<   2012年 03月 ( 31 )   > この月の画像一覧

信じるこころ

 信じる心があれば、空を飛べる。

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 希望を抱けば、あらゆる場所に花が見つかる。

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 愛する心があれば、天はすぐ近くにあると分かる。

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 今日、3月31日土曜日は、ペルージャから車で南西に1時間あまり進んだところにある山を歩いたのですが、その前に

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このサッソヴィーヴォ修道院(Abbazia di Sassovivo)を訪ねました。

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 フォリンニョ(Foligno)の町を遠くに見下ろせる、山の高みのある修道院は、美しく、静かで、厳かな雰囲気に満ちている上、緑と花に囲まれていて、そこにいるだけで、心が洗われるような、優しさに包み込まれるような、それはすてきな場所でした。


Quando crediamo possiamo volare,
quando speriamo possiamo trovare fiori ovunque
e quando amiamo avvertiamo il cielo più vicino.

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Dipinto di Norberto.
Copertina del libro, “Ho cercato e ho trovato” di Carlo Carretto
www.jesuscaritas.it

 冒頭の3行は、修道院で見つけた、この絵はがきの裏に書かれた言葉を、わたしなりに訳してみたものです。(妙な翻訳文にならぬよう、かなり意訳が入っています。)絵はがきの写真の上に書かれたイタリア語3行が、その原文です。

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 優しい光に包まれた境内で見つけて、そうでなくても美しいこの言葉に、よけいに心を打たれました。

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 この言葉を書いたのは、カルロ・カルレット(Carlo Carletto)という人物で、修道院の一角に、彼の人生を写真と共に語る展示がありました。

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 このカルロ・カルレットがどんな生涯を送った人かは、いつかまたゆっくりとお話したいと思います。

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 今は登山から帰ったばかりで、ひどく疲れているのですが、とりあえず、この言葉と修道院の眺めをお伝えしたいと思って、記事を書いてみました。

 信じる心、希望、そして愛する心を、いつまでも失わずに、生きていきたいものです。

LINK
- Jesus Caritas – Abbazia di Sassovivo
- it.wikipedia – Carlo Carretto

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-03-31 19:06 | Umbria | Comments(15)

かりかりカリフラワー

 揚げた衣はサクサクかりかり、絶妙の味わいに、ごはんが進む上(わたしは玄米ごはん、夫はパンと食べました)、

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冷めてもおいしく香ばしいので、スナック菓子のように手が止まらず、あっと言う間に食べ終わってしまいました。

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 事の発端は、夕方お義母さんからいただいたこちらのカリフラワー(cavolfiore)です。ふだん畑で採れるカリフラワーは、お店で見かけるようにきれいで、白い花のブーケのようなのですが、今回は花が不ぞろいで、あちこち別の方向を向いています。お義母さんによると、あんまり暖かくて春らしい陽気なので、カリフラワーが育ちすぎて、こういう形になったそうです。小人たちが、葉の間から飛び出そうとしているような、愛嬌のあるカリフラワーです。

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 家に野菜畑があると、新鮮な野菜が食べられるのは、大いにありがたいのですが、たとえば夏ならズッキーニ(zucchina)、今の季節ならカリフラワーと、その時期に採れる同じ野菜を、「傷まないうちに」と、立て続けに食べる必要に迫られることも、よくあります。そういうとき、料理に変化を持たせるために、日伊のレシピを参考にするのですが、今回試してみて大成功、「これはおいしい!」と夫もわたしも大満足のレシピは、しゅう☆みり さんの「大人気♪◆カリフラワーのかりかり揚げ」(クックパッド、レシピはこちら)です。これまでにも、天ぷらの衣で揚げたり、卵と小麦粉にパルミジャーノを加えて揚げたり、いろいろ試してみたのですが、今回は大当たり。しゅう☆みりさんも書かれているように、カリフラワーは「何となく淡白な味」で、わたしたちはふつうに衣をつけて揚げたカリフラワーも好きなのですが、このレシピを使うと、「やめられない止まらない」味に豹変しました。

 レシピには卵1/2個とあるところを、小さい卵をまる1個使い、醤油小さじ2杯、オイスターソース小さじ1杯はレシピどおりの分量を使いました。片栗粉は、いつものように、コーンスターチ(amido di mais)で代用しました。コーンスターチは、ちょうど大さじ4杯半ほど残っていたので、それをすべて使い、以上すべてを混ぜるとどろどろしていたので、水を加え、今度は水を加えすぎたので、小麦粉(farina)を、最終的には大さじ2、3杯ほど加えたのではないかと思います。というのは、天ぷらを作る要領で、冷たくするためために氷を一つ入れたら、その氷が解けてさらに水っぽくなったので、さらに小麦粉を少し加えたからです。

 味もとびきりにおいしいのですが、口あたりが本当にかりかりで、まさにイタリア語でいうところのcroccante、夫が大好きな揚がり具合になりました。しゅう☆みりさん、すてきなレシピをありがとうございます。これからも何度も作ってみたいと思います。イタリアでは手に入りにくく高価なオイスターソースを切らしかけているのではありますが。

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 話は変わって、昨日、3月29日木曜日は、今年初めての野生のアスパラガス(asparagi selvatici)を収穫しました。テッツィオ山のお決まりの散歩コースを歩いて、トラジメーノ湖が見える場所、ミーララーゴ(Miralago)まで、沈む夕日を見ようと歩いたのですが、行きがけにわたしが1本見つけたら、アスパラガス探しの師匠としては、弟子に負けていられないと思ったのでしょう、日没後、薄暗い山道を下りながら、夫は何本ものアスパラガスを見つけました。お義父さんによると、ミジャーナではもう何日も前からアスパラガス狩りをする人がうろうろしていて、義父や左官屋が「収穫しないように」言うものの、狩人たちは、オリーブ園の主人とは知らずに、アスパラガスを摘み続けていたそうです。

