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新年まで秒読み

 今日、大晦日、わたしたちは、

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こちらの大聖堂のあるスポレート(Spoleto)の町に繰り出して、

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こちらのお店、Taverna dello Spagnaで、友人たちと共に、新年を迎える前の晩餐、Cenone di San Silvestroを楽しむ予定でいます。

 スポレートの町を散歩していて、この店を発見したのは、12月19日日曜日のことです。

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 この日、わたしたちが食べたのは、表の黒板に書かれていたTagliatelle di Ceci con Arancia e Speck。ヒヨコマメの粉でできたタッリャテッレを、細かく刻んだオレンジとスペック入りの生クリームとあえたものでした。このパスタがとてもおいしかった上に、

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温かい店の雰囲気が印象に残りました。冬の寒い日に、熱い番茶と共に、食事が取れるというのも、うれしかったです。

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デザートも秀逸で、わたしが食べたザッハクーヘンも、

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夫が食べたSbriciolataも、とてもおいしかったです。そのとき目にした大晦日の晩餐のメニューが気になっていて、今回は友人たちと、こちらの店で、新年を迎えることに決めました。
 
 今日はこれからスポレートに向かって、そのとき店主が勧めてくれた聖フランチェスコの修道院を訪ねてみるつもりです。イタリアの大晦日は妙ににぎやかになりがちで、日本人のわたしは、いつも少し違和感を感じるのですが、今日は修道院を訪ねたあと、5人で夕食ということで、いくばくかは日本の大晦日に近い日を過ごすことができそうです。

 新しい年が、皆さんにとって、すてきな1年でありますように。

LINK
- Ristorante Pizzeria Taverna dello Spagna - HOME

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by milletti_naoko | 2011-12-31 14:31 | Gastronomia | Trackback | Comments(16)

何でもプレゼーペ

 珊瑚や貝殻、なめらかな石で作り上げた美しいプレゼーペ(presepe)は、イタリア、カンパーニア州のもの。

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 アッシジのサンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会(Basilica di Santa Maria degli Angeli)世界のプレゼーペ展で見つけました。

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 同じ会場で見つけたこちらのかわいらしいプレゼーペは、発砲ワイン、スプマンテの栓とポリスチロールでできています。

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 先の写真は、この大きな大きなプレゼーペの中央にあるキリスト生誕の場面だけを撮影したものです。他にも、バナナの葉、カボチャなど、素材のおもしろいプレゼーペが多かったのですが、すでに昨年ご紹介していますので、今回は写真を割愛します。(下記リンク参照)

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 一方、12月26日月曜日に訪ねたマッサ・マルターナのイタリアのプレゼーペ展にも、興味深い作品がいろいろありました。

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Presepe di Ghiaccio

 青い光に包まれた、神秘的で美しいプレゼーペ。この氷のプレゼーペは、マチェラータの彫刻家の作品です。

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 こちらの作品では、なんとコルクの栓(tappi di sughero)を使って、サンタ・マリーア・デッリ・アンジェリのポルツィウンコラ(下記リンク参照)を再現(riproduzione della Porziouncola di Santa Maria degli Angeli)し、その中に、キリスト生誕の場面を配しています。

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 色と形の美しさ、独創性に目をみはったのは、乾燥パスタで作られたこのプレゼーペです。

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 子供たちが作った作品の並ぶこの一角には、色鉛筆でできたプレゼーペもありました。

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 こちらのプレゼーペも、いろいろな植物の種を、うまく使って、きれいに作られています。

 いろんな素材を工夫して、さまざまに美しいプレゼーペを作れるのだなと、感心し、また、来年時間があれば、自分も挑戦してみたいなと思いました。

 どちらのプレゼーペ展にも、他にもすてきなプレゼーペがたくさんあったのですが、今回は、特に素材のおもしろいものだけを取り上げてみました。サンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会の世界のプレゼーペ展は無料で、併設されているモリーゼ州のプレゼーペ展もやはり無料で、美しく興味深い作品が多かったです。展示は、来年2月2日日まで。一方、マッサ・マルターナのイタリアのプレゼーペ展は有料で、一人2.5ユーロ。こちらは来年1月8日までの展示となっています。機会があれば、ぜひ訪ねてみてください。

