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チンクエ・テッレを歩く3 愛の小道 

 チンクエ・テッレの五村を歩いて訪れるトレッキング・コース、sentiero azzurro(訳すと「青い散歩道」)のうち、最も有名で多くの観光客が訪れるのは、最東端に位置するリオマッジョーレとその隣村であるマナローラを結ぶ愛の小道(Via dell’Amore)と呼ばれる散歩道です。
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 7月11日日曜日、早朝に最西端のモンテロッソ村を出発して、マナローラ村まで歩いてきたわたしたちは、昼食のあと、この名高い愛の小道を散歩しました。(ここまでの散歩については、こちら
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 マナローラ(Manarola)村の目抜き通りから、歩行者用のトンネル(上の写真はその入り口です)をくぐって、鉄道駅を通り抜けると、愛の小道(Via dell’Amore)の入り口があります。
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 景観の美しい愛の小道が始まるのは、この短い坂を登ったところなのですが、この入り口の脇で、係員が入場券の提示を求めていました。わたしたちは、愛の小道への入場もできるチンクエ・テッレ観光一日乗車券(詳しくはこちら)を提示しました。左上に見えるブーゲンビリアの花が、色も美しく見事です。
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 この愛の小道は、海に臨む断崖の岩を削り取って作ったもので、海と岸壁の眺めがことさらに美しく、また、平坦で歩道の幅が広い上に、手すりもあって、五村を結ぶ青い散歩道のうち、最も歩きやすいコースでもあります。
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 道を歩いてしばらくすると、要塞らしき大きな建造物に行き当たります。ちなみに、愛の小道は、この建造物の最上階、アーチのある部分を通り抜けます。

 建造物の中に入ると、かつてこの道を歩いたであろう恋人たちの愛の誓いが、たとえば落書きの言葉、そして、南京錠(lucchetto)という形で、壁や柱を飾っています。 
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 愛の誓いの南京錠は、フェデリーコ・モッチャの小説、『Ho voglia di te』(2006年)、そして、翌年に公開された同名の映画を通して、イタリアの若い恋人たちの間に一気に広まったものです。

 映画の中で、ヒロインは、主人公をローマのミルヴィオ橋に連れて行って、たくさんの南京錠に覆われた街灯を見せます。これは何だと尋ねる主人公に、ヒロインは、これはla catena degli innamorati(訳すと、「恋人たちの絆、鎖」)で、恋人たちが南京錠を取りつけ、鍵をテベレ川に投げ込み、それからは別れることなく、いつまでも一緒にいるのだと語ります。それを聞いて、主人公も、大きな南京錠を街灯に取りつけて、ヒロインと目を見合わせ、「per sempre」(意味は、「永遠に、いつまでも」)Iと言って、口づけと抱擁を交わすというのが、この恋人たちの南京錠ブームの発端となった場面です。興味のある方は、この1分あまりの映像を、YouTubeでご覧ください。リンクはこちらです。
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 恥ずかしがるわたしたちを、ぜひここで写真を撮らなければと説得して、撮影してくれたのは、友人たちです。背景には無数の南京錠と、口づけを交わす模型が見えます。通りかかった若い恋人たちに、マウリッツィオが写真を撮りましょうかと呼びかけると、喜んで誘いに応じた二人は、カメラの前で熱い口づけを交わしていました。「若いなあ。これが、ここであるべき写真撮影なのよね。」と、マヌエーラが妙に納得しています。
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 壁にも一面に、ハートマークと共に、恋人たちの名前・イニシャル、そして愛の言葉が書かれています。
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 青い海と岸壁の眺めが本当に美しい散歩道です。

