<   2015年 02月 ( 28 )   > この月の画像一覧

町にも春が、ペルージャ中世の菜園

 鈴のように連なるピンクの小さいエリカの花たちが、

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erica

日の光にきらきらと輝き、

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borragine

ルリチシャはもう青い花を開き、

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fiori di mandorlo

高い枝にはアーモンドの美しい花、

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地面には、こんな不思議な名も知らぬ花が咲いていて、

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流れ落ちる水の眺めやその音が心地よく、

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どっしりとたくましく生きるオリーブに心落ち着く、
そんな憩いの場が、ペルージャの中心街に隠れています。

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 ペルージャ中心街の南の端に建つサン・ピエートロ教会とかつての修道院の敷地を覆っていた塀の向こうには、

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中世の修道院にあったであろう庭園や菜園がしつらえてあって、

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開いている時間には、無料で訪ねて、散歩をしたり、花を愛でたり、

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こんなすばらしい眺めを楽しんだりすることができるのです。

@ Orto Medievale di San Pietro, Perugia 27/2/2015

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Giardino segreto, angolo di pace nel Centro Storico di Perugia,
dietro le mura di San Pietro.
Già fioriti erica, borragine, mandorlo il 27 febbraio,
le cascate ci rallegrano, l'olivone ci rassicura.
Stupendo anche il panorama, oltre al verde Assisi e il monte Subasio.
***Orto Medievale di San Pietro, Borgo XX Giugno, 74 - Perugia
********************************************************

LINK
- L’Orto Botanico d’Italia – Orto Botanico Università di Perugia
↑↑Comprende l’orto medievale (orario: dal lunedì al venerdì 8,00-17,00)
- 藤の花降る古の道
- ペルージャ花めぐり
- ペルージャ結ぶ赤い糸

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2015-02-28 23:59 | Umbria | Trackback | Comments(10)

ペルージャ結ぶ赤い糸

 かつては修道院も併設していたサン・ピエートロ教会の鐘楼がアーチの向こうに見える、この門は、教会と同名のサン・ピエートロ門です。

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Un Filo Rosso parte dalla Porta San Pietro alle ore 10.
Borgo XX Giugno, Perugia 27/2/2015

 今日、2月27日の朝、この門に描かれた聖母のフレスコ画の下から、赤いリボン、赤い糸が出発しました。

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 南北に細長く伸びるペルージャ中心街を、これから3月7日まで9日間かけて、縦断していく予定の赤い糸の起点として、中心街の南南東に位置するこの門、そして、Borgo XX Giugnoという地区が選ばれたのは、この地区が、その名のとおり、1859年「6月20日」に、ペルージャが、数世紀にわたって町を支配していた教皇庁に勝利を収め、圧政のもと、ようやく自由を手にした記念の場所だからだそうです。

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Squadra di Emergenza

 こちらがこの催し、Riprendere il filoを企画したEmergenzeの皆さんです。資金援助も兼ねてということで、同名の新聞の第1号ならぬ第0号(numero zero)を、3ユーロで購入しました。

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11.35

 皆の協力を得て、赤い糸は建物と建物の間を結び、

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12.29

順調に北へ、中心街の中心部へと向かっていきます。

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 家賃の価格が高騰し、駐車場がないなどの理由で、歴史のある店や長く暮らしていた住民が中心街を後にするという残念な現象が続いているペルージャですが、この地区では、中心街を再び豊かな暮らしができる魅力ある場所にしようという活動が行われています。その一環として、たとえばさまざまな地域活性化のための催しを企画したり、職人さんたちを呼びよせたりしているのだということは、数年前に、日本から町興しを研究するため、イタリアの大学で研究をされている先生の通訳を務めて、初めて知りました。

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Negozio di Emiko Miyazaki con tanti bei prodotti artigianali

 すでに面識があったえみこさんが、着物の布地やかわいらしい生地と使って作り上げたすてきな作品でいっぱいのお店がこの通りにあることも、そのときに案内をしてくれたアメリカ人の建築家のおかげで、知ることができました。

