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サツマイモばんざい

 日本に帰らないと食べられないと思っていたサツマイモが、イタリアでも売られていると知ったのは、このふぃのなさんの記事のおかげです。

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 日本のサツマイモとは色も大きさも違うので、きっとこれまでは見逃していたのだと思います。それが、金曜日に店で見かけたときは、ふぃのなさんのおかげで、サツマイモだと分かりました。表示に、patate dolciと書いてあります。

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 洗うと、外も中も、大根のように白いので、びっくりしました。

 買ったときは、オーブンで焼いて、バターをつけて食べようと思っていました。それが、今日は、朝は「まだ寒いから。」(今朝は、夫の車のフロントガラスが凍っていました)、午後は、「曇っているから、太陽が顔を出したら。」と、結局1日、畑に足を運ばずじまいになり、では夕食の野菜はどうしようと考えたときに、サツマイモがあったのを思い出しました。今晩のメニューは和洋折衷で、すでにみそ汁や卵は料理中で、夫用には、日曜の昼食のために義母が作ったパスタ・アル・フォルノ(この辺ではラザーニャをこう呼びます)も、まだ一切れ残っていました。サツマイモでもう一品と思ったのですが、このときオーブンでは、まだリンゴケーキを焼いている最中でした。

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 それで、フライパンで、さっとおいしく作れて、「バター風味で食べたい」と思っていた願望も満たせるようなレシピがないかと探していたら、うってつけのレシピが見つかりました。クックパッド、りーたみさんのサツマイモの塩バター炒めのレシピです。

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 サツマイモは1本をまるごと使い、バターの代わりに、夫が作ったギー(上の写真)、黒ゴマの代わりに白ゴマを使ったのですが、おいしく簡単にできて、わたしも夫も大喜びです。

 ふぃのなさん、りーたみさん、どうもありがとうございました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-10-30 23:54 | Gastronomia | Trackback | Comments(16)

レンガと月と冬時間

 土曜日に、改築中の家で業者と打ち合わせをして、レンガの色と仕上げを決めたはずが、夫が、最終的に決断を下す前に、もう一度店を訪ねて、色や仕上げ方によるできあがりの違いを、自分の目で確認したいというので、

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 今日も夕方、はるか南西の町まで、レンガ業者を訪ねに行きました。

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 ペルージャからチッタ・デッラ・ピエーヴェの業者までは、南西方面に約45km。早めに仕事を切り上げた夫と、4時半過ぎにペルージャを出発しました。ピエヴァイオーラ(Pievaiola)と呼ばれる、14世紀から二つの町を結ぶ道を、ひたすら進んで行きます。

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 イタリアでは、先週土曜日に夏時間から冬時間に戻り、日が暮れるのも1時間早くなりました。先週までは日没が午後6時過ぎで、それでも日が短くなったと感じていたのに、冬時間に戻った今日は、ペルージャでの日没は午後5時6分です。

 そのため、車で走っていた午後5時頃には、もう太陽が西の空に沈もうとしていました。

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 片道1時間かかる長いドライブでしたが、おかげで、少しずつ色合いの変わっていく夕焼けの空や雲の眺めを楽しむことができました。

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 薄い赤色のレンガにするか、赤や黄のレンガも混ぜて、色に変化を持たせるか。レンガが古くから用いられているものに見えるように、わざと傷が入ったような仕上がりにするとして、どの程度、どういう技法で、その傷を入れるのか。ガス式の釜、それとも薪をくべる釜で焼いたレンガにするのか。助言も聞きながら、いろいろと話し合って、決めていきました。

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 店を出た6時40分には、もう日がとっぷりと暮れていましたが、今夜は満月です。

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 帰りは、ぐるりと遠回りをして、トゥオーロ(Tuoro)のお気に入りのピザ屋、Il Vecchio Mulinoで、夕食にピザを食べてから、ペルージャに戻りました。

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 月曜日だから空いているのかと思ったら、団体客が重なったらしく、店内は学校旅行の生徒たちなどでいっぱいでした。食べる人数が多いので、ピザの生産が対応できるようにと、今日は釜の前に、ピザ職人のアンドレーアだけではなく、店の主人父子も加わって、3人で仲よく、手際よく仕事をこなしていました。

 今晩は、夫はゴルゴンゾーラと辛口のサラミ、わたしはゴルゴンゾーラとサルシッチャのピザを食べました。このところ気温が急降下しているペルージャですが、トゥオーロに向かう途中で見た気温表示は5度、今日夜11時のペルージャの予想気温は2.9度、明日は最低気温が0度、最低気温が10度となっています。以後雨の日が多くなり、最低気温は上がるものの、しばらく雨の日や寒い日が続きそうです。

関連記事へのリンク
- ピザ屋、Il Vecchio Mulino (Tuoro sul Trasimeno)
- Tripadvisor – Il Vecchio Mulino, Tuoro sul Trasimeno – Recensioni sui ristoranti
- イタリア各地の天気予報 ~ iL Meteo.itから
↑↑ ペルージャおよびイタリア主要観光都市の5日後までの天気予報が分かります。さらに、各地のより詳しい天気予報(3時間ごとの予想気温、天気など)やこのページに載っていない町の天気予報を調べられるページへのリンクがあります。

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by milletti_naoko | 2012-10-29 23:59 | Umbria | Trackback | Comments(2)

警察装う悪質サイト

 パソコンを起動して、インターネットに接続したとたんに、Polizia di Stato(国家警察)を偽るウェブページが開き、そこには、アダルトサイトにアクセスした罰金として100ユーロ払うようにと書かれている。そして、ウェブカムを通じて、パソコン使用者の顔を映し出す小さい画面まで、ごていねいに細工してある。そういう悪質な手口で金銭を巻き上げ、おそらくは個人情報をも盗もうとするページが、パソコン起動・インターネット接続直後に現れるようなウィルスが、イタリアで出回っているようです。

