<   2014年 09月 ( 17 )   > この月の画像一覧

コルフィオリートの散歩

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Palude di Colfiorito 20/9/2014

 昨日は、ペルージャの南東、コルフィオリートの湿地帯の周囲を散歩しました。

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 睡蓮の葉が浮かぶ沼の風景がきれいだな、と眺めていると、ひなたぼっこしていたマガモ(germano reale)たちが近づいてきたので、びっくりしました。

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 どうしようと思っていたら、次々に水に下りていきます。少しですが白い睡蓮の花がいくつか咲いていて、光にきらめく水面を見ながら、パリのオランジュリー美術館で見た、モネの大作を思い起こしていました。

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 湿地を干拓してできた畑や昔の建造物を見ながら、州立公園の散歩コースを歩きました。前半は道が分かりやすかったのですが、後半は、耕された畑や生い茂る草木のために、どう通っていいのか分からない道や、通行不可能な道が多くて、歩くのが大変でした。

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 歩き始めてしばらくすると、強風が吹き始めて、時々雷雨がとどろき、空もどんどん曇ってきて、雨が降るかと心配していたのですが、幸い雨に濡れずに散歩を終えることができました。日本のマユミの親戚らしいこちらのberretto del prete(このイタリア語の俗名は「神父の帽子」という意味で、実の形からこの名があるようです)や、野バラの色づく実に、秋を感じることもできて、うれしかったです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2014-09-21 20:14 | Umbria | Trackback | Comments(10)

草花で黄色に彩り染め上げる、草花染めロンドンへ

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 アブルッツォの花染め講座では、染色や草花染めに使う草木や花を求めて、緑の中を歩き、

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そうやって摘んだアブサン(assenzio)を煮込んだ液を使うと、

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Foto di The Eco Print Boutique

布が淡い萌黄色に染まりました。

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Florario d’Abruzzo @ Ostello sul Tratturo, Navelli (AQ) 11-14/8/2014

 一方、細かくちぎったクルミの葉(foglie di noce)を煮込んだ液では、

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布が、クリーム色やベージュに染まります。同じ鍋で同じだけ煮込んだ布でも、その布が絹か、それとも綿か麻かによって、染まる色が違ってくるのも、興味深いです。

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 仕上がりは、染色に使う植物によってだけではなく、布の上に置く草花や葉によっても、違ってきます。

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 これは、布をまず半分に折り、その下半分にだけ花や葉を置いて飾り、もう半分の布を上から重ね、こうして二重になった布を、棒にぐるぐる巻きつけて、染めたものです。同じ黄色い花でも、こんなふうに、エニシダ(ginestra)はほとんど色や形が残らなず、コウヤカミツレやカレープラント(伊elicriso、学名Helichrysum italicumは、鮮やかな黄色で布を彩り、そうして、セント・ジョーンズ・ワート(iperico, erba di San Giovanni)は、色が鮮やかな紺に変わるのが、興味深いです。

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 さびだらけの鉄の棒や板などに巻きつけたものは、鍋から引き上げると、オーブンで焼きすぎた料理のように真っ黒で、なんだか開けるのがおそろしかったのですが、

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 開いてみると、意外ときれいで、皆歓声を上げていました。わたしが開いているのを撮影してくれている映像がありますので、興味のある方はご覧ください。




 ちなみに下の説明にイタリア語で「折り紙の技法」とあるのは、

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 大きい布を小さい鉄の棒に巻きつけるのに、折った布のどの部分も直接植物と接触して、模様がきちんと残るようにしようと考えて、こちらの別の布を使った際に、こんなふうに折り紙の折り方を思い出しながら、布を折ったりしたからです。(仕上がった作品の写真はこちら

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 8月半ばのナヴェッリ村の草花染め講座で、草花染めに使った花たちは、

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Camomilla dei tintori sul Monte Subasio! 7/9/2014

 初秋のスバージオ山にも咲いています。こちらはイタリア語名は、「染め屋のカモミール」を意味するcamomilla dei tintoriです。和名も、コウヤカミツレで、「紺屋(染物屋)のカモミール」を意味するようです。合成染料が生まれるまでは、長い間、染料として使われていた花です。

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 カレープラント(elicriso)もところどころに咲いていて、近くを通るとカレーに似た香りがします。というわけで、散歩をしながら、スバージオ山にも、草花染めに使える花があると分かって、うれしかったです。

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Foto di The Eco Print Boutique

 アブルッツォでの草花染め講座の講師だった先生や、講座の開催に携わったフランチェスカが、現在、草木や花を使って美しく彩った洋服やバッグなどを、ロンドンで開催中のThe Handmade Fairで展示・販売しています。

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Foto di The Eco Print Boutique

 Intrecciの商品はオンラインでも購入できるのですが、色合いの美しさや草花による美しい装飾は、やはり実際に目で見て、手に取ってみてこそ、その美しさが分かるし、自分の好みに合うものも見つかると思います。今日から土曜日にかけて、ロンドンに在住、あるいは旅行中で、興味がおありの方は、ぜひ足を運んでみてください。