関連記事へのリンク / LINK per gli articoli correlati(↓↓)
- 「クリスマスの1日」 / Natale 2010
- 「世界のプレゼーペ」 / Presepi del mondo, S.Maria degli Angeli – Natale 2011
- 「アッシジを歩く1 ~ポルツィウンコラ」 / Basilica di Santa Maria degli Angeli, Porziuncola
(↑↑ アッシジのサンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会、ポルツィウンコラについて)
- porziuncola.org - Mostra internazionale di Presepi alla Porziuncola / ポルツィウンコラの世界のプレゼーペ展
- Presepi d’Italia, Massa Martana (Pg) – HOME / マッサ・マルターナのイタリアのプレゼーペ展
(↑↑展示中のプレゼーペの写真や過去のプレゼーペ展の映像も見られます。)

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by milletti_naoko | 2011-12-30 12:07 | Feste & eventi | Trackback | Comments(12)

窓が涙を流す日は

 このところ、ペルージャでは朝晩めっきり冷え込むようになり、早朝の気温は氷点下の日が続いています。

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 そのため、朝目を覚ますと、中庭は一面が白い霜に覆われ、

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家じゅうの窓ガラスが涙を流しています。夫の車は、大きな大きな桜の木の下に駐車しているため、フロントガラスも、つい先日までは凍ることがありませんでした。それで、木が車を守ってくれているんだよ、と夫が言っていた、その車も、この数日はフロントガラスが凍り始め、毎朝出勤する前に、霜取り作業が必要となりました。

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 我が家の暖房は、イタリア語で「テルモシフォーネ」(termosifone)と呼ばれる集中暖房システムです。ボイラー(caldaia)でガスが温めた温水が、部屋や廊下に配置されたラジエーター内のパイプを通って、屋内を温めるようになっています。

 テルモシフォーネを朝晩つけっ放しにしておけば、屋内は当然、十分に暖まるのでしょうが、それではガス代が法外な金額になるため、朝晩、数時間だけ利用して、家の気温や外壁の温度が下がりすぎず、ある程度の寒さがしのげるようにしておく場合が、多いかと思います。

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 こういう暖房は足元が冷えるので、わたしは、こちらのSole mioを愛用しています。発音は「ソーレ・ミオ」で、意味は「わたしの太陽」。こう聞いて、ナポリ民謡の「オー・ソレ・ミオ」を思い出す方も多いでしょう。

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 使い方はいたって簡単。電気コードをつけて、コンセントに差し込むと、ソーレ・ミオはあっという間に熱くなり、この熱が、2・3時間、持続します。(詳しくは、下記リンク参照)

 湯たんぽと違って、何度も熱湯を沸かす必要がないので、手間もかからず、屋内の湿度が上がりません。冬は、屋内外の寒暖差が激しいため、屋内に湿気がこもりやすく、朝起きてすぐに窓ガラスをふき、換気を心がけていても、うっかりしていると、すぐ壁にカビが生えてきます。これは、冬は日照時間が短いので、日中乾ききらなかった洗濯物を、室内で乾かすためでもあります。

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 暖炉やストーブがあれば、こういう湿気の心配をする必要もなく、室内もさらに効率よく暖めることができます。今住んでいるところには、暖炉はないのですが、薪ストーブ用の通気孔が、居間の壁や天井の後ろに隠れているようなので、ただいま、薪ストーブの購入を検討しているところです。

 ちなみに、この通気孔があるのは、ちょうど現在、クリスマスツリーを飾っているすぐ横の壁、あるいは天井ではないかと推測されています。ストーブを買って、家に穴を開けてから、「あれ、ここじゃなかった。」とか「この通気孔は、このストーブには小さすぎる。」では遅いと思うのですが、夫も義父も、「通気孔なんて、家の設計図には書かれていないよ。」と、設計図を探す気配もありません。義父と義弟は、「周囲の壁や天井をたたけば、通気孔のある部分だけ、音の響きが違うからすぐ分かるよ。」と言うのですが、家の外から見て、煙突があるその下にあたる部分をたたいても、音の変化はあまり感じられません。いったい、どうなりますことやら、何だか心配ですが、こういう事情もあって、冬の本番も近いというのに、ストーブ探しに、今ひとつ気合が入りません。

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 このモミの木が、我が家のクリスマスを飾り始めたのは、2007年12月(上の写真)のことですから、今年は、もう5年目になります。イタリアでは、クリスマスの祝いが、翌年1月6日の主顕節まで続きます。それまでは、緑のモミの木が、居間に華を添えてくれることでしょう。

