カテゴリ:Piemonte( 21 )

行ってきます

 今朝ペルージャを発って、夫とリミニの友人宅に向かい、3人でフェッラーラによって、古い友人を訪ね、さらに北、ヴァルダオスタまで行って、スイスアルプスを歩いて、アオスタに到着したフランコと合流し、1週間ではありますが、前半はヴァルダオスタ、後半はピエモンテの山を訪ねる予定でいます。

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5/8/2015

 急に決まった話で、わたしは肩もひどく痛むし、何も一番道路も観光地も混雑して、料金が高騰する8月半ばに行かなくともと、最初は行かないと言っていたのですが、夫に押し切られる形で、わたしも同行することになりました。

 宿も急に決めたので、わたしたちは夫婦二組の計4人なのですが、最初の3泊は、ダブルベッドとソファーが二台あるアパート、後半の宿は、訪ねる予定だった国立公園よりもなんと80㎞も離れた山にある宿であることが、フランコの口にしたB&Bを予約してから判明し、はてさてどうなることやら。

 写真は、昨年ピエモンテで訪ねた元修道院です。

 この記事は予約投稿で、すでに出発当日の午前3時10分です。宿はどちらもWiFiがなさそうですし、旅行中の記事はすべて書いてから出発しようと考えているのですが、さてできますかどうか。

*追記
 予約投稿のつもりが、「予約投稿」の欄にチェックを入れるのを忘れて送信してしまいましたので、もう発行したということでよしとすることにしました。

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by milletti_naoko | 2016-08-13 03:20 | Piemonte | Comments(4)

大天使の祝日と聖ミカエルのサークラ、ゆかりの聖地を結ぶ線

 今日は、カトリック教における三大天使、ミカエル、ガブリエル・ラファエルの祝日です。中でも、大天使ミカエルは、昔から各地で人々の信仰が篤く、名高いフランスのモン・サン・ミシェルをはじめ、ヨーロッパ各地に、聖ミカエルを祀る多くの教会が建てられ、中世以来、多くの信者がこうした聖地へと巡礼の旅に出ています。

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Abbazia Sacra di San Michele, Avigliana (TO), Piemonte  1/8/2015

 上の写真は、そうした聖地の一つ、ピエモンテ州の高い山の上に建つサークラ・ディ・サン・ミケーレ修道院で、

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Olio su tela di Antonio Maria Viani @ Sacra di San Michele

この大天使聖ミカエルの絵画は、サークラの祭壇に飾られています。

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 わたしたちが修道院を訪ねたのは、今年8月のピエモンテ旅行の途中です。山の上にある大きな修道院は、高速道路で向かう途中、まだかなり遠い場所からもよく見えて、中世の巡礼者が、はるか彼方に修道院を見つけたときの感慨を思いました。

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 一人6ユーロの入場料を払うと、こんなふうに、修道院の説明を記した観光案内を借り受けて、説明を参照しながら、訪ねることができます。日本語もあると聞き、めずらしがって、わたしは日本語の観光案内を借りました。

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 こんなふうに、歴史や見どころの説明があって便利です。

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Scalone di Morti

 ただ、内部に入って最初の見どころである、こちらの「死者の大階段」の説明から、イタリア語版の方がずっと説明が詳しいことが分かったので、結局は、夫の持つイタリア語版を借りては、説明を読むことになりました。

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Panorama dalla Sacra

 10世紀末に、この場所にサークラが築かれた理由には諸説あり、そして、その後の歴史もとても興味深いのですが、いつか別の機会に触れることにして、今回は、この修道院からのすばらしい眺めの写真をご紹介します。


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 と言うのも、今回は、大天使の祝日にちなんで、聖ミカエルを祀った聖地を一直線に結ぶ線について、お話ししたいからです。プーリア州にあるモンテ・サンタンジェロのサン・ミケーレ教会は、大天使ミカエルが姿を現した地に建てられ、中世から多くの信者が参詣し、アッシジの聖フランチェスコもはるばる訪ねたけれども、畏敬の念のあまり中に入らかったとされる聖地です。そうして、このプーリアのモンテ・サンタンジェロ、ピエモンテのサークラ・ディ・サン・ミケーレ、フランスのモン・サン・ミシェルはすべて、地図で、イエルサレムとアイルランドにあるやはり著名な大天使ミカエルの聖地を結ぶ一直線上にあると言うのです。

 イタリア語で、「聖ミケーレの聖なる線」(linea sacra di San Michele)と呼ばれるこの直線上には、こうした名高い聖地以外にも、大天使ミカエルに捧げられた教会が数多くあるということです。そして、この線上には、特別な聖なるエネルギーが流れていると考える人も多くいるようです。No TAVのスローガンのもとに繰り広げられる、スーザ渓谷(Val di Susa)における高速鉄道、TAV(Alta velocità ferroviaria)の建設への反対運動については、ニュースでもたびたび取り上げられるため、ご存じの方が多いと思います。こうしたニュースで主に伝えられる反対理由は、トンネル建造による有害物質の拡散や自然破壊などですが、聖ミケーレの聖なる線を断絶してしまうことを危惧して、反対する人もいるようです。

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Santuairo San Michele Arcangelo, Monte S. Angelo (FG), Puglia 2/5/2014

 プーリアのモンテ・サンタンジェロは、昨年5月に訪ねました。そのとき、ねばりにねばって、現在建つサン・ミケーレ教会の地下に隠れているかつての教会をガイドつきで訪ねたのですが、そうして訪ねた地下教会も、ガイドさんの説明もすばらしくて、感動しました。いつかブログの記事にしたいと考えています。

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Oggi si festeggia San Michele Arcangelo.
Ecco qui le foto ricordo della Sacra di San Michele.
Santuario visitato da molti pellegrini, fedeli dal Medioevo fino a oggi,
atmosfera solenne, panorama mozzafiato.
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関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- 天使のおみやげ / Santuario di San Michele, Monte Sant’Angelo (27/4/2012)
- おかえりなさい (23/4/2012)
- 大天使ミカエル祭り / Palio de San Michele @ Bastia Umbra (21/9/2012)