 この愛の小道が生まれたきっかけは、鉄道の複線工事です。1920年代にマナローラとリオマッジョーレを結ぶ鉄道を複線にした際に、二村を危険にさらさないために、鉄道工事に必要な大量の爆薬を置く倉庫を、二村の中間地点にあたる海沿いの岸壁に設けたのですが、その際に、マナローラ村から倉庫まで、そしてリオマッジョーレ村から倉庫までたどり着くための小道も開かれました
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 その当時、マナローラ村とマッジョーレ村の間には、非常に長く、歩くのが困難な内陸部を通る道しかありませんでした。そのため、このこの二村は隣村どうしであるにも関わらず交流は皆無に近かったということです。鉄道工事が終了し、爆薬が取り除かれたあと、村人たちが、この小道を二村間の往復に利用することを思いつき、1930年代に入って、村が村人たちの支援を受けて、二村を結ぶ海沿いの小道を完成させました。
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 やがて、この小道が、恋人たちがよく訪れる場所になったために、誰かが道の両端の入り口に、石灰で、Via dell’Amore、「愛の小道」と記したのが、この名称の由来だそうです。ちなみに、実は、愛の小道完成前に、二村を結んでいた歩くのが難しい道も、リグーリア方言で、Viaeu de l'Amùu、つまり「愛の小道」と呼ばれていたそうです。以上の説明は、イタリア語版Wikipediaの「Via dell’Amore」の項を参考にしました。(ウェブページへのリンクはこちらです。)
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 小道の下方には、まぶしいほどに青い海が見えます。岩の上で日光浴をする人、岩間の青い海を泳いでいる人がいます。
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 やがて、小道は海を離れて内陸部へと向かい、リオマッジョーレ(Riomaggiore)駅が見えてきました。美しい眺めを楽しみながら、歩くこと、約30分。愛の小道の出口が近づいています。
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 愛の小道は、わたしたちが歩いたのとは逆向き、リオマッジョーレからマナローラまで歩くことも、もちろん可能です。写真の矢印は、リオマッジョーレ側からの入り口を示しています。帰りは電車を利用して、リオマッジョーレ駅から、レヴァント駅に戻りました。

 同じsentiero azzurro、「青い散歩道」の中でも、愛の小道と呼ばれるこの区間は、整備された平坦な1kmの道を30分ほどで、それは美しい景観を楽しみながら、楽に歩くことができます。他の区間では必要な登山靴(scarponi)も、この愛の小道を歩くには、不要です。チンクエ・テッレは、船の旅を利用して、海から五村の景観を楽しむこともできるのですが、特にご夫婦や恋人どうしで訪れる方は、この愛の小道だけでも、ぜひ歩いてみてください。

 足と体力に自信があり、日程に余裕がある方には、五村すべてを歩き通す(あるいは一部電車を利用する)ことも、おすすめで、電車や船で訪れただけでは見えない、美しい景色を目に焼きつけることができます。五村を歩いて訪れたいという方は、「チンクエ・テッレを歩く2」(リンクはこちら)を参考にしてください。
Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2010-07-30 10:46 | Liguria | Trackback | Comments(4)

チンクエ・テッレを歩く2

 2日目、7月11日日曜日は、いよいよ、元来のチンクエ・テッレ(Cinque Terre)、つまり、海辺にそびえ立つ岩の上に築かれた五つの漁村を訪れました。(詳細と地図はこちら
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 上の地図で、赤色で囲んであるのがチンクエ・テッレの五村です。左(西)から順に、モンテロッソ・アル・マーレ(Monterosso al Mare)、ヴェルナッツァ(Vernazza)、コルニッリャ(Corniglia)、マナローラ(Manarola)、そして、リオマッジョーレ(Riomaggiore)。地図は、ヴェルナッツァの鉄道駅で見つけた地図の一部を借用して、わたしが書き込んだものです。割愛した部分には、チンクエ・テッレがユネスコ世界遺産に登録されていることも明記されていました。

 この日の朝、わたしたちは、モンテロッソよりもさらに西側にあるレヴァント(Levanto)駅から、始発の午前6時15分の電車に乗って、一駅あとのモンテロッソ駅に到着しました。当初の予定は、最西のモンテロッソから最東のリオマッジョーレまで、すべてを歩き通し、帰りは、リオマッジョーレからレヴァンテまで、電車で戻ろうというものでした。
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 こちらは、モンテロッソ・アル・マーレ(Monterosso al Mare)駅前に広がる砂浜・海岸で、奥の方にかすんで見えるのが、これからわたしたちが歩いて行く五村のある岩壁です。駅前のバールでコーヒーを飲み、午前6時40分頃に、このチンクエ・テッレ横断の旅を始めました。朝早く起きたのは、猛暑が続いていたために、午後になって暑くなる前に、散歩を終えたいと考えたからです。
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 岸壁沿いに設けられたトレッキング・コースを、美しい海や岸壁、砂浜を眺めながら、歩いて行きます。途中、二つ目の砂浜を通り過ぎた頃から、道がいつまでも続く上り坂となり、早朝で涼しいはずなのに、汗が流れてきます。
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散歩道は、下の細道ではなく、上方に見える手すりのある小道です。