 夕日が沈んだのは午後7時半過ぎ、家に戻ったのは午後8時過ぎ。さっそくアスパラガス入り炒り卵(frittata agli asparagi)を作って、ほんのりとした苦味と緑色に、春を感じながら、おいしく食べました。

関連記事へのリンク
- 大地の恵みと招かれざる客 (畑で採れたてのカリフラワー、外葉も料理)
- 野生のアスパラガス (野生のアスパラガスの調理法とレシピ)
- 初夏の恵みを味わう散歩 (野生のアスパラガスの見つけ方、ミーララーゴへの散歩)

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by milletti_naoko | 2012-03-30 22:58 | Gastronomia | Comments(4)

白い桜と改築状況

 日本の気象庁のサイトによると、日本でも西から少しずつ桜の花が開き始めているようですが、

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 ペルージャの庭の桜(ciliegio)こそ、まだつぼみが多いものの、ミジャーナでは、数本ある桜の木が、どれも花盛りで、かわいらしい白い花をたくさん咲かせています。そうです。イタリア在来の桜が咲かせる花は、白いのです。

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 こんなふうに半球状に広がってのびたつぼみが、

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それぞれに純白の花を咲かせ、花が散ったあとには、真っ赤なサクランボ(ciliegia)が育ちます。

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 専門的知識がないので、日本の桜がピンクなのは、本来なら実に行くはずの赤い色素が、実がないために、白い花に赤を添えて、ピンクになるのかしらなんて、勝手な想像をめぐらせたりするのでありました。

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 咲きほこる白い桜には、独特の美しさがあるのですが、昨日、3月28日水曜日の夕方に、ミジャーナ(Migiana di Monte Tezio)を訪ねたのは、桜の花を愛でるためではなく、改築中の家の様子を見るためでした。今日、左官屋さんたちが、2階の床にあたる部分にセメントを流し込むことになっていたので、その前に、仕上がり具合を見ておこうと考えたのです。

 2月にわたしが、その存在を知らずに、雪の積もる板の上を平気であるいた深い穴も、今は埋め尽くされて、その上に階段を作っているところです。

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 翌日(つまり今日)、セメントを床に流し込む予定になっていたのは、この場所です。以前はここに、寝室とトイレ、そして、物置として使われている部屋が並んでいました。

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 セメントが流し込まれようとしている床の下は、1階の天井で、下から見ると、こんなふうになっています。

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 こちらはかつて台所として使われていた部屋です。2月には、取り崩されて姿を消していた天井が、きれいに新しくできあがっています。

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 部屋の一部だけ、天井が覆われずに、まだ屋根裏が見える場所があるのですが、これは、この部分が階段になるためです。わたしは最近、花粉症を言い訳に、しばらく来ていなかったので、ひょっとしたら、変更があったかもしれません。

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 逆に、以前はあったのに、今はないのは、この部屋の天井です。かなり長い間、物置として使われていたのですが、作業の邪魔にならないようにと、昨年のうちに、置かれていた古い家具などを廃棄したり、家に運んだりしました。

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 1階の天井は、2階の床になるわけで、2階から1階を見下ろすと、こんなふうに床はなくて、梁だけが渡されています。

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 注目していただきたいのが、家の左手で、花をいっぱいに咲かせている桜の木です。昨年11月にも、桜が二度咲きしたので、わたしは、春には花が咲くかと、夫たちは、サクランボがなるだろうかと心配していたのですが、こんなふうに、春にもきちんと花が咲きました。

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 家の右手に新しく作ったトイレも、外壁が完成に近づきつつあります。小さな正方形の穴が、上に二つ、下に三つ、計五つ並んでいますが、これは鳩たちのための空間です。奥に見えるようなターコイズブルーの窓をはめ込む予定になっています。

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 少しずつ少しずつ春が深まり、少しずつ少しずつ、家も完成に近づいていくのでありました。

参照リンク
- 気象庁 - 2012年のさくらの開花
- 桜前線研究所 - HOME、2012年桜の開花・満開予想
- 桜前線研究所 – 2012年 京都、桜の開花・満開予想グラフ、花見頃情報
↑↑ 2009年春に帰国したときは、2009年版の該当ページを参考にして、帰国日を決めました。
- るるぶ.com – 桜前線とれたて便2012、全国お花見特集
↑↑ 最新の開花状況やお花見スポットが分かって、便利です。

関連記事へのリンク
- 知らぬが仏 / Casa di Migiana 13/2/2012
- 「花よりだんご」のイタリア人? / Fioritura dei Ciliegi a Perugia
- 日本の桜1 はじめに / Fioritura dei Ciliegi in Giappone
- 桜が二度咲き / Ciliegio fiorito in autunno (Migiana, 1/11/2011)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-03-29 22:32 | Fiori Piante Animali | Comments(6)

薬草で花粉退治

 ペルージャではこのところ、晴天でぽかぽかと暖かい春らしい毎日が続いています。花粉症の症状が治まったようだと、月曜にテラスで長いこと、植木鉢を移動したり、花に水をやってりしていたら、翌朝はくしゃみがひどくて、まだやはり用心が必要だと思う今日この頃です。

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 最近のわたしの花粉症療法は、イラクサ(ortica)のハーブティーに、アマーロ・ズヴェデーセ(amaro svedese、直訳は「スウェーデンのアマーロ」をティースプーン3杯入れて、1日に3杯から4杯飲むというものです。