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Fiori di Camomilla dei tintori, elicriso -
è bello trovare sul Monte Subasio
i fiori che abbiamo usato per decorare i tessuti nel corso di Eco-Printing
presso lOstello Sul Tratturo di Navelli.
Ora le fantastiche tre, Rosso Di Robbia, Francesca & Rosa del corso
@ The Handmaide Fair a Londra
con bellissimi prodotti di The Eco Print Boutique.
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LINK
- Handmade Fair – Hampton Court Palace 19th-21st September 2014
- Intrecci – The Eco Print Boutique
- 草花で布を彩り染め上げる / Corso di Eco-Printing “Florario d’Abruzzo” (11-14/8/2014)
- スペッロからスバージオ山へ / Passeggiata da Spello verso il Monte Subasio (7/9/2014)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2014-09-19 23:59 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(4)

スペッロからスバージオ山へ

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Spello 7/9/2014

 巡礼に備えて、登り下りの多いトレッキングをしようと、9月7日日曜日は、スペッロ郊外からスバージオ山(Monte Subasio)を登りました。

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 ひたすら山を登り続けると、とても見晴らしのいい場所に出て、初夏に花盛りを迎えるエニシダ(ginestra)の花が、まだたくさん咲いていたので驚きました。秋や冬の風物である野バラの赤い実と、エニシダの黄色い花との取り合わせが、なんとも不思議です。

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 下界を高みから見晴らし、山道を登っていると、何だか空に向かって歩いているようです。

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 一足先に、森に入って歩いていた夫が見つけたテーブルと椅子を利用して、昼食のパニーノを食べました。

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 目的地だった教会、Madonna della Spella(978m)にたどり着いたのは、午後3時過ぎのことでした。

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 三方には、青い山並みがどこまでも連なり、

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 北には、スバージオ山の頂が見えます。ただ、山の静かな教会かと思っていたら、車道が近くを通るために、

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四方の草むらに、水着姿で横たわり、日光浴をしている人が大勢いました。

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 教会は、14世紀に建てられ、1962年に修復されたと書かれています。閉まっていたので、内部は見られませんでした。

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 ほぼ同じ道を通って、スペッロへと引き返します。今年の夏は雨が多く、冷温に比べて気温が低かったためか、なんとまだヒナゲシ(papavero)の花が咲いていました。

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 この枝ぶりの美しい木の幹に、黄色で、Tに似たタウの文字が記されているのは、これが、かつて聖フランチェスコが歩いた道として、巡礼路になっているからです。

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 3年前の4月に、夫たちがこの巡礼路を通ってアッシジを目指したとき、わたしは仕事で参加できなかったのですが、最終日のスペッロ・アッシジ間だけは一緒に歩きました。この道は、そのときにも通った思い出の道でもあります。

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 秋咲きのシクラメン(ciclamino)も、少しずつ咲き始めています。

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 日当たりのいいところには、こちらのかわいらしい花が、あちこちに咲いていて、うれしかったです。

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 眺めも自然もすばらしかったのですが、久しぶりにたくさん歩いて疲れていたので、ようやくスペッロの町並みが見えてきたときには、ほっとしました。

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Passeggiata da Spello alla Madonna della Spella 7/9/2014


- Panorami e fiori bellissimi, ricordo del cammino verso ad Assisi del 2011

Fonte della Bulgarella - sentiero CAI 50 - Fonte Bregno (1028) -------
sentiero CAI 60 - Madonna della Spella (978) - Fonte della Bulgarella
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LINK
- Parchi Regione Umbria – Itinerario SPELLO – MADONNA DELLA SPELLA
↑↑ mappa & spiegazione dell’itinerario / 登山コースの説明と詳しい地図
- アッシジへと歩く旅1 / Passeggiata da Spello ad Assisi – Parte1 (16/4/2011)
↑↑ スペッロから泉、Fonte Bregnoまでは、3年前にも同じ道のりを歩いています。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2014-09-18 23:18 | Umbria | Trackback | Comments(8)

義母の知恵、ベッドシーツのたたみ方

 ベッドシーツの四つの角にあたる部分にゴムが入って、マットレスを手軽にすっぽりと覆うことができるベッドシーツは、シーツを敷くには便利なのですが、きれいにたたむのが難しく、アイロンもかけにくい。

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 それが常々悩みの種だったのですが、先月たまたまお義母さんが、乾いたシーツをたたむのを手伝ってくれたときに、実はこの手のシーツも、知っていれば、きれいにたためる上、アイロンがけも楽になるのだと知りました。ところが、お義母さんが海へ療養に出かけて留守中に、自分ひとりでしてみようと試みたところ、方法をうまく思い出せず、結局義母が帰宅してから、もう一度いっしょにたたんでもらいながら、復習しました。

 忘れないように図入りでメモをし、他の方にも役立つかもしれないので、ブログの記事にしようと、最初は考えたのですが、角のある立体的なシーツや、そのシーツのたたみ方を絵で表すのは思ったより大変です。それで、「ひょっとしたら」と、探してみたら、YouTubeで、義母が教えてくれた、角のあるベッドシーツのたたみ方を披露している映像が見つかりました。



 この映像ではしわしわになってしまっていますが、この方法だと、織り込む角のある部分がごわごわにならず、きれいにきっちりとたたむことができて、あとからアイロンをするのも、とても楽です。

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 さらに、上に来るベッドシーツのカバーも、布団や毛布の上に折り返す部分が一番表面に来るように細く長くたたんでいき、そうやってたたんだあと、その細長くなったシーツの、ベッドの上に表れた部分だけにきれいにアイロンがけをして、あとはこうして小さくたたむと、全体にもほぼきれいにアイロンがかかるし、目に見えるところはきちんと仕上がって、よけいな手間も省けるということです。

