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おいおいアリタリア(追記あり)

 アリタリアのマイレージ・プログラムは、マイル獲得期間が4年間で、この4年の期間のあとは、また、新しくマイルをためていかなければいけません。前年度までの旧プログラムは、マイルの獲得期限は昨年末でしたが、このマイルを使った特典航空券の予約については、期限が今年の6月末になっていました。

 昨年、パリに2週間の語学留学をした際には、ためたマイルだけではパリ行きの航空券は取得できないため、マイルの使用を見合わせました。幸い、昨年末には、ヨーロッパの国を訪ねるのに必要なだけのマイルを獲得することができました。

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 ところが、たまったマイルを特典航空券に変えるために、かけなければいけない電話番号がいつまで経っても通じないという事態が、新聞などでも報じられたように、6月中に相次ぎました。6月末、30日ぎりぎりまで、何度もねばって電話をするという手もあったのでしょうが、6月29日・30日はちょうど土日にあたり、リミニの友人宅を訪ねることになっていたので、29日朝出発の時点で、このマイルを特典航空券に変えることはあきらめていました。ところが、どうせ見ても仕方がないと思ってのぞいたアリタリアのイタリア語版のホームページに、「特典航空券の申請をしたいのに、電話がつながらなくて困っている人が、SOSメールを送れば、後でアリタリアから折り返し電話がある」と書かれているではありませんか。だめもとで、とりあえずこの申請フォームに記入して、送信しておきました。

 6月が終わっても何の連絡もないので、「やっぱりね。」とあきらめていたら、7月半ばになって、アリタリアから、「こちらから電話をします。」というメールが届き、7月23日火曜日の昼に電話があって、「アリタリアですが、SOSメールをいただいた件について、こちらから改めてお電話するのは、いつがいいでしょうか。」と言うではありませんか。驚いて、「特典航空券を申請できる期限はすぎているのではありませんか。」と聞くと、「いえ、まだ大丈夫です。」とのことなので、とりあえず向こうから提示してきた日時のうち、金曜日の朝10時半ということで、話がまとまりました。

 それから、夫とも話をして、もしこの特典航空券が使えるとしたら、どこに行こうかという話になりました。ただ、二人とも行きたいところに行くには、飛行機を使う必要はなく、逆に飛行機で訪ねたいところとなると意見がまとまらず、結局、わたしが、行きたい旅行先・日時の航空券を予約して、もし夫も行きたければ、後から同じ日時に発着する飛行機を予約するということになりました。それで、わたしは、フランスの、車で行くには遠く、山歩きや観光が楽しめて、かついい語学学校がある地方を、旅行の候補として考え、この旅行先や語学学校の情報集めに時間を費やしました。

 金曜の朝には、ようやく行きたい場所の候補が定まり、行くのによさそうな日時も決まりました。ところが、肝心の電話は、いつまで経ってもありませんでした。その日は1日電話を待ったのですが、翌日になって、「とりあえず、この時間にかけますという電話だけかけておいて、後は、かけたけれども、通じませんでしたよ。」と、電話をかけもしないのに言い逃れをするつもりかしらと、このマイルのことはあきらめました。

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 そうして、週末、カステッルッチョに出かけ、午後7時半頃、重いリュックを背負いながら、テントを立てた渓谷へ戻ろうと歩いていると、リュックに入れた携帯電話が鳴り始めたではありませんか。夫がかなり先を歩いていたので、追いつこうと急いでいた上、場所が山あいで、電話がつながりにくいと知っていたためもあって、リュックを下ろして電話を取り出すことはせず、歩き続けていたら、電話が長い間鳴り続けます。リュックを下ろしたときには、すでに遅く、そのとき番号を見て、アリタリアからだとは分かったのですが、金曜の朝かけると言いながら土曜の夜にかけたのだから、また向こうからかかってくるだろうと考えました。

 ところが、月曜の朝、アリタリアから次のようなメールが来ていました。
「こちらから電話しましたが、残念ながら電話がつながりませんでしたので、お客様の方から、7月末までに、ご連絡ください。」
メールの送信日時を見て、、アリタリアの担当者が、電話がつながらなかった直後に、このメールを送ったことが分かりました。

 そこで、結局こうして、同じ時間に皆が、有料の電話番号に電話してつながらず、万一つながってもさんざん待たされて、航空券を手に入れることもできず、電話代だけ払うことになるのでは……

 という疑問が大きいだけではなく、確かに、特典航空券をもらえれば、100ユーロは少なくとも得をすることにはなるけれども、飛行機で旅行をしたり、留学したりするとなると、かなりお金がかかる。今年は、昨年までと違って、夫だけが一人、友人たちとヨガや船での周遊旅行に出かけるということもなかったし、わたしだけが夫を置いて、語学留学をするのは、たとえ2週間でもどうかな

 と思い、昨日昼まで、語学学校の情報を調べはしたのですが、今のところは、今回のマイルは使用をあきらめようと思っています。

 ただ、まだ電話をかけられる期限までには4時間あるので、そのうちどんでん返しがあるかもしれません。

 秋にサン・ティアーゴへの巡礼に行こうという友人がいたり、単発の通訳の仕事もいろいろと打診があったり、そんなこんなで、決まらないということもあるのですが、本当はこれを機に、思い切って行った方かいいのかなと思ったり、その滞在費だけのお金があれば、毎日の暮らしをもう少し豊かにできるぞと思ったり、迷うことが多いのであります。

 2枚目の写真は、昨年6月にパリからローマへ向かう機内から撮影したものです。この日のイタリアは晴天で、イタリア中部のさまざまな湖が、上空からきれいに見えました。(写真に興味のある方は、下記一番下のリンクからご覧ください。)

*追記(2013年8月1日)
 ようやく、「これにて一件落着」と思って、ある意味胸をなで下ろしていたら、昨晩のうちにアリタリアから再びメールが来ていました。

 「有効期限が切れたマイルを使える期限を、SOS Migliaに登録された方に限って、8月31日に延長します。月末になって電話が殺到する前に、コールセンターまでお電話ください。」

 今朝いろいろ調べてみると、最近では、空港使用税と燃料サーチャージの料金がひどく高くて、ヨーロッパ内の空港間でも100ユーロを超える場合が多いようです。特典航空券用に割り当てられる座席は少ない上に、最近はそういう航空券が、アリタリアのサイトで、すべての費用込みで150ユーロほどで買えることも、まれではありません。得るものは少なそうだし、使いにくいこのアリタリアのマイルですが、もし今月中に、2014年6月までに飛行機で行きたい場所が出てきて、それがマイルで行ける範囲であれば、マイルの使用を考えてみるかもしれません。イタリア語で書かれた記事もインターネット上に多くあり、「まったく使えないマイル」、「アリタリア、恥を知れ!」という手ひどい批評が、コメントとしても、マイレージクラブ会員の多くから寄せられています。そうした記事へのリンクも貼っておきますので、興味のある方は、参考までにご覧ください。

Alitalia - Mille Miglia, c'è poco di buono per i soci

- Con 27.400 miglia guadagnati per il programma Mille Miglia 2008-12, avrei avuto il diritto ad un biglietto premio se avessi prenotato il volo entro il 31 giugno 2013. Però come tanti altri, ho fatto molte telefonate invano a giugno.

