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ローマ目指して2、ファルファ修道院へ

 10月17日月曜日は、ポッジョ・サン・ロレンツォの宿から、ファルファ修道院(Abbazia di Farfa)を目指して歩きました。

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Abbazia di Farfa, Fara in Sabina (RI)

 この歴史あるベネディクト派修道院は、775年にカール大帝(Carlo Magno、742-814)から、あらゆる政治的・宗教的権力からの自治を得て、8世紀から9世紀にかけて、栄華を極めました。

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800年には、カール大帝自らが、教皇から西ローマ帝国交帝の称号を受けるために、ローマに赴いた際、ファルファ修道院を訪ね、宿泊しています。

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『La Via di Roma』 の図を借用し、書き込みをしています。

 さて、2日目の巡礼路として、提案されている道は、二通りあります。Poggio Moianoを通ったあとで、Ponticelli in Scandrigliaまで歩く(18km)か、それとも、ファルファ修道院(Abbazia di Farfa、図に紫色で記した部分) を訪ねるために、Toffiaを通り、修道院を訪ねたあと、Cannetoを通って、二通りの巡礼路が再び合流する地点まで歩く(26km)か。

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Al bar accanto alla rotonda 17/10/2011 9.26

 わたしたちは、結局、提案されたいずれとも違う道を歩きました。前日、ポッジョ・サン・ロレンツォから、宿へ向かうために、巡礼路からはずれて、1時間ほど下り坂の多い道を歩いたので、この4kmほどの道を再び、しかも登りながら歩くことは、避けたかったからです。そこで、遠回りせずに、巡礼路に再び合流できる道を尋ねようと、近くのバールを訪ねました。さて、巡礼仲間の中には、ファルファ修道院へと向かう巡礼路の近くに、仏教施設があると聞いて、ぜひ訪ねたいと考えている人がいました。

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Verso il centro buddhista attraverso la collina 17/10/2011 10.14

 そこで、皆で話し合った末、バールで教えてもらった近道を通って、仏教施設を訪ね、Osteria Nuova(図に緑色で記した部分)から、再び巡礼路を歩いて、ファルファ修道院に向かうことにしました。上の図に、ピンクの矢印で記しているのが、この日わたしたちが進んだ道のりです。

 この近道、最初の数分は、高速道路を歩かなければいかなかったので、どうなることかと思ったら、やがて右手にある、森の中を行く砂利道を登ることになりました。さらに登ると、道路はアスファルトになりましたが、見晴らしを楽しみながら、歩くことができました。

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Santacittarama Monastero Buddhista, Frasso Sabino (RI) 17/10/2011 11.28

 途中で通りかかった村の食料品店で、パニーノを買ったついでに、仏教施設の場所を尋ねると、1km先とのことでした。そのあとも道は長く、ようやくこちらの仏教の僧院、Santacittaramaに到着したのは、午前11時半頃のことでした。僧たちは不在でしたが、「昨晩集会があったので、食事や果物が残っているから、よかったらどうぞ。」と勧められ、皆、バナナなどを少しずついただきました。

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Pagoda in costruzione 17/10/2011 12.35

 果物を食べたり、僧院の人の話を聞いたりしてから、ゆっくり休んだあと、再び出発。ここから最も近い、巡礼路の地点は、Osteria NuovaのGrotta dei Massacciだと思われたので、途中で見かけた住民に、道を尋ねました。尋ねた人は、親切に、「洞窟(grotta)はパゴダを通り過ぎてすぐにあります。でも、トッフィアに向かっているなら、やはりパゴダを通り過ぎてすぐに、トッフィアへの近道がありますよ。」と、教えてくれました。

 後になってから、この方が教えてくれた近道こそ、実は巡礼路だったことが分かったのですが、最初こう聞いたときは、「交通量の多い車道が巡礼路のはずはない」という先入観があり、「近道よりも、記された巡礼路を歩こう」ということになりました。さらに、巡礼路の目印であったGrotta dei Massacciは、 紀元2世紀の墓であるものの、一見普通に見える家屋の中に隠れていました。それで、夫がこの家屋を指しながら、「これが洞窟だ。」とは言ったのですが、わたしたちには洞窟には見えない上に、付近に、これが洞窟だという標示が何もなかったため、耳を貸さずに、洞窟を求めて歩き続けました。実はこのとき、夫は、巡礼ガイドの写真を見ながら、「これだ」と言っていたのですが、洞窟を有する家屋が、一見普通の家にしか見えなかった上、夫が実物の写真を見て、こう言っているとは、思わなかったからです。ここには、遺跡の説明もなければ、巡礼路の道しるべとなる標示も、まったく見当たりませんでした。

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Monumento non tanto lontano dalla Grotta dei Massacci 17/10/2011 12.43

 そんなこんなで、さらにまっすぐ道を歩いていくと、こんな遺跡が見つかりました。これこそ洞窟かと何人かで近づいて、案内標示を探したのですが、何もありません。そこで、「洞窟は結局見当たらなかったけれど、とにかくこのあたりで、西に向かって進まなければ。」ということになり、大きな道路が交差する場所を歩きながら、それぞれが、だれかに道を尋ねました。

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Pranzo al bar di Osteria Nuova 17/10/2011 13.31

 巡礼路に戻れる道がようやく見つかり、道路脇のバールで、朝買っておいたパニーノを、昼食として食べたのは、午後1時半頃のことでした。

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 このあとは、トッフィアの町まで、かなり長い間、車道を歩き続けました。住宅の間を通ったり、紅葉や遠くの山の見晴らしが美しかったりと、道には変化がありました。途中、とある家のブドウの実を摘んで、分けてくれようとした友人がいました。わたしは気が引けて断ったのですが、他の人は、夫も含めて、みんな食べていました。