参照リンク / Riferimenti web
- ja.wikipedia – ミカエル
- Sacra di San Michele - HOME
- Santuario San Michele Arcangelo - HOME

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by milletti_naoko | 2015-09-29 22:05 | Piemonte | Comments(4)

ピエモンテへ

 ご報告が遅れましたが、月曜日から、ジェッソ渓谷を起点に、ピエモンテを旅しています。山と川、高山の野の花と湖がそれは美しくて、4年前に訪ねたとき、夫もわたしも、この渓谷にいつか戻りたいと、ずっと考えていました。

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 今年もまずは、4年前にも宿泊したこの宿に泊まります。風景も美しく、わたしが下山中転んで指を骨折したために、登れなかった山への登山口があり、そうして、食事が本当においしい宿だからです。

 わたしの携帯電話ではインターネットに接続できない上、ネットブックは持って行きますが、山の宿にはWifi接続があるところが少ないので、記事の更新も難しかろうと、今日、出発前の日曜日に、何とか旅行中の記事をすべて予約投稿しようと思っているのですが、ほかにもすべきことは多いのでどうなることやら。

 今回は山だけではなくて、トリノも訪問する予定です。ただ、最初のこの宿への2泊以外はすべてなりゆきに任せようという旅なので、残念ながら、お会いしたいと考えていたお近くの皆さんとお会いするべく準備したりご連絡したりすることができませんでした。コメントはできる範囲でお返ししたいと思うのですが、旅行中は難しいかもしれません。日本でもイタリアでも暑い日が続くことと思います。皆さん、どうかお体を大切にお過ごしくださいませ。

関連記事へのリンク
- 思い出の散歩道 (21/7/2011)
- お気に入りの山の宿 (14/9/2011)

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by milletti_naoko | 2015-07-31 04:47 | Piemonte | Comments(6)

外国語上達の極意その2

 一昨日書いた三か条を読み返して、「極意」と呼ぶのは大げさだと、自分でも思ったのですが、わたしは常々、楽をせずに即効で成果を上げる近道や秘伝には、まやかしが多く、たとえ成果があっても、「悪銭」と同じで、自分の「身につか」ないものであり(Easy come, easy go.)、何かを成し遂げるには、目的に適した手段を用いて、こつこつと努力を積み重ねていくことが必要だと考えています。だから大変なのではありますが、逆に言うと、ふさわしい手段を見つけて、根気強く努力をすれば、外国語は必ず上達していくはずで、大枚をはたく必要もなければ、自分には才がないとあきらめることも決してありません。就職や進学、社会的・経済的成功については、運・不運もあるでしょうが、それでも、かつての同僚が離任式の壇上で生徒に語っていたように、「努力は人を裏切らない。努力をして目指したそのものが得られなくても、自分を成長させてくれる」ものだと信じています。星の王子さまにキツネが語りかけるように、何かのために、だれかのために注いだ時間や思いは、自分自身をも豊かにし、大切な愛情やきずなを育んでいくものだと考えています。

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Colle della Maddalena (Col de Larche) 3/7/2012

 外国語学習に限っていえば、注いだ努力や時間に応じて、必ず何らかの成果があるもので、難しいのは、目標に応じた学習手段を見つけ出すことと、特に独学の場合には、努力を継続することです。それなのに、現実には、ちまたの高価な即効性を謳う学習教材の喧伝に迷わされて、「大枚をはらって特別な教材を使わなければ、自分には無理だ。」とか、自分の好みやレベル・学習目標に合わない勉強をして、「自分には外国語学習は無理だ、いくら勉強しても効果が上がらない。」と嘆いている方も、多いように思います。そこで、そういう現状だからこそ、「外国語を学習する目的に応じた勉強法で、短期スパンの具体的な目標を立てて、こつこつと勉強を積み重ねていけば、外国語は必ず上達するのだ。」という当たり前の基本が、「極意」と呼べるかもしれないと思い、記事の題名はこのまま置いておくことにしました。現代社会では、外国語を学ぶ動機も、将来的にその外国語をどう活かしたいのかも、人によってさまざまなので、具体的な学習方法や教材の例は、これからも少しずつ挙げていくつもりですが、今のところは、極意その1のページにリンクを載せている記事を、参考にしていただけたらと思います。

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 前置きが長くなりましたが、今日は、極意その2について、ご説明します。

2.学習目標は最終到達点を漠然と思い描くだけではなく、月・年単位での具体的かつ実行可能な達成目標を決め、週・日など短い期間の学習課題をしぼり込むこと。
 「英語やフランス語が話せるようになりたい」という漠然とした到達目標を思い描いているだけでは、特に独学の場合には、着実に勉強を続け、成果を上げるのが難しくなります。パーキンソンの法則と言って、人は何かをするのに、自分にある時間をすべて使ってしまいがちで、たとえばはがきを書くのに、5分しかなければ5分で書けるところを、2時間あると2時間かかってしまうと言います。逆に、毎日入門書を4ページ勉強するとか、1日に30分、外国語を学習するとかいう細かい具体的な目標を設定しておくと、その時間が、1日の中で、すでに必要な時間として組み込まれているわけですから、時間の浪費を防ぎやすくなります。

 わたし自身、フランス語の学習を、今年2月に始めたものの、本当にエンジンがかかったのは、6月の2週間パリ留学を心に決めてからですし、ペースが上がったのは、ようやく留学の日程が決まってからです。日本でイタリア語の独学を始めたときも、最初の1年は、ほとんど勉強が進まなかったのが、2年目からは、通信教育を利用し、毎月の学習目標を設定することで、何とか勉強を軌道に乗せることができました。(詳しくはこちら)一方、ポルトガル語やギリシャ語は、約1か月後に旅行が控えていたため、学習開始時に、入門書のページ数を旅行までの日数で割り、1日に学習すべきページ数を決めて、無事にノルマを果たすことができました。