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 夫の本棚には、薬草療法を扱った本が何冊もあります。今年、花粉症の症状が出始めてすぐ、このうち数冊を借りて、花粉症にはどういう薬草が効くかに目を通しました。クロスグリ(ribes nero、学名Ribes nigrum)やミント(menta)の効用を説いた本が多かったのですが、どの本も、数種類のハーブを組み合わせての療法を紹介しており、うちにはないものも多かったので、実践は見送っていました。本を借りたとき、夫に一番信頼がおける本はどれかを尋ねたら、迷わずこのマリア・トレーベンの一冊だという答えが返ってきました。

 マリア・トレーベン(Maria Treben、1907-1991は、オーストリア人女性で、ヨーロッパに従来伝わってきた薬草療法で、多くの人々を癒し、またドイツ、オーストリア、さらにはヨーロッパ中でセミナーを行い、会議で発表することによって、伝統的な自然療法への関心を喚起しました。この本、『La Salute dalla Farmacia del Signore』は24か国語に訳され、今でも薬草療法のバイブルとして、参考にする人が多いようです。日本では、『薬草ハーブの宝箱』という題名で、西村サイエンスが出版しています。

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 この本の花粉症の項を読むと、「イラクサはどんなアレルギーにも効果があり、花粉症もアレルギーの一つなので、1日3、4杯のイラクサの煎じ薬(ハーブティー、tisana)に、1杯あたりティースプーン3杯のErbe svedesiを加えて飲めば、症状は退散する。」とあります。

 イラクサ(ortica)は、イタリアでは野山でよく見かける草です。肌に直に触れると、赤く腫れ、ぶつぶつができたりして痛むので、見かけたら、手や足に触れないように気をつける必要があります。上の写真は、3月18日に、リミニの友人宅で撮影したものです。まだ育ち始めたばかりで、丈は低く、葉も小さめです。イラクサの乾燥葉は、薬草専門店(erboristeria)に行けばあるとしても、

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このスウェーデンの薬草(Erbe svedesi)とは何ぞやと思って、本の該当ページを開くと、大きい文字で掲げられた見出しの下に、すぐアマーロ・ズヴェデーセの作り方が説明されています。「アロエ、ミルラ、サフランなど11種もの薬草を、アルコール度数40度の穀物あるいは果実の蒸留酒に浸して……」 最初にこの説明を読んだのは、約1か月前、2月の末だったと思うのですが、そのときは、いくらてきめんに効果があると言っても、これではまず薬草をすべてそろえるところからして大変そうだとあきらめました。

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 それが、このアマーロ・ズヴェデーセを、昨日ご紹介した春の花市の露店で見つけたのです。

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 瓶のラベルを拡大すると、こんなふうに、「マリア・トレーベンのオリジナルレシピ」と、彼女の写真と署名入りで、ドイツ語とイタリア語で書かれています。

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 この露店には数々のハーブティーも並んでいたのですが、アマーロ・ズヴェデーセに出会えるとはつゆとも知らなかったわたしは、アマーロと共に飲まなければならないハーブティーが、どの薬草のものか、まったく覚えていませんでした。

 上にも書いたミントとクロスグリだけは頭に残っていて、ミントは夫手作りの自家製の乾燥葉があったので、とりあえず、アマーロと共に、クロスグリのハーブティーを購入しました。アマーロ・スヴェデーセは、200ml入りで14ユーロ、イラクサのハーブティーは、ティーバッグ15袋で4.5ユーロでした。

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 さて、花市で思いがけずアマーロ・スヴェデーセを購入することはできたのですが、うちに帰ってマリア・トレーベンの本を開き、必要なのは、イラクサの乾燥葉だと分かりました。

 このイラクサ(ortica)をようやく購入できたのは、先週久しぶりに、行きつけの薬草専門店を訪ねたときのことです。量り売りで、100gあたり4.06ユーロ。箱の値段を見て、一瞬高いなと思ったのですが、乾燥葉は軽いので、25gでも紙袋いっぱいになり、とりあえず1ユーロ分購入しました。店で、イラクサの煎じ薬(tisana、ハーブティー)は、大さじ1杯の葉に約200mlの熱湯を注いで、10分間葉を蒸らしてから飲むと聞きました。24日土曜日から、遠出していた週末を除いて、毎日マリア・トレーベンの教えどおりに3、4杯飲んでいたら、今日はもうこんなに残り少なくなりました。イラクサはペルージャ周辺でも見つかるのですが、夫によると、まだ葉が若いので、薬草としての効力はあまりなく、リゾットなど料理に使うとおいしいとのことです。

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 この数日、イラクサのハーブティーを準備し、飲むのに使っているのは、このお気に入りのティーカップです。目の細かい茶漉しと蓋がちゃんとついているので、とても便利です。マリア・トレーベンの本には、砂糖を入れるようにとは書いていないのですが、アマーロを入れると苦くなるので、黒砂糖をティースプーンに3杯入れて飲んでいます。

 1か月前に、他の薬草専門店で買った、花粉症を緩和するという栄養補助剤は、去年かかりつけ医が処方してくれた鼻用スプレーと同様の効果を発揮して、完全にとは言えないものの、かなり花粉症の症状を抑えてくれました。ただ、薬草専門店にイラクサを買いに行ったとき、この栄養補助剤も買おうと思ったら、夫から「アレルギー症状に苦しみにくい体を作るためのものだから、ずっと飲み続ける必要があるわけではないんじゃないか」と言われた上、マリア・トレーベンが「花粉症にてきめんに効く」というハーブティーの材料が手に入ったので、しばらくは、これ一本で様子をみようと思って、今回は買いませんでした。

