。

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15/5/2017

 傘を開くと、傘に描かれたバラの花もぱっと開くようになっていたのです。

 初めて傘をさしたとき、発見して何だかうれしくなり、帰宅してすぐに写真を撮ろうと思ったのですが、イタリアでは、屋内で傘を開くと不運を招くと言われているため、わたし自身は気にしないのですが、写真を見た人が気にするだろうかと、開いた傘をテラスで撮影しました。傘に描かれたバラの向こうに、本当のバラたちが咲いています。

 4日後の今日は、さらにたくさんの花がきれいに咲いているのではありますが、

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慌ただしくて撮影する余裕がなく、また、雨に濡れたバラには独特の美しさがあったので、この記事では、その日の写真をご紹介します。

 藤色の傘ではありますが、紫にも近く、ふとガラスの仮面の紫のバラを思い出しました。あの恋物語、演劇ドラマは、いったい今どんなふうに話が進んでいるのでしょうか。

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Il mio nuovo ombrello, quando lo apro, si apre un fiore e io sono sotto un grande fiore di rosa. L'ho comprato perché mi è piaciuto il colore. Ora mi piace ancora di più! In fondo i veri fiori di rosa.
I love my new umbrella; when I open it, a rose blooms.
傘をさすと大輪のバラの花 が開きます。色が気に入って買った傘、開いてみて、ますます気に入りました。イタリア
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-05-18 23:59 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(4)

太陽へと咲くナデシコと米印象派・その庭を描く映画

 テラスでは、すでにいくつか冬を越したナデシコ(garofanino)が、今年は大きな鉢に植え替えたためか、いつになく元気で、きれいな花をいくつも咲かせています。

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8/5/2017

 日の光がさす南に向かって、勢いよく伸びるように咲いているのがおもしろいのですが、そう言えば、このテラスの塀の上に置いた鉢では、今も昔も、ローズマリーもカーネーションも、皆南に向かって、まるで飛び込み台から飛び込むかのような曲線を描いて、まずは上に伸び、それから下へと垂れています。

 しだれるほどの高さがないナデシコの花は、競技開始の前に、スタート地点に並ぶ走者が、皆、合図と共にすぐに前に躍り出ることができるように、身を乗り出すように構えている、そんな風情です。このテラスは、北と上からの日の光はテラスを覆う天幕のために当たらず、東は隣家の高い木が日を遮り、すぐ西に我が家の壁があるため、南からしか日が当たらないので、大切なエネルギーを送ってくれる太陽に向かって、伸びているのでしょうか。


 夫に誘われて、今夜はアメリカの印象派の画家やその美しい庭、歴史の中での位置づけなどを語るドキュメンタリー映画を見に行きました。とても美しい庭や花、絵もあり、興味深かったのですが、最近寝不足だったこともあり、不覚ながら途中で何度かうとうとしてしまいました。夫は、絵や庭、花はきれいなものが少なくなかったけれど、映像の割に言葉による説明が多すぎたと言っています。今日は学校とうちでの個人授業と合計7時間半授業があり、本当はこれから明日の授業の準備をしなければいけないのですが、今夜は早く就寝し、明朝早起きをして、すっきりした頭で準備しようと考えています。

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Belli e vigorosi i fiori di garofanino sulla nostra terrazza.

Leaning towards the sun, flowers of dianthus on our terrace.
太陽へと向かうように伸びて咲くナデシコ の 花。いくつか冬を越したのですが、今年はいつになく元気と勢いがあります。
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関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- モネと睡蓮、近現代絵画と花・庭園@明日までイタリア映画館で上映 / Film, "Da Monet a Matisse. L'arte di dipingere il giardino moderno" (24/5/2016)
- 映画、『わたし、クロード・モネ』とモネが好み描いたノルマンディーの風景 / Film, "Io, Claude Monet" & luoghi della Normandia amati e dipinti da Monet (14/2/2017)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-05-11 23:11 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(6)

