カテゴリ:Piemonte( 27 )

アルプス岩のトンネルと猫の妖しい関係、きてれつマックブック

 渓流や川の美しいイタリア・アルプスの渓谷、Val Grandeの山はひどく岩がちで、だからこそ水の流れが清らかで美しいのだと思うのですが、一方道路やトンネルを作るには、ひとかたならぬ苦労があったことと思います。

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Galleria della Val Grande 2/9/2017

 8月末から9月初めのピエモンテ旅行中、友人の車について進んでいたら、こんなふうに岩に穴を開け、

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道路を通行する車両の邪魔にならない程度の穴をくり抜いただけのトンネルが、いくつかあったので、びっくりしました。

 岩盤があまりにも強固なので、岩のかけらなどが崩れ落ちる恐れがまったくないと考えたからなのでしょうが、さまざまな角度から荒く削った跡がそのまま残る、ひどく素朴で、荒々しいつくりのトンネルです。

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 出口もこんな感じで、まさに「車の出入りが可能でさえあればいい」という心意気か、左右対称でないばかりか、線ががたがたで、なめらかではありません。日本庭園風に、自然の造形を最大限に生かし、加工を最小限に抑えてあるとも言えます。

 こういう岩をくり抜いただけのトンネルには、最近ピエモンテ・アルプスで何度か出会っただけではなく、6月のアブルッツォ旅行でも見かけたのですが、「削っただけ」という荒削り感が際立っていたのは、このトンネルです。

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 同一のトンネルでも、場所によって岩の削り方が異なり、また、車の照明の当たり具合や、通行時の速度によって写り方が違ってくるため、こんなふうに撮れた写真もあります。

 さて、おととい我が家の猫、ミミについて記事を書こうとしたとき、マックブックに保存した写真の中から、ミミの写真を探すのに、その調べ物をマックの写真アプリに任せ、「猫」とキーワードを入れて、猫の写真を検索したところ、「6件の可能性のある一致」として表れた写真の中に、

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ミミの写真に混じって1枚だけ、この直前の岩のトンネルの写真も入っていました。

 「猫」と言うと、人間の発想では、「四つ足の小さな動物で……」と言うふうに、条件を絞り込んでいきそうなものですが、コンピュータによる映像判断では、しま模様・まだら模様や色も、猫と判断する基準に含まれているのでしょうか。確かに「6件の可能性のある一致」という検索結果であり、はずれは1枚だけで、可能性はあっても実際には違うものが1枚あったというだけではあるのですが、それにしても、荒削りの岩のトンネルのように一見猫とはいっさい関係のなさそうなものを、写真のアプリケーションが「猫であり得る」と判断することもあるのだと、びっくりしました。言われてみれば確かに、車のライトを浴びたこのトンネルに、猫の毛並みに通ずるものがないとは言えません。おもしろいものです。

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Sorprendente galleria di roccia, Val Grande, Piemonte. 2/9/2017

Poi ancora più sorprendentemente
il MacBook ha elencato una fotografia della galleria rocciosa tra quelle del gatto, quando ho fatto la ricerca delle foto per la parola chiave, '猫' ('gatto' in giapponese).
E' vero che si assomiglino un po' gli aspetti, anche se sono totalmente diversi. 
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関連記事へのリンク
- 水と緑美しい渓谷で山歩き、イタリア ピエモンテ (3/9/2017)
- 今週はかまってちゃん猫 (8/9/2017)

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by milletti_naoko | 2017-09-10 23:09 | Piemonte | Trackback | Comments(4)

アルプス山小屋大周遊、イタリア ピエモンテ

 今日は、標高1411mのリーマの村から約千メートル、歩いて山を登り、モンテ・ローザが見える高みまで行くつもりだったのですが、目的地へ向かう道の標高約2000mの付近まで進んだところで、行く手が深い霧に包まれています。

 午後3時から雨が降るという予報が出ていたためもあり、行き交う登山者全員から、目指す頂には行かず、分岐点で、アルプスの山小屋めぐりのコースを歩いて、リーマに下るように勧められました。

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Alpeggio Brusiccia (1943m), Rima San Giuseppe 30/8/2017