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 うちの夫のノートパソコンがこのウィルスに感染したのは、一昨日の夜11時過ぎです。今朝、一時ファイルの削除法を聞かれて教えたのですが、夕方、何やら血相を変えてパソコンに向かっているなと思ったら、このウィルスにパソコンが感染していたのでした。ウィルス感染の事実を、夫ときたら、最初は、目の前にいるわたしではなく、同僚かつ友人に携帯電話で告げて、どうしたらいいかを聞きました。友人は、「月曜日に、職場(ウンブリア州庁)にノートパソコンを持って行けば、情報技術担当者がすぐに問題を解決してくれるよ。」と言ったそうですが、この電話のあと、わたしから質問をして初めて、このウィルス感染を、夫はわたしに告げました。夫がわたしにすぐに言わなかったのは、わたしでは解決できないと思っていたからでもあるでしょうが、ひょっとしたら、後ろめたい気持ちがあったからかもしれません。イタリア警察のサイト(下記リンク)には、このウィルスへの感染は、アダルトサイトへのアクセスの結果として起こると書いてあります。ただ、最近はいろんなページのあちこちに広告リンクが貼ってあり、読みたくもない広告へのリンクを、うっかりクリックしてしまうことも多いので、夫のそういうサイトへのアクセスも(あったとすると)、意図的ではなく、こういう形でなされたのかもしれません。

 夫が友人に電話をしたのが昨夕の午後5時過ぎで、それから、わたしがインターネットでこのウィルスの駆除法を見つけ、夫に口頭で告げて、いろいろな方法を試すということを繰り返し、ようやく感染ファイルを駆除できたのは、午後7時直前のことでした。

 今回お伝えしたいことは二つあります。もしこのウィルスに感染した場合は、
1.サイト上で、100ユーロの罰金を支払ったり、カード情報も含めて、個人情報を入力したりしないこと、
⇒ この不正サイトは、ロシアのサーバーに存在するもので、イタリア警察とはまったく関係がない上に、警察がこういう形で罰金を請求することは決してないと、イタリア警察のサイト(下記リンク参照)に書かれています。
2.今回夫がウィルスの駆除に成功した方法

 次のサイトに書かれている情報を基に、駆除法をいろいろと試みました。
- Chicche Informatiche – Come rimuovere il virus Polizia di Stato unità di analisi sul crimine informatico (13/7/2012)

 このページ上には、Metodo1、Metodo2と、太字で書かれた部分があって、このイタリア語(意味は「方法1、方法2」)が、いずれも駆除法を説明したページへのリンクになります。ただし、Metodo2では、駆除ツールをダウンロードする必要があるのですが、夫のパソコンでは、起動と同時に、偽の警察サイトのページが現れ、駆除ツールをダウンロードするサイトへのアクセスさえできないので、この方法は試しませんでした。

 そこで、Metodo1を試したのですが、3回目になんとか、削除に成功しました。1度目に失敗したのは、夫がF8を押さずに、パソコンをふつうに起動して、駆除に取りかかったから、2度目はページに書かれているとおりに対処したのに、それでもだめだったのは、ウィルス自体が、駆除法に対抗して進化を遂げているからです。そこで、3度目は、このページのコメントの中から、つい最近、こういう方法でウィルスを駆除できたと、読者が説明している方法を参考にして、ウィルス駆除に成功しました。このときには、10月18日にBiagio、10月22日にIleniaという読者が説明している駆除法と、Metodo1の指示を、適宜組み合わせて、試してみました。

 日本語で簡単に説明すると、
1.パソコンの電源を切り、F8キーを押しながら、起動する。こうすると、セーフモード(modalità provvisoria)での起動になります。
2.左端下のウィンドウズのアイコンを左クリックし、Tutti i programmi(すべてのプログラム)の中のEsecuzione automaticaを選ぶ。中に、ウィルスに感染した時刻に作成されたファイルでかつ自分が知らないファイルがあれば、それがおそらくウィルスのファイル(Biagioとうちの夫の場合は、ctfmon)なので、そのファイル名を変更する。ここでBiagioは、ウィルス感染の元凶ファイルは、この時点で削除しようとしても、起動中で削除できないので、削除は試みず、ファイル名を変更するように呼びかけています。
3.一度パソコンの電源を切ってから、F8キーを押したまま起動をし、名前を変更したファイルを削除したあと、ゴミ箱を空にする

 夫が三つ目の駆除法として、この方法を試みたときには、上の2の段階で、Esecuzione automaticaに、ウィルスの元凶らしきファイルが四つも見つかりました。初めて駆除を試みたときには、同じ項目に、ctfmonというファイルが一つしかなかったので、1度目・2度目の駆除の試みで削除したファイルが、名前を変えて自動復元・増殖したのではないかと思われます。というわけで、夫の場合は、ここで四つのファイルの名前をすべて変更して、3で起動した際には、この名前を変更したファイルを四つとも削除しました。

 昨日、わたしが駆除の仕方を調べるために、いろいろと検索していて分かったのは、
・今年の3月の時点で、すでにこのウィルスに感染した人がいること、
・おそらくは、使用者によるウィルス駆除を防ぐために、以後、ウィルスを持つファイル名はしばしば変わり、時が経つに従って、以前の方法では駆除ができないように、ウィルスが進化していること。というわけで、現時点で有効な駆除法も、しばらく時が経てば、無効になる可能性が高いことです。