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Porta d’ingresso del borgo medievale di Toffia 17/10/2011 15.35

 こうして、ようやくトッフィア(Toffia)に着いたのは、午後3時半を過ぎた頃でした。城門の前の給水場で、飲み水を調達し、

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Toffia   17/10/2011 15.50

町役場で、巡礼者証に判を押してもらい、それから、中世に築かれた石造りの町を散歩しました。

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Toffia   17/10/2011 15.59

ところどころに、町の歴史や風物を描いた壁画が、描かれていました。

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Attraverso i campi lasciando Toffia alle spalle 17/10/2011 17.19

 町を散歩したあと、バールで、温かい飲み物を飲んで、一息つきました。わたしが頼んだのは、ホット・チョコレート(cioccolata calda)。ここまでくれば、ファルファ修道院は、すぐそこです。このあと、道は、坂を下り、森や田畑の間を通って進んで行きます。時々後ろを振り返ると、美しいトッフィアの町並みが、少しずつ遠ざかっていきます。

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Salita fino a Farfa 17/10/2011 17.31

修道院やわたしたちの宿のあるファルファ(Farfa)は、丘の上にあるため、最後に、長い登り道が待ち受けていました。目的地はすぐそこだと、自分を励ましながら登って行きます。

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Finalmente a Farfa 17/10/2011 17.45

 この晩、わたしたちが宿泊する予定だったのは、ファルファ修道院の傍らで、修道女たちが経営する宿です。坂を登り切ったわたしたちは、宿の入り口がどこか分からずに、15分近く、あたりをさまよい歩きました。というのは、坂道の両側に、ファルファ修道院への私用出入り口や、宿を経営する修道女たちの家(Casa Suore di S. Brigida、上の写真)があり、さらに、この家の前には、看板の何もない大きな建物があって、いったいどこが宿泊施設かが分からなかったからです。

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 こうして、重い荷物を抱えたまま、しばらくあちこち訪ねた末、ようやく入ることができた宿は、施設も歓待もホテル並みでした。ベッドが二つある広い部屋は、バス・トイレつきで、テレビのある部屋もあり、朝食・夕食込みで、一人45ユーロ。夕食は、皆がずっと食べたいと願っていた、野菜たっぷりのミネストローネでした。食事中に、修道女たちが食べているであろう隣室から、笑い声がしばしば響いてきて、友人たちが驚いていました。

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Borgo di Farfa 17/10/2011 21.11

夕食のあとは、ひっそりと静まった夜のファルファを、皆でしばらく散歩しました。明かりの少ない村では、夜空の星がひときわ輝いて見えました。

LINK
- La Via di Roma. La Via Francigena di San Francesco - Gli ultimi 100km per Roma
- Abbazia di Farfa. Comunità Benedettina - HOME
- La Provincia di Rieti – L’Abbazia di Farfa
- Via Benedicti – Abbazia di Santa Maria a Farfa
- 世界史ノート 1.西ヨーロッパ世界の成立 3 ローマ=カトリック教会の成立
- 世界史ノート 1.西ヨーロッパ世界の成立 4 カール大帝
- Santacittarama. Monastero Buddhista - HOME
- Suore Brigidine – Farfa – Suore di S.Brigida (Info. alloggio)

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by milletti_naoko | 2011-10-31 15:26 | Via di Roma (RI-RM) | Trackback | Comments(6)

ローマ目指して1、秋色の道

 10月16日日曜日、いよいよ巡礼(記事はこちら)の初日です。朝は7時前に起きて、7時半から朝食。

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Pellegrini davanti alla Statua di San Francesco della Cattedrale di Rieti 16/10/2011 8.50

 リエーティ(Rieti)の大聖堂前に建つ聖フランチェスコの像が、巡礼の出発地点です。巡礼に参加したのは、わたしと夫、そして、夫の左に並ぶ友人たち4名の計6名です。一番左にいるフランコは、今回はリミニ勢を車で送るためだけに、はるばるリエーティまで来てくれたのです。

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Ponte Romano, Rieti 16/10/2011 9.07

 車でリミニへと戻るフランコに別れを告げ、ヴェリーノ川(Fiume Velino)にかかるこちらの橋を渡ると、道はリエーティ市街を離れて、自然の中を進みます。

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 道端のところどころに、自生のシクラメン(ciclamino)の花が咲いていました。

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Fonte Cottorella, Rieti 16/10/2011 9.33

 途中、こちらのFonte Cottorellaの給水場で、飲み水を補給しました。

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 地図や説明の言葉を頼りに、そして、こちらの道しるべに従って、歩いて行きました。ただ、本来なら、道が分りにくく、迷いやすいところにあるべき道しるべが、肝心のところにないことも多く、まれにですが、矢印が間違った方向をさしている場合もありました。

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Lungo l’antica Via del Sale 16/10/2011 10.07

 トゥラーノ川(Fiume Turano)を渡ると、道は、古代ローマ時代に、アドリア海岸からローマまで塩を運ぶために築かれた塩の道(antica Via del Sale)に沿って、進んで行きます。道路の両側にそびえる菩提樹(tiglio)の並木がみごとでした。

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 道端には時々クルミの木があり、周りには実がたくさん落ちています。クルミ(noce)を見つけては、石などで殻を割り、おいしい実を味わいました。

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 セイヨウマユミ(学名はEuonymus europaeus L.)の鮮やかなピンクが、晴れわたった秋の空によく似合っています。ちなみに、この植物は、イタリア語ではberretta del prete(直訳すると、「神父の帽子」)と言います。

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 今回の巡礼中には、羊の群れをよく見かけました。

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Sulla Strada Provinciale Turanese 16/10/2011 12.26

