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食後は歌とScarabeo

 大家族での昼食(記事はこちら)後は、夫とわたしが中心になって、食器などを片づけました。「早く遊ぼう。」とかけよる姪っ子たちに、片づけが終わってからね、と言いつつ、作業を続けながら、雨が降っているからと、「あめあめふれふれ 母さんが…」の歌を、少しずつわたしが歌って、姪たちに繰り返させます。先週も雨で、やはりこの歌を一緒に歌ったので、自分たちだけでも歌える箇所もあるくらいです。二人とも、特に「ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン」の部分が気に入って、ふりをつけながら、楽しそうに歌っていました。

 マッダレーナが歌の意味を知りたがるので、説明すると、夫曰く、「ただでさえ毎日雨が降っているのに」。確かにもっともな意見で、歌に雨乞い効果がないことを願います。「お義父さんとお義母さんの前で、一緒に傘を手に、歌って踊りましょう。」と提案すると、「室内で傘を開くのは縁起が悪い。」と却下されてしまいました。イタリアの迷信では、室内で傘を開くと不運を招く、とされているからです。

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 夕方は、お義母さんの兄君で、同じ二世代住宅に住むディーノ伯父さんの台所で、姪っ子たちと遊びました。最初に、姪たちと「あめあめふれふれ」を一緒に歌うと、伯父さんも思わず顔がほころびます。

 この歌は、日本語の授業(記事はこちら)でも、雨の日に、学生たちと一緒に歌います。イタリアでは、天気が悪いと気分まで落ち込む人が多いので、歌うことで気分を明るくすることができるし、日本語の復習・練習にもなります。まずは歌詞を黒板に書き、一行ずつ読ませて、平仮名と片仮名がきちんと読めるかどうかを確認し、それから、まずは一行ずつわたしの後について歌わせ、それから皆で一緒に声を合わせて歌います。学生たちも、やはり、最後の擬音語の部分がお気に入りのようです。

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 この日のゲームは、わたしが大好きなScarabeo(読みは「スカラベーオ」)。袋の中から各人8字ずつアルファベットの文字を取り、すでに盤上にある単語にうまくつなげながら、手持ちの文字を使って、単語を並べていくゲームです。

 学校でイタリア語のさまざまな言葉を習っている最中の姪っ子たちも、興味津々。マッダレーナの提案で、二人ずつチームを組み、アレッシア・ルイージ対マッダレーナ・なおこで、勝負に挑みました。

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今、ZOO「動物園」のOがなくなっていることに、気づきました!頭字語LMのMも位置がずれています。

 本当は点数もあるし、駒がすべてなくなるまで勝負するべきなのですが、姪たちにとっては初めてでもあり、まずは点数はつけずにゲームをしました。そろそろ家に帰ろうと、義弟夫妻が迎えに来たので、途中で(上の写真)ゲーム終了。

 姪たちが自分で考え出して置いた単語もあり、二人ともなかなか楽しんでいたので、うれしく頼もしく思いました。ドレミファソの「ソ」が、イタリアではsoではなく、solだということも初めて知りました。ちなみに上のゲーム版では、夫たちが並べたSOLの上下に、わたしたちが後からIとAを付け足したので、SOLはISOLA(意味は「島」)という単語の中に隠れています。

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 こちらが、このゲーム、Scarabeoの箱です。Scarabeoは、単語を並べていく英語のゲーム、Scrabble(読みは「スクラブル」)のイタリア語版です。日本での英語学習中に、すっかりスクラブルのファンになったわたしは、英語を教える友人や弟妹、英語の学習仲間と勝負を重ねました。

 というわけで、イタリアでイタリア語版のScarabeoを見つけて、すぐに購入してから数年になります。姪たちが、二人とも学校に通って、イタリア語を学び始めたので、いつか一緒に遊べる日を、実は心待ちにしていたのです。エルバ島に住む友人は、幼い頃からよく家族でこのゲームをして育ったそうですし、時々こうしてScarabeoを一緒に楽しむつもりです。姪たちが日本語も学んでいたら、一緒に百人一首で遊べるのに、と少し残念です。

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by milletti_naoko | 2010-11-30 16:37 | Famiglia | Trackback | Comments(14)

雨の日曜日

 日曜日、ペルージャの我が家では、大家族が集まり、義母が中心になって用意した昼食を、大人数でいただきます。昨日、11月28日日曜日は、寒い上に、朝から雨が降っていました。

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 テラスには屋根があるものの、風のためか、床の大部分が雨に濡れています。子猫たちが、雨に打たれない窓際にやって来て、こちらを見つめています。

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 暖を取るためか、仲よしだからか、互いにぴたりと寄り添っています。

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 12時半頃に、トーディから義弟マルコの家族が到着しました。トーディでも雨が激しく降っていて、ミサに参加するため、駐車場と教会の間を往復する間に、すっかり靴と足を濡らってしまったそうです。そこで、暖炉に火を起こし、温かい火で濡れた足を乾かせるようにしました。姪っ子たちが、暖炉の火で、凍えた足を乾かし、温めています。

