カテゴリ:Inteprete Traduzioni( 11 )

急な翻訳今夜は夜なべ

 火曜に打診の電話はあったのですが、その後音沙汰がないので、だれか他の人に頼んだのかと思っていたら、昨夕車で歯医者に向かう途中に、依頼確定の電話がかかってきました。運転中は電話に応じず、歯科医院に着いてすぐに、わたしの方から業者に電話をしました。仕事はありがたいのですが、昨日は歯医者から帰ったら午後7時、今朝は日本語の授業があり、明日金曜の朝に肩の施術・リハビリの予約があるのに、かなり時間のかかりそうな翻訳の締め切りが、金曜の午後6時というのが、火曜に聞いていた話でした。

 依頼内容は、翻訳がきちんとできているか見て校正してほしいというもので、火曜の昼に電話があって早急に見積もりを出してほしいと言う業者からは、「校正の料金は通常翻訳の半分程度」と聞いていました。そこで、また急な見積もり要求か、困ったなと思いながら、1時間以内に見積もりを送付しました。昨日は午後7時に帰り、夕食のしたくをし食べ終えて、授業の準備も終えなければと気にしながら、疲れた目で翻訳原稿に目をやり、日本語としては読めそうだからまあ翻訳のやり直しではなく校正でいいかと、夜のうちに業者にメールを書きました。

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 今朝、業者から受け取ったメールでは、いつのまにか提出日時が金曜の午後6時から午後2時になっていたのですが、まあ翻訳が悪くはなさそうだからいいかと、早朝授業の準備をしながら、考えました。

 ところが授業を終えて、昼食後、実際に校正を始めたら、英語の原文の文の構成に、一見よく書けているように見える日本語の文の構成がまったく対応していないではありませんか。結局はほぼ翻訳のやり直しなのに、半額の校正料金なのは勉強になったということにしても(社会勉強と英語の勉強)、原文が3ページ半あるのに、まだ2ページの初めまでしか訳が進んでいません。もともと頼まれたのは校正なのだから、そこまで綿密に訳さなくても、もとの文を利用すればと思いつつ、時間がないというのにそうもできない性分なのでありました。

 明日リハビリに行くひまはなさそうだと、今日暗くなる前に、予約を月曜朝に変更してもらいました。徹夜するつもりはないのですが、せめて2ページ分は翻訳を終えてから、就寝するつもりでいます。

 写真は、ミジャーナに咲いていたサルビアの花を、土曜日に撮影したものです。

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Finalmente sono libera!
Ho finito il lavoro di traduzione che mi ha costretto a lavorare senza sosta, perché ho ricevuto i documenti mercoledì sera e dovuto consegnare la revisione della traduzione e un testo tradotto entro oggi. Poi ieri avevo anche lezione.
Foto: fiori di salvia a Migiana 8/10/2016
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-10-13 23:58 | Inteprete Traduzioni | Trackback | Comments(6)

日本語どこへ行く1、チケットに苦悩

 月曜日翻訳に苦心していた文章には、イタリア語版ではbiglietto、英語版ではticketという単語がありました。美術館、博物館に入るために、手にしなければいけない通常印刷された紙片のことですから、「入館料」と訳すわけにはいきません。

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 わたしの心に浮かんだのは、「入場券」という言葉だったのですが、こういう言葉を使う美術館・博物館はどれだけあるだろうと、グーグルで検索して、数を見て安心します。ただ、参考までに日本語版のあるルーブル美術館のサイトを見ると、該当する単語を「チケット」と訳してあります。まあ、インターネット上で購入するものを「オンラインチケット」と呼ぶからだろうと、念のために、確か「美術館」と「チケット」の組み合わせで検索してみたら、その方が、「美術館」と「入場券」よりもはるかに例が多いので、驚きました。

 それでも、現在も使える対応する日本語が存在する場合には、従来からある言葉を尊重するという主義に従って、最初は訳として、「入場券」を採用しました。

 たまに、わたしの文章は読みやすい、流れがいいと言ってくださる方がいるのですが、その理由の一つは、おそらくわたしが意識して極力外来語を使わないようにしているからではないかと思います。かつて高校の国語教師として、古文や漢文を読み慣れていること、現在はさらにカタカナ言葉が氾濫しているであろう日本をもう13年以上離れて暮らしていることなど、さまざまな理由から、文章に不必要にカタカナ言葉、外来語が入り込むと、不協和音を感じてしまうからです。日本でかつて読んだ本の中に、英語が外来語やアメリカ映画・ドラマを通じて、日本を文化的に植民地化しているという本もあって、そういう傾向に対するささやかな抵抗をしようという意識もないとは言えないでしょうが、一番の理由は、そういうカタカナ言葉があると、文章が不自然で、どこか乱れたような印象を受けるからです。