 秋色に装い始めた木々の見える森の傍らを、歩いて行きます。このしばらくあとに見かけた家で、近くにバールかレストランがないかと尋ねると、どちらも、まだかなり歩いた先にあるということでした。

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Ponte Romano del Sambuco 16/10/2011 13.03

 古代ローマ時代に建造されたサンブーコ橋にたどり着いたのは、午後1時を過ぎた頃です。朝、パニーノを購入しておかなかったため、昼食を食べるには、さらに歩き続けて、レストランまで行く必要がありました。パニーノを作ってもらえるような食料品店が、イタリアでは、日曜日には閉店の場合が多いからです。歩き疲れたわたしたちは、橋の傍らで、しばらく休みました。重たい荷物を背から下ろし、チョコレート菓子を食べて、水を飲みます。

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Vicino ad Ornaro Basso 16/10/2011 13.34

 のどかで平坦な道が続いたと思ったら、昼食前の最後の最後に、急な登り坂が待ち受けていて、一気に150m近くもの高さを登ることになりました。苦労して歩いたおかげで、この10分ほどあとには、Ornaro Bassoのレストラン、レジーナ(リンクはこちら)で、それはおいしい昼食を食べることができました。店主の勧めで、わたしたちは6人でしたが、4人前の前菜とパスタを、それぞれ数種類ずつ運んでもらったのですが、6人でも食べきれないほど量が多くて、それはおいしかったです。「巡礼者はつつましく旅と食事を」を主義とする夫を持つ友人たちに頼まれたので、残念ながら、レストランと料理の写真は割愛します。

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Ornaro Alto 16/10/2011 16.12

 おいしい食事を楽しみ、ゆっくり休んだあと、再び歩き始めました。美しい町並みや

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Fosso dei Cerri 16/10/2011 16.20

自然に感嘆しながら、歩き続けます。

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Poggio San Lorenzo 16/10/2011 17.57

 歩きに歩いて、ポッジョ・サン・ロレンツォにたどり着いたのは、午後5時半を過ぎた頃でした。実は、わたしたちの歩く巡礼路が、本来1日目の目的地としているのは、この村なのですが、村の中心には宿が見つからなかったため、わたしたちが予約している宿泊先までは、さらに数キロメートル歩く必要がありました。それは覚悟していたものの、村で宿の名を言っても、知っている人がほとんどおらず、この先どう歩いていいかが分からず、困ってしまいました。店に電話しても、経営者は外国人で、「高速道路を通るように」と、車で来店する人向けの道案内をするだけです。それでも、途中で、何とか店と行き方を知っている人を、見つることができました。ちなみに、上の写真で、巡礼の道しるべの下にいる黒い犬は、この一つ手前の村で、午後5時頃から、ずっとわたしたちについて、歩いてきました。この後わたしたちが宿にたどり着くまで、長い間共に歩き、最後に宿に入った友人が扉を閉めたときにも、この犬がすぐ後ろにいたそうです。ポッジョ・サン・ロレンツォの村人によると、この犬の飼い主は、村の住人だそうです。

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 傾き始めた夕日が、風景を茜色に染め始め、さらには、日が暮れていく中を、しばしば道を尋ねながら、歩き続け、

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Hotel Ristorante La Brace, Poggio San Lorenzo 16/10/2011 18.50

宿泊先に到着したのは、午後6時頃のことでした。リエーティからポッジョ・サン・ロレンツォ村の中心までは、21kmなのですが、宿まで、さらに1時間ほど歩いたため、この日は、結局25kmほど歩いたのではないかと思います。

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 ちなみに、村人がこの宿の名前を知らなかったのは、つい最近変、経営者と店名が、わったばかりだからだと、宿に着いてから分かりました。実際、一つ前の写真で、白く輝く看板にも、まだ古い店名、La Locanda di Esopo(訳すと、「イソップの宿」)が書かれています。そのためか、レストランの店内には、今も、イソップ童話に登場する動物たちの絵が、描かれていました。

LINK
- La Via di Roma. La Via Francigena di San Francesco - Gli ultimi 100km per Roma
- La Provincia di Rieti – La ‘Via del Sale’
- it.wikipedia – Via Salaria
- Hotel Ristorante La Brace - HOME

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by milletti_naoko | 2011-10-27 23:54 | Via di Roma (RI-RM) | Trackback | Comments(8)

旅立ちの前に~「心中のヤリタイ」?

 10月15日土曜日は、翌朝からのリエーティ・ローマ間の巡礼に備えて、ペルージャ(Perugia)からリエーティ(Rieti)まで移動しました。フランチージェナ街道(Via Francigena)は、英国のカンタベリーを起点とし、中世以来、多くの信者が、聖地ローマを目指して歩いた巡礼路です。フランチージェナ街道には、いくつか通り道があるのですが、中でも、ウンブリア州とラッツィオ州にまたがり、アッシジの聖フランチェスコゆかりの地を多く含む巡礼路は、聖フランチェスコのフランチージェナ街道(Via Francigena di San Francesco)と呼ばれています。わたしたちが今回歩いたのは、この聖フランチェスコのフランチージェナ街道の最後の100kmあまりの道のりです。

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Statua di San Francesco, Stazione di Terni 15/10/2011

 リエーティに行く途中、電車を乗り換えたテルニ(Terni)の駅にも、聖フランチェスコの像があり、早くも、わたしたちの巡礼を祝福してくれているようでした。

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Cattedrale di Santa Maria Assunta, Rieti 15/10/2011

 ペルージャの自宅を出発したのは、午後1時過ぎだったのですが、それからバスに乗って、電車の駅に着いてからの待ち時間が長く、さらに、テルニ駅では、土曜日であったため、乗り継ぎが悪く、1時間以上待ったため、ようやくリエーティ市内に到着したのは、午後6時頃のことでした。