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 トーディ勢が暖炉で足と体を温めている間、夫がお義母さんがパスタを用意するのを手伝います。大きな大きな鍋でゆでたパスタのお湯を切り、これまた大きな深皿によそいます。

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 パスタの上から、トマトソースとパルミジャーノをたっぷりとふりかけて、混ぜ合わせます。パスタは、お義母さんが前日に手作りしたタッリャテッレ(tagliatelle)(細長く切る前の写真はこちら)。トマトソースは、トマトをニンジン・セロリ・肉と共にじっくり煮込んだあと、裏ごししたもので、自家製のトマトで作るこのトマトソースがまた、何とも言えず、おいしいのです。

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 人数も多いので、タッリャテッレも大きな深皿、二皿分。皆が好きなだけ食べられるようにと、パスタはいつも多めに準備します。余ったパスタは当日の夕食にいただきます。

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 準備ができると、「A tavola!」(テーブルへ!)と呼びかけます。全員にパスタの皿が運ばれると、昼食の始まり。来客があったり、特別な祝いごとがある時は、前菜も用意しますが、そうでなければ、昼食は、プリモのパスタから始まります。

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 セコンドは、ほとんどの場合、鶏かウサギの肉を、たっぷりのオリーブオイル、香草、ニンニク、パンチェッタと共に、オーブンで焼き上げたものです。ローストチキン(pollo arrosto)の場合が多いのですが、昨日はウサギの肉でした。今ではわたしも食べられるようになりましたが、最初はやはり抵抗がありましたが。一方、ハトの肉は、今も食べる気になれません。(記事はこちら

 つけあわせの野菜(contorno)は、ローストポテト(patate arrosto)とグリーンピースを玉ネギと煮たものです。ふだんはグリーンピースではなく、畑のサラダ菜か青菜が登場するのですが、この日は大雨で、野菜畑はぬかるみ、泥だらけ。


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 デザート(dolce)は、こちら。姪っ子たちがうれしそうに、義父母におねだりして買ってもらった飾りを、デザートの上に立てていきます。

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 色とりどりの華やかな傘に囲まれた、うつくしいデコレーションになりました。「今日は雨だし、傘の飾りつけはうってつけね。」と、お義母さんがほほえみます。皆で姪っ子たちのデコレーションをほめたあと、傘と人形を少しずつ取り除き、デザートを小皿によそっていただきました。

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 姪のアイデアを採り入れて、お義母さんが作った独創的なこのデザート、あっさりとした甘さがとてもおいしかったです。材料こそ違いますが、作業手順は、ティラミス作りによく似ています。深皿の底にビスケットを敷きつめ、サクランボのシロップとコーヒーを上からかけて、ビスケットにしみこませます。そして、その上をクリームの層で覆います。この作業を3、4回繰り返して、できあがり。

 デザートを甘いお酒、自家製のヴィンサント(vinsanto)、クルミ酒(nocino)などと共に味わったあとは、食後のコーヒー。夫がエスプレッソマシンで準備し、わたしが食卓に運びます。そして、コーヒーとおしゃべりをゆっくり楽しむのです。

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by milletti_naoko | 2010-11-29 16:46 | Famiglia | Trackback | Comments(12)

晩秋の土曜日

 昨日、11月27日土曜日は、とても寒い1日で、早朝の気温は氷点下でした。

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 朝、窓を開けると、庭の木にキジバト(tortora)が4羽とまり、ひなたぼっこをしていました。

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 手前のイチジクの木の高いところに、わずかながら、青い実が残っています。

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 久しぶりに1日中快晴でした。子猫たちもうれしそうに、ジャスミンの鉢の上で、仲よくひなたぼっこをしています。

 天気がいいので、義父と夫たち息子3人は、朝から日暮れまでオリーブの収穫に励みます。

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 階下に下りると、お義母さんが、パスタ作りをほぼ終えたところでした。毎週日曜日は、トーディから義弟の家族も訪れ、大人数で食卓を囲みます。翌日の昼食のための、生パスタ作りです。

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 昼食用のサラダを採ろうと野菜畑に足を運ぶと、お義父さんと義弟が、協力しながら、オリーブを収穫していました。

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 頭上を見上げると、桜の木には、早くも、赤い小さなつぼみが、たくさんできています。長い冬を越えたあと、4月には美しい純白の花(記事はこちら)、そして、真っ赤でおいしいサクランボの実で、わたしたちを楽しませてくれることでしょう。

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 さて、昼食にとわたしが選んだのは、こちらのキクヂシャ(insalata riccia、indivia)とルーコラ(rucola)です。日本では見たことのなかったキクヂシャを、義母がいつもinsalata riccia(直訳すると「縮れたサラダ菜」)と呼んでいるので、わたしも日本語名を知らぬまま、こう覚えていました。確かに葉がちりちりに縮れています。

