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復活祭の1日

 朝、義家族と復活祭の祝いのあいさつを交わし、祝福を受けた復活祭のパンとゆで卵を朝食に食べ、昼食のしたくを少し手伝ってから、アッシジ郊外のサンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会のミサに出かけました。

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Basilica di Santa Maria degli Angeli, Assisi 20/4/2014

 イエス・キリストの復活を祝う大切な祭日だけあって、広い教会内なので、ふだんはどこかには腰を下ろせるのですが、今日はいつもの倍近くの人がミサに参列していて、席には座れずに立っている人が大勢いました。ぎりぎりに到着して、駐車できる場所を探すのに苦労したわたしたちも、遅れて教会に入り、立ってミサに参加しました。

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Basilica di Santa Maria degli Angeli, Assisi 13/4/2014

 先週の日曜日も、やはりこのポルツィウンコラのミサに参加しました。聖週間(Settimana Santa)の初日であり、かつ、この日が枝の主日(Domenica delle Palme)で、祝福されたオリーブの枝を受け取れるということもあって、先週も、今日ほどではないものの、いつもよりも大勢の人がミサに参加していました。そうして、驚いたことに、この日は、ふだんは閉まっている正面中央の扉が開いていました。教会内では撮影が禁止されているため、ふだんは中の写真がご紹介できなかったのですが、そのおかげでこの日は、外から教会内の写真を撮ることができました。

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 この教会が、わたしたちにとっても、聖フランチェスコを慕う人々にとっても特別なのは、聖人が自らの手で、仲間たちと協力して建てた小さな礼拝堂、ポルツィウンコラ礼拝堂(Cappella della Porziuncola)を包むように建てられ、聖人が暮らし、亡くなった場所だからです。一方、アッシジの中心街にある聖フランチェスコ大聖堂は、ジョットのフレスコ画を始め、美しい壁画で飾られ、聖人のお墓はありますが、聖人の死後に、教皇の意向で建てられたものです。

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Roseto 20/4/2014

 ミサの後は、聖フランチェスコが茂みに身を投じて以来、とげがなくなったというバラを見に行きました。手前の低い茂みがそのバラで、まだ花は咲いていません。

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 聖フランチェスコが暮らしていたという部屋も見て、

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出口へと急いでいると、復活祭に関わる場面を模型、プレゼーペで表した展覧会があります。

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 プレゼーペですから、展示はまずは幼子イエスの誕生に始まり、イエスの洗礼の場面が次に続き、

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先週の枝の主日のミサでも読み上げられた、最後の晩餐やイエスの受難、そして死の場面が並んでいます。

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”Gesù è risorto”

 展示の最後には、今日のミサでも読み上げられた、女性たちがイエスの墓を訪ねると、亡骸がなくなっているという場面が描かれています。「イエスが復活したこと」を皆が知るのはこの後の場面なのに、今日読んだくだりでは、この後女性たちから話を聞いた使徒たちも、イエスの遺骸がないことを確認するところで終わっていたのが、何だか不思議で、興味深かったです。今日のミサでは、この場面を読み上げたあと、説教で、イエスの受難と死、そして復活の意義について説明していました。

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 教会前では、マロニエ(ippocastano)の花が、咲き始めたところです。

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 出発前、ペルージャの自宅周辺は霧に覆われ、行きは、アッシジの町もスバージオ山も雲に覆われて、高速道路からはまったく見えなかったのが、ミサが終わると空が晴れ上がり、帰り道には高速道路から、サンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会のクーポラの向こう、スバージオ山の裾野に広がるアッシジの町並みがきれいに見えました。

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 昼食には、姪っ子たちが、うさぎや蝶など、復活祭らしい形のクッキーを、家で作って持って来てくれていました。かわいらしい上に、とてもおいしかったです。大家族での復活祭の昼食は、いつものメニューに、復活祭のパンとカーポコッロの前菜と、セコンドに羊のローストが加わり、デザートの前に、卵形をした大きいチョコレートを贈り、デザートには、鳩の形をしたコロンバというケーキも食べました。

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 姪っ子たちには、義弟夫婦からはバーチ・チョコレートのチョコレート卵、わたしたちからは、キティちゃんのチョコレート卵を贈りました。バーチのチョコの中にはアクセサリー、わたしたちが贈ったチョコレートの中には、キティちゃんグッズが、入っていました。イタリアでは、この数年キティちゃん人気が続いて、姪たちが喜んでくれたので、ほっとしました。

 食後は片づけのあと、久しぶりに姪たちと遊びました。ブリスコラというカードゲームで、わたしは初めて参加したこともあり、姪チームが圧勝し、二人ともそれはうれしそうでした。

Pasqua 2014

- All'andata la città di Assisi e il monte Subasio erano coperti dalle nuvole e non si vedevano, invece dopo la messa sono comparsi e brillava il sole.

