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薬が効きすぎ

 2002年3月末に退職し、翌4月から1年間、語学留学をする予定で、イタリアに来たわたしが、最初の半年を過ごしたのは、マルケ州にあるウルバーニア(Urbania)という小さな村です。

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Palazzo Ducale di Urbania, Marche 27/8/2011

 写真は、今年の8月末に、勇気を出して、一人でアイゴを運転し、久しぶりにウルバーニアの友人たちを訪ねたときのものです。

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Città di Urbania vista da Peglio 27/8/2011

 この写真は、同じ日に、少し離れた高い丘の上にある隣村、ペッリョ(Peglio)からウルバーニアとその周辺を撮影したものです。ご覧のように、ウルバーニアは、高い山に四方を囲まれた小さな村で、それが、10年前に留学先として、この村を選んだ理由の一つです。それはさておき、こうして周囲を山に囲まれている上、鉄道は走っていないため、学校で企画する旅行や友人との小旅行の際には、車で、カーブの多い山道を通って行く必要がありました。

 そのたびに、昔から車に酔いやすいわたしは、大変な思いをしました。日本を発つときに、頭痛薬や目薬は多めに買っておいたのですが*、酔い止め薬が必要だということは失念していました。

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 そこで、必要に迫られて、イタリアの薬局で購入したのが、写真の左上にあるTravelgumという酔い止め薬です。ところが、イタリアの薬が、日本の薬に比べて強いからか、体格の小さい日本人の中でも、特にわたしが小さいからか、一度この酔い止め薬を飲んで、友人とドライブに出かけたら、昼食後、ひどい眠気に襲われて、立つのもやっとというありさまでした。今、この薬の説明を読むと、3、4時間ごとに、1日、3、4回まで服用することができるとあります。朝出発前に1錠飲んだときは、何ともなかったので、おそらくは、昼食後に、さらに飲んだ1錠が、まだ体内に残っていた薬の作用と重複して、こういうことになったのではないかと思います。

 それ以来、2度とこの薬は飲まず、日本に帰国したときに、できるだけたくさん酔い止め薬を買っておくようにしました。ただ、ウルバーニアで過ごした半年後、ペルージャに引っ越してからは、カーブの多い道を車で行く機会が、たとえあっても、車に弱いことを知っている夫が、カーブはゆっくり運転してくれる上、窓を開けるなどして、対応できたので、結局、服用することのないまま、使用期限をとっくに過ぎた薬がたくさん残ってしまいました。

 日曜は、夫の具合が悪いので、何か使える薬がないかと、家中の薬を点検し、それが、今回、消費期限を過ぎた薬を処分するきっかけになりました。

 写真の左には目薬があります。疲れ目にさすこうした目薬はイタリアで買うと高いので、帰国時に、大目に買っておくようにしています。右の黄色い箱は、鎮痛剤ですが、わたしの場合は、これを服用すると胃腸の具合が悪くなったため、以後は使用しませんでした。

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 我が家では従来から、ガラスや紙は分別して、近所にあるごみ収集所に持ち込んでいたのですが、うちのあるペルージャ郊外では、ごく最近、各戸訪問の分別収集が始まりました。ごみをどのように分別するかを書いた詳しい説明があり、その紙に、「消費期限を過ぎた薬(farmaci scaduti)は、薬局に設置された回収箱、あるいは、ごみ収集所へ」とあります。

 そこで昨日は、早速薬のごみ専用の瓶を作り、消費期限の切れた薬を、片っ端から入れていきました。分別方法を記した図に記されたように、薬剤だけを取り出して、瓶に入れていったのですが、

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 錠剤も、色や形がとりどりで、中には視覚的に美しいものもあり、こうしていろんな薬が並ぶ様子もまたきれいだな、などと妙なことに感心したのでありました。

 新しいテレビを買ったので、10年近く使った古いテレビもお払い箱になり、わたしはごみ収集所に持って行こうと思ったのですが、夫は、まだ見られるから、ひょっとして必要とする人がいるかもしれないから、カリタスに寄贈しようと言います。旧型の大きいテレビで(画面は21インチですが、胴体が太い)、ウンブリア州では、デジタルチューナーなしでは、このテレビでは受信することができないので、ひょっとしてほしい人がいるとしても、ビデオ・DVD鑑賞専用に使うのが関の山だと思うのですが……

 こんなテレビでもよかったら、引き取りに来てくださる方には無料で差し上げます。留学中の方などで、テレビを買うのは気が引けるけれど、テレビが見られるなら、チューナーくらいなら買ってもいいと言う方は、お早めにご連絡ください。わたしが夫を説得して、ごみ収集所に運び込んでしまう前、あるいは、夫がカリタスに運んでしまう前に。

*これも、自分が飛行機に乗るときに、スーツケースに入れておけばよいものを、出発前に、近所の郵便局から、国際スピード郵便(EMS)で送ったため、イタリアの税関に2か月ほど、荷物が差し止められてしまいました。日本郵便のサイトによると、「1.薬については、イタリアの薬剤医師または保険研究所(health institute)発行の証明書の添付が必要です(添付がない場合は、受取人さまに請求されます)。」とのことなのに(下記リンク参照)、小包で送れるものをよく確認しないで送ってしまったわたしも悪いのですが、数日で届くはずの小荷物が税関で差し止められた旨を知らせる手紙が、ウルバーニアのわたしのもとに届くまで、2か月ほどかかったのには、びっくりしました。幸い頭痛薬には、外装の箱に英語でも商品説明があり、アレルギー性結膜炎用の目薬は外国製で、いずれについても、英語かイタリア語かのいずれかで事情を説明する手紙を書き、税関にファックスで送ると、小包はそれからしばらくして、無事手元に届きました。

リンク
- 日本郵便 – イタリアあてEMS・国際小包の送付について

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by milletti_naoko | 2011-11-30 17:35 | Altro | Comments(2)

風邪にご用心

 土曜の夜、美しい晩秋の山を散歩して(記事はこちら)帰宅したあと、わたしは疲れ切っていたので、家に残って、ごく短いブログの記事を書いたのですが、夫は義弟夫婦と友人と共に、パブに飲みに出かけました。