 ダブルベッドのシーツなどというものは、日本で使ったことがない上に、たたんだりアイロンがけをしたりするのに特別なこつがあるとは思いもせず、長い間、やりにくいなと思いながら、自分なりの方法で片づけていたので、こうやってお義母さんに教えていただいて、とても助かりました。YouTubeの映像とこうして記事に書いたおかげで、これからは一人でも、うまくたたむことができそうです。どなたかのお役に立てばよろしいのですが。

*追記(9月19日)
 すずさんのコメントのおかげで、このシーツが「ボックスシーツ」と呼ばれていることが分かり、そうして、このたたみ方を日本語で説明したページや映像もあることが分かりましたので、リンクを追加しておきます。

- AllAbout暮らし - ボックスシーツを上手にたたむ方法

 

COME SI PIEGA UN LENZUOLO CON ANGOLI?

- Non riuscivo a piegarlo bene, di conseguenza facevo fatica a stirarlo,
ma il mese scorso quando mia suocera mi ha aiutato a piegare le lenzuola,
mi ha insegnato un segreto per piegare bene un lenzuolo con angoli.
Ieri le ho chiesto di nuovo aiuto ma dopo ho trovato un filmato di YouTube
che spiega come si fa, quindi d'ora in poi riuscirò a fare anche da sola.

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2014-09-17 22:30 | Altro | Trackback | Comments(10)

七色の湖で文通まつり

 9月13日土曜日も、前日同様、トラジメーノ湖(Lago Trasimeno)の東に位置するモンテ・デル・ラーゴ村で開催されていた文通フェスティバル(Festival delle Corrispondenze)を訪ねました。

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Tramonto sul Trasimeno, Monte del Lago 13/9/2014 19.23

 午後6時半だったからのはずのStorie d’amore tra scorci e ville di Monte del Lagoという催しに参加して、村の館を訪ね歩きながら、遠い昔の恋物語を聞こうと考えたからです。

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18.15

 夫は駐車場からすぐに会場に向かいましたが、わたしはせっかくだからと、しばらく青い美しい湖の眺めと撮影を楽しみました。

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Archivi pubblici e private
Per un progetto di valorizzazione delle corrispondenze in essi conservate

 館、Villa Aganoorに着くと、公立・私立の図書館や資料館が所蔵する手紙などの通信文を、どう有効に活用していくかという催しが、かなり遅れて、ようやく始まったところでした。

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 わたしたちが参加を希望していた散歩の出発地点であった広場、Piazza Sant’Andrea広場でも、散歩の案内はなく、コンサートが行われていました。モンテ・デル・ラーゴ村をかつて生きた人々が交わした手紙を通して、その友情を語る、Una grande amicizia tra mondanità politica e cultura dalle lettere di Vittoria Aganoor e Guido Pompilij ai marchesi Isabella e Giacinto Guglielmi (1893-1910)の説明が終わり、その一環として、当時のオペラ・アリアを、Amicincantoが、美しい歌声で聴かせてくれていたのです。

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Chiesa di S.Andrea 19.05

 7時頃になって、コンサートの最中に夫から手招きがあり、待っていた解説つきの散歩が始まったらしいことを知りました。教会に入ると、もう説明が始まっています。前夜からこのフレスコ画に興味があったので、説明を楽しみにしていたら、所属する会、Italia Nostraについて紹介する前置きが冗長です。コンサート会場でマイクを持って話す声が邪魔になって、聞き取りにくく、いよいよフレスコ画の説明に入るかと思えば、先ほどから後ろで早く終えるようにとせき立てていた、この後村の案内をする女性が、強引に説明を中断してしまいました。

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19.10

 コンサートの最中だからということもあってか、説明もなく、ただ例の強引な女性のあとについて、皆がぞろぞろと村を歩いて行きます。歩きながら、こんなふうに家と家の間に見えるトラジメーノ湖が美しいので、

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19.12

皆が立ち止まっては、撮影をしています。

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19.14

 夫はガイドについて行きましたが、わたしはかつて見たことのない美しい夕焼けを眺めることに決めました。駆け足で、湖が一面に見えるところに着いたときには、夕日が雲に隠れていましたが、すぐにほんの少し下から顔を出しただけで、湖が水色から、ピンク、オレンジ色と色彩が変わっていきます。

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19.24

少しずつ人が集まりにぎやかになる中、太陽を見送りました。

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 いつからか夫もそばにいて、一緒に美しい夕焼けの空と湖を眺めています。ガイドは相変わらずひどく急いでいて、バールに行って少し創業の様子を説明したあと、「早く行かないと、食べるものも飲み物もなくなってしまう」と、駆け足で下って行ってしまったようです。

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19.28

 サン・マリアーノから、先生、professoressa Bizzarriに率いられて来ていた学校、dell'Istituto comprensivo "B. Bonfigli"の生徒たちが、ガイドの指示に従って演奏するはずだったのに、さっさと行かれてしまって、先生が、「だれのために演奏したらいいの」と途方に暮れています。夫が「ぼくたちがいるじゃありませんか。」と言うと、わたしたちをはじめ、湖を眺めるためにまだ残っていた大勢のために、湖の美しい夕景を背に、モーツァルトの曲を奏でてくれました。

