カテゴリ:Insegnare Giapponese( 57 )

一件落着、うっかりと夕焼け

 年末から取りかかっていた、MacBookを要する大きな仕事が、ようやく終わりました。よくよく見直しをして、訂正を加えてから、今日の午後、学校に提出しに行きました。締め切りは今週末、金曜日ですが、提出をしない限り、いつまでも校正を続けてしまいそうな気もしたので、提出してしまうことにしました。

 提出して、はい終わりのつもりが、担当の方が一つひとつかなりていねいに、わたしといっしょに内容を再確認してくださったので、ありがたかったです。あと5分で、駐車料金が1.5ユーロから3.4ユーロになるというときに作業が終わったので、大急ぎで駐車場に向かいました。途中、公園の前で、公園に放し飼いの犬が数匹いて、しかもうち1匹は道の中央にはだかって吠えていたので、公園に入るのをためらっていたら、親切な方が、「大丈夫、あんたたちなんて気にしないという態度で歩いて行けばいいのよ」と、いっしょに歩いて行って、犬の相手をしてくださいました。公園の前で立ちすくんだせいもあって、駐車料金を払うのは、料金が増える1分前とぎりぎりになりましたが、料金が1.5ユーロで済んで助かりました。

 ただひどく慌てていたため、料金を払い、釣り銭を受け取り、駐車していた車に向かい始めたのですが、ふとどこに駐車カードがあるのか分からなくなり、ひどく焦りました。自動精算機に5ユーロ紙幣を挿入したときに、カードより先に釣り銭を取り出すようにという指示があったのは覚えているのですが、慌てていたために、駐車カードを取った記憶としまった記憶がないのです。急いで精算機の前に戻ったもののカードが見当たらず、バッグの中やコートのポケットをよくよく確認したら、財布のさまざまなカード類に交じって、かなり探したあとで、ようやく駐車カードが見つかったので、ほっとしました。

 慌てて注意が散漫になり、行動が記憶に残らないということは、どうしても起こりがちなので、今回は仕方ない点もあるのですが、これから気をつけなければいけないなと思いました。慌てて記憶に残らず困ると言えば、外国や見知らぬ店でトイレに入るとき、入るときは急いでいて、無意識に扉を閉めてしまい、後からどう閉めたかが思い出せず、そのために開け方が分からず、ひどく困る場合がたまにあるので、これも用心が必要です。作る業者が妙にデザインにこだわるからでしょう、どう開けていいか分からない扉や、どうやって水を出していいか分からない蛇口やシャワーに、出会うことが時々あるからです。

 閑話休題。今日提出した仕事が終わってからと、先延ばしにしていたことが、仕事も私事も含めていろいろありますので、明日からはそうしたことに取りかかりたいと思います。まずは、去年の通訳の報酬を、まだ払ってくれていない業者が二つあるので、その催促をしなければなりません。 

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 写真は、日曜の夕方、サンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会の境内から見た夕焼けです。今にも沈もうとする日の光と、その光に色づく雲がそれはきれいでした。この後、教会から出たときには、空が昨日の記事でご紹介したように、深い青色になっていたのです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-03-07 23:59 | Insegnare Giapponese | Comments(4)

真の日本語・外国語の力をつけるには

 大学入試の国語の問題でいくら高得点が取れるように勉強しても、それでは日本語の力はつかないということを、おもしろおかしく短編小説の形で書いた清水義範の『国語入試問題必勝法』を、先輩の先生に借りて読んだのは、ちょうど初任の高校で、国語を教え始めた年だったように覚えています。

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 日本語能力試験もまた、センター試験同様に、選択肢の中から正解を選んで、日本語の力を知ろうとするのですが、そのためわたしが日本語を教える生徒さんも、どうしても語彙・漢字・聴解・文法など、日本語という言語のさまざまな側面を文脈なしに取り出して、さらに選択肢の中から選んで答えるような問題集を購入して、次々に解いて、今年12月の試験に向かって学習しています。

 けれども、サッカーで強くなるのに、速く走れるために走る練習や、筋力を鍛えるための訓練をするだけではだめで、サッカーの練習試合が必要であるように、言語も、ばらばらにした部分だけを勉強しても、実際に生きるためにその言語を話したり、読んだり、書いたり、聴いて理解したりする力が育ちません。理想的な形で、日本語の力をつけていくには、まずは読解を重ねて、長い文章を自分で書いてみることだと、宿題をずいぶん前から出しているのですが、つい楽な方、すぐ手がつく問題集の方に、生徒さんが走ってしまい、作文を書かぬまま2か月経ってしまったので、わたし自身も反省しつつ、今日は少々お説教をしました。

 ただ忙しい中時間を見つけ、お金がかかっても個人授業で学ぼうという熱心な生徒さんに、見習わなければいけないなとは、つくづく感じています。本当はわたしも、フランス語の再勉強をしたいし、わたし独特の弱点に気づいて、効果的な方法で指導をしてくれるいい先生につく必要があると感じて、同僚のフランス語の先生に、もうずいぶん前から個人授業をお願いしているのですが、忙しくて時間が取れないとのことなのですが、それも言いわけに、すっかりフランス語の勉強をさぼってしまっています。

 レストランでも、食べたいものや払ってよしとする金額が人によって違い、また、何か特別なお祝いのためか、それともただ空腹がしのげればいいのかなど、目的によっても選ぶ店が違ってきます。語学学校の授業をグループで受けるのは、確かに割安なのですが、ちょうどレストランで、観光客が食べたいものを適度な値段でさっと食べられるように用意した観光客メニューを頼むようなもので、そこそこに学ぶことはあり、そこそこに満足はできるけれども、どこかレベルが合わなかったり、自分には分かっていることや興味がないこと、簡単すぎることを、他のクラスメートが興味があったり必要としているがために、長い間聞かなければいけなかったり、あるいは逆に、難しすぎてついていけなかったりということもあるでしょう。

 一度、ペルージャの語学学校で英語の授業に通い、上級というにはあまりのレベルにあきれて、1か月ほどでやめたことがあるのですが、そういう経験があるために、フランス語の授業は、たとえお金がかかっても、自分が信頼できる先生に、個人的に教えてもらおうと考えていますし、自分が日本語や英語、イタリア語を個人授業で教えるときも、個人授業だからこその長所を生かして、生徒さんの苦手なこと、興味があることや、好きな勉強法などをうまくつかみ、それぞれの生徒さんの学習目標が達成できるように、工夫しています。