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 そうして、翌日曜の朝から、夫はインフルエンザにかかってしまいました。オリーブ収穫や改築で忙しく疲れもたまっていたのでしょう。改築の作業に実際にあたるのは左官屋さんたちですが、古い瓦についたセメントをそぎ落とすなど、夫も作業に参加することがしばしばあります。金曜の午後は、わたしも夫と共に、屋根瓦を選びに行ったり、水道や暖房の工事の見積もりを頼んだ業者に話を聞きに行ったりしました。ちなみに、金曜は、悩みに悩んだ末、地上デジタル放送に対応したテレビも購入しました。

 夕べは、夫の熱39度以上に上がり、心配したのですが、幸い、友人でもあるかかりつけのお医者さんが来診してくれ、処方してくれた薬を飲むようになってからは、熱も下がり、かなり楽になったようです。

 まずは夫の健康が一番なので、今週の金曜から予定していたロンドン旅行(記事はこちら)はキャンセルしようかとも思ったのですが、お医者さんからも他の友人からも、日曜から熱があるなら、金曜には元気になっているだろうから、慌ててキャンセルせずに、様子を見るように言われました。

 ちなみに、夫の有給休暇の残りが少ないからという理由で、12月7日水曜日の朝イタリアに帰る切符を予約したのですが、つい最近になって、実は夫の職場では、12月8日から11日まで連休だと分かりました。12月8日が、イタリアでは、聖母マリアの無原罪の御宿り(Immacolata Concezione、記事はこちら
であるため祝日で、10日、11日は土日。それにはさまれた平日の9日も、夫の職場では、休みとなったからです。わたしが12月8日がイタリアでは祝日だということを忘れていて、夫も、帰国が連休の直前だということに、気づかなかったのです。

 ライアン航空では、予約のキャンセルこそできないものの、オンライン・チェックイン前なので、まだ便の変更は可能です。ただ、変更には、一人最低50ユーロはかかる上、ロンドンは物価が高く、冬は寒いので、今回は、当初の予定どおり7日に帰ることにしていました。

 発熱後3日目の今日は、夫は、薬を飲んだおかげもあってか、かなり体調がいいようなのですが、わたしがインフルエンザをもらう可能性もあるので、さて果たしてロンドンに行けるかどうか…… かつて日本の高校で教えていた頃は、学校でインフルエンザがはやったためもあって、毎年1度は、インフルエンザにかかっていた気がします。イタリアの人というのは、日本と違って、咳をするときに口を覆う習慣がないので、夫に頼みはするし、できるだけ換気はするようにしていますが、いかんせん、室内にウィルスが充満している気がします。

 というわけで、ロンドンに行く行かないに関わらず、まずは夫が早く元気になってくれることを祈りつつ、わたしも体調に十分気をつけて、風邪を引かないようにしたいと思っています。急に気温が下がり、1日の寒暖の差も激しい今日この頃、皆さまも、どうか風邪などお召しにならぬよう、十分にお気をつけくださいませ。

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by milletti_naoko | 2011-11-30 00:01 | Famiglia | Comments(2)

煙草と原発と携帯と

 悪代官が悪徳商人から賄賂を受け取り、双方が、取引がうまく行ったとほくそえんでいるところに、忍びの姿に身をやつしたお上の偉い人が現れ、最後には、悪人一同がお縄にかかって、一件落着。

 日本で最後に時代劇を見たのは、かなり前の話ですが、毎回こんなふうに事が運ぶものが、多かったように覚えています。この「お上の偉い人が、正義の味方として悪を退治する」という構図が、なんとも日本的で、イタリアでは、果たして受け入れられるだろうかと、かつて考えたことがあります。忍者や侍、チャンバラの好きなイタリア人が多いから、ふと「イタリアでも、時代劇は受けるかもしれない。」と思ったものの、「いや、そもそも強い外国による支配が長かった土地もあれば、政治家への不信も高いイタリアでは、「お上=正義」という公式が受け入れがたいのではないかと、すぐに考え直しました。

 ただ、悪代官と悪徳商人が、自分たちさえ私腹をこやせればよいと、民を犠牲にしたり、国益を損じたりする、こういう図式だけは、残念ながら、日本にもイタリアにも、いえ、全世界に根強く残っているようです。

 イタリアで汚職や大切な情報の隠匿があるたびに、「母国の日本ではそんなことはないだろう。」と思っていたわたしは、原発や放射能汚染に関する情報の隠蔽や統制を知って、暗澹とした気持ちになったのですが、昨日の晩の、イタリアの報道番組、『Report』を見て、まさか、そして、またか、と思いました。

 番組では白黒の決着がすでについたように語っているものの、後からいろいろなニュースや記事を読んでみると、必ずしもそうとは言えないかもしれないので、奥歯に少しものが挟まった言い方というより、書き方になってしまうことをご承知おきください。

 かつて、煙草は健康に害がないと、多くの人々に売り込んでいたとき、原発は安全で環境に優しいと思い込ませてきたとき、実際には、健康への危害が大きく、環境を大いに損なう恐れがあることを告げる研究結果があったのに、政府や大企業は、研究者を疎外・除外する、研究資金を取り上げるなどして、そうした研究結果を握りつぶし、危害が少ないとする研究のみが、人々の目につくようにしていたとのことです。

 携帯電話は健康に害を与え、脳腫瘍を引き起こすのか否か。

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 昨夜の『Report』では、世界保健機構から、携帯電話の危険性を調べるよう依頼された研究者の中に、自国の電話会社から経済的支援を得て、研究を行っている人物が非常に多いこと、携帯電話がマウスや人間の健康に深刻な害を与えるという研究結果に至った研究者がメンバーから外されたり、研究資金を絶たれたりしていることを、明らかにしていました。また、携帯電話と脳腫瘍の関係を突き止めようとする研究者が、携帯電話会社あるいはその連合から、研究費を受け取るという場合が、非常に多いということでした。携帯電話会社から経済的支援を受けている研究とそうでない研究では、結論として導かれる携帯電話と脳腫瘍の関連度に大きな差があるという話もありました。