 野菜畑で、サラダ菜や青菜を採るとき、外側の葉は固かったり、傷んでいたり、虫に食われたりしていることが多いので、取り除きます。

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 そして、鶏たちのところまで行き、囲いの中に放り込みます。近づく姿を見ただけで、「エサだ!菜っぱだ!」と悟った鶏たちが、いっせいに近くに走り寄ります。それから、おいしそうに、この葉っぱを食べ始めます。

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 夫は何をしているのだろう、と様子をうかがいに行くと、大きな大きなオリーブの木の下で、作業をしていました。木が急傾斜の下方にあるため、苦労しながら網を持ち上げ、オリーブの実を寄せ集めています。

 そろそろ昼食に戻るから、と言うので、わたしは急いで家に戻り、クリームシチューを(記事はこちら)温めて、ルーコラとキクヂシャのサラダを用意しました。雨の日が続いて、どちらも泥だらけだったので、水でよく洗いました。例によって、ナメクジ(lumaca)も数匹、葉の間に隠れています。

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 昼食の途中から、ひなたを求めて、台所の窓際に、子猫が一匹やって来ました。そして、いったいこの人間たちは何をしているのだろう、とでも言いたげに、つぶらな瞳で、時々室内をのぞきこんでいました。

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by milletti_naoko | 2010-11-28 11:54 | Famiglia | Trackback | Comments(8)

新オイルと新ワイン

 ウンブリア州を車で走ると、オリーブの木々が並ぶなだらかな丘陵に、いくつも出会います。そういうオリーブ産地だけあって、家にオリーブがあり、自家製のオリーブオイルを有する人も大勢います。

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トラジメーノ湖に浮かぶマッジョーレ島にもオリーブの木がたくさん 2010/6/28 

 そうして、絞り立てのオリーブオイルが手に入ると、自家製の新オイル(olio nuovo)とパンを、職場などに持参して、皆でブルスケッタ(bruschetta)を食べ、一緒に味を楽しみます。

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ブルスケッタ(bruschetta)、記事はこちら

 そう言えば、日本で愛媛の高校に勤めていた頃は、学校に必ず数人、みかん山を持つ同僚がいて、職員室の中央テーブルに、みかんでいっぱいの箱が置かれ、おいしいみかんを、ありがたくいただいていました。それと似ているかもしれません。

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 新オイルが、ふつうのオイルに比べて、濁ったように見えることが、皆さんにも分かりやすいようにと、昨秋絞ったオイルと新オイルを左右に並べて、撮影してみました。もちろん右手が、絞りたての新オイルです。左手のオイルも、1年前は同じように色が濁り、とろりとし、味にはピリッと辛味がありました。どちらも、我が家で採れたオリーブを主としてできたオリーブオイルです。朝、最も日当たりがいい部屋の窓辺に置いて撮影したため、オリーブ瓶の後方に、オリーブの木々が見えています。

 さて、夫の職場でも、先々週ほど、早くも自家製の新オイルを同僚にふるまった女性がいて、今週は、夫も我が家の新オイルをパンと共に職場に持って行き、皆に絞り立てオリーブオイルの味を楽しんでもらいました。

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コルチャーノ合唱祭で歌うCorale Tetium。祭壇画は、巨匠ペルジーノ作。 2010/6/5 (記事はこちら

 夫はコルチャーノ市の合唱団、Corale Tetiumの合唱団員です。火曜と金曜の晩に合唱の練習があるのですが、今週火曜日は、練習の前に、団員が絞り立てのオリーブオイルなどを持ち合って、ブルスケッタを食べ、皆で新オイルを味わいました。

 合唱団にはLUNGAROTTI社に勤める女性がいて、この晩、今年の新ワイン、novello FALO’を持参したそうです。夫は、この今年のノヴェッロが格別においしかったと、昨日スーパーで買い物した際に、このワインも購入しました。

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わたしも夫もあまりお酒を飲む方ではないので、ワインを開けるのは誰かお客を招待するまでのおあずけです。今年の地元の新ワイン、味見をするのが楽しみです。

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by milletti_naoko | 2010-11-27 21:21 | Gastronomia | Trackback | Comments(2)

ネコとpizzaとクリームシチュー

 このところ、ペルージャでは、おかしな天気が続いています。曇り空が続くと思えば、突然日がさしてきて、そうかと思って、窓を開け、洗濯物を外に出そうと思うと、すぐに雨が降ってきて……

 11月24日水曜日。この日も正午前に、いっとき太陽が雲の間から顔を出しました。

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 ネコたちも、この束の間の日ざしを楽しもうと、仲よくジャスミンの鉢の上で、ひなたぼっこをしています。三つの植木鉢の上に、ネコが4匹。鉢の間に置かれたおけには、テラスの屋根から落ちる雨水をためて、椿への水やりに使っています。

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 仲よく一緒に、ひなたでぬくぬく。

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 枝の影からじっと見つめる子猫、自由にのんびりくつろぐ子猫、そのネコにちょっかいを出そうかと機会をうかがっているかに見える子猫。姿はそっくりのネコたちも、個性はさまざまです。