- Fino al 27 aprile la Mostra del Presepe Pasquale alla Porziuncola.

- Le nipotine hanno fatto i biscotti molto belli e buoni :-)))

関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- 枝の主日と聖週間 / La Domenica delle Palme e la Settimana Santa (1/4/2012)
- アッシジを歩く1 ~ポルツィウンコラ / Passeggiata ad Assisi1 – Porziuncola (27/4/2011)
- 復活祭2010 / Pasqua 2010 (4/4/2010)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2014-04-20 22:58 | Feste & eventi | Trackback | Comments(10)

蘭が彩るミジャーナの春

 ミジャーナの改築中の家に、鍵屋さんがようやくきちんとした鍵を取りつけてくれたので、昨日の夕方は、鍵を受け取り、かつ説明を聞くために、ミジャーナに出かけました。

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 ミジャーナにもたくさん自生の蘭が咲いているよと、夫からは聞いていたのですが、色とりどりの蘭の花がたくさん咲いているのを見て、びっくりしました。

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 今まさに花が開きつつある、この水玉模様の蘭や

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 「サルの蘭」、orchidea scimmiaは、これまでにもミジャーナのオリーブ園で見かけたことがあったし、

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こういう赤紫色の蘭は、あちこちでよく見かけるのですが、

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ピンクが優しいこんな蘭の花や、冒頭の写真の白い蘭は、初めて見たので、びっくりしました。

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 草の高い野原を歩くと、ところどころに群れをなして咲いている、あるいはひっそりと咲いている蘭が見つかります。まるで色とりどりの衣装をまとった天使たちが、春を、そして、復活祭を祝って、舞い踊っているようです。

Buona Pasqua!

A Migiana sono arrivati tanti angeli vestiti in bianco, rosa e viola :-)))

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2014-04-19 23:16 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(10)

復活祭のパンを三世代で

 卵とチーズをたっぷり使った、ウンブリア伝統の復活祭のパンを、

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今日は三世代が協力して、たくさん作りました。

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 明日、土曜日に教区教会で、祝福を受けたパンは、日曜日、復活祭当日の朝に、やはり祝福を受けたゆで卵とワインと共に、いただきます。マッダレーナが手にしている小さい復活祭のパンは、今晩味見をしたのですが、伝統の優しいおいしい味がしました。

LINK
- 復活祭のパン / Torta di Pasqua (22/4/2011)
↑↑ 材料と作り方 / Come fare la Torta di Pasqua

Questo anno le torte di Pasqua sono ancora più speciali,
perché sono state fatte insieme da tre generazioni!

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2014-04-18 23:32 | Gastronomia | Trackback | Comments(12)

おサルが踊る蘭の花

 手足が細長い小さいサルが、たくさんいるように見えるので、orchidea scimmia(直訳すると「サルの蘭」)と呼ぶんだよと、

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夫に教えてもらった自生の蘭を、今日、今年初めて見つけました。咲いていたのは、仕事の帰りに、バス停から家へと下る長い坂道の道端です。

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 すぐ近くには、まだつぼみの花もありました。

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 この間、坂の上に見つけた蘭も、今が花盛りです。

Ballano le scimmiette cantando la primavera,
elegantemente vestite.
Il primo incontro di questo anno con le orchidee scimmie
lungo la strada verso casa.
Ci chiameranno tante altre orchidee
che fioriranno sul monte Tezio.

関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- 百花繚"蘭" / Orchidee spontanee del Monte Tezio (4/5/2010)
- Fiori fiori asparagi / 蘭の咲く道 (14/4/2014)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2014-04-17 23:14 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(10)

日記で外国語学習

 学校での日本語の授業も4週目に入り、月曜日から、動詞の学習を始めました。休み時間にバールに行っても、生徒さんは、「わたしはジュースを飲みます。石井先生は何を飲みますか。」と、日本語で言えるのが、とてもうれしそうです。