 今インターネットで検索してみても、携帯電話と脳腫瘍の関連については、やはり賛否両論が見られます。ただ、腰の重い世界保健機構が、今年5月に、「携帯電話が脳腫瘍を引き起こす可能性がある」として、断言はしまでも、とりあえず自分の身を守るために、携帯電話の使用を見直す必要を訴えています。多くの国民の健康に関わるこうした記事も、新聞やニュースでは隅に追いやられていた、と番組の司会者は語っていました。わたしたちもそういうニュースを特に聞いた覚えはないし、彼女の言うように、巨大な税収入を国にもたらす携帯電話の危険性を、国民から意図的に隠そうとしたのかもしれません。携帯電話を製造する会社も、将来的に裁判で訴えられたときの対策としてか、使用説明書で、「身体から1.5cm離して」あるいは「イヤホンを使って」使用することを勧めている場合もあるようですが、20m離して、初めて安全と考える研究者さえいるようです。

 放射能汚染と同じで、携帯電話も多くの人が使うようになったのは、つい最近のことなので、データはまだ不足しているものの、発達期にある子供の脳に与える害は、ことさらに大きいとする研究者もいます。1日30分間、10年以上使い続けても、健康に害を与える可能性があるとも言われています。

 というわけで、この先さらなる研究結果が出るまでの間も、できれば、昨晩の番組で勧めていたように、以下の点に留意して、身を守る必要があるのではないかと思います。

・イヤホンを使うようにする。(危険性が90パーセント減少する)
・電話を使わないときは、できるだけ身体から離れたところに置く。
・車内や郊外など電話が通じにくいところでは、脳に与える害が特に大きくなるため、携帯電話の利用を控える。車内で利用する場合には、窓を少し開ける。
・家や職場では、可能な限り、携帯電話ではなく固定電話を使用する。コードレスフォンにも、携帯電話と同様の危険性がある。
・枕に下に、携帯を置いて眠るのをやめる。

 そして、幼い子供には携帯電話を与えず、与えたとしても、使い過ぎぬように注意することが必要だと思います。

 昨晩の番組を見て、番組自体が信頼性の高いものであることもあって、わたしは、携帯電話は、毎日長い間使い続けていれば、年月を重ねるうちに、脳腫瘍の引き金となる可能性があり、発達期の子供に与える害は特に大きい、と受け取りました。研究結果や意見が分かれる問題でもありますが、携帯電話も、煙草と同じで、中毒というわけではありませんが、特に必要性がなくても、むやみに長時間使ってしまっている場合もあるかと思います。

 情報を得て、ではどうすれば、と判断するのは、わたしたち一人ひとりの選択に任されているのですが、とりあえず、昨晩番組を見なかった方にも、情報をお伝えしたいと思って、この記事を書いてみました。

リンク
この晩の放送を見てみたいと言う方に(↓)
- Video Rai.tv – Report 27/11/11  (イタリア在住者のみ視聴可能)
- Tubiamo – Report: Video Puntata 27 Novembre 2011 sul Telefono Cellulare
(イタリア在住でなくても見られると思います。該当するのは、1/9-5/9[5/9は3:20までが携帯電話について]です。)
世界保健機構の5月の発表を受けて書かれたオンライン記事(↓)
-Corriere.it – Salute – Allarme dell’Oms su cellulari e wi-fi. 《Rischio tumori del sistema nervoso》 31/5/2011

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by milletti_naoko | 2011-11-28 23:14 | Notizie & Curiosità | Comments(4)

奥山に枯れ葉踏みしめ

 聖フランチェスコを慕って、心の平安を求めて、あるいは、周囲の美しい自然の中を歩きたくて、と、ラヴェルナ(La Verna)を訪ねることの多いわたしたちですが、

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Santuario della Verna 26/11/2011 16.13

 昨日の朝は、山を歩こうと、ラヴェルナに向かいました。無料高速道路を下りて、目的地もすぐという頃、左手に、グレンニャーノ(Gregnano)へと進む小道があり、「いつも近くを通るのに、見たことも聞いたこともない場所だから、行ってみよう。」という夫の提案で、道を左に曲がりました。すると、道は山の高みから下へ下へと下って行き、山に囲まれた中に、目指すグレンニャーノの集落が見えました。四方を山に囲まれた、小さな村には、住宅が点在していて、わたしたちは、桜の木の紅葉を愛でながら、村を通り抜けました。

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Casa Natale di Michelangelo, Caprese Michelangelo 9/10/2010

 砂利道をしばらく進むと、道路に突き当たります。標示には、左に進むとミケランジェロの生家のある村、カプレーセ・ミケランジェロ(Caprese Michelangelo)(記事はこちら)、右に進むと、目指すラヴェルナがあると書かれています。

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 そこで、道を右に曲がり、しばらく進んでいると、こんな道案内が目に飛び込んできました。eremoは、俗世間から離れ、自然の静寂に包まれた場所で、修道士たちが祈りや労働に過ごす場所です。道案内の下に、赤白の線が引かれているのは、この道がCAI(Club Alpino Italiano、イタリア山岳クラブ)のトレッキング・コースでもあるからです。どんなところか行ってみようと、車でEremo della Casellaに向かうと、道には大きな石や深い溝が多く、車高の高い夫の車でも、進むのが大変でした。途中で、出会った二人の猟師に尋ねると、「ジープでなければ難しいから、この少し先に車を置くといい。自分たちは行ったことがないけれど、1時間歩けば行けるはずだ。」とのことでした。

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26/11/2011 12.35

 それで、どんな住居か、どれくらい歩く必要があるのかも分からないまま、12時半過ぎに、隠修士の住居を目指して、青空の下を歩き始めました。

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 真っ赤に熟した野バラの実を始め、晩秋の山の美しさに目を喜ばせながら、

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長く続く坂道を上って行きます。

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26/11/2011 13.21

上りつめると、それまで坂の後ろに隠れていた山並みが、姿を現しました。

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 夫が山頂近くに登って、双眼鏡で何やら眺めているので、何を見ているのかと思ったら、なんとペンナ山(Monte Penna)ラヴェルナ(La Verna)が見えるではありませんか。夫は双眼鏡で、こんなふうにラヴェルナを拡大して見ていたに違いありません。

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 まだ色づいた葉の残る木にも、すっかり冬の装いがすんだ木にも、それぞれの風情があります。

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 落ち葉の敷きつめる道を歩いて行くと、踏みしめる枯れ葉が、足元で立てる音が、耳に心地よかったです。

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栗林の近くでは、枯れ葉に、栗の実が混じっています。

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 天気がいいので、あちこちで、どこまでも連なる美しい山並みを見ることができます。