 やがて、小道は急斜面に作られたブドウ畑のただ中を進むようになりました。
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 このブドウ畑が、昔はチンクエ・テッレの丘陵すべてを覆っていたようですが、今では、だれも世話をする人もない雑木林になってしまっているところも、ところどころにあります。この厳しい条件下で育てられたブドウから作るチンクエ・テッレのDOCワインの中でも、特に、チンクエ・テッレ・シャッケトラ(il Cinque Terre Sciacchetrà)は、その味わい深い甘さで知られる貴重なものです。

 時には花に囲まれた道を行き、ある時は片側が急な斜面である細い小道を、こわごわと進み、そして、しばしば、急な坂道を苦労して登りながら、海沿いの道を歩いて行きます。
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 ようやく岸壁に挟まれたヴェルナッツァの村が、まだ遠方ではあるものの、霞の中に見下ろせる場所まで来ました。前方に見えるのが下り坂だったので、「あとは下るだけ」と思って喜んでいたら、この後にも、まだいくつも上り坂が潜んでいました。

 ようやく、青い海に囲まれた美しいヴェルナッツァ(Vernazza)の村が見えてきました。
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 観光地図には、モンテロッソから徒歩で1時間45分と書いてあるのですが、足の遅いわたしが暑さと上り坂に苦しみながら、そして足を休めては写真を撮りながら歩いて来たために、ヴェルナッツァに着いたのは、午前9時頃。モンテロッソを出発してから、もう2時間以上も歩いていることになります。(追記:あとから、「徒歩2時間」と書いてあるガイドブックも見つけました。)

 ヴェルナッツァは、色とりどりの家が並ぶ町並みと青い海の美しさが印象に残りました。ちょっとした街角の家の造りがすてきなところが多く、壁に施したさりげない絵の装飾が、美しいところもありました。
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 ブドウ畑を背後に建つこの教会は、14世紀のものです。
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 内部は、荘厳な石造りとなっています。村には、修道院や11世紀以前建立と言われる塔もあって、時間があれば、もっとゆっくりと訪れたかったのですが、フランコたち友人は、早々に次のコルニッリャ村に向かって歩き始めています。

 わたしがすでに疲れ果ててしまっている上、五村間をずっと歩き通しては、友人たちを待たせ続けることになることから、次の村、コルニッリャでだけは、わたしと夫は、電車で行くことにしました。
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 海に面したコルニッリャ(Corniglia)駅に、電車で到着したのは、午前10時半。駅舎は、色鮮やかなブーゲンビリアの花で覆われています。

 実は、コルニッリャの村は高い丘の上にあり、電車はその丘のトンネルをくぐってから、コルニッリャ駅に到着しました。友人たちはまだ丘の上のコルニッリャ村の上にいるようですが、観光案内を見ると、村にはそれほど見所もなさそうです。引き返して丘へと登るのは骨が折れる上に、友人たちを再び待たせることにもなります。そことで、わたしたちは、コルニッリャ村は見ずに、このまま次のマナローラ村へと、一足先に出発することにしました。
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 断崖の上に設けられた小道を歩いて行くと、足を進めるたびに、少しずつ違う角度から、美しい青い海と岸壁を眺めることができました。岩の上に大きくすくっと伸びる緑のアガベ(agave)を見ると、厳しい自然の中を生き抜くこのアガベに自らを重ねて詩を詠んだ、リグーリア出身の詩人、モンターレ(Montale)を思い起こします。

 ちょうどこの辺りを歩いている頃に、友人たちがわたしたちに追い着きました。写真のアガベの左側に見える入り江に、海水浴のできるところがあって、夫と友人たちは、海辺へと降りる小道を下って、しばらく美しい青い海の中で泳ぎました。わたしは、ここで泳いでしまうと疲れが増して、この先歩くのがますますつらくなりそうなので、日陰を見つけ、腰を下ろしてゆっくりと休みました。

 上の写真の奥に見える岬の突端を曲がると、すぐに次の村、マナローラ(Manarola)が姿を現しました。
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 岩を降りて、青色のまぶしい海の中で泳いでいる人が大勢います。色とりどりの家々が整然と並ぶマナローラ村の美しさが、ブドウ畑の緑と海の青との対照で、いっそう際立っています。

 ちょうど昼食時だったので、村の中心街にあるレストランに入りました。
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 店の名前は、ワインボトルにもあるように、トラットリーア、ラ・スコッリェーラ(Trattoria La Scogliera)。トマトとカタクチイワシ、ジャガイモを三層に、サラダの上に並べたこのセコンドが、それはおいしかったです。残念ながら、料理の名前は覚えていません。