 服装や化粧、家の掃除は人から見ると、「いい加減」なわたしですが、日本では高校の国語教師、今イタリアでは、通訳・翻訳・日本語やイタリア語の教師を務め、新聞などに記事を書く機会もあって、言葉は大切な商売道具でもあるからか、わたしなりの、「これないけない」という探知機が、自分で文を書いていて働くのです。たとえば、今も頭にさっと浮かんだのは「センサー」という言葉でしたが、そっくり対応する言葉ではなくとも、「探知機」と置き換えています。

 ただ、「チケット」ではなく「入場券」を訳語として好んだのは、できれば従来の日本語を、ほかの人にも大切にしてもらいたいという気持ちからでもあります。

 ところがところが、これはとあるイタリアの大美術館のサイトの情報なのですが、さらに数ページ先まで翻訳を進めると、biglietto online / online ticketとありました。訳し始める前に、全体に目を通したつもりでしたが、この行は読み飛ばしていたようです。「オンライン入場券」は、そうは言っても、上にYシャツ、下半身は袴を身につけているようで違和感があります。それで泣く泣く、チケットを採用することにしたのでありました。

 写真のパスは、2012年6月にパリでフランス語の短期留学をしたときに、購入しました。ベルサイユ宮殿やオランジュリー美術館など、このパスがあっても列に長く並んだ場所もありましたが、ルーブルをはじめとする多くの場所では、パスのおかげで並ばずにさっと入れて、時間を有効に使えて助かりました。

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Per tradurre il testo per lavoro,
vorrei utilizzare le parole tradizionali giapponesi piuttosto che i prestiti linguistici dall'inglese. La parola "biglietto" da sola può essere tradotta "入場券", ma quando essa è accompagnata da "online" purtroppo sono costretta a utilizzare il prestito, "チケット" (dall'inglese, ticket) al posto di "入場券"...
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2015-07-17 00:28 | Inteprete Traduzioni | Trackback | Comments(8)

アッシジ観光お手伝い

 今日は、日本からのお客様のアッシジ観光に、通訳として同行しました。

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Basilica di San Francesco, Assisi 11/10/2013

 最近は天気が崩れやすく、今日もちょうどアッシジ観光の時間帯に、大雨・暴風の予報が出ていたのですが、幸い天気に恵まれました。曇り空からたまに雨つぶが落ちることはあったものの、最後にはこんなふうに青い空を見ることもできました。

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 わたしと夫は、ふだん、遠い無料駐車場に車を置いて、町の端から端まで歩いて、聖フランチェスコ大聖堂を訪ねることが多いのですが、前回企業通訳でアッシジを訪問した際には、大聖堂のすぐ下の駐車場に駐車しました。そして、今日の仕事で初めて、タクシーや車椅子の方を乗せた車は、この広場まで乗りつけることができるのだと知りました。

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 広場の中央に、いろいろと板が積み重ねてあるのは、10月4日、聖フランチェスコの祝祭日に、新教皇フランチェスコがアッシジを訪問した際に組み立てられたステージを解体したものではないかと思います。

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Basilica di Santa Maria degli Angeli, Assisi 11/10/2013

 このブログではおなじみのサンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会も、もちろん訪ねました。大きな教会は、聖フランチェスコが仲間たちと祈りを捧げて長年過ごした小さな礼拝堂、ポルツィウンコラ(Porziuncola)を包み込むように、後年建てられたもので、聖フランチェスコが亡くなったのもここです。(詳しくは下記リンク参照)お墓があるのは、アッシジの中心街にある聖フランチェスコ聖堂ですが、ジョットやチマブーエの名画で有名なこの教会はしかし、聖人の死後に、教皇の意図で建てられたものです。

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Santa Maria degli Angeli, Assisi 20/5/2012

 昼食は、この教会から少し歩いたところにあるトラットリーア、Trattoria Santucciで食べました。ただし、写真は、昨年5月に、母の日を祝いに、義家族と共に行ったときのものです。日本在住ながら、よくイタリアを旅行されるブログ友達のKazuさんに教えていただき、修道士の友人からも、アッシジ一おいしい店と聞いたのですが、どの料理も本当においしかったです。