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 入門書を1冊終えてしまえば、歌や映画など、多様な教材が活用できるので、勉強も波に乗りやすいのですが、特に独学では、入門の段階に、座礁してしまう可能性が多いのではないかと思います。入門の段階に限りませんが、目標は、「今年はイタリア語を話せるようになる」とか「旅行中に切り抜けられるだけのフランス語を勉強する」という大きな目標と並んで、では、そのためには、毎日どれだけ、どのくらいの期間勉強する必要があるかを、計算してはじき出し、自分の仕事や生活習慣を考えた上で、無理のない学習日課を設定する必要があります。たとえば、ギリシャ語の入門書であれば、全160ページで旅行までに1か月余りあるから、勉強できない日もあることを考慮して、160ページを30日で割り、1日平均5.3ページを目安に勉強するというように、学習量を基準にしたノルマを決めることもできます。また、1日に30分、あるいは1時間、入門書や参考書を勉強するというふうに、時間を基準にしたノルマでもいいでしょう。たとえば外出したり、家事や仕事が忙しくて難しいという日もあるでしょうから、1週間平均すれば、このくらいの勉強時間であれば生み出すことが可能だという学習目標を設定するのがいいでしょう。理想や目標は、高すぎると達成するのが難しく、挫折しやすくなるし、低すぎると、望むほどの向上が得られません。今、わたし自身は、フランス語については、毎日1時間は、入門書を勉強するぞと心に思いつつ、実際には週で平均して30分だったり、47、8分だったりという日が続いています。週末や連休には学習時間を取ることが難しいので、平日の学習目標が1時間、そうすると、週平均(60÷7)は42.8分で、今この記事を書きながら、これを当座の学習の目安にしようと思いました。

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 机に向かって問題集で学習するのは、外国語の数ある学習法のごく一つです。他にも、その外国語の歌を聞いたり、映画を見たり、本を読んだりと、学習方法は多彩で、入門から中級、さらに上級へと、語学力がつくにつれて、学習の選択肢が広がります。しっかりとした文章を書き、話せるようになりたいということでしたら、その外国語で多くの本を読む必要があります。また、日本語ではなく、自分が学ぶ外国語のリズム、アクセント、イントネーションで話せるようになりたければ、ナチュラルスピードで話された音声に多く触れる必要がある上、日常会話・改まった場面での会談など、自分がその言語で話したいと考えている場面を扱った、あるいは、それに近い音声が聞ける映画やドラマ、学習CDの音声を、多量に吸収していく必要があります。わたしは、日本の高校で国語を教えた12年の間に、高校生の日本語の力が下がっていくのを、ひしひしと感じました。読書習慣のないまま育った生徒たちは、言葉の正しい使い方や文の書き方、文章の展開の仕方(接続詞の選択、段落構成など)が分からず、就職作文や大学入試の小論文、あるいは読書感想文として、とんでもない文章を書いてくることもよくありました。改まった場で大人と交流する機会のないまま育った生徒たちは、見聞きする機会が少ないので、敬語の使い方を知りません。同様に、外国語の学習でも、特に、日本にいながら勉強する場合には、意識して外国語のinput(詳しくはこちら)の種類と量を増やさないと、その外国ではアクセントやイントネーションがどうなっているのか、文はどのような構造をしていて、文章はどんなふうに組み立てるのかが、つかめません。日本語なまりの英語やイタリア語を話してしまうのは、一つには、入門期に外国語の発音を片仮名で覚えるために、外国語を話す際にも、日本語の音節構造を、流用してしまうため(詳しくはこちら)、一つには、接するイタリア語の音声モデルが少ないので、文をどう発音していいか分からず、母国語のイントネーションを流用するためです。さらに、日本の入門書の多くは、たとえ付属の音声CDがついていても、まとまった会話や文章ではなく、互いに関連のない短文を次々に読み上げたものであることが多いために、会話や朗読におけるリズムや抑揚のつけ方が学べないためでもあります。

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 今、わたしが、これはいい学習目標だなと思い、参考にしようと考えているのは、 puntarellinaさんが提唱し、tiemme78たちが応じている1年間に1000時間の多言語学習という目標です。

 机上で問題集に取り組むだけで1年に1000時間は、外国語を専攻している学生さんでもないと難しいと思うのですが、たとえば自分が勉強中の外国語の映画を鑑賞したり、歌を聞いたり、本を読んだりする時間も含めた上、わたしがよくするように、外国語の音声CDを聞きながら、料理・片づけ・アイロンがけなどをする時間も含めれば、少しの背伸びと努力で、十分達成可能な目標だと思います。これも1年に1000時間というだけでは、設定期間が長すぎるので、1か月に83.3時間、1週間に19.2時間、1日平均2.7時間というふうに、1日あたり、1週間あたりの所要学習時間を割り出すと、1日、1週間の中に、どんなふうにこの学習時間をふり分け、そのうちわけはどうあるべきかという、さらに細かいノルマを設定することができ、こうして目標を細分化、具体化していくと、学習を軌道に乗せやすくなります。

 たとえば、1週間に、英語の読書を2時間、イタリア語・フランス語の新聞や本を読むのが3時間、ニュースや映画を見て、音声CD、歌などを聞く多聴が、ながら聞きを含めて8時間、テキストを見ながらの精聴やシャドウイングが1時間、机上でフランス語を学習するのが5時間、イタリア語・フランス語で文章を書くのに1時間とすると、これで合計20時間となります。これを1週間の自分の生活リズムの中にどう配分するかを考え、さらに細かい計画を立てると、自分にはっぱもかけやすくなり、目標の実践が容易になります。わたしの場合は、イタリア語で話したり、イタリア語でメッセージを書き合ったりする時間は、週に20時間をゆうに超えているためもあって、考慮に入れませんが、まだイタリア語を勉強し始めたばかりという場合は、こういうイタリア語での会話の時間も、りっぱな、そして大切な学習法の一つとして、学習時間に数え上げることができます。また、たとえば上のような学習計画を立てたあとで、この20時間のうちわけは、書き言葉が11時間、話し言葉が8時間、書き言葉と話し言葉を融合した学習が1時間といった具合に、それぞれの合計時間をはじき出せば、学習に偏りが出ないか、また自分が重点を置いていること(話すこと、専門書を読むことなど)に、より多くの時間を配当できているかどうかをチェックすることができます。

