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シエナ地方庭園めぐり sanpo

 5月26日日曜日は、トスカーナの4都市で、歴史ある私邸の庭園が1日無料で一般公開されるというので、シエナに向かいました。フィレンツェにはさぞかしみごとな庭園が多いことだろうと思いつつ、ペルージャから車で、フィレンツェまでは片道2時間である上、渋滞が多いため、片道1時間半ですむシエナ周辺に行くことにしたのです。

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 四つの庭園を訪ねたのですが、中でも、午後訪ねたチェティナーレ邸(Villa Cetinale)の庭の美しさに感動しました。

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 英国式庭園には、色とりどりの香り高く、美しいバラが咲きほこり、古い大きなバラの木が、花を咲かせながら、アーチを作っているところが、いくつもあります。

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 いくつも続く緑のトンネルを通り抜けると、

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こちらの噴水と彫像が、出迎えてくれました。

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 邸宅の後ろに一直線に伸びる、芝生に覆われた道を、いかめしい顔をした彫像や、杉並木の間を通って歩いて行くと、奥には急な斜面があり、正面に見える丘の頂には、かつて修道士が暮らしていた庵があります。

 丘への登り口までは、緑のじゅうたんを、のんびりと歩けるのですが、

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その先は、急傾斜の、緑に覆われた石段を登って行かなければなりません。ちなみに、こちらの階段は、Scala Santa(訳すと、「聖なる階段」)と呼ばています。

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 ようやく庵(Romitorio)が見えてきました。一足先に着いた夫が、手を振ってくれています。

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 登るのは大変でしたが、上からの見晴らしはすばらしく、館や杉並木が、はるか下方に小さく見えています。

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 庵からは、来た道を下るのではなく、木々の間を通るゆるやかな下り道を歩いて、La Tebaide(意味は「人里離れた場所、隠遁地」)と呼ばれる森の中に入りました。森の中には、風情あふれる、こんな池があります。

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 わたしたちが下った道は、修道士たちが改悛の思いで登った道であるようで、道のところどころに、改悛の情に満ちた修道士の像が像が立っていました。

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 花盛りの頃はさぞかしみごとだろうと思われる、みごとな藤の木もありました。

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 わたしたちは、午後の開園時間、午後3時に入園したので、まだ人がそれほどおらず、屋敷の前に置かれた車も少なかったのですが、

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 訪問を終えた5時過ぎには、チェティナーレ邸前の道も、館に至るまでの道も、至るところに路上駐車の車が果てしなく長い列をなしていたので、びっくりしました。

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 それはすばらしい庭園ですので、皆さんも、機会があれば、ぜひ訪ねてみてください。

Giardino di Villa Cetinale Sovicille (SI) 23/5/2013

- Gallerie delle rose profumate, panorama dal Romitorio, stagno con le ninfee...
- Un giardino bellissimo!!

LINK
- cultura.toscana.it – Villa Cetinale
- Giornata Nazionale dell’A.D.S.I. “Toscana Esclusiva” – XVIII Edizione Firenze, Lucca, Pisa, Siena cortili e giardini aperti – programma completo

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by milletti_naoko | 2013-05-31 23:12 | Toscana | Trackback | Comments(2)

湖は雨模様

 5月23日は、夕方、久しぶりに晴れ間が見えていたので、夕日を見ようと、テッツィオ山(Monte Tezio)に出かけました。

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 夏至に向けて、毎日少しずつ日が長くなり、夏時間導入のおかげもあって、最近は、日没が午後8時半過ぎになりました。

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 それで、7時半頃にうちを出て、自然公園の入り口に車を置いて、のんびりと散歩道を歩いていたら、道端に野生のアスパラガス(asparagi selvatici)が生えています。こんなふうに道端の人目に触れやすいところのアスパラガスは、たいてい誰か先に来た人が見つけて摘んでしまうので、ふだんは、少し山を登り、木々や草の間に分け入って、探す必要があります。それが、こんなに目につきやすいところに、いくつか生えていたので、ついつい散歩の足を止めて、アスパラガスを摘んでしまいました。

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 トラジメーノ湖(Lago Trasimeno)を見晴らすことができるミーララーゴ(Miralago)。ほどよい距離を歩いたあと、夕日を眺めることができる、お気に入りの場所です。我が家やテッツィオ山の上空には、晴れた空が広がっていたので、夕日が沈むのがきれいに見えるかと思ったら、湖も太陽も雲に覆われています。

 手前にはヒナゲシ(papavero)の紅の花が咲き、眼下には、麦畑と木々の緑が広がっています。数年前までは、除草剤を使わない麦畑が多いので、この辺りでも、緑の麦の間に、ヒナゲシの真紅が美しい畑がたくさんあったのですが、最近は、残念ながら、麦畑は一面の緑だけで、ヒナゲシは道路沿いにあるだけということが多くなりました。

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 道端には、他にも、こんなかわいらしい花が咲いています。

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 雲が多いので、かえって夕焼けが美しいこともあるので、しばらく岩に腰を下ろし、茜色に染まっていく雲や空を眺めていたら、湖の上の雲がどんどん厚くなり、雨が降り始めたのが見えました。

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 まだ8時半前ではあったのですが、夕日は雲の間に隠れ、冷たい風が吹き始めたので、山を下りることにしました。帰宅すると、夜9時過ぎ。夕食が少し遅くなりましたが、すてきな夕焼けを見ることができました。

Un po' di tregua tra le piagge frequenti.