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 今回は、仕事ということもあり、食事中に写真は撮らなかったので、ここには昨年5月に食べたときの前菜の写真を載せておきます。短時間での観光だったこともあり、今日は皆、プリモや前菜だけを頼んだのですが、とびきりおいしく趣向も凝らした料理がずらりと並んでいる割には、特にプリモは、7ユーロから10ユーロで食べられて、お得だなと思いました。たとえばポルチーニのタッリャテッレが7ユーロ、ラビオリにプチトマト・アスパラガス・黒トリュフを添えたものが10ユーロです。しかもこのラビオリは、黒トリュフをテーブルに直接運び、パスタの上にたっぷりすり下ろしてくれていました。

 わたしたち自身も南仏で、フランス語はかじっていても、料理を注文しながら、どんな料理が運ばれてくるかはっきり分からずどきどきしたばかりなのですが、やはり日本からのお客様も、レストランでは自分たちだけでは店選びも注文もひどく不安だとおっしゃっていました。ちなみに、以前ローマで日本人観光客ぼったくり事件があったことを覚えておいでの方も多いと思います。以前に書いた関連のメルマガ記事(事件の概要とぼったくり対策)へのリンクを下に貼っておきますので、気になる方は参考にしてください。

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Basilica di Santa Maria degli Angeli, Assisi 11/10/2013

 観光ガイドの資格はないので、ウンブリア観光ガイド協会に観光案内の見積もりを頼み、その通訳をするという形での料金も提示したのですが、人数が少ないから、道案内や食事・買い物の際の通訳だけでいいということで、わたし一人が同行しました。短い時間でしたが、アッシジの町や教会の訪問を楽しんでいただき、聖フランチェスコにも興味を示していただけたようで、うれしかったです。

Visita ad Assisi 11/10/2013

- Oggi per lavoro, come interprete.

関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- アッシジを歩く3 / Passeggiata ad Assisi 3 (2/5/2011)
↑↑ 無料駐車場に車を置き、アッシジの町を歩いて、聖フランチェスコ大聖堂へ。
- アッシジとヒヤシンス / Assisi e i fiori di giacinto (3/5/2013)
↑↑ イタリア企業が日本からのお客様をアッシジに案内した際、通訳として同行。
- 新教皇がアッシジに / Papa Francesco ad Assisi! (3/10/2013)
- アッシジを歩く1 ~ポルツィウンコラ / Passeggiata ad Assisi 1 - Porziuncola (27/4/2011)
↑↑ Visita della Basilica di Santa Maria degli Angeli
- イタリア語学習メルマガ第15号 「ローマのぼったくりレストラン」 (24/7/2009)
- イタリア語学習メルマガ第16号 「ぼったくり事件その後 & ぼったくり対策の手引き」 (31/7/2009)
↑↑ ぼったくり対策として知っておいた方がいい客の権利や店の義務について、当時の新聞がまとめていた9か条を、日本語に訳して紹介しています。

LINK
- Tripadvisor – Trattoria Santucci, Santa Maria degli Angeli, Assisi

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2013-10-11 23:18 | Inteprete Traduzioni | Trackback | Comments(9)

中世の宴と食事

 9月16日月曜日は、通訳の仕事で、ウンブリアとトスカーナの州境にある小さな村、チテルナ(Citerna)に出かけました。

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 ペルージャから車で北に向かうこと約1時間。初めて訪れた村は、趣のある城壁に囲まれています。

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 この城壁の手前に見えるいくつかの窓の左手は、城壁に沿って長く長く続く、レストランのテラス席になっています。このテラスにテーブルや椅子が多数並べられ、お客様たちは、中世の音楽の演奏を聞きながら、中世の料理が専門というシェフの料理を楽しみました。

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 時に、いくつかのおいしいウンブリアのワインの試飲があり、ソムリエから、それぞれのワインについて詳しい説明があります。

 通訳の仕事での参加だったので、料理やソムリエの説明を訳したり、お客様たちの質問に答えたりしていて、落ち着いて食べることはできませんでしたが、ワインについても、新しい発見があり、料理も、このニシンのマリネがとてもおいしかったです。

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 場所がちょうど、ウンブリアとトスカーナの州境にあることもあり、サラミもチーズも、二つの州のものを味わうことができました。花粉症の季節は過ぎたものの、アレルギーに負けない体づくりをと、サラミやサルシッチャ、乳製品は避けるようにしているわたしですが、今回ばかりはせっかくだからと、食べてみました。産地の説明を訳すのに夢中で、チーズを取り忘れたので、取りに行こうとしたら、「わたしのお皿に載せてくれたチーズの量が多すぎるので、半分どうぞ。」と、日本のお客様がすべて少しずつ分けてくださいました。わたしもチーズは、味は見たいものの、量を食べるのは控えたかったので、ありがたかったです。