 ウィルスに感染したときや、詐欺ではないかと思われるメールを受け取ったとき、わたしは、ウィルスのために現れるウェブページやメールのキーワードを入力してGoogleで検索して、駆除法を見つけたり、メールが詐欺かどうかを確認したりしています。今回は、「polizia di stato unità di analisi sul crimine infornmatico」と打ち込んで検索しました。検索結果を見ると、イタリア語(Come rimuovere il virus…)だけではなく、英語(How to remove…)で駆除法を説明しているページも、たくさんありました。

 うちではウィルス対策にノートンを使っているのですが、夫のパソコンで、ノートンのウィルス対策暦を見ると、このウィルスの侵入を何度か阻もうとして撃退をし、ノートンはウィルスを撃退したつもりになっていて、感染を察知していないのに、パソコンは、ウィルスに感染していました。ただ、上のページのコメントを見ると、有料版のAvastでも、ウィルス感染が認知できなかったということなので、ウィルスを作る側が、絶えずより強力なウィルスへと進化させているために、その認知や撃退が難しいのではないかと思います。

 イタリアに住み始めてから、パソコンがウィルス感染して困った経験は、わたしは今のところないのですが、英語やイタリア語で書かれた詐欺目的のスパムメールを受け取ることは、しばしばあります。
・人類福祉の向上のために大金を残して亡くなった人が、多額の遺産の管理をあなたに任せたい
・あなたは幸運にも……の抽選で、……という大金を獲得しました
⇒だから、この大金を受け取れるように、あなたの銀行口座やカード情報を知らせてください。

 上のようなメールが詐欺だということは、たいていの人がすぐに気づくと思うのですが、まぎらわしくて、多くの人が被害に遭っているのは、次のような詐欺メールです。同じように個人情報を求めるのですが、その際に、イタリア郵便局(Poste Italiane)や銀行、クレジットカード会社の名を騙り
・あなたの口座への支払いが差し止められたので、それを解除するために
・システムが変わったので、あなたの口座やカードを、それに対応させるために
という理由で、メールの受信者から、個人情報や口座情報を盗み取ろうとする詐欺メールです。

 特に、イタリア郵便局を騙るメールには、巧妙にできたものが多く、上の偽の警察ページでもそうですが、本物の郵便局のロゴや郵便局サイトのページをうまくまねて、個人情報を尋ねる理由も、あれこれと、もっともそうな理由を、常に新たに考え出しています。わたし自身が郵便局の窓口で確認し、郵便局のサイトにも書いてあるのですが、イタリア郵便局(Poste Italiane)が、電子メールを通じて、顧客に個人情報を尋ねることは、これまでにもなかったし、今後もありえないということです。

 どうか皆さん、こういう詐欺サイトや詐欺メールにだまされないように、十分にご用心くださいませ。

関連記事へのリンク
・イタリア警察による、この不正サイト関連情報
- Polizia di Stato - Internet: attenzione al virus della “polizia”
・このウィルスの駆除法(イタリア語)
- Chicche Informatiche – Come rimuovere il virus della guardia di finanza
・オンライン詐欺の手口、詐欺から身を守る方法と詐欺に遭った場合の対処など
- Anti-Phising Italia. Il portale contro le truffe online - Segnalazioni
- Poste italiane – Frodi: i rischi – Il phising
・日本の総務省によるフィッシング詐欺への注意の呼びかけ
- 総務省 - 国民のための情報セキュリティサイト - 事例15: クレジットカード番号が盗まれた

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by milletti_naoko | 2012-10-28 19:37 | Notizie & Curiosita | Trackback | Comments(14)

勇気を出して

 大丈夫だと夫が言うのに、わたしは何度か途中まで上りかけたものの、上りきる度胸がなく、結局最初は、夫だけが上りました。

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 改築中の家には、まだ階段ができていないので、ハシゴを使って上階に上らなければいけないのですが、ごらんのように、この階は、ひどく天井が高い上に、わたしは高所恐怖症です。

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 足元の下が見える階段が苦手なので、シエナのマンジャの塔を上るときでさえ、恐怖にはらはらしていたわたしです。途中まで上りかけたものの、上階の床の上にどう降りていいものか、そして、何よりも、このハシゴで下に降りられる度胸と自信がなくて、上りかけては下りるということを、2、3度繰り返したあとで、わたしにはできないと言いました。

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 それが、下で待っている間に、「できないと思っている、その壁を、勇気を持って、打ち崩してみよう」という気になり、さらに、夫が上にいて、わたしがハシゴから下りるのを助けてくれたら、何とかなりそうだと思いました。そこで、勇気をふりしぼって、ハシゴを上り、ついに初めて、上の階に上り、こちらの壁画を見ることができました。

 この家で少年時代を過ごした未来派の画家、故ドン・ネッロ・パッローニ(Don Nello Palloni)は、夫の父方の遠い親戚で、わたしたちの結婚式を執り行ってくれた神父でもあります。夫は、生前のドン・ネッロから、「この家の一番上の階の壁に、少年時代にワシの絵を描いたんだ。」と、しばしば聞いていました。

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 けれども、近年は、この階への通路がなかったため、この絵が数十年ぶりに日の目を見たのは、昨年の夏、改築作業が始まって、ようやく上階に上がれるようになったときのことでした。上の写真は、夫が昨年8月22日に、同じ絵を撮影したものです。上の写真と比べると、改築作業中に、左官職人たちがうっかり絵を損なってしまった部分が、あちこちにあるのがお分かりだと思います。特に、上の左端は、すっかり欠けてしまっています。大切な恩人の思い出でもある作品なので、とても残念です。

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 こちらは今年9月13日の写真ですが、上階へ行くには、つい最近までずっと、こんなふうに仮設足場が設置されていました。左官職人や夫はこのハシゴを使って、上階に上っていたのですが、わたしにはその度胸がなく、ようやく上に上がれたのは、今日になってからでした。