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Istituto Divino Amore, Rieti 15/10/2011

 宿泊先は、修道女たちが、信者や巡礼者などのために運営している宿、Istituto Divono Amoreです。夫が呼び鈴を鳴らすと、すぐに修道女が扉を開け、予約していた部屋まで、案内してくれました。30分ほどしてから、リミニから車で来た友人たち5人も、宿に到着しました。修道女がわたしたち7人に用意してくれた部屋は三つで、どの部屋にも、ベッドが三つ並んでいました。あいさつとおしゃべりのあと、どの部屋に誰と誰が泊まるかを決めて、荷物を整理。修道女の経営とは言え、部屋にはテレビこそないものの、トイレ・シャワーつきで、タオルなども用意されています。一人あたり一泊25ユーロで、設備も値段も二つ星ホテルのようでした。

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 修道女が夕食にと勧めてくれた店は、宿のすぐ近くにあったのですが、大きなテレビがサッカーの試合を映し出していて、にぎやかだったため、わたしたちは、しばらくリエーティの町を歩き、町の人からおいしいと聞いて、こちらの店に入りました。

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 翌日からの巡礼を前に、赤ワインで一同乾杯したあと、ピザを食べました。ピザの生地がとても固く、具も妙に塩辛くて、友人たちも、おいしくないと、後でこぼしていました。ただ、こちらの紙のランチョンマットに、ラッツィオ州(リエーティ?)の方言のことわざがいろいろ書かれていて、食事が運ばれてくるのを待つ間に、皆で楽しみながら、読みました。ウンブリアとラッツィオは州が隣り合っているからか、リミニ勢には理解できない方言も、夫はちゃんと分かっていて、皆に解説をしてくれました。たとえば、終わりから3行目には、「Se bo vive senza pensieri, sta lontano da finanza e carabinieri.」(訳すと、「心配ごとなく暮らしたいなら、税務機関と国防省警察官には近づくな。」)と書かれています。

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 夕食のあとは、リエーティの町を、しばらく散歩しました。

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 夜明かりに照らされた石造りの町並みが美しく、こんなおもしろい街灯にも出くわしました。

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 先ほどの方言のことわざと言い、笑いの絶えない夜だったのですが、この晩、わたしが吹き出したのは、広場の壁に彫られたこちらの日本語を見たときです。

「心中のヤリタイ」!

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 この言葉が書かれているのは、この広場の奥に見える壁の左手に見える白い部分です。実は、リエーティはイタリアの中心、Ombelico d’Italia (Centro d’Italia) とみなされていて、上の言葉は、それを日本語に訳したものです。

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 ひとしきり笑ったあと、友人たちに、「心中」と「ヤリタイ」の意味を説明してから、ふと、本来横書きなので、左から右に向かって書くべきものを、右から左に書いているだけなのだ、と気づきました。ただ、額に書かれた書ではないし、1861年のイタリア統一後に彫られた日本語でもあり、正しくは左から右に向かって書くべきである上に、上下に並ぶ外国語の言葉が、左から右へと読むものであるために、ついつい、左から右に向かってだけ、読んでしまったのです。逆さまに読んでも別の意味に読めるという言葉遊びがあった気がしますが、何はともあれ、「心中のヤリタイ」と読んだときには、しばらく笑いが止まりませんでした。ちなみに、この場所を教えてくれたリエーティの住民が、外国語の訳に間違いが多いと言っていたので、どうもこういう間違いは、この標示では、日本語に限ったものではないようです。

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 ちなみに、我こそイタリアの中心なりと、名乗りを上げているのは、ラッツィオ州のリエーティの町だけではありません。ウンブリア州の南にあるナルニ(Narni)の町も、目抜き通りに、誇らしげに、Centro d’Italiaという標示を掲げています。

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Narni 6/3/2011

 ご覧のように、ナルニの標示には、ちゃんと左から右に向かって、「イタリアの中心」とかかれています。

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Rieti   15/10/2011

 こうして美しい町や月を愛でながら、おしゃべりや散歩を楽しみ、門限であった午後10時より少し前に、宿に戻り、翌朝からの巡礼に備えて、すぐに床についたのでした。


LINK
・ブログ・メルマガの関連記事
- (ローマ・リエーティ間の巡礼に)「いってきます」
-「ローマ到達」
- メルマガ第24号、「聖なる森林の山道(2)、聖フランチェスコ」
・聖フランチェスコのフランチージェナ街道 / Via Francigena di San Francesco
- La Via di Roma. La Via Francigena di San Francesco
- La Via di Roma. La Via Francigena di San Francesco - Gli ultimi 100km per Roma
- La Via di Francesco: il cammino sui passi di Francesco d'Assisi. Tappe: Citerna - Stroncone (Cammino in Umbria, oltre 270km)
- Cammino di Francesco - HOME
・フランチージェナ街道 / Via Francigena
- Via Francigena – a cura della Associazione Europea delle Vie Francigene
- Via Francigena – Itinerario Culturale del Consiglio d’Europa
・交通機関・宿 / Mezzi Pubblici & Alloggio
- Umbria Mobilità – Orario Autobus, Perugia - Terni
- Trenitalia - HOME
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- Umbria Mobilità – Mappa Linea Ferroviaria e Interscambio FS Trenitalia (contiene il Link per scaricare gli orari)
- Autoservizi Troiani – Orario Autobus, Terni - Rieti
- APT Rieti – Ospitalità – Istituto Divino Amore

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by milletti_naoko | 2011-10-24 22:47 | Via di Roma (RI-RM) | Trackback | Comments(11)

ローマ到達

 10月16日日曜日に、リエーティ(Rieti)を出発したわたしたちは、毎日20~25kmの道のりを歩き続け、出発から6日目の10月21日金曜日の午後4時頃、無事に目的地であるローマのサン・ピエートロ大聖堂前の広場に到着しました。(詳しくはこちら