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 演奏後、さらに歩くとギターの演奏があるというので、トラジメーノ湖の眺めを楽しみながら、階段を下ります。

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19.58

 湖畔で、手紙の朗読や音楽を聴きながら、食前酒などの飲み物やクロスティーニが振る舞われていたのですが、人数に比べて、クロスティーニの量が圧倒的に少ないので、わたしたちはあとで、村祭りの食事会場で食べることにして、いつまでもいつまでも湖を眺めていました。

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 わたしは知らなかったのですが、もともとこのモンテ・デル・ラーゴ村では、湖畔一、人気のある食事のおいしい村祭りがあったのが、今年になって10年ぶりに、2年目の文通フェスティバルが催される機会に、夕食に、この人気の食事を提供することになったそうです。

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20.01

 小さな村である上、文学や歴史をテーマとする祭りであることもあって、前日金曜日は、このおいしい食事を、ゆっくり楽しむことができたのですが、土曜の晩会場に行くと、とんでもない行列ができていて、しかもテーブルもすぐにいっぱいです。ウンブリアでは夏・秋の村祭りはとかく食事目当てに訪ねる人が多く、祭りを行う側もおいしいものでの集客をねらっていて、特に週末はとんでもない混雑になることが多いのですが、ここもかと驚いて、本当はこの後、まだ興味深い催しがあったのですが、うちに帰って食事をすることにしました。


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Colori del Lago Trasimeno al tramonto, Musica, Storia & Gastronomia

nel Festival delle Corrispondenze, Monte del Lago, Magione (PG)

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LINK
- TI AMO ~いつも恋文ヤーコポ・フォー / Eleonora Albanese & Jacopo Fo @Festival delle Corrispondenze, Monte del Lago (12/9/2014)
- Fresco di Web - #CorrispondenzeFest: dall’archivio fino al tweet (12/9/2014)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2014-09-16 15:55 | Umbria | Trackback | Comments(12)

ペルージャ外国人大学・イタリア留学情報

 質問を受けることが多いので、役に立ちそうなリンクを挙げ、簡単に説明を添えておきます。

ぺルージャ外国人大学のイタリア語・イタリア文化コース

・ペルージャ外国人大学(Università per Stranieri di Perugia)のサイト

- Corsi di Lingua e Cultura Italiana
↑↑ 「イタリア語・イタリア文化コース」について、8か国語で説明した詳しい小冊子のPDF版へのリンクなど、コースについての情報や、問い合わせ先の電話番号・メールアドレスあり。

- ペルージャ外国人大学 イタリア語・イタリア文化コース 日本語による詳細説明 (PDF、23ページ)

- Calendario Didattico
↑↑ それぞれのコースについて、開始日・終了日・試験の日程および休校の日が記されています。Corsi Ordinari、Corsi Straordinali、Corsi Intensiviは、それぞれ普通コース、特別コース、(夏季の1か月の)集中コースです。そして、trimestrali、semestrali、mensiliはそれぞれ「3か月コース」、「6か月コース」、「1か月コース」を意味するイタリア語の複数形です。各レベルで普通コースの授業修了に要する月数が異なりますので、詳しくは「日本語による詳細説明」をご覧ください。

・コース開始前に、レベル分けのための試験(test d’ingresso)が行われ、普通コースの修了後には、筆記(scritto)と口頭(orale)による試験(esami)があって、この修了試験に合格すると、ヨーロッパ共通言語基準(QCER)の該当レベルに相当するイタリア語知識習得証明書が交付されます。(全授業の70%以上への出席が必要。)上記リンク先には、こうした試験の日程も書かれています。

・1か月・2か月の集中コースについては、コースの成立のために、各レベルについて、それぞれ最低10名以上、30名以上の受講希望者が必要です。日本語の説明に、「夏季には、全レベルを通じて1ヶ月の集中コースが開講されます。」とあり、この7月・8月・9月の授業については、人数に達しても達しなくても行われるかどうかは、記載からははっきり分かりませんので、詳しくは大学側にお問い合わせください。

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- ペルージャ外国人大学への入学手続き (イタリア語) (イタリア語)
- ペルージャ外国人大学への入学手続き (英語)

↑↑ コース開始の少なくとも1か月前までに、予備入学(preiscrizione)の手続きを完了させておく必要があります。予備入学には、予備入学申込書(domanda di preiscrizione、書式はこちら)と授業料の支払い証明書を、郵便、メールあるいはファックスで送る必要があります。外国人大学側は、授業料の振込みを確認して、申込書に記載された住所あてに、予備入学証明書(certificato di preiscrizione)を送り、この予備入学証明書が、実際に外国人大学で受講手続きをするために、他の必要書類や写真と共に必要になります。

ペルージャでの宿探し

 ペルージャで滞在する宿については、外国人大学のサイトには次の宿探しサイトのリンクがあります。

- Cerc@lloggio umbria. Facile Sicuro Etico

 一方、わたしがペルージャで留学生活を始めた2002年に、外国人大学がサイトで留学生に勧めていたのはAtena Serviceという業者で、わたしもこの業者を通じて、半年のホームステイ先を見つけてもらい、手数料は若干高いものの、サービスが迅速・確実で、見つかる物件も安心できるものだろうということで、助かりました。今は、住所や名前が変わって、Perugia Student Livingという名になっていますが、相変わらず、世界各国からペルージャを訪ねる留学生を中心に、ペルージャの宿を紹介し、好評を得ているようですので、そのサイトの関連ページへのリンクを挙げておきます。