 午後2時を過ぎ、1時間半以上歩いたのに、まだ目的地が見当たらないので、ひょっとして、気づかずに、通り過ぎてしまったのではないかと心配し始めた頃、

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Eremo della Casella 26/11/2011 14.33

 ようやく目指していた建物が目前に現れました。扉の前に書かれた説明によると、この教会と住居は、聖フランチェスコの最後のラヴェルナ訪問を記念して建てられそうです。この日、わたしたちが歩いた道の一部は、9世紀前には聖人自らが歩いた道でもあり、17世紀の記録には、このEremoの建立を望んだのは、聖フランチェスコ自身だと書かれているそうです。

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 Eremoが建つフォレスト山(Monte Foresto)の山頂付近からは、こんなふうにペンナ山がよく見えます。

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 傾き始めた日が、晩秋の山をいっそう赤く染め上げる中、長い坂道を下って行きました。ようやく車に戻れたのは、午後3時44分。それから、聖地から夕日を見ようと、車でラヴェルナへと向かったわけです。

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by milletti_naoko | 2011-11-27 19:01 | Viaggi in Toscana | Comments(6)

ラヴェルナの夕日

 今日、11月26日土曜日、夫は朝一番に、お義父さんと共に、オリーブの実を搾油場に運びに行きました。天気がいいので、今日は久しぶりに、自然の中を歩くことにしました。

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 目指すはラヴェルナ(La Verna)。今回は、ラヴェルナに着く前に、寄り道をしたため、到着したのが、午後4時過ぎ。門は日没と同時に閉まってしまうため、足早に境内をめぐり、夕日が沈むのを見届けてから、帰途につくことにしました。

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 太陽が山の向こうに沈んだのは、午後4時半頃のことでした。

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 この日は、ふとした好奇心から、ドライブ中に寄り道をし、ついでに、それは見晴らしのいい山道を、長い間歩いたのですが、その散歩道から、こんなふうにラヴェルナ(La Verna)(赤い矢印で示した部分)とペンナ山(Monte Penna)を一望することができて、感動しました。

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 感動したのは、ふだんは、ラヴェルナとペンナ山を、この写真に見えるように、ごく近くから眺めることが多いからです。(撮影は今年2月。記事はこちら

 散歩中は、晩秋の山や壮大な眺めを楽しむことができたのですが、今日は、長い間歩いてすっかり疲れてしまったので、詳しくはまた後日ご紹介するつもりでいます。

*追記(11月28日)
 この日、ラヴェルナに着く前にした散歩の記事を書き終えました。リンクはこちらです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-11-26 22:40 | Viaggi in Toscana | Comments(6)

電車でおしゃべり2

 一方、電車の乗り換えが不便だと嘆いていたロシア人女性(記事はこちら)が、興味を持っていたのは、なぜ日本人のわたしが、イタリアに来ることになったのかでした。

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Duomo & Fontana Maggiore, Perugia 7/11/2011

 日本で、そして、イタリアで教える給料が、それぞれどのくらいかを聞かれて、わたしが大ざっぱに答えると、女性はさらに質問を重ねました。
「ほらね、だから疑問に思っていたの。イタリアの方が仕事を探すのも難しいし、給料も低いのに、どうしてイタリアに暮らすようになったの?」

 電車に乗り込んだときには、彼女も老紳士も、わたしからは廊下を挟んだ向こうの席に腰を下ろしていたのですが、わたしが震災後の日本の様子について話していたとき、「わたしは耳が遠いから……」と、老紳士がわたしの向かいの席に座り、ロシア人女性も、紳士の隣に席を移していました。

 そこで、わたしがイタリア語を勉強し、イタリアに暮らし始めるようになったのは、ひょんなきっかけからだということを、語り始めました。かつて、日本の高校で国語を教える傍ら、英語の再勉強にも熱を注いでいたこと。『風と共に去りぬ』を原書で読んで、かつて高校生の頃に日本語で読んだときよりも、深い感動を覚え、他者の作ではあるものの、続いて続編の『Scarlett』を手に取ったこと。物語に夢中になると同時に(ただ、当時出ていた日本語訳は、本屋の店先で斜め読みしただけですが、原書に忠実ではなく、むしろ翻案だという印象を受けました。)、舞台となったアイルランドの人々の人間らしさ、強さが心に残り、文化と風景のすばらしさに魅かれ、いつか行って見たいなと思ったこと。それがきっかけで、その夏、2週間語学留学したダブリンの英語学校では、学校でもクラスでも、生徒の過半数がイタリア人で、それで、朝は一緒に授業を受け、午後は学校のツアーに参加し、夜は一緒に、パブで遅くまでおしゃべりという毎日を繰り返すうちに、イタリア人とイタリア文化にとても興味を持つようになったこと。アイルランドを訪ねたのに、結局は、イタリアに魅かれて帰り、仲よくなったサルデーニャの女性たち二人を、翌夏島に訪ねる約束もしたので、帰国後すぐに、イタリア語を勉強し始め、勉強や旅を通して、イタリアにますます魅力を感じるようになったこと。留学が終われば、日本に帰って仕事を探すつもりだったところ、夫と出会って、イタリアに残ることにしたこと……

 この長い話に、女性も老紳士も、興味を持って、耳を傾けてくれました。そのあと、実は、ロシア人女性も、本当はアイルランドに仕事を見つけるつもりだったのに、なかなか見つからずに、イタリアに来ることになった事情を語ってくれました。こんなふうに、直接イタリアではなく、最初は他の国を考えていた人が多いのよ、という女性の言葉にうなずくわたしと老紳士。

 そして、なんと老紳士の息子さんが、日本人女性と結婚して、フィレンツェに暮らしているということが、分かりました。結婚後、お嫁さんのご両親を訪ねて、大阪に行ったとき、日本のタクシーにひどく感動したとのことです。自動でドアが開くこと、座席が白く美しいレースで飾られていること…… いろいろな店で、まったく出会ったことのない人々が、旧知の友人であるかのように、親切に歓迎してくれたことにも、いたく感激された様子でした。それを聞いたわたしは、ちょうどそれと同じことを、今回イタリアを訪問された日本からのお客さんが、イタリアについて語っていたことを思い出して、おもしろいなと思いました。