 登れば霧を抜けられるかと思っていたのですが、霧が下方にまで立ち込めてくるように見えたので、結局は皆の勧めに従って、標高1950mのあたりの高みに点在する山小屋をいくつか訪ねてから、山を下りました。

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 長時間歩いて、途中から足が震えるほど疲れましたが、美しい滝や川、花に出会うことができ、

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ラズベリーやブルーベリーの実を食べることもできて、眺めもすばらしく、うれしかったです。

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by milletti_naoko | 2017-08-30 21:26 | Piemonte | Trackback | Comments(2)

湖に寄りアルプスの山村へ、教会の外壁きれい ピエモンテ

 今日はドモドッソラから山を下って、オメーニャの町を訪ねました。
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Omegna (VB)
29/8/2017

ピエモンテでは、こんなふうに外壁の壁画が美しい教会に、よく出会います。

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 オメーニャはオルタ湖(Lago d'Orta)の北端の岸辺にある町です。しばらく散歩を楽しみ、観光案内所でフェリーの運航・時刻表や周囲の山の観光情報を尋ね、惣菜パンで軽く昼食を済ませました。

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 それから、オルタ湖の西方にある山を登り、リーマという山村へ行きました。町並みに風情があり、左手にみごとな滝が見えます。自然公園が近い上に、モンテ・ローザが見えるところまで登るトレッキング・コースがありそうだということで、ここまでやって来たのです。

 幸いいいコースがあることを、村の観光案内所で聞いて、地図も手に入れることができました。

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 リーマの教会も外壁を彩る壁画が、とてもきれいです。

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by milletti_naoko | 2017-08-29 23:02 | Piemonte | Trackback | Comments(4)

アルプス文化・聖地めぐり、ピエモンテ ドモドッソラ

 土曜の晩から、スイスとの国境に近いピエモンテの町、ドモドッソラ(Domodossola)に泊まっています。

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Centro storico di Domodossola (VB) 26/8/2017

 歴史的中心街の町並みがかわいらしく、人が親切な町です。

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Sacro Monte Calvario di Domodossola (VB) 28/8/2017

 今日は、町に近い聖地や

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Museo Scienze Naturali, Collegio Mellerio Rosmini
Domodossola (VB) 28/8/2017

博物館を訪ねました。

 明日は別の場所へと移動します。

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Belli il centro & il Sacro monte Calvario di Domodossola,

interessante il Museo Scienze Naturali del Collegio Rosmini,
molto gentile e ospitale la gente locale. 8/2017
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LINK
- pro domodossola.it - Domodossola
- Sacro Monte Calvario, Domodossola - HOME
- Collegio Mellerio Rosmini - Museo Scienze Naturali

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by milletti_naoko | 2017-08-28 19:30 | Piemonte | Trackback | Comments(6)

ロバいる高山から滝へ

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 昨日は、ロバやアヒルのいる山の高みから、 車で山を下って再び登り、

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こちらのみごとな滝、Cascata del Toceを訪ね、滝の周囲を散歩しました。

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 風景も野の花も、とてもきれいでした。

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Simpatici gli asini di Alpe Devero,
spettacolare la Cascata del Toce,
bellissimi i panorami e i fiori di epilobio.
Piemonte, Italy 25/8/2017
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by milletti_naoko | 2017-08-26 23:58 | Piemonte | Trackback | Comments(2)

アルプスの山小屋から

 今夜はピエモンテのこちらのアルプスの山小屋に泊まります。

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Alpe Devero 26/8/2017

 おやすみなさい。

 10分間以上、写真をアップロードしようと試みたのですが、無理のようなので、写真はまた明日、もっとインターネットに接続しやすい場所で、追加するつもりです。

*追記 追加しました。1:37

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by milletti_naoko | 2017-08-26 23:38 | Piemonte | Trackback | Comments(0)

行ってきます

 今朝ペルージャを発って、夫とリミニの友人宅に向かい、3人でフェッラーラによって、古い友人を訪ね、さらに北、ヴァルダオスタまで行って、スイスアルプスを歩いて、アオスタに到着したフランコと合流し、1週間ではありますが、前半はヴァルダオスタ、後半はピエモンテの山を訪ねる予定でいます。