 「今日は、今日までに卒業論文を35ページ書いてくるように担当教官に言われていて、日本語で書く時間がなかったんです。」と言う生徒さんは、また、昨晩はそのために、午前2時半まで起きていたそうです。それに、つい最近までは、次々に大学の試験の勉強をし、試験を受けていたので、そのための勉強で大変でした。そうなのですが、せっかくやる気はあるのだし、漢字の練習や問題集は、時間を取って少しずつ解いていっているのだから、文章もきちんと少しずつ書く習慣をつけるように、宿題の出し方を工夫するつもりでいます。読解については、わたしがすでに入手した問題集がよさそうなので、生徒さんもそれを購入して、勉強するつもりだと言い、また、好きだという村上春樹の短編小説集を渡して、うちで少しずつ読んでみるように勧め、今日の授業中に最初の1ページをいっしょに読んでみました。漢字を読むには苦労するものの、字面を追って内容はだいたいつかめるのですから、たいしたものです。

 おととしは日本語能力試験のN4、昨年はN3を受験して、いずれも着々と合格した生徒さんは、今年はN2を目指して勉強しています。試験に合格できることはもちろん、それだけではなく、総合的な確たる日本語の運用能力がつくように、授業をしていけたらと考えています。

 写真は2009年3月に京都の渉成園で見かけた馬酔木の花です。日本庭園にあるイタリアの国旗の三色が美しい木ということで、この記事に使ってみました。

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Albero di pieris japonica in tricolore della bandiera italiana
nel giardino Shosei-en, Kyoto, Giappone 29/3/2009
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-02-23 23:59 | Insegnare Giapponese | Comments(4)

年末紙退治は『月刊日本語』から

 うちでの大掃除にあたって一番手ごわいのは、紙退治・本退治です。あちこちに旅行に出かけてもらった観光案内や地図、マルケの私立イタリア語学校やペルージャ外国人大学・シエナ外国人大学で学んだとき、教育実習の一環として授業参観をしたときの教科書・ノート・プリント類、大学・大学院の卒業論文を書き上げるために用いた資料やいくつもの草稿、大学や市民講座、学校に個人授業で日本語を教えるために作ったプリントなどなど、いつか再び旅行するとき、教えるとき、メルマガやブログの記事を書くときに使えるだろうと取っておいたものが大量にあるものの、実際に使うのはそのごく一部で、しかも必要なときにどこにあるのか分からず、探すのに苦労するという状態です。

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 どこから手をつけていいか分からない状況なのですが、12月の日本語能力試験後、N2を目指して勉強する生徒さんのために、N2対策本や中級の教科書、中級の日本語教育に役立ちそうな本をあれこれと日本から取り寄せたので、その本を入れる場所を確保するためにも、まずは以前から気になっていたこの写真左手にある1年間分の『月刊日本語』を処分することにしました。2007年から2008年にかけて、アルクの通信教育講座、NAFL日本語教師養成プログラムを受講した際に、受講中毎月日本から送られてきた雑誌です。2007~2008年は、ペルージャ外国人大学の大学課程で日本語・日本文化を教えながら、よりよく教えられるためにとこの通信教育を受講し、かつシエナ外国人大学の外国語・第二言語としてのイタリア語教授法を学ぶ大学院課程に通っていました。シエナの授業や教育実習、演習は1~3月に集中していて、その期間だけシエナにいればいいのでそれが可能だったのですが、いろいろ手を出しすぎたこともあって、アルクの通信教育講座は期間内に修了できたのに、シエナの大学院課程は、追加の授業料が不要な期間内に試験を受け、卒業論文を仕上げることができず、決して安くはない1年分の授業料を、試験と卒論、つまりは卒業のために払うことになってしまいました。NAFL日本語教師養成プログラムについては、アルクが日本から写真右手の講座の教科書やCDを送付するのに、小包の内容物として講座名を書かずに本・CDと記載し、にも関わらず通信教育講座の受講料総額を記していたため、本来は教育のための費用なのでかからないはずの関税20パーセント、200ユーロを受け取り時に郵便配達員が請求して義弟が支払ってしまい、後からメールを書いたり、郵便局に行って話を聞いたりしたものの、責任者からの返事がなく、払い戻しが可能な間に取り戻すことができず、取られ損に終わったという悔しい思い出があります。通信教育講座自体はとてもよくできていて、すでにイタリアで日本語を教え、外国語教授法については、ペルージャ外国人大学の外国人へのイタリア語教育の学士取得課程で学んでいたこととの相乗効果で、多くのことを学ぶことができました。音声学や教授法など、先にイタリア語で学んでいたことを日本語で学び、こんなふうに訳されているのだと知ったことも多かったです。

 『月刊日本語』にも興味深い記事があり、授業で使った教材もあるのですが、すべてを読みとおしていたわけではありません。時々授業に使える教材はあるものの、この8年間に読まなかったものの方が多いのだからと、恥ずかしながら今日になってようやく処分を始めました。日本語を教えるのに役立つ本やソフト・サイトの紹介など、後で参考にしたいものやじっくり読みたい記事だけ取っておいて、残りは処分したら、12冊から3・4冊分までには紙の数、ページ数を減らすことができました。今後時間があるときに読んで、読み終えたら捨てようと思う記事も多い一方、今後の授業や購入する本の決定に役立ちそうな情報も、手元に残してあります。

 イタリア語・イタリア文化・イタリア語教育のノートやプリントも、えいやとメルマガやブログで紹介して、そうして大半を処分してしまうつもりでいます。ちょうどイタリア語学習メルマガを再発行するきっかけにもなって、よさそうです。観光案内も旅行の記念になり、いつか再び訪ねるときに役に立つかもしれないとは言え、たとえば2007年の新婚旅行で行ったときの宿やレストランは、まだ存在するとしても、設備やもてなし、料理が今もあの頃のままとは限りませんし、イタリアの市町村でも、最近はインターネットで最新の詳しい旅の情報を提供するところも増えてきているので、古い旅行案内で空間をうずめていてはいけないという気がしています。

 もっと他の簡単なものから手につけないといけないのでしょうが、うちの場合、わたしの場合も夫の場合も、一番目につく形で多すぎ、あふれ、片づかずにいて、ほしいときには見つからないのは紙類なので、少しでも紙退治をして、書斎や家をすっきりできればと考えています。