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 影から見ていた子猫は、今度は一匹、木の椅子の上の、微妙な場所に陣取っています。つい先ほどまで降っていた雨で、まだ床が濡れています。

 ここで、晴れたからと洗濯物をテラスに出して、しばらくすると、再び雨が降ってきて、ネコたちもどこかに行ってしまいました。

 11月25日木曜日。夫は、前夜すでに準備しておいたピザの生地を、この日の晩、仕事から帰るなり、手際よくこね始めました。

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 写真は、生地をこねる手元だけ許可するとのことでしたので、手さばきだけご覧ください。

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 今回、ピザの具として用意したのは、モッツァレッラ(mozzarella)、トマト(pomodori)に加えて、ケッパー(capperi)とアンチョビ(alici)です。自分の好きなピザの具を表すイタリア語を覚えておくと、イタリアのピザ屋で注文するときに、役立ちます。

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 一つひとつ具を載せていきます。モッツァレッラだけは、ピザを少し焼いてから、生地の上に載せていました。

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 準備ができたら、すでに加熱しておいたピザ焼き器、Pizza Express(記事はこちら)に入れて、じっくり焼き上げます。焼き始めてから、2分後にモッツァレッラを追加し、さらに3分後には、もうおいしいピザが焼き上がります。

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 2枚のピザを1枚ずつ焼き、ピザが焼き上がるたび、1枚のピザをはんぶんこして食べました。夫手作りのあつあつのピザを、ふうふうしながら、おいしくいただきました。

 今日、11月26日金曜日の夕食には、生まれて初めて、ルウを使わずに、クリームシチューを最初から作ってみました。クックパッドのけゆあさんの「基本のクリームシチュー」のレシピ(リンクはこちら)を見て、これなら、わたしでも作れそうだと思ったからです。

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 こちらが、できあがったシチューの写真です。今日はひどく寒かったので、あつあつのシチューから立ちのぼる湯気で、シチューが霞の中に見えます。

 わたしは母がハウスのルウで作るクリームシチューの味に慣れて育ち、母がいつも豚肉を使っていたので、自分でも、シチューと言えば、ルウと豚肉を使って作っていました。シチューやカレーのルウはイタリアでは売っていないので、こちらでは食べられないものと思い込んでいたのですが、ふとしたことから、こちらのレシピを見つけて、挑戦してみました。

 レシピを少しアレンジして、鶏肉の代わりに豚肉を使い、サラダ油の代わりにオリーブオイルを使いました。肉汁も捨てずにそのまま使いました。それでも、できあがったシチューが、昔からよく食べ慣れていた、あのクリームシチューにそっくりだったので、感激しました。懐かしいおいしい味と、イタリアでもクリームシチューが食べられるという感動と、おいしいシチューが自分で作れたという喜び。夫も「おいしいね。」と、おかわりもしてくれました。

 けゆあさん、すてきなレシピを本当にどうもありがとうございます。ちなみに、わたしの場合は、作るのに、約1時間ほどかかりました。4人分とあるのですが、わたしたちが小食なのか、おそらく二人であと2回分はシチューを楽しめそうです。それとも、お義父さんとお義母さんに日本の味(?)を知っていただこうかと、ただいま考え中です。

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by milletti_naoko | 2010-11-26 23:23 | Gastronomia | Trackback | Comments(12)

子どもの絵と個性のゆくえ

 先日、「見る人によって」という記事を読んで、心を打たれました。著者の紘野さんの許可を得て、今回は、この記事へのリンクと、わたしが書いたコメントを、ご紹介します。

・紘野涼の雑記帳、「見る人によって」(リンクはこちら

 教育者の方やお子さんを持つ方に、ぜひ読んで、考えていただきたい文章で、とてもすてきな先生の思い出が語られています。

 ~以下が、わたしの書いたコメントです。~

 本当にすてきな先生にめぐりあわれましたね。絵の描き方にしても、文の書き方にしても、環境の中で育っていくうちに、その文化の物の見方、捉え方に、しばられてくると思うのです。今イタリアで幼い姪っ子たちが描く絵を見て、その独創性に驚かされ、また、日本で一般に思い浮かべるのとは違ったイメージを見て、特にそう思います。

 「象と言えば、横から立った姿」ではなく、座った姿を描こうとした紘野さんの、周囲の描くイメージにしばられない自由な描き方も、その独創性を評価できた先生も、そして、その先生のすばらしさを今も思い出される紘野さんも、すばらしいと思います。開口健が『裸の王様』という小説で、ふんどしをまきチョンマゲのある裸の王様を描いた子供に、驚かされたというくだりを思わず思い出しました。『星の王子さま』冒頭で、幼い頃の語り手が、「蛇が象を飲み込んだ図」を描こうとしたのに、大人たちに「帽子にしか見えない」と言われて、絵を描くことをやめてしまったくだりも、思い出しました。

 画一社会と呼ばれがちな日本社会ですが、この先生のような方が増えて、子供たちが自信を持って自分の絵を描き、自分の人生を生きていけるような学校や家庭が増え、社会になっていくよう願わずにはいられません。