 さて、おいしい昼食に満足した後、これからどうするかを話し合いました。午後は暑くなるので、最後の区間、マナローラからリオマッジョーレまでは、歩くのを断念して、電車でレヴァントまで引き返すか、それとも、Via dell'Amore「愛の小道」として名高いこの区間は、他より短そうなので、最後まで散歩を続けるか。
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 せっかくここまで来たのだから、景観の美しいという愛の小道を歩くことに決定して、まずは、その入り口に向かいました。この愛の小道については、眺めの美しさ以外にも興味深いことがいろいろあったので、次回の「チンクエ・テッレを歩く3」(リンクはこちら)で、ご紹介します。

 チンクエ・テッレの五村を歩き通す海沿いの道筋は、 sentiero azzurro(訳すと、「青い散歩道、青いトレッキング・コース」)と呼ばれています。空の青と海の間を行く海沿いの道なので、こう呼ばれるようです。ちなみに、すべて歩き通したフランコは、眺めが最も美しくて、散歩していて楽しかったのは、最初の区間、モンテロッソ・アル・マーレからヴェrナッツァまでの散歩道だと言っていました。わたしたちが電車で移動し、友人たちは歩いたヴェルナッツァからコルニッリャの区間は、あまり見晴らしがよくなく、コルニッリャ村にも見るべきものが少なかったということです。
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 こちらが、今回わたしたちが、鉄道駅で購入したチンクエ・テッレ観光一日乗車券です。チンクエ・テッレの五村を含む、レヴァントとラ・スペッツィア(La Spezia)間の電車が乗り放題で、上記のsentiero azzurroを歩き通すためのトレッキング・コースへの入場料金や電車代を個別に払うよりもお得だということで、今回はこちらを利用しました。わたしたちは、今回は散歩に専念したので行きませんでしたが、博物館などにも無料で入場できるという特典があります。二日乗車券や三日乗車券もあって、一日乗車券に比べると、若干ですが割安になっています。

 最初に鉄道を利用する際に、駅の刻印機でカードに刻印するのをお忘れなく。刻印なしで利用すると、多額の罰金を払うことになりかねません。上の写真のカードでは、一番下に、逆向きにですが、11-7-2010 06.06(2010年7月11日、午前6時6分)と、利用開始日時の刻印があります。

 それでは、続き、「チンクエ・テッレを歩く3 愛の小道」(リンクはこちら)をお楽しみに。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2010-07-28 10:50 | Liguria | Trackback | Comments(3)

チンクエ・テッレを歩く1

 7月10日(土)・11日(日)の2日間、リミニの友人たちと共に、リグーリア州にあるチンクエ・テッレ(Cinque Terre)を訪れました。海に面し、険しくそそり立った岸壁の上に小さな漁村が五つあり、急な斜面に苦労して作り上げたブドウ畑、青い海と岸壁が、それは美しい場所です。
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 上の写真は、この5小村の一つ、マナローラ(Manarola)で、左上の急斜面に、ブドウ畑が見えます。かつては、人々が厳しい生活を強いられていたこのチンクエ・テッレは、、現在では1年中多くの観光客が訪れる観光地となっています。

 狭い意味では、チンクエ・テッレは、下の地図で、赤色で囲んである五つの村です。
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WelcomeRiviera.itによる地図。レヴァントの観光案内所で入手。

 ただし、国立チンクエ・テッレ自然公園(Parco Nazionale delle Cinque Terre)は、この五村の南北に位置する海岸の町および内陸部も含むかなり広いものであり、上の地図で、緑色の斜線が引かれている部分です。

 1日目、7月10日土曜日は、夕方、レヴァント(Levanto)からボナッソラ(Bonassola)まで、海岸沿いを歩き、美しい海や岸壁の眺めを存分に楽しみました。レヴァントとボナッソラは、上の地図で青色で囲んである町です。

 こちらが出発地、レヴァント(Levanto)の海岸です。
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 チンクエ・テッレが、人気のある有名な観光地である上、この土曜日前後は、連日猛暑に襲われていたため、海水浴を楽しむ人が大勢います。