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 来週は、軍外国語学校も、復活祭休みで授業がありません。休みに入る前に、動詞の導入を一通り終えておこうと、今週はやや駆け足で授業を進めています。明日、木曜日の授業では、「~ました/~ません」と、過去形も勉強します。そうして、復活祭休みの宿題として、こちらのプリントに、自分の1日の生活と週末にしたことについて、日本語で書いてくるように言うつもりでいます。1では「~ます」を、2では「~ました」を使い、それぞれ、日頃の生活習慣や週末にしたことを、日本語で表現する練習になります。プリントは、こちらの教科書の課題に、家で一人で取り組みやすいように、わたしの方で、作文に必要な語彙や表現を書き加えたものです。

 このプリントは、基本的には、ペルージャ外国人大学で教えていた頃に毎年使っていたものと同じで、その頃に作った枠組みの、日付やページ数を変え、違う絵を添えているだけです。

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 日本の高校で教えていた頃から、生徒に授業やHRで何か感想を書かせたときは、そのうちのいくつかを、教科通信やHRだよりに載せて紹介していました。外国人大学で教えていた頃は、教えていた学生の人数が少なかったこともあり、提出された宿題を添削し、コメントを添えて返すと共に、その全部あるいは一部を、日本語新聞に載せて、配布していました。自分が書いたものが活字になって、皆に見てもらえると励みになるし、友人たちが自分で調べて使っている言葉は、頭にも入りやすく、自分も頑張ろうという気持ちにつながると考えたからです。

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 中には、漫画やアニメで、すでに日本語を独学で勉強していて、授業では習っていない漢字を、たくさん使っている学生もいます。新聞には、わたしが添削して直した文を載せていますが、毎年、この宿題を集めて添削すると、それぞれの学生の日本語の習得状況がよく分かりました。例年、動詞は、たいていの場合正しく使えているのですが、習ったばかりの助詞、で・に・へ・をなどの間違いが目立ちました。作文の出来具合には個人差が多く、てにをはに、まれに間違いがある程度で、あとはほぼ完璧な文章を書いてくる学生もいれば、まだまだ似ている平仮名や片仮名を混同して、仮名の習得がおぼつかない学生もいます。

 もう約20年も前のことですが、社会人になって英語を再勉強しようと考えたとき、ヒアリングマラソンや実用英検対策の問題集、英語での読書と並行して、しばらくの間だけですが、英語で日記をつけたことがあります。自分の身の回りの物やできごと、日常の行為をどんなふうに言えばいいのか、辞書を調べながら書いて、語彙を増やし、英語で言いたいことを表現する練習ができました。まだそれほどインターネットが普及していない頃で、正しく書けたかどうかも確認できぬまま、それでも、そうして英語で発信する練習ができ、語彙も増えたという意味で、英語力の向上に役立ったのではないかと思います。さらに、自分で文章を書いている、たとえば本で読んだり、耳から入ってきたりする表現も、「ああ、こんなふうに言えるのか」などと、アンテナで感知しやすく、記憶に残りやすくなります。

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 そういうこともあって、4年半前にイタリア語学習メルマガを発行し始めた頃から、日本語の授業で使っている冒頭のプリントを、日本人学習者のイタリア語学習教材としても利用できそうだと、ずっと考えていました。日常生活で行う動作や、手にする食品や物についての語彙が一覧になっているので、イタリア語を勉強している日本の方が、自分の生活習慣や身の回りのできごとを、イタリア語で表現する練習をするのにも、役立つだろうと思っていました。

 特に日本でイタリア語を学習していると、「掃除をする」・「洗濯をする」・「ビスケット」など、日常生活で当たり前に行ったり、目にしたりしているものごとを表現する語彙を学ぶ機会が、なかなかないと思います。そして、名詞から順に説明が始まる入門書を1冊終えなければ、イタリア語で書くことができないような錯覚に陥りやすい気もします。けれども、1か月だけ日本語を学習したイタリアの人が、語彙や学んだことに助けられて、自分の毎日や週末にしたことを、日本語で書けるように、日本人の皆さんも、動詞の直説法現在や名詞の性・数、冠詞の用法と、基本的な語順さえ頭に入っていれば、上の表を使って、自分なりに、1番で指示されているように、毎日の生活習慣をイタリア語で書くことができるはずです。近過去の学習が済んでいれば、2番にあるように、週末にしたことを、イタリア語で語ることもできるはずです。そうやって、イタリア語で日記をつけるための一歩、イタリア語で自分の毎日を語り、書けるための一歩が踏み出せるはずです。