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 ただですね、薬草専門店で、イラクサの乾燥葉を買う際に、「マリア・トレーベンが、花粉症対策には、イラクサの煎じ薬とアローマ・ズヴェデーセを勧めているから」と言ったら、「あら、アレルギーや花粉症には、何と言ってもこれが効果抜群よ。」と、お店の人が、こちらのクロスグリの芽を使った品を紹介してくれたのです。「クロスグリなら、アローマを買ったときに、煎じ薬も買ったから。」と断ったのですが、「あら、葉よりも芽(gemma)の方が効果は抜群なのよ。」と、カタログまで取り出して、説明を見せてくれました。

 ふだん化粧品や贈り物を買うのによく利用している店で、この親切な店員さんが好きで、意見に一目置いているものだから、ついついこの商品も購入してしまいました。50ml、9.50ユーロなり。60滴を少量の水に垂らして、1日2回飲用ということで、煎じ茶と違って、旅行先で服用しやすいので、そういう機会に持って行きたいと思っています。もちろんマリア・トレーベンの療法の効果が今ひとつであれば、このクロスグリの芽の液を併用することもできるのですが、今のところは、マリア・トレーベンの療法だけで、うまく症状が治まっています。ちなみに、この行きつけの薬草専門店でも、別の会社が製造した「マリア・トレーベンのオリジナルレシピ」を歌ったアマーロ・スヴェデーセが売られていました。200ml入りが、17ユーロだったように覚えています。

 この記事を書くにあたって、本のアマーロ・ズヴェデーセの項を読み始めたら、万病に効くとあり、西洋医学にはさじを投げられた患者にも、このアローマを使った療法で健康を回復した人が大勢いるそうです。病気や怪我から回復した人の例が列挙されているのですが、あんまり長いので、途中で読むのをやめてしまいました。なぜ「ズヴェデーセ」(svedese、スウェーデンの)と冠されているかというと、14~15世紀を生きたスイスの医者、パラケルスス(Paracelsus)が考案したと伝えられる、このアマーロのレシピを18世紀に再発見したのが、スウェーデンの著名な医者で、医大の学長でもあったDr. Samstだったからです。このアローマ・スヴェデーセを世界に知らせたのが、マリア・トレーベンで、ウィキペディア英語版の説明には、「多くの病気を治し消化を助けるといわれているが、その効能を裏づける科学的証拠に乏しい」と書かれています。

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Calendario pollinico di Perugia (pollnet.it)

 こちらは、以前にもご紹介した、ペルージャの花粉カレンダーです。(詳しくは下記リンク参照)3月末から4月初めにかけては、例年、イトスギの花粉量がまだ多い上に、松花粉の飛散が始まり、5月になってイトスギ花粉が収まりを見せる頃、松花粉の量がピークに達します。というわけで、まだまだ油断は禁物です。とりあえずは、花粉症対策として、目薬とアローマ・スヴェデーセ入りイラクサの煎じ薬を服用し、できるだけ、「1日15時間続けて何も食べ」ず、「1日2リットルの水を飲む」ことを、心がけていきたいと思っています。

 余談ですが、花粉症と共に始まった歯茎の痛みが、いつまで経っても治まらないので、花粉症とは関係がないかもしれないと思って歯医者に行ったら、2本虫歯があることが判明しました。以前の記事でも書いたように、2本の虫歯の治療も、イタリアでは終わるまでにひどく日数がかかります。ひょっとしたら復活祭までに治療が終わるのは難しいかもしれないと言われ、4月のパリ行きは雲散霧消してしまう恐れがあるのでありました。

参照リンク
- en.wikipedia – Maria Treben
- en.wikipedia - Swedish bitters
- Amazon.it - Maria Treben, "Salute dalla Farmacia del Signore"
- il blog di Salute in erba – Amaro Svedese di Maria Treben

関連記事へのリンク
- 花粉症対策2012
- 花粉情報、イタリア&ウンブリア
↑↑ イタリア全国・各地、ペルージャの「花粉カレンダー(例年の平均各月花粉飛散量)」および「花粉速報」へのリンクを貼っています。後者は、相変わらず更新が遅くて、10日前、3月18日までの花粉飛散情報があるだけなので、前者を目安にしましょう。
- パリへ脱出大作戦
- 春の花市2012 
- 歯医者でびっくり、日伊の違い

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-03-28 19:39 | Altro | Comments(10)

春の花市2012

 色とりどりに咲きほこる花たちが美しく、庭づくりのアイデアもいっぱいの花市、Giardini d’Autore
が、今年も春に先がけて、先週末、3月16日から18日まで、アドリア海岸の町、リッチョーネ(Riccione)で開催されました。

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 わたしたちは3月17日土曜日に花市を訪ね、リミニの友人、マヌエーラと出会い、一緒に花を愛でながら歩きました。

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 例年同じ場所に店を出しているおなじみの出品者も多いのですが、展示する商品や並べ方は、少し趣が変わっています。柑橘類の鉢植えが売り物のこちらの業者は、今年は、レモン色の花がいっぱいに咲くミモザも、たくさん並べていました。

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 ラヴェンダー(lavanda)を中心に、香りのある草花を扱うこの店もおなじみですが、このかわいらしいピンク色のラヴェンダーは、初めて見たような気がします。

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 香りと言えば、やはりこちらのお店。オレンジやシナモンなど本来香りを有する自然の素材に、さらにバニラやラヴェンダー、果物などの自然のいい香りをしみこませた、目にも鼻にもうれしい品々が並んでいます。

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 今年新たに登場したのは、こちらの竹(bambù)を扱うお店です。禅庭を思わせるような竹や石の配置と、空手ポーズを取って竹をにらむパンダのミスマッチが、何だか楽しかったです。