*おまけ*


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 こちらは、今年の復活祭、4月4日の昼食後に撮った写真です。イタリアでは、復活祭に、華やかな包み紙に包まれた、卵形のチョコレートを贈ります。(記事はこちら

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 姪たちを、きらびやかな包み紙と共に撮影しました。上の写真でポーズを取るのは、妹娘のマッダレーナです。

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 そして、こちらの巨大な折鶴は、11月21日日曜日に、姪っ子たちに頼まれて、3人で協力して、復活祭の包み紙で折り上げたものです。こんなに大きな鶴を折ったのは初めだし、折ろうと考えたこともありませんでした。

 なんと、背の部分を手に持って、鶴を上下に動かすと、羽が本当の鳥の羽のように、上下に動くのです。にぎやかな模様がある方を表にして折ろうとすると、姪たちから、銀色の裏面で折ったほうがきれいだと、もっともな提案がありました。

 この折鶴を折った後、わたしはマッダレーナを描きました。

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 見ていたマッダレーナは、「今度はわたしが描く!」とペンを手にし、

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 まずは、わたし、

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 次にルイージ、

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 そして、最後におじいちゃん(nonno)を描きました。わたしは「めがね」、夫は「口ひげ」、義父は「セーターの襟元」が、特徴をとらえて、よくかけています。

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by milletti_naoko | 2010-11-25 23:21 | Feste & eventi | Trackback | Comments(10)

名作が心に語るもの

 初めてこの映画を見たのは、まだ社会人になって数年経った頃。1992年7月の公開というから、映画館で初めて見たのは、もう18年も昔。

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 映画、『紅の豚』がペルージャで上映されたので、ぜひ夫に見てもらいたいと思って、わたしも一緒に見に行きました。今日の午後6時半からの上映を一緒に見たのは、小さな子供たちを連れた親たちや、大学生たち。

 見終わった後、本でも映画でも、名作というものは、いつ見ても飽きず、新しい発見があり、見たときの年齢に応じての感動があるのだな、とつくづく思いました。

 まずは、イタリアの風景や町並みが、驚くほどの緻密さ・正確さで描かれていることに驚きました。

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エルバ島      2010/5/23

 地中海に浮かぶ緑の島々に、青い海原。

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エルバ島       2010/5/23

 石畳の通りの横に立ち並ぶ色とりどりの背の高い家。家の窓を覆う格子。レストランの内部。

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リミニ、サン・ジュリアーノ  移民をテーマにした祭り    2010/9/5
 
 イタリアに住む今だから、いくつかの町を訪れ、地中海を何度か船で行ったことがある今になって、自然の景色や町、屋内の描写が、いかに現実のイタリアに近いかがよく分かり、その緻密さ、正確さに驚きました。

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トラジメーノ湖、ポルヴェーゼ島を望んで  2010/11/22

 雲間から漏れる日の光の美しさ。

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サルデーニャ島     2007/9/6

 透き通る青い海が白い砂浜に打ち寄せる美しさ。

 まるで絵画が美しい景色を封じ込めるように、自然のそうした美しさが、さりげなく映し出されています。

 そして、飛行機野郎が主人公でありながら、生き生きとたくましく描き出されているのは、主人公と同時に、たくさんの女性たちなのです。冒頭で誘拐されてまったく動じず、自分のペースでいる少女たち。見事な飛行機を設計、完成させる腕の持ち主であり、かつ責任感も勇気もある少女、フィオ。彼女を助けて、あれよあれよと飛行機を完成させていく女性たち。

 従来のこうしたアニメ作品が得てして男性的視点に立ち、たとえば、『巨人の星』では明子姉ちゃんはいつも木の陰で見守るだけなのに対し、ここでは、女たちが、守られるだけの立場に甘んじず、自分たちをみくびる男たちを、あっと言わせる活躍と度胸を見せていく。きれいなだけではない、かわいいだけではない、女たち。逆に、男たちは、名誉や地位、金儲けに振り回されていて、ふがいない。考えてみれば、ナウシカから『魔女の宅急便』まで、宮崎作品には女性の主人公が多いのですが、改めて宮崎作品の描き出す女性像のたくましさと力強さ、女性への応援が見える気がしました。

 がんばれ、女たち。

 「おまえを見てると、やっぱりまだ世の中捨てたもんじゃない。」という言葉にも、今のイタリアにも通じるものを感じました。(うろ覚えのイタリア語のセリフを自分なりに訳しているので不正確です。)

 名作と言うのは、やはり、いつになっても、いくつになっても、人の心を打つものだな、と。そして、どんな世代も、どんな国の人も、いつまでも楽しむことのできる作品を作った宮崎駿監督の力量を思いました。

 上空を、美しく星のように流れゆくいくつも、いくつもの戦死者の戦闘機の列。

 男性優位社会にせよ、戦争の残酷さにせよ、正面から捉え告発することなく、けれど、笑いあふれる作品の端々で、見る者の心にその誤りを訴えかけてゆく。

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ペルージャ、窓から見えた夕焼け空    2010/9/12