 イタリアの方が、てにをやの使い方や動詞のマス形に手こずる一方、日本の皆さんが文を書き始めてみてとまどうのは、動詞の活用はもとより、冠詞や名詞の単複、使うべき前置詞は何かということではないかと思います。日本の大学や語学学校で、イタリア語を勉強したのに、いざイタリアに留学してみると話せないというのは、文法を学びはしても、その文法を使って、実際に自分で、自分の身の回りのことでいいから表現してみるという訓練ができていないからだと思います。自動車教習所でいくら車のつくりや交通規則を学んでも、路上教習なしでは、運転ができないのと同じことです。教習所と違って、独学なので、だれも添削してくれる人がいないという方もいることでしょう。けども、たとえ先生やインターネットなどで見つけたイタリアの友人に、添削を頼めなくても、間違っていてもいいから、自分が言いたいことを、こんなふうに書いたらいいのではないかと表現し続けること、書くために辞書などを調べることは、勉強になります。作文する際、前置詞や冠詞の使い方については、例文の豊富な小学館の伊和中辞典や- 和伊中辞典が役に立ちます。それに、たとえば、「こういう表現ができるだろうか」と思ったとき、その表現をインターネットで検索して、正しいかどうか確認する目安にすることもできます。ただし、日本語のら抜き表現のように、文法的には間違ったとされている表現が、ネット上に多数見つかる可能性もあることは、意識しておく必要があります。

 イタリア語を学習中の方に、このプリントを作文や日記を書くための手助けとして使っていただければと思って、今回の記事を書いてみました。そんなこと言うのであれば、わたし自身もフランス語で日記を書けばいいのですが、最近はすっかりフランス語の勉強をさぼっている上、毎日日本語でつけていた日記も、もう1か月も書いていません。毎日少しずつ続けることが、大きな力につながります。お互いに頑張りましょう!

Questa settimana si imparano i verbi e il nostro allievo è lieto di esprimersi in giapponese. Avendo imparato i verbi, riesce a dire molte cose!

Questo è il compito per le vacanze pasquali; dopo 4 settimane di lezioni sarà in grado di scrivere in giapponese la sua routine quotidiana e un diario.

LINK
- Manuale di Giapponese

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2014-04-16 22:16 | Insegnare Giapponese | Trackback | Comments(12)

復活祭近し用心バス時刻

 今年は、次の日曜日、4月20日日曜日が復活祭で、イタリアでは翌月曜日も、国民の休日になっています。イタリアの学校では、全国で日付や日数が異なりますが、この2日の祝日前後に、復活祭休みがあります。

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Basilica di Santa Maria degli Angeli, Assisi 13/4/2014

 そのため、市内バスなどでは、4月20日日曜日および翌21日月曜日に、日曜・祝祭日用の(festivo)時刻表が適用され、さらに、学校が復活祭休み中の平日についても、学校があるとき(scolastico)とないとき(non scolastico)で、運行時刻や停留所が異なる場合には、学校がないとき用の(non scolastico)時刻表に従って、バスが運行されますので、十分にご注意ください。今日、利用したバスの運転手さんたちに尋ねると、ペルージャでは、あさって4月17日木曜日から26日土曜日までは、学校が復活祭休みなので、その間の平日は、学校がないとき用の(non scolastico)、そして、復活祭当日と翌月曜日には、日曜・祝日用の(festivo)時刻表に従って、バスが運行されるということです。

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 正確かつ最新の情報は、各地で市内バスを運営する会社やバスの運転手さんに聞いていただきたいのですが、次のリンク先のページに、2013/2014年度のイタリア各州の学校の休みについて、昨年の時点での予定が記されていますので、参考にしてください。ペルージャの場合には、復活祭休みの日程は、このページに書かれている、ウンブリアの学校の休みの予定と一致しています。

- InformazioneScuola.it – Ecco i Calendari Scolastici 2013/2014 di tutte le regioni (27/5/2013)

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dal sito, www.umbriamobilita.it

 たとえば、わたしが仕事の帰りによく利用するこのEのバスは、今週の木曜日には、この学校がないとき用(non scolastico)の時刻表に従って、運行されます。

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dal sito, www.umbriamobilita.it

 一方、時々通勤に使う、このTSのバスは、時刻表にferiale「平日の」という説明がついています。平日、月曜から土曜にかけては、学校があろうと休みだろうと、いつもこの時刻表どおりにバスが来るということです。もちろん、若干の遅れは想定内なのですが、このTSのバスは、ペルージャ中心街と鉄道駅の間だけを行ったり来たりする便利なバスで、走行距離が少ない上に、回り道をしないので、時間にはかなり正確です。中心街から鉄道駅までは、ミニメトロを利用することもできますが、ミニメトロは、中心街からエスカレーターやエレベーターで、かなり下ったところにあるので、ちょうどいい時間に出るバスさえあれば、このTSのバスで、中心街のイタリア広場(Piazza Italia)からペルージャ鉄道駅(Fontivegge)に行った方が、所要時間8分で済むので、早いかもしれません。ただし、日曜・祝日は運休です。