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 今回夫が上るようにと強く促したのは、今日取りつけられたばかりの窓を見せるためです。

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 9月から、もう2度、家具作りのさかんなチッタ・ディ・カステッロに出かけて、友人が勧めてくれた家具職人に、最初は、窓とよろい戸の製作を依頼し、二度目は製作中の窓を見て、窓枠とよろい戸の色などを決めました。

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Città della Pieve 24/10/2012

 床に敷くレンガについても、どこに頼むか決める必要があって、10月に入ってから、あちこちウンブリアの業者を訪ね、レンガを見て、見積もりも出していました。義弟に勧められて最初から有力候補に上がっていたチッタ・デッラ・ピエーヴェの業者を、今週水曜日に訪れ、製品も地域の伝統を大切にしようという信条もいいし、値段も手頃なので、ここで頼むことに決めました。

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 今日の午後、ミジャーナの改築中の家を訪ねたのは、この業者が床面積を測定しに来たからです。さらに、助言を聞きながら、各部屋にどんなふうにレンガを並べていくかを決めました。これは昔から、家畜小屋の床として使われていた並べ方で、水はけがいいのだそうです。

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 今年は、うちでも、ミジャーナでも、オリーブの実が、例年に比べてひどく少ないのですが、改築現場のただ中にあるこの木だけは、びっくりするほどたくさんの実をつけています。オリーブがかなり色づいてきています。オリーブ園の前には、イノシシ狩りに来た人々の車がずらりと並び、家の中にいる間じゅう、銃声や犬の鳴き声、狩人たちの声が聞こえてきました。途中で雨が降り始め、風まで吹いてきたというのに、わたしたちが帰宅するときにも、まだ狩りが続いていました。

 資金が底をついてきたので、すべての作業を済ませるのではなく、まずは一部だけ住めるようにしておいて、あとは経済的余裕ができれば、また少しずつ作業をしていくことにしています。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-10-27 21:42 | Altro | Trackback | Comments(6)

ミケランジェロとラヴェルナ

 ラヴェルナをいただく岩壁のふもとにある村、キウージ(Chiusi della Verna)の村はずれには、ミケランジェロが、システィーナ礼拝堂の天井に、アダムの創造を描く際に、スケッチをして、壁画に利用したと言われる岩、アダムの岩(La Roccia di Adamo)があります。

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 ラヴェルナから車でキウージに向かうと、村の中心街に入る直前に、左手に、この「アダムの岩」の案内標示が見えます。

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 案内に従って、坂道を下ると、右手に、オルランド・カッターニ伯の館であった古城の跡が見えます。オルランド伯こそ、1213年に、聖フランチェスコにラヴェルナを寄贈した人物です。一方、左手には、15世紀に、ミケランジェロの父親が、キウージとカプレーセの司法長官として、居住していた館があります。

 この道をさらにしばらく歩いて後ろをふり返ると、

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 連なる岩の向こう、奥の方に、ラヴェルナを頂くペンナ山(Monte Penna)が見えます。写真で一番手前に見える岩が、アダムの岩で、その前には、案内看板が立っています。

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Roccia di Adamo & Monte Penna 13/10/2012

 さらに岩に近づくと、こんなふうに、ペンナ山が、岩の上から少しだけ顔を出して見えるのですが、

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この岩から見える山の形が、まさにアダムの創造(Creazione di Adamo)に描かれたものに似ている上に、現在でも、岩の形とアダムの体の輪郭が一致していると、案内看板に書かれています。

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 案内看板では、左にはアダムの創造を拡大した写真があり、右には山と岩の写真にアダムの絵を配してあって、両者を見比べることができるようになっています。

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Santuario della Verna 14/1/2011

 ミケランジェロの父は、フィレンツェ共和国から、1474年にキウージとカプレーセの司法長官(podestà)に任命されました。その際、キウージとカプレーセに半年ずつ居住するという義務があったために、ミケランジェロとその家族にとっては、ミケランジェロが生まれたカプレーセだけではなく、キウージも、とても縁の深い場所だったのです。

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Dal depliant, “Caprese, Chiusi e Michelangelo Buonarroti”

 父親の前にも、キウージの司法長官には、ミケランジェロの曽祖父が1404年に、祖父が1424年に任命されています。

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 ミケランジェロの作品では、他にも、聖家族(Tondo Doni)の右手奥に、ラヴェルナの岩壁が描かれています。作品の制作を依頼したアニョーロ・ドーニは、フィレンツェ羊毛業組合の組合員で、羊毛業組合は、1436年にラヴェルナの修道院のパトロンとなって以来、しばしば修道士たちを援助していました。ラヴェルナはさらに、パオリーナ礼拝堂の聖ペテロの磔刑(Crocifissione di San Pietro)や聖パウロの回心(Conversione di San Paolo)の背景にもあるとされているのですが、詳しくは、下記リンク三つ目にある論文をお読みください。

 二つ目に挙げてあるページの右側には、『Caprese, Chiusi e Michelangelo Buonarroti』という約18分の映像があって、ミケランジェロの作品やカプレーセ、キウージとミケランジェロ一家の深い関わり、ミケランジェロ生家と博物館、ラヴェルナなどを紹介しています。映像の鮮度は今ひとつで、説明はイタリア語ですが、映像と説明を精選してあって、よくできた観光案内になっていますので、興味のある方は、ご覧ください。

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 わたしがミケランジェロ一家とラヴェルナの深い関わりや、ミケランジェロの作品に、ラヴェルナが描かれていることを知ったのは、2010年10月にミケランジェロの生家(Casa natale di Michelangelo)を訪ねたときに、この案内看板を見たときです。以来、いつかは記事にしようと思いながら、もう2年以上も経ってしまいました。