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 外国語学習に読書を組み込むことは、tiemme78さんが、積極的に実践されています。先に述べたような理由から、外国語をきちんと身につけようと思えば、その外国語の本をたくさん読むことが不可欠です。この学習中の言語での読書を習慣づけていくいい方法を、遠い昔に、雑誌、『基礎ドイツ語』の記事から教わりました。最初の1か月目は、毎日1ページを目安にし、2か月目は1日2ページ、3か月目は1日3ページと、徐々に読むページ数を増やしていけば、いずれ、外国語の熟達に必要とされる1万ページの読書も、無理なく達成できるというのが、その記事の主旨であったように覚えています。この学習法を、当のドイツ語学習に生かせたかどうかは記憶にないのですが、ずっと後になって、社会人になってからの英語の再勉強や、イタリア語の学習にあたっては、大いに参考になりました。ただし、1日10ページを超えると、読書の比重が大きくなりすぎるため、1日10ページという月まで到達したら、以後は、ノルマはいつまで経っても1日10ページ、ただし、本がおもしろければ、本を読み続けることとして、上限は設定せず、1日最低10ページの英語・イタリア語の読書を日課にしていた時期が長くありました。

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 話が長くなりましたが、学習目標は、こういうふうに、具体的に、短期スパンで設定すると、勉強に取りかかる習慣がつきやすく、また目標が実現しやすくなります。たとえば、今日(もう真夜中を過ぎたので昨日です)、わたしは、郵便局などでの待ち時間に、フランス語ポケット旅行会話集を利用して、合計50分間勉強することができたのですが、これも、1日ごとの所要学習時間を、念頭に置いているおかげでです。

 2013年が、もうそこまで来ています。この記事が、新年の抱負として、外国語学習を考えている方の参考になれば幸いです。

 写真は、Colle della Maddalena。アルプス山脈を越えて、イタリアからフランスへと渡る国境があり、フランス語名はCol de Larcheです。わたしたちがプロヴァンスにラベンダー畑を訪ねようと通りかかった7月(記事はこちら)には、美しい緑の高嶺の間に、色とりどりの野の花が咲きほこり、国境直前に見える湖は、晴れた空を映して、きれいな青色でした。国境を越えてフランスに入る前に、イタリア風のおいしいコーヒーを味わいたければ、湖近くのバールに立ち寄りましょう。

関連記事へのリンク
- 外国語上達の極意その1
- 外国語上達の極意その3

Colle della Maddalena (Col de Larche) 3/7/2012

- Una valle stupenda piena di fiori che si incontra prima di attraversare il confine tra l'Italia e la Francia.
- Prima di entrare in Francia, potete prendere l'ultimo caffè buono alla italiana al bar accanto al laghetto.

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-12-30 02:47 | Piemonte | Comments(12)

アルプスの松の森

 重いリュックを背に山を登ってまで、この山小屋に泊まったのは、料理がとびきりおいしいと知っていたからではなく、宿の近くにあるアレヴェの森(Bosco dell’Alevè)を、散歩するためです。

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 標高の高いアルプスの山は、冬は雪に覆われ、長い厳寒の時期が続くのですが、このアレヴェの森は、そうした厳しい環境に耐え、しかも樹齢の長い高山松(学名Pinus cembra、イタリア語pino cembro)の森なのです。アルプスで最も広大なこ高山松の森には、たとえば上の写真のように、樹齢600年を超える高山松も、多いそうで、ただし、本当に樹齢の長い木は、知っている人と森の奥に分け入らないと見つけるのが難しいということです。(下記リンク参照)

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Rifugio Grongios Martre (1736m) 1/8/2012 9.44

 わたしたちがピエモンテのアルプスに滞在した8月初めには、朝は晴れ渡った空が、昼頃から霧や雲に覆われる日が続きました。この日、8月1日火曜日も、朝はいい天気で、下方に広がるカステッロ湖(Lago di Castello)が、宿の前から、きれいに見えました。

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 朝、9時40分過ぎに宿を出発し、まずは急な山道をひたすら登って、渓谷、Vallone dei Ducを目指しました。

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 この森には、ところどころに、おもしろい現代美術作品が置かれています。写真では、エリーアが、作品をテレビの枠に見立てて、自分の想像した自由なニュースを伝えています。

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 あちこちに、色とりどり、形もさまざまなナデシコ(garofanino) が、元気に花を咲かせています。

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 登っていくうちに、目にする木のほとんどが、高山松となり、道の傍らを、水が流れるようになりました。この辺りにはブルーベリーの茂みがあり、おいしく熟した実も多かったのですが、蚊もひどく多いので大変でした。

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Lago Bagnour & Rifugio Bagnour (2015m) 1/8/2012 11.23

 渓谷への途中にあるバニュール湖に到着したのは、出発してから約2時半後、午後11時10分過ぎのことでした。休憩も兼ねて、しばらく湖のまわりを散策します。湖畔の山小屋にレストランがあり、営業時間を尋ねると、午後1時までとのことです。そこで、目指す渓谷を午後1時半まで歩いてから、山を下り、このレストランで昼食を取ることにしました。

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 冒頭にも写真を載せた、樹齢600年以上の高山松は、この湖のほとりにありました。

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 渓谷、Vallone dei Ducはみごとな高山松に覆われています。登っていく途中で、木の洞から水が湧き出る、それは趣のある泉に出会いました。

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 ブルーベリー(mirtillo)の茂みがところどころにあるので、時々実を摘んでほおばりながら、山道を登っていきます。

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Vallone dei Duc 1/8/2012 12.27