 ペルージャ市内、そして、ウンブリア各地の市内バスや地方電車、トラジメーノ湖の島行きのフェリーは、Umbria Mobilitàによって、運営されています。参考までに、ペルージャ市内バスやトラジメーノ湖のフェリーなどの、現行の時刻表へのリンクを貼っておきます。

Umbria Mobilità ペルージャ・アッシジ市内バス&トラジメーノ湖フェリー時刻表・料金

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Centro storico di Perugia 12/4/2014

- Perugia autobus – orari urbani (10/2/2014-7/6/2014)
- Perugia autobus - tariffe
↑↑ 同じ切符で、ミニメトロやペルージャ市内を走るUmbria Mobilitàの電車も利用できますし、刻印から70分以内であれば、バスから電車・ミニメトロなどに乗り換えることも可能です。(もちろんこの逆や、別のバスへの乗り継ぎも可能です。)

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Lago Trasimeno & Isola Maggiore, Passignano 28/3/2014

- Navigazione Lago Trasimeno orari & tariffe (30/3/2014-21/9/2014)

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Basilica di San Francesco, Assisi 17/4/2011

- Assisi autobus - orari urbani (30/3/2014-7/6/2014)
- Assisi autobus - tariffe
↑↑ アッシジでは、刻印から90分以内であれば、同じ切符でバスを利用することができます。アッシジ鉄道駅からサンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会やアッシジの中心街へ行くには、Cのバスを利用するのですが、平日(feriale)と祝祭日(festivo)で、運行時刻と停車駅が違うので、ご注意ください。Cのバスでは、平日には、リーヴォトルト(Rivotorto)にも行くことができます。

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*ペルージャの市内バスの時刻表には、さらに次のような言葉もありますので、意味を横に添えておきますね。
scolastico da lunedì a venerdì  学校があるときの月曜から金曜まで
scolastico sabato            学校があるときの土曜           
feriale da lunedì a venerdì     平日、ただし月曜から金曜までのみ
           (↑↑ferialeとだけ書いある場合の「平日」は土曜日も含みます。)

***********************************
Bellissimi i Fiori di glicine anche a Santa Maria degli Angeli

Attenzione!

Cambiano gli orari di autobus per le vacanze pasquali,
per esempio a Perugia da giovedì 17 aprile
alcuni pullman seguono gli ORARI NON SCOLASTICI
nei giorni feriali fino a sabato 26 aprile.

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2014-04-15 23:59 | Umbria | Trackback | Comments(6)

蘭の咲く道

 仕事の後、バスでうちに向かい、バス停で降り、これから長い坂道を下って、家に帰ろうと、歩き始めたときのことです。

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 緑の草がいっぱいに茂った歩道に、自生の蘭(orchidea)の花が、いくつか咲いているのに気づきました。

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 数年前、ミニメトロができて以来、バス路線が変更されて、バス停から20分も歩かなければいけなくなったのが残念ですし、こんなふうに、歩道が草だらけなのも、困ったものだと思っていたのですが、おかげで通勤中に、こんなにきれいな蘭の花たちに、思いがけず出会うことができました。

 ふだんは山や水が豊かな緑の多い場所でなければ出会えない花が、交通量の多い道路の近くに咲いていることを、不思議と感じつつ、ありがたく思いました。

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 この坂を下る途中にも、藤(glicine)の花がきれいな家がいくつかあります。

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 テッツィオ山でも見かけた、イタリア語で俗名をlatte di gallina(直訳は「メンドリの乳」)というユリ科の花や、

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鮮やかなレモン色の花も咲いています。

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 このピンクの花には、白く平べったい、薄い大きな硬貨のような実がなるので、moneta del Papa(直訳は「教皇の硬貨」)という俗名があるのだと、お義母さんが教えてくれました。どこから種が飛んでくるのか、うちの畑でも、毎年あちこちに咲いています。

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 さらに坂道を下ると、みごとな藤に飾られた家が、左手にも、そして、

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右手にも見えてきます。

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 どこかの高い山で見かけた野の花や

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美しい花いっぱいの生垣に、目を喜ばせながら坂を下ると、

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やがて花の少ない場所にさしかかりましたが、その代わりに、野生のアスパラガス(asparagi selvatici)が2本も見つかり、収穫しました。

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 うちのお向かいの庭にも、それはきれいな藤の花が咲いています。

 教科書などの荷物が重いのではありますが、坂を歩いて下れてよかったと思いながら、うちに帰りました。

Dopo lavoro prendo l'autobus e dalla fermata
cammino circa 20 minuti fino a casa.
La strada ora è ornata da diversi fiori spontanei e coltivati:
orchidea, glicine, latte di gallina, moneta del papa, timo.
Oggi ho trovato pure due asparagi selvatici!