庭のバラも咲きました、ペルージャ

 ゆっくりゆっくりとつぼみを育てていた庭のバラが、ようやく咲いているのを、今日見つけました。

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 畑のバラたちを愛でに行く時間が、最近は取れずにいるのですが、かつて夫がわたしの誕生日にと贈ってくれたバラが、きれいに咲き、元気なつぼみもたくさんあるので、これからも楽しみです。

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Sono fiorite le rose del nostro giardino :-)
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-05-10 23:59 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(6)

カルチョーフォのつぼみも畑ですくすくと、ペルージャ

 ペルージャの我が家の畑では、今あちこちにカルチョーフォ(carciofo)が育ち、緑の葉の間から、

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赤紫がかったつぼみが、顔を出しています。おいしいけれども、下ごしらえに手間がかかるこのカルチョーフォのつぼみを、最近わたしが忙しいことを知って、優しいお義母さんが、摘んで料理してから、分けてくださるのがありがたいです。

 天ぷらにするとおいしいので、一度時間があるときに、わたしも摘んで、衣をつけて揚げてみたいなと思っています。

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by milletti_naoko | 2017-05-08 23:59 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(4)

バラがきれいに咲いています、ペルージャ

 義母、そして夫の母方の祖父母や伯父・伯母は、その昔、トスカーナとの州境にあるウンブリアの小さな村に暮らしていました。その村にある亡き祖父母が住んでいた古い家を、夫はわたしと出会うずっと前から、友人たちの手を借りて、少しずつどうにか住めるようにして、休みを友人たちと過ごしたりしていました。

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2/5/2017

  今は人手に渡ってしまった、そのレスキオの家で、わたしと夫は、2005年の秋から1年あまり二人で暮らしたのですが、そのとき夫が、家の前や木の下に、香りのいいバラを植え、大切に育てていました。2007年初めに、その家が人手に渡り、わたしたちは今も住んでいる、ペルージャの二世代住宅に引っ越しました。そのとき、家具と共に運んだ大切なバラを、レスキオでは、大半をうちの前の小さなバラ園に植えていた、そのバラたちを、どういうわけか、ペルージャの家では、夫は広い畑の金網のそばという居住空間からは遠く、木の影になって、うちからも畑からも見えにくい場所に、植え替えました。

 すてきなもの、いいものを見たければ、歩いて動かなければいけないということでしょうか。金網のそばには、大きい木が多く、やや日かげになることもあり、また根を下ろす場所が異なるために、最初は育つにも花を咲かせるにも苦労したバラたちでしたが、毎年少しずつ、新しい環境に慣れ、今ではほとんどの花に、春にはきれいな花が咲くようになりました。

 冒頭の写真のバラだけは、レスキオで、家の前ではなく、うちから少し離れた大きな木の下の、ベンチのそばにありました。高く大きく育ったみごとなバラで、今も昔もそれはいい香りがします。レスキオではあれだけ高く育ち、大輪の花を咲かせていたあでやかなバラが、ペルージャでは日が当たらないためか、どの花もややうつむき加減で、枝が低い位置にとどまったままです。鮮やかな深紅とかぐわしい香りのバラが、いつかかつてのように元気を取り戻してくれますように。

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 同様に、かつて大きくみごとに育っていたのが、このバラです。以前は1メートル以上の高さまで育ち、たくさんの枝に、長い間大輪のバラが咲いていたことを思うと、今もまだかつての咲きぶりにはとても及ばないのですが、植え替えたばかりの2007年に比べると、木がかなり育つようになりました。

 この写真で、バラたちがうちの敷地、畑の隅の金網のそば、かつ、大きな木の下にあることが、よくお分かりかと思います。

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 一方、昔も今も、ほぼ同じ大きさに育ち、淡いピンクのかわいらしい、香りのよい花が、たくさん咲いているのは、こちらのバラです。夫のおばあさんが大切にしていたバラだそうです。