Il 23 maggio siamo andati a Miralago del Monte Tezio per ammirare il tramonto, perché a Perugia c'era il sole. Purtroppo, il Lago Trasimeno e il sole erano coperti dalle nuvole, sul lago cadeva pure la pioggia. Ma era bello il rosso di sera e lo era anche il Monte Tezio, ornato dai fiori e dagli asparagi.

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2013-05-31 11:54 | Umbria | Trackback | Comments(4)

イタリア語VSフランス語2

 あまり細かいことにこだわらず、とにかく問題を解いていこうと、イタリア人向けのフランス語問題集に取り組んでいます。

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 昨日は、比較級・最上級の練習問題を解いているのですが、日本語の入門書で、比較級と最上級を勉強したのは、数か月前ということもあって、答え合わせをすると、イタリア語の知識に引きずられた間違いが、かなりあります。

 たとえば、「次の空欄に、適切な絶対最上級または相対最上級を入れなさい。」という問題で、

  Le Mont-Saint-Michel est le deuxième site ( ) visité de France.

 正解はle plusです。これは、フランス語では、形容詞の最上級が名詞を修飾する際に、形容詞が名詞の前に来る場合は、

  定冠詞plus(moins)+形容詞+名詞+de…
(例、La Loire est le plus long fleuve de la France.)

と、定冠詞は名詞の前に一つあるだけですが、

 形容詞が名詞の後に置かれる場合は、

  定冠詞+名詞+定冠詞plus(moins)+形容詞+de…
(例、Le printemps est la saison la plus agréable de l’année.)
と、名詞の前とplus(moins)の前に、それぞれ定冠詞が必要なので、定冠詞が二度登場するからです。例文はいずれも、『新・リュミエール』の139ページから引用しました。

 一方、イタリア語では、形容詞の最上級が名詞を修飾する際に、最上級が名詞の前であろうと後に来ようと、定冠詞は、名詞の前に一つあるだけです。

  E’ il film più bello che io abbia mai visto.
  E’ il più bel film che io abbia mai visto.
 (それは、わたしがこれまで見た、最もすばらしい映画です。)

 それで、うっかり二度目の定冠詞を抜かして、plusだけ書いて不正解だったのですが、今後は、この違いに気をつけます。余談ですが、フランスで2番目に訪問する人が多いというモン・サン・ミシェル、わたしもいつかきっと訪ねてみたいと思っています。

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Monumento della Lira, Rieti 16/10/2011

 ユーロの導入について書かれた文章の空欄に、適切な比較級または最上級を入れなさいという問題もあります。

… Pour obtenir le calcul (le plus) rapide de conversione de l’euro, les Italiens ont eu (plus de) chance (que) les Françaises car ils doivent simplement diviser par deux mille. Il y a (moins de) problèmes pour voyager et tous les prix seront comparés facilement…

 ここで、わたしが間違えたのは、太字で印したところで、いずれも前置詞のdeを落としてしまいました。イタリア語では、数量の多さを比較するときに、più+名詞(より多い~)meno+名詞(より少ない~)と、piùとmenoを名詞の直前に置き、前置詞のdiは不要です。ところが、フランス語では、数量の比較に限っては、

  plus (autant, moins) de +名詞+que
(例、Monique a plus de robes que Michèle. 『新・リュミエール』から引用)

という具合に、数量の比較を表す語の後、名詞の前に、deという前置詞が不可欠なのです。

 イタリア人向けの問題集なので、理解力を問うために、フランス語からイタリア語に訳す問題もあれば、仏作文の力を問うために、イタリア語からフランス語に訳す問題もあります。これも、注意していないと、イタリア語に引きずられたずっこけミスをしてしまいます。

  E’ molto importante sapere usare il computer.

 正解は、

  Il est très important de savoir utiliser l’ordinateur.

です。

 主語を必ずしも必要としないイタリア語では、この手の非人称構文は、動詞E’で始まり、意味上の主語となる節は、不定詞の動詞で始まります。それが、フランス語は、ちょうど英語でも、
It’s very important to be able to use the computer.
と言うように、形式主語のilを必要とし、意味上の主語となる節では、不定詞の動詞の前に、前置詞deが必要なのです。

 この問題でも、ついついイタリア語の習慣で、わたしは、フランス語なのに形式主語のilを忘れ、動詞savoirの前の前置詞deを忘れてしまいました。それだけなら、まだ許せる範囲なのですが、わたしはフランス語に訳さなければいけないというのに、

 E’ tres important…などと、とんだ間違いをして、イタリア語の動詞で文章を始めてしまいました。

 英語のbe動詞にあたる、イタリア語のessere、フランス語のêtreは、直接法現在で、主語が3人称単数のとき、表記こそ、それぞれè、estですが、発音はまったく同じ、開口音のeだからです。

 というわけで、現在解いているこちらの練習問題は、単にフランス語の文法の復習になるだけではなく、イタリア語とフランス語では、どういうところが違うのかを再確認するのに大いに役立ってくれそうです。

 写真は、2011年10月、ローマへの巡礼の初日に、出発地のリエーティで見かけたリラを記念する像です。

In francese, si dice 'le film le plus beau' oppure 'le plus beau film'. Quando il superlativo relativo viene dopo il sostantivo (nome), ci vogliono due articoli definitivi, mentre in italiano ci vuole un solo articolo anche in tal caso; 'il più bel film', 'il film più bello'.

Devo stare attenta a queste sottili differenze tra le due lingue. La foto è della Statua della Lira che abbiamo visto durante il pellegrinagio verso Roma nell'ottobre 2011, perché nel manuale di francese ho trovato un testo che parla dell'introduzione dell'euro.