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5/8/2015

 急に決まった話で、わたしは肩もひどく痛むし、何も一番道路も観光地も混雑して、料金が高騰する8月半ばに行かなくともと、最初は行かないと言っていたのですが、夫に押し切られる形で、わたしも同行することになりました。

 宿も急に決めたので、わたしたちは夫婦二組の計4人なのですが、最初の3泊は、ダブルベッドとソファーが二台あるアパート、後半の宿は、訪ねる予定だった国立公園よりもなんと80㎞も離れた山にある宿であることが、フランコの口にしたB&Bを予約してから判明し、はてさてどうなることやら。

 写真は、昨年ピエモンテで訪ねた元修道院です。

 この記事は予約投稿で、すでに出発当日の午前3時10分です。宿はどちらもWiFiがなさそうですし、旅行中の記事はすべて書いてから出発しようと考えているのですが、さてできますかどうか。

*追記
 予約投稿のつもりが、「予約投稿」の欄にチェックを入れるのを忘れて送信してしまいましたので、もう発行したということでよしとすることにしました。

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by milletti_naoko | 2016-08-13 03:20 | Piemonte | Trackback | Comments(4)

大天使の祝日と聖ミカエルのサークラ、ゆかりの聖地を結ぶ線

 今日は、カトリック教における三大天使、ミカエル、ガブリエル・ラファエルの祝日です。中でも、大天使ミカエルは、昔から各地で人々の信仰が篤く、名高いフランスのモン・サン・ミシェルをはじめ、ヨーロッパ各地に、聖ミカエルを祀る多くの教会が建てられ、中世以来、多くの信者がこうした聖地へと巡礼の旅に出ています。

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Abbazia Sacra di San Michele, Avigliana (TO), Piemonte  1/8/2015

 上の写真は、そうした聖地の一つ、ピエモンテ州の高い山の上に建つサークラ・ディ・サン・ミケーレ修道院で、

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Olio su tela di Antonio Maria Viani @ Sacra di San Michele

この大天使聖ミカエルの絵画は、サークラの祭壇に飾られています。

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 わたしたちが修道院を訪ねたのは、今年8月のピエモンテ旅行の途中です。山の上にある大きな修道院は、高速道路で向かう途中、まだかなり遠い場所からもよく見えて、中世の巡礼者が、はるか彼方に修道院を見つけたときの感慨を思いました。

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 一人6ユーロの入場料を払うと、こんなふうに、修道院の説明を記した観光案内を借り受けて、説明を参照しながら、訪ねることができます。日本語もあると聞き、めずらしがって、わたしは日本語の観光案内を借りました。

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 こんなふうに、歴史や見どころの説明があって便利です。

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Scalone di Morti

 ただ、内部に入って最初の見どころである、こちらの「死者の大階段」の説明から、イタリア語版の方がずっと説明が詳しいことが分かったので、結局は、夫の持つイタリア語版を借りては、説明を読むことになりました。

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Panorama dalla Sacra

 10世紀末に、この場所にサークラが築かれた理由には諸説あり、そして、その後の歴史もとても興味深いのですが、いつか別の機会に触れることにして、今回は、この修道院からのすばらしい眺めの写真をご紹介します。


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 と言うのも、今回は、大天使の祝日にちなんで、聖ミカエルを祀った聖地を一直線に結ぶ線について、お話ししたいからです。プーリア州にあるモンテ・サンタンジェロのサン・ミケーレ教会は、大天使ミカエルが姿を現した地に建てられ、中世から多くの信者が参詣し、アッシジの聖フランチェスコもはるばる訪ねたけれども、畏敬の念のあまり中に入らかったとされる聖地です。そうして、このプーリアのモンテ・サンタンジェロ、ピエモンテのサークラ・ディ・サン・ミケーレ、フランスのモン・サン・ミシェルはすべて、地図で、イエルサレムとアイルランドにあるやはり著名な大天使ミカエルの聖地を結ぶ一直線上にあると言うのです。