- Perugia Student Living – Soluzione Abitative (イタリア語)
- Perugia Student Living – Housing Solution

 今でこそ、ペルージャ外国人大学は、自ら運営にも関わっているCerc@lloggio umbriaを推奨していますが、数年前までは、このPerugia Student Livingを勧め続けていました。

 ちなみに、ペルージャでの宿探しや外国人大学での留学情報については、次の掲示板も参考になるはずです。

- 新 ペルージャ外国人大学 留学生活情報

 宿については、個人の好みや暮らし方によって、同じ宿でも、この場所や設備・同居人が最高だという人もいれば、気に入らないという人もいるでしょう。特に長期の留学の場合は、最初は業者に頼んでおいて、あとはこうしたオンライン掲示板や、大学自体の掲示板に貼られている下宿人探しの広告、クラスメートや友達の紹介で、実際にいろんな宿に自分で足を運んで、設備などをしっかり見て、他の人と同居するアパートであれば、どんな同居人がいて、アパートはどんなふうに使っているかを確かめて、引越し先を決めるのがいいのではないかと、個人的には思います。

 ホームステイについては、イタリアでは、経済的にやりくりが苦しいために、下宿人を置くという形で、留学生を受け入れている場合も多く、当たりはずれもあるのでしょうが、わたし自身、1年間はホームステイを経験したのですが(ウルバーニアで半年、ペルージャで半年)、ホームステイでよかったと思ったのは、そうして滞在した3家族のうち、ウルバーニアの一家族だけでした。

イタリア留学

 わたし自身がずいぶん前にですが、書いたこちらの文章や

- イタリアでの留学・旅行をお考えの方へ ~現代イタリアの抱える問題点、留学・旅行に役立つ本

 公の機関が出しているような次の情報が参考になると思います。 

- 独立行政法人 日本学生支援機構 - イタリア語研修の手引き
↑↑ 学校選択のポイントや留学手続きの流れ(タイムスケジュール)などを、簡潔に分かりやすく説明してあります。

- イタリア文化会館 東京 - イタリアで学ぶ
↑↑ イタリアの大学・美術学院・音楽院・各種学校等についての教育情報、留学手続きについて、詳細な情報があります。

留学フェア

・2014年海外留学フェア(詳しくはこちら
2014年9月27日(土) 、会場 東京国際交流館 プラザ平成26年9月15日
各国・地域等留学相談ブースには、イタリアの相談ブースもあります。

・イタリア留学フェア2014(詳しくはこちら
2014年11月7日(金)・8日(土) 、東京、イタリア文化会館

 わたしも留学前に、京都で開かれていたイタリア留学の説明会に参加したことがあります。他にも、日本各地でさまざまなイタリア留学に関する説明会が行われているようですので、留学を心に決めた方は、ぜひ足を運んでみるといいと思います。

あとがき

 時々、ペルージャに留学を希望されている方や、お子さんがペルージャに留学予定という方から質問があって、できる範囲でお返事はしています。ただし、わたし自身がペルージャ外国人大学の語学・文化講座に留学したのは2002年9月からの1年間だけで、もう12年経っているため、事情も変わっているでしょうし、確信を持って答えかねます。確実な情報を得るためには、ご自身で、外国人大学のサイトや、掲示板などで調べたり、直接問い合わせたりしてみてください。

Corso di Lingua e Cultura Italiana @ Università per Stranieri di Perugia

- Poiché i miei connazionali mi chiedono spesso le informazioni sui corsi e sull'alloggio a Perugia, qui sopra ne ho elencato i link utili e aggiunto le spiegazioni in lingua giapponese.

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2014-09-15 12:01 | Altro | Trackback | Comments(21)

TI AMO ~いつも恋文ヤーコポ・フォー

 子供を迎えに行くから、仕事で遠出するからと、外出してすれ違うときなど、奥さんにいつもいつも、「君を愛しているよ」と書き、しばしば絵を添え、時には本格的に絵を描きもして、結婚から19年経つ今も、日々恋文を書き続けている。

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Lettere d’amore di Jacopo Fo

 写真は、ヤーコポ・フォーが、そうやって、奥さんのエレオノーラ・アルバネーセに贈った、単なる書き置きにとどまらない恋文を撮影したものです。

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Festival delle Corrispondenze, Monte del Lago 12/9/2014

 恋をしている状態というのは、単に心だけではなくて、身体全体に変化を及ぼすもので、出会った頃、彼女と一緒だったからというだけで、客観的に見てとんでもなくまずいはずのピザさえ、極上の味がした。人間にとってこんなに大切なことなのに、学校では、恋をしたらどう行動したらいいか、まったく教えない。

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Jacopo Fo & Eleonora Albanese

 作家、俳優など多彩な仕事を手がけ、アルカトラツ(Alcatraz)の活動で知られるヤーコポ・フォーが、隣に座る奥さんと共に、こうして二人の出会いや愛、恋文について語り、奥さんが、そうやって受け取った手紙のいくつかを読み上げたのは、昨晩のことです。