関連記事へのリンク
- フランス語、第1地点通過 (24/5/2013)
- イタリア語VSフランス語(23/11/2012)
- ローマ目指して1、秋色の道 (16/10/2011)
- it.wikipedia – Monumento della Lira

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by milletti_naoko | 2013-05-29 11:04 | Francia & francese | Trackback | Comments(0)

トーディ、春の花市

 5月25日土曜日は、トーディの花市を見に行きました。

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 ペルージャから車で南に向かうこと約50分、町のはずれの無料駐車場に車を置いて、

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「町は丘の上にあるのだから、この道を登れば、中心街に行けるんじゃないかなあ。」と大ざっぱに見当をつけて、坂道を登り始めました。

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 登りに登って、こんなところまでたどり着きました。このまま前方に進めば、中心街にたどり着けそうです。さらに歩いて、下方を見下ろすと、

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あまりにも眺めがいいので、二人とも

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しばらく風景に見とれていました。

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 ようやく、花市の会場になっているトーディの中央広場にたどり着きました。

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 かわいいアヒルたち。植木鉢を置ける飾りものなのですが、自ら花を歩いて届ける宅配屋さんに見えます。

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 ハーブティーや香辛料を扱う店があり、夫はここで、さやごと売られているバニラを購入しました。

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 コンフェッティの専門店が、彩り豊かな花を、コンフェッティで創り上げて、売っているのが、おもしろいなと思いました。

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 階段に飾られた花がとてもきれいです。

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 昼食の時間になったので、店を物色しながら歩いていると、教会の前の庭にも、色とりどりの花たちで、蝶や花が描かれています。

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 昼食にケバブを食べたとき、その店の向こうの広場も、花市の会場になっているのに気づいたので、食後は、この広場を訪ねました。

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 庭がなくても、袋に土を入れて、イチゴやパセリを育てられる、そんなおもしろい袋も売っていました。

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 鳥や虫たちを象った、本物そっくりの飾りもあります。この日、トーディでは、他にも、毎年、春と秋にリッチョーネの花市で出会う店を、いくつも見かけました。さて、この広場で、友人と待ち合わせ、

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一緒に再び、町の中央広場に戻りました。

 最近のウンブリアは、ひどく気温が下がった上に、天気が変わりやすく、天気予報で、「晴れているけれど、午後から雨になる」とか「日中雨が降る」と分かるものの、この雨の時間が予報より早かったり遅かったりするので、洗濯物を干すにも、外出時の服装にも困ってしまいます。この日も、「予想最高気温が13度で寒い」と思って、着込んでトーディに出かけたら、着いたときには、晴天で暑いくらいです。それで、セーターなどを車内に置いて、中心街に向けて、丘を登る途中で、空が曇り出し、友人と出会った頃には、しばしば雨が降り、冷たく強い風が吹きすさんで、寒いくらいでした。まあ、夫たちは、それでもジェラートを食べたのでありました。

 天気予報によると、ペルージャでは、今後も2週間雨の日が続き、5月末から6月1日にかけては、最高気温さえ13度から15度という予報が出ています。正確な天気予報は、2日以上前からはできないそうではありますが、今後、イタリアへの旅行やお出かけを予定されている方は、天気予報を十分に確認して、参考にしてください。もちろん必ずしも当たるとは限らないのではありますが。

参照リンク
- ペルージャおよびイタリア主要観光都市の5日後までの天気予報
↑↑ このページには、イタリアの天気予報サイト、iL Meteo.itの更新情報が、随時反映されます。
- イタリア旅行中の天気予報を調べる
↑↑ 希望の市町村の詳しい天気予報の調べ方を説明。

Todi Fiorita - Mostra mercato di Fiori, Todi 25/5/2013

- Dal parcheggio gratuito abbiamo preso un sentiero. "Forse così possiamo arrivare in centro." ... "Sì, ci siamo arrivati!"

- Grazie all'avventura abbiamo visto un panorama bellissimo e bei angoli che non avevamo mai visitato prima.

- Belli i fiori, simpatiche le oche che portano i fiori :-)

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by milletti_naoko | 2013-05-27 23:51 | Umbria | Trackback | Comments(0)

白鳥がトラジメーノ湖に!

 今日の夕方、トラジメーノ湖畔を通りかかったので、水位を見ようと、パッシンニャーノ(Passignano)に立ち寄り、湖の岸辺を歩くと、

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Famiglia di Cigno sul Lago Trasimeno 26/5/2013

 なんと白鳥の親子がいるではありませんか。

 湖畔の町や島を訪ねて散歩をしよう、水位を見よう、湖畔でピザや魚料理を食べよう、冬に凍ったかもしれない湖を見に行こうと、わたしたちは、毎年、年中通して、何度もトラジメーノ湖を訪ねているのですが、湖に棲息する水鳥は多いものの、白鳥は初めて見ました。夫も、これまでにトラジメーノ湖で白鳥を見かけたことがあるかどうか、覚えていないと言います。

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 「みにくいアヒルの子」の話を思い浮かべつつ、「白鳥の子供たちもかわいいよね。」と言いながら、水草を食べている母子の姿を見守りました。

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 では、父さん白鳥はどこにいるのだろうと思ったら、かなり離れたところで、一羽、毛づくろいに余念がないようであります。