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Finalmente a Roma dopo 6 giorni di cammino. In Piazza San Pietro 21/10/2011

 時には道を間違えたり、雨に降られたり、けんかをしたり。それでも、全員が100~120kmの距離を、歩き抜くことができ、美しい風景や、いい思い出を共有することができました。今回の巡礼中・巡礼後に出会った人たちの話を聞くと、「100km歩いたくらいで大げさか」とは思うのですが、人生でも、巡礼でも、苦しくても、とにかく一歩一歩前に進んで行けば、必ず目指す場所にたどり着くことができるのだ、というのが、今回の巡礼を終えての、一番の感想です。

 二晩ローマに宿泊して、ペルージャには、今日の夕方に帰宅しました。旅のご報告は、これから少しずつしていくつもりです。出発に際して、温かい励ましをくださった皆さん、本当にありがとうございました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-10-23 23:14 | Via di Roma (RI-RM) | Trackback | Comments(8)

いってきます

 今日、10月15日土曜日は、電車に乗って、ラッツィオ州リエーティの町まで行き、リミニからやって来る友人たちと、夕方、合流します。明日、10月16日曜日から、ローマを目指して、共に歩くためです。

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 ローマ到着は、21日金曜日の予定です。巡礼の道のりは、約100km。今回は、ラヴェルナ巡礼のときとは違って、ほとんどがアスファルトの道路を歩くことになるようです。

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Centro storico di Perugia 14/10/2011

 昨日の朝は、ペルージャの中心街にある、サンティアーゴ・デ・コンポステーラ信者会まで行って、参加者全員分の巡礼者証(credenziale)(最初の写真)を取りに行きました。(詳しくはこちら)そして、午後は、専門店に行って、ヘッドライトやトレッキングソックスなどを購入したり、今日リエーティに行くための、電車の便を調べたり。

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Centro storico di Perugia 14/10/2011

 出発は午後なのですが、昨夜になって、同行する友人と話していて、マットが必要だと分かったりしたので、今日も(イタリアでは今真夜中を過ぎたところです)、朝から慌しくなりそうです。できれば、短くてもいいから、いくつか記事を予約投稿してから出かけたかったのですが、さて、どうなることやら。

 一歩一歩踏みしめながら、出会う風景や、皆との時間を大切にして、いい思い出になる巡礼ができたらなと思います。いつかはサンティアーゴまで歩いてみたいと思うので、そのいい足慣らしになってくれることでしょう。

 それでは、皆さん、行ってきます!

LINK
- La Via di Roma. La Via Francigena di San Francesco - Gli ultimi 100km per Roma

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by milletti_naoko | 2011-10-15 00:24 | Via di Roma (RI-RM) | Trackback | Comments(10)

実りの秋、食欲の秋

 10月2日曜日の朝、ブラックベリーを収穫した場所は、

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アッペンニーニ山脈の中腹にあるフレッシャーノ村から、さらに車で砂利道を数キロメートル登ったところにあります。

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標高が高いからか、地面の上に、茶色くなって木から落ちたドングリが、もういくつかありました。

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自然の野山なので、ブラックベリーの茂みに混じって、秋の風情を感じさせるこんな植物が、空に向かって伸びていたりもしました。

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 もう午後1時になったから、そろそろ摘むのをやめて、食事をしに行こうか。フランコの提案を受けて、わたしたちは手を止めて、草原で日なたぼっこをしながら、しばらく休んだのですが、当のフランコはこの後もしばらく収穫を続け、バケツいっぱいのブラックベリーと共に、皆が車に向かったのは、午後1時半頃のことでした。

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 車に乗り込む直前に、出会った他の旅行者と話がはずみ、結局、フレッシャーノ(Fresciano)の村のレストラン、ポッジョ・バローネ(Ristorante Pizzeria Poggio Barone)に着いたのは、午後2時過ぎでした。

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 まずは、趣向を凝らし、品数も多い前菜を頼みました。

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野菜たっぷりで、彩りも美しく、おいしかったので、特に、菜食主義者の友人が、大喜びでした。ボリュームたっぷりの前菜のあと、パスタも2人で一皿ずつ頼みました。友人たちが頼んだラヴィオーリは、青菜がたっぷり使われていて、とてもおいしかったのですが、わたしたちのキノコのラグーソースであえたパッパルデッラは、入っているはずのポルチーニは見当たらず、他のキノコもごくわずかだったので、残念でした。

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 昼食の後は、どこかで散歩をしようと、まずは車で移動し、こちらの教会、Santuario della Madonna delle Grazieを訪ねました。

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1530年に、ベヴィラックワ枢機卿(Cardinale Bevilacqua)が、この地を牝ラバ(mula, giumenta)に乗って通りかかったとき、崩れかけた聖母マリアの礼拝堂の前に着くやいなや、このラバがひざまずいたので、枢機卿が感動して、教会の修復を命じたということです。教会の壁画には、こうしてラバがひざまずく様子が描かれていて、下には、牝ラバにならって、聖母マリアに祈るようにと、書かれていました。

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Comune e Pro Loco di Badia Tedalda (AR), ”Badia Tedalda Capoluogo dell’Alpe della Luna. Carta Turistica e dei Sentieri”から借用

 参考までに、周辺の地理が分かる地図を載せておきます。この記事では触れていないのに、印をつけてあるモンテボトリーノ(Montebotolino)の村については、次の記事でお話しするつもりです。

LINK
- 「ブラックベリーと格闘」
- Appennino.info – Ristorante pizzeria Poggio Barone
- Pro Loco di Badia Tedalda – Fresciano, Santuario della Madonna delle Grazie