 実は、イタリアで久しぶりに見た宮崎駿監督の作品は、他にもいくつもありました。カリ城にトトロ、『千と千尋の神隠し』、『魔女の宅急便』。いずれも夫に見せたくて映画館に一緒に行ったり、姪と夫に見せたくてDVDを購入して見たりしたのですが、これらの作品を再び見たときにも、やはり、いい作品だと感動しました。

 それが、今回の『紅の豚』に限っては、こんなにすばらしい、奥の深い作品だとは思わなかったという意外な発見が、いくつもいくつも、随所に散りばめられていました。

 わたしが大人になったのでしょうか。自分が勝手に深読み、見当違いな読みをしているだけかもしれませんが、それにしても、やはり、見るたびに、何か心に違う驚きや感動をもたらしてくれる作品があるのだな、とつくづく思いました。

 というわけで、遠い昔に『紅の豚』を見て、あれ以来、まったく見ていないという方。ぜひもう一度手にとって、この映画を見てみてください。きっと、それぞれの心に、以前とは違う何かを語りかけてくれると思うのです。

*Amazon.co.jpの『紅の豚』DVD紹介ページへのリンクはこちらです。イタリア語版の映画DVDの情報はこちら、アマゾンイタリアの利用法はこちらです。

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by milletti_naoko | 2010-11-25 01:04 | Film, Libri & Musica | Trackback | Comments(15)

椿まつりでお茶を

 トスカーナ州、ルッカ県には、椿の里とも呼ぶべき美しい村があります。そして、この村の付近には、椿あふれる見事な庭園を持つ館が、たくさんあります。

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 こちらが、椿の里、Sant’Andrea di Compito。毎年3月に、隣村のPieve di Compitoと共に、椿まつりの会場となる村です。数年前も訪れたこの椿の里を、今春は椿まつり開催中の、3月6日、7日に訪れました。

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 村の中心を流れる川を遡ると、川岸に椿が並ぶ散歩道に出ます。

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 橋の左手に咲くこの椿の名は、Bonomiana。同じ木に咲く花の色も模様も、さまざまで美しく、夫は今回の椿まつりで、この椿の鉢を購入しました。
 
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 やはり小川沿いに咲いているこの椿の名は、Mrs.Tingley。

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 こうした看板が椿の近くにあるので、一つひとつの椿の品種やその歴史が分かります。

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 川に沿って歩いて行くと、やがて左手に、広大な椿園が現れます。

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花の色も模様もさまざまな300種以上の椿が並ぶこの椿園では、700以上の品種を集めようと、 少しずつ拡大作業が行われています。

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 わたしは知らなかったのですが、椿はお茶の木の仲間であり、そのため、椿まつりでは、お茶に関する展示や催しもありました。上の写真は、Sant’Andrea di Compito村にあるVilla Orsiという館で催されたお茶会の様子です。有料ですが、世界の3種類のお茶を、数々のお菓子と共に、説明を聞きながら、おいしく味わうことができました。中には、紅茶や抹茶を使って作られたお菓子もありました。お茶をおいしく入れる方法も詳しく教えてもらいました。

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 お茶会の会場は、この見事な椿並木に囲まれていました。わたしたちはお茶会の後、桜の花入りの緑茶とお茶会で飲んで気に入ったモーリタニアの紅茶を購入しました。

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 一方、こちらが椿まつりの中央会場です。「Antiche Camelie della Lucchesia」(訳すと「ルッカ地方の歴史ある椿」)と書かれた大きな看板のすぐ下には、村の催し物会場や散歩コース、椿園の場所などが、地図に示されています。一方、一番下の看板には、会場となる二村を含むCapannori市の地図があり、椿の美しい庭園を持つ数々の館が図示されています。

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 展示会場には、さまざまな品種の椿が並んでいます。椿の花や村と椿の関わりを説明した展示や、お茶の販売コーナーもありました。奥に見える、椅子の並ぶテント内では講演が行われ、わたしたちも、世界の茶の歴史や千利休の人生についての講演を、興味深く聴きました。

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 カパンノリ市内の椿の美しい館も、いくつか訪ねました。こちらは、Tenuta dello Scompiglioの庭園に生える見事な椿です。有料で、庭園を案内してもらいました。

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 ブドウ園の向こうに広がる風景の美しさ、そして、遠くに見える山々の荘厳さに息を飲みました。

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 庭園訪問の料金には、おいしい世界のお茶をお菓子と共に楽しむ料金も含まれていました。本当は1種類だけ味わえるところを、3種類のお茶を少量ずつ味見させてくれました。

 実は、カパンノリには、他に、本当に美しい見事な庭園がいくつもあるのですが、すでに数年前に訪ねているため、今年は行きませんでした。

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 椿まつりでは、数々の美しい椿の鉢植えも販売しており、今回は、夫とわたしがそれぞれ自分の好きな椿を、一鉢ずつ購入しました。今、我が家のテラスでは、この椿たちのつぼみが少しずつ膨らんできています。きっと来春も、今年の春のように、美しい花で目と心を楽しませてくれるであろうと、今から楽しみです。(我が家の椿が美しく花開く様子はこちら