  この海岸沿いの道は、徒歩と自転車でしか通れないので、景観を楽しみながら、のんびりと歩くことができます。
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 レヴァントの砂浜はとても長くて、ここまで続いています。前方に写っているフランコと夫の間にトンネルが見えます。ボナッソラまで続く散歩道には、こうしたトンネルがいくつもあります。
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 こちらが、このトンネル(galleria)を歩いている様子です。トンネルの外は、太陽の光が焼きつけ、とても暑いのですが、トンネルの中に入ると、空気がひんやりとしていて、心地いい涼しい風が吹いています。道中時々現れるこの暗くて長いトンネルは、暑い中を苦しみながら歩くわたしたちに、一時の安らぎを与えてくれました。夫や友人たちは、大声を上げたり歌ったりして、声がトンネルの壁に響くのを楽しんでいます。

 手で壁を触れると、煤で真っ黒になることから、トンネル内をかつては汽車が走っていたことを、身をもって確かめた友人もいました。
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 トンネルを抜けると海が見え、岩浜で海水浴を楽しむ人々がいます。写真の右手には、まだレヴァントの長い砂浜が見えます。レヴァントを遠ざかるに従って、海水浴客も少なくなってきます。

 わたしたちも、泳ぐのにいい場所を見つけようと探しながら歩いているのですが、夫や友人たちに言わせると、まだ人が多すぎるということで、さらにボナッソラに向けて足を進めます。
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 海が青くて美しい上に、人の少ない場所を見つけて、夫とフランコ、マウリッツィオが、泳ぐのに適した場所かどうかを検討中です。男性陣は大いに気に入ったのですが、マヌエーラとわたしが、岸壁が急で降りるのが大変な上に、大きな岩がごろごろしていて、歩くのも泳ぐのも大変だという理由で、却下しました。正確には、マヌエーラの反対にわたしが同意したというところです。イタリア暮らしが長くなったものの、わたしはいまだに正面切って異議を唱えるのが苦手なので、一人では反対と言えなかったと思います。
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 散歩道、最後のトンネルから出ると、奥の方に小さく、ボナッソラ(Bonassola)の砂浜が見えます。散歩はもう終着点。この写真手前の岩浜が、海の色や景観が美しい上、泳ぎやすそうだということで、わたしたちが海水浴を楽しむ場所となりました。ひどく暑い中を歩いてきたので、海水の冷たさが肌に心地よく、海の青さと風景に感嘆しながら、しばらく澄んだ海の中を泳ぎ回りました。
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 こちらの写真も同じ岩浜です。散歩道をボナッソラ方面までさらに進んで、振り返って撮影したものです。岩が急で、ごつごつしているため、泳ぐ分にはいいのですが、濡れた体を乾かすために座る場所を見つけるのが大変でした。

 海水浴のあと、バールで冷たいものを飲んでくつろいでから、ボナッソラの町を散歩しました。
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 町に並ぶ家は色とりどりで、どれも柔らかい温色のパステル・カラーをしていてます。注意深く見てみると、おもしろいのが家の壁です。窓の周囲に、見せかけだけの枠や窓台を絵で描いてあるところがところどころにあります。上の写真で、奥に見える二軒の建物にも、そうした見せかけの窓枠や窓台が描かれています。

 上の写真には、キョウチクトウ(oleandro)の並木も写っていて、ピンクや赤の美しい花を咲かせています。

 ブーゲンビリア(buganvillea)の花も、町のあちこちで見かけました。
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 見事さに圧倒されたのが、こちらのブーゲンビリアです。気候が温かいのでよく育つのでしょう、大きく育ったブーゲンビリアが鮮やかな花を咲かせている庭や家が、そこかしこにありました。
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 写真の左手に教会があり、正面の建物の1階には、レストランがあります。ボナッソラの町では、散歩と共に夕食も取ることにしたため、町の散歩は、レストラン探しも兼ねていました。散歩中、最初に見つけたのがこちらのレストランだったのですが、「値段が高い」、「他を見てから決めよう」という意見があって、あちこち他のレストランも見て歩いた結果、結局は、このレストランで食べることにしました。

 パスタは今ひとつでしたが、カタクチイワシのマリネを始めとする前菜や魚料理は、とてもおいしかったです。

 帰り道は、道のりが長いため、疲れた体と足には厳しかったのですが、こだまの響くトンネルの中で、夫や友人たちに、「ほ、ほ、ほたる来い」の歌を教えたり、一緒に歌ったりもして楽しみながら、何とか最後まで歩き通すことができました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2010-07-26 14:20 | Liguria | Trackback | Comments(4)


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