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 これ以外のピンクや白・黄色・オレンジ色のバラたちは、レスキオでは、虫の被害にあって、木が小さく、大切な花が、つぼみのうちから、しばしば虫に食べられてしまっていたのに対し、今もそれほど大きくはなりませんが、あの頃に比べると、虫の被害もなく、木が二回りほど大きく育ち、花もきれいに咲いています。

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 おととい、畑に野菜を取りに行って、レタスと共に、一輪ずつ摘んでうちに持ち帰ったのは、以上の五つのバラたちです。他にも白や黄色、オレンジ色のバラなどがあるのですが、畑のさらに奥にあり、おとといは、サンダルで出かけたため、泥の上を歩いて行かなければいけない、こうしたバラのところには行きませんでした。

 明日はリハビリに学校の授業に会計士の訪問、あさっては週末ミジャーナにやって来る予定の友人たちを迎える準備と、しばらく慌ただしくなりますが、来週にはまた、畑の奥にあるバラたちの様子も見に行きたいと考えています。

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Molti fiori di rosa bella e profumata

prima a Reschio, ora a Perugia.
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関連記事へのリンク
- バラ美しき野菜畑 / Orto, rosa e insalata (2/5/2017)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-05-04 23:49 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(4)

バラ美しき野菜畑

 今日は午後、うちの畑にレタスを取りに行ったのですが、畑の一隅に咲く赤いバラが美しいので、ひょっとしたらと足を運ぶと、他のバラたちもそれはきれいに咲いています。

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2/5/2017

 花は野や木に咲くのを見て愛でるのが好きなのですが、かなり花が開いているバラなら、人目が触れないところではなく、摘んでうちに飾ってもよかろうかと、一つのバラにつき、一輪ずつ摘んで、レタスと共に持ち帰りました。

 2005年から夫と二人で1年ほど暮らした、トスカーナとの州境にあった古い家で、夫は、特に香りのよい美しいバラを選んで、大切に育てていました。それが、わたしたちが今暮らすペルージャの二世代住宅に引っ越した際に、夫がどういうわけか、バラを庭ではなく、広い畑の、しかもうちから一番遠い金網沿いに、植え替えたのです。

 きれいなよい香りのバラがあると、台所に入るだけで、何だかうれしい気分になれます。真夜中前だと言うのに、まだ明日の朝の授業の準備ができていませんので、畑に咲くバラの写真は、またの機会にご紹介できたらと思います。

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Ieri fiorivano e profumavano i fiori di rosa nell'orto dove sono andata a raccogliere un'insalata. Così, dopo la raccota dell'ortaggio ho ammirato, annusato e fotografato le rose e insieme all'insalata ho portati a casa anche questi fiori preziosi. Ora in cucina buon profumo e una gioia per gli occhi e per il cuore.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-05-02 23:59 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(4)

天気と泥棒被害、ペルージャ

 今日は久しぶりに朝から天気がよかったので、夫は朝からミジャーナに改築作業に出かけ、わたしは掃除・洗濯に励みました。

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 とは言え、この数日激しい北風が吹き続けたために、ペルージャでは再び気温が急降下して、昼は温かいものの、今日も明日も最低予想気温が3~4度となっています。イタリアではたとえ気温が低くとも、太陽の日ざしが強くて、日がさすと、すぐに暖かくなる気がします。庭のヒナゲシ(papavero)も、日光が降り注ぐ下では、風の強さで花びらが飛んでしまうことはあっても、なんだかうれしそうです。

 イタリアでは5月1日のメーデーが、労働の日(Festa del Lavoro)と呼ばれ、国民の休日になっています。せっかくの連休なので、朝夫がうちを出る前に、午後はどこかへ出かけようかという話をしていたのですが、昼食時をかなり過ぎた頃、夫が重い表情をして戻ってきました。