- A fine mi sono iscritta al sito SOS Miglia, senza credere tanto che qualcuno di Alitalia mi avrebbe chiamato per farmi procurare un biglietto premio.

Sorprendentemente, il 23 luglio una signora di Alitalia mi ha veramente chiamato, ma per fissare un appuntamento di un'altra telefonata in cui si poteva prenotare un volo utilizzando le miglia già scadute. Tuttavia, ho ricevuto nessuna telefonata da Alitalia venerdì, il giorno in cui lei doveva telefonarmi alle 10.30 di mattina. Il giorno dopo, sabato stavo passeggiando tranquillamente a Castelluccio con lo zaino sulle spalle; alle 19.30 d'improvviso è squillato il telefonino, ma non sono riuscita a rispondere in tempo (il cellulare era dentro lo zaino) e lunedì mattina ho trovato una email da Alitalia che mi comunicava: "La informiamo che in data odierna abbiamo provato a contattarLa, purtroppo senza successo, ai recapiti inseriti sul form sosmiglia.alitalia.com. La invitiamo pertanto a rivolgersi entro il 31 Luglio al Servizio SOS Miglia contattando il numero dedicato 06 6585 94 33, a Sua disposizione dal Lunedì al Venerdì dalle 9 alle 20 e Sabato, Domenica e Festivi dalle 9 alle 17"

- Ho riflettuto molto; questo sito SOS è stato creato perché a fine giugno tanti soci non sono riusciti ad ottenere un biglietto premio a causa del malfunzionamento dei sistemi telefonici del call center o dei disservizi intenzionali da parte di Alitalia la quale rubava i soldi dalle tasche dei soci disperati con tariffa telefonica maggiorata spesso senza offrirgli niente in cambio. Sapete bene che cosa succede quando dovete telefonare ad un call center di un'azienda o un uffico pubblico in Italia. Una lunga attesa spesso senza nessun risultato positivo. Sicuramente tutte le telefonate dai soci si sarebbero concentrati negli ultimi giorni di luglio. Inoltre, navigando su Internet, ho scoperto che in questi giorni "le tasse aeroportuali e il supplemento carburante" che bisogna pagare per ottenere un biglietto premio sono assai care e che a volte non c'è molta differenza tra queste tasse da pagare e il prezzo dei biglietti acquistati on line senza usufruire le miglia; addirittura c'è chi avrebbe dovuto pagare di più usufruendo le miglia!!! Così dopo alcuni giorni di riflessioni e di ricerche varie, ho deciso di rinunciare a quel biglietto premio. Dunque non ho telefonato ad Alitalia.

- Finalmente, è arrivata la pace nel mio cuore al proposito? NO. Ieri sera Alitalia mi ha scritto di nuovo: "la informiamo che in via straordinaria abbiamo esteso per lei al prossimo 31 agosto 2013 la scadenza per utilizzare le sue miglia. Potrà chiamare quindi fino a tale data il numero dedicato 06/6585 9433 operativo da lunedì a venerdì dalle 9.00 alle 20.00, sabato e domenica dalle 9.00 alle 17.00 per richiedere i suoi Biglietti Premio." ...... Mi stanno prendendo in giro?

関連記事へのリンク
- アリタリアのマイルでパリへ (16/3/2012)
↑↑ このときは結局、マイルを使わず、246.17ユーロで、航空券を購入しました。当時の領収書を見ると、航空券114.00ユーロ、税金ほか(Tasse e supplementi)127.17ユーロ、手数料(オンライン予約の?)5ユーロとあります。
ということは、もしこのとき特典航空券を取っていたら、足りないマイルを補うのに50ユーロ、税金などはこちら負担なので、127.17ユーロ、手数料5ユーロで、合計182.17ユーロだけ払えばよかったので、66ユーロ分は、少ないですが、マイルを使って、浮かせることができたわけです。でも、このときは、「足りないマイルがあって高くつくから、マイルだけで航空券が手に入るまで待とう」と考えたのでした。
とにかく、この「税金ほか」(空港使用税と燃料サーチャージ)が曲者で、ローマ・パリ間は、早めに安い便を見つければ、すべての費用込みで、150ユーロで航空券が買えることを考えると、この「税金ほか」が高いうちは(5年前にアテネ行きの特典航空券を取ったときは、この税ほかは一人51.69ユーロでした)、ヨーロッパ内の短距離の移動で、無理にマイルを使って特典航空券を取得するメリットはあまりない気がします。
- アルプスを越え (16/6/2012)
- 楽し美し空の旅 / Panorami stupendi visti dall’aereo (16/6/2012)

LINK
- Repubblica.it – Alitalia, proteste utenti “Mille Miglia inutilizzabili” (27/6/2013)
- Girnalettismo Liquida – Alitalia: Mille Miglia e mille sorprese di John B (19/2/2013)
↑↑ アムステルダム・バーリ間の特典航空券を取得するには、一人あたり124.62ユーロを税金などのために払う必要があり、さらに、希望の日時には、特典航空券用の座席がもうなかったため、マイルを特典航空券に使うのはあきらめたという記事。しかも、同じ日にマイルを使わず航空券をオンライン購入すると、金額はすべて込みで一人あたり178.62ユーロ(上記記事中に表示されている航空券の料金は、3人分です。)で、結局、マイル使用・不使用の差額はわずか54ユーロとなっています。
 他のウェブページでも見かけましたが、やはり、アリタリアのマイルは、短・中距離の旅行に使うと、得るものが少ないようです。
- Repubblica.it – Alitalia, proteste utenti “Mille Miglia inutilizzabili” (27/6/2013)
↑↑ このブログの記事とコメントを読むと、アリタリアのマイルの利用は、遠距離でもあまり役に立たないことが多いことが、分かります。まったく困ったものだ。
- davide e conte – Programma Millemiglia Alitalia: conviene ancora? (10/3/2011)
- Il Fatto Quotidiano – La compagnia di bandiera Alimaglia di Achille Saletti (15/7/2013)
- Alitalia – Le Miglia con AlitaliaSpendi Miglia in Voli
↑↑ 上記ページ中、Spendi Miglia in Voliの項の右手にあるRegole(規則)をクリックし、さらに、そのリンク先のページの左側にあるRegoleをクリックすると、現れるページの下方に次のように書いてあります。
 “Le tasse aeroportuali e il supplemento carburante per i biglietti premio sono a carico del socio. Gli importi applicati sono quelli in vigore al momento dell’emissione del biglietto premio e variano in base agli aeroporti di partenza e di destinazione prescelti”
 特典航空券に関わる空港使用税や燃油サーチャージは、マイレージクラブ会員が負担することとし、その金額には、発券時の料金を適用する。
- travelweb360 – Il Blog dedicato ai viaggi – Le tasse aeroportuali e la Carta dei diritti del passeggero (4/2/2013)
- 飛行機に乗って子連れ旅行へ出かけよう - 燃油サーチャージの動向