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 これは、ラヴェルナの修道院近くの駐車場前に立っている案内看板で、ここには、ミケランジェロの作品の背景に、ラヴェルナが描かれているという説明があります。上の2作品の写真は、この看板を写したものです。

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Santuario della Verna 21/10/2012

 というわけで、ラヴェルナでは、聖フランチェスコゆかりの地を訪ね、心の平安を求め、山歩きをして自然を楽しめるだけではなく、ミケランジェロの心に深く印象づけられた、そして、彼が作品の背景として描いた風景を見ることもできるのです。

LINK
- ミケランジェロの生家を訪ねて / Casa natale di Michelangelo Buonarroti (9/10/2010)
- I Luoghi di Michelangelo Buonarroti - HOME
- Simmaco Percario, Indagini sul Tondo Doni di Michelangelo (“Critica d’Arte” n.20 Dicembre 2003)
- Comune di Chiusi della Verna – Cenni Storici – Il conte Orlando e il monte della Verna
- Castellitoscani.com – Castello Cattani – Chiusi della Verna
- I luoghi di Michelangelo Buonarroti - Podesteria – Le radici dell’artista e la Podesteria di Chiusi
- it.wikipedia - Podestà

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-10-27 02:04 | Toscana | Trackback | Comments(4)

秋のラヴェルナ

 10月14日曜日は、夫と二人で、秋色に染まりつつあるラヴェルナを訪ねました。

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La Verna 14/10/2012

 ベッチャの駐車場に車を置き、ラヴェルナへの参詣路を上る途中で、左に曲がり、ペンナ山(Monte Penna)のそびえ立つ岩の下へと向かいます。

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 花の時期が終わろうとしているシクラメンが、落ち葉の間に、花を咲かせていました。

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 岩山のふもとを覆うブナの森を歩いて行くと、

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 緑の苔の間から、かわいらしいキノコが顔を出しています。

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 地表に見えるブナの根も、

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森のここかしこに積み重なった岩たちも、優しい緑に覆われています。

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 雨が降って、足元が滑りやすい山道を、長く伸びたブナの根に、助けられながら、登ります。

 正面の木の幹には、赤と白で示された、CAI(イタリア山岳クラブ)の道しるべがあります。時には、木に、時には岩に印されたこのCAIの道しるべを手がかりに歩きます。

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地図は、”Parco Nazionale delle Foreste Casentinesi, Monte Falterona e Campigna – Carta Escursionistica” (S.EL.CA.)から借用

 ラヴェルナを頂くペンナ山をめぐり歩く、代表的な散歩コースは二つあります。一つは、記事冒頭の写真で、岩壁の上に見えるラヴェルナの修道院から、さらに山を登り、ペンナ山の頂を通って、ラヴェルナに戻るコースで、上の地図に051と記された、CAIの51番コースです。もう一つは、この日わたしたちが歩いた、ベッチャ(Beccia)から出発して、ペンナ山の周囲を、岩壁の裾野を歩いて回り、ラヴェルナまで歩くコースです。(CAIトレッキングコース53-56-50)いずれのコースも、輪(anello)を描くような形に、山の周りを歩いて、出発地点に戻るコースなので、頂上を目指す51番周遊コースは、Anello Alto、岩壁の裾野を回るコースはAnello Bassoとも呼ばれています。(イタリア語で、altoは「高い」、bassoは「低い」を意味する形容詞です。)

 地図中に時々見える朝日のマークに似た赤い記号は、見晴らしのいい場所を示しています。この日、わたしたちが歩いた道は、茶色い矢印で示してあります。(昨年2月の記事に載せた地図を、コースが同じなので流用しています。)

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 岩壁の裾野を歩くコースでは、主に、聖なる森林(Foreste Sacre)の中を進むのですが、地図でもお分かりのように、1か所だけ、森を抜けて、見晴らしを楽しめる場所があります。

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 53番コースを、さらに歩いて行くと、道が二つに分かれます。ラヴェルナに行くには、一番上の案内にある、Croce della Callaへと向かう56番トレッキングコースを進みます。これまで歩いてきた53番コースをそのまま進むと、パンのおいしい村、リンボッキまで行ってしまいます。

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 再び、道は森の中に入ります。ブナに混じって、時折カエデの木もあります。きれいな落ち葉や

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キノコ、木々に気を取られながら歩いていたら、よく慣れたはずの道なのに、気がつくと、コースからはずれてしまっていました。と言っても、岩山の周囲を回るコースなので、岩壁から離れすぎないように気をつけながら歩いていたら、再び、赤と白の道しるべに出会うことができました。

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 ようやく折り返し地点までやって来ました。岩山の後ろをぐるりと回れば、後は、ほぼまっすぐに、ゆるやかに続く坂道を登るだけです。ここから、ラヴェルナまでは、50番トレッキングコースなのですが、道幅も広いので、もう迷う心配はありません。

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 自然の美しさを楽しみながら、ゆっくりゆっくりと歩き、途中で昼食にパニーノを食べたので、ようやくラヴェルナの修道院に到着したのは、ベッチャを出発してから、約2時間後のことでした。

 境内にある土産物屋の中にいたとき、急にどしゃぶりの雨が降り始めたのですが、幸い、雨は、屋内にいる間にやみました。

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 教会はミサの最中だったので、今回は訪ねず、再び雨が降る前にと、すぐにラヴェルナを出発しました。紅葉を愛でながら、坂道を下ります。石畳の道が、雨で濡れて滑りやすいので、途中の門から森に入り、しばらく地面の上を歩き、少しだけ遠回りして、ベッチャに戻りました。