関連記事へのリンク
- イタリア語学習メルマガ 第27号 「Sole mio ―冬の必需品、ペルージャの晩秋」 

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by milletti_naoko | 2011-12-29 12:18 | Altro | Trackback | Comments(10)

コルチャーノのクリスマス

 今年も、この時期のコルチャーノ(Corciano)の町では、そこここの街角に等身大のプレゼーペが飾られ、特産品の味見や販売、コンサートなど、さまざまな催しがあります。

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 昨日、12月26日月曜日は、午後6時から、恒例のクリスマス・コンサート。

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 合唱練習のために、会場に早く駆けつけなければいけない夫と共に、コルチャーノに向かうと、それは美しい夕焼けの空が、目の前に広がりました。

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 町に着くと、夫はすぐに会場となる教会に向かい、わたしは町を歩いて、夕焼け空やプレゼーペ(presepe)の眺めを楽しみました。

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 こちらには、生まれたばかりの王の中の王に贈り物を捧げようと、旅をする東方の三博士たち。

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 Natività(意味は「キリストの降誕」)と書かれた案内に従って、小さな扉をくぐると、石造りの壁の中には、幼子イエス生誕の場面が、再現されています。

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 同様に、町のそこかしこに、中世の暮らしや生業が再現されています。

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 ここでは……お分かりですね。昔も、こんなふうにチーズを作っては、売っていたのでしょう。

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 上の壁には、孔子の「己の欲せざるところを人に施すことなかれ」という言葉が、イタリア語に訳され、道行く人に語りかけています。「汝自身を愛するように汝の隣人を愛せよ」というイエス・キリストの教えもあり、町のあちこちに、「自分自身と同様に、他人を愛するように。自分が望まないことは、されて傷つくようなことは、他人にもしないように。」という趣旨の東西の名言が、掲げられていました。

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 町をひととおり散歩してから、コンサート会場であるサンタ・マリーア教会に向かいました。

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 合唱団、コラーレ・テティウム(Corale Tetium)は、今年も数々の美しいクリスマス聖歌を、聴衆に贈ってくれました。



 このコルチャーノのクリスマス祭りは、来年の1月8日まで続きます。機会があれば、ぜひ訪ねてみてください。

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LINK
- Programma del Natale 2011, “Corciano: il Presepe, i Sapori, l’Arte”(pdf)

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by milletti_naoko | 2011-12-27 00:40 | Viaggi in Umbria | Trackback | Comments(4)

Natale 2011

 今年のクリスマス(Natale)も、わたしたちは、今日、12月25日の朝、アッシジのサンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会(Basilica di Santa Maria degli Angeli)を訪ねました。

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 教会の左手にも、等身大のプレゼーペ(presepe)が設置されています。わたしたちが参列したのは、午前10時からのミサで、聖フランチェスコが最も愛したというこの教会は、大勢の人々でいっぱいでした。今日の説教によると、同じクリスマスのミサでも、真夜中・明け方・日中のミサでは、それぞれ異なる聖書の節を読むようにと、カトリック教会が、指示しているそうです。真夜中には、キリスト生誕の様子、明け方には羊飼いたちが幼子イエスを訪ねようと歩む場面、そして、日中のミサでは、キリスト生誕が持つ意味に、焦点が当てられているとか。

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 ミサのあとは、教会内のあちこちに

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飾られたプレゼーペを見に行きました。

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 今年も、回廊(chiostro)を中心に、世界各国、イタリア各地のさまざまなプレゼーペが飾られていました。

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 こちらは、スロヴェニア(Slovenia)のプレゼーペです。

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 特設会場には、モリーゼ州(Molise)の独創的なプレゼーペが、たくさん並んでいました。独特の素材を使ったり、モリーゼ州に実際に存在する風景の中に、キリスト生誕の場面を設けたりしたプレゼーペが、美しく、興味深かったです。たとえば、上のプレゼーペでは、樹齢数百年のマンナトネリコ(ornello)の根を、キリスト生誕の舞台として、使っています。

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 アッシジ(Assisi)の町を中腹に抱くスバージオ山(Monte Subasio)の山頂は、雪をかぶって白くなっていました。上の写真は、ペルージャへと向かう車の中から撮影したものです。