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 チューリップのようにまるっこい花がかわいらしいゼラニウム(geranio)。わたしは、赤いようでピンクのようなこの花の色に一目惚れしたのですが、夫にもマヌエーラにも、「ゼラニウムなら、近所の園芸店でも買えるし、その方が安い」と言われて、買うのを見送りました。

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 木の素朴な美しさを生かして創り上げた、趣のある扉。何だかどこでもドアのようです。

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 まるく切り抜かれた板に書かれた言葉もすてきです。

「昔、花の間を幸せいっぱいに走った
 かすかな思い出を見つけようと、
 ゆっくりと扉を開けると、
 古い扉がきしきしと音を立てる。
 驚きに打たれて立ち止まり、
 空を見上げ、
 何とは知らないけれど、
 ずっとそこに残っている何かを
 探しつづける。」
 (石井訳。特に後半は、リズムを重視して意訳になっています。)

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 この展示は、どこの家にもあって、お払い箱になりそうな古い家具も、工夫すれば、庭や花を美しく飾るのに役立つのだと、教えてくれました。

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 花をあしらったおしゃれな陶器や布製品、帽子など、他にもいろいろな店が並んでいました。

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 花や薬草など、自然の成分を使って作った化粧品や石けん、ハーブティーの店もありました。今回わたしが買い物をしたのは、この店です。何を買ったかは、また後日お知らせします。

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 盆栽の展示もあります。日本でもよく見かけたような枝ぶりの盆栽もあれば、イタリアならではという盆栽もありました。

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 閉場は午後6時半。まだ夏時間導入の前だったので、市を見て歩く途中に日が暮れて、場外に出た午後6時半過ぎには、空が紺色になっていました。写真前方、右手に見えるのは、鉢植えの若木で作られた迷路(labirinto)です。セラピー効果もあるそうなのですが、入ってみたわたしは、なかなか出口が見つからずに、焦りました。

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 この春の花市で、去年、日本を懐かしみながら買ったツツジ(azalea)が、今テラスで、かわいらしいピンクの花を、楽しませてくれています。

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 二鉢購入したのですが、こちらのツツジは、まだつぼみがいっぱいで、花はごくわずか。しばらくの間は、テラスに出るたび、きれいな花たちが出迎えて、あいさつをしてくれることでしょう。

LINK
- Giardini d’Autore. Mostra mercato di giardinaggio - HOME
- 花市で春を先取り Giardini d’Autore 19/3/2011
- リッチョーネの花市 / Giardini d’Autore 19/9/2010

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-03-27 12:31 | Fiori Piante Animali | Comments(19)

結婚しても別世帯3

 昨年6月14日火曜日、必要と言われた書類をすべて提出し、車の代金も支払って、「これで翌日、ようやく車が手に入る」と思ったとき、ディーラーの担当者から、「実はまだ他に必要な書類があるんです。」と言われ、

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「仕方ないな」と思いながら、翌日、市役所でその必要書類、家族証明を申請したわたしは、そこで初めて、結婚4年後も、夫は義父母と同じ世帯に籍を置いたままで、わたし一人が単独世帯にいることを知って、びっくりしました。(下記リンク参照)

 結婚前から夫と同居していて、住民票も夫と同じ住所であった上、住民票があるのも婚姻届を提出したのも、ペルージャ市役所の戸籍課だったので、婚姻届を出せば、自動的に夫婦単位の戸籍が作られ、夫と同一世帯になるものと、思い込んでいたのですが、実は、「たとえ同じ住所に暮らし、婚姻届を提出しても、夫婦二人の同一世帯にするためには、夫の住民票を、わたしの世帯に移す必要があったこと」が分かりました。夫の世帯が単独世帯であったなら、わたしの住民票を夫の世帯に移せば、慣例どおり、戸籍の筆頭者は夫になったのでしょうが、わたしがすでに同じ住所で単独世帯を持っていたのに対し、夫の世帯は独立ではなく、義父母の戸籍に名前を連ねていたため、夫の住民票の方を移動する必要があったわけです。

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 ベルサーニ法(詳しくはこちら)を利用できるのは、「同じ家に長く暮らし、同一世帯に属する家族」なので、わたしの方から、「同じ家に暮らしていることは、住所が同じことで証明できるし、戸籍上は別世帯でも、実際には同じ世帯に属する家族だという証明は、二人の身分証明書(住所が同じ)と婚姻証明で間に合うのではないか。」と、戸籍係に尋ねると、「保険会社は、家族証明でないと了承しないはずです。」とのことです。

「だったら、住民票を移して、夫婦同一世帯にすれば済むことではないか。」と思われるかもしれません。わたしも、書類の上のことだから、最初はそれで済むと考えたのです。

 ところが、住民票(residenza)を移すには、まずは戸籍課(ufficio anagrafe)に予約(appuntamento)を入れて、指定された期日に、わたしが夫の身分証明書を持って、あるいは、夫と共に再度戸籍課に赴く必要があり、「予約は2日後の6月17日に入れられますよ。」とのことなのですが、そのあと、住民票の移動手続きが終わり、夫と同一世帯だという家族証明(certificato di stato di famiglia)が出せるまでには、「1か月ほどかかります」と言われたのです。

 イタリアでは、申請さえすれば、すぐに住民票が取得できるわけではありません。その後、市の警察官(vigile)が家を訪問して、「届出をした人が実際にその住所に住んでいること」を確認し、この確認報告があって初めて住民票ができるので、住民票の申請から、実際に取得できるまでに、日数がかかるのです。それはわたしも知っていたのですが、今回に限っては、住民票を移すと言っても、世帯が変わるだけであって、住所に変更はありません。婚姻届は出しているのだし、「居住地は変わらないのだから、いちいち警察官の訪問を介さなくても、すぐに住民票を変更して、新しい家族証明を発行してください。」と頼みました。けれども、「それはできません。」の一点張り。とりあえず金曜日に、夫の住民票を移動するための予約だけ入れて、市役所の出張所を後にしました。