 この数年、ペルージャでは市内でも郊外でも、家や教会などに侵入しての盗難が続発しています。郊外にある我が家の近所でも、たとえば結婚式などの祝いで、だれもいないときをねらって、泥棒が侵入したということが、一昨年だったかありましたし、夫の亡き伯父が教区司祭を務めていた教会さえ、盗難に遭っています。わたしたちの改築中の家のあるミジャーナでは、わたしたちの家と隣の2軒は、3軒だけ互いに隣接しているものの、他の住居からは離れた場所にあり、公道からはよく見えません。さらに、これまでは定住していた隣家の家族が2軒とも、よそに居を移してしまい、週末などにミジャーナに来るものの、今年に入ってから、3軒にだれ一人泊まる人がいないという日が増えてきました。そうして、そういう状況を利用して、数か月前から、3軒ともが盗難の被害に遭ってきました。それも、妙な犯行で、我が家では、物置き場の錠がこじ開けられて、中にあるトラクター内の軽油が抜き取られ、隣の2軒では、チェーンソーや圧縮機が盗まれ、うち1軒では盗むために、ドアや窓などが壊されるという被害もあったというのです。、

 うちでは、夫はしばしば仕事のあと、ミジャーナに畑や果樹の世話や、改築作業に赴いています。また、今月は、以前から業者に頼んでした窓やガラス張りのドアの前につける鉄格子がようやく完成し、その取りつけが3日間かけて行われた上、また、大量の土を運び込んで庭の体裁を整える業者も、数日作業を行ったため、わたしは学校などの授業があって行けなかったのですが、夫は有給休暇を取って、作業に立ち会いました。この1か月ほどは、盗難に遭った隣家の一人が、ミジャーナに戻って生活していたおかげか、泥棒が影を潜めていたのですが、つい最近、その隣人が多くの荷物を引き払って、別の家に戻ったためか、今日は夫がミジャーナに着いてすぐに、うちの木製の扉をこじ開けようとした跡があるのに気づきました。

 うちには、新しいものの運搬に苦労するであろうベッドやマットレスがあるほかは、ピザ窯や台所は、作りつけで、盗むことはできず、家具やストーブは夫の祖父の代から使われていた、あるいは、親戚が使っていた古いもので、運ぶのが大変な上に、盗むほどの価値はありません。ただ、木製の扉は、職人さんに注文して、改築中の家に合わせて作ってもらったので、かなりの費用がかかっていますし、いったん危険を冒して苦労して入った泥棒が、盗むものが見つからずに、あるいは探そうとして、何もかも壊してしまうのではないかと、夫は心配して、今夜は一人で、ミジャーナに泊まりに行きました。屋内がかなり寒かったのが、薪ストーブをつけたら少しずつ暖かくなってきたと、今夜夫が電話でそう言っていました。

 ようやく形ができてきたと思っていたところに、この泥棒騒ぎです。どうかこれ以上被害がありませんように。夫が無事過ごして、元気で帰ってきてくれますように。

*追記(5月1日)
 運ぶのは難しいものの、よく考えたら、冷蔵庫やタンスをはじめ、近年、新しく買ったばかりのものが、他にもありました。苦労して手をかけ、あるいは一つひとつそろえて行っているものを、自らの利益のためにさっと盗んでしまえる、恐ろしい人たちがいるものです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-04-29 23:59 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(7)

ミツバチぶんぶん、ハチミツも自家製

 今日は朝から空が曇って風が吹き荒れ、雨も時々降るという悪天候でしたが、つい最近までは、比較的いい天気が続いていました。そういう日は、花壇でヒナゲシを撮影しようとしたら、あちらの花にもこちらの花にもミツバチがいて、にぎやかに飛び回って、働いていることが多いです。写真を撮ろうと、カメラを撮って戻ってきたら、物騒な黒づくめの大きなスズメバチまで、ヒナゲシのまわりを飛んでいたので、台所に逃げ込んだこともあります。そうでなくとも、最近は風が強く、ミツバチが花びらに隠れたり、姿がぶれたりしてしまうので、花とミツバチのよい写真は、残念ながら、まだ撮影できていません。