 3人ともペルージャに住んでいることが分かったので、老紳士が、プリオーリ通りで開かれる哲学カフェに、わたしたちを招待してくれました。小さい町なので、いつかまたどこかで会えるでしょうと、互いに、出会いと楽しいおしゃべりに感謝しながら、あいさつをして、電車を降りました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-11-25 12:06 | Altro | Comments(12)

いざロンドンへ

 日曜の夜に注文して、昨日我が家に届くはずだったAmazon.itの小包。

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 昨日の午後、サイトで「今どこを移動中か」を見てみたら、その日の朝7時過ぎには、すでにコルチャーノ(Corciano)に到着していたと書かれています。この中世の町並みの美しい小さな村は、ペルージャから車で約20分の距離にあります。注文確定を知らせるメールにも、「配達予定は11月22日」とあったので、昨日のうちに届くだろうと思ったら、あてがはずれました。

 おかしいなと思って、今朝サイトで確認すると、
「Data Ora Località Dettagli evento
 22 nov. 2011 05:10:00 PM CORCIANO Indirizzo non corretto
 22 nov. 2011 07:41:00 AM CORCIANO In consegna」
とあります。

 「住所に間違いがある」(Indirizzo non corretto)とあったので、注文確定を知らせるメールを確認しましたが、送付先には、我が家の住所がきちんと記入されています。そもそも同じAmazon.itが、同じ配送業者SDAを使って、数週間前に我が家(住所は変わっていません)に、ダイソンの掃除機を届けているというのに……

 このまま荷物が送付先に送り返されたらどうしよう、と不安になって、SDAのホームページで情報を問い合わせるためのメールアドレスを調べ、メールを書き終えたのが、今日の12時36分。

 うそみたいな話ですが、このメールを送ってすぐに、うちの呼び鈴が鳴り、予想どおり、いつも荷物を届けてくれる、それは紳士的な男性が、待ちに待っていたアマゾンからの小包を届けてくれました。「紳士的な」と言うのは、この方、いつも「奥さん、おはようございます。」("Buongiorno, signora.")、「それはご親切に……」( "Molto gentile…")と、笑顔と敬意たっぷりの対応をしてくれるからです。わたしは、実年齢よりかなり若く見えることもあって、結婚指輪をしていても、「お嬢さん」(signorina)と呼びかけられることも多く、夫と一緒に食事をしたあとも、店の人が、夫には"Buonasera"とあいさつするのに、わたしには"Ciao!"とあいさつすることが、しばしばです。夫や友人たちによると、「若く見えるから親しみを抱いて、親称のtuを使うのであって、外国人だからと言って、軽く見ているわけではない」ということなのですが、何となく日頃から気になっているので、いつもこう敬意を持って接してくれるこの配達員の方の対応が、何となくうれしいのです。

 それはさておき、この方に、「本当は昨日の朝、もうコルチャーノに届いていたはずなんですが。」と言うと、「ああ、それは昨日はわたしがいなくて、代理の人が担当していたから、この地域のことはよく分からなかったのでしょう。」とのことでした。小包を受け取ったあと、またすぐにSDAに、「小包は今届きました」とメールを送りました。

 とにかく、届いたのがうれしくて、すぐに小包を開けました。早く届かないかとそわそわ待っていたのは、この本、

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 そう、Lonely Planet社の「ロンドン」(イタリア語ではLondra)の旅行ガイドです。おととい発行したメルマガ(リンクはこちら)にも、すでに書いたのですが、わたしと夫は、12月2日から7日まで、5泊6日で、ロンドンを旅することになりました。これまでは、わたしの誕生日には、夫が1、2泊ほどの小旅行を贈ってくれていたのですが、今回は、夫もミジャーナの家の改築で考えることもお金を使うことも、また、作業をすることも多くて大変なので、わたしの方が、自分の誕生日をきっかけに、夫に旅を贈りたいなと考えました。夫としては本当は南の島に行きたかったようですが、今年は有給休暇の残りが非常に少ないため、行くのにあまり時間のかからないところ、ということで、目的地は、ペルージャの空港から直接行くことのできるロンドンに決まりました。

 本当はフランスのパリに行きたくて、すでにフランス語の学習書もそろえたのですが、パリには独学で一通り初級の学習書を終えてから、足を運びたいと思っています。ロンドンなら英語なので、旅行の準備をする日数もあまりないので、やはり言葉が分かる国の方が、自分も安心ですし…… 木曜に通訳の仕事が終わって以来、たまった家事と平行して、インターネットでロンドンのホテルも調べていたのですが、詳しい地図や路線図がないと選ぶのが難しいので、このガイドブックが届くのを待っていたのです。訪ねるのが英国だし、もともと英語で書かれたガイドなので、本当は英語版の方がいいのですが、イタリア語版なら、夫にも積極的に使ってもらえます。ローマほど大きい都市に行けば、英語版もあるでしょうが、ペルージャではAmazon.co.ukに注文する必要があり、それでは、お金も日数もかかってしまいます。

 というわけで、今日は引き続き、ガイドも参考にしながら、宿泊先のホテルを決めたいと思っています。さっきざっと本の冒頭を読んでいたら、「ロンドンは英国中で最も物価が高い町、いや、もしあなた方がノルウェー人か日本人でなければ、世界で最も物価の高い町」と書かれていました。ロンドンのホテルの値段を見ると、日本人であっても、日本やイタリアの地方都市に長く住み慣れたわたしは、物価が本当に高いなという印象を受けます。せっかく行くのですから、十分に楽しんでくるつもりです。わたしは、小学校から中学校にかけて、シャーロック・ホームズの大ファンで、夢中になって全作を何度も繰り返し読みましたし、シェークスピアの作品やミュージカルの『マイ・フェア・レディ』、『メリー・ポピンズ』も大好きです。

 さて、今Amazon.itでは、19ユーロ以上の品を注文すると、送料が無料になります。このロンドンのガイドは、本来は21ユーロなのですが、オンラインでは割引で、17.85ユーロだったのです。そこで、送料なしですむようにと、他にもDVDを2枚注文しました。