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 この日、さっそくトヨタのディーラーに電話すると、戸籍課で言われたとおり、「家族証明でなければだめだ」とのことです。そこで、以前、日本の運転免許証をイタリア免許に書き換えるのに、出生地証明書類がなくて苦労したときに、迅速に動いて助けてくれた市役所戸籍課の責任者にメールを送り、事情を説明して、「書類上だけのことだから、何とか早急に住民票の移動をしていただけたら」と、懇願しました。

 その翌日、6月16日は、奇しくもわたしたちの4度目の結婚記念日でした。いったいいつになったら車が手に入るか分からないと、暗い気持ちで出勤し、同僚や生徒さんにも、一転して事情が変わったことを告げたのですが、その後、突然ディーラーから電話があって、その日のうちに車を引き取れることが分かりました。

 実は、ディーラー側は、家族証明が入ることをすでに見込んで、業者に自動車保険契約書を送っていたのです。すでに車も保険も支払いが済んでいるのに申しわけないと思ったのでしょう。ディーラーの担当者が保険会社に連絡をして、「同一世帯にするため手続きをしたという証明書を、婚姻証明と共に送れば、それでいい」ことにしてくれたのです。まあ、わたしが車の購入を決めて、前金を払った時点で、家族証明が必要だと言ってくれていたら、このときにはもう住民票が移動できていた可能性もあったわけですけれども。それは、義父の親戚に、ペルージャ市警に勤め、住民票申請者の居住確認を職務とする人がいるからです。

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 というわけで、市役所の戸籍係から、衝撃の事実を聞き、さらに「夫婦同一世帯にして、その家族証明を発行できるまでには約1か月かかります。」と言われたその翌日、何とかめでたくアイゴを家に連れ帰ることができたのでした。

 翌6月17日には、夫と二人で、夫の住民票の移動も済ませました。というわけで、結婚から4年目にして、ようやく書類上、同一世帯となったわたしたち。こうしてわたしが夫婦世帯の戸籍筆頭者となり、ごみ処理税が課税されるのもわたしとなり、昨年10月に実施されたイタリア国勢調査では、世帯ごとに配布された調査書が、わたしあてとなっていたのでありました。

 今回の写真は、わたしたちの結婚式のウェディングケーキと、共にテーブルを飾ったデザートの数々です。イチゴと生クリームが好きだというわたしのために作ってくれた、イチゴで飾られた星のような、花のようなケーキはとてもうれしかったし、他のデザートも皆おいしかったそうですが、残念ながら、ほんの少ししか食べられませんでした。デザートをあまり食べられなかったのは、わたしだけではないようで、家族や友人からも、「あんなにおいしそうなデザートが最後にたくさん出てくると知っていたら、プリモやセコンドを食べる量を加減したのに。」と、聞きました。

関連記事へのリンク
- 「結婚しても別世帯1」
- 「結婚してても別世帯2」

ニュース
- 木星・金星大接近↑↑ 日本では、3月26日の晩に、月と木星・金星が一列に並び、イタリアでは、3月25日に、木星が月に最接近するそうです。上頁に、日伊の星空案内サイトへのリンクあり。

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by milletti_naoko | 2012-03-26 13:04 | Sistemi & procedure | Comments(10)

結婚しても別世帯2

 わたしと夫がウンブリアとトスカーナの州境に近い小さな村の、義母が育った家で暮らし始めたのは、2005年秋のことです。

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 それまでは、大学生として暮らしていたし、卒業後は日本に戻るつもりだったので、イタリアでは住民登録をしていませんでした。それが、ちょうどこの2005年10月に、ペルージャ外国人大学の学士課程を卒業すると同時に、講師として、同大学で日本語・日本文学の授業を担当することになり、夫との将来も真剣に考え始めていたので、ようやく住民登録に踏み切りました。そのときから、わたしの居住地は、書類上はすでに、現在、義父母と共に暮らしている二世代住宅でした。当時わたしたち二人が、実際に住んでいた義母の生家(上の写真)には、もう長い間だれも住んでいなかったため、電話もなく、郵便も届かないという事情があったからです。

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 2005年秋に住民登録をしたのも、2007年6月に結婚して、婚姻届を提出したのも、同じペルージャ市役所でした。去年6月に、市役所の戸籍担当者から、わたしの世帯にはわたしの名前しかいないと聞いたときは、「婚姻届も出して、夫と同じ家に暮らしているのに、いったいどうしたことか」と、ひどく驚きました。

 イタリアでは、結婚しても、たとえば配偶者の一方が、いろいろな事情で、住民票を出身地に置いたまま、戸籍上は世帯を共にせずに同居するという場合も、少なくないようです。それにしても、婚姻届を出せば、自動的に夫もわたしも同じ戸籍に入ると思い込んでいたわたしは、びっくりしました。それを聞いて、義母と夫も驚いていました。戸籍には、わたしと夫が結婚したという事実が、ちゃんと記載されていても、夫は結婚4年後の2011年6月にも、まだ義父母と同じ世帯に属していたのです。結婚前から一緒に暮らしていたため、あえて住民票を移す必要を感じなかったので、こういう問題が生じたとも言えます。結婚して初めて、生活を共にするのであれば、新郎新婦そろって(あるいは一方が)住民票を移すわけですから、世帯もそのときに、同じ世帯になるよう手続きをしたことでしょう。ただ、わたしたちのように、結婚数年後になって、「結婚し同居しているのに、戸籍上は別世帯」であることに、何かのきっかけで気づいて慌てる人はたまにいるようで、インターネットで検索すると、それで専門家に相談をしている人の例が、何件か見つかりました。(つづく)