 この辺りに着いた頃、もう午後1時半に近かった上、

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それまで山を覆っていた高山松に代わって、岩が目立つようになってきたため、しばらく休んでから、山を下り始めました。そうして山を下り始めた頃、渓谷の間に積み重なった石と岩の間から、夫がわたしたちに呼びかける声が聞こえてきました。夫は一人、行動を別にして、森の奥に分け入り、樹齢の長い高山松を探していたのです。「レストランには午後1時までに戻らないと思うので、自分のことは気にせず、先に食べてほしい。」と言っていたようだと、フランコが言います。

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 森の中には、高山松の特徴のある松ぼっくりが、あちこちに見つかりました。

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 山を下る途中で、高山松の巨木を取材しに来た新聞記者の一行に出会いました。ひとしきりしおしゃべりしてから、「この先、登って行ったら、やはり巨木を探して歩いているうちの夫に会われるかもしれませんね。」と言ったら、夫の名前を聞かれました。

 さて、わたしたちは無事に午後1時前に、山小屋のレストランにすべり込み、昼食を取りました。おいしいと聞くポレンタはすでになく、パスタを頼んで食べていたら、そのうち夫も姿を現し、パスタの注文も、ちゃんと受けつけてもらえました。途中で、例の二人連れに出会ったとき、「ルイージ!」と呼ばれたので、一瞬、「あれ、どこかでこの二人に会ったことがあるっけ。」と慌てたそうです。

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Lago Secco (1890m) 1/8/2012 15.30

 昼食後、宿へ戻るときには、来たときとは違う道を通り、写真の湖、セッコ湖を訪ねました。乾いた(secco)という何も関わらず、水をたたえ、蛙もいる静かな湖に 出会えたのがうれしくて、しばらく湖のほとりで寝そべって、休みました。だんだん雲が低くたれ込め、冷たい風が吹き始めた頃に、再び山を下り始め、ようやく宿にたどり着いたのは、午後5時半頃のことでした。

関連記事へのリンク / Link agli articoli precedenti
- 夏のアルプス山歩き1 / Valle Varaita & Alpi Piemontesi – Parte1
- 夏のアルプス山歩き2 / Valle Varaita & Alpi Piemontesi – Parte2
- おとぎの村、キアナーレ / Chianale, paesino da favola
- 試練のあとに / Rifugio Grongios Martre
参照リンク / Riferimenti web
- it.wikipedia - Bosco dell'Alevè
- 針葉樹のデータベース - ヨーロッパハイマツ(コウザンマツ、高山松、スイスマツ) Pinus cembra
- it.wikipedia – Pinus cembra (Pino cembro)
- Rifugio Grongios Martre - HOME
- Valle Varaita – Lago Bagnour m2012 e Lago Secco m1890

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-08-19 22:39 | Piemonte

試練のあとに

 さて、この日、モンヴィーゾ(Monviso)の高峰を間近に眺め、すばらしい眺めを楽しんだのは、これまでお話したとおりなのですが、

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行きはリフトで上ったものの、それからさらに山を登り、そのあとはリフトの出発点まで、道を迷いつつ、歩いて山を下ったため、その時点で、わたしはかなり疲れていました。

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 友人たちの中にも、やはりもう疲れたという人がいて、そのためキアナーレ(Chianale)を散歩したときには、村の隅々までくまなく歩く「お元気組」と、中心街や主な観光名所だけ訪ねて、あとは座って休む「お疲れ組」に分かれて行動しました。ただ、上の写真で教会の前を歩くお元気組の3人が、このあと、村の外れを歩きに行ったまま、いつまで待っても戻らないので、わたしたちも途中から、お元気組の散歩に、参加しました。

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 午後5時頃、キアナーレを後にしたわたしたちは、車で、カステッロ(Castello)に移動しました。東西に長いカステッロ湖(Lago di Castello)の、これまでは西のほとりで宿泊したり、リフトを利用して山を歩いたりしていたのですが、カステッロの集落は、湖の東端のダム堤防がある側にあります。

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 この日、7月31日火曜日の宿は、駐車場から20分歩いた森の中にあると聞いていました。そこで、駐車場で、1泊に必要なものを大きなリュックサックにつめ込んで、宿へと向かう準備をしました。

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 登り始めた道の奥に、もう山小屋が見えて、「ああ、こんなに近かったのね。」とほっとしたのですが、わたしたちが宿泊する山小屋は、かなり急な山道を、ひたすら登りに登ったところにあったのでした。

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 カステッロ(Castello、1590m)から、宿泊先、山小屋、Rifugio Grongios Martre(1745m)までの高低差は155m。ふだんから苦手で、つらく感じられる登り坂が、この日はことさらに長く、厳しく感じられました。前日の長距離ドライブと、当日のそれまでの散歩で疲れていた上に、背中には寝袋入りの大きな重いリュックを背負っていたからです。

 それでも、木々の間から見える、山並みや湖に励まされ、

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道の傍らに見つかったラズベリー(lampone)の茂みに歓声を上げたりしながら、少しずつ山を登って行きました。先の方からは、一行唯一の子供、エリーアが、「まだ着かないの? こんなに遠いところ、行きたくない! どうしてこんな宿を選んだんだよ。」と嘆く声が聞こえてきます。(3~7枚目の写真は、翌々日の朝、山を下りた際に撮影したものです。)

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 どんなに果てしなく続くように思える坂道も、一歩一歩歩き続けていけば、必ず目指す場所にたどり着けます。先を歩くマヌエーラに、「登り道が大変なだけ、目的地に着けたときの喜びも大きいのよね。」と励まされながら、登って行きます。

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 宿までの標高差や距離を知ったのは、後になってからの話で、このときは、「20分と聞いていたのに、45分歩いても、まだたどり着けない。」と、いったいどのくらい遠いのか、見当もつかなかったので、ようやく宿が見えたときには、本当にほっとしました。

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Rifugio Grongios Martre    31/7/2012 18.12