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-10-13 16:19 | Gastronomia | Trackback | Comments(6)

少しずつ少しずつ

 少しずつ少しずつ秋が深まり、ミジャーナでは、まだ青いものの、

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Migiana di Monte Tezio 27/9/2011

ドングリが、こんなに大きくなりました。

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 9月27日火曜日の夕方、ミジャーナの家(記事はこちら)の改築の様子を見に行ったときの話です。以前に比べて、壁が1メートルほど高くなるように設計したため、壁に積み上げるための石を、家の周囲やオリーブ園の中から、探し出して運ぶのを、わたしも少し手伝いました。この日は、すでに壁の高さが達すべきところまで達して、屋根を載せられるように、準備をしていました。

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 夫は、器用に仮設足場を上り、屋根の近くまで行って、進行状況を見ながら、左官職人さんと話しています。高所恐怖症のわたしには、この足場を上る度胸はないので、下で、夫たちの会話を聞いていました。

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 こうして話が終わってから、家の前の丘を登って撮影したのが、2枚目の写真です。高く登れば、屋根で覆ってしまう前に、今なら見える屋内の様子を撮ることができるからと、わたしが夫に提案しました。丘の上には、ヨーロッパオーク(quercia)の木が多く、そこで、ドングリの実に出会えたわけです。

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 改築中の家を取り囲むオリーブの木々を見ても、オリーブの実が、少しずつ少しずつ熟していっています。

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 帰りがけに、栗林(castagneto)を通って、ロミトーリオ(Il Romitorio di Monte Tezio、記事はこちらまで、散歩することにしました。坂を登り始めてすぐに、とても見晴らしのいい場所があって、ミジャーナの村や、やはり改築中の古城、Castello di Procopioが、遠望できます。

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 ところどころで、枯葉の間から、

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秋咲きのシクラメン(ciclamino)が、顔を出しています。

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 みごとな大木の多い栗林の中でも、ひときわ大きく、ひときわ愛着のある栗の木(castagno)には、夫は手を幹にじっと押し当て、何やら語り合っているようです。

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 こうして、30分ほど歩いてから、たどり着いたロミトーリオ近くにも、やはり大きなヨーロッパオークが、枝を伸ばしていました。夫は、改築の参考にするため、ロミトーリオの屋根を見たかったようですが、主人らしい女性と放し飼いの犬がいたので、二人で遠くから、屋根の造りを観察しました。

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 近くでは、色づきつつある野バラの実が、茜色の日の光を浴びて、いっそう美しく、

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引き返して丘を下る途中には、鮮やかに赤いセイヨウサンザシ(biancospino)の実を、時々見かけました。ミジャーナの家の周囲に植えたいからと、夫は、よく熟していそうな実を選んで、摘んでいました。

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9/10/2011

 10月7日金曜日は、朝から空が暗く、強い風が吹きすさんでいたのですが、午後にはどしゃ降りの雨が降り、家では、閉まった窓からも雨水が室内に入り込み、慌ててよろい戸を閉めようと窓を開けると、それだけで上半身ずぶ濡れになってしまいました。この日は、屋根をまずはセメントで覆う作業が行われ、夫も作業を手伝っていたのですが、幸い、雨が降り出したのは、作業が終わって、片づけをしている最中だったとのことです。ただ、まだ流したばかりのセメントが、ひどい豪雨に耐えたかどうかを、夫が心配していたために、10月9日日曜日、昼食のあとで、義弟と共に、屋根や屋根下の部屋の様子を見に行きました。

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 わたしも、今日こそ最上部まで上って、様子を見てみたいと思ったのですが、足場の3階まで登っただけで、高さが恐くなり、被害の観察は、夫と義弟に任せることにしました。写真は、わたしがたどり着けた高さから撮ったものです。

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 幸い、セメントは雨に持ちこたえ、屋根の下に水が流れ込むことは、なかったようです。このあと、ひょっとしたら水が入り込んだかもしれないと、階下にも様子を見に行きました。手前に見えるような瓦やレンガは、改築中に使えるようにと、夫と義父が協力して、探し出して、汚れを取り除き、積み上げたものです。まだ作業の済んでいないものもあり、この作業が一つひとつ時間のかかる大変なものなのですが、新しいものを買うよりは、せっかくある古いいい素材を使いたいということで、時間のあるときに、根気のある作業に取り組んでいます。完成は1年先になるかもしれない、とは言うものの、ミジャーナの家も、こうして少しずつ少しずつ、完成に近づきつつあります。

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by milletti_naoko | 2011-10-12 12:01 | Umbria | Trackback | Comments(8)

花火と流れ星

 10月8日土曜日の晩は、流れ星いっぱいの空が見られると、期待を胸にふくらませて、うちを出ました。

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Montecolognola, Magione 8/10/2011

 訪れたのは、マジョーネ市(Comune di Magione)はずれにあるモンテコロンニョラ(Montecolognola)村です。丘の上にあって、住民も少なく、明かりもそれほどないので、星の観測に適しているだろうと、友人が提案したからです。

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 この村は、トラジメーノ湖(Lago Trasimeno)に近く、日中は丘の上からの湖の眺めがすばらしいのですが、夜は、湖畔の町明かりが見えるばかりで、その手前の暗がりに広がる湖は、心の目でしか見えません。

 「ここに北斗七星があるから、これが北極星。流れ星は、北極星周辺の広い範囲に見えるはずだ。」という説明を、夫や友人から聞いて、午後8時20分頃から、夜空を見上げ、目を凝らしました。月の美しい晩でしたが、空が明るくて星が見づらく、また、空を眺め始めた頃は、北極星の周囲が雲に覆われていました。それでも、午後9時過ぎまでの40分間ほどの間に、予想していたほどではないものの、いくつか美しい流れ星を見ることができました。近眼のわたしが見た流れ星は、三つ、四つほどでしたが、夫は十ほども見たと言い、友人たちも、六つ、七つは目にしたそうです。小さくて、明るい光を放っては、すぐに消えていく流れ星が多かったのですが、中には大きくまばゆい光を放つ流れ星もあり、わたしもこうした星を一つだけ見ることができました。