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In Giappone si fanno le pulizie di fine anno; ieri le ho iniziate con le riviste 2007-2008 per gli insegnanti di giapponese. Rileggendole ho trovato molte informazioni utili ma sono riuscita a scartare la maggior parte delle riviste. Mi restano ancora molti quaderni e dispense dei corsi di italiano, della didattica dell'italiano L2, della lingua e cultura giapponese e le bozze di traduzioni ecc, ma la battaglia è già iniziata e ora proseguirò!
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-12-28 23:59 | Insegnare Giapponese | Comments(2)

日本語学習お役立ちアプリObenkyo、入門者にもJLTP対策にも~英語による紹介映像リンクあり

 昨年学校で教えた生徒さんが、日本語の初級講座開始前に、独学でひらがなやカタカナをほぼ身につけていたので、わたしも同僚の先生も驚いたのですが、そのとき手にしたスマートフォンの画面を示しながら、「このアプリケーションで勉強したんですよ。ほら、こんなふうに使えて、とっても便利なんです。」と、教えてもらったのが、このObenkyoです。

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Immagine presa dalla pagina, Obenkyo - App Android su Google Play

↓↓ Link per avere le informazioni dell'applicazione Obenkyo e scaricarla
- Obenkyo - App Android su Google Play
(In fondo all'articolo troverete informazioni più dettagliate scritte in italiano)

 日本語の入門から上級まで、それぞれの力や学習目標に応じて使うことができ、訳や説明が英語で付された日本語学習アプリケーション、Obenkyoは、上のリンク先のページから無料でダウンロードして、使うことができます。

 このアプリケーションでどんなことができるかを英語で説明した映像も、ご紹介します。興味のある方は、参考にしてください。



 ただ、この生徒さんからObenkyoがよくできていてすばらしいと聞いたとき、わたしはスマートフォンを持っておらず、当時Obekyoは携帯電話上でしか使うことができませんでした。さらに、わたしは、教科書を使って読み、紙に書き、声を出して覚える古典的な方法こそ最も効果的だと信じていたので、そのときは特に調べてみることをしませんでした。

 それが、インスタグラムでわたしを見つけて授業に通うようになり、わたしがメールで連絡するように言うまでは、連絡はフェイスブックのメッセージを使って行っていた新しい生徒さんが、「仕事が忙しく疲れもあって、家では机に向かって、ひらがなを確実に覚える時間が取れない」と言い、けれども、ひらがなが頭に入った状態でなければ教科書を先に進んでも授業内容に集中できない性質だと知り、「これは、あのアプリケーションが役に立つのではないか」と思いました。スマートフォンが常にそばにあり、使い慣れているので、この学習ソフトであれば、忙しくとも細切れの時間で勉強できる上に、本人が使い慣れた携帯電話で、ゲーム的感覚でひらがなを学ぶこともできそうだと考えたのです。そこでさっそく、かつての生徒さんに連絡を取って、アプリケーションの名前を教えてもらいました。

 新しい生徒さんに役立ちそうなのは、次の点です。

・ひらがなやカタカナが、ローマ字の読みつきで、携帯電話の画面いっぱいの大きな文字で現れ、画面の矢印に従って、指で画面上の仮名をなぞることができる。

・正しい仮名や正しい読みを選択肢の中から選んでいくと、すぐに合っていたか間違ってたかが分かり、最後に得点も出るので、ゲーム感覚で勉強できる。

 単にさっと参照するときでも、教科書やプリントを開くのはおっくうでも、手にしているスマートフォンのアプリに、知りたい仮名がすぐに大きな文字で現れるなら、面倒ではないはずです。

 まだじっくりすべての機能を見たわけではないのですが、語彙や漢字が日本語能力試験(略称JLPT)のレベル別に振り分けてあり、品詞や語彙の英訳が添えてあります。「知識の有無ではなく日本語の総合的運用能力を図るため」と称して、新しい日本語能力試験では、各レベル対応の語彙や漢字の一覧が提示されないのですが、本来語彙や漢字には、こういう順序で積み上げるように覚えていくのが望ましいという順序や目安があって、試験はそれを目安に作成しているはずです。いえ、毎年生徒さんたちが、「今年は漢字/リスニングが前年に比べてひどく難しかった/簡単だった」と言うことを考えると、実はその目安がないのかもしれません。けれども、受験する側、受験を助ける側としてはその目安が必要なわけで、かと言って古い試験の基準を古書で購入しようと思えば、アマゾンで見つかるものの、とんでもなく法外な値段です。このアプリケーションで語彙や漢字の振り分けに利用している基準は何かと思って、作成者のサイトの記述を読み、参照元と分かった情報を載せているサイト、http://www.tanos.co.uk/jlpt/の作成者がどんなふうに語彙を振り分けたかという説明を読んでみて、これならかなりの信頼が置けそうで、何らかの形で必要な目安として役に立つと考えました。

 Hoepliの教科書を使うにせよ、『みんなの日本語』を使うせよ、このアプリケーションで確認すれば、たとえばN3を目指す生徒さんであれば、どういう漢字や語彙を特に学ぶ必要があるかが分かるために、教員側も、授業の準備がしやすくなります。

 こういう目安さえあれば、かつて日本の高校の国語の教員として、先輩の先生方に鍛えに鍛えられた現代文・古典の試験問題や練習プリント作成力にも助けられて、日本語能力試験を受ける生徒さんの受験勉強を助けながら、並行して教科書を進め、総合的な日本語の力をつけていく役に立てます。

 ちなみに、このアプリケーションは今ではパソコンからも利用可能になっています。そうして、この学習ソフトを作ったのも、JLPTのレベルわけの元となるサイトを作成したのも、それぞれフランス語、英語を母語とする人で、両者とも日本語を教えることを仕事としているわけではないのに、熱意でこれだけのソフトやサイトを作り上げたことがすばらしいと感嘆しています。