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25/4/2017

 おとといの昼など、畑に設置した養蜂箱の前を、ミツバチ(ape)の群れがにぎやかに飛び交っていました。同じハチが同じ場所でいつまでもぶんぶんいっているように見えるけれども、実は、素早く箱の中に入ったり出たり、行ったり来たりしているんだよと、夫が言います。

 数年前に、うちの片隅に置かれていた古いワイン樽に、気づいたらミツバチが住みついていました。樽の中に住みついたミツバチたちの作るハチミツ(miele)を取るのは不可能なのですが、その後、何とかミツバチを養蜂箱に引っ越しさせ、春に女王蜂と共に去ろうとする働き蜂たちの群れを、大きな音を立て、別の養蜂箱に誘導したり、またある春は、どこかからまた別のミツバチたちが宿を求めてさまよっているのを見つけて、我が家にいつくように、人を呼び、養蜂箱を準備して成功したりと、そういうことを繰り返すうちに、

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どんどんミツバチと養蜂箱の数が増え、昨年からは、おいしい自家製のハチミツを、利用できるようになりました。

 専ら義父が担当してくれるミツバチの世話はなかなか大変なようなのですが、ありがたいことです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-04-27 23:23 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(4)

衣脱ぎ咲くよヒナゲシ寒い朝

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23/4/2017

 今朝は、ヒナゲシ(papavero)のつぼみが少しずつ、つぼみ全体を覆っている殻を脱いで、花を開き咲いていく様子を、庭で見ることができて、とても興味深かったです。ペルージャでは早朝の気温が、零度あるいは-1度まで冷え込むと言われていたため、よろい窓と窓を開けたのは、午前9時頃でした。寒さのために、咲く準備がいつもに比べて、2時間ほど遅れたようです。人にもせっかちな人とのんびりな人がいるように、そのとき、まだようやく衣を脱ぎ始めたつぼみもあれば、その真っ最中のつぼみもあり、あるいは、ほぼすべて脱ぎ終わって今にも咲こうという花があり、思いがけず、ヒナゲシがどんなふうにつぼみから花となるのかを、知ることができました。

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 咲くヒナゲシの花は、背筋をまっすぐに伸ばして、天に向かって開いているのですが、ご覧のように、つぼみの間は、緑色の殻をかぶり、首を垂れています。そうして、このうつむいたつぼみの状態が、かなり長い間続きます。

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 つぼみが花になろうというときは、まずはこの地面を向いていたつぼみの先端が、背筋を伸ばして、空に向かいます。そうして、ほんの少しだけ殻が開いて、深紅の花びらがわずかに見えます。

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 つぼみが殻を上へ上へと押し上げていきます。

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 このつぼみでは、殻が上のつぼみに比べて、幾分上まで上がっていました。風に揺れぬようにと手で茎を押さえたら、そのわずかな振動で、殻のもう半分が下に落ちてしまいました。

 この状態から、さらにつぼみが少しずつ花びらを開いて、冒頭の写真に見えるように、殻が花の下方へと移動していきます。この後、殻が落ちて、さらにつぼみが開き、

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こんなふうに花を咲かせるのでしょう。殻から抜け出たばかりのヒナゲシは、まだ花びらにしわが寄っているのですが、その分、独特のあでやかさがあるように思います。

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 同じ花壇に咲いて、花びらが同じように赤くても、柱頭の色やおしべの色・数などが違っています。

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 4枚目の写真に見える、殻の半分だけをかぶり、下部が黒いつぼみからは、こちらの花が咲きました。

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 この数日、早朝の気温が零度に近い日が続いたために、元気がなく花の数も少なかった庭のヒナゲシも、今日は早朝こそ寒かったものの、日中は天気がよく、気温も上がったためか、花がまだ元気を取り戻したように見えます。

 出かけるときにも、町や道路、麦畑沿いに、ヒナゲシを見かけることが多くなり、そのたびにうれしくなる今日この頃です。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-04-22 23:59 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(4)