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2013-07-31 16:15 | Altro | Trackback | Comments(4)

花の海、カステッルッチョ sanpo

 この週末はカステッルッチョで過ごして、山を歩きました。

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Castelluccio di Norcia 28/7/2013

 真っ赤なヒナゲシ(papavero)や空色のヤグルマギク(fiordaliso)が、季節が過ぎようとしているものの、まだ咲いているところが残っていて、花の眺めも楽しむことができました。

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 カステッルッチョの南方に広がる広大な高原、ピアン・グランデ(Pian Grande)は、耕されていない土地もあれば、すでに収穫が終わった畑もあるため、ほぼ一面が緑色なのですが、

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 ごくわずかですが、まだ野の花の色が鮮やかな場所もあって、そのみごとさに感嘆しました。少し前にカステッルッチョを訪ねた友人たちによると、今年は7月の半ばが花の見頃で、初夏に寒い日が続いたためか、花が咲くのが遅かっただけではなく、いろいろな花がいっせいに咲きほこって、それはきれいだったそうです。残念ながら、所構わず花の間に入っては写真を撮る観光客も多いため、畑のあちこちに、「レンズマメを踏みにじらないように」(Non calpestare le lenticchie)という看板が立っています。

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 例年に比べて、花が遅いおかげもあってか、今回は初めて、さやができるほど育ったレンズマメ(piante di lenticchie)を見ることもできました。

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Valle Canatra, Piano Perduto  27/7/2013

 一方、カステッルッチョの北方にある高原、ピアーノ・ペルドゥートでは、四方を高い山に囲まれ、真夏の強い日差しが照りつける時間が短いためか、まだ花盛りのヤグルマギク(fiordaliso)が、谷間を覆っていて、まるで川のように、海のように見えるような場所がいくつかありました。

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 ペルージャからは片道車で2時間半かかる上に、最近は猛暑で、標高1400mの高さでも日中はひどく暑いため、土曜日も日曜日も、山を歩いたのは3、4時間でしたが、それでも、すばらしい見晴らしはもちろん、思いがけず、花がいっぱいに咲いて美しい場所にも、いくつも出会うことができました。いずれまた、このときの散歩の様子を、詳しくご紹介できたらと思っています。

Ancora bellissima la Fioritura di Castelluccio 27-28/7/2013

- Mare, Fiumi celesti di fiordalisi
- Panorami stupendi dalle cime, anche esse ornate dai fiori

関連記事へのリンク / Link per gli articoli correlati
- 花のカステッルッチョ / Castelluccio in fiore (7/5/2011)
- 緑のカステッルッチョ1 / Castelluccio in estate - parte1 (17/7/2012)  
- 緑のカステッルッチョ2 / Castelluccio in estate - parte2 (18/7/2012) 
- 緑のカステッルッチョ3 / Castelluccio in estate - parte3 (19/7/2012) 
- 雪のカステッルッチョ1/ Castelluccio con neve – parte1 (7/1/2012)
- 雪のカステッルッチョ2 / Castelluccio con neve – parte2 (7/1/2012)

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by milletti_naoko | 2013-07-29 16:32 | Umbria | Trackback | Comments(6)

花の形のズッキーニ

 この春、夫がまいた種から育ったズッキーニには、義父母も見たことがないという花の形の実がなっています。

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 昨日の朝、一つだけ収穫したのは、ようやく摘み時、食べ頃らしき大きさに育っている実が、一つだけあったからです。後で測ると、直径9cmでした。

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 夫からは、ふつうのズッキーニと同じように調理したらいい、母さんに聞いてみてと言われていたのですが、義父母は、初めて見る花形のズッキーニを珍しがって、口をそろえて、「これは置き物、飾り物用じゃないの。料理するのはもったいない。」と言います。

 花の形をしている上に、へたまで星の形をしていて、これはきれいと二人に言われて、確かにそのとおりと納得しながら、

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 でも、まだ他にも小さな花形ズッキーニがいくつか育ちつつあることでもあり、料理法を調べてみました。

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 もらった種に、夫が走り書きした名前は、Zucchino Early Grayです。アール・グレイの間違いではないかと思って、植えつけしたときにも、すでに調べてみはしたのですが、この名で検索しても、情報はさっぱり見つかりません。

 思いついて、この名前やズッキーニの品種(varietà di zucchina)などという言葉をキーワードに検索し、さらに検索結果を画像(immagini)にしぼって、現れた画像一覧の中から、手持ちの花形ズッキーニと同じに見える画像をクリックするという作業を繰り返して、ようやくこのズッキーニが、アメリカやフランスではよく食べられる野菜らしく、英語では、Summer, Squash, Patty Pan Squash, Scallop Squashなどと、いろいろな名で呼ばれ、フランス語では、pâtissonと呼ばれることが分かりました。

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 実は、わたしがこうして、ズッキーニについて調べて、レシピを探したのは、先週のことです。旅行前、わたしは実の存在に気がつかなかったのですが、夫は気づいていて、帰宅後初めて畑に行ったときに収穫してきたのですが、そのときには、直径20cm、重さは1kg以上に育っていました。これがズッキーニだよと言う夫に、わたしは最初冗談だと思ったのですが、冗談ではなく、受け取ってみて、ずっしりと重いので、びっくりしました。

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 そのとき調べていたら、「手のひらよりも大きいもの」や「直径が3、4インチ(7.5~10cm)より大きいもの」は、本来の繊細なおいしい味が失われ、皮も食べられないので買わないようにと書いてあるウェブページが見つかりました。今回改めて調べたら、直径2、3インチくらいのうちに食べるようにとも、書かれています。

 いずれにせよ、このズッキーニは育ちすぎで、皮が厚くかたい上に、中では、カボチャのように種が熟しつつあったため、皮も実も取り除き、「育ちすぎると味が落ちる」と説明にあるとおりなのが分かったので、ふつうのズッキーニが育ちすぎたときのように、単独ではなく、他の野菜などと混ぜて使いました。

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 一方、今回は、ちょうどほどよい大きさのときに収穫できたので、味を生かせる、おいしそうなレシピを選んで、料理してみました。選んだのは、フランス料理で前菜として作るという、こちらのレシピです。