 そうして、この宿が、この地域独特の石と木を使った造りで、外装がすてきだった上に、

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 夕食に趣向が凝らされていて、どれもこれも本当においしかったので、うれしかったです。こちらは、この日の夕食の前菜です。ズッキーニの花の中には、ひき肉や野菜がつめてありました。

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 パン粉と共に、ヒナゲシの種(semi di papavero)をいっぱいにまぶし、油で揚げた牛肉も、とてもおいしかったです。サラダの野菜は、山小屋の前にある畑で採れたものです。

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 部屋の壁も床も、木の板で覆われています。ベッドの上に、寝袋を広げて、眠りました。

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 唯一残念だったのは、わたしたちの泊まった部屋だけは、急に宿泊にあてられることになったため、準備ができておらず、たとえば他の部屋にはあったドライヤーがなかったり、部屋の隅のソファーや椅子が、宿全体の物置と化して、たくさんの布団やタオルでふさがっていたことです。初日だけならそれでもいいのですが、宿が気に入って、2晩泊まり、わたしたちも皆と同じ料金を払ったのに、2日目もやはりソファーも椅子も布団でいっぱいで、物を置く場所がないので、困りました。

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 宿代は、寝袋を使って眠ったためか、サイトには一人一泊、朝食・夕食込みで、55ユーロとあるところが、50ユーロでした。宿を営む夫婦、ルーカとライラはとてもいい人たちで、ヴァラーイタ渓谷やマイラ渓谷の登山情報に加えて、いい宿やおいしい店についても、いろいろ教えてくれました。

 疲れ果てたあとに、待っていた山登りはとてもつらかったのですが、登ったあとに、こんな温かい宿とおいしい夕食が待っていてくれて、とてもうれしかったです。

関連記事へのリンク / Link agli articoli precedenti
- 夏のアルプス山歩き1 / Valle Varaita & Alpi Piemontesi – Parte1
- 夏のアルプス山歩き2 / Valle Varaita & Alpi Piemontesi – Parte2
- おとぎの村、キアナーレ / Chianale, paesino da favola
参照リンク / Riferimenti web
- Rifugio Grongios Martre - HOME

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by milletti_naoko | 2012-08-11 16:39 | Piemonte | Comments(12)

おとぎの村、キアナーレ

 山を下りて、カステッロ湖畔に駐車してあった車まで戻ったわたしたちは、今度は車でキアナーレに向かいました。 

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 キアナーレもやはり、ポンテキアナーレ村に属する集落で、カステッロ湖(Lago di Castello)にそそぐ渓流を、北北西にしばらくさかのぼったところにあります。

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Chianale  31/7/2012 16.17

 キアナーレは、アルプスの山に囲まれ、中心には川が流れています。

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 ここまで来る途中に、丘の急な斜面で、草を食んでいるヤギたちに出会いました。

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 橋のたもとの給水場で、犬が水を飲んだりしています。そうして、古い教会や民家に独特の趣があります。

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 小人用かしらと思えるような、背の低いどっしりとした木の扉も見かけました。

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 ピエモンテの山では、家や教会の壁に描かれた絵を見かけることは多いのですが、こういう古くて素朴な壁画から、住民の昔からの信仰心が伝わってくるようで、いいなと思いました。

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 散歩をしていたら、先を歩いていた友人たちが、魅力的なメニューのあるレストランを見つけました。

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 そこで、どんなレストランかなと路地を進むと、ハート型をくり抜いた木の柵や、木の古株を利用した椅子など、温かく愛嬌のある木製品と花に飾られた、かわいらしい家が目に入りました。古い緑のリフトに、花の鉢を置いて、上からつりさげてある様子にも、風情があります。

 この日の夕食は、すでに今晩の宿で食べることになっていたので、次の日の夕食を予約しようとしたのですが、残念ながら満席でした。このときはそう思ったのですが、今ふり返ると、むしろ、「ありがたいことに満席」でした。その理由は、また後の記事でお話します。

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 今回、このキアナーレを訪ねた理由の一つは、先にリフトで上った山の上から、夫が見かけた大きな滝が、この付近にあるように思われたことです。上の写真で、右上から左下に向かって流れ落ちているのが、この滝らしいと夫は考え(木に隠れている部分が多くて分かりにくいのですが)、滝まで歩いて行きたがったのですが、疲れている人も多く、次の宿に移動するのに時間がないという友人もいたので、あきらめました。

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 それで皆で、中心街を散歩したのですが、特徴のある屋根の造りを近くから見ることができて、興味深かったです。

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 キアナーレの家の屋根には、この辺りの山で採れる細い石板を、四角に切り取ったものが敷かれています。

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 そうして、この重い石の板を支えているのは、その下に橋渡された木の棒です。どの家のベランダも木でできていて、堅固な石造りの家に、木が温かみを添えているのが、いいなと思いました。

 かわいらしい村で、なごりはつきなかったのですが、この晩の宿へは、リュックを背負って20分歩かなければならないと聞いていたので、午後5時頃に、キアナーレを後にしました。

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CHIANALE, paesino molto carino in Valle Varaita (Piemonte)

- Chiese & case caratteristiche, poi c'era un ristorante che ci ha attratto molto con il suo aspetto e il menù (io non l'ho letto ma le altre sì). Allora ci sembrava un gran peccato che non potessimo cenare lì, ma ora forse ne siamo contenti o almeno lo sono io... perché grazie a ciò abbiamo potuto soggiornare in un ottimo rifugio & ristorante per due notti.
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関連記事へのリンク / Link agli articoli precedenti
- 夏のアルプス山歩き1 / Valle Varaita & Alpi Piemontesi – Parte1
- 夏のアルプス山歩き2 / Valle Varaita & Alpi Piemontesi – Parte2

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by milletti_naoko | 2012-08-10 16:58 | Piemonte | Comments(4)

夏のアルプス山歩き2

 リフトの終着点である山小屋、Rifugio Helios(2335m)から、

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ゆるやかな坂道を登っていくと、

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Sentiero verso il belvedere del Monviso 31/7/2012 10.08