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 誰も話していないし、質問がないときをねらって、「チャンス!」と、時々写真を撮りました。テーブルを飾るのに、季節の野菜や果物を使っているのも、彩りがきれいで、季節感があります。

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 英語圏の人たちが多い祝宴で、日本からお越しのご親戚のために、英日・日英通訳を担当したのですが、そういう国際色豊かな宴だけあって、お客様の中の日本の若い女性に、香港やスイス、ロンドンなど、世界各国で学んだり、働かれたりされている方が多いのに驚きました。そういう方たちはまた、なぜわたしがイタリアに暮らしているのかが逆に不思議なようで、よく質問をされました。

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 レバーの料理は夫の好物なのですが、わたしは苦手です。血を作るとは言うけれど、動物の内臓の中でも、特に肝臓には毒素がたまりやすいと聞いてもいるので、無理はせずに、少しだけ味見しました。日本のお客様の中にも、やはりレバーは苦手という方がたくさんいました。ニンジンやセロリなどの野菜と煮込んであって、ふだんこちらで食べるものに比べると、優しい味がしたのではありますが。

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 セコンドの締めは、子豚の丸焼きです。ポルケッタほどは肉を焼き込んでおらず、まだ生焼けに見える部分がありました。

 いつ通訳が必要かが前もって予測しづらく、席も肝心のご親戚の方と同席ではなかったため、ご親戚のそばに行って訳そうと思ったら、カメラマンが間にいて遠慮してしまったり、とまどうことも多くありました。でも、他のお客様を始め、日本からお越しのご家族の方も、皆温かい方ばかりで、仕事を通じて、こうしたすてきな方々に出会うことができました。さらに、さまざまな人生の在り方に触れ、ウンブリアの食文化について、さらに学ぶことができました。お客様たちが、中世の宴を楽しむお役に立つことができましたようにと祈りつつ、今回の仕事の依頼者やお客様たち、そして、こういう機会が得られたことに感謝しています。

Pranzo medievale a Citerna 16/9/2013

- Ho partecipato da interprete. Gli ospiti venivano da diverse parti del mondo e tutti molto simpatici. Piatti interessanti, buoni...

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2013-10-02 12:24 | Inteprete Traduzioni | Trackback | Comments(4)

トリュフざんまい

 今日は通訳の仕事で、ペルージャの北方にある町、チッタ・ディ・カステッロ(Città di Castello)に向かいました。ウンブリアには、白・黒のおいしいトリュフ(tartufo)が採れることで名高い町がいくつかあるのですが、チッタ・ディ・カステッロもその一つです。

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 会場は、トリュフを専門とするTartufi Bianconiです。今日は、主に日本とアメリカからのお客さまを対象としての、トリュフの説明や料理法の紹介、そして、トリュフ料理を味わう昼食会が行われ、わたしは、イタリア語・英語から日本語への通訳を担当しました。

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 お客さまたちのプライバシーの問題がある上、仕事の最中は、写真を撮る暇もないのですが、親切な店の方がどうぞと言うので、お客さまの到着を待つ間にいろいろと写真を撮りました。会合や商談で、企業秘密が関わるような通訳の仕事の場合とは違って、こういうお店の場合は、店の宣伝になることもあり、かえって撮影を歓迎してくれます。

 こちらが食事の会場なのですが、部屋に並ぶ家具や陶器などは、すべて地元の職人さんたちが腕をかけて作ったものです。チッタ・ディ・カステッロは、木製家具を作る職人やその工房が多く、良質の木材を使ったいい家具を、お手頃な値段で購入すること、注文することができます。わたしたちも今使っている洋服ダンスや、改築中の家の窓やよろい戸を、この伝統の家具づくりの町の職人さんに作ってもらいました。ウンブリア州は、自然が豊かで、食がおいしいけれども、物価が安いため、北イタリアや北欧、ロシアなどの人が、移り住んだり、別荘を購入して、夏だけ訪れたりする場合もよくあります。タンスを頼んだ職人は、こうやってウンブリアに別宅を購入した英国人から、家具作りを依頼されることが多いと言っていました。

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 この店は、トリュフの料理やトリュフを使った保存食の製造を行っているのですが、希望すれば、犬を使ってのトリュフ狩りやトリュフを使った料理教室にも参加することができます。店には、併設された工房で作られたトリュフを使った製品、瓶詰めのトリュフソースやポルチーニ・クリーム、トリュフ風味のチーズなどが、たくさん並んでいます。