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Obenkyo

- Un'applicazione gratuita e molto utile per imparare il giapponese ma anche per insegnarlo. Sarà grande aiuto sia per i principianti assoluti che per chi pensa di sostenere l'esame JLPT di qualsiasi livello.
- Sullo schermo intero del cellulare (ora disponibile anche su PC) compare un grande carattere di hiragana, katakana o un kanji e potete calcalro con il vostro dito nell'ordine indicato dalla freccia sullo schermo oppure potete scrivere sullo schermo con il dito la lettera indicata in roma-ji dall'applicazione ed essa vi dirà se la risposta sia corretta o no. Ci sono anche gli esercizi di riconoscimento degli alfabeti giapponesi che potete fare un po' come gioco perché vi dà subito una risposta corretta e il punteggio.
- I kanji e i vocaboli sono classificati a seconda dei livelli dell'esame JLPT, quindi vi è utile per ripasso ma anche per sapere quali vocaboli e kanji dobbiate acquisire per il superamento dell'esame.
- Un nostro allievo dell'anno scorso ha imparato quasi tutti gli hiragana e katakana prima dell'inizio del corso e ha raccontato a noi insegnanti che per lo studio aveva utilizzato questa applicazione da lui trovata molto utile e valida. Ma purtroppo all'epoca non avevo uno smartphone e l'applicazione era disponibile solo sul cellulare. Un mio nuovo allievo, diversamente dagli altri allievi universitari, impegnato nel lavoro e non ha tempo per studiare, così ho ricordato l'applicazione tanto lodata dal mio ex allievo, gliene ho chiesto informazione, l'ho installata e sembra davvero molto utile non solo per imparare il giapponese ma anche per insegnare chi voul dare l'esame JLPT.
- Nell'articolo potete trovare il link per avere le informazioni dell'applicazione Obenkyo e scaricarla. Troverete anche il video che illustra in inglese come si può studiare il giapponese utilizzando Obenkyo.
- Il giorno dell'esame JLPT si avvicina. A tutti coloro che pensano di sostenere l'esame, in bocca al lupo!
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LINK
- Obenkyo - App Android su Google Play
- Obenkyo - Un autre blog de dévelpeeur android
- www.tanos.co.uk - Japanese Language Proficiency Test Resources

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-11-24 23:59 | Insegnare Giapponese | Comments(4)

洗濯のイタリア語と悪臭退治90度から回し、イタリア

 2005年秋に購入してから11年になるドラム式洗濯機で、今朝洗濯しようと思ったら、洗濯槽から悪臭がするのに気づきました。洗剤や柔軟剤を入れる取り外し可能な部分や、汚水がたまる部分は、使用説明書に書かれているように定期的に洗うようにしているのですが、説明書に書いてあるのに、していないことがありました。

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 洗濯槽に汚れや臭いがつくのを避けるために、月に1度は水温90度で洗濯することと書いてあるのですが、妙に賢い我が家の洗濯機は、たとえば洗濯物の量によって洗濯に使う水の量を加減することができるのです。使用説明書によると、うちの洗濯機で90度のお湯での洗濯は、綿(cotone)コースを選んだ場合のみになっていて、あとのコースはすべて水温が60度以下となっています。ひょっとしたら他のコースでも90度の熱湯で洗うことが可能かもしれないのですが、そもそも二人暮らしで90度でも色落ちしない綿の衣類の洗濯物が一度にそんなにたまらない上、一度だけ最初に綿のコースで洗ったら、丈夫なはずの食器用ふきん(asciugapiatti)や台所用手ぬぐい(asciugamano)まで、周囲がほつれたり、穴が開きそうになるほど、洗い方が強力であることが分かったため、以後は90度での洗濯はしていませんでした。

 イタリアに暮らしているため、イタリアで販売される洗剤や柔軟剤を使っており、洗濯機もイタリア製なので、イタリア語で、洗濯機の悪臭を取るにはどうしたらいいかを、インターネットで調べてみました。すると、よっぽどひどい場合でなければ、「水温90度で何も入れずに洗濯コースを選んで洗濯する」だけで臭いが取れる場合が多いし、もし心配であれば、あるいはそれでも取れなければ、「水温90度かつ酢を加えてから回しをするといい」とあり、それでもだめな場合には、何か特別な洗剤を購入して使わなければいけないと書かれています。

 我が家で使用している酢は、市販のバルサミコ酢と、義父母が赤ワインを利用して作っている自家製の酢です。悪臭取りに使うのに、バルサミコ酢は論外でしょうし、義父母自家製の酢は、色が赤っぽい上に、市販の酢に比べてかなり強いという印象があるため、何か問題があってもいけないと思い、とりあえずは、水温を90度に設定し、何も入れずに綿コースを選んで、洗濯機を回してみました。イタリアの洗濯機は、洗濯を一通り終えるまでにひどく時間がかかるのですが、綿コースは一番念入りに力強く洗うため、2時間以上かけて、洗います。洗濯機がそれだけ長い間、90度の熱湯を何度も注いだり、回したり、排水したりを繰り返してくれたおかげで、幸い、酢を使わずとも悪臭を追い払うことができました。その後、いつもより多めに洗剤を入れて洗ったら、洗濯物には洗剤に含まれる芳香剤の香りだけがしていました。

 こういう話だけで終わるのもどうかと思い、イタリアで暮らす日本の方、あるいは日本で暮らすイタリアの方のお役に立てばと、洗濯関連のイタリア語・日本語を併記し、絵も添えてみました。かつて同僚の先生が日本に帰国したとき、日本に家族で移住した元教え子から、柔軟剤を日本語で何と言うか教えてほしいと言われたと、話を聞いたことでもありますし。

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Lessico del bucato in italiano e in giapponese

- Alcune parole non si trovano quasi mai nei manuali di lingua straniera, ma servono assolutamente per vivere nel paese in cui si parla la lingua.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-11-09 23:59 | Insegnare Giapponese | Comments(5)

忙しい外国人学習者に便利な平仮名練習帳で「ん」まで学習終了

 大学や学校の授業であれば、日本語の授業が週に数日あって、同僚の先生と協力しながら、宿題も課しながら、平仮名と片仮名の学習は2、3週間で、あいさつなどと並行して教えて、授業を先に進めていくことができます。

 一方、教える対象が社会人の場合は事情が違います。数年前に受け持った社会人向けの講座では、授業が週に1日90分だけで合計の授業数も少なかった上、受講生には学習したことがまったくない人から奥さんが日本人で中級程度という人までいろいろなレベルの人が混在していたため、授業でも軽く扱うけれども、宿題として学習に使える教材を提供して、定着・練習は自宅でするように言うという手段を取りました。そのとき半数以上の生徒がすでに平仮名・片仮名はほとんど知っていたという事情もあったのですが、生徒さんたちの中には、仕事が忙しくて勉強時間が取れず、結局講座が終わるまで、平仮名・片仮名がおぼつかないという人が2、3人いました。
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http://www.kodomo-kotoba.info/(PDF)