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 「恋を新鮮に保つには、相手に驚きを与えることが大切」と、ヤーコポ・フォーが、おもむろにカバンから、明るいオレンジ色の帽子を取り出してかぶってみたり、ヨーヨーを取り出して、遊んでみたりする場面もあって、楽しかったです。

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 トラジメーノ湖畔の小さな村、モンテ・デル・ラーゴ(Monte del Lago)では、昨日、9月12日金曜日から、明日、9月14日日曜日にかけて、恋文をはじめとする手紙やはがき、そうして、高度情報化社会における言葉や思いのやりとりなど、文通(corrispondenza)をテーマとした催し、Festival delle Corrispondenzeが行われています。

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 会場には、エレオノーラ・アルバネーセの作品も、夫、ヤーコポ・フォーから受け取った数々の恋文(冒頭の写真はその一部)と共に展示されていて、彼女自身が恋について書いた言葉も、あちこちに散りばめてありました。

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Da J. Fo ad E. Albanese

 イタリアの劇作家で俳優でもあり、ノーベル文学賞も受賞したダーリオ・フォーは、時々テレビにも顔を出すので知っていて、楽しく奥の深い語りや、優しい笑顔、昨年逝去した奥さんに対する愛情深い態度がすてきだなと思っていたのですが、息子さんも同じように奥さん思いなのだなと、感じました。

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Tramonto sul Lago Trasimeno, Monte del Lago, Magione (PG) 12/9/2014 19.27

 モンテ・デル・ラーゴは、トラジメーノ湖の東のほとりにあって、夕日が湖の向こうに沈むのが見えるため、わたしたちが、よく夕日を眺めに行く、お気に入りの場所です。ヤーコポ・フォーと奥さんが終わりのあいさつをして、二人が席を立ったのを見届けると、わたしたちもすぐに会場を出て、駆け足で、いつもの展望台に向かいました。幸い、夕日が沈みきってしまう前に、あいさつをすることができ、美しい色の空と湖も見ることができました。

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19.36

 階段を下りて、桟橋に行くと、空も湖もきれいなオレンジ色をしています。

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 再び展望台に引き返すと、この村に夕日を見に来るたび、最近はいつもついて来るこちらの猫が、昨日も現れて、後について来ました。 朝から大雨が降って、日が沈むと冷え込んだため、夫が車に上着を取りに行き、わたし一人で会場に向かっていると、門を出たヤーコポ・フォーに、ばったり出くわしました。会場の聴衆には、わたし以外には東洋人の姿はなく、夫と並んで、立って話を聞いていたわたしが、彼からも見えていたからでしょう。「楽しめましたか。」と聞かれて、「ええ、とてもよかったです。お二人の話から、夫も学んでくれていたらいいのですが。」と答えました。とっさの出来事に、こう口から出たのは、ヤーコポ・フォーたちの話を聞きながら、わたしが、「口数の少ない夫が、こんなふうに愛の言葉を書いたり、口にしてくれたりしたら、時々でもうれしいんだけれど。」と、つい思いながら聞いていたからです。そういうふうに思ってもらえるように、わたし自身もフォー夫妻に倣って、夫をいい意味で驚かせられるようでいたいし、言葉にはしなくても、行動で、そうして、心でもきっと大切にしてくれている夫のその気持ちをくめるようでありたいと思いました。 

 昨日、文通フェスティバルでは、このあとも、おいしい郷土料理を食べたあと、興味深い展示を見たり、コンサートを聴いたりしました。フェスティバルは明日、日曜日までです。下に、催しの詳細を書いた案内へのリンクを貼っておきますので、興味のある方は、ぜひ足を運んでみてください。

**********************************************************
Festival delle corrispondenze, Monte del Lago 12/9/2014
- Frammenti d'amore: le lettere tra Eleonora Albanese e Jacopo Fo

Bello spettacolo :-)
L'innamoramento, questo ingrediente magico della nostra vita
spiegato, raccontato insieme agli aneddoti personali
in modo divertente ma nello stesso tempo istruttivo
da Jacopo Fo e Eleonora Albanese a Monte del Lago
dove andiamo spesso a vedere il tramonto sul Trasimeno.
Mi ha fatto pensare al Giappone del Periodo Heian (794-1185)
in cui i nobiluomini scrivevano le poesie d'amore alle amate
cogliendo quasi ogni occasione.
**********************************************************

LINK
- 七色の湖で文通まつり / Musica, Storia & Tramonto d’Incanto sul Trasimeno @Festival delle Corrispondenze, Monte del Lago (13/9/2014)
- it.wikipedia – Jacopo Fo
- Eleonora Albanese - HOME
- La Libera Università di Alcatraz. La tua vacanza in Umbria - HOME
- L’Ecovillagio Solare di Alcatraz – Japanese↑↑ ヤーコポ・フォーの活動を取り上げた、日本の新聞記事を、日本語で紹介。
- ja.wikipedia - ダリオ・フォ

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2014-09-13 16:30 | Feste & eventi | Trackback | Comments(5)

違和感

 7月にアマゾン日本で注文した6冊のうち5冊は、日々の過ごし方や人との関わりなど、注目する点は少しずつ違っても、どれも生き方について語る本です。インターネットで、わたしがすてきだな、学ぶところが多いなと感じた方たちが、「ぜひに」と勧める本や、そうした本について、アマゾンの書評を見ている途中に、これもよさそうたと感じて選んだ本です。