 お客さまたちが到着してから、まずは併設された工房で、瓶詰めのトリュフソースや乾燥トリュフを作るための機械について、説明がありました。

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 次に、トリュフ関連の資料や道具を集めたミニトリュフ博物館で、トリュフの種類や採り方について、教わりました。19世紀に使われていたトリュフをスライスする道具や、不思議なことに、カタツムリの殻の中に育ったトリュフなど、興味深いものがたくさん並んでいました。

 中国やモロッコ産の、品質や香り・味が格段に劣るトリュフが、イタリア産のトリュフと偽って、あるいは混ぜ合わされて売られることも多く、イタリアのトリュフ産業に深刻な打撃を与えているということです。残念ながら、こういう現象は、何もトリュフに限ったことではありません。

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 2グループに分かれての説明が終わったところで、ウンブリア産のプロセッコが、食前酒としてグラスに注がれ、ここで採れるトリュフを試食します。

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 香ばしく、おいしく、希少価値が高いので、お値段もいい白トリュフ(tartufi bianchi)、Tuber Magnatum Pico

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同じく、香りが高くおいしい黒トリュフ(tartufo nero)、Tuber Melanosporumなど、試食する四種類のトリュフについて、採れる時期や味・風味の特色について、説明がありました。興味のある方は、この店のサイト(下記リンク参照)に、イタリア語と英語で詳しい説明がありますので、ご覧ください。

 このおいしいミニ・クロスティーニを試食し、説明を聞いたあと、黒トリュフでパスタに和えるソースや鶏の胸肉に黒トリュフソースを包み込む料理について、調理法を教えてくれました。このあとは、いよいよ会場に移り、ビュッフェ形式で、トリュフざんまいの料理を、それぞれがお皿に盛って、自分の席で食べていきます。前菜には、白・黒のトリュフやポルチーニ、マッシュルームなど、さまざまなキノコのクリームやソースが載った小さなクロスティーニ、トリュフ風味のハチミツを添えて食べるトリュフ入りチーズが並びます。プリモとセコンドは、先ほど作り方の紹介があった、黒トリュフのスパゲッティと黒トリュフソースの鶏の胸肉包みで、コントルノはサラダと、メニューはまさに、トリュフづくし、キノコづくしでした。食事は、トリュフの試食があるだけと聞いていたので、わたしは一応、早目の昼食をすませて来ていました。食事がからむ通訳の仕事は、食べる物が目の前にあっても、食べる暇がないことが多いからでもあります。

 ウンブリアに暮らし、よくトスカーナの山にも出かけるわたしは、トリュフを食べる機会は時々あるのですが、こんなにトリュフざんまいの食事をしたのは初めてです。店も工房も、トリュフの香ばしい香りに満ちていて、店内に入ったときに驚きました。店では、主に外国人旅行客を対象に、こうしたトリュフの試食や料理教室、トリュフ狩りなどの活動を企画しています。経営するご夫婦はイタリア人、奥さんは英語での説明もされますので、英語やイタリア語がお分かりの方で、ウンブリアを訪ねるついでがあり、トリュフ大好きという方は、連絡を取ってみてください。日伊通訳も必要だという方は、お店の方を通じて、あるいはわたしの方に直接、ブログへの鍵コメントという形でお問い合わせください。

Tutto Tartufo!

- Oggi lavoro da interprete a Città di Castello @ Tartufi Bianconi

- Degustazioni di tartufi, visita del museo e del labolatorio dei tartufi
Un buon profumo di tartufi dappertutto, certo squisiti diversi piatti

- Sono molto simpatici sia coloro che lavorano nel locale che gli ospiti di diverse nazionalità

LINK
- Tartufi Bianconi. Specialità Umbre - HOME

関連記事へのリンク
- Made in Italyの危機 (14/4/2010)
- 白トリュフ、見つけた! (14/12/2010)
↑↑ ペルージャの隣町、コルチャーノで、犬による白トリュフ狩りを体験。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2013-09-15 22:19 | Inteprete Traduzioni | Trackback | Comments(6)

飲まないのんべえ

 イタリア企業が日本企業を接待しての昼食に、通訳として同席したときの話です。

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 日本のお客さんのうち、ビールが飲みたい方が何人いるかを聞かれて、尋ねたあと、「二人です。」とイタリア語で伝えると、「二人だけ? どの二人ですか。ああ…」と、イタリア語で話していたイタリア企業の方の口から、いきなり「のんべえ」という言葉が出たではありませんか。

 実は、前日から共に行動をする中で、日本の方3名のうち、お一人はお酒を飲むのが好きで、一方、別のお一人はアルコールの類はいっさい飲まれないということが、分かっていました。