 これまでわたしが個人授業をしてきた生徒さんは、すでに独学や大学などで片仮名・平仮名を身につけた人が多かったのですが、今一番新しい生徒さんは、個人授業でうちで教える生徒さんとしては、初めてゼロから日本語を学習する人です。昨年学校で教えた生徒さんは、日本語ゼロの状態から授業を始める予定で計画を組んでいたのに、ふたを開けてみたら、すでに自分で独学で平仮名・片仮名をほぼすべて覚えていたので、教員一同びっくりしました。そういうこともあって、初めは新しい生徒さんがどれくらいうちで勉強時間を取れるだろうかと様子を見たのですが、とにかく仕事が忙しくて、夜帰るのも遅く、帰宅したらしたで疲れて勉強する余裕がないようです。

 ということで、最初の2回の授業では平仮名と並行して、あいさつや初めて会ったときの会話なども勉強したのですが、どうも最初に、平仮名だけでもまずは授業でしっかり身につけてもらわないとつらそうだと判断し、本人もその方がありがたいとのことだったので、今日の4回目の授業までは、少しずつ平仮名の学習を進めてきました。

 以前の記事でも書いたように、大学や学校の授業で週に一定の時間数が確保できるのであれば、ひらがなの練習をしながら多くの語彙を覚えていく心と頭の記憶容量の余裕もあるのですが、今回の生徒さんの場合は、まずは平仮名に集中した方がよさそうなので、覚える語彙はできるだけ限った方がよさそうです。

 それで、そういう生徒さんの必要に応じて授業を進めるにあたって、何かこれと言う教材はないかとあれこれ探したものの、なかなかいいものがないとあきらめかけていたのですが、ふと思いついて、日本で暮らす外国人児童・生徒用の教材をインターネットで探してみたら、社会人用にはどうかという点もありはしたのですが、とてもいい教材が見つかりました。

 次のリンク先に、教材の説明とダウンロードできるリンクがあります。

- JYL Project こどもの日本語ライブラリ - 冊子教材(練習帳) 外国人児童のためのかな練習教材 『50音順かな練習帳 ひらがな』

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http://www.kodomo-kotoba.info/(PDF, p.7)

 日本の子供向けの教材も探してみたのですが、幼稚園、あるいは入園前の学習教材として使われることを想定しているからか、書き順やそれぞれの仮名を使った言葉のイラストつき紹介があるのはよかったのですが、むやみに文字が大きくて、たとえば「あ」の学習だけでプリント1枚というようなものが多かったのです。一方、この教材は、外国人の小学生・中学生を対象としているため、ア行、カ行などの5字ごとにプリント1枚という体裁をとっていて、勉強も復習もしやすいし、字の大きさや練習すべき数もうってつけです。同じページで、書き順を見ながら、なぞって書く練習できるというのも便利です。

 そうして、この教材で何よりもありがたいのは、下の「よんでみよう」に並んでいる言葉がすべて、それまで学習した平仮名の文字だけを使って書かれていることです。ですから読みながら、それまでに学んだ平仮名が定着しているかどうかを確認することができます。最初の授業では、「あいうえお」を教えたときに、「あお」・「いえ」・「いいえ」・「うえ」などの言葉も、わたしが発音するのを聞いて書いてみて、それで答え合わせをして、意味を教えて発音練習・書く練習をするという形を取ったのですが、それではその5字は記憶しやすくなっても、別に言葉を四つも覚えることになり、本人も大変ですし、授業を進めるにも時間がかかります。この練習帳のように、それまで学んだ文字だけを使った言葉を絵つきで紹介してあれば、「読めるかどうか」をわたしも生徒さん自身も確認できる上に、絵という視覚教材のおかげで、視覚・聴覚・触覚(自分で実際に書いてみる)など複数の感覚を動員するため、記憶にも残りやすくなります。何事もただ説明で与えられたことよりも、まずは自分で頭をひねって少しでも考えてから答えを聞いた方が記憶に残りやすいのですが、そういう意味でも、絵のおかげで入門者でも言葉の意味を推測できるので、学習に適しています。そうして、5字に対して5語を学ぶことになっているため、言葉の記憶に費やす労力も少なくてすみます。

 本来、日本で暮らす外国人児童・生徒のために作成された教材ですから、外国で日本語を学ぶ社会人が使う場合には、注意しなければいけない点もいろいろあります。日本に暮らして日本語に囲まれているかどうか、学習者の年齢など、さまざまな条件によって、学ぶのに適した言葉や教材は違ってくるからです。たとえば、「こえ」など色や形がないものや「きく」などの動詞は、外国で暮らす外国人入門者が学ぶにはとっつきにくい言葉ですし、「わに」は子どもは楽しんで覚るでしょうが、外国に暮らす社会人学習者には、むしろ基本語彙でもある「にわ」の方が学習する語彙としては適切です。幼い学習者向けの「このじはなんだろう?」というページなど、社会人向けの教材としては適さないと判断したページは、印刷しませんでした。

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http://www.kodomo-kotoba.info/(PDF p.15)

 宿題として、あるいは授業で予定していた内容が終わった場合のためにと、こちらのページも印刷しておいたのですが、予想以上に学習に役立ったので、びっくりしました。学習者は、たとえば猫の絵を見て「ね」と「こ」を探す必要があるのですが、そうして試行錯誤しながら正しい文字を探すことを通して、生徒さんもわたしも、どの文字がまだ定着していないか、どの文字はきちんと学べているかがすぐに分かるからです。

 今日の授業では引き続き、この教材を使って、あいうえおの「ん」までを終えることができました。次回の授業では、これまでの平仮名の復習も兼ねて、濁音や半濁音・拗音をいっしょに勉強していく予定です。今のところは生徒さんが、幸い楽しんで勉強してくれているので、それがやっぱり一番うれしいです。


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Lingua Giapponese; un ottimo materiale online (PDF) per lo studio di Hiragana