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 わたしたちが水位を見に行き、波が高いので分からぬものの、「-30cm弱かなあ。」などと言いながら再び白鳥のいる岸辺に戻った頃になって、父さん鳥も、ようやく家族の元に、歩み寄って、いえ、泳ぎ寄っていました。

 渡り鳥の白鳥が、南に向かう途中でトラジメーノ湖に立ち寄ったのか、それとも、どこかの家で飼われている白鳥が、ここまでやって来たのか。いずれにせよ、かわいらしい子供たちのいる白鳥の家族を、思いがけずトラジメーノ湖で見ることができて、とてもうれしかったです。

Famiglia di Cigno sul Lago Trasimeno!
Cigni piccini, molto carini :-)

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by milletti_naoko | 2013-05-26 23:04 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(6)

飲まないのんべえ

 イタリア企業が日本企業を接待しての昼食に、通訳として同席したときの話です。

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 日本のお客さんのうち、ビールが飲みたい方が何人いるかを聞かれて、尋ねたあと、「二人です。」とイタリア語で伝えると、「二人だけ? どの二人ですか。ああ…」と、イタリア語で話していたイタリア企業の方の口から、いきなり「のんべえ」という言葉が出たではありませんか。

 実は、前日から共に行動をする中で、日本の方3名のうち、お一人はお酒を飲むのが好きで、一方、別のお一人はアルコールの類はいっさい飲まれないということが、分かっていました。

 「のんべえ」と口にした方が、かつて大学で日本語を勉強したことがあることは知っていたのですが、わたしは驚いて、「のんべえなんて、おもしろい日本語をご存じですね。」と言いました。

 そうして、実は、この方は、日本語で「のんべえ」という言葉を知っていて、それを口にしたのではなく、イタリア語で”Non beve.”と言いかけてやめたため、「のんべえ」と聞こえたのだと分かりました。「(そう言えば、この方は)お酒を飲まない(から、お酒を飲むのは残りの二人ですね。)」と言おうとしたわけですが、3人称単数が主語のとき、「酒・アルコール類を飲む」という動詞bereの活用形はbeveです。「酒を飲まない。」と言うのに、くだけた会話や方言口調では、beveの最後の音節を省略して、”Non be’.”と言うこともあるのですが、それまではすべて、日本のお客さんに対してだけではなく、わたしに対して個人的な場でさえも、非常に改まったイタリア語で話をされていたので、さっとわたしの頭が理解したのは、イタリア語の”Non be’.”ではなく、日本語の「のんべえ」でした。

 「ああ、そうじゃなくて、”Non beve.”(この方は、酒は飲まれないんでしたよね。)と言いかけて、やめたんです。」と聞いて、勘違いだと分かり、そのあとは、日本側もイタリア側も、日本語の「のんべえ」が、イタリア語では「飲まない」という意味だとはおもしろいですねと、盛り上がりました。2杯目の中ジョッキを注文したお客さんに、他のお客さんが、「のんべえですねえ。」と、ほほえみながら言っていました。

 そういうわけで、おいしいに違いないモンテファルコの赤ワインは、わたしも、この日は車を運転して帰らなければいけなかったので、一滴も飲まず(イタリアでは合法でも、日本人としては気になる上、お酒に弱いものですから)、瓶に半分以上もお酒が残ってしまっていました。

 モンテファルコと言えば、2年前に通訳として同行したお客さんが、ウンブリア州のどの宿や店に行っても、モンテファルコの赤ワインを勧められて飲むことになったため、結局、「モンテファルコにも行ってみたい。」という希望が出て、皆で一緒に訪問したことがあります。昼食のあと、レストランから出ると、黒々とした実がたくさんなったオリーブの木があり、興味を持った日本のお客さんが、実を一つ摘んで、口にしたものの、すぐに「ああ、これはまずくて食べられない。」と、渋い顔をされていました。

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 写真は2枚とも、昨年春、夫が属する合唱団と共に、コルチャーノの姉妹都市である、南ドイツのペントリング市を訪問したときの、親善の夕べの写真です。南ドイツでは、レストランでも商店でも、ビールがとにかく安く、時には水より安いことさえあったので、びっくりしました。だからかどうか知りませんが、この会のときも、ドイツ側はもとよりイタリア側も「のんべえ」が大勢いて、にぎやかな楽しい宴となりました。

In giapponese 'Chi ama bere (alcol) e beve molto' si dice 'NOMBEE' e la pronuncia si assomiglia a 'Non be'"... :-)

関連記事へのリンク
- 彩なすブドウ畑
↑↑ 2年前に通訳の仕事で訪ねたモンテファルコの美しいブドウ畑。
- ドイツ親善旅行ご報告

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2013-05-25 23:56 | Inteprete Traduzioni | Trackback | Comments(10)

フランス語、第1地点通過

 昨年2月にフランス語の勉強を始めてから、約1年4か月。

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 今日ようやく、この2冊の入門書を終えることができました。

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 モンテカッシーノへの巡礼中は、荷物にならぬようにとフランス語の学習書はいっさい運ばず、1週間、フランス語から離れました。それでも、一度勉強を中断して、月日が流れてしまうと、後で取り戻すのが大変なのが分かっていましたので、帰宅してから、再び入門書に取り組みました。

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 5月初めには、フランス語の『ABC』は、巻末の単語集が残るばかりになっていて、この単語集を、通訳の仕事での電車移動や待ち時間も利用して、勉強しました。本では、フランス語の基本単語の横に日本語で意味が添えてあります。基本単語を紙で隠して、日本語の意味に該当すると思われるフランス語を、自分で考えて書いてみて、正解ならそれでよし。間違ったら、その基本単語を、3回赤で書き直しました。