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2014-04-14 23:51 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(10)

ペルージャ花めぐり1

 土曜の午後は、夫と二人で、ペルージャの中心街を散歩しました。我が家の近所でも、車で走っていても、それはきれいに咲いている藤の花を見かけることが多いので、花のきれいなうちに、ペルージャの町を歩いて、カメラに収めたいねと、しばらく前から言っていたのです。

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 中心街に向かう途中に、早くもみごとな藤を見つけて、車を脇に停めて、さっそく撮影しました。

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Basilica di San Pietro, Perugia 12/4/2014

 こちら、サン・ピエートロ教会は、ペルージャ大学農学部と隣接しています。この農学部にとてもりっぱな藤があると夫が言うので、まずここに足を運んだのですが、残念ながら、土曜で大学が休みだからか、入ることができません。そこで、写真の右手奥に見えるフロントーネ庭園に行ってみることにしました。

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 というのも、庭園は道路をはさんで、教会や、中世植物園を有する農学部の敷地と向かい合っているため、庭園の端を道路沿いに歩けば、藤が見えるかもしれないと考えたからです。

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 夫が足を止め、指差す方向を見ると、大きな滝から水が流れ落ちるように、屋根から壁面を覆いつくして咲いている、みごとな藤の花が見えました。枝越しにしか見えないのが残念ですが、ズームで拡大して、撮影してみました。

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 来た道を引き返すわたしたちを、教会前の道沿いに咲く花が、出迎えてくれます。

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 藤の花を探して、目抜き通りを歩き、大聖堂前の広場まで来ると、懐かしいチンクエチェントが、ずらりと並んでいます。

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 人の多さと、チンクエチェントにも様々な型があることに、びっくりしました。

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 大噴水(Fontana Maggiore)の後ろに見えるプリオーリ宮殿(Palazzo dei Priori)の正面に見える扉から入ったところには、

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Sala dei Notari, Palazzo dei Priori Perugia 5/4/2014

 天井や壁面一面が絵で飾られた広間、Sala dei Notariがあって、講演や会議、コンサートの会場として使われる他、結婚式の会場として利用することもできます。実は、これは、5日にお客さんに同行して広間を訪ねたときに撮影した写真なのですが、5日も、そして昨日も、

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広間での結婚式を控えているらしき花嫁さんと、招待客を見かけました。

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 ジェラートを食べ、花嫁さんを見たあとは、再び、藤の花を探して、小路を歩きます。

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 約10年前の春、わたしがまだ学生で、中心街に住んでいた頃にも、夫とこうして、藤の花を撮影しようと、ペルージャの中心街を散歩したことがあります。その頃の記憶を頼りに、確かこの辺りで、みごとな藤の花を見たはずだと、迷いながら進んで行きます。

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Chiesa di San Francesco al Prato

 坂を下って久しぶりに見た教会の正面も、桜の花を思わせるような美しい色をしています。

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 隣に建つ礼拝堂、

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 Oratorio di San Bernardinoは、正面は、アゴスティーノ・ディ・ドゥッチョの色彩も美しい薄肉彫りで飾られ、ペルージャで初期ルネサンスを代表する傑作と言われています。(つづく)

Passeggiata nel Centro di Perugia in cerca della fioritura di glicine.
Sorpresa! Raduno di Fiat 500, sposa...

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2014-04-13 23:59 | Umbria | Trackback | Comments(13)

エレベーターでうっかり

 日本語では、地面の高さと同じ階が「1階」で、それより一つ上の階が「2階」、さらに上の階が「3階」なのですが、イタリア語では、地面の高さと同じ階、つまり日本語の「1階」に当たる階はpianoterra(構成する語をそれぞれ直訳すると「地面の階」)、そして、そのすぐ上の階がil primo piano(構成する語の直訳は「第1の階」)、さらに上がil secondo piano(第3の階)となります。イギリス英語で、日本で言う「1階」をthe ground floorと呼び、その上の階、つまり日本で言う「2階」がthe first floor、「3階」がthe second floorとなり、日本語とは1階ずつ、階の呼び名がずれるのと同じです。