関連記事
・「トスカーナ小村の椿まつり」(メルマガ第40号、リンクはこちら

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2010-11-23 23:15 | Feste & eventi | Trackback | Comments(15)

新オイルでブルスケッタ

 今日は夫が、ようやく搾油場(frantoio)で、新オイル(olio nuovo)を引き取ってきました。

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 絞りたてのオリーブオイルは、少し濁ったように見え、味がピリッと少し辛いのが特徴です。同じオリーブオイルが日が経つにつれ、辛味を失ってまろやかな味になり、色もだんだん透き通ってきます。

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 新オイルを味わうには、何と言ってもブルスケッタ(bruschetta)。パンをナイフで切り、オーブンでトーストし、ニンニクをすりつけ、塩をふりかけ、その上からたっぷりオリーブオイルをかけていただきます。こうして、新オイルの少し辛味のあるおいしさを、満喫しました。

 オリーブオイルが新しいうち、そして冬の間は、よくこうしてブルスケッタを食べます。今回はオリーブオイルの味を十分味わうために、他には何も載せませんでしたが、さいの目切りにしたトマトを載せたり、ゆでたカリフラワーを載せたり、はたまたルーコラとパルミジャーノを載せたりと、いろんな楽しみ方ができます。

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 一緒に食べたのは、野菜たっぷりのスペイン風オムレツ。それから、畑で見つけたピーマンとナスを、玉ネギやジャガイモ、トマトと共に、じっくり煮込んだものです。(上の写真)トマトは、我が家では自家製のトマトが畑で採れる夏の間だけは、生のトマトを食べますが、あとの季節には、自分たちで、保存用に瓶詰めにしたトマト(記事はこちら)を、少しずつ使っていきます。というわけで、今回も瓶詰めのトマトを利用して、作りました。

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 今年は、2箇所、別々の搾油場に、収穫したオリーブを運び込んでいます。オリーブを絞ってオイルにする料金は、金銭で支払うか、できたオリーブオイルの一部で支払うかを選べるそうです。後者の場合、今夜味わった新オイルができた搾油場では、100kgのオリーブの実に対して、13.5kgのオイルを、実を運び込んだ人に渡しているとのことでした。

 夫が運び込んだオリーブは、合計268kgなので、無料で受け取れるオリーブオイルは、36.2kg。夫は50kgのオリーブオイルを家に持ち帰るために、100ユーロを搾油場に支払ったそうです。

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 今年は、わたしもしばしばオリーブ収穫に参加したので(記事はこちら)、その結果、こうして味わえるオリーブオイルのおいしさは、また格別です。毎日苦労しながらオリーブを摘むことで、夫やお義母さんに習って、オリーブの一粒、オリーブオイルの一滴を大切にしたいと思う気持ちも、自然にわいてきました。(記事はこちら

 今日も雨が降ったので、オリーブ収穫はお休み。家の周囲のオリーブの収穫はほぼ終わりに近づき、後はミジャーナのオリーブ園(記事はこちら)が残っているのですが、ミジャーナの木には、なっている実が非常に少ないとのことです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2010-11-23 01:06 | Gastronomia | Trackback | Comments(10)

滞在許可証3+仕事の現状と抱負

 イタリアで、移民や滞在許可証をめぐる法律は、この数年めまぐるしく変わっています。わたしの場合は、運命か偶然の幸運か、この法改正のおかげで助かったことが2回あります。

 まずは、2003年の夏。わたしは語学留学で、イタリアに滞在していました。それまでの法律では、イタリアの大学に入学したければ、一度日本に帰って、ビザを申請する必要があったのに、法改正のおかげで、帰国せずに入学できるようになったのです。おかげで、イタリアに滞在したまま、同年秋に大学に入学し、クリスマス休暇に帰国して、日本で、大学通学用のビザを申請することができました。

 わたしが夫に出会ったのは、2003年の12月(詳しくはこちら)、外国人大学の学士課程に入学してまもない頃です。ですから、夫に出会えたのも、この法改正のおかげだと言えます。冬にまだペルージャに残っていたのも、夫も参加していたスライド上映会に出向いたのも、日本に帰国せずに、大学に入学できたおかげだからです。

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ペルージャ外国人大学、ガッレンガ校舎。(屋内の写真はこちら

 ただし、ビザなしの入学をどの大学も許可しているわけではなく、希望していたペルージャ大学(Università degli Studi)では駄目だと言われ、結局、語学講座に通ったペルージャ外国人大学に入学することになりました。でも、そのおかげで、のちに外国人大学で、「日本語・日本文化」の講師の口を得ることができたのだと思います。幸い、日本の大学で受講した科目の単位などが認められたおかげで、2年生に編入し、3年のところを2年で卒業することができました。