藤とワインと感性・理解力

 うちの近所の藤の花が散りはしてもまだきれいなのを見て、もしかしたら学校の藤もと、今日は学校にカメラを持参しました。ゆっくり撮影できるようにと、自分の授業がすべて終わってから写真を撮ったら、日が高く昇ってしまい、逆光で撮ることになったのですが、

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Ex Monastero di Santa Giuliana, Perugia 19/4/2017

散った花びらも多いものの、その花びらが地面を覆い、まだ花がきれいで、うれしかったです。

 バールにカフェを飲みに行く際に、生徒さんに、藤の花も近寄って愛でたいと言うと、現在、週に1度のソムリエ講座にも通っていて、藤やセイヨウニワトコなどの花をグラスに入れてしばらく置き、香りを学ぶ勉強もしたのだと教えてくれました。講座では、藤の花やブラックベリーなどの香りを、自然に親しんで知ることが、ワインをより深く味わい、楽しみ、学ぶために大切だと教わったそうです。

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 それで、その香りをさらによく知るためか、バールでワイングラスを借りて、生徒さんが、藤の花びらを入れて、教室に休み時間に置いていたのですが、その花入りのグラスがとてもきれいなので、思わず学校のテラスからの風景と共に、グラス入りの藤の花を撮影しました。

 今日の夕方は、日本語能力試験のN2を受験する若者の個人授業がありました。読解力をつけるための練習問題に、「大恋愛の最中は、恋愛小説を読むべきではないけれども、恋が頂点を過ぎたり失恋をしたりしたときには、読むといい」という吉本隆明氏の文章があり(出典は光文社の『読書の方法 なにを、どう読むか』)、本を読むことを通して、体験の幅や深みが違ってくるということも書かれていました。

 藤の花やブラックベリーの実の香りを、外に出て自然に親しんで知ることを通して、ワインの味わいや知識がより深まるように、いろいろな人と出会い、さまざまな経験をし、そうして本を読むことを通して、人生や世界というものを、より味わい、そして深く知ることができるように思います。

 今夜テレビで見た映画も、ふとした妻の誤解をきっかけに、いつもの日常生活とはまったく違う世界に飛び込むことになり、そこでさまざまな出会いや経験があったという内容でした。長くイタリアに暮らすうち、家族や友人、仕事にしても、つきあう範囲や人、行動パターンが決まってきがちなのですが、たとえば飛び込みの通訳の仕事や、ブログなどを通して知った方と出会うことを通して、また新しい世界が広がり、見えてくるというありがたい機会が、今年に入ってから、すでに何度かありました。

 「心の窓はできるだけたくさん開いておくのがいい」とは、日本の高校で教えていた頃、とてもお世話になった勤務校の校長先生が、壇上で、いつだったか高校生たちに向かって、だれかの言葉を引用して、語っていた言葉です。半世紀近くも生きてくると、あれはこう、これはこうと、ついつい思い込みもあり、自分が知っている世界の中だけに浸ってしまいがちになるのですが、だからこそ、窓を開いてみること、開けておくことが大切なのだなと、そんなふうに思うことが多い今日この頃です。

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Grande leccio, Fiori di glicine & Petali di glicine nel calice
@ ex Monastero di Santa Giuliana, Perugia 19/4/2017

"Nel corso di sommelier abbiamo imparato la necessità di riconoscere i profumi dei fiori di glicine, sambuco e dei frutti di more per gustare e conoscere di più dei vini." Un nostro allievo del corso di giapponese mi ha raccontato così e ha messo i petali di glicine della scuola nel calice. Poiché mi sembrava così bello il calice pieno dei petali, durante la pausa l'ho portato fuori sulla terrazza e ne ho fatte due foto.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-04-19 23:59 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(2)


日本語教師・通訳・翻訳家。元高校国語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより


by なおこ

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Naoko Ishii
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