 この日はペンナ山の岩山の裾野を行くAnello Bassoを歩いたのですが、10月21日日曜日には、頂上を目指すAnello Altoを散歩しました。近いうちに、このコースについても、ご紹介するつもりです。

関連記事へのリンク / Link per gli articoli correlati
- 雪のラヴェルナ1 / La Verna con la neve – parte1 (26/2/2011)
↑↑ 今回と同じ散歩コースを詳しく説明。クロッカスやマツユキソウに出会えました。
- ラヴェルナの秋 / Colori d’autunno alla Verna (17/10/2010)
↑↑ Chiusi della Vernaの観光案内所からラヴェルナまでの散歩。紅葉がみごと。
- 夏のラヴェルナ / La Verna in estate (10/7/2010)
↑↑ ベッチャからラヴェルナまでの参詣路の進み方と地図。
- ラヴェルナ大冒険2 / La Verna al tramonto d’inverno (15/1/2011)
↑↑ 修道院の土産物屋店内の写真あり。薬草を使ったリキュールやクリーム、ラヴェルナのガイドやトレッキング用地図、カトリック教関係の置き物や書籍などを、販売しています。

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by milletti_naoko | 2012-10-25 12:30 | Toscana | Trackback | Comments(10)

ピサで毒キノコ中毒死

 最近、キノコの写真やキノコ狩りの記事を載せたこともあり、素人がよく知らずにキノコを採ったり食べたりしては危険だと警告する意味で、今日知ったニュースを簡単にご報告します。

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 ピサ在住の40歳の女性が、先週水曜日に近所の山で、キノコ狩りをし、夕食にと調理して家族と共に食べました。キノコを食べた彼女とその両親は、当日の夜から強い腹痛と吐き気に襲われます。眠れぬ夜を過ごした翌日の早朝、訪ねた救急病院で、キノコによる食中毒と分かったものの、命を救うにはすでに肝臓移植しか手がなく、日曜の午後、ようやく移植可能な肝臓がピサに届いたときには、すでに女性は逝去していました。

 その後、父親と母親は、肝臓移植を受けたものの、すでに体内に毒が回って、時遅く、相次いで亡くなります。キノコを採った女性の12歳の息子も、毒キノコを口にしたのですが、幸い食べた量が少なかったため、肝機能は悪化したものの、治療が可能で命に別状はないとのことです。

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 突然、命を失うことになった3人の不幸と家族を失った少年の心痛を思うと、言葉もないのですが、最近、わたし自身が、キノコ狩りにつき合って、それを記事にしたという経緯もあり、よく知らずにキノコを口にすると、そういう万一の悲劇も生じかねないということをお知らせしようと、今回は、この事件について、お伝えすることにしました。

 キノコ狩りをする際には、わたしたちが、あまりよく知らないキノコを見たときでも、そうなのですが、自分たちよりキノコを知っている人に、食べられるかどうか、安全かどうかを尋ねがちです。実際、『La Nazione』の新聞記事によると、女性は、キノコが食べられるかどうかを疑問に思ったようで、何人かの知人に、そのキノコを見せて、食べても大丈夫かを尋ねたようです。結果として、彼女がキノコを料理したということは、記事には明記されていませんが、どの知人も、食べても問題がないと言ったのでしょう。

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 今回、3人の命を奪ったキノコは、学名、Amanita phalloides、和名をタマゴテングタケという、猛毒を持つキノコです。下記リンクの三つ目のA.M.I.N.T.のサイトには、3ページにわたって、さまざまな色や形の、このAmanita phalloidesの写真があるのですが、写真を見てもお分かりのように、色も形もさまざまです。最初に掲げたリンクの新聞記事では、毒キノコの写真を九つ載せているのですが、Amanitaにしても、新聞記事の写真のキノコにしても、食べられるキノコによく似ているものが、たくさんあります。

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 今回載せた写真のキノコは、すべて、わたしが、今月、山を散歩中に見つけたキノコたちです。1枚目と3枚目は、タマゴテングタケによく似ているので、写真を選び、残りの2枚は、種は違うけれども同じテングタケ(Amanita)属と思われるので、写真を載せました。写真から判断するに、2枚目はベニテングタケ(Amanita muscaria)、4枚目はテングタケ(Amanita pantherina)ではないかと思うのですが、確かな自信はありませんので、もし違うよという方がいらっしゃいましたら、教えていただけるとうれしいです。タマゴテングタケほどの毒性はないものの、この二つも毒キノコですので、見かけにだまされないように、ご用心ください。

*追記(10月24日)
 東京都福祉保健局の「キノコ食中毒」のページ(下記リンク参照)にある、毒キノコによる食中毒防止法が、参考になります。以下9行は、このページからの引用です。

毒キノコによる食中毒防止5か条
1.確実に鑑定された食用キノコ以外は絶対に食べない。
2.キノコ採りでは、有毒キノコが混入しないように注意する。
3.「言い伝え」は、信じない。
4.図鑑の写真や絵にあてはめて、勝手に鑑定しない。
5.食用のキノコでも、生の状態で食べたり、一度に大量に食べると食中毒になるものがある。

 もし、体調に異常を感じたら、直ちに医療機関を受診して下さい。
 食べたキノコが残っている場合は、持参して治療の参考にしてもらって下さい。」

LINK
- La Nazione – Pisa – Funghi velenosi, è morta anche la madre: le vittime sono tre
- citynews Today – Funghi velenosi a cena: intera famiglia sterminata
- A.M.I.N.T. Associazione Micologica e botanica – Amanita phalloides
- Wikipedia日本語版 - タマゴテングダケ
東京都福祉保健局 - 食品衛生の窓 - キノコ食中毒
↑↑ キノコ食中毒の概要、キノコの見分け方のウソ、毒キノコによる食中毒防止法、主な毒キノコの毒成分と症状など、有益な情報が多い上、主な毒キノコの写真つき解説へのリンクもあります。
Ministero della Salute - I Funghi: Guida alla Prevenzione delle Intossicazioni
↑↑ 同様の有益な情報がイタリア語で提供されています。(PDF) 
- 厚生労働省 - 毒キノコによる食中毒等の発生状況