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 さて、今年のクリスマスも、我が家では例年どおり(下記リンク参照)、スープ入りのカッペッレッティやオーブンで焼いた肉料理のあとにデザートを食べ、それから、プレゼントの交換、開封をしました。そうして、今年は姪っ子たちが、クリスマスの歌を披露してくれました。写真が少しぶれているのは、二人がリズムを取るために、体を動かしながら歌っていたからです。

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 うれしい贈り物はいろいろあったのですが、今回は、ぺルジーナのチョコレート工場に勤める義弟夫婦からのプレゼントをご紹介します。バナナ風味、森の果実風味、そして、最近発売された白いバーチと、おいしいチョコレートがいっぱい。一つひとつ包装されたチョコレート菓子なら、来客用に取っておかなければいけないけれど、板チョコは、やっぱり自分たちで食べるしかないでしょう。というわけで、この冬の楽しみが、一気に増えました。

関連記事へのリンク / LINK per gli articoli correlati(↓↓)
- 「クリスマスの1日」 / Natale 2010
- 「世界のプレゼーペ」 / Presepi del mondo, S.Maria degli Angeli – Natale 2011
- 「アッシジを歩く1 ~ポルツィウンコラ」 / Basilica di Santa Maria degli Angeli
(↑↑ アッシジのサンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会について)

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by milletti_naoko | 2011-12-25 19:54 | Feste & eventi | Trackback | Comments(4)

できるかなできるかな

 今日、12月23日金曜日から、姪たちの通う小学校は、クリスマス休暇に入りました。両親は仕事があるので、母方、父方の祖父母が、交代で、日中姪たちを預かります。

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 クリスマスも間近にせまった今日は、夕方、夫の指揮のもとに、皆でプレゼーペ(presepe)を準備しました。プレゼーペは、キリスト誕生の場面をあしらった模型で、イタリアでは、クリスマスの時期に、クリスマスツリーやイルミネーションと共に、プレゼーペで、屋内外を飾ります。

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 夫は毎年、創造力を大いに働かせて、家や身近にある素材を使って、独創的なプレゼーペを作り上げます。たとえば、昨年のプレゼーペ(上の写真)では、岩山を作るのに、空き箱をうまく利用していました。

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 おや、今年は、いつもと違って、レンガを土台に使っています。

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 星空や岩、山は、紙をうまく使って、表現します。姪っ子たちも、今年はどんなふうに仕上がるかと興味津津です。

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 苔や人物を並べる前の土台作りに入ったのですが、毎年使っている木片だけでは足りなかったようで、外に出たかと思ったら、石やレンガ片を取って、戻って来ました。

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 あとは、地面となるところに、緑の苔を敷きつめ、砂や小石をまき散らし、人物や動物たちを並べて行きます。

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 馬小屋に藁を敷きつめようと、夫と姪は、ウサギ小屋に藁を取りに行きました。

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 星空に、彗星と天使を配置し、アルミホイルで作った池は、水を入れて苔で覆い、明かりをつけて、これで、今年のプレゼーペが完成しました。姪たちも、自分たちが手伝ったプレゼーペがきれいに仕上がって、満足そうです。

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 窓の外では、ネコたちが、人間たちの営みを、不思議そうに眺めていました。

 クリスマスおめでとうございます。皆さんの一人ひとりにとって、温かく心に残る、すてきな1日となりますように。


関連記事へのリンク
- 「イタリアのクリスマス ~ プレゼーペとクリスマスソング」
- 「聖夜を前に」 (昨年の我が家のプレゼーペ完成までの様子)

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by milletti_naoko | 2011-12-23 19:02 | Feste & eventi | Trackback | Comments(10)

夜のロンドンでおでんを

 タワーブリッジを訪ねたあとは、歩いてホテルまで戻りました。時にはにぎやかな店の並ぶ通りを、時には、人通りの少ない線路沿いの道を歩き、少し距離がありましたが、地下鉄に乗っていては見られない風景を見ることができました。

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 わたしたちの宿も中心街に近く、歩いてすぐの距離にあった地下鉄のSouthwark駅は、Zone1圏内でした。少し歩けば、レストランのたくさんある通りもあったのですが、この晩は、ロンドンの別の地区も見てみようと、地下鉄でOxford Circus駅まで行きました。

 駅を一歩出ると、イルミネーションが大通りを彩り、午後8時も近いというのに、まだ閉まる気配のない店がたくさんあって、わたしたちの宿周辺とは、かなり雰囲気が違います。