- Tavola Mediterranea - Pâtisson Grillés (Grilled Pattypan) with Garlic and Lemon By Farrell Spence (3/8/2012)

 実が一つしかない上、レシピで扱っているよりは、実が大きくなってから収穫したこともあって、ズッキーニは、半分ではなく、0.5センチほどの厚さに切り分けて、グリルで焼きました。レモンの皮のみじん切りとニンニクとオリーブオイルのソースは、レシピでは、ニンニクは色が変わったら取り除き、レモンの皮を入れることになっているのですが、うちの夫はニンニクが好きなので、わたしは最初から、オリーブオイルにみじん切りのニンニクとレモンの皮を入れて、ニンニクの色が変わる直前に火から下ろして、焼き上がったズッキーニの上にふりかけました。

 ニンニクの味が効き、レモンのさわやかな香りもして、そうして、この花の形の味が引き立って、それはそれはおいしかったです。まだ他にも、実が少しずつ育っているので、これからが楽しみです。

Zucchina in forma di fiore.
E' cresciuto dal seme.
Non solo bella, ma anche molto buona :-)


関連記事へのリンク
- 夏野菜の植えつけ
- 姪も野菜も育つ夏

LINK
- Dave’s Garden – Summer Squash, Patty Pan Squash, Scallop Squash, White Bush Scallop
- en.wikipedia - Pattypan squash
- Tavola Mediterranea - Pâtisson Grillés (Grilled Pattypan) with Garlic and Lemon By Farrell Spence (3/8/2012)
- Livestrong.com – How to cook early white bush scallop squash (20/5/2011)
- Chocolate & Zucchini – Roasted Patty Pan Squash and Herbed Chickpeas (11/8/2009)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2013-07-26 23:42 | Gastronomia | Trackback | Comments(16)

月夜の砂漠を思いつつ

 昨晩は、トラジメーノ湖畔のトゥオーロ(Tuoro sul Trasimeno)に、サハラで形成された、砂漠のロック(desert rock)を奏でるというグループ、Terakaftのコンサートを聞きに行きました。

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十五夜はおとといでしたが、昨夜の月も、丸く大きく明るくて、

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会場へと歩いていたら、赤みがかった丸い月が、地平線の向こうから昇るのが見えたので、夫と二人、歓声を上げました。

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La luna che sorge & Lago Trasimeno, Tuoro 23/7/2013 21.02

 この頃は空もまだ明るいため、トラジメーノ湖や湖面に浮かぶミノーレ島(Isola Minore)とマッジョーレ島(Isola Maggiore)も、よく見えました。

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 早めに着いたので、会場近くの公園に並んでいた夜店を訪ね、中心街でジェラートを食べてから、コンサート会場に戻ると、もう会場がいっぱいになっています。

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 コンサートが始まり、最初は松の木の後ろに隠れていた月が、高く昇って顔を出します。初めは、女性が一人、ステージの直前で音楽に合わせて踊っていただけなのですが、演奏者の誘いに応じて、音楽に身を乗せて踊ろうとする人が、次から次へと増えて、最後の方には、聴衆の半分近くが、ステージ前に押しかけて、音楽を全身で楽しんでいました。この頃には、月がさらに高く昇り、トラジメーノ湖が月光に照らされて、再び見えるようになりました。

 時々目を閉じて、月明かりに照らされた果てしなく広がる砂漠と、突然静けさを破って響く音楽と、リズムに合わせて踊る人々や耳を済ませるラクダ、ライオンなどの動物を想像してみました。数年前の夏、ペルージャ外国人大学で、ミラノ万博に参加する予定のアフリカの社会人対象のイタリア語の授業を、教育自習の一環として、参観したことがあります。そのとき、マリの男性が持参して、授業中に見せてくれた、砂漠に点在する集落や競馬ならぬ競ラクダなどの映像を思い出しながら、このマリ出身のグループの音楽を聴いていました。

LINK
- Trasimeno Blues – Terakaft, 23 luglio, Tuoro

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2013-07-24 16:32 | Feste & eventi | Trackback | Comments(4)

姪も野菜も育つ夏

 北イタリアへの旅行前には、畑では、ようやくズッキーニが育ち始め、青いトマトの中に、よくよく探せば、赤いトマトもなんとか見つかるという状況でした。

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 それが、10日ぶりに旅から戻ると、畑には赤いトマトがたくさん実り、

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ズッキーニの花がにぎやかに咲く間には、すくすくとズッキーニが育ち、

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キュウリも日に平均1本ほどは、収穫できるようになりました。イタリアの店に並ぶキュウリは、びっくりするほど胴回りが太いのですが、うちの畑で育つキュウリは、まだ細い、柳腰のうちに摘むことができます。早摘みのキュウリは、見かけも味も日本のキュウリに似ていているので、うれしいです。

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 ピーマンも鈴なりです。まだ小さいピーマンが多く、色が変わってからの方が、苦味が抜けておいしいと思い、一つだけ収穫しました。

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 7月19日金曜日、朝の涼しいうちに畑へ行こうと、通りすがりに義父母にあいさつをすると、学校が夏休み中の姪っ子たちが、到着したばかりでした。トーディの自宅を早朝に出たため、まだひどく眠たそうだった姪たちは(↑↑写真でも、まぶたの周囲が重そうです。)、それでも、わたしが畑に行くというと、ついて来て、一緒に畑を歩いたり、野菜や花を観察したりしました。

 足のサイズがもう、わたしよりも大きくなった二人は、背もどんどん高くなっていて、まだまだわたしの方が高いのですが、近いうちに追い越されそうな気配です。初めて出会ったときは、妹娘のマッダレーナはまだ赤ちゃんで、歩くことも話すこともできず、姉娘のアレッシアもまだ小さくて、昼食後の畑への散歩に、大好きな伯父のルイージと行こうと思っていたら、「なおこも一緒にね。」と言うので、二人きりで行きたかったのにとやきもちを焼いて、怒っていました。あれから9年、二人ともすっかりお嬢さんになりました。

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 レタスの外側の葉は、かたい上に虫に食われているので、鶏にやります。レタスを放り投げたとたん、メンドリたちは我先にと駆け寄ってきて、食べ始めます。

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 こちらが、この日の収穫です。

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 以上はすべて、義父の手がけた野菜たちで、夫が種から育てている夏野菜たちは、トマトもまだ、赤くなるまでには、しばらく待つ必要がありそうです。

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 実はすでに収穫して食べ始めた夫の野菜が一つだけあって、それは、こちらの花形ズッキーニです。ただ、旅行中に育ちすぎて、とんでもない大きさになってから収穫した上、他の実は、食べるにはまだまだ小さいので、この不思議なズッキーニについては、後日の記事でお話しするつもりです。

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 テラスでは、例年同様、ジャスミンの大きな鉢に、朝顔の種をまいたのですが、この日は、今年最初の朝顔の花が咲いていました。

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 4月には、庭に、ピンクや紫の花の種も植えたのですが、最近になってようやく、この花たちが咲き始めています。

 あちらを見ても、こちらを見ても、育ちぶりが楽しみな今日この頃です。

Rosso di pomodori,
Verde di zucche e cetrioli
& Giallo dei loro fiori colorano l'orto e la tavola in estate.