- Buon materiale per chi vuole studiare o ripassare gli alfabeti hiragana del giapponese ma non ha molto tempo.
Ecco il link: http://www.kodomo-kotoba.info/booklet/pdf/ws_hiraganar-renshucho_50onjun_V1.pdf
Ieri un nuovo allievo ha imparato fino a ん, studiando con questo materiale insieme a me.
[Ma tutto è in giapponese e creato per gli allievi stranieri residenti in Giappone, quindi si ha bisogno di un insegnante/familiare/amico giapponese per utilizzarli come principianti.]
- Si può esercitarsi a scrivere gli alfabeti giapponesi (anche a pronunciarli se con insegnante) vedendo l'ordine di scrittura e ricalcando le lettere. Per cinque lettere di hiragana vengono introdotte solo 5 parole composte solamente dei caratteri già precedentemente acquisiti, quindi a mano mano che lo studio va avanti, si può continuare a ripassare le lettere già studiate e in più c'è meno fatica per memorizzare il lessico.
- Attenzione! Alcuni vocaboli sono importanti e fanno divertire i bambini ma non sono molto adatti agli adulti stranieri principianti. Poi alcune pagine non sono tanto adatte per i discenti adulti, ma questo ci si vedrà subito.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-10-28 23:59 | Insegnare Giapponese | Comments(2)

鯉と日本語・日本文化

 日本語の新しい生徒さんは社会人で、旅行で何度か日本を訪ねたことがあり、日本文化に興味を持って、日本語を勉強したいと考えるようになったのですが、仕事がひどく忙しく大変そうなので、ひらがなの学習を授業中にいっしょに、ゆっくりじっくり終えてから、教科書を進めることに、方針を変更しました。

 「酒」、「すし」など、旅行などを通して知ったという語彙がいくつかあるので、そういう既知の語彙やイタリア語に入った日本語からの外来語を利用して、ひらがなの練習や復習を強化することにしました。新しく学ばなければいけない言葉の数を抑えて、ひらがなを覚えることに集中できるようにするためです。

 そういう既存の知識を利用できる日本語からの外来語として、今日は「こい」と発音して、ひらがなできちんと書けるかどうかを見てみました。日本の錦鯉は、イタリア語ではふつうの鯉、carpaと区別して、carpa koiと呼ぶのです。

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Carpe koi, Castello Nijo, Kyoto 6/4/2009

 生徒さんが書く前に、鯉を知っているかどうか尋ねてみたのですが、思いもかけない返事が返ってきたので、びっくりしました。

 「知っていますよ。ヤクザなんかの入れ墨によく描かれている魚のことでしょう。」

 入れ墨に疎いわたしは、遠山の金さんの桜吹雪は知っていても、生徒さんが「インターネットの写真でよく見かける」ほど、鯉が入れ墨の題材として人気があるとは思いもしなかったので、びっくりしました。

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 「鯉と言えば、すぐに頭に思い浮かべるのは、日本庭園ではないかと思うのですが。」
とわたしが答えると、今度は生徒さんの方が驚いていました。

 入れ墨に彫られる象徴的な意味が、鯉にはあるのではないですかと聞かれて、古来、中国で滝の激しい流れに逆らってのぼることができた鯉は龍になることができると言われ、日本では端午の節句に鯉のぼりを飾って、男の子の成長を祝い、祈るのだという話はしておきました。授業後に調べてみたら、どうやらそういう説明でよかったようで、ほっとしました。そうして、異文化ではなく、同じ文化圏に暮らしていても、あるいは同じ家に暮らす家族であっても、何かの言葉を聞いて、連想するものが違うということは、そう言えばあるなと、思い至りました。

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 写真はすべて、数年前、桜が花盛りの頃に夫と京都の二条城を訪ねたときのものです。二条城の堀の橋を渡っていたら、鯉たちが近寄ってきたので、何かないかとリュックの中を探した夫は、パンの残りを見つけて、それをちぎって、鯉にやっていました。

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Alitalia & Carpe Koi del Castello Nijo di Kyoto 6/4/2909

- Quando abbiamo guardato il fossato del Castello, si sono radunate molte carpe koi. Mio marito cercava qualcosa nel suo zaino; si ricordava di avere un pezzo rimasto del pane servito durante il volo Alitalia, l'ha trovato e ha cominciato a dare i pezzettini del pane alle carpe. Le carpe sembravano molto contente :-)
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LINK
- it.wikipedia.org - Carpa koi
- ja.wikipedia.org - コイ
- Lucky Round Tattoo - 鯉(カープ)のタトゥーの意味

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-10-19 23:59 | Insegnare Giapponese | Comments(6)

懐メロ、授業準備と方言・日本語・イタリア語

 「太鼓の音が聞こえてきた」、「けいこを続けていれば、わかってきますよ」、「生まれた川に戻ってきます」(すべて『みんなの日本語 中級I 本冊』から引用)と、同じ「~てくる」という表現を使っても、意味・用法はそれぞれ違います。

 どうすれば、混乱なく生徒さんに理解してもらえるだろうと、授業のプリントを準備していたら、懐かしい歌が心に浮かびました。

 「行ったきりなら 幸せになるがいい 帰ってくるなら いつでもおいでよ」
 「帰ってこいよ 帰ってこいよ 帰ってこいよ」

 今調べてみると、『勝手にしやがれ』は1977年、『帰ってこいよ』は1980年の歌ですから、それぞれわたしが10歳、13歳の頃にはやっていた歌です。にも関わらず、サビの部分などしっかり覚えているのは、スーパーなどの店頭でよくかかっていたため、また、親がよく見ていたテレビの歌謡番組で、しばしば歌われていたためでしょう。

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Vite americana @ Eremo di Camaldoli 1/10/2016

 まだ日本の高校で国語を教えていた頃、教職員の飲み会の二次会か三次会で、皆が代わるがわるカラオケで歌っていたときに、先輩の先生がしみじみと言ったことがあります。「おれの年頃になると、この歌はあのときのって、人生の思い出になる場面ごとに、この歌っていう歌があるんだよな。」当時、二十代だったわたしは、半信半疑で聞いていたのですが、今になって、そのときのその先生の感慨が分かるような気がします。

 閑話休題。先の二つの歌をきっかけに、中学3年で、卒業が目前だった冬休みに、突然東京から松山に引っ越し、転校することになったときのことも思い出しました。

 まだ転校したばかりの頃、教室で同級生が「帰ってこうわい」と言ったので、戻るものと待っていたら、いつまでも姿が見えず、後になって、伊予弁では単に「うちに帰ります」の意味だと知りました。