 イタリア語で、「聖ミケーレの聖なる線」(linea sacra di San Michele)と呼ばれるこの直線上には、こうした名高い聖地以外にも、大天使ミカエルに捧げられた教会が数多くあるということです。そして、この線上には、特別な聖なるエネルギーが流れていると考える人も多くいるようです。No TAVのスローガンのもとに繰り広げられる、スーザ渓谷(Val di Susa)における高速鉄道、TAV(Alta velocità ferroviaria)の建設への反対運動については、ニュースでもたびたび取り上げられるため、ご存じの方が多いと思います。こうしたニュースで主に伝えられる反対理由は、トンネル建造による有害物質の拡散や自然破壊などですが、聖ミケーレの聖なる線を断絶してしまうことを危惧して、反対する人もいるようです。

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Santuairo San Michele Arcangelo, Monte S. Angelo (FG), Puglia 2/5/2014

 プーリアのモンテ・サンタンジェロは、昨年5月に訪ねました。そのとき、ねばりにねばって、現在建つサン・ミケーレ教会の地下に隠れているかつての教会をガイドつきで訪ねたのですが、そうして訪ねた地下教会も、ガイドさんの説明もすばらしくて、感動しました。いつかブログの記事にしたいと考えています。

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Oggi si festeggia San Michele Arcangelo.
Ecco qui le foto ricordo della Sacra di San Michele.
Santuario visitato da molti pellegrini, fedeli dal Medioevo fino a oggi,
atmosfera solenne, panorama mozzafiato.
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関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- 天使のおみやげ / Santuario di San Michele, Monte Sant’Angelo (27/4/2012)
- おかえりなさい (23/4/2012)
- 大天使ミカエル祭り / Palio de San Michele @ Bastia Umbra (21/9/2012)

参照リンク / Riferimenti web
- ja.wikipedia – ミカエル
- Sacra di San Michele - HOME
- Santuario San Michele Arcangelo - HOME

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2015-09-29 22:05 | Piemonte | Trackback | Comments(4)

ピエモンテへ sanpo

 ご報告が遅れましたが、月曜日から、ジェッソ渓谷を起点に、ピエモンテを旅しています。山と川、高山の野の花と湖がそれは美しくて、4年前に訪ねたとき、夫もわたしも、この渓谷にいつか戻りたいと、ずっと考えていました。

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 今年もまずは、4年前にも宿泊したこの宿に泊まります。風景も美しく、わたしが下山中転んで指を骨折したために、登れなかった山への登山口があり、そうして、食事が本当においしい宿だからです。

 わたしの携帯電話ではインターネットに接続できない上、ネットブックは持って行きますが、山の宿にはWifi接続があるところが少ないので、記事の更新も難しかろうと、今日、出発前の日曜日に、何とか旅行中の記事をすべて予約投稿しようと思っているのですが、ほかにもすべきことは多いのでどうなることやら。

 今回は山だけではなくて、トリノも訪問する予定です。ただ、最初のこの宿への2泊以外はすべてなりゆきに任せようという旅なので、残念ながら、お会いしたいと考えていたお近くの皆さんとお会いするべく準備したりご連絡したりすることができませんでした。コメントはできる範囲でお返ししたいと思うのですが、旅行中は難しいかもしれません。日本でもイタリアでも暑い日が続くことと思います。皆さん、どうかお体を大切にお過ごしくださいませ。

関連記事へのリンク
- 思い出の散歩道 (21/7/2011)
- お気に入りの山の宿 (14/9/2011)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2015-07-31 04:47 | Piemonte | Trackback | Comments(6)

外国語上達の極意その2

 一昨日書いた三か条を読み返して、「極意」と呼ぶのは大げさだと、自分でも思ったのですが、わたしは常々、楽をせずに即効で成果を上げる近道や秘伝には、まやかしが多く、たとえ成果があっても、「悪銭」と同じで、自分の「身につか」ないものであり(Easy come, easy go.)、何かを成し遂げるには、目的に適した手段を用いて、こつこつと努力を積み重ねていくことが必要だと考えています。だから大変なのではありますが、逆に言うと、ふさわしい手段を見つけて、根気強く努力をすれば、外国語は必ず上達していくはずで、大枚をはたく必要もなければ、自分には才がないとあきらめることも決してありません。就職や進学、社会的・経済的成功については、運・不運もあるでしょうが、それでも、かつての同僚が離任式の壇上で生徒に語っていたように、「努力は人を裏切らない。努力をして目指したそのものが得られなくても、自分を成長させてくれる」ものだと信じています。星の王子さまにキツネが語りかけるように、何かのために、だれかのために注いだ時間や思いは、自分自身をも豊かにし、大切な愛情やきずなを育んでいくものだと考えています。