Crescono anche le nostre nipotine, fra un po' saranno più alte di me...

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2013-07-23 15:02 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(4)

トイレの壁を仕上げ中

 この週末は、遠くアドリア海岸はリミニから、フランコがマヌエーラと共に駆けつけて、

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改築中の家のトイレの壁仕上げを手伝ってくれました。友情と優しさにあふれるフランコの後ろから、後光が差しています。

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 フランコが手伝いに来てくれるまでに、二つのトイレの壁の下準備をしておこうと、先週は大忙しでした。先々週に旅行で出かけていたためでもあるのですが、階段の設計図がようやくできあがったので、見に行って踏み板の色を決めたり、何度も塗料販売店に出かけたり、必要なものをそろえて、すぐ色が塗れるように、トイレの壁を白く塗ったりしなければならなかったからです。

 困ったのは、この塗料販売店が、開店して間もないためもあるのでしょうが、塗料の専門知識のない人ばかりだったことです。数週間前に夫が電話で問い合わせたときには、商品を勘違いされ、先週の注文の際には、頼んだ塗料について、担当者がまったく知らず、受け取りの際には、コンピュータが自動で色を配合するはずが言うことを聞かず、夫の促しで、ようやく手作業で色を作り上げるまでに、2時間もかかりました。仕事から帰って、塗料を受け取り次第、日が暮れるまでに作業を終えようと急いでいた夫は、そのために2時間足止めを食らい、壁塗りの下作業が終わって帰宅したのは、午後9時半です。

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 問題はさらに、そうやって手作業で色を配合したために、あらかじめ考えていたのとは、違う色になってしまったことです。本来はかなり淡い、水色と薄緑色の中間のような色を予定していたのが、トルコ石を思わせる、かなり鮮やかな色になってしまいました。

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 トイレの窓が小さくて、暗くなりがちなため、薄い色をと考えていたのですが、鮮やかな水色は、海や川などの水中にいるような印象を与えて、このトイレのシャワー台に予定している小石とも、よく合いそうです。

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 すでに自宅で、このマルモリーノ(marmorino)を使って壁を仕上げた経験のあるフランコと一緒に作業ができて、夫も心強かったと思います。この壁塗りは、しじゅう腕の力を振りしぼって行う必要があるので、体力を消耗する上に、腰や腕の痛みが出て、本当に大変だったようです。

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 水色のトイレの、壁塗りの第1段階が終わり、おやつを食べて休憩したあと、今度は、もう一つの壁塗りに移ります。壁塗りは2度に渡って行う必要があるのですが、2度目に塗り始める前には、壁が乾くまで、12時間以上待つ必要があります。

 もう一つのトイレの色も、ピンクとオレンジ色の中間の淡い色だったはずが、予定よりは際立った色になりました。

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 今朝は、水色のトイレから、二度目かつ最後の壁塗り・仕上げの作業が始まりました。塗料が足りず、鳩用の窓がある辺りは、色が薄くなっています。

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 一度目の壁塗りは、それぞれ約2時間で済んだのに、二度目の塗装は最終的な仕上げでもあるために、朝、水色の壁だけを終えるのに、4時間かかりました。食事で帰宅した男性陣は、食後すぐに、仕事の続きをと、ミジャーナに向かいます。

 前日、仕事が一段落するまでは、皆がおやつ休憩を取らなかったため、持参するアイスクリームがとけすぎぬようにと、今日は夕方を待って、わたしがミジャーナを訪ねると、残念ながら、フランコとマヌエーラは、リミニへの帰途についた後でした。夫が一人で一生懸命作業に励んでいます。

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 こんなふうに、仕上がりが、大理石(marmo)のきめのようなので、こういう塗装方法をマルモリーノ(marmorino)というそうです。

 トイレとシャワー室が兼用のため、水分も多いし、水で濡れるから、タイルを使った方がいいのではないかと、わたしは提案したのですが、夫がマルモリーノで仕上げることに決めたのは、そもそもは、その方が、ずっと安く上がるからだそうです。とてもきれいに仕上がったので、水分で壁の塗装が傷むことがなければ、このマルモリーノにしてよかったなと、今はわたしも思っています。シャワーの水がかかる部分には、また防水用に上から塗装をすることになっています。

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 壁塗りの後、二人でアイスクリームを食べ、片づけをして、ミジャーナを後にしたのは、午後9時頃のことです。空の色と、窓に映った夕焼け空の色が、不思議と、塗り上がったばかりのトイレの壁の色に似ていました。

 フランコ、マヌエーラ、遠くから応援に駆けつけてくれて、どうもありがとう。

 ルイージ、本当にお疲れさま。

Grazie mille, Franco & Manu!
Luigi, hontoo ni otsukaresama.

Domenica sera io, poi dopo anche Paolo e Narcisa, siamo arrivati un po' troppo tardi a Migiana per salutarli, però non tardi per assistere Luigino fino alla fine del lavoro.

関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- 桜と小石とアスパラガス / Pietre per i pavimenti doccia (12/4/2013)
- 春のトイレ日曜大工 / Ragazzi al Lavoro! (6/4/2013)

LINK
- en.wikipedia - Marmorino

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by milletti_naoko | 2013-07-21 23:36 | Altro | Trackback | Comments(6)

日本の平和を賭す選挙

 「昔は虫も殺せない子だった」アムロが、我が身や仲間を守るために、人を殺すことを余儀なくされたのは戦争のためでした。完全悪である敵を、正義の味方が倒すという単純な設定を元に話が繰り広げられがちな当時のロボットアニメの中で、ガンダムは、「完全な悪も完全な善も存在しないこと」、戦争の残酷さを、ごく普通の少年少女や大人たちの立場から描くという意味で、斬新であったのではないかと思います。

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 苦手な相手、嫌いな相手というのはきっと誰にでもいて、そういう人と、やむを得ず交渉をしなければいけない場面というのが、人生で出てくることもあるでしょう。だからと言って、西部劇ではあるまいし、命を賭けて、ナイフや銃で決着をつけるのは道に外れているように、国と国の間で話がつかず、問題が絶えないからといって、武力で解決しようとするのはもっての外で、そういう意味で、国際紛争の解決手段としての戦争を放棄する憲法第9条は、日本が胸をはって誇れるものではないかと思います。