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 そうと知っていれば、もっと早く来て、買い物もできたたのにと思いつつ、ショーウィンドーを眺めながら、目的のレストランを探しました。今回のロンドン滞在は短いので、ホームズ博物館を訪ねる余裕はないと知りつつ、せめてベイカー街界隈を歩いてみたいと、ガイドブックで付近のレストランを探していたら、日本料理店がたくさんあります。

 昼はイタリア料理を食べたから、今夜は日本料理をと思って、Lonely Planetのロンドンガイド(原書・英語版はこちら)に並ぶ日本料理店の料理の評価や値段、評判を、地図と照らし合わせて見ていたら、安くておいしく、しかも町中にある店が見つかり、ベイカー街はあきらめて、この店に行くことに決めました。

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 ただ、Sakuraというその店が見つからず、いくら人に尋ねてもどこにあるか分からなかったので、尋ねた一人に教えてもらった、こちらのお店、肴菜亭で食べることになりました。

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 入ってみてびっくり! お店のご主人らしき人も、数人いる給仕の方も、皆日本人で、日本語であいさつをされるではありませんか。案内された階下の壁には、日本のお酒がずらりと並び、「本日のメニュー」と題された黒板には、日本の居酒屋でよく目にするなつかしい料理の数々がびっしりと並んでいました。店内では、日本人同士でお酒をくみかわして談笑していたり、日本の方が現地の人と会食をしていたりして、お客は大半が日本人です。外国にいながら、まるで日本の居酒屋にいるような不思議な雰囲気が、そこにはありました。

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 ペルージャでは、はんぺんはもちろん、大根もコンニャクも見つからず、日本料理店のメニューには、おでんがありません。思いがけず、久しぶりにおでんを食べることができて、とてもうれしかったです。寒空の下を歩いたあとは、体の温まるおでんや熱燗が、ことさらにありがたくもありました。

 料金は、他のロンドンの店に負けず劣らず高くて、しかも、一人合計20ポンド以上の料理を頼む必要がある上に、メニュー表には、「料金にはサービス料が含まれていません。」と書かれています。冬の寒いときに、「今日のメニュー」に「おでん」を見つけ、13.5ポンドは高いなと思いつつ、この機会を逃してはと、注文しました。お酒は、寒いし値段も安いので熱燗のものを1合。夫は餃子と南蛮漬け、わたしもさらに鉄火巻き一皿(六つ)を頼みました。お会計は、5ポンドのチップを含めて、50ポンド弱。ひどく高いなと、そのときは思ったのですが、よく考えたら、わたしの外食の値段の基準は、日本料理については、愛媛県の小さな町のものだし、イタリアでも、物価の比較的安いペルージャに住んでいるので、国内外の大都市に住んでいる皆さんにとっては、それほど驚くような値段ではないのかもしれません。

 何はともあれ、思いがけずロンドンの町中で、そこだけ異質な日本の空間が広がるお店で、なつかしい味を楽しむことができて、うれしかったです。お店の場所・開店時間は以下のとおりです。

肴菜亭 / SAKANA-TEI Appetizer House
- 11 Maddox Street, London W1S 2 QF
- Open: Mon-Fri Lunch   12.00 – 2.30 (last order)
         Dinner   6.00 – 10.00 (last order)
     Saturday
         Dinner Only 6.00 – 10.00 (last order)
- Closed Sunday & Bank Holiday
- Tel: 020-7629 3000 Fax: 020-7629 2360

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 食後は、イタリアとは一味違うイルミネーションを楽しみながら、Regent通りをしばらく散歩したあと、地下鉄駅に向かいました。

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 夫も、幾重にも広がる大きな星型のイルミネーションに、感心していました。

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 そして、地下鉄の駅で、イタリア製品の広告を見たときは、本当にうれしそうでした。短期間の滞在でも、異国にいると故郷がなつかしくなるのでしょう。

LINK
- tripadvisor.it – Sakanatei, Ristorante giapponese a Londra

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-12-22 12:47 | Gastronomia | Trackback | Comments(10)

たそがれのタワーブリッジ

 ウェストミンスター寺院周辺で、食事するのをあきらめたわたしたちが、ロンドン橋近くのイタリア料理店で、遅い昼食をすませ、

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A view from London Bridge, London 05/12/2011 15.47