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Colle della Maddalena (Col de Larche) 3/7/2012

 外国語学習に限っていえば、注いだ努力や時間に応じて、必ず何らかの成果があるもので、難しいのは、目標に応じた学習手段を見つけ出すことと、特に独学の場合には、努力を継続することです。それなのに、現実には、ちまたの高価な即効性を謳う学習教材の喧伝に迷わされて、「大枚をはらって特別な教材を使わなければ、自分には無理だ。」とか、自分の好みやレベル・学習目標に合わない勉強をして、「自分には外国語学習は無理だ、いくら勉強しても効果が上がらない。」と嘆いている方も、多いように思います。そこで、そういう現状だからこそ、「外国語を学習する目的に応じた勉強法で、短期スパンの具体的な目標を立てて、こつこつと勉強を積み重ねていけば、外国語は必ず上達するのだ。」という当たり前の基本が、「極意」と呼べるかもしれないと思い、記事の題名はこのまま置いておくことにしました。現代社会では、外国語を学ぶ動機も、将来的にその外国語をどう活かしたいのかも、人によってさまざまなので、具体的な学習方法や教材の例は、これからも少しずつ挙げていくつもりですが、今のところは、極意その1のページにリンクを載せている記事を、参考にしていただけたらと思います。

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 前置きが長くなりましたが、今日は、極意その2について、ご説明します。

2.学習目標は最終到達点を漠然と思い描くだけではなく、月・年単位での具体的かつ実行可能な達成目標を決め、週・日など短い期間の学習課題をしぼり込むこと。
 「英語やフランス語が話せるようになりたい」という漠然とした到達目標を思い描いているだけでは、特に独学の場合には、着実に勉強を続け、成果を上げるのが難しくなります。パーキンソンの法則と言って、人は何かをするのに、自分にある時間をすべて使ってしまいがちで、たとえばはがきを書くのに、5分しかなければ5分で書けるところを、2時間あると2時間かかってしまうと言います。逆に、毎日入門書を4ページ勉強するとか、1日に30分、外国語を学習するとかいう細かい具体的な目標を設定しておくと、その時間が、1日の中で、すでに必要な時間として組み込まれているわけですから、時間の浪費を防ぎやすくなります。

 わたし自身、フランス語の学習を、今年2月に始めたものの、本当にエンジンがかかったのは、6月の2週間パリ留学を心に決めてからですし、ペースが上がったのは、ようやく留学の日程が決まってからです。日本でイタリア語の独学を始めたときも、最初の1年は、ほとんど勉強が進まなかったのが、2年目からは、通信教育を利用し、毎月の学習目標を設定することで、何とか勉強を軌道に乗せることができました。(詳しくはこちら)一方、ポルトガル語やギリシャ語は、約1か月後に旅行が控えていたため、学習開始時に、入門書のページ数を旅行までの日数で割り、1日に学習すべきページ数を決めて、無事にノルマを果たすことができました。

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 入門書を1冊終えてしまえば、歌や映画など、多様な教材が活用できるので、勉強も波に乗りやすいのですが、特に独学では、入門の段階に、座礁してしまう可能性が多いのではないかと思います。入門の段階に限りませんが、目標は、「今年はイタリア語を話せるようになる」とか「旅行中に切り抜けられるだけのフランス語を勉強する」という大きな目標と並んで、では、そのためには、毎日どれだけ、どのくらいの期間勉強する必要があるかを、計算してはじき出し、自分の仕事や生活習慣を考えた上で、無理のない学習日課を設定する必要があります。たとえば、ギリシャ語の入門書であれば、全160ページで旅行までに1か月余りあるから、勉強できない日もあることを考慮して、160ページを30日で割り、1日平均5.3ページを目安に勉強するというように、学習量を基準にしたノルマを決めることもできます。また、1日に30分、あるいは1時間、入門書や参考書を勉強するというふうに、時間を基準にしたノルマでもいいでしょう。たとえば外出したり、家事や仕事が忙しくて難しいという日もあるでしょうから、1週間平均すれば、このくらいの勉強時間であれば生み出すことが可能だという学習目標を設定するのがいいでしょう。理想や目標は、高すぎると達成するのが難しく、挫折しやすくなるし、低すぎると、望むほどの向上が得られません。今、わたし自身は、フランス語については、毎日1時間は、入門書を勉強するぞと心に思いつつ、実際には週で平均して30分だったり、47、8分だったりという日が続いています。週末や連休には学習時間を取ることが難しいので、平日の学習目標が1時間、そうすると、週平均(60÷7)は42.8分で、今この記事を書きながら、これを当座の学習の目安にしようと思いました。