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by milletti_naoko | 2012-10-23 23:41 | Notizie & Curiosita | Trackback | Comments(18)

湖畔には危険な響き

 10月21日土曜日は、お祭り中のペルージャの喧騒を避けようと、トラジメーノ湖畔に、散歩に出かけました。

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 サンタルカンジェロ(Sant’Arcangelo)という小さな村から、オリーブ園の間を登って行き、やがて森に入るというトレッキング・コースです。(下記リンク参照)

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 朝はゆっくり起きて、行き先を決めるまでに時間がかかったので、村に着いたのは、正午少し前でした。道沿いにポルケッタを売る店があったので、昼食用に、ポルケッタのパニーノを購入しました。値段は3ユーロ。おなかがすいていたし、荷物になるので、散歩前から、おいしいパニーノを楽しみました。

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 村人に、散歩コースの出発点を尋ねたのはいいのですが、駐車場が見つからずに、結局、オリーブ園の間を、足ではなく、車で登りきってしまいました。「ここから先は車での通行禁止」と書かれた駐車場に、車を置き、

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サイトに見つけたコースの説明と、CAIの赤と白の目印に従って、進んで行きます。

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 木々に囲まれた険しい山道を登っていくと、トラジメーノ湖(Lago Trasimeno)がよく見渡せる場所に着きました。この夏は、雨がほとんど降らなかったために、秋を待たずに枯れてしまった木がたくさんあります。

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 別の方向を見やると、手前に大きくポルヴェーセ島(Isola Polvese)が、そして、その奥に小さくマッジョーレ島(Isola Maggiore)が、その右に、さらに小さくミノーレ島(Isola Minore)が、見えます。

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 この数日、天気のいい暖かい日が続いたためか、野生のアスパラガスが、生えています。

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 さらにしばらく坂道を上ります。見晴らしがいいからと、夫が少しわき道に逸れたので、後について行きました。

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 湖の右手、木々の間に、大きなお城らしき建物が見えます。

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 さて、このあと、本来のコースは、赤と白の印で示された、右手の森の中を歩く道だったはずなのですが、夫は、「頂上へ」という案内を目にし、頂上からの眺めが見たいと、左の道を進みました。

 皆さん、散歩中は、コースをはずれて歩いてはいけません。特に、ちゃんとしたトレッキング用の地図が手元にない場合は、なおさらのこと。

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 そうして、そのあとは、当然道に迷ってしまったのですが、わたしたちに追い打ちをかけるように、以前から遠くに時々聞こえていた銃声が、頻繁に、しかも近くに聞こえるようになりました。森の中を歩いていると、時々、「鳥の狩猟が行われる場所なので、掲示に注意」と書いてあります。けれども、イノシシ狩りの際によく見かける、狩猟の日時や場所を書いた警告書はどこにも見当たりません。銃声だけが耳に強く響き、進む道には、時々、命を失った野鳥の亡骸が横たわっています。

 狩猟時に人を撃ってしまったという事件も時々あるので、緊張しながら、歩いて行きます。狩りが行われている場所を避け、森を通り、坂を登り続けていたら、今度は犬の鳴き声や人の声がよく聞こえるところに来ました。イノシシ狩りだ、と夫は言います。恐い思いをしながら、とにかく無事に、車まで戻ろうと、それらしい方角を目指して、歩き続けました。

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 その途中で、それは変わった形をしたキノコを見かけました。

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 そういうわけで、なんとか見慣れた湖が目に入り、元来た道を見つけたときには、本当にほっとしました。ようやく駐車場に戻ったのは、歩き始めてから、ちょうど2時間半後のことでした。予定していた散歩コースも、所要時間の目安は2時間半。はからずも、予定していたのと同じだけ歩き、照りつける太陽の下や、銃声の響く森の中を、急ぎ足で歩いたので、わたしも夫も、すっかり疲れ果てていました。

 ペルージャの喧騒を避けるつもりが、湖畔の森の中で、別の喧騒に出会ってしまったのでありました。では、「ペルージャの喧騒」とは何かと言いますと…… この季節のペルージャは、次から次へと大きな行事が続き、あちこちから、たくさんの観光客が訪れます。

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 ただいま、今年は10月19日から28日にかけて開催されるペルージャ・チョコレート祭り(Festa del Cioccolato、Eurochocolate)の真っ最中。わたしはチョコレートは大好きですし、チョコレートの彫像の制作など、週末だけに行われる興味深い催しも多いのですが、同じ理由で、週末の中心街は、大変な混雑が予想されます。そこで、今年も平日にお祭り会場を訪ねるつもりでいます。去年は、ローマへの巡礼と重なって、祭りに行けなかったので、下にリンクを貼ってある記事も上の写真も、一昨年前、2010年10月のものです。

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 それだけではありません。中世以来のペルージャの伝統行事、死者の市(Fiera dei Morti)の開催は、11月初めなのですが、ミニメトロの終着駅にある巨大駐車場には、すでに移動遊園地が設置され、出店がたくさん並んでいます。土曜に義父母が買い物にと訪ねたときには、遊具の前に若者たちの長い行列ができていたとか。うちは、この巨大駐車場から3kmほど離れたところにあるのですが、それでも最近は、毎晩それはにぎやかな音楽が、聞こえて来ます。この駐車場は、そうでなくても、毎週土曜の朝、大きい市が立ちます。駐車場の近くには、サッカー競技場もあります。そのため、ふだんでも、土曜の朝や試合のある日曜は、駐車場周辺の道路が渋滞することが多いのですが、死者の市で移動遊園地があるときは、周囲の道路が一部閉鎖され、ひどい遠回りを余儀なくされる上に、この一方通行の回り道の出口で、渋滞のために、車が歩行者より遅い歩みをする場合もあります。