 流れ星が見える瞬間を目でとらえるのに必死で、願いごとをとなえるひまは、残念ながらありませんでした。それでも、一晩に、いくつも流れ星を見ることができたのは、初めてで、うれしかったです。目でとらえることが難しかった星は、わたしのカメラでは残念ながら、性能からも時間的にも、撮影することができませんでした。

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 もし午後8時から観測を始めていたら、あるいは、午後10時まで、空を眺めていたら、ひょっとしたら、もっとたくさんの流れ星に出会えたかもしれません。ただ、ペルージャでは最近、天気が不安定な上、朝晩はめっきり寒くなり、この日の晩も、予想気温が午後8時は11~12度、午後11時が8度と、それは寒かったので、午後9時まで流れ星を求めて、夜空を見つめたあと、それでよしとして、夜のモンテコロンニョラを散歩しました。

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13~14世紀に築かれた城壁、城門が、

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今も中世の名残を伝えています。

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 石造りの壁が、夜明かりに美しく浮かび上がり、交互に窓の形が変わる、趣のある家もありました。

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 こうして夜の散歩をしばらく楽しんでから、車でマジョーネに向かい、友人たちと共に、夕食にピザを食べてから、帰途につきました。

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 近日、ピアン・ディ・マッシアーノ周辺では、車の通行規制が行われているのですが、この晩は、それでも通れるはずの道まで進入禁止になっていて、どうしたことかといぶかりながら、遠回りして家に向かっていると、突然すざましい爆音がして、車で進むわたしたちの目の前に、緑と赤の大輪の花が広がりました。こんなに間近で花火を見たのは初めてだったので、びっくりしました。通行禁止は、花火を打ち上げるためだったんだね、と言いながら、夫は車を進めます。我が家に着いたときも、幸いまだ花火の打ち上げが続いていて、窓から、色とりどりの美しい花火を十分に楽しむことができました。

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Fiera dei Morti, Perugia 2/11/2010

 ペルージャでの町は、中世以来、11月1日の諸聖人の日(Ognissanti)には、大がかりな市が催され、1260年の文書に、「この市がすでに慣例化していた」という記述があります。現在では、「死者の市」(Fiera dei Morti)と呼ばれるこの市は、今年は11月1日から6日にかけて開催される予定ですが、例年、早くもその1か月近く前から、会場となるピアン・ディ・マッシアーノ(Pian di Massiano)の大駐車場に、屋台やアトラクションがいっぱいに並びます。この数日の交通規制はその準備のためであり、この晩は、屋台やアトラクションが始まることを知らせるために、花火を打ち上げたようです。

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Festa del Cioccolato, Perugia 19/10/2010

 10月14日から23日にかけては、チョコレート祭り(Festa del Cioccolato, Eurochocolate)が催され、ペルージャの中心街では、イタリア各地、またヨーロッパの他国のチョコレート専門店や製菓会社の、チョコレートを味わい、いろいろな催し物を楽しむことができます。機会があれば、ぜひペルージャに足を運んでみてください。

関連記事へのリンク / Link per gli articoli correlati
- 「今夜は空に流れ星」
- 「トラジメーノ湖、ポルヴェーセ島の散歩」(Isola Polvese, Lago Trasimeno)
- 「湖とマッジョーレ島1」(Isola Maggiore, Lago Trasimeno)
- Regione Umbria - Montecolognola
- 「死者のソラマメ、死者の市」(Fave dei Morti, Fiera dei Morti)
- 「ペルージャ、死者の市」(Fiera dei Morti di Perugia)
- メルマガ第26号 「義父母の金婚式、死者の市、Don Matteo7」
- Comune di Perugia – Fiera dei Morti
- Comune di Perugia – Storia della Fiera
- 「ペルージャ、チョコレート祭り」(Festa del Cioccolato)
- Eurochocolate.come - HOME

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-10-10 14:59 | Umbria | Trackback | Comments(8)

今夜は空に流れ星

 今夜、10月8日土曜日、イタリアの空では、午後7時から9時にかけて、いくつもの流れ星(stelle cadenti)を見ることができるようです。

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写真は、今年の中秋の名月/ Foto – Luna Piena del 13 settembre 2011, ore 0.45


 下にリンクを貼った記事には、「空に、これまで見たことのないようなすばらしい光景」が見られると書かれています。ジャコビニ・ツィナー彗星(Cometa Giacobini-Zinner)を母体とするジャコビニ流星群(Draconidi)が地球のすぐそばを通るためだそうで、空に雲さえなければ、それは美しい流れ星をたくさん眺めることができるようです。

 イタリアにお住まいの皆さん。今夜はぜひ、空を見上げて、流れる星たちに願いをかけてみてください。NASAによると、流星群が今夜見せてくれる光景は、通常の20倍も密度の濃いものだということです。

 ペルージャ郊外のテッツィオ山で、今夜夕食を共にしたあと、流れ星を眺めようという夕食会(Bocconcini di Stelle、下記リンク参照)があり、誘われていたのですが、申し込んだときには、残念ながらすでに予約がいっぱいでした。それでも、友人たちと、どこか他へ、星を眺めに行く予定でいます。