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 机に向かって問題集で学習するのは、外国語の数ある学習法のごく一つです。他にも、その外国語の歌を聞いたり、映画を見たり、本を読んだりと、学習方法は多彩で、入門から中級、さらに上級へと、語学力がつくにつれて、学習の選択肢が広がります。しっかりとした文章を書き、話せるようになりたいということでしたら、その外国語で多くの本を読む必要があります。また、日本語ではなく、自分が学ぶ外国語のリズム、アクセント、イントネーションで話せるようになりたければ、ナチュラルスピードで話された音声に多く触れる必要がある上、日常会話・改まった場面での会談など、自分がその言語で話したいと考えている場面を扱った、あるいは、それに近い音声が聞ける映画やドラマ、学習CDの音声を、多量に吸収していく必要があります。わたしは、日本の高校で国語を教えた12年の間に、高校生の日本語の力が下がっていくのを、ひしひしと感じました。読書習慣のないまま育った生徒たちは、言葉の正しい使い方や文の書き方、文章の展開の仕方(接続詞の選択、段落構成など)が分からず、就職作文や大学入試の小論文、あるいは読書感想文として、とんでもない文章を書いてくることもよくありました。改まった場で大人と交流する機会のないまま育った生徒たちは、見聞きする機会が少ないので、敬語の使い方を知りません。同様に、外国語の学習でも、特に、日本にいながら勉強する場合には、意識して外国語のinput(詳しくはこちら)の種類と量を増やさないと、その外国ではアクセントやイントネーションがどうなっているのか、文はどのような構造をしていて、文章はどんなふうに組み立てるのかが、つかめません。日本語なまりの英語やイタリア語を話してしまうのは、一つには、入門期に外国語の発音を片仮名で覚えるために、外国語を話す際にも、日本語の音節構造を、流用してしまうため(詳しくはこちら)、一つには、接するイタリア語の音声モデルが少ないので、文をどう発音していいか分からず、母国語のイントネーションを流用するためです。さらに、日本の入門書の多くは、たとえ付属の音声CDがついていても、まとまった会話や文章ではなく、互いに関連のない短文を次々に読み上げたものであることが多いために、会話や朗読におけるリズムや抑揚のつけ方が学べないためでもあります。

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 今、わたしが、これはいい学習目標だなと思い、参考にしようと考えているのは、 puntarellinaさんが提唱し、tiemme78たちが応じている1年間に1000時間の多言語学習という目標です。

 机上で問題集に取り組むだけで1年に1000時間は、外国語を専攻している学生さんでもないと難しいと思うのですが、たとえば自分が勉強中の外国語の映画を鑑賞したり、歌を聞いたり、本を読んだりする時間も含めた上、わたしがよくするように、外国語の音声CDを聞きながら、料理・片づけ・アイロンがけなどをする時間も含めれば、少しの背伸びと努力で、十分達成可能な目標だと思います。これも1年に1000時間というだけでは、設定期間が長すぎるので、1か月に83.3時間、1週間に19.2時間、1日平均2.7時間というふうに、1日あたり、1週間あたりの所要学習時間を割り出すと、1日、1週間の中に、どんなふうにこの学習時間をふり分け、そのうちわけはどうあるべきかという、さらに細かいノルマを設定することができ、こうして目標を細分化、具体化していくと、学習を軌道に乗せやすくなります。