 言語の学習というのは、直線的ではなく、らせん的に行うものであり、何もかも完璧に学んでから先に進むのではなく、重要な学習内容は、同じことを違った形で、何度か繰り返し学んでいく中で、徐々に確実に身につけていくのがいいのだ、そんなふうに外国語を教えるべきなのだ。イタリア語教授法を学ぶ中で教わったこういう知識を、自分がフランス語を勉強する際にも活用していて、「たとえフランス語の直説法現在の動詞が今確実に覚えられなくてもいい。これからいろいろな問題に取り組み、音声・読解素材に触れる中で、少しずつ定着していくだろう。」という姿勢でいました。

 イタリア語でも、イタリアに暮らして働きながらイタリア語を自然に身につけていく人を対象とした研究では、移民は初めのうちは、直説法現在を、主語がどうあっても一つの形で適用するという大胆な、けれども何とか通じるイタリア語を話す時期が続きがちで、イタリアでの移住が長くなっても、接続法を正しく習得して、使いきれるのは、こうした移民のごく一部にすぎないという研究結果が出ています。

 一方、わたしはイタリアに留学する前に、日本で、主に入門書・文法書や付属のCD、それから作文・翻訳添削の通信講座、イタリア語の本や映画、音声雑誌、イタリア人の友人とのメールの交換など、さまざまな教材や手段を使って、イタリア語を勉強していました。おかげで、イタリアの語学学校では初めから上級クラスに入ることができ、文法や単語の知識、ヒアリングや読解には、ある程度自信がありましたが、それでも、実際の会話の際に、いちいち考えずに、とんちゃくなしに話ができるようになるまでには、数か月かかりました。単なる頭の中の知識(memoria dichiarativa)から、実際に、ちょうど車を運転するように、無意識にイタリア語を操作できる力(memoria procedurale)に移行するには、イタリア語を使ってみる訓練を重ねる必要があって、それは、車の運転には、学科教習だけではだめで、技能教習・路上教習が不可欠なのと同じです。

 話が横にそれましたが、ですから、『新・リュミエール』の巻末にある動詞活用表は、最初は、単なる参考資料と考えて、勉強するつもりがありませんでした。

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 それが最近は、病院や薬局、郵便局などで待つ時間が多いので、待合室に、『新・リュミエール』を持参して、紙で活用を隠して、一度できちんと言えたらそれでいいけれども、言えなかったら、活用が言えるまで、何度も繰り返し覚えることにしました。待ち時間は、番号の電光掲示板に時々目をやったり、周囲の人の動きを観察する必要もあったりして、本を読むには中断する機会が多すぎます。けれども、一つひとつの動詞の活用について、六つの人称変化を覚えるくらいなら、中断による支障がありません。

 この数日は何かと用事が多くてよく外出するのですが、たとえば正午近くに帰って、午後1時からは昼食のしたくを始めなければいけないというときにも、こういう単純作業であれば、細切れの時間を活用することができます。「一度できちんと言えたら」と言っても、avoirやprendreなど、頻出動詞で、すでに活用が大体頭に入っているものを別にすると、きちんと覚えていなかったので、今見たばかりの動詞の活用や人称変化を、とりあえず、短期記憶に頼って言える程度という場合が、最初のうちはほとんどでした。

 それが続けていくうちに、「現在分詞と直説法半過去は、直説法現在の1人称複数形から作るから、こうかな。」、「接続法現在は、直説法現在の3人称複数形から作られるからこうだろう。」と、語幹の作り方のきまりが頭に入り、活用や変化を知らないものでも、見当がつくようになりました。直説法単純過去と接続法半過去は、最後までこの二つの人称変化を、混同しがちでしたが、頭の中で単純作業を繰り返すうち、この二つの語幹が同じだということは頭に入りました。

 まだ入門書を2冊終えたばかりです。かつてのイタリア語学習をふりかえっても、たとえ文法的には上級と言えるほど知識が習得できても、実際にコミュニケーションや読み書きがきちんとできるまでには時間がかかることは、十分に分かっているのですが、すでにイタリア語を習得した上で、フランス語を学ぶ場合には、語彙や文法の知識はまだまだでも、何となくイタリア語から連想して、こうかなと自分で適当に表現することができ、人の言うことや音声CDの会話や長い説明が、漠然と分かるという利点があります。今回、こうして一通りだけでも、動詞の活用法を見てみて、復習したことで、この「適当」な、「漠然」とした部分を、わずかではあっても、正確化・明瞭化できたのではないかと思います。

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 2冊の入門書の使用法については、『フランス語のABC』は、音声CDもついているので、音声も練習しながらですが、最初のうちは原則として、練習問題だけをノートに書いて、答え合わせをしていました。それが、フランス語は、イタリア語と違って、文字表記と音声の隔たりが大きいために、単語でも動詞の活用でも、やはり書いてみないと、正しいつづりが頭に入らないことが分かり、途中からは、こんなふうに、2冊の文法説明の大切そうな部分を、すべて書き写すようになりました。目で見て、自分の手で書いて、口に出して言ってみる。たとえば、『フランス語のABC』ですでに学習した内容を、『新・リュミエール』でも勉強するときには、活用を紙で隠して、まず覚えているかどうか確認してみる。こういうふうに学習に取り組むことで、単に2冊を読むだけよりは、内容が定着したのではないかと思います。