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Lago Trasimeno al tramonto 11/9/2014

 生き方と言えば、日本で教壇に立っていたときにも、文学作品を初め、さまざまな宗教家や教育者、詩人などの作品を読んで、感動したのですが、今回購入した5冊の著者は、弁護士、経営者、学者、音楽家など、専門も分野も仕事の内容も、互いにかなり異なっています。どうして急に、生き方に関する本が何冊も読みたくなったかはさておいて、夏に入って、短期・長期の旅行に出かける際に、フランス語の分厚い小説を持っていくのもいかがなものかと、小説はさておいて、こうして届いた日本語の本を読み始め、今、その3冊目のちょうど半分あたりまで読み終えたところです。

 今、読んでいる本の内容は、まったく思いもかけなかったもので、びっくりしたのですが、こんなことがありうるのかという驚きを感じつつも、不思議と腑に落ちて、言葉や内容が心に響き、しみ込んできています。それが、初めに読んだ2冊の本は、日本ではベストセラーで、多大な人気を博しているということなのですが、なるほど、これは学びたいというところも多々あったものの、違和感を覚えるところも、いくつかありました。

 24時間仕事のことを考え、頭の片隅に置き、仕事に没頭しなさい。そうすれば、逆に余暇や家族との関係に割く時間も増え、有意義な人生が送れるようになる。

 そういう暗黙の、あるいは明白な著者の意図が、この2冊には見えたのです。仕事はもちろん大切だし、一生懸命に取り組む必要もあり、日頃から、よりよい仕事ができるように余暇も勉強に割く必要がある、ということには、わたしも同感です。実際、日本語教師や通訳といったわたしの仕事は、生徒やお客さんが目の前にいないときに、つまり、授業や通訳の仕事の前に、入念な準備をし、前後に緊密に連絡を取り合う必要があるのであって、そういう準備・連絡・見直しを誠実に、十分に行うことの大切さをつくづく感じて、実行しています。新しい外国語を学んだり、そのために学校に通ったりするのも、自分が好きだからであると同時に、自らを生徒と同じ立場に置いてみて、その難しさや、よりよい授業の在り方を模索する手立てでもあります。

 けれども、わたしは、家族や友人と過ごすときには、一緒にいてくれる人を大切にし、野山を歩くときには、自然を全身で感じ、自分の体力の限界に挑戦するというふうに、目の前にいる一人ひとりの人や、一つひとつのもの、そしてことに、真剣に向かい合うことこそ、大切なのではないかという気がします。24時間仕事のことを考えるのではなく、「いまここ」にいる人やあるもの、ことを大切にすることこそ、豊かに生きることにつながり、そうして、調和の取れた人間を目指すことができて、それがいい仕事をすることにつながるのではないか、と。

 こんなふうに考えて、2冊の著者の言葉に、違和感を覚えるのは、ひょっとしたら、わたしが日本ではなく、イタリアに暮らしているからかもしれません。イタリアでは確かに、業者に連絡してもすぐには電話がつながらず、業者に仕事を頼んでも、期日までに仕上がらない、バスや電車が遅れるなどという問題には、しばしば出会います。けれども、働く人が、平日遅くや土日に、無理して奉仕をする必要に迫られることが少ないそのおかげで、勤務時間がゆったりとしていて、家族と多くの時間を過ごすことができます。本当は、適度にサービスが行き届いて、働く人も適度に休養が取れれば一番いいので、わたしは、日本とイタリアを足して2で割ったくらいが、人々が真の意味で暮らしやすい社会なのではないかという気がしています。

 そうして、個人的には、社会がうまく機能しても、平日は早朝から夜遅くまで、そうして、週末さえ、夫が、あるいは自分自身が働かなければいけない日本ではなく、遅延や怠慢に困り、憤ることがあっても、定時を過ぎれば夫が家に戻れるイタリアに暮らせることを、うれしく思っています。

 読書というのは、賛同をしたり、学んだりするためだけのものではなく、自分とは違う考えを読んで、違和感を感じながら、「ああ、実は自分はこんなふうに感じていたのか」と、自分でも気づかなかった自分の思いを明らかにする、そういう発見をさせてくれるものでもあると考えています。ですから、この最初の2冊には、共感できた気づきや教えを与えてくれたことと同時に、自分が実はこんなふうに考えていたということを明らかにしてくれたという意味で、感謝しています。

 もちろん、この文章を読んで、違和感を覚える方もいらっしゃることでしょう。そんなふうに、人によって、生き方も考え方も感じ方もさまざまで、だから世界は、人間社会はおもしろいのだと、わたしは思います。もちろん、これは人間として、社会として、絶対に許せない、認められないということについては、断固として反対していかなければならないのでありますが。

 仕事と言えば、最近は、遠出を決めるたび、するたびに、なぜか仕事の依頼と重なってしまうので、今年はすでに4件、お断りをしなければいけない仕事がありました。せっかくお声をかけていただいたのに申しわけなくて、早めに依頼をいただけていたらと思う一方、逆に、数日前に頼まれて、都合が合って引き受ける仕事もあるわけですから、やはりご縁というものがあるのかなという気がしています。