 掃除の時間に、「机をかいて」と言われて、「どこに机をどうして描かなきゃいけないんだろう」と思っていたら、「机を運んで」の意味だと分かるまでにも、しばらく時間がかかりました。

 愛媛県立高校の教師となってからは、今治、野村、内子と、三つの市町村の三つの高校に勤めて、同じ愛媛県でも、アクセントやイントネーション、語彙が地域によって違うことを興味深く観察しました。転勤が決まって、初めて野村高校にあいさつに行ったとき、事務室で事務の方同士が交わしていた会話がほとんど理解できなかったので、どうしようと慌てたのですが、実際に勤務してみると、まったく問題ありませんでした。

 同じ人でも、方言を共にする親しい人とくだけた話をするときには純方言で、他の地方から来た同僚には方言色を和らげて話す傾向があるからだと、イタリアの大学で社会言語学をいろいろ勉強した今はよく分かります。

 これはその土地に暮らして、外国語を身につける場合にも注意が必要な点で、たとえば長くイタリアに暮らして、高齢者の介護をしながらイタリア語を学んだ移民は、もっぱら方言で話す高齢者とその家族とのやりとりの中で学ぶために、方言、あるいは方言色の強いイタリア語を身につけてしまう傾向があります。一般的には、共通語に近い言語を話すとされる学歴の高い人でも、住民が方言を誇りに思い、職場などでもよく使う地域に暮らしていれば、くだけた場面のみならず、職場でも町角でも方言を使いがちです。そのためでしょう、大阪に長く暮らしたというある英語指導助手(AET)のアメリカ人男性は、日本語のつもりで大阪弁を話していました。わたしがかつてペルージャの中心街の同じアパートで暮らしていたドイツ人女学生も、イタリア語をまったく知らずにペルージャに勉強しにきて、バジリカータの仲よし女性二人組と同じアパートで共同生活を送りながら学び、さらに恋人がナポリの男性だったため、ペルージャに暮らし、先生が標準語に近いイタリア語で話す大学で学びながらも、南部の訛りが色濃いイタリア語を話すようになりました。方言を理解できて、話せるのはすばらしいことなのですが、ただ、服装や靴と同じように、言葉もまたTPOによって、使い分ける必要があります。イタリア人は高齢者でも、今はテレビのおかげで、仲間内では方言、改まった場面では方言色が薄いイタリア語と、使い分けられる人が多いのですが、イタリアで外国人として、身内や仲間うちで使われるくだけた口語表現や方言の中で生活しながらイタリア語を学ぶだけでは、くだけた場面やその地域では通用しても、改まった機会になるとどうかなということになりかねませんので、注意が必要です。

 今夜はもう遅いので、明日は早起きして、授業用のプリントを完成させるつもりです。

 写真は、土曜日に訪ねたカマルドリの庵の塀を覆っていたツタの葉です。

関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- 語学本選び買ったら開いて学べ、日本語・フランス語で初級から中級へ JLPT N3 & DELF B1 / "Minna no Nihongo Chukyu (Livello Intermedio) I" & "Shin Kanzen Master JLPT Grammar N3
- イタリアの方言と日本語特訓の成果その1
イタリア語の化石化
- イタリア語のTPO / Le varietà dell’italiano e le situazioni comunicative
- ウ入りパスタと恋のコーヒー、外国語学習入門期の罠 / Tranfer a livello fonetico nell’apprendimento della L2

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-10-05 23:35 | Insegnare Giapponese | Comments(4)

うれしい報告と新しい生徒さん、日本語のあいさつの歌

 大学の日本語の試験の点が今ひとつで、再挑戦しようと思って、低い合格点を退けたものの、数か月勉強せずにいたら、日本語をすっかり忘れてしまい、夏休み明けには試験があるのに、どこから手をつけていいか分からない。最近わたしが日本語を教えてきた若者の一人は、そういう事情で、わたしのところに個人授業に通うようになりました。

 引き受けた当時は心配していたのですが、幸いやる気は十分にあり、どうやら問題は、何でもかんでもまるごと記憶してしまう傾向があるので、大学の授業であれ、わたしの授業であれ、同じように問いかければすらすら答えられるけれども、少し問い方を変えると、たちまち分からなくなってしまうという記憶の仕方の癖にあるようでした。

 それで、試験勉強にも使える練習問題や文型整理のプリントを作ると同時に、絵を利用して、問い方をいろいろ変え、「まるおぼえ」ではなく「考えて」答えられるように、訓練をしてきました。9月に入ってからは、英語やドイツ語の試験が毎週複数あって、大丈夫かしらと心配していたのですが、昨日の朝電話があって、「満足な点数を取って合格することができました。ありがとうございます。」という電話がありました。ほっとしましたし、すぐに電話をしてくれて、うれしかったです。「今回の授業はおとといで終わりですが、冬の試験前には、よろしかったらまたお願いします。」とのことでした。

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 昨日の午後は、新しくゼロから日本語を学習するという社会人の生徒さんとの初顔合わせでした。大学や語学学校、町の語学講座と違って、個人授業では、個人の希望に合わせて、学習内容や教科書、学習方法も決められるので、生徒さんが将来日本語を使って何をしたいか、どういうレベルまで到達できたらと望んでいるかということを、質問を通して聞き出し、初めての出会いの際のあいさつや日々のあいさつ、ひらがななどを、いっしょに勉強しました。やる気がありそうで、これからが楽しみです。

 採用する教科書なのですが、この春、N3受験を目指して学ぶ中級に上がった生徒さん用にと、中級の教科書をいろいろ探したとき、わたし個人としてはよくできていると気に入っているHoepliの教科書は、初級までしかイタリアでは販売されていないことを知り、残念に思いつつ、これまでチームを組んで教える際に、しばしば使ってきた『みんなの日本語』を使うことにしました。