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 一つ目はこちら。そうです、宮崎駿監督の『紅の豚』です。日本でこの映画を見たのはかなり昔の話で、楽しく、いい映画だったという漠然とした記憶しかなかったのですが、昨年の秋に、イタリアの映画館で公開され、久しぶりに見てみて、この間、自分自身が成長していたということもあるのでしょうが、本当に感動しました。(記事はこちら

 しかも、このDVD、日本語・イタリア語の2か国語である上、イタリア語の字幕もついて、新品がなんと7.39ユーロなのです。よくよく見ると、以前はそれぞれ20ユーロほど出して購入したトトロと『千と千尋の神隠し』も、それぞれ8.01ユーロ、8.37ユーロで売られていました。ヨーロッパ仕様のDVDを、日本に持ち帰って見るのは難しいかもしれませんが、こういうDVDは、日本文化をイタリアの人に知ってもらうのに役立つ上に、日本語・イタリア語の両方のいい学習道具になってくれます。

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 もう一つ、ついでに注文したのがこちらのCDです。かなり以前に、どなたかからとてもいい映画だと勧められて、いつか見てみたいなと思い、Amazon.itのショッピングカートに入れたまま、すっかり忘れていたものです。

 今日の昼、昼食を食べながら、テレビを見ようと思ったら、画面に砂嵐が流れていました。ペルージャも、いよいよデジタル放送に切り替わったのです。携帯電話でも掃除機でも、購入に踏み切る前に悩みに悩んだわたしは、テレビが本当に生活に必要なものかどうか、これをきっかけにテレビのない生活を送ろうかと、夫と二人で考えていたところでした。テレビがなくても、Raiの生放送や録画したもの、La7でもニュースや数々の番組は、インターネットで見ることが可能です。

 というわけで、これからロンドンの宿とテレビの有無などについて、検討したいと思います。少々慌しいので、近況だけ簡単にと思ったのに、かえってなんだか長い文章になってしまいました。最後までおつき合いくださったお優しい皆さん、ありがとうございます。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-11-23 16:01 | Film, Libri & Musica | Comments(6)

ピーマンざんまい

 朝晩めっきり冷え込むようになりました。夏の間、おいしく色鮮やかな夏野菜をたくさん提供してくれた我が家の野菜畑からは、秋に入って、まずキュウリが姿を消し、続いて、ズッキーニ、トマトともさようなら。長い間持ちこたえていたナスもいつしかなくなり、11月の初めに、唯一残っていたのはピーマン(peperone)です。

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 その頃、畑に行くと、形も大きさもさまざまなピーマンがいっぱいに実っていて、夏に比べて寒いけれど、雨が多く降るからか、かえって勢いがいいように見えました。ふだんは、お義母さんが、ピーマンが緑色のうちに収穫してしまうで、つい最近まで気がつかなかったのですが、今年になって初めて、この緑色のピーマンが、放っておくと、そのうち色を変えて、きれいな赤や黄色になるのだと知りました。トウガラシかと見まがうほど、細長いピーマンもあります。

 先週まで2週間ほど、仕事で忙しかった間は、野菜畑に行かなかったのですが、その間に、せっかく実ったピーマンが寒さに傷んでしまうことを心配したお義母さんが、残っていたピーマンをすべて収穫しました。昨日の朝、ピーマンがあるから好きなだけ取りなさい、と言われて、見に行くと、色も大きさもとりどりのピーマンが山ほど積まれています。その中から、わたしと夫用にとわたしがいただいたのが、写真のピーマンです。

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 昨日さっそく、昼食にと、そのピーマンを使って作ったのが、こちらの料理です。摘んでから少々日が経っていたので、できるだけたくさんのピーマンを使いたかった上、冷蔵庫に、土曜日に買った鶏のムネ肉があったので、この肉とピーマンだけを、たっぷり使ってできるいい料理はないかしら、とインターネットで探して、レシピを見つけました。

 この鶏肉とピーマンのにんにく醤油炒めは、COOKPADにあるせつぶんひじきさんのレシピです。(リンクはこちら)料理酒の代わりに赤ワイン、片栗粉の代わりにコーンスターチ(amido di mais)と、見つからない材料は、家にあるもので代用しました。ピーマンも鶏肉もたくさんあったので、レシピにある倍の量を作ったため、少し時間がかかりましたが、とてもおいしくできて、夫も喜んでくれました。しょうゆの味が強いからどうかなと思っていたのですが、義父母もおいしいと言ってくれたので、ほっとしました。

リンク
- COOKPAD - 鶏肉とピーマンのにんにく醤油炒め byせつぶんひじきさん

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-11-22 11:19 | Gastronomia | Comments(8)

電車でおしゃべり1

 ローマからペルージャに帰る途中、フォリンニョで、電車を乗り換えました。電車は、フォリンニョ駅に、少し遅れて到着したのですが、わたしは、無事、ペルージャ行きの電車に、乗り込むことができました。(記事はこちら
すぐに大勢の人が、次々に同じ車両に入ってきました。先ほどわたしに、「フォリンニョでは、問題なく乗り換えができますよ。」と言ってくれた男性も、同じ車両に乗り込みます。「この人たち、みんな、同じ電車で今ローマから着いたばかりなんでしょうか。」と尋ねるわたしに、通りかかる人々が、笑いながらうなずきました。

 わたしからは、通路を挟んだ向こうの席に座っていた金髪の女性が、不平をこぼします。
「まったく、ローマから来て、フォリンニョで乗り換えると、いつもこうなんだから。乗り換える時間はほとんどないし、乗り継ぎの電車がどこから出るかわからないから、毎回こうして、焦って慌てるはめになるんですよね。」
 わたしが、
「まあ、無事にみな乗り換えることができたから、よかったということで……。」
と言うと、少し外国人アクセントのあるその女性は、
「イタリアの鉄道って、いつも問題があるんだけど、このフォリンニョの駅では、決まってこんなふうに混乱していて、皆が心配しながら、急がなければいけないのよね。」
と答えます。
 女性の向かいに座っていた、イタリア人の老紳士が、それに対して、
「二人とも、十数年前のテルミニ駅が、どんなに混乱した状態だったかをご存じですか。当時に比べたら、駅の状況が格段に改善されて、電車を利用しやすくなったんですよ。」
と返事をし、それからペルージャに着くまでの30分あまり、ずっと3人で話し続けることになりました。