 イタリアでは原則として、従来は4年制であった大学教育が、卒業できない若者が多かったこともあり、3年+2年の5年制に切り替わりました。3年でも大学卒業をして職につけるようにして、モラトリアムを短くしようと考えていたようですが、実際には、最初の3年制の課程を終えても、大学卒業とみなされないことが多いので、結局は、4年から5年と、大学に通う年数が長くなった感があります。わたしもイタリアの大学で教えているのは、日本の4年制大学卒業資格のおかげです。

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卒業試験に無事合格し、卒業した直後、のちに夫となる人と   2005/10/10

 法改正の恩恵を再び受けたのは、2005年の秋です。10月10日に大学を無事卒業し、同時に、幸い、2005・2006年度の「日本語・日本文化」の講師としての採用も決まりました。それまでは、就学目的で滞在していた場合、イタリアで就職するには、一度帰国して就労用のビザを取得する必要がありました。それが、法改正のおかげで、イタリアの大学を卒業し、そのときに就職先が見つかれば、一定以上の収入があることを条件に、帰国しなくても、就学用の滞在許可証を、就労用に変更できるようになったのです。その申請の手続きで、ペルージャ県警察本部に赴いた際には、担当官から、わたしが、「ペルージャで二人目の、新しい法を利用した、就労目的の滞在許可証への変更申請者」だと聞きました。

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日本語の授業を受ける学生たち  この日の授業の様子はこちら

 2005年10月から5年間、ペルージャ外国人大学で、「日本語・日本文化」の講師として教えてきましたが、実は、毎年講師の公募に応じ、履歴書や大学の卒業・成績証明書などを提出しては、1年契約で採用される、ということを繰り返してきました。

 今度は、「改正がマイナスに働いた例」をお話します。一昨年度から、ペルージャ外国人大学の学士課程が、新課程に移行しつつあります。これまで教えていたPLIMの課程では、日本語・日本文化の授業は、1・2年時にありました。ところが、新課程では、この授業が3年時にあります。おかげで、今年はちょうど、わたしが授業を教える科目が存在しない、空白の1年間となりました。今年の9月まで教えていた課程では、3年生向けの授業しか行われていないし、新課程では、まだ1・2年生の授業しか行われていないからです。

 イタリアの大学では、各授業の担当者が年に数回(外国人大学の場合は現在5回)の試験日を決め、学生は、自分がいつ受験したいかをこの中から自由に選ぶことができます。わたしは外国人大学で、今年の1月と2月に、前学年度の授業の試験を実施しなければいけないのですが、そういうわけで、この1年間は(1年だけであることを祈ります)、大学では日本語を教えません。

 時々、通訳と翻訳の仕事はあるので、「主婦」というわけではありません。また、実は、今年の夏以来、日本語を教えてほしいという学校から二つ依頼があったのですが、断ってしまいました。一つは、とあるペルージャの語学学校からの依頼で、これはちょうど夕食の時間帯(6時から9時半)という非常に都合の悪い時間帯であるのに、時給10ユーロと、給料が極端に低かったからです。通訳では原則として、時給25ユーロで働き、かつ税は企業側に支払ってもらっているし、授業の場合には準備にもかなり時間がかかります。日本語やイタリア語の個人授業でも、20~25ユーロ払おうという人はいます。

 もう一件は、時給40ユーロ(ただし、税はわたし負担なので純収入は32ユーロ)を提示してきたとある南部の私立大学。日本語だけではなく、日本語の通訳・翻訳の授業も教えてほしいという興味深い話ではあったのですが、片道10時間以上かかる距離で、往復の旅費や宿泊費を考えると残るものが少なく、かつ、数か月も夫と別居してまでしたい仕事かどうかも考えて、お断りしました。

 幸い、夫の収入もあるので、無理までして働く必要がないおかげもあって、今は充電をしているところです。と言っても、通訳などの仕事がないときでも、家事、そして今はオリーブの収穫まであって、かなり慌しくしています。

 ペルージャ外国人大学で、「外国人へのイタリア語・イタリア文化教育」学士取得課程を卒業しただけでなく、シエナ外国人大学の大学院を卒業して、「外国人へのイタリア語教育専門家」の資格も得ましたので、いずれ日本の方向けのイタリア語の学習書やイタリア文学・イタリア文化の本を書いてみたいと思う気持ちがあります。一方で、イタリアで日本語を教えているし、日本でも高校で長い間国語を教えてきたのだから、イタリアの人に、もっと日本語や日本文学・文化を知ってもらうための学習書や本を書いてみたいという気持ちもあります。どちらの言語・文化も教える資格があり、またどちらについても教授法を学び、熟知している人は少ないと思うのです。

 というわけで、「いつか、こうした夢を実現させる」ために、まずはイタリア語学習メルマガ(バックナンバーはこちら)とこのブログの記事を、こつこつと書いているところです。どちらもかなり時間もエネルギーも要するために、今のところはまったく収入に結びついていませんが、毎日忙しく過ごしているのでした。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2010-11-21 23:58 | Altro | Trackback | Comments(14)