 たとえば、1週間に、英語の読書を2時間、イタリア語・フランス語の新聞や本を読むのが3時間、ニュースや映画を見て、音声CD、歌などを聞く多聴が、ながら聞きを含めて8時間、テキストを見ながらの精聴やシャドウイングが1時間、机上でフランス語を学習するのが5時間、イタリア語・フランス語で文章を書くのに1時間とすると、これで合計20時間となります。これを1週間の自分の生活リズムの中にどう配分するかを考え、さらに細かい計画を立てると、自分にはっぱもかけやすくなり、目標の実践が容易になります。わたしの場合は、イタリア語で話したり、イタリア語でメッセージを書き合ったりする時間は、週に20時間をゆうに超えているためもあって、考慮に入れませんが、まだイタリア語を勉強し始めたばかりという場合は、こういうイタリア語での会話の時間も、りっぱな、そして大切な学習法の一つとして、学習時間に数え上げることができます。また、たとえば上のような学習計画を立てたあとで、この20時間のうちわけは、書き言葉が11時間、話し言葉が8時間、書き言葉と話し言葉を融合した学習が1時間といった具合に、それぞれの合計時間をはじき出せば、学習に偏りが出ないか、また自分が重点を置いていること(話すこと、専門書を読むことなど)に、より多くの時間を配当できているかどうかをチェックすることができます。

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 外国語学習に読書を組み込むことは、tiemme78さんが、積極的に実践されています。先に述べたような理由から、外国語をきちんと身につけようと思えば、その外国語の本をたくさん読むことが不可欠です。この学習中の言語での読書を習慣づけていくいい方法を、遠い昔に、雑誌、『基礎ドイツ語』の記事から教わりました。最初の1か月目は、毎日1ページを目安にし、2か月目は1日2ページ、3か月目は1日3ページと、徐々に読むページ数を増やしていけば、いずれ、外国語の熟達に必要とされる1万ページの読書も、無理なく達成できるというのが、その記事の主旨であったように覚えています。この学習法を、当のドイツ語学習に生かせたかどうかは記憶にないのですが、ずっと後になって、社会人になってからの英語の再勉強や、イタリア語の学習にあたっては、大いに参考になりました。ただし、1日10ページを超えると、読書の比重が大きくなりすぎるため、1日10ページという月まで到達したら、以後は、ノルマはいつまで経っても1日10ページ、ただし、本がおもしろければ、本を読み続けることとして、上限は設定せず、1日最低10ページの英語・イタリア語の読書を日課にしていた時期が長くありました。

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 話が長くなりましたが、学習目標は、こういうふうに、具体的に、短期スパンで設定すると、勉強に取りかかる習慣がつきやすく、また目標が実現しやすくなります。たとえば、今日(もう真夜中を過ぎたので昨日です)、わたしは、郵便局などでの待ち時間に、フランス語ポケット旅行会話集を利用して、合計50分間勉強することができたのですが、これも、1日ごとの所要学習時間を、念頭に置いているおかげでです。

 2013年が、もうそこまで来ています。この記事が、新年の抱負として、外国語学習を考えている方の参考になれば幸いです。

 写真は、Colle della Maddalena。アルプス山脈を越えて、イタリアからフランスへと渡る国境があり、フランス語名はCol de Larcheです。わたしたちがプロヴァンスにラベンダー畑を訪ねようと通りかかった7月(記事はこちら)には、美しい緑の高嶺の間に、色とりどりの野の花が咲きほこり、国境直前に見える湖は、晴れた空を映して、きれいな青色でした。国境を越えてフランスに入る前に、イタリア風のおいしいコーヒーを味わいたければ、湖近くのバールに立ち寄りましょう。

関連記事へのリンク
- 外国語上達の極意その1
- 外国語上達の極意その3

Colle della Maddalena (Col de Larche) 3/7/2012

- Una valle stupenda piena di fiori che si incontra prima di attraversare il confine tra l'Italia e la Francia.
- Prima di entrare in Francia, potete prendere l'ultimo caffè buono alla italiana al bar accanto al laghetto.

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-12-30 02:47 | Piemonte | Trackback | Comments(12)


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