 つい数か月前、実はイタリア憲法にも似た条文があるのを知って驚いたのですが、そのとき、そう言えば、宗教上の自由や男女平等などの、さまざまな市民の自由・平等や権利は、イタリアやフランスなどのヨーロッパ諸国では、市民からの根強い呼びかけによって、戦いによって、ようやく獲得できた権利であるのに対し、日本では、敗戦のあと、アメリカ側の干渉のおかげもあって、得られたものなのだと気づきました。

 戦後の平和で豊かな時代に生まれ育ったため、こうした憲法に規定された自由や権利の価値、戦争の放棄などを、当たり前に、あるいは他から押しつけられたもののように思う風潮があるのかもしれません。今日本では、日本国民の自由や平和が脅かされる状況にあるようだと、遠いイタリアから、母国の動向を、心配しながら見守っています。

 どうか皆さん、日本の国にとって、市民にとって、本当に大切で守るべきものは何かを考えてください。市民の権利が制限されたり、国が戦争に巻き込まれたりすることのないよう、待ったの手をかけることが、今ならできます。

参照リンク
- Die Zeit des Rechts - 憲法学者は自民党改憲案をどう読んだか(追記あり) (2013/7/16)
- 自民党の石破幹事長が、「戦争に行かない人は、死刑にする」と発言(東京新聞) - velvetmorning blog (2013/7/20)
- 非戦を選ぶ国民を死刑にする石破幹事長 – Blog of Sakate (2013/7/13)

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by milletti_naoko | 2013-07-20 16:10 | Giappone | Trackback | Comments(10)

ひなげしの花が描くは

 6月の半ば頃から月末にかけては、色とりどりのヒナゲシ(papavero)の花が次々に咲いて、目を楽しませてくれました。

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 イタリアの道端や麦畑などで出くわす自生のヒナゲシは、どの花も、花びらはオレンジがかった赤、おしべは黒と、同じ色をしています。

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 一方、6月下旬に、庭に咲いたヒナゲシの花は、同じ赤い色をした花の中にも、色や咲き方、模様に、違いが見られました。

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 たとえば、手前の花は、ひときわ深い赤色をしている上に、花びらが幾重にもなっていて、バラの花のようです。

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 このヒナゲシは、赤い花びらのふちが白くなっていますし、

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 こちらは、白いふちがある上に、おしべが黄色です。

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 ピンクの花びらに白いふちがある花もあれば、

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花びらばかりか、めしべの上まえで、鮮やかな桃色をした花も咲いていました。

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 買ったばかりなのに、使い出すとすぐに壊れる耕うん機に業を煮やして、夫が結局は自分で土を耕し、

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花の種をまいたのは、4月13日のことです。

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 種はこちらの「蝶々を呼び寄せる」という種で、写真を見て、花盛りの庭を想像したのですが、どの花も一度に咲くわけではなく、6月にはヒナゲシが、今は別の花たちが咲いているという具合に、長く花を楽しめるものの、花はかなりまばらに咲いています。

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夫が花びらで、こんなふうに絵を描きあげたのは、雨に散ったきれいな花びらに触発されたからです。(下記リンク参照)

 わたしの目には、この花びらは、正解を聞いても夫が意図していたものには見えなかったので、皆さんに「さて何でしょう」と、ブログやツイッターで問いかけたのですが、皆さん、いろいろ個性があり、趣のあるお答えをありがとうございました。ちなみに、わたしが真っ先に思い浮かべたのは、赤や桜色のツツジが咲きほこる庭や山でした。

 実は正解は、

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孔雀の開いた尾だということなのです。尾は開いていませんが、アルト・アーディジェへの旅行中に、ユヴァル城の近くで、孔雀に出会いましたので、その写真を載せておきます。

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 そうでなければ、6月末に見かけた、こちらのアグリトゥリズモの壁画にある孔雀を使おうと考えていました。

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 旅行から戻ってみると、ヒナゲシの花は姿を消し、茎も枯れて、種が熟してきています。来年もきれいなヒナゲシの花を楽しめるように、近いうちに、種を摘むつもりでいます。(摘み方は下記リンク参照)

Dai semi sono cresciuti i papaveri di diverse varietà; rosa, rosso, bianco, contorno bianco - sono belli tutti i fiori :-)

関連記事へのリンク / Link per gli articoli correlati
- さて何でしょう / Che cosa è dipinto dai petali? (1/7/2013)
- 野の花の種摘み / Raccolta dei semi di papavero & fiordaliso (12/6/2013)

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by milletti_naoko | 2013-07-18 19:18 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(6)

南チロル、イタリアアルプスへ

 先週は、7月8日月曜日から7月14日日曜日まで、友人たちと共に、イタリアアルプスのヴェノスタ渓谷(Val Venosta)を訪ねました。イタリアの最北端にある渓谷で、夏でも白雪の残る高峰や湖、緑の高原が美しく、オーストラリア、スイスの2か国との国境付近にあることもあって、映画、『サウンド・オブ・ミュージック』やハイジの世界を、身近に感じることもできました。

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Lago di Resia, Passo Resia (BZ) 9/7/2013 10.53

 今回はいつもの旅仲間のフランコとマヌエーラに加えて、女手一つで子育てをしている友人の愛息子、一人息子のエリーアも一緒で、にぎやかな楽しい旅になりました。

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Igea Marina (RM) 6/7/2013 21.08

 5人とも同じ車で、リミニから北上しようと、わたしたちは土曜日に旅のしたくを終えて、リミニに向かい、週末を海で過ごしました。上の写真の中央で背中を見せているシモーナは、合気道4段で、子供に合気道を教えています。今回の北イタリア行きを決めたのは、シモーナが所属する合気会の合宿講習会が、今年もアルト・アーディジェ(Alto Adige)で開催されたからです。(リンクはこちら)皆で一緒にアパートを借りて、彼女が講習を受けている間、わたしたちは町や山を訪ねて、旅を楽しみました。

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Monte Santa Caterina, Val Senales (BZ) 8/7/2013 14.29

 月曜日は早朝にリミニを出発して、高速道路をひた走りました。おいしい地元料理を昼食にと、セナーレス渓谷に向かい、食事のあとも、こちらの教会や渓谷の他の地を訪ね、

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 後日ゆっくり訪問することを決め、エリーアの希望で、公園でしばらく遊んでから、宿のあるラーチェス郊外に向かいました。

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Sorgente dell’Adige, Passo Resia (BZ) 9/7/2013 11.55

 7月9日火曜日は、ヴェノスタ渓谷の奥へと進み、古代ローマ人が、アルプスを越えるために切り開いた峠、パッソ・レージア(Passo Resia)へ向かい、レージア湖(冒頭の写真)、アーディジェ川の水源、そして、ロイア渓谷(Val di Roia)を訪ねました。泉の水は冷たくて、とてもおいしかったです。