 というわけで、10月から11月にかけてペルージャを訪ねようという方は、11月5日に死者の市が終わるまでは、週末の混雑と渋滞を避け、平日に来られることを、お勧めします。

LINK
- Nelle terre del Trasimeno – itinerario 13. La Marzolana – Montali – Sant’Arcangelo

関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- ペルージャ、チョコレート祭り / Festa del Cioccolato 2010, Perugia
- チョコレート祭り、番外編 / Festa del Cioccolato 2010 – Parte2
- ペルージャ、死者の市 / Fiera dei Morti, Perugia

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-10-22 23:05 | Umbria | Trackback | Comments(7)

ブドウにネコ壇

 我が家のブドウ棚には、ワイン用のブドウを収穫したあとも、果物として食べるためのブドウを、いくつか残してあります。

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 そのブドウを取りやすいようにと、ブドウ棚の前に立てかけているはしごの段に、昨朝夫が、2匹のネコを発見しました。ひな壇ならぬネコ壇です。

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 下にいる黒猫が、上にいる子猫のお母さんなのですが、2匹とも目を閉じています。ひなたぼっこに絶好の場所があると、2匹そろって、ぽかぽかと暖かい日に当たっているうちに、眠たくなったのでしょうか。

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 昨日の朝は、トラジメーノ湖の近くで散歩をしたのですが、出かける前に、夫が子猫と遊んでいました。少しだけ葉のついた、長いながいオリーブの枝を、子猫の前で、揺らしたり、回したり。

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 必死で跳びかかろうとはしたのですが、夫の手の方が早いので、前足は届きません。

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 さて、今朝の話です。朝起きて、よろい戸を開けたときは、ネコ壇にいたのは、親猫だけだったのですが、

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 外出しようと、庭に出たときには、子猫だけが、陣取っていました。庭で会ったお義父さんによると、なんとネコ壇に、ネコが3匹並んでいたこともあるそうです。

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Santuario della Verna 21/10/2012

 今日は、秋色に染まりつつあるラヴェルナを訪ねました。散歩のお話は、また次の機会に。

関連記事へのリンク
- 油断大敵 (16/10/2012)
↑↑ ブドウを一房摘もうと、はしごに上って、手を伸ばしたら……

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by milletti_naoko | 2012-10-21 22:07 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(6)

ポルチーニ見つけた2

 土曜日に、山を歩いたそもそもの目的は、こちらの山小屋を訪ねることでした。

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 友人一同集まって、皆で過ごす場所としてどうかを検討するために、建っている場所や家の造りを見たいと考えていたからです。

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 こちらの大きな木の下のテーブルで、昼食のパニーノを食べたのですが、食後、夫はこうして木登りを始めました。シモーナも登ろうとしたのですが、一番低い枝も、登るにはまだ高すぎたようで、断念しました。

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 帰り道にも、わたしはキノコの観察と撮影、夫は栗拾い、フランコはポルチーニ探しをしながら、歩きました。

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Funghi Stonehenge?

 こんなふうに、ストーンヘンジを思わせるキノコもあります。実は、この不思議なキノコたちに気づいたのは、夫なのですが、

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 こういう他のキノコをよく見ようと近づいたとき、そこに、大きなポルチーニが生えているのも、発見しました! おいしいリゾットの具をありがとう。

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 花が咲いたような、たくさんの手をいっせいに上に掲げたような、こんなキノコもあります。

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 かと思えば、こんな躍動的なキノコも生えていました。

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 秋は、熟しゆく野バラの実が、美しい季節でもあります。

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 キノコと落ち葉の色の対照がいいなと感じることも、しばしばです。

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 行きに、新鮮なポルチーニを三つ見つけたフランコは、帰り道では、大きなポルチーニを、いくつか収穫しました。

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 ビーチパラソルが二つ並んでいるようなキノコが、愛らしく、

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 かわいらしいピンクの花も咲いています。

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 今回見つけた、一番風変わりなキノコは、何と言ってもこちらでしょう。

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 各自が、思い思いに楽しみを見つけながら、散歩をしました。

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 キノコ、潮来(いたこ)の伊太郎は、風に吹かれながら、その後ろ姿を、見送っていたことでしょう。ようやく車まで戻ったのは午後5時20分過ぎ。案内には、「所要時間1時間」とある道を、帰りも道草を食いながら、1時間半かけて歩きました。

 この日、見つけたポルチーニとたくさんの栗は、月曜の夜、食卓に上りました。新鮮な秋の恵みが、自分たちが歩いて見つけたものとあって、いっそうおいしく感じられました。

関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- ポルチーニ見つけた1 / Bosco & doni d'autunno - Parte1
- 夕食は秋の幸 / Doni d'autunno a tavola!
- キノコとごあいさつ / Funghi & saluti
- ピサで毒キノコ中毒死 / Funghi velenosi e mortali (23/10/2012)

東京都福祉保健局 - 食品衛生の窓 - キノコ食中毒
↑↑ キノコ食中毒の概要、キノコの見分け方のウソ、毒キノコによる食中毒防止法、主な毒キノコの毒成分と症状など、有益な情報が多い上、主な毒キノコの写真つき解説へのリンクもあります。

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by milletti_naoko | 2012-10-19 23:24 | Toscana | Trackback | Comments(6)


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