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 動詞の活用変化は、単純作業なので、待ち時間や細切れの時間は活用しやすいのですが、飽きもしやすく、本当に頭に入っているのかしらという疑問も頭をかすめます。そこで、それまで表に出てきた動詞の活用が、覚えられているかどうかを、時々こちらの問題集を解いて、確認しました。

 フランス語学習を始めたときには、この問題集も少しずつ、該当する文法項目について、勉強していたのですが、たとえば「冠詞」についての練習問題に、まだ習っていない語彙や文法項目が混じっているので難しくて、3分の1ほど勉強しただけで、しばらく脇に置いていたのです。

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 この問題集の活用一覧表では、『新・リュミエール』と違って、頻出する重要な動詞だけについて活用を問い、会話ではあまり用いられないという直説法単純過去(passé simple de l’indicatif)や接続法半過去(imparafait du subjonctif)は、表から除外されています。おかげで、特に大切な動詞や活用を、重点的に復習することができました。

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 これからしばらくは、こちらのイタリア語で書かれた入門書や問題集・会話集、文法のまとめを、勉強していくつもりです。『Francese Corso Completo』は、導入の会話が、第1課からかなり長い上に、語彙も文法事項もてんこもりなので、昨年6月に、第10課まで終えたところで、脇に置いていました。音声も、最近はもっぱら『Bien-dire』のCDばかりを聞いているので、勉強再開と同時に、このCorsoの長い長い会話をたくさん収録したCDも、また聞いてみたいと思っています。日本語で書かれた入門書を2冊終え、『Bien-dire』で耳を鍛え、長い文やインタビューに慣れた今は、以前よりかなり理解できる部分が増えているのではないかと楽しみです。

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 さて、隔月間のフランス発フランス語音声雑誌、、『Bien-dire』も、巡礼に出かけている間に、最新号、5・6月号が届きました。最近は、ばたばたしていることもあって、ながら聞きしかしていませんが、日本語の入門書を終えたことを機に、少しずつでも、『Bien-dire』の精聴の時間を増やしていくつもりでいます。せっかくいい教材を買っていても、聞くだけで安心して、スクリプトで学習できずじまいという経験が、過去に英語でもイタリア語でもあるのですが、今回は、まだまだ入門書を終えたばかりでもあり、この精聴こそ、真の意味で、バランスの取れたフランス語の中級を目指すには欠かせないと思うので、頑張ります。

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 そうして、上記5冊のイタリア人向けのフランス語学習書をすべて終えることができたら、そこで初めて、すでに購入してあるDELF B1対策の問題集に挑戦し、

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 疑問点が出てきたら、すでにはりきって購入してあるこちらの文法書に相談するつもりでいます。

 2013年に、フランス語の学習1000時間を達成しようという目標については、先週末、5月18日の時点で、これまでの学習時間の総計が284時間です。5月は仕事や巡礼、病院めぐりで、前半は学習時間がぐっと減ってしまったのですが、何とか持ち返せるように、努力するつもりでいます。

関連記事へのリンク
- 仏語学習進捗状況 (2013/3/5)
↑↑ 使用中の学習教材について、詳しく説明した記事へのリンクあり。
- 語学検定と言語観、ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR) (2013/4/20)
↑↑ DELFとその対策問題集について。

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by milletti_naoko | 2013-05-24 12:00 | Francia & francese | Trackback | Comments(2)

一年に一度

 大きく美しい花を、年に一度咲かせ、その花が1、2日でしぼんでしまうというサボテンが、我が家の温室にあります。

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 おととしは三つの花が同時に咲いている様子を撮影して、ブログでもご紹介したのですが(下記リンク参照)、花の咲く期間が短いものですから、昨年はうっかり見逃してしまいました。そこで、今年は、おととしの記事で、花の咲く時期が5月下旬と確認し、モンテカッシーノへの巡礼にも、「今年の春は暑いけれど、どうかわたしたちが留守の間に咲いてしまいませんように。」と祈りながら、出かけました。

 最近のペルージャは、雨の日が多くて、気温も下がり、何だか秋か冬のような風情ですが、それでも、毎日、温室に足を運んで、つぼみがふくらんでいく様子を見守っていました。最初の一輪が花を開いたのは、今朝のことです。

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 トゲだらけのサボテンに、こんなにあでやかな美しい花が咲く不思議を思いつつ、残りのつぼみが開く日を楽しみにしています。

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 庭では、ヒヤシンスの花も次々に増え、

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同時に植えた小さな球根も、ようやくつぼみが顔を出しました。

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 テラスでは、ピンクのジャスミンが、ひっそりと花を開いています。

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 サボテンと同じく、温室に育つレモンの木も、白い小さな花とピンクのつぼみでいっぱいで、
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今年は、びっくりするほど、たくさんの実がなりました。

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 ちなみにこちらは、冒頭の花がまだつぼみであった二日前、月曜日に撮影したものです。

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 サルビアの花も咲いていて、花たちが暮らしに彩を添えてくれています。

Firore elegante di cactus.
Appuntamento, solo una volta all'anno per uno o due giorni.
Marita l'attesa.