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Pranzo al maso, Val di Fosse (BZ) 10/7/2013 13.40

 7月10日水曜日は、朝はフォッセ渓谷を歩いて、マーゾの料理を楽しみ、

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ArcheoParc Val Senales (BZ) 10/7/2013 16.08

食後は、初日にも訪ねたセナーレス渓谷に戻って、考古学博物館・公園を訪ねました。石を使って火を起こす実演を見たり、自分たちで弓を引いたりして、エリーアも楽しんだのですが、

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このArcheoParcの目玉は、付近の氷河で見つかったアイスマン、エッツィ(Ötzi)です。約5千年前の男性のミイラ自体は、1991年に発見され、今はボルツァーノの博物館に保存されているのですが、この博物館では、死因を知ろうとしてのさまざまな研究の成果や、関連映像、当時の服装や生活習慣、ミイラ発見後の世界各国の新聞記事の切り抜きなどが展示され、エッツィについて詳しく知ることができました。

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Monte Cevedale & Rododendoli, Val Martello (BZ) 11/7/2013 16.34

 7月11日木曜日に訪ねたマルテッロ渓谷は、白雪を頂く緑の山が美しく、水が豊かで、シャクナゲ(rododendro、ツツジ?)を始め、色とりどりの花がたくさん咲いていました。

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Sentiero glacialogico della Val Martello (BZ) 11/7/2013 14.09

 途中から二手に分かれて、フランコたちは直接、山小屋を目指し、わたしたちは、氷河を訪ね歩くトレッキングコースを進みました。険しい岩山を登り、時に雪の上を歩くこともあったのですが、氷河が滝となり川となって勢いよく流れる様子を、間近に見ることができて、感動しました。

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Dal Sentiero panoramico Tiss - Coldorano (BZ) 12/7/2013 10.39

 7月12日金曜日は、朝は、宿のすぐ上にある見晴らしのいいトレッキング・コースを隣町まで歩いて眺めを楽しみ、

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Sentiero di un Waal, Castel Juval - Ciardes (BZ) 12/7/2013 18.53

 夕方は、ユヴァル城の近くまで車で登り、昔の人が、農業に使う水を山の高みから谷底の村まで引くために築いた用水路、Waalに沿って、緑や風景を楽しみながら、チャルデス村に向かって歩きました。

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Gran Zebru, Zebru & Ortles, Val di Solda (BZ) 13/7/2013 12.15

 7月13日土曜日には、まずソルダ渓谷を訪ねました。ソルダの村から、ロープウェー(funivia)で、標高2350mの高みまで一気に登り、それから、山小屋を目指して、時に雪に覆われた山道を登りました。

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Glorenza, Val Venosta (BZ) 13/7/2013 18.00

 帰りに足を伸ばして立ち寄ったグロレンツァは、おとぎ話を思わせるような町並みが広がり、市が立って、にぎわっていました。

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 7月14日日曜日は、アパートの優しい主人夫婦に別れを告げ、アルト・アーディジェを後にして、リミニに向かいました。日曜の晩はリミニの友人宅に泊まったので、ペルージャに帰宅したのは、月曜の早朝です。

 行動力とエネルギーにあふれる友人たちやエリーアのおかげで、にぎやかで充実した旅になりました。記事の更新のない間も、応援クリックをしてくださったお優しい皆さん、ありがとうございます。いつもは、帰宅時にとりあえずごあいさつをして、そのあと、少しずつ旅行の記事を書いていくのですが、1、2日目で旅の記事を中断して、そのままになってしまう例がこれまでに多いので、旅の仲間のためにも、今回は最初から、旅の概要だけでもご紹介しようとはりきってみました。折りを見て、少しずつ、さらに詳しい旅のご報告をしていくつもりですが、実は他にも、書こうと思いながら記事にしていないことがいろいろある上に、これからも、そういう題材が増えていきそうですから、はてさて、どうなりますことやら。

Val Venosta (BZ). Montagne maestose con ghiacciai, neve. Ottimi i piatti del maso. Ötzi, uomo venuto dal ghiacciaio.

Riferimenti bibliografici & web
- ”Le guide Mondadori – Trentino Alto Adige”, Mondadori
- Alto Adige / Südtirol – Val Venosta
- Schnalstal / Val Senales – Vacanze in Alto Adige - HOME
- Archeo Parc val Senales - HOME
- ja.wikipedia - アイスマン, Ötzi
- it.wikipedia - Mummia del Similaun, Ötzi
- ja.wikipedia - シャクナゲ

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2013-07-17 08:37 | Trentino-Alto Adige | Trackback | Comments(8)

一夏の恋~日本語・イタリア語懐メロの元歌はフランス語

 水曜の夜、行きつけのピザ屋で流れ始めた音楽にはっとしました。前奏が終わり、歌が始まります。遠い昔に、きっと何度も聞いたことがあるのでしょう。言語も題名も覚えていないのに、音楽だけはひどく懐かしく、心に迫ってきます。おそらくは、もう何年も聞いたことがなく、存在を忘れていた曲が、ふと聞いたとたんに、こうして心を揺さぶるとは不思議なものです。

 そうして、遠い昔に日本で聞いたこのメロディーが、なんとフランス語で歌われているではありませんか。夫も、「これはかなり古い歌だけれど、ぼくも知っている。」と言います。その晩、家に帰ってから、そして翌日、つまり昨日の朝も、気になっていろいろ調べてみたのですが、昔日本ではやった(原歌が?)フランス語の歌ということと、覚えているメロディー、なんとか聞き取れたフランス語の歌詞だけでは、歌の正体を突き止めることができませんでした。

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Champ de lavande en Provance, France 3/7/2012

 それが昨晩、屋外で上映される映画を一緒に見た友人に、メロディーを歌って聞かせると、すぐにイタリア語版の題名を教えてくれ、さらに持ち合わせていたiPhoneで、フランス語の原歌を調べ、YouTubeで歌も聞かせてくれました。曲調から、ドラマチックで切ない歌という印象があったのですが、歌詞を見ると、この印象ははずれていませんでした。原歌は1972年に、日本語版は1978年に発表されて、日本でも大流行したということなのですが、不思議と、メロディーだけは鮮烈に覚えているのに、歌詞も誰が歌っていたかもまったく記憶にありませんでした。

 さっそく今朝、名曲だと思いつつ何度か聴いた、フランス語の原歌はこちら、ミッシャル・ヒュガン(Michel Fugain)の『Une Belle Histoire』です。(歌詞はこちら