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by milletti_naoko | 2012-03-24 16:44 | Sistemi & procedure | Comments(4)

結婚しても別世帯1

 と言っても、今はめでたく、わたしも夫も、ちゃんと同じ世帯に属していますので、ご安心ください。

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 昨年、ようやく自分の車を手にしようというときの話です。「予定より1週間早く車が届いたので、必要書類と支払いの準備を整えて、店に来たら、その翌日には車が引き取れますよ。」と電話があったので、ディーラーに出向き、書類を提出し、支払いを済ませたのは、6月14日火曜日。

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 イタリアでは、店でも役所でも警察でも、行くたびに、「まだこの書類が必要です。」と言われて、再度足を運び列に並ばなければならないことがままあるということは知っていました。それでも、この日、「明日は車が手に入る」と思って、何もかも準備して、同僚の先生に車で送ってもらってまで駆けつけたのに、「実はまだ必要な書類があるんです。」と言われたときは、さすがのわたしも、顔には出しませんでしたがカチンと来ました。もっと早く言ってくれれば、その書類も準備しておいて、一緒に提出できたのに。

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 ちなみに、このペルージャ郊外のサン・シストにあるトヨタのディーラーは、バーチ・チョコレートで知られる
ぺルジーナ(Perugina)の向かいにあります。義弟が働くチョコレート工場も、この広い敷地の中にあります。

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 それで翌日、仕事が終わってから、市役所の出張窓口で、その書類を申請して、驚くべき事実が発覚したのです。ディーラーから必要だと言われた書類は、家族証明(certificato di stato di famiglia)です。イタリアでは、ベルサーニ法(Legge Bersani)によって、数年前から、初めて車の保険契約を結ぶ人は、その際、同じ世帯(nucleo familiare)に属している家族がすでに自動車保険に入っている場合は、その家族の保険の等級(classe di merito)を適用することができるようになりました。(下記リンク参照)この法律のおかげで、たとえば免許を取り立ての若者が初めて車の保険契約を結ぶ際にも、新規加入として一番低い等級が適用されれば、保険料がひどく高くなるところを、すでに何年も車に乗っている親の等級を適用することで、保険料がかなり安く上がることになりました。同居さえしていれば、たとえば高齢者の介助をするために住み込みで働く人や、結婚はしていなくても同棲している人も、役場に届け出ることによって、同じ世帯に入ることができ、このベルサーニ法を利用することができます。

 新車購入に、家族証明が必要だったのは、このベルサーニ法を利用して、わたしが新規加入する自動車保険契約で、夫の保険の等級を適用するためです。それが、家族証明を申請した窓口で、「戸籍にはあなた一人しかいませんよ。」と言われて、びっくりしました。(つづく)

LINK
- 「アイゴ来る!」 (17/6/2011)
- 「バーチとアンゴラの意外な関係」 (バーチ・チョコレートの誕生秘話)
- 「杏さんとペルージャ2」(中心街にあるペルージャ市役所の出張窓口、便利で親切)
- Parlamento Italiano – Legge 2 aprile 2007, n. 40 (cosiddetto Decreto/Legge Bersani bis. Vedi l’articolo5, comma 2.)
- KataWeb – L’esperto risponde / RC Auto – Legge Bersani, vale se i conviventi non sono legati da vincolo di parentela?
- it.wikipedia – Nucleo familiare

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by milletti_naoko | 2012-03-23 13:25 | Sistemi & procedure | Comments(12)

イチゴのティラミス

 今回は、先週末のピザパーティーに持参して、

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友人たちが喜んでくれた、旬のイチゴをたっぷり使ったティラミスのレシピをご紹介します。パンナコッタ、ババロア、ティラミスなど、スプーンですくって食べるデザート(dolci al cucchiaio)作りは、夫の特技の一つです。腕をふるうのは年に数回で、主にお呼ばれしたときなのですが、味は絶品です。

 イチゴのティラミス(Tiramisù alle fragole)材料は、以下のとおりです。

マスカルポーネ       500g
卵             4個
イチゴ           600g
砂糖*       大さじ6.5杯
パヴェジーニ**    150~200g
* うちの夫も義母も、レシピに大さじ(cucchiaio)と書いてあると、日本で使う調理用の15ccの大さじではなく、食事用の大さじを使って、分量をはかります。
**ふだんは200g箱入りPavesiniのビスケットを箱ごと使い切るのですが、今回は50g分ビスケットが残りました。

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1.卵黄(tuorlo、rosso)を、砂糖大さじ4杯と共に泡立て、マスカルポーネを加えて、十分に混ぜ合わせ、さらに、別のボウルで角が立つまで泡立てておいた卵白(albume)を、少しずつ加え、下から上に向けてざっくり混ぜます。

2.イチゴ600gのうち、200gは細かく切って器に入れ、砂糖大さじ1杯と水を少々加えて混ぜ合わせ、そのまま30分置きます。こうして出たイチゴの汁を、あとでパヴェジーニのビスケットを浸すのに使います。

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3.残った400gのイチゴのうち、いくつかは、ティラミスの表面を飾るために残しておき、あとは2で汁を取ったあとのイチゴと共にミキサーにかけて、イチゴソースを作り、砂糖大さじ1杯半を加えます。

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4.深皿の底に、マスカルポーネと卵・砂糖で作ったクリームを敷きつめます。(2枚目の写真)2のイチゴの汁にパヴェジーニを浸し、クリームの層を覆います。