店を出たのは、午後3時半頃。タワーブリッジで夕焼けを見ようと、ロンドン橋を渡ると、空はすでに茜色に染まり始めていました。

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Tower Bridge seen from London Bridge, London 05/12/2011 15.48

 目的地であるタワーブリッジが、写真の中央、奥の方に見えています。

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Tower of London, London 05/12/2011 16.04

 地図を頼りに、テムズ川と平行に走る道路を、東に向かって歩くと、ロンドン塔が見えてきました。

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 右に曲がって、ロンドン塔の入り口の前を通り過ぎ、さらに歩くと、

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Tower Bridge & River Themes, London 05/12/2011 16.07

ようやくテムズ川と、目指すタワーブリッジが見えてきました。テムズ川を周遊する観光船の発着場には、大勢の観光客が並び、わたしがこの写真を撮影した場所のすぐ近くには、周遊船の切符販売所もありました。

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 右にはテムズ川、左にはロンドン塔の眺めを楽しみながら、歩いて行きます。

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Tower Bridge, London 05/12/2011 16.17

夕焼けには間に合いませんでしたが、黄昏の中、夜明かりに浮かび上がるタワーブリッジ(Tower Bridge)が美しいので、感動しました。

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中世を偲ばせるロンドン塔が荘厳にそびえ立つその対岸には、こんなふうに、現代の高層建築が立ち並んでます。テムズ川(River Themes)をはさんで、両岸の風景が風景がまったく異なり、そんなところにも、不思議な情趣を感じました。

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 このあとは、タワーブリッジを歩いて渡り、

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橋そのものや、橋からの眺めを、十分に楽しみました。

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 映画、『シャーロック・ホームズ』で、建設中のタワーブリッジ上で、主人公たちが格闘する場面(下記リンク参照)を見て以来、この橋を見たくてたまらなかったので、うれしかったです。

 わたしは、小学5年生の頃から、シャーロック・ホームズにはまり、最初は学校の図書館で借りて、全作を読み、その後、新潮文庫で一つひとつホームズ作品をそろえては、読み返しました。中学生の頃は、アルセーヌ・ルパン派の友人と論争を繰り広げたこともあります。NHKで放映されたテレビドラマのホームズを見て、自分の描いていたイメージと違うとがっかりながらも、番組を見ていました。このアメリカ映画では、登場人物や時代の設定は、確かに原作から借りているものの、筋や登場人物の性格、作品全体の雰囲気がまったく異なるアクション映画になってしまっています。それはそうなのですが、時折ユーモアも交えた、息をつかせぬアクション映画として、十分に楽しむことができました。

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 イタリアでは、12月16日に公開された続編も、さっそく見に行きました。アクション映画としては楽しめたのですが、前作にも増して、さらにアクションシーンに走りすぎのような気がしました。

 余談ですが、かつて日本の高校で国語を教えていた頃、数年間続けて、高校入試作文の採点を担当したことがあります。ある年、そのテーマが「読書の大切さ」だったのですが、中学生が書いた文章を採点していて、ひどく悲しくなりました。「読書をすると、主人公と共に、現実にはできない体験ができる、感動が味わえる」といった、読書本来の醍醐味を書いた作文はごくわずかで、大部分の中学生が、「本を読むと、漢字や言葉をたくさん覚えることができる(国語の偏差値や成績が上がる)ので、読書は大切だ」と、書いていたからです。この生徒たちは、おそらく両親や中学校の先生から、「国語の力がつくから、本を読みなさい。」と言われ続け、「本は役に立つけれど、おもしろくないものだろう」という考えを持つに至り、それで本を読む習慣のないまま、育ってきたのでしょう。

 逆に、ある高校に勤めたときには、山中の学校だったこともあり、図書館の本の貸出数が非常に多く、学校が、文部省指定の図書館教育研究の指定校になりました。学校で調べて分かったことは、「幼い頃から親が本の読み聞かせをしていた家庭に、本好きの子供が育つ」ということです。