 わたしの記憶に刻みこまれたメロディーは、ほぼ間違いなく日本語版、『Mr.サマータイム』のものだと思います。1978年にサーカスが歌い、その夏、カネボウのキャンペーンソングになって、大流行したそうです。

La versione in giapponese, “Mr. Summer Time”



 一方、友人が教えてくれたイタリア語版の題名は、『Un’estate fa』です。(歌詞はこちら

La versione in italiano, “Un’estate fa” – Franco Califano



 題は、フランス語では、「美しい恋物語」(une belle histoire。ただし、なぜか邦題は「愛の歴史」として知られているそうです。)、イタリア語では「一夏前」(Un’estate fa)となっています。題名や冒頭の言葉、歌詞中の動詞の時制から見ても、フランス語では、夏に芽生え、花開いた美しい恋と、やがて訪れる別れを、恋の発端から別れまでを順に追い、最後に、実はすでに過ぎた話なのだと分かるのに対し、イタリア語では題名からすでに、その恋が過去のものであることが明らかで、歌の初めから、夢のようであった恋物語を思い出し、回想する形で歌っています。日本語では、原歌にある夏の出会いと恋は踏まえつつも、その恋は、本当に愛する人を裏切っての夏の過ちという、異なる状況設定となっています。サーカスの歌声はすばらしいのですが、歌詞が最も美しく、心を打つのは、何と言っても、原歌のフランス語だと、わたし個人としては思います。

  C'est un beau roman, c'est une belle histoire
  C'est une romance d'aujourd'hui

 フランス語では、冒頭で、「それは美しい恋物語だ」と直説法現在(est)で、この夏の恋をとらえているのに対し、

 イタリア語では冒頭から、 

  Un'estate fa, la storia di noi due, era un po' come una favola.

その恋が「一夏前」であったことを明かし、「おとぎ話、夢」(favola)のようであったと、直説法半過去(era)を用いて、過去のこととして、描いています。

 一方、フランス語では、

  Il rentrait chez lui, là-haut vers le brouillard
  Elle descendait dans le midi, le midi
  Ils se sont trouvés au bord du chemin

と、出会う前に二人がそれぞれの目的地に向かい、高速道路を走る様子を、直説法半過去(rentrait、descendai)で語り、ちょうど映画で、二人が移動中の場面をカメラが追うような描写をしたあと、道端での出会いを直説法複合過去(Ils se sont trouvés、イタリア語の近過去に相当)で語っています。恋が芽生え、花となり、やがて訪れる別れを、聞き手が、主人公たちが過ごす時の流れの中で共に体験することができるので、臨場感があり、二人と共に、歌を聞くわたしたちにも、この恋の行方はどうだろうかと不安を感じさせます。

  Ils se sont quittés au bord du matin
  Sur l'autoroute des vacances
  C'était fini le jour de chance
  Ils reprirent alors chacun leur chemin
  Saluèrent la providence en se faisant un signe de la main

  Il rentra chez lui, là-haut vers le brouillard
  Elle est descendue là-bas dans le midi

 二人が別れるところまでは、出来事を直説法複合過去(se sont quittés)で、目の前で起こった、今も心に残る思い出のように語り、最後の最後で、それぞれ別々の道を歩み、恋と決別する場面(reprirent、Saluèrent)だけは、直説法単純過去(イタリア語の遠過去に当たる)で突き放して書いてあって、ここで初めて、この恋物語が、終わりを告げた過去の恋なのだということが分かります。夏の恋の思い出は今も心に迫るけれど、別れは遠いつらい思い出として封印し、客観的にとらえているからかもしれません。

 最後の2行では、冒頭では直説法半過去を使い、北へ、南へとそれぞれ移動中だった二人を描いた同じ表現をそのまま使い、動詞の時制だけ、直説法単純過去と大過去(rentra、est descencue)になっているのが、みごとだと思います。高速道路を走る途中に、道端で芽生えた恋がやがて終わり、同じ動詞の時制だけ最後に変えて、二人がそれぞれ本来目指していた目的地に到着したところで、歌が終わっているからです。

 最初から、この夏の恋を過去のものとして懐かしむイタリア語版と違って、フランス語の方が、二人の若い恋物語の行く末を、歌の流れと共に語っていて、臨場感があります。まだフランス語は勉強中で、さっと読んだだけでは分からない語句もあるし、見当はずれなことを言っているかもしれませんが、歌詞を読んで、こんなふうに思いました。

 ちなみに、歌の中で彼女が向かっているのは南フランスで、それがle midiと表現されています。「正午」や「真昼」を第一義に持つ言葉が、「南仏、南欧」と南部を指すのがおもしろいのですが、これを初めて知ったときは、イタリア語と同じだと思いました。イタリア語でも、「正午、真昼」の意味で使うことが最も多いmezzogiornoは、「南、南部」を指すことがあり、特に、ジャーナリズムではよく「南イタリア」という意味で使われるからです。(この場合しばしば大文字始まりでMezzogiorno)正午は、太陽が最も上に来る、暖かいときで、南は暖かいという共通点があるからかなと考えて、ふとそう言えば、日本でも、かつて、方位や時刻を十二支を使って表していたときは、午(うま)は、正午・真昼の時間帯を指し、かつ、方角としては南を指していたことを思い出しました。この「午(うま)の刻」は、現代日本語にも、「正午・午前・午後」といった言葉の中に残っています。思いがけぬ三つの言語の共通点に気がついて、おもしろいなと感じました。

"Questa musica la conosco tanto bene, ma..."

Avrei sentito la canzone parecchie volte ma tanti tanti anni fa, non ricordavo nemmeno la lingua e le parole. Pure ascoltandola, mi è tornato il ricordo.

Solo ieri ho scoperto il titolo della canzone:
Originale in lingua francese, "Une belle histoire" (1972)

La versione italiana, "Un'estate fa"

La versione GIAPPONESE, "Mr. Summer Time"
- Inizia con le parole inglesi ma il resto della canzone è in giapponese.

Le parole sembrano più belle in quella francese, anche se è molto bella anche la canzone giapponese che ha avuto un grande successo in Giappone nel 1978.

関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- 半過去、イタリア語・フランス語 / Imperfetto & Imparfait
- ラベンダーの里 / Champ de lavande en Provance (7/2012)
- プロヴァンス旅行とサラゴン博物館 / Viaggio in Provenza & Museo e Giardino di Salagon, Mane (7/2012)

LINK
- musiqu.ados.fr – Une Belle Histoire – Michel Fugain
- ja.wikipedia - Mr.サマータイム
- Italianissima – teso canzone – Un’estate fa, Franco Califano
- Chantefable〈歌物語〉 - 美しい物語Une belle histoire

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2013-07-05 13:29 | Film, Libri & Musica | Trackback | Comments(12)


日本語教師・通訳・翻訳家。元高校国語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより


by なおこ

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