 それで、長期的に勉強するつもりであるならば、やはり同じ教科書を使い続けた方がよかろうと、新しい生徒さんの教科書も『みんなの日本語』がいいだろうかと昨日は考えたのですが、今朝になってから、どこで注文するのが一番いいかと、アマゾン日本・イタリアのサイトなどで調べるうちに、だんだん迷いが出てきました。アマゾンイタリアでは、『みんなの日本語』の評価がかなり高いのですが、アマゾン日本では指導法の古さを指摘するコメントもかなりあります。さらに、漢字やロールプレイ、作文練習などが教科書にはいっさいなく、別冊で購入するか、教える側が進度に応じて取り上げる必要がある上に、何よりももととなる指導法が古すぎるのが問題だと思い、結局はHoepliの教科書にすることに決め、それから、あいさつやひらがなの学習によさそうなウェブページを探しました。そうして、そうした情報をメールで新しい生徒さんに知らせました。

 あいさつと言うことで、今日は彦根の龍澤寺で2009年春に見かけた、あいさつへの言及もあるポスターの写真を添えています。そうして、教材を探していて見つけた、社会人向けの授業には今ひとつですが、とても楽しい歌をご紹介します。



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Ha superato l'esame di giapponse il ragazzo che ho aiutato a studiare in questa estate. Grazie per la telefonata, ne sono molto contenta :-)
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LINK
- イタリアの方言と日本語特訓の成果その3
↑↑ 彦根の龍澤寺の写真があるので紹介したのですが、たまたま記事も、日本語でも他の外国語の学習でも、丸覚えではいけませんということを伝えています。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-09-29 23:37 | Insegnare Giapponese | Comments(6)

せる・させる、れる・られる~日本語教育と人生

 イタリアでは年に一度開催される日本能力試験(JLPT)の受験日は、今年は12月4日です。わたしが個人授業で教えている若者の一人は、昨年初級認定とも言えるN4に合格し、今年は中級の第一歩、N3合格を目指して勉強しています。

 昨年から、N3対策のために、わたしの授業に通うようになったのですが、もっぱら日本の友人とのおしゃべりやメール交換、アニメや漫画を通して、日本語力を培った上で、日本語能力試験対策の問題集・参考書を使って、主に独学で勉強してきたために、読み・書きにそれは強く、漢字や語彙も驚くほどよく知っているのですが、話し言葉・書き言葉ともに口語表現・俗語表現に偏り、文法的に困った間違いが多く、文を書けば、かつて初級レベルまで教えた大学や語学学校・講座の生徒たちが到底及ばないほどの長さ・構成・内容の作文ができるものの、そういう生徒たちさえ犯さないような句読点の使い方や仮名の書き方、て・に・を・はなどの助詞の使い方に関する間違いがたくさんありました。

 言語の力は、母語・外国語に関わらず、どうやって学習・吸収したか(聞くだけ、書き言葉だけ、交流しながらなど)、どんな場面で身につけたか(親しい間柄での会話・改まった場での話・読書など)、接した言語の特徴(俗語・方言・学術語など)などによって、異なってくるからです。わたしたちの健康が、わたしたちが口にするものや運動量とその内容によって決まってくるように、わたしたちの言語の力も、わたしたちがどんな言語をどんなふうに口にし、耳にし、使ってきたかによって決まるのです。

 大ざっぱにはいろいろなことを知っていて、理解もでき、意思疎通も図れるものの、間違いがてんこもりなので、昨年から、意識的に、全体的にバランスが取れ、できるだけ間違いのない、場に応じた日本語が使えるようにと、作文指導をしばしば取り入れて、教えてきました。おかげで以前は、ぼんやりとこんな感じではないかと理解して、話したり書いたりしていたのが、文法的な面にも意識しながら、読んで書き、聞いて話すことができるようになってきました。

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 N3対策になって新たに登場した文法項目のうち、「せる・させる」、「れる・られる」の使用法をしっかり勉強したいという本人からの希望があって、この1、2か月は、中級の教科書と並行して、『みんなの日本語 初級II』を使って、使役と受け身も勉強してきました。昨日の授業で、このいずれもがきちんと把握できるようになったという手応えがあったので、これからは試験対策を中心に、中級の勉強を進めていくつもりです。

 今教えている生徒には、大学の日本語の成績が振るわずに、親に言われて、大学の試験対策に授業に通うようになった若者もいます。できるだけ、楽しみながら勉強できるようにと、絵を描いたり、トランプの札を使ったり工夫してきました。今週は他の科目の試験がたくさんあるということで、月曜に一度だけ授業をしたのですが、思いがけず、日本や日本語に興味を持ち始めたので、今京都に留学している友人を訪ねて、早く日本に行きたいと言うのを聞いて、とてもうれしかったです。

 「馬を水辺に連れて行っても、水を飲ませることはできない」(You can lead a horse to water, but you can't make him drink )という英語のことわざがありますが、何事も、「させられる」という意識ではなく、相手が「してみたい」と思ってくれるように取り計らいたいと思うと同様に、どうせ何かをしなければいけないのであれば、「させられる」ではなく、「よしやってみよう」という気持ちで取り組んでみたいものだと感じました。

 実は、モンブランが間近に見える展望台へは、友人が行きたいと言い、夫が賛同したので、わたしは「緑の山を歩きたいのに」と思いながら同行したのですが、その結果、あんなにもすばらしい風景が見られたのです。犬も歩けば棒に当たる。今週末は、マルケ州の海辺の町、セニガッリアで、以前にもご紹介したパン祭り、Pane Nostrumがあります。出店や講演が興味深く、海も近いので、行ってもいいよとは言っていたのですが、なんと夫は、二つもの小麦粉を使った実演料理講座に、自分だけではなく、わたしの名前でも受講希望を出して、了承をもらってしまっていました。最近は左肩の可動域がせばまって、ひどく痛むので、ちゃんと教わるとおりのことができるかどうかが心配なのですが、せっかく参加するのですから、「作らされる」ではなく、「喜んで作る」心意気で、臨むつもりでいます。

関連記事へのリンク
- 語学本選び買ったら開いて学べ、日本語・フランス語で初級から中級へ JLPT N3 & DELF B1
- 木を見て森も見る外国語学習
- 優秀な外国語学習者とは
- イタリアアルプスとモンブラン展望台
- パンの祭典、セニガッリア1 / Pane Nostrum, Festa internazionale del Pane a Senigallia 1
- パンの祭典、セニガッリア / Pane Nostrum, Festa internazionale del Pane a Senigallia 2

参照リンク / Riferimenti web
- 日本語能力試験 JLPT - 海外の実施都市・実施期間一覧
- 日本語能力試験 JLPT – N1~N5:認定の目安

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-09-23 18:34 | Insegnare Giapponese | Comments(2)