 「のんべえ」と口にした方が、かつて大学で日本語を勉強したことがあることは知っていたのですが、わたしは驚いて、「のんべえなんて、おもしろい日本語をご存じですね。」と言いました。

 そうして、実は、この方は、日本語で「のんべえ」という言葉を知っていて、それを口にしたのではなく、イタリア語で”Non beve.”と言いかけてやめたため、「のんべえ」と聞こえたのだと分かりました。「(そう言えば、この方は)お酒を飲まない(から、お酒を飲むのは残りの二人ですね。)」と言おうとしたわけですが、3人称単数が主語のとき、「酒・アルコール類を飲む」という動詞bereの活用形はbeveです。「酒を飲まない。」と言うのに、くだけた会話や方言口調では、beveの最後の音節を省略して、”Non be’.”と言うこともあるのですが、それまではすべて、日本のお客さんに対してだけではなく、わたしに対して個人的な場でさえも、非常に改まったイタリア語で話をされていたので、さっとわたしの頭が理解したのは、イタリア語の”Non be’.”ではなく、日本語の「のんべえ」でした。

 「ああ、そうじゃなくて、”Non beve.”(この方は、酒は飲まれないんでしたよね。)と言いかけて、やめたんです。」と聞いて、勘違いだと分かり、そのあとは、日本側もイタリア側も、日本語の「のんべえ」が、イタリア語では「飲まない」という意味だとはおもしろいですねと、盛り上がりました。2杯目の中ジョッキを注文したお客さんに、他のお客さんが、「のんべえですねえ。」と、ほほえみながら言っていました。

 そういうわけで、おいしいに違いないモンテファルコの赤ワインは、わたしも、この日は車を運転して帰らなければいけなかったので、一滴も飲まず(イタリアでは合法でも、日本人としては気になる上、お酒に弱いものですから)、瓶に半分以上もお酒が残ってしまっていました。

 モンテファルコと言えば、2年前に通訳として同行したお客さんが、ウンブリア州のどの宿や店に行っても、モンテファルコの赤ワインを勧められて飲むことになったため、結局、「モンテファルコにも行ってみたい。」という希望が出て、皆で一緒に訪問したことがあります。昼食のあと、レストランから出ると、黒々とした実がたくさんなったオリーブの木があり、興味を持った日本のお客さんが、実を一つ摘んで、口にしたものの、すぐに「ああ、これはまずくて食べられない。」と、渋い顔をされていました。

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 写真は2枚とも、昨年春、夫が属する合唱団と共に、コルチャーノの姉妹都市である、南ドイツのペントリング市を訪問したときの、親善の夕べの写真です。南ドイツでは、レストランでも商店でも、ビールがとにかく安く、時には水より安いことさえあったので、びっくりしました。だからかどうか知りませんが、この会のときも、ドイツ側はもとよりイタリア側も「のんべえ」が大勢いて、にぎやかな楽しい宴となりました。

In giapponese 'Chi ama bere (alcol) e beve molto' si dice 'NOMBEE' e la pronuncia si assomiglia a 'Non be'"... :-)

関連記事へのリンク
- 彩なすブドウ畑
↑↑ 2年前に通訳の仕事で訪ねたモンテファルコの美しいブドウ畑。
- ドイツ親善旅行ご報告

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2013-05-25 23:56 | Inteprete Traduzioni | Trackback | Comments(10)

アッシジとヒヤシンス

 昨日と今日は、日本の企業からお客さんを迎えるウンブリア州の企業の通訳を務めました。

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 今朝、昨日からの長きにわたる企業訪問や説明・話し合いが終わったあと、せっかくウンブリアにいらしたのだからと、お客さんをアッシジの聖フランチェスコ大聖堂に案内することになり、わたしも通訳として同行しました。

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 ペルージャからは近いので、何度も訪ねたことのあるアッシジや大聖堂でも、他の人と訪ねると、ふだんと違う道や聖堂内の通路を歩くことになって、興味深かったです。

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 というのも、わたしや夫がアッシジを訪ねるときは、時間に余裕があることもあって、たいていは大聖堂から遠く離れた無料駐車場や、その近くにある有料駐車場に車を置いて、アッシジの町を端から端まで歩くのですが、今回の短いアッシジ訪問では時間がないので、大聖堂だけを訪ねるため、そのすぐ近くにある駐車場から、歩いたからです。

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 イタリアと日本の間のさまざまな業界、企業、役所間の交流を知り、その一助を担い、いろんな世界を垣間見ることができるので、通訳の仕事もまた、とても興味深いです。