 まずは最初に自己紹介。金髪の女性はロシア人で、わたしは日本人。老紳士は、今は退職前は、大学で哲学を教えていたとのことです。わたしたちがなぜイタリアに来たのか、ロシアや日本では、電車はイタリアのような遅延やストライキは少ないこと、など、いろんなことについて話しました。

 3月以来、わたしが日本人だと知ると、面識がなくても、地震後の日本はどうかと、尋ねてくる人がよくいます。。このときもやはり、老紳士にそう問われ、今もまだ被災に苦しむ方がいる上に、放射能汚染の問題も深刻なのだと答えると、これもやはりいつものことですが、そうした困難を力を合わせて、乗り越えようとしている被災者の方や日本はすばらしいと、女性も老紳士も、日本を称え、応援してくれました。

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Giardino Shosei-in, Kyoto 29/3/2010

 実は、この日の午後、ローマではイタリア産業界の要人も交えた会談があり、その席でわたしは通訳を務めたのですが、そのときも、日本からのお客さんたちが、なぜイタリアに来たかを説明して、貴国から多くのことを学びたいと言ったとき、その要人の一人が、思いがけず、こんなふうに答えたのです。
「わたしたちは、今、日本に対して、できる限りの協力をしていきたいと考えています。先の地震で、被災者の方が、日本の皆さんが、想像を絶するような苦境に遭いながら、それでも、前に進もうとされている姿に、わたしたちは感銘を受け、また心から敬意を抱いておりますので。」

 心づくしの温かい言葉に感激し、目に涙を浮かべながら、すぐに言われた言葉を訳しました。これはほんの一例で、こんなふうに日本を応援してくださる方が、イタリアにもたくさんいるのです。(つづく)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-11-20 16:30 | Giappone - Italia | Comments(6)

駅と電車でハプニング

 先週、11月10日木曜日の夕方、ローマでの通訳の仕事が終わったあと、お客さんの一人、Yさんと一緒に、テルミニ駅から、ウンブリア州に向かう電車に乗りました。

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Stazione di Roma Termini 2/8/2011

 仕事が終わる時間が分からなかったので、帰りの切符をまだ買っていなかったわたしは、翌日日本へと発つ他のお客さんたちにあいさつをするなり、荷物と共に走り出し、皆さんの前で、思いっきり転んでしまいました。あまり痛くはなかったけれど、少し恥ずかしかったです。

 自動販売機で、わたしはペルージャ行き、Yさんはフォリンニョ行きの切符を買いました。販売機を使っていると、移民らしき人が、わたしたちの反対を押し切って、切符を買うのを、かなり強引に手伝ってくれました。購入後は、何となく予想していたとおり、お駄賃の請求がありました。ただ、切符をよく見ると、わたしはエウロスター(Eurostar)でフォリンニョまで行って、乗り換える切符を買ったのに、Yさんの切符は、普通列車利用となっています。

 電車の出発まで、約20分。Yさんを送ることは、仕事には含まれていなかったのですが、日本に発つお客さんから、「石井さんと一緒なら、安心だから。」と、できたら同じ電車でフォリンニョまで行くように頼まれていました。そこで、電車に乗り遅れない範囲で、できるだけ同じ電車で帰れるように、自動販売機の横にあった、対人販売の窓口前の長い列の後ろに並びました。

 わたしの電車の出発が17時27分だったので、Yさんには、こう言いました。「追加料金を払って、同じエウロスターに乗れるように、切符を変えてもらいましょう。10分前までは、ご一緒しますが、もし間に合わなければ、今お持ちの切符で、17時43分発のフォリンニョ行きの普通列車には乗れますから。」

 それが、悪いときには悪いことが重なるもので、もう少しでわたしたちの番だというときになって、窓口に向かって歩いていた高齢の紳士が、突然床に倒れてしまいました。すぐに窓口の人たちが紳士に駆け寄り、呼び出しを受けた救急班も駆けつけたものの、幸い紳士はまもなく息を吹き返し、しばらくは人々が心配そうに見守る中、椅子に座って、息を整えていました。

 何事もなくすんだので、一同ほっとしたのですが、紳士が倒れてから5分ほどの間は、五つほどある窓口の係員が、全員立ち上がって、紳士の様子を不安げに見守っていて、窓口での作業は一旦停止の状態となりました。

 紳士の健康に問題がないと分かってから、再びすべての窓口で切符販売が始まり、Yさんの切符の変更が終わったのは、7分前。Yさんは、慌てるわたしを見て、「まだ、時間があるから、そんなに急ぐ必要はないんじゃありませんか。」と言うのですが、いえ、急ぐ必要があったのです。

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Stazione di Firenze S.M.N. 12/8/2011

 イタリアでは日本と違って、電車が予定よりかなり遅れて到着することもあり、そのため、到着・出発するホームが決まっていないのです。空港で、乗車予定の飛行機が出発するゲートを、モニターを見て確認するように、イタリアの駅では、構内にある電光掲示板を見て、乗車予定の電車が、どのホームから出るかを、確認する必要があるのです。ちなみに、上の写真は、8月にピサを訪ねたとき(下記リンク参照)、電車を乗り換えたフィレンツェS.M.N.駅で撮影したものです。横に長い大きな電光掲示板の左右の列の一番上には、それぞれ、Arrivi/Arrivals、Partenza/Departuresと書かれています。左側に、到着(arrivo/i)予定の電車、右側には、出発(partenza/e)の電車について、それぞれ情報が書かれています。

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 上の写真では、前の写真の掲示板のうち、出発電車の案内が並ぶ右側を、拡大しています。たとえば、8月12日、わたしはこのあと、ピサ行きの電車に乗り換えなければならなかったのですが、出発案内には、電車の種類と番号、終着駅と出発予定時刻、ホームだけが書かれています。わたしは、前日に、Trenitaliaのホームページ(リンクはこちら)で、電車の時刻を確認したとき、乗車予定の電車すべての番号や出発時刻を調べて、印刷していたので、リヴォルノC.L.E.行きのRV3123番の電車に乗り換えなければいけないことを知っていて、この電車が3番ホームから出発することを確認しました。