尾根の向こうに隠れていたモンヴィーゾの岩の頂が、少しずつ姿を現し、

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Vista del Monviso (3840m) 31/7/2012 10.38

坂を登り切ると、かなり近くからその雄姿を眺めることができました。

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モンヴィーゾの眺めに励まされ、今度は赤い道しるべに従って、尾根、Cresta Savarexを登っていきます。

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 イタリア語でstella alpina(訳すと「アルプスの星」)と呼ばれる、セイヨウウスユキソウ(エーデルワイス)の花が、あちこちに咲いています。

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 さらに登ると、モンヴィーゾ(Monviso)とその向こうに続く峰が、よく見晴らせる場所にたどり着きました。わたしたちの歩いた尾根とモンヴィーゾを含む連峰の間には、ヴァッランタ渓谷(Vallone di Vallanta)が広がっています。

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Pranzo picnic 31/7/2012 11.48

 上の写真を撮った場所よりも下に、草原の平地があり、そこで、パンやチーズ、果物を広げて、昼食を食べました。

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 目前に連なる山並みの眺めがすばらしく、立ち上がると、下方に、カステッロ湖が見えました。地図から判断するに、標高は2500mほどあったのではないかと思います。

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 食後は、来た道をゆっくりと下って、山小屋に戻りました。色とりどりの野の花が、咲いていて、本当にきれいです。

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Entrata della casa della marmotta giardiniera

 山のところどころに、マーモットの住居の入り口である穴があったのですが、中には、穴の前に、きれいに花が咲いていて、マーモットの庭に見えるようなところもありました。

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Rifugio Helios & Mucche 31/7/2012 12.56

 ようやく山小屋の近くまで戻ると、牛たちがのんびりと草を食んで、くつろいでいました。

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Dal Rifugio Helios a Pontechianale 31/7/2012 13.42

 山小屋で、冷たい飲み物を飲んで、ゆっくり休んだあとは、歩いてポンテキアナーレの村へと向かいました。

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 朝は、村から山小屋まで、リフトで上ったのですが、下りだから楽だろうと、歩いて行くことにしたのです。おかげで、道端に咲く花や、花に群れる蝶を愛でることができました。

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 ただ、かなり先を進むフランコたちから、おくれてしまったわたしたちは、道を間違えてしまい、ゆっくりと坂道を下るはずが、急な草の斜面を下りていくことになりました。

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 思いがけずうれしかったのは、山を下る途中で、わたしたちと同様に「道を間違え」たというフランコたちに、再び出会ったときです。しかも、フランコとサブリーナは、機嫌と愛想の悪い羊飼いの住む私有地に、そうとは知らずに足を踏み入れて、ひどい剣幕でどなられたそうです。再び一行の全員がそろってからは、皆で一緒に山を下り、小川を渡って、車を置いていた、宿の駐車場へと向かいました。ようやく車まで戻って一息つけたのは、午後3時50分頃のことでした。

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- 夏のアルプス山歩き1 / Valle Varaita & Alpi Piemontesi – Parte1

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by milletti_naoko | 2012-08-07 17:09 | Piemonte | Comments(6)

夏のアルプス山歩き1

 7月30日月曜日は、朝7時過ぎにペルージャを発ち、アイゴで北西へと走りました。

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Venasca in Valle Varaita, Piemonte 30/7/2012 15.05

 午後2時45分頃に、ピエモンテ州ヴァラーイタ渓谷の村、ヴェナスカに到着しました。エミリア・ロマーニャの友人たちとここで合流することに決まったのですが、正午頃に出発したという友人たちがヴェナスカに着いたのは、ようやく3時半を過ぎた頃です。それまでは、村を散歩したり、バールで一休みしたりして待ちました。

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Sampeyre in Valle Varaita, Piemonte 30/7/2012 17.02

 そうして、さらにヴァラーイタ渓谷の奥へと向かったのですが、途中で、こちらのサンペールの村に立ち寄りました。

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Sampeyre in Valle Varaita, Piemonte 30/7/2012 17.25

 ヴェナスカ村で、このサンペールの村にとびきりおいしいジェラート屋があると聞いたからです。そこで皆で、おいしいジェラートを楽しみました。上の写真の教会前の広場には、広大な駐車場があり、観光案内所もあって、周囲を散歩するのに役立つ地図や、情報も入手できました。

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 サンペールを過ぎた頃から、道は山を登り始め、標高がどんどん高くなっていきます。ヴァラーイタ渓谷の山並みの眺めがきれいです。

 今回わたしたちがヴァラーイタ渓谷を訪ねることにしたのは、7月から、ピエモンテのアルプス山脈を歩いていた友人、フランコに合流するためです。リミニに住む夫の親友、フランコは、8月の末まで、1か月半かけて、ピエモンテのアルプス山脈を南から北に向かって縦断するトレッキング・コース、GTA(Grande Traversata delle Alpi)を踏破しようとしていました。

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Lago di Castello, Valle Varaita, Piemonte 30/7/2012 18.07

 この日、わたしたちがフランコと出会ったのは、こちらの人造湖、カステッロ湖のほとりにあるカステッロ(Castello)という村です。

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Ai Furest, Posto tappa GTA, Pontechianale 20.11

 この日泊まったのは、こちらのGTAを歩こうとする人のための宿、Ai Furestです。二段ベッドの並ぶ大部屋で、寝袋を使って、一緒に眠り、料金は一人一泊18ユーロでした。6ユーロ払えば朝食も頼めたのですが、朝食は、バールで済ませることにしました。この宿に泊まるのは二日目のフランコから、6ユーロに値するような朝食ではないと聞いたからです。

 荷物を部屋に運び込み、シャワーを浴びて、夕食にと繰り出したのは、午後8時を少し過ぎた頃のことでした。

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Pontechianale, Valle Varaita, Piemonte 31/7/2012 8.10