  通訳の仕方は人によっていろいろあると思います。わたしの場合は、ふだんは夫や義家族、友人たちとの会話を中心に、イタリア語の中で、イタリア語で考えて暮らしています。そのため、イタリア語や英語から日本語、またその逆の通訳をする際は、イタリア語で言われた表現を、日本語に訳す、あるいはその逆に日本語から訳していくのではなくて、イタリア語や英語で表現され、そこでわたしが受け取って、認識をした内容自体を、頭を切り替えて、日本語で表現したり、日本語で言われて、わたしが理解した内容を、イタリア語の頭に切り替えて、イタリア語で説明したりすることが多いのではないかと思います。では、いったいどういうふうに頭を切り替えていて、その話されている核の内容自体は、何語でとらえているかと聞かれると答えに困るのですが、おそらくはわたしの頭は通訳をしている間、そういうふうに働いているであろうと推測するのは、時々、イタリア語で言われて、日本語で伝えなければいけないのに、スイッチを切り替え忘れて、イタリア語のまま説明したり、日本語からイタリア語で訳さなければいけないのに、日本語でイタリアの企業の方に話してしまったりすることがあるからです。

 二つ以上の言語を並行して使う場合に、頭の中で、きちんとそれぞれの言語の空間が仕切られている人と、複数の言語の空間が重なっている人がいるそうなのですが、わたしはどうも後者に当たるようで、イタリア語での会話から日本語に、英語にと、使用言語を切り替えなければいけないときに、英語で話さなければいけないのに、うっかりイタリア語で話してしまったり、その逆になったりすることがあります。言いたいことや言われたことを訳すのではなく、頭の中で操作する言語(頭のオペレーション言語?)自体を切り替えるので、そういうことになるのではないかと、推測しています。

 ずいぶん前の話ですが、サラミ屋さんの入り口で、日本のお客さんから、「店内で写真を撮ってもいいかどうか、お店の方に聞いてください。」と言われて、「すみません、写真を撮ってもよろしいでしょうか。」と、生粋のイタリア人のお店の方に訪ねたことがあります。店主は「いいですよ。」とにっこりイタリア語で答えてくれたのですが、その直後に、日本のお客さんとイタリアの企業の方に、「今、日本語で質問しましたよね。でも、ちゃんと通じたようですね。」と言われて、初めて、自分が、日本語で尋ねてしまっていたことに気づきました。

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 真っ先に、他の球根より何日も早く芽を出したヒヤシンスが、少しずつ薄紫のかわいらしい花を開いていっています。他の球根も無事に育っていて、最近は、毎日花の育ち具合を見るのが楽しみです。

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 明日の午後から、1週間ほどの巡礼の旅に出かけてしまうので、どうかわたしたちが旅から戻るときにも、まだ咲いている花がありますようにと、願っています。

Una brevissima Visita ad Assisi, per lavoro accompagnando come interprete i clienti giapponesi e i signori di un'azienda umbra che li ospita.

- Da ieri mattina fino a oggi pomeriggio, la visita, i dialoghi e la traduzione erano assai impegnativi ma ho imparato molto e ho potuto visitare qualche parte della città e della Basilica di San Francesco che di solito non visitiamo.

- Ora sta fiorendo il primo giacinto :-)

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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2013-05-03 23:16 | Inteprete Traduzioni | Trackback | Comments(11)

いいこと悪いこと

 最初に約束していた報酬だけはもらうことができて、安心しています。収入は、まったく割に合わないのですが、いろいろな国から来た演劇を仕事とする、あるいは職としたい人たちと知り合うことができて、興味深かったです。

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 ただ、つい先ほど、携帯電話を、宿の部屋にうっかり忘れてしまったことに気づきました。電話をしたら、代表の方が答えてくれて、一応電話は無事に保護されたようですが、今週はピエモンテの山に出かけているため、取りに行くこともできません。というわけで、皆さん、今週はわたしに電話をかけていただいても、答えることができませんので、ご了承ください。

 長距離の移動にも備えて、おととい給油をしたのですが、通訳の仕事に向かうのが、ちょうど昼休みの時間帯だったため、ガソリンスタンドには誰もいません。これまでも、セルフサービスを利用したことはあったのですが、いつも、夫に手伝ってもらっていました。アイゴの給油口の開け方が少々複雑で、車の鍵を差し込んで、異なる方向に決められた角度だけ回さないといけないのですが、この給油口を、わたし一人で開けられたことが、いままでなかったのです。