関連記事へのリンク
- 今君は美しい / Cactus in fiore 2011 (27/5/2011)

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by milletti_naoko | 2013-05-22 23:11 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(6)

瞳の煙と眼科救急診療、ペルージャ

 幸い、目に緊急な対処を必要とする異常はないから、心配する必要はありません。

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 土曜日に眼底検査(esame del fondo oculare)を受けて、眼科医からそう聞ききはしたのですが、発行された診断書には物騒な言葉が並んでいます。

 それに、3月半ばには、ひどく大きい蜘蛛の巣のような模様は、初日に見えただけで、あとは時々小さいしみが、あちこちに見えるくらいだった(下記リンク参照)のに、今回は、先週金曜日の昼過ぎに見え始めた大きな蚊のようなしみが、だんだん大きくなって、土曜の朝には、水にたらした黒いインクがコップの中に広がっているような、黒い細い煙が風にたなびいているような模様になり、そのまま今日まで、大きさがほとんど変わらずにいます。意識して見ると、ごく小さい黒いつぶつぶもたくさん見え続けています。

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 金曜の夕方、明るい戸外で、しみの数が格段に増え、大きくもなっているのに気づき、不安になりました。3月に飛蚊症の診断をしてくれた眼科医が、「今後、しみの数や大きさが急に増えたり、光が見えたり、物がゆがんで見えたりしたら、眼科診療の予約を取るよりも、直接、救急診療を受けるように。」と言ってくれていました。

 その日は帰宅が7時半頃と遅くなったこともあり、「ひょっとしたら、前回のように、目の中で何か動きがあって、一時的に大きい模様が見えるだけかもしれない。」と思って、一晩様子をみることにしました。

 そうして、土曜の朝、前の晩に比べて、しみがさらに大きくなっていたので、救急外来(pronto soccorso)を訪ねることにしました。俗にシルヴェストリーニ(Silvestrini)と呼ばれる、ペルージャ郊外にある大型公立病院、Ospedale Santa Maria della Misericordiaに、24時間体制の救急外来があることは知っていて、わたし自身が、数年前に、隣人の犬にかまれて、手当てを受けたこともあります。ただ、わたしの目の症状が、飛蚊症に収まる範囲のものか、それとも網膜剥離が進行しつつあるのかは、眼科医から眼底検査を受けなければ、分かりません。それで、前日も当日も、インターネットで調べたのですが、結局、シルヴェストリーニ(下注参照)に、眼科専門の救急外来があるか否かさえ分からず、ですから、その診療時間も不明のままでした。

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 土曜日の午後9時頃に、シルヴェストリーニの巨大な総合病院の右手前に建つ救急外来(pronto soccorso)を訪ね、医師か看護士と思われる男性に症状を説明すると、総合病院の病棟内の眼科に行けば、そこで救急診療が受けられると教えてくれました。車を駐車していて、後からやって来た夫に、「何か指示する紙をもらった?」と聞かれ、「何ももらっていない。」と答えて、一緒にシルヴェストリーニ入り口に向かいました。受付で眼科の場所を聞き、廊下がしばしば斜めに交差する、巨大迷路のような病院内を歩き、ようやく目的地に近づくと、ここで初めて、「眼科の(Oculistico)緊急外来(Pronto Soccorso)」という案内が目に入りました。

 受付(accetazione)で番号を受け取ってから、診療室の前に並ぶようにという掲示を見て、午前7時から開いているらしき受付の窓口に並びます。9時20分頃になって、わたしの番が来て、「20番診療室、(私の順番は)9番」という紙を受け取りました。待合室の電光掲示板を見ると、20番診療室では、まだ一人目の患者の診療中です。かなり待つことになるかと思ったら、幸い、10時20分には、「9」という数字が現れ、すぐに診療室に向かいました。

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 そうして、このとき診療室前にある掲示を見て、初めて、シルヴェストリーニの眼科救急診療が、日曜は休みで、月曜から土曜にかけて、午前8時から午後7時まで、診療を行っていることを知りました。こういう情報は、やはりここまで来る前の段階で入手できた方が便利なので、ここに記載しておきます。診療日・時間の下には、時間外や日曜日には、患者は、総合緊急外来(最初にわたしが訪ねたところ)を訪ねるようにと書いてあります。ともあれ、これを読んで、前日の夜に来なくてよかった、そうして、翌日の日曜日まで待たなくてよかったと思いました。

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 診療室に入って、症状を説明し、眼底検査を受けた際、医師の説明にも、手渡された診断書にも、「悪化(degenerazione)」や「網膜の出血(emmoragie retiniche)」という言葉があったので、「網膜はしっかり接着していて、剥離の恐れはない。」と、言われたものの、何だか心配な気持ちは残りました。飛蚊症なので、結局は、症状改善のために出せる薬はないけれども、気休めにと、硝子体を健常化するのに役立つかもしれないという栄養補助剤を処方してくれました。

 さらに、半年後に再び検査を受けるように、もしこれまでとはしみの見え方や数が違ったり、視界がゆがんで見えたりした場合には、今回のように、救急診療を受けるか、あるいは、かかりつけ医に、緊急の診療を要するという通知書をもらって、すぐに眼底検査を受けるようにと言われました。実は3月には後者の手続きを踏んで、金曜にかかりつけ医の通知書をもらって、4日後の翌火曜日に、検査を受けました。今回、救急外来に行ったのは、金曜はわたしのかかりつけ医の診療時間が午前中であるため、かかりつけ医の通知書や予約さえ、翌月曜日まで待たなければいけなかったからでもあります。救急外来の眼科医は、さらに、かかりつけ医を通じて、数日内に眼科診療の予約が取れるようであれば、それで十分だけれども、予約が1週間後にしかできないと言われたら、今回のように、直接救急外来に来るといいと言いました。

 土曜は幸い、9時頃に救急外来を訪ね、診療を受けたあと、11時には25ユーロの診療費の支払いを済ませて、病院を後にすることができました。

 ただ、検査後も安心しきることはできず、薄黒い煙のような、つぶつぶのようなしみが、いつまでも視界に残り、診断の「悪化」、「網膜出血」という言葉が気になって、夫が言うように、私立の眼科医院を訪ねた方がいいかしらと、週末は不安が残りました。