 電車に乗るときに、電光掲示板を確認する必要があるのは、ローマのテルミニ駅でも同様です。駅が大きいので、発着する電車も多く、自分が印刷しておいた乗車予定の電車の詳細情報と見比べて、出発ホームを確認するだけでも、かなり時間がかかります。この日は、仕事の終了時刻が分からなかったので、17時以降にペルージャ方面に向かう電車を、あらかじめすべて調べておきました。ちなみに、電車が出発する予定のホームは、一度すでに掲示されていても、あとから変更されることも、たまにありますから、乗り換えのために、駅の構内でしばらく待たれる場合には、出発の10分ほど前に、再度出発予定のホームを確認しておいた方が無難だと思います。

 さらに、テルミニ駅のように、大きい駅の場合には、目指すホームが遠いため、かなり歩かなければいけない場合があります。この日、電光掲示板で、乗るべき電車が2番ホームから出ると知ったわたしたちは、まず2番ホームへと急いだのですが、荷物を持って、かなり長いこと歩かなければいけませんでした。ホームへ着いたあと、切符で指定された座席を見ると、7号車なので、再び荷物を抱えたまま、今度は走りながら、ホームを長いこと走って、7号車へと向かいました。こうして、何とか発車予定時刻の1分ほど前に、ようやく電車へと乗り込むことができ、ほっとしました。

 ほっとしたのも束の間、電車が出発してしばらくしてから、わたしは急に青くなりました。慌てていて、切符に刻印を押す(下記リンク参照)のを、すっかり忘れてしまったのです。切符の刻印など、日本では必要なかったので、ぎりぎりに駅に駆け込むと、うっかり忘れてしまうことがたまにあります。実は、この前日も、フォリンニョ(Foligno)から電車で帰宅したとき、あらかじめ仕事の終了時刻が分からなかったため、出発間際の電車の切符を慌てて買うことになり、刻印するのを忘れて、電車に乗ってしまったのです。電車に入って一息ついてから、車内の掲示に、「切符を購入しないで、あるいは切符に刻印をしないで乗車したことが、発覚した場合は、最低50ユーロの罰金を払うこと」とあるのを見て、刻印していなかったことに気づいて、長い長い電車の中を、第一車両まで歩き、車掌さんに事情を説明して、刻印代わりに、署名と検札をしてもらいました。「あ~あ、これでは罰金を払わないとね。」と、からかわれながら…… 

 ただ、このローマ発の電車の場合は、わたしが近くに座っていた女性に、「切符の刻印を忘れたんですけれど、車内にも刻印機があるでしょうか。」と尋ねたら、「フォリンニョに着くまでは、エウロスターで、切符は座席指定だから、刻印の必要はありませんよ。」と、返事が返ってきて、安心しました。

 電車がローマを出発する間際に、大柄の老紳士が乗り込んできて、わたしの隣の席に腰を下ろしました。車内では、Yさんや、先の女性などと、時々おしゃべりをしながら、過ごしました。途中、Yさんが、「イタリアの電車では、日本と違って、これから着く駅の案内がないんですね。」と言ったので、イタリアでは、次に着く駅を案内する車内放送がないことが多く、逆に、日本を旅行する外国人旅行者の多くが、頻繁にありすぎる車内放送(次に到着する駅、乗り換え情報、忘れ物・足元に注意、電車利用への感謝など)に、言葉が分からないこともあって、不安になることも多いのだと、お話ししました。わたしの隣の老紳士は、席についてすぐ、ずっと眠りについていたのですが、この会話を聞いて目を覚まし、興味深そうだったので、イタリア語で説明をしました。「ああ、でも、この電車はフレッチャロッサ(Frecciarossa)だから、次に着く駅の案内はあるよ。それにしても、もう次の駅か。もうフィレンツェ? 何だか早すぎるような……」

 まもなく電車が駅に入ってスピードを落とし、駅の名が読めるようになりました。結局、車内放送はないままです。着いたのがテルニ駅だと知った老紳士は、フィレンツェ行きのフレッチャロッサに乗る予定だったのに、電車を間違えたことに気づき、慌てて下車しました。残ったわたしが、きょとんとしている他の乗客に事情を説明すると、「ひょっとしたら、このままフォリンニョまで行って、フォリンニョからフィレンツェ行きに乗り換えた方がよかったかもしれない。」、「いや、やっぱりここで降りてよかったのでは……」と、しばらくおしゃべりが続きました。イタリア人で、電車に乗り慣れている人でも、電車に乗り間違えることは、あるのです。慣れないうちも、慣れてからも、やはり注意が必要だなと思いました。

 電車は18時54分に、フォリンニョに到着予定で、Yさんはフォリンニョで下車するのですが、わたしは、ペルージャ行きの電車に乗り換えなければいけません。乗り換えの電車が出発するのは、19時3分で、乗り換え時間が10分もなく、フォリンニョ到着が予定より遅れる可能性もあります。幸い、先の女性の向かいに座った男性が、「よくこの電車を利用するけれど、時刻には正確で、フォリンニョ駅での乗り換えには、支障はありませんよ。」と教えてくれました。ただ、話を聞くと、この電車が着くホームから次の電車が出るホームまでは、階段を下りて上らないと行くことができない上、出発ホームについての車内放送はなく、駅のホームで案内表示を見て確認しなければいけないということです。

 そこで、電車がフォリンニョに着く15分ほど前に、Yさんにあいさつして、すぐに電車を降りられるよう、ドアの前に待機しました。電車が駅に着くときには、降りる乗客が、自分でドアを開けなければいけません。電車によって開け方が違うので、通りかかった車掌さんに、開け方を尋ねると、「わたしがここにいて、ドアを開けますから大丈夫。」と親切に言ってくれました。

 おかげで、愛想のいい車掌さんとしばらくおしゃべりをしたあと、問題なく電車を降りて、フォリンニョ駅で、無事に乗り換えを済ませることができました。このあとの電車の中でも、興味深い出会いが待っていたのですが、またの機会にお話しするつもりです。

 こういうわけですから、皆さん、イタリアで電車に乗るときは、できるだけあらかじめ、切符を購入しておくように、そして、駅には余裕を持って到着するようにしておきましょう。

関連記事へのリンク
- 「電車でお出かけ」(イタリアで電車に乗る際の注意とペルージャ・スポレート間の車窓風景)
- 「ピサの斜塔に挑戦」
- 「ペルージャ・ローマ間はバスが便利」

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-11-19 16:17 | Viaggi | Comments(8)