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5.パヴェジーニの上に、マスカルポーネ・クリームの層を敷きつめ、その上を、3のイチゴソースで覆います。

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6.さらに上から、マスカルポーネ・クリーム、イチゴの汁に浸したパヴェジーニ、マスカルポーネ・クリーム、イチゴソースの層を、交互に重ねていきます。途中で、パヴェジーニを浸すイチゴの汁が足りなくなったので、3のイチゴソース大さじ数杯分に、水を少々加えて代用しました。

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7.幾層か重ねると、マスカルポーネのクリームが残り少なくなってきたので、パヴェジーニの上に、直接イチゴソースの層を重ねました。

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8.7のイチゴソースの層を、マスカルポーネで覆い、残ったイチゴで表面を飾れば、イチゴのティラミスのできあがりです。たっぷり使った旬のイチゴがおいしい、今の季節にぴったりのデザートです。

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 3月17日土曜日の晩は、車で山道を走ったため、表面を飾っていたイチゴの一部が、マスカルポーネ・クリームの下に隠れてしまいました。けれど、一口ごとに、口の中いっぱいに甘いイチゴの味と香りが広がって、本当においしかったです。友人たちにも大好評で、あっという間に姿を消してしまいました。

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by milletti_naoko | 2012-03-22 13:14 | Gastronomia | Comments(10)

金色レモンタルト

 もう1週間前の話ですが、3月14日火曜日、レモンをたっぷり使ったレモンタルトを作りました。

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 パリにお住まいのリカさんのレシピは、本来小さいミニタルト用なのですが(下記リンク参照)、

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 我が家には小さい型がない上、タルト(イタリア語でcrostata)を焼くときは、いつも直径25cmの大きい型を使っているため、同じ分量で、大きなタルトを作ってみました。

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 最初は型いっぱいにタルトの生地を広げたのですが、上から注いだレモン液の高さが、生地の一番高い位置よりもかなり低かったので、生地の周囲を低く折り曲げてから、オーブンに入れました。ところが、加熱が始まると、レモン液の体積がどんどん増えて高くなり、タルト生地の端からあふれてしまうのではないかと心配になりました。

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 幸い、ぎりぎりの位置まで膨れ上がったあとで、膨張が止まり、あふれることはありませんでした。

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 我が家には鉢植えのレモンの木があり、数年前は、冬は温室に入れておいても、なかなか育たず、実も少なかったレモンが、今は大きく育ち、

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小ぶりで、繊維質が多いものの、たくさん実がなるようになりました。

 せっかくだからこのレモンをたっぷりおいしく味わえるデザートを作ってみたいと思ったとき、ちょうどリカさんのレシピを見つけて、挑戦してみました。金色の美しいレモンクリームは、レモンの味がたっぷり。タルトの生地はさくさくで、とてもおいしかったです。

 お義母さんもおいしいと喜んでくれたのですが、夫には、レモン味が強かったようで、「次回は、レモンとバターを控えめにするように。」とのことでした。今回はリカさんのレシピどおりに作って(タルトのサイズが違いますが)、どんなタルトができるか見てみようと思い、ふだん参考にしているお義母さんのタルトのレシピは、あえて使いませんでした。そうすると、我が家のタルト型は、面が平らではないため、タルト生地が薄いので、型から抜いたときに、少し形が崩れてしまいました。夫が、バターが少なく生地の厚い「母のタルト」が好きだということもあり、次回は、タルト生地については、お義母さんのレシピで作ってみようと思っています。

 ちなみに、義母のタルト(crostata)のレシピでは、材料が、小麦粉250g、卵まるごと1個と卵黄1個、砂糖100g、バター75g、すりおろしたレモンの皮とベーキングパウダーとなっています。注意点は、バターは常温に戻し、温めすぎないこと(温めすぎるとうまく生地がまとまらない)と、作業台の上で生地をこねるときに、こねすぎないことこと(こねすぎると、焼いたあと生地がボロボロに崩れやすい)。それから、ベーキングパウダーを使うので、生地が厚くなるため、型に敷いた生地にフォークで穴を開けて、空気が通るようにすることです。180度に加熱したオーブンで、30~45分焼けばでき上がりです。

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 例年は女性の日には花いっぱいのミモザも、今年は2月が寒かったためもあり、3月半ばに入ってようやく金色に輝くかわいらしい花が、咲きほこるようになりました。

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 金色に咲くミモザの花や金色に実るレモンの春のエネルギーを、リカさんのおかげで、レモンたっぷりのタルトを通して、楽しみ、心と体に取り込むことができました。

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 春の金色と言えば、タルトに使った卵たちもそうです。我が家の鶏たち、春が近づいて暖かくなると、毎日本当にたくさんの卵を産んでくれます。

LINK
- リカのPARIS日記♪ - Tartelette aux citrons (小さいレモンのタルト)
- リカのPARIS日記♪ - サブレ生地
↓↓次回作るとき参考にしようと思うレモンクリーム・タルトのレシピです。
- Papaveri&Ginestre - Crostata con crema al limone
 このレシピではレモンクリームの材料が、水250ml、レモン果汁50ml、バター50g、片栗粉50g、砂糖180g、卵二つ、レモンの皮に、リモンチェッロ大さじ5杯となっています。ちょうど夫好みの味になりそうですが、わたしがアルコールは苦手なので、リモンチェッロは控えめにしようかな、と。和食を作るときでも、自分ばかりではなく、砂糖を控えめにするなど、夫の口にも合うようにいろいろ工夫しています。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-03-21 11:25 | Gastronomia | Comments(10)