 わたしたちが実際に目にできる物事や風景、出会える人の数はごく限られています。読書は、わたしたちが接することのできる世界を広げてくれ、おとぎの世界や歴史の世界を垣間見ることも可能にしてくれるのですが、子供が小さいときには、読書を通して、言葉を学ぶ以外に、感受性を育て、想像力を養うこともできます。子供にはぜひ良書をたくさん読んで、本好きの若者、大人に育ってほしいものだと、わたしも思うのですが、そのためには、「国語の力がつくから、読書をしなさい。」と言うのではなくて、「こんな本を読んで、感動した」という体験を、子供に伝えてほしいものだと思います。子供が興味を持つような本を贈るのも、そういうきっかけを作るいい機会で、たとえば、上の映画は、先も述べたように、原作とはかなり話が違うのですが、それでも、中高生の子供が、この映画を見て気に入ったなら、短編集である『シャーロック・ホームズの冒険』を贈れば、映画をきっかけに、短編の一つでも読んでみようかという気になり、やがては、ホームズの全作を読んでみようと思うかもしれません。

 わたし自身、小学校高学年で、アニメの『赤毛のアン』に夢中になっていた頃に、父が、書店でまずは『赤毛のアン』を、それから角川文庫の続編の5冊を買ってくれて、とてもうれしくて、すぐに読み始めたことを覚えています。

 Amazon.itなどで、イタリア人向けの映画、『シャーロック・ホームズ』のDVDを買うと、英語とイタリア語の2か国語で収録されている上に、イタリア語を始め、スウェーデン語やノルウェー語、果てはエストニア語など、11か国語の字幕つきで、見ることもできます。(リンクはこちら)原語は英語ですが、ですから、英語やイタリア語が分かれば、イタリア語はもちろん、他の外国語の学習にも使えそうです。ただ、DVDの映像規格は、ヨーロッパ向けのPALで、NTSCを用いる日本では、再生できないことが多いそうです。(パソコンでは再生可能と、Wikipedia日本語版には書かれています。)

LINK
- YouTube - Sherlock Holmes Climax Scene
↑建設中のロンドンブリッジで生死を賭けて戦う主人公たちの映像 / Scene d’azione sul Tower Bridge in costruzione nel film, “Sherlock Holmes” (2009)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-12-21 12:38 | Regno Unito - UK | Trackback | Comments(9)

フィノッキオのグラタン風

 最近、ペルージャでは、朝晩めっきり冷え込むようになりました。今朝も、庭には霜が降り、車の窓ガラスは凍りついていました。

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 こんな今の時期に、たくさん収穫できるのが、こちらのフィノッキオ(finocchio)です。生のまま、サラダに合わせてもおいしいのですが、夫が生で食べるのはあまり好きではないので、リゾットの具にしたり、ミネストローネに使ったりもしています。

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 昨日、インターネットで見つけたフィノッキオのレシピ(下記リンク参照)がおいしそうで、試しに作ってみたら、本当においしかったので、今回は、このフィノッキオのグラタン風のレシピを、ご紹介します。

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 元のレシピは4人分で、フィノッキオを六つ使っているのですが、我が家は二人暮らしで、手元にあったフィノッキオは二つ。それで、材料の分量や調理法を、サイトのレシピとは、若干変えてみました。

 まずはフィノッキオ二つを、縦に真っ二つに割り、一つひとつ層をはがし、水でよく洗います。(元のレシピでは、縦に四つに切って、そのまま調理しているのですが、我が家の畑で採れるフィノッキオは、層と層の間にたくさん土が入り込んでいるため、それでは、土が野菜の中に残ってしまいます。)そして、沸騰した塩水に入れて、10分間ゆでます。

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 フィノッキオを煮立てている間に、ホワイトソースを準備します。20gの無塩バターをフライパンに溶かし、15gの小麦粉を加えて、小麦粉のかたまりができないように、よく混ぜ合わせ、さらに牛乳150mlを加えて、よくとろみが出るまで、ゆっくりと混ぜ続けます。仕上がる直前に、ナツメグと塩・こしょうを加えて、味を調えます。

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 ゆで終わったら、フィノッキオの湯水をよく切ります。フライパンに、20gのバターを溶かし、このフィノッキオをさっと炒めます。

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 耐熱皿に、炒めたフィノッキオを並べ、その上から、ホワイトソースを、全体に均一になるように、かけていきます。最後に、パルミジャーノチーズ15gを、すりおろして、全体にむらなくふりかけます。あとは、200度に熱したオーブンに入れて、20~25分焼くだけです。表面がこんがりとキツネ色に焼けたら、できあがりです。