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 上は、金曜日の日本語の授業の際の板書です。教科書の会話で、ワイン売り場はどこですかと尋ねる客に、店員が「地下1階でございます。」と答える場面がでてきたので、こんな図を書いて、日本語とイタリア語では、階を呼ぶ際の数字がずれることを説明しました。説明しながら、「地下」(イタリア語ではsottoterra)という言葉は、日本語でもイタリア語でも、「地面」(terra)と「下」(sotto)を意味する語を、二つ組み合わせてできていることに気づいて、おもしろいなと思いました。

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Basilica di San Francesco, Assisi 3/4/2014

 さて、ふだんの生活では、イタリア語で話すときは、イタリア語で、日本語で話すときには日本語で考えるのですが、通訳の仕事の際には、この二言語を同時に頭の中で処理しなければいけません。

 4月3日、アッシジでお客さんが滞在するホテルに同行したとき、「イタリア語と日本語では階の呼び方が一つずつずれるので、ご注意ください。」と、お客さんに言いました。フロントで、お客さんの部屋があるのはil secondo pianoだと聞き、荷物を抱えたお客さんと共に、エレベーターに入ります。頭でイタリア語だけで考えていれば、迷いもせずに「2」と書かれたボタンを押したと思います。それが、お客さんに「il secondo pianoというのは、日本語で言う3階のことですよ。」と説明したからか、うっかりして、「3」のボタンを押してしまったのです。il secondo piano、イタリア語で言う「第2の階」は、日本語の「3階」に該当はしますが、エレベーター内のボタンでは、イタリア語の「第2の階」は当然「2」で表されているのに、うっかり日本語とイタリア語を混同してしまったのです。

 しかも、そのとき、冷静な頭で考えれば、もう一度、エレベーターの「2」のボタンを押して、il secondo piano(3階)で下りればよかったのですが、フロントの人の「Il secondo piano!」と言う声に慌てて、荷物を抱えたお客さんと一緒に、エレベーターで着いたil terzo piano(4階)から、階段でil secondo piano(3階)に降りてしまったのです。チェックインを済ませたあとは、昼食を取って休んでいただけたからいいものの、長旅でお疲れのお客さんに、わたしのうっかりで、階段を余分に歩かせてしまって、申しわけなかったです。

Attenzione!

    in giapponese               in italiano

1かい (pronuncia /ikkai/, 'piano uno')  =  pianoterra
2かい (/ni-kai/, 'piano due')        =  primo piano
3かい (/san-kai/, 'piano tre')        =  secondo piano
4かい (/yon-kai/, 'piano quattro')     =  terzo piano

Di solito non mi sbaglio, cioè quando voglio salire al secondo piano con l'ascensore in Italia, penso in italiano e premo il pulsante '2'. Ma il 3 aprile quando ho accompagnato tre signore giapponesi alla loro camera del secondo piano dell'albergo, gli ho spiegato in giapponese che la loro camera si trovava nel '3 kai' e nell'ascensore ho premuto il pulsante '3'!!!

LINK
- Berlitz - THE (FIRST) FLOOR (1)階(アメリカ英語)、(2)階(イギリス英語)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2014-04-12 22:58 | Lingua Italiana | Trackback | Comments(12)

ベネチア・ヴェネツィア

 日本語としては、どちらの表記も正しく、どう書くかは個人の好みと選択に任されています。「ベネチア」が、従来日本語に存在した子音・音節を用い、日本語における呼び名として、長く定着していたのに対し、「ヴェネツィア」は、現地、イタリアにおけるイタリア語での地名、Veneziaの原音に近い表記を試みたものです。

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Venezia 16/3/2014

 イタリアで「ベネチア」と言っても、それがVeneziaのことだと分かってくれるイタリア人は少なかろうと思いつつ、わたしがあえて「ベネチア」と書くのは、「ヴェ」や「ツィ」という見慣れぬ仮名が二つもあると、日本語として、見た目にも響きとしても美しくないと感じるからです。すでに「ベネチア」という呼び名が根づいていたのではという気持ちと、そうして、伝統的な標準イタリア語の発音に従うなら、「ヴェネッツィア」だろうという思いからです。イタリア語で、zの文字で表される/ts/の音は、母音にはさまれると、標準イタリア語の伝統的な発音では、/tsts/と二重子音になります。