 しみは残るけれど、不安がなくなったのは、月曜の朝、友人でもあるかかりつけ医が、診断書を見て、「心配することは何もないよ。言葉は大げさだけれど、ほら、要するに、いわゆる飛蚊症の具体的説明でしかないんだから。」と、言ってくれたからです。

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 それから、診療所近くの薬局で、土曜に処方された栄養補助剤(integratore alimentare)を購入し、昨日から1日1錠を、水に溶かして飲んでいます。前回処方された栄養補助剤が、硝子体を構成する要素であるコラーゲンなどをそのまま含んでいたのに対し、今回、処方された薬は、ビタミンBや朝鮮人参など、体内でのコラーゲンの生成を促進する成分を含んでいるようです。

 冒頭に掲げたようなしみが、右目の視界にあって、しかもそれが瞳の動きに伴って、ぐるぐると回る上に、白いコンピュータ画面や本、明るい戸外の風景を前にすると目立つこともあって、しばらくコンピュータから遠ざかり、パソコンに向かうときは、インターネットで、飛蚊症や網膜剥離の情報を調べ続けていました。

 この気になるしみが、どうか少なく、小さくなってくれますようにと祈りつつ、もし小さくならなくても、両目で見るときには、汚れたガラスを通して見るように、視界に汚れがあることを、受け容れて、気にしないようにしなければと思っています。幸い、右目を閉じれば、左目では、曇りのない状態で見ることができます。

 人生であるいろんなことも、だれかの思いやりない言動も、くよくよしても仕方ないから、気にしないように。そういう訓練が、少しかげりのある右目の視界を通して、できるのはありがたいことかもしれません。

 「瞳の煙」という題は、飛蚊症とはまったく関係がないのですが、大好きな次の歌も、念頭に置きながらつけました。



下注 シルヴェストリーニ
 わたしの義家族や知人は、皆、この病院をこう呼びますが、本来は、昔同地に建っていた病院の名前のようです。ちなみに、ペルージャのバスターミナルがある広場は、現在ではPiazza Partigianiという名前なのですが、義父母はいまだにPiazza d’Armiと古い名前で呼ぶことも多く、ペルージャ外国人大学のガッレンガ学舎の面する広場、Piazza Fortebraccioに至っては、夫も昔の名前、Piazza Grimanaで呼んでいます。

関連記事へのリンク
- 飛蚊症、mosche volanti

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by milletti_naoko | 2013-05-21 16:49 | Altro | Trackback | Comments(10)

夏野菜の植えつけ

 イタリア各地の風土と食文化に根ざした、従来からある農作物がいつまでも暮らしの中から、食卓の上から姿を消さぬように、大切に守ろう、再び全国に広めていこうなど、さまざまな意図から、こうした作物の種を交換したり、贈ったりしようという会や運動が、イタリア全国にあります。

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 我が家でも、数年前から、こうした種を郵送してもらったり、種の交換会に出かけたりして、こうした種から苗を育て、この苗を畑に植えています。

 たとえば、今年は3月3日に、トラジメーノ湖畔、パッシンニャーノ(Passignano sul Trasimeno)で催された、種の交換会(Scambio Semi)に参加して、

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 こちらのseccagnoというトマトの種などを手に入れました。どんなに畑がからからに乾いていても(secco)、あまり水をやらなくても、ちゃんと育つ品種だそうなので、この名があるのかもしれません。

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 この日、会場となったパンタ・レイ(Panta Rei)は、湖の眺めのすばらしい場所にありました。

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 今年、我が家の畑に、夫が中心になって植えつけた野菜の苗は、こうして手に入れたばかりの種や、すでに数年前に、Associazione Civiltà Contadina(訳すと、「農村文明協会」)から送ってもらった種を、うちで何度か植えて育て、その野菜から取れた種などから、育ったものです。

 苗が育って、植えつけの時期が来たので、先週は、火曜から、畑を耕し、苗を植えつける作業に入りました。

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 先ほど登場した、こちらのseccagnoを始め、トマトの苗が多いのですが、

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 こんなふうに、ズッキーナの苗もあります。いくつか種を植えたのに、一つも芽が出なかったピーマンの品種もありました。

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 トマトの支柱も完成して、一段落したあとは、苗がしっかり育つように、水をやります。実は、この日以来、雨がしばしば降ったので、水やりの心配はないのですが、先日は、ひどい暴風で、支柱が倒れて、支柱を組み直すことになりました。

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 広い畑のうち、大半は、お義父さんが担当しています。最近は、ソラマメもどんどん育っています。

 これから夏に向けて、野菜が育ち、新鮮な夏野菜が食べられる日が来るのが、楽しみです。

Fra qualche mese il nostro orto sarà colorato da diverse verdure estive cresciute dai semi scambiati, regalati o presi da quelle raccolte da noi negli anni precedenti.

Pomodoro seccagno, zucchino early gray, ecc. ecc.

LINK
- Panta Rei - il Marzuolo 2013, incontro itinerante di scambio semi organizzato da Rete Semi Rurali
- Civiltà Contadina - Per la salvaguardia della biodiversità rurale

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by milletti_naoko | 2013-05-19 23:45 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(8)


日本語教師・通訳・翻訳家。元高校国語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより


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Naoko Ishii
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日本語・イタリア語教師、
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