 今回、わたしが使ったそれぞれの材料の分量は、以下のとおりです。

フィノッキオ          2個
ホワイトソース用
・バター           20g
・小麦粉           15g
・牛乳           150ml 
・ナツメグ・塩・こしょう     各少々
バター            20g
パルミジャーノ         15g

 イタリアで一般に売られているバターは無塩なので、このレシピでは無塩バターを使っているのですが、日本で塩入りのチーズを使う場合は、フィノッキオをゆでたり炒めたりする際に使う塩の量を少なめにして、調整してください。

 しっかりした味になるようにと、元のレシピからすると、フィノッキオの量に対して、ホワイトソースの量が多めになるように作ったら、味わいの深い、おいしい一品に仕上がりました。皆さんもぜひ、お試しください。

LINK
- Ricetta Finochi gratinati – Le Ricette di GialloZafferano.it

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-12-20 15:55 | Gastronomia | Trackback | Comments(2)

噴水の歴史もゆかし

 こちらの噴水をご存じですか?

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 この小船の噴水(Fontana della Barcaccia)は、ベルニーニの父、Pietro Bernini(1562-1629)の作です。古代ローマ帝国時代に造られた11本の水道は、帝国滅亡と共に使われなくなったのですが、その一つ、ヴィルゴ水道は、ルネサンス期に完全に再建され、Acqua Vergineとして、再びローマに水を供給するようになりました。1627年には、すでにこの水道の増設を手がけていたベルニーニの父は、この年、教皇から、トリニタ・ディ・モンティ教会前の広場に、噴水を作るように委託され、その委託を受けて、2年後の1629年に完成したのが、こちらの小船の噴水です。噴水の制作には、息子のベルニーニ(Gian Lorenzo Bernini、 1958-1680)も協力しました。

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 小船の噴水やトレヴィの泉の水は、今も、古代の水道、Acqua Vergineから引かれています。現代では、この水道は、かなりの部分が、コンクリート管に置き換えられ、過密現象のために送水路や地層の汚染が深刻なため、ごく少数の噴水と灌漑のためにしか、使用されていないということです。

 小船の噴水がある場所は、水道の圧力が低いため、水が勢いよく流れるような噴水を作ることが不可能だったのですが、ベルニーニの父は、そういう場所でも機能する噴水を作ることに、みごとに成功しました。(下記リンク参照)

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Piazza di Spagna 17/12/2011 12.49

 この噴水がある場所は、そうです、あの有名なスペイン広場です。後方に見えるのは、トリニタ・ディ・モンティ教会(Chiesa della Trinità dei Monti)。ただし、噴水が完成した当時には、教会はあっても、スペイン階段は、まだありませんでした。スペイン階段が完成したのは、1世紀のちのことで、当時の教皇が、教会と広場の間の高低差を埋めるために、フランチェスコ・ディ・サンクティスに設計を委託し、1725年頃に完成しました。

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 噴水が、小船の形をしているのは、1598年にテヴェレ川が氾濫した際に、水がここまで達したからだと言われていて、そう断言している本(下記リンク参照)も手元にあり、この本によると、さらに、「特徴ある小船の形は、カトリック教会が、バルベリーニ家(噴水の制作を委託した教皇を輩出した一家)に、しっかりと導かれていることを暗示している」とか。

 一方、Wikipediaイタリア語版(下記リンク参照)は、「民間に伝わるこの1598年の洪水説は、信憑性が高く、教皇が、洪水を記念して、噴水の制作を委託した可能性もある」としながら、「古代に、この地が、小規模な模擬海戦の会場であった」という説もあるとしています。

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 日曜日のクリスマス・コンサート(記事はこちら)のために、合唱団員とその家族は、ペルージャからバスでローマを訪れ、コンサート開始前に、ローマの町を歩いたのですが、その途中、スペイン広場も通りかかりました。不思議な形の噴水が気になって、調べてみたら、なかなか興味深い歴史があることが分かったので、本当は、ローマの町歩きを記事にするつもりだったのですが、今回の主役は、小船の噴水とあいなりました。

参考文献・リンク / Riferimenti bibliografici & web
- “Città d’Arte. Roma medievale e moderna” – Eizione speciale per © 2011 Gruppo Editoriale L’Espresso(記事はこちら
- it.wikipedia – Fontana della Barcaccia
- Wikipedia日本語版–ヴィルゴ水道

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-12-19 13:00 | Lazio | Trackback | Comments(9)