 一方、北イタリアでは、従来、二重子音も単子音として発音する傾向があります。現代では、経済的に優位に立つ北イタリアの発音が、マスメディアを通じて浸透し、そのため、かつての標準イタリア語では、文字、z・sci・gn・gliで表される子音が、母音にはさまれている場合は、二重子音となるとされていたのが、現代では、そういう場合にも、単子音として発音する、北イタリア風の発音も、標準語の正しい発音として、受け容れられるようになりました。そこで、従来、標準イタリア語の発音とされてきたヴェネッツィアに加えて、ヴェネツィアという発音も容認されるようになりました。

 服装や靴、掃除の仕方にも、人によって、好みや癖があるように、今回の記事では、わたしがベネチアと表記する理由を、説明しているだけです。冒頭にも述べましたように、どの表記でも、たとえば、ベニスやヴェニスでも、地名表記としては可能なので、表記は一人ひとりが、自由に選べばいいと思っています。今日、あえてこんな記事を書いたのは、外国語としてのイタリア語教育専門家の資格を持ちながら、イタリア語の発音と異なる「ベネチア」という表記を好む理由を、説明する必要を感じていたからです。

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 昨日の日本語の授業で、生徒さんから、「ヴェネツィアやフィレンツェという地名に、教科書に載っていない片仮名を使うのはなぜですか」という質問を受けて、その理由や、外国の地名や外来語の表記の揺れを説明をしたときに、この「ベネチア・ヴェネツィア表記問題」を、思い出したからでもあります。

 そのときは、従来の日本語には存在しない子音や音節を、原音にできるだけ忠実に表記しようとして、こういう仮名が使われるようになったのだと説明しました。そして、たとえば、イタリア語や英語でも、「富士山」や「ふとん」の「ふ」を、fuという自国語に存在する似た音で置き換えて、表記・発音しているように、日本語でも、従来は、/v/・/tsi/のように、日本語の音韻体系に存在しなかった子音や音節は、日本語に見られる似た子音や音節で置き換えていたのが、近年、原音に近い表記を尊重し、好む傾向が見られるようになったのだ、話しました。そして、どちらの表記でもいいとされているけれども、個人的には、従来日本語に存在する仮名で表記をする方が好きですと、付け加えました。

 すると、言語に対する洞察の鋭い生徒さんは、こんなふうに言いました。

 自国語に存在しない音を表記するために、何も、わざわざ新しい仮名まで考えなくても、よさそうな気がします。だって、イタリア語では、地名の原音に近い発音を試みるどころか、LondonはLondra、ParisはParigiと、現地とは違う言葉さえ使って、表現しているじゃありませんか。

 言われてみると、日本は確かに、細かいところまで、正確さ・原音への忠実さにとらわれすぎているような気がします。そう言えば、英語でも、FirenzeはFlorence、VeneziaはVeniceと、現地の呼称とは違う名前で呼んでいます。

 とは言え、たとえばヴィテルボ、ヴィチェンツァなどの町を、ビテルボ、ビチェンツァと書いてしまうと、何だか響きや字面がまぬけな感じがして、こういう地名は、わたしも、ヴィテルボ、ヴィチェンツァと、書いています。結局、わたしも、主義というよりは、主観や好みで、どう書くかを決めているようです。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
1. ベニス 2. ヴェニス 3. ベネチア 4. ヴェネツィア

Tutte e quattro le parole qui sopra indicate significano la stessa cosa.
Potete indovinare?

Sì, tutte indicano la città di Venezia; in queste parole si vedono gli sforzi da parte dei giapponesi per scrivere in giapponese il nome di città il quale contiene alcune consonanti tradizionalmente inesistenti in giapponese.

1 e 2 derivano da 'Venice', mentre 3 e 4 da 'Venezia'. Nel 1 e nel 3 si usa l'alfabeto, ベ la cui pronuncia è /be/, sostituendo 've' con 'be', cioè con la sillaba già esistita nella nostra lingua. Di recente i giapponesi hanno coniato i nuovi alfabeti per rappresentare le sillabe che prima non esistivano: ad es. ヴェ per indicare /ve/, ツィ per /tsi/, perché neanche la sillaba /tsi/ non esistiva tradizionalmente e nel 3 al posto di ツィ si usa l'alfabeto チ la cui pronuncia si assomiglia a quella di 'ci'.

関連記事へのリンク
- ベネチアを歩く (20/3/2014)

参照リンク
- 文部科学省 -外来語の表記 内閣告示第二号 平成3年6月28日
- 文部科学省 - 外来語の表記(答申)(抄) 国語審議会 平成3年2月7日

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2014-04-11 22:53 | Insegnare Giapponese | Trackback | Comments(15)


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