LINK
- PerugiaToday – Pioggia di stelle cadenti: l’8 ottobre 2011 arrivano i meteoriti
- it.wikipedia - Draconidi
- ja.wikipedia - ジャコビニ流星群
- it.wikipedia – Cometa Giacobini-Zinner
- ja.wikipedia - ジャコビニ・ツィナー彗星
- perugiapost.it – Agenda – Bocconcini di Stelle (Sabato 8 ottobre)

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by milletti_naoko | 2011-10-08 15:50 | Notizie & Curiosita | Trackback | Comments(6)

あらあらあら

 6月に車を買ったとき(記事はこちら)に、販売店を通じて、自動車税を払ったつもりでいました。

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 それが、月曜日の晩、他に調べることがあったとき、イタリアの税務署のサイトを見ていて、「自動車税の計算」という言葉が目に入り、急に、自動車税をすでに払ったかどうか、不安になりました。車を買ったときの領収書明細に、確か税金めいたものも計上されていたはずだ、と思って、見てみると、そう思えたものは、IPT。でも、インターネットで調べてみると、これはどうも、自動車の新規登録の際にかかる税金のようです。

 税務署のサイトに、自動車税を計算できるページがあったので、ナンバーを入力してみました。案の定、結果は未払いで、支払期限はとうに過ぎて、6月30日。遅延したため、5ユーロほど罰金を払う必要があると書かれています。

 さっそく慌てて、支払うことにしました。ACI(Automobile Club d’Italia)のサイトで見ると、ウンブリア州に関しては、どこで払っても手数料がかかり(トレント県では、期限内にACIへ行って払えば手数料は無料)、一番安いのは、郵便局で1.10ユーロ。他は、ACIもその他の自動車税を扱える店も、皆、1.87ユーロです。オンラインだとこの手数料がさらに少し高くなるのですが、わたしはオンラインで払いました。あちこち動かずにすむだけではなく、最近は1ユーロが100円に近い、まれに見る円高なので、日本の口座から引き落とせるクレジットカードを使えば、得だと思ったのです。手数料が安いので、本当は郵便局のサイトで払いたかったのですが、新車登録時だけは、郵便局ではなく、ACIのサイトの自動車税オンライン支払いページ、BolloNetのみで払えるようになっていました。

 もし6月末の期限までに、クレジットカードで払っていれば、当時は1ユーロ117~118円だったので、罰金なしでも、日本円で少なくとも14,664円*払うべきだったところを、近頃は円高で、1ユーロが100~103円。たとえ支払い請求時に1ユーロ110円になったとしても、14,353円**払うことになり、5ユーロほど罰金を余分に払っても、日本円では少しおつりがくるからです。
*(122+1.87+122x0.012)x117=14,664.078
**(122+4.58+0.48+1.87+1.55)x110=14,352.8**

 はい。こんな計算をして喜んでいないで、次回からは、きちんと期限までに支払いをすませるつもりでいます。日本で新車を購入したときは、新車登録時に自動車税を納付する必要があるため、納車のときには、すでに販売店を通じて、税を納付済みだったように覚えています。一方、イタリアでは、自動車税の支払い期限は、車の登録をした月の末日で、払うのは車の所有者。ところ変われば、勝手も変わるもので、気をつけなければいけないなと思いました。

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 ところ変われば、ネコにやるえさも変わるもので、おなかをすかせたネコたちに、何かやるものがないかと夫が思いついたのは、パルミジャーノのチーズでした。ナイフで切り取り、小片をたくさん(写真の左下に一つ見えています)用意すると、ネコたちは、意外と喜んで食べていました。ただ、まだ小さい子猫(逃げたので写真はありません)は、歯にチーズの塊が突き刺さり、かわいそうに、取れなくて苦労していました。

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 日曜日に摘み取ったブラックベリー(記事はこちら)からは、ジャムが6瓶、ジュースが4瓶できました。ジュースは飲むのかなと思って、大きな瓶に入れていたら、夫は、パンナコッタ用のソースとして考えていたそうなので、こちらの小さい瓶に移し変えて、それから煮沸消毒しました。瓶に入らなかったジュースを飲むと、甘くてとてもおいしかったです。

 ちなみに、今よくよくACIのBolloNetのページを読むと、オンラインでの支払いは、なぜか支払期限である月の翌月1日以降と書いてあります。なぜ期限内にはできないのか、不思議です。では、郵便局のサイトではどうかと調べてみると、「最後に支払った自動車税の支払期限であった月の翌月の1日以降のみ、支払いが可能だ」とあり、妙だなと思うしかありません。たとえば、わたしが次回自動車税を支払う期限は来年4月末ですが、郵便局のサイトで支払おうとすれば、今年の支払期限であった6月の1日以降、つまり期限より1か月以上経ってからでないと支払いができないということです。支払期限を過ぎてからでないと、税がオンラインで払えず、期限を過ぎると、罰金を払う必要があるのでは、せっかくオンラインで払えてもあまり意味がないと思うのは、わたしだけでしょうか。それとも、ACIも郵便局も、忙しくて時間のない人から、手数料に加えて、罰金まで取り上げようと、こういう巧妙なしくみを作り上げたのでしょうか。というわけで、来年は、4月に郵便局に行くついでがあったときに、自動車税も払おうと考えています。

LINK
- Agenzia delle Entrate – Calcolo del bollo inbase alla targa del veicolo
- ACI – Guida al bollo auto – Dove e come si paga
- ACI – Il pagamento del bollo online
- Poste italiane – Bollettino (pagamento online - Bollo auto, ICI, Caonone TV, Multe Carabinieri e Polizia Stradale. Tramite il Conto BancoPosta, le carte di credito VISA e MasterCard e la carta postepay)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-10-07 13:35 | Sistemi & procedure | Trackback | Comments(12)


日本語教師・通訳・翻訳家。元高校国語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより


by なおこ

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Naoko Ishii
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日本語・イタリア語教師、
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