 翌日、7月31日火曜日に、朝食のために村の中心に出向くと、ちょうど市の立つ日だったようで、ご覧のように地域の特産品などを売る露店が並んでいました。

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 朝食のあとは、散歩を始める前に、昼食にとフォッカッチャやチーズを市場で購入したり、村の教会を訪ねたりしました。この教会に限らず、ピエモンテの教会は、正面や内部が、色彩も美しい絵画で飾られていることが多いという印象があります。

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 さて、この日は、フランコの提案で、宿のすぐ近くにあるリフト(seggiovia)で山を登り、到着地点から、トレッキングをすることにしました。1日に山道を25km、平地なら50kmを平気で歩けてしまうフランコも、わたしたちの滞在中は、GTA歩行を中断して、皆と一緒に、全員があまり無理をせずに歩けるコースを、散歩しました。

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 高所恐怖症のわたしは、ひどく恐い思いをしましたが、上っていくにつれて、カステッロ湖が遠ざかり、アルプスの山々の眺めも変わって、見晴らしは最高でした。

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 アルプスに数多く棲息するマーモット(marmotta)も、ふだんは人が近づくと逃げるので、なかなか見られないのですが、リフトの高みからは、山肌でのんびりくつろぐマーモットを、たくさん見ることができました。

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Panorama dal Rifugio Helios 31/7/2012 9.53

 リフトの終着点は、ポンテキアナーレの出発点より700メートル以上も高い位置にある山小屋、Rifugio Helios(2335m)です。

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 山小屋を通るトレッキングコースは、三つあります。まずは、すぐ近くにそびえながら、他の山に隠れて見えない高峰、モンヴィーゾ(Monviso、3841m)を一目見ようと、緑色の道しるべに従って、山を登りました。

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 山の斜面には、色とりどりの野の花がたくさん咲いていました。

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 高く登ると、それまでは手前の山の陰に隠れていた遠くの山々も、見えてきます。(つづく)

LINK
参照リンク / Riferimenti web
- Comunità Montana Valle Varaita - HOME
- Comunità Montana Valle Varaita - Pontechianale
- it.wikipedia – Grande Traversata delle Alpi (GTA)
- ghironda.com – Ai Furest, Posto tappa GTA – Pontechianale (CN)
関連記事へのリンク / Link all’articolo successivo
- 夏のアルプス山歩き2 / Valle Varaita & Alpi Piemontesi – Parte2

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by milletti_naoko | 2012-08-06 16:13 | Piemonte | Comments(2)

うれしい山の宿

 朝食では、かわいい花を咲かせ、実にはビタミンCがたっぷり含まれているという野バラのジャムを、生まれて初めて見て、

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そうして味わうことができました。

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 隣には、イチゴや桃のジャムも並んでいたのですが、どれも手作りで、とてもおいしかったです。

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 ビュッフェのテーブルには、他にも、やはり手作りのおいしいケーキが並んでいました。

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 わたしたちの席のあるテーブルの上には、摘みたてのラズベリー(lamponi)まであって、甘くてとてもおいしかったです。

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 朝食用の部屋は、宿の1階にあります。宿の主人は、古い住居を買い取って、大半は業者に委託したのですが、かつて家畜が住んでいた1階だけは、自らが改築したのだと言っていました。古い石の壁やアーチが、とてもいい雰囲気を醸し出しています。

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 これは、フロントデスクのある隣の部屋なのですが、地域の特産物や家具の手前に、大きな額縁を置いて、額の向こうを、静物画のように演出しています。近年、宿を開いたばかりの主人の本業は家具職人で、趣のある家具も扉も、彼自身が作ったものが多いそうです。

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 今回のフランス小旅行では、おおざっぱな旅程は立てていたものの、宿泊地も宿もまったく決めず、探さずに出発したので、これははずれという宿やレストランも多々ありました。そんな中、この宿が見つかってよかった、ぜひまた戻りたいと思わせてくれた唯一の宿は、このピエモンテ州のB&Bです。

 イタリア中部のペルージャから、南仏のプロヴァンス地方までは遠いので、行きも帰りも、移動を2日に分けて、フランスとの国境に近いピエモンテ州に宿泊しました。昨年の夏、2度訪ねて、夫もわたしも、ピエモンテ、マリッティメ・アルプスの自然の美しさにすっかり魅せられていたからです。(下記リンク参照)

 ただ、昨年見つけたお気に入りの宿(下記リンク参照)に泊まっていては、遠回りになってしまうので、今回はフランスへと向かう道筋にある村に、宿を取ろうと考えていました。

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 ペルージャを朝8時頃出発し、フランスとの国境の近いこのサンブーコ(Sambuco)を通りかかったのは、午後6時頃のことです。村の入り口で見つけた案内標示に従って、無事こちらの宿、B&B Radiciを見つけました。扉の前に貼られた室内の写真・設備もよさそうだし、その横に掲げてあった料金を見ると、ダブルルームが朝食込みで、一部屋1泊60ユーロとあり、質が高いのに料金が安目に設定されています。

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 書かれた電話番号に電話すると、幸い空室があるとのことです。15分ほどしてから、宿の主人のお母さんがやって来て、部屋を見せてくれました。部屋も広いし、

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朝晩は寒かったので、使いはしませんでしたが、広くて眺めのいいテラスまであります。

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 テラスからはサンブーコ村の中心部が見えるのですが、歩いても近いし、車で行ける村の中心の広場には、とてもおいしいレストランが二つある(下記リンク参照)と教えてもらいました。

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 テラスは宿の後方にあるのですが、こんなふうに、宿の手前にも、美しい山並みが連なっています。

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 こうして、ピエモンテのお気に入りの山の宿が、また一つ増えたのでありました。

LINK
- Radici Sambuco – B&B in valle Stura, Piemonte
- 花のマリッティメ・アルプス / Parco delle Alpi Marittime – Parte 1
- お気に入りの山の宿 / Il nostro alloggio preferito in Piemonte 
- おいしいピエモンテ / Cena squisita a Sambuco (サンブーコ村の店で食べたおいしい地方料理)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-07-11 23:34 | Piemonte | Comments(9)