Lago Trasimeno al tramonto 11/9/2014

- Colore arancione dove le folaghe lasciano le scie

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by milletti_naoko | 2014-09-11 23:56 | Umbria | Trackback | Comments(10)

月夜の銀河鉄道

 昨晩、美しい満月を日本の友人と見られたのは、とてもうれしかったのですが、

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Il Minimetrò e la Luna Piena, Perugia 9/9/2014 20.55

帰りはひどくこわい思いをしました。

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20.25

 ミニメトロで来たわたしを、中心街の始発駅近くまで送ってくれた友人と別れたときには、他にも月を愛でる人や散歩をする人がいて、わたしも心穏やかに、さらに数枚、月の写真を撮りました。駅へと下りるエスカレータもPincetto駅の構内も、照明が明かるかったので、人気は少ないものの安心で、わたしが乗った車両に、乗り合わせた人がだれもいなかったときは、ほっとしました。

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20.37

 それが、中心街がある丘の内部を貫くトンネルにさしかかったとき、通り慣れているというのに、幼い頃に遊園地で、お化けや怪物が出没する中を、ミニ電車に乗って通ったとき、こわくてずっと目をつぶっていたことを、ふと思い出しました。

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 途中駅はどの駅も無人で、乗り込む人はなく、漆黒の闇の中、駅と軌道だけが光に照らされて、浮かび上がっています。

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 軌道が地上から高い位置にあるため、

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ミニメトロが暗い中、上空を突き進むので、外には幽霊やお化けがいるような気もすれば、銀河鉄道に乗って、機械化人間たちの都市を後にして、宇宙へとのぼっていく銀河鉄道の中にいるような気分も味わいました。



 最終便が出る9時5分よりも、ずっと早くにミニメトロに乗れたとほっとしていたのですが、思いがけず、肝試しをすることになり、ようやく終着駅に到着したときには、ほっとしました。

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 冒頭の写真は、駅の駐車場でアイゴへと向かう途中に撮影したものです。月はミニメトロの中からも、そうして、うちへと向かう車の中からも時々見えて、移動しながらも、月見を楽しむことができました。

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17.49

 ちなみに、こちらは、昨日、ミニメトロで中心街に向かう途中に、撮影した写真です。風景も乗り心地も、時間帯によってこんなに違うものなのだと、つくづく感じました。

Come se io andassi verso le stelle in Galaxy Express 999
o attraversassi i luoghi pieni di mostri e di fantasmi
così mi sentivo ieri sera in Minimetrò al ritorno dal Centro di Perugia
che percorreva nel buio, sopra la città.
La bella luna piena si poteva ammirare anche dal Minimetrò e dalla capolinea.

関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- 名月、アッシジをペルージャに望む / Luna Piena, Assisi & Perugia (9/9/2014)
- ミニメトロでペルージャ満喫 / Perugia in Minimetrò (12/5/2010)
- 気分は宇宙旅行 ~アルトゥーロ旋風(1) / Avventura in Minimetrò (15/5/2010)

Riferimenti web
- Minimetrò - Orari
- Calendario365.it – Fasi della Luna 2014, 2015

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by milletti_naoko | 2014-09-10 21:39 | Umbria | Trackback | Comments(10)

名月、アッシジをペルージャに望む

 今日は、ペルージャ(Perugia)中心街の見晴らしのいいバールで、日本のお友達と再会とおしゃべりを楽しみながら、空が赤く染まっていくのを、そうして、そのあと、

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Luna piena & Assisi 9/9/2014 19.59

東の空から、丸く美しい月が昇っていく様子を、愛でることができました。月の右手にあるのはスバージオ山(Monte Subasio)で、その中腹に、夜明かりに照らされたアッシジ(Assisi)の町が見えます。

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18.04

 このBar Punto Di Vistaに着いた6時過ぎには、まだ空が明るく、わたしたちは一番乗りだったのですが、
 
f0234936_744599.jpg
18.58

食べる物を求めて、鳩が塀を歩き回るその向こうで、空や建物が少しずつ赤みを帯びていきます。

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19.51

 待ちに待った月がようやく顔を出したのは、8時前のことで、けれども、大きな赤い月は、現れたかと思うと、上空の雲の中に姿を消してしまいました。

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19.56

 幸い、しばらくすると、月は再び雲の上に姿を現しました。

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19.57

 紺碧の空を昇っていく金色のきれいな月を、名月を愛でる風習のある祖国の友人と共に眺められて、うれしかったです。

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20.03

 空の青が深まるにつれて、そうして、時に月の光を雲が映して、月の色や明るさが、少しずつ変わっていきます。

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20.05

雲に近づいて、ほのかなピンク色に染まった月にも、

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独特な趣があります。眺め、夕焼け、おしゃべりと、月見を十分に楽しんでから、帰途につきました。

Bellissimi la Luna piena, Assisi e i Panorami.
Li ho ammirati stasera insieme ad una amica giapponese
dal Centro storico di Perugia.

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by milletti_naoko | 2014-09-09 23:59 | Umbria | Trackback | Comments(10)


日本語教師・通訳・翻訳家。元高校国語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより


by なおこ

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Naoko Ishii
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IT-JP-EN Fotoblogger
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イタリア、ペルージャ在住。
日本語・イタリア語教師、
通訳、翻訳、ライター。

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同行通訳、翻訳、イタリア
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