 ガソリンスタンドに車を停めたものの、どこにお金を入れていいのか分からず、まず、そこから近くにいる人に尋ねて、教えてもらいました。給油口が開けられずに困っているのを見かけて、別の場所で給油していた人がまた親切に、自発的に、開けてくれました。マニュアルを片手に開けようとしたわたしが失敗して、適当に開けようとした人が、すぐに開けることができてしまう、その不思議…… さらにお金を入れて、給油をするときの手順はどうだったかを、入れる前に、後ろに並んでいる人に尋ねて確認したら、ていねいに答えてくれた上に、向きを変えても、なかなか入らない50ユーロ札がちゃんと機械に受け付けてもらえるまで、辛抱強く、助けてくださいました。

 というわけで、こういう優しい人々のおかげで、無事、わたし一人でも給油をすることができたのでした。セルフサービスどころか、3、4人の人に、無料でサービスをして助けていただいたのですが、本当に助かりました。世は情けでありがたいなと、つくづく思いました。

 今回は、友人たちと、山小屋やテントに眠る予定なので、パソコンは持って行きません。というわけで、電話にもお答えできませんが、記事の更新や、コメントへのお返事も遅くなりますが、あしからず。

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by milletti_naoko | 2012-07-30 01:11 | Inteprete Traduzioni | Trackback | Comments(10)

今日もまもなく

 通訳の仕事に出かけます。

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 中部イタリアでは、昨日からまた猛暑が勢いを取り戻し、一番暑い時間に移動するのはあまり賢くはないのですが、昨夜は久しぶりにうちに帰れてほっとしました。

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 仕事は明日の午後1時まで。

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 皆さん、温かいコメントをありがとうございます。慌しくしていて、お返事が遅れています。今しばらくお待ちください。

関連記事へのリンク
- 緑と英語と演劇と

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by milletti_naoko | 2012-07-28 14:31 | Inteprete Traduzioni | Trackback | Comments(5)

緑と英語と演劇と

 緑に囲まれた、ウンブリアのとある町の郊外で、昨日から、日本からお越しの著名な劇作家・演出家である方の通訳を務めています。主にアメリカから訪れた、演劇関係者あるいは演劇界で働くことを夢見て学んでいる人々を相手としたワークショップで、この方がおっしゃることを英語に訳すのですが、ふだんイタリア語で物を考え、もっぱらイタリア語の通訳をし、最近はフランス語の勉強のために、英語から遠ざかっていたので、せっかくの貴重な教えが生徒さんたちに伝わるようにと、苦戦しています。

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 この町に生まれ育った友人からは、その依頼者である団体は、報酬が低い上に、約束していた報酬を受け取れなかった町の人を多く知っているから、引き受けたなら、せめて契約書を受け取ってからと、この仕事の話が決まりかけた頃に聞きました。報酬は確かに、拘束される時間も考えると、ふだんイタリア語の通訳をするときの半分かそれ以下なのですが、英語の通訳が専門ではないので、イタリア語ほど完成度の高い通訳は提供できないし、日本の劇作家の方から、あるいは仕事を通じて学ぶことも多いだろうからと引き受けた話でした。ただ、それで、イタリアにある悪い風潮を助長する、つまり、若者に仕事がないのを悪用して、低い賃金で働かせる企業を増やす、そういうことには加担したくないし、自分自身も、そのわずかな報酬でさえもらえずに働くのは不本意だということで、仕事前に契約書を送付するように頼みました。

 結局、いろんな意味で情にほだされて、契約書のないまま、つまり、本当に支払いがあるのかどうか、約束どおり受け取れるのかが分からぬまま、昨日の昼、現場に到着し、昨夕から通訳を務めています。日本の劇作家の方からも、他の講師やそうして生徒の皆からも学ぶことが多いし、そういう大切な、国際的な学びの場で大切なメッセージの橋渡しができること、これまではあまり縁のなかった世界に触れることができて、仕事自体はとても興味深く、いろんな意味で、すてきな人たちと知り合うことができることを、うれしく思うと共に、イタリア語ほどは、うまく伝えられず、言葉が出てこなくて、もどかしい思いをすることがあります。

 場所も、自然に囲まれた美しい場所で、写真は、わたしが滞在している部屋の他の女の生徒さんたちとの共同のトイレの窓から見える景色です。団体名を明記しないのは、結局は、この報酬がもらえるのかもらえないのか、まだ確信が持てないからで、受け取れなくても、すばらしい経験をすることができたとは、最終的に感じるだろうとは思うものの、どうか受け取れますように、悪いうわさは間違いでありますようにと思うのでありました。

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by milletti_naoko | 2012-07-26 12:02 | Inteprete Traduzioni | Trackback | Comments(7)