 ちなみに、赤い糸と言うと、日本ではすぐ運命の赤い糸を思い浮かべますが、イタリア語のfilo rossoは、「話に筋が通っている」とか「一貫性」があるという場合の、その「筋」、「一貫しているもの」を指します。この催しは地方新聞やニュースで特に取り上げられていたわけでもなく、それでもツイッターを通じて知って出かけたのは、赤い糸の出発地点であるこの地区が、今からもう12年以上も前、夫と出会った当時わたしが暮らしていた場所であり、バレンタインの夜遅くに呼び出されて、夫の友人たちと共に甘いものを食べることになったエノテーカがある地区であり、つき合い出した頃に、夫が訪ねてきてくれたり、二人で散歩をしたりした、そういう大切な思い出の場所だったからでもあります。

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Orto medievale, Borgo XX Giugno, Perugia

 サン・ピエートロ教会に隣接していた広大な修道院やその敷地の大部分は、現在、ペルージャ大学農学部の学びの場となっています。農学部の敷地内には、中世の菜園があって、たとえば、上の写真にあるように、中世に修道士たちが育てていたであろう薬草などが植えられ、植物の名前を書いた札が立てられている上に、それぞれの場所が中世の庭や菜園などで担っていた役割などを説明した案内板もあります。

 まだ花を見るには早かろうと思いつつ、天気がいいからと近くに来たついでに足を伸ばすと、右手奥に見えるアーモンドの木の上方に、

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Fiori di mandorlo, Orto medievale

淡い桜色のきれいな花がたくさん咲いていて、うれしくなりました。

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Un filo rosso parte dalla Porta San Pietro il 27 febbraio,
attraverserà il Centro Storico di Perugia,
arriverà alla Porta Sant'Angelo sabato 7 marzo.
-Iniziativa di Emergenze, ideata dall'artista maltese Kristina Borg.
-In Giappone dicono che sin dalla nascita un filo rosso ci lega ai nostri futuri consorti
e tale filo è chiamato 'unmei no akai ito' (filo rosso di destino).
- Il rosso è anche il colore di sangue che porta la vitalità in ogni parte del corpo.
Spero che anche questo filo rosso porti una nuova energia e vitalità, la gioia di
convivenza e collaborazione alla città di Perugia.
- Negozio di Emiko​ san di bei prodotti artigianali
& Bellissimi fiori di mandorlo @ orto medievale di San Pietro.
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LINK
- Corriere dell'Umbria - Perugia - Un filo rosso attraversa la città dal Borgo Bello a Porta S. Angelo (27/2/2015)
↑↑ 赤い糸がいつどこを通るかという目安の日程も記されています。
- Facebook – Emergenze presenta “Riprendere il filo”, Perugia, 27 febbraio – 8 marzo
- Borgo Bello – l’associazione che fa vivere il Borgo
- ArtiCity hand-made in Perugia – Tessitura Creativa di Emiko Miyazaki
- L’Orto Botanico d’Italia – Orto Botanico Università di Perugia
↑↑Comprende l’orto medievale (orario: dal lunedì al venerdì 8,00-17,00)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2015-02-27 23:59 | Umbria | Trackback | Comments(4)

おすすめ仏映画イタリアで上映中

 予告編で興味がわいて、昨日見に行きました。最初はどうなることかとはらはらしましたが、難しい問題を笑いや葛藤をうまく盛り込んで描いていて、最後まで、楽しんで見ることができました。

 このフランス映画の題名は、イタリア語では、『Non sposate le mie figlie!』、日本語に訳すと、「君たち、わたしの娘たちと結婚しないでくれ。」です。


 フランスでは昨年4月にすでに公開されています。フランス語の原題は、『Qu’est-ce qu’on a fait au Bon Dieu?』で、わたしなりに訳して、「善なる神にわたしたちが何をしたっていうのかしら」と書こうと思いつつ、念のために辞書を引くと、この言葉がそのまま出ていて、「《話》なんでこんな目にあわなくちゃいけないんだ(←神様に何をしたっていうんだ)」という訳が付されています。(『プチ・ロワイヤル仏和辞典』から)

 これは次の予告編にある娘たちの母親のセリフ(1:48-1:50)でもあります。



 イタリアでの公開に際して、このフランス語版をそのまま使うのではなく、イタリア向けに予告編を作り直しているのが、興味深いです。フランス語版の方では、社会問題を掘り下げた深刻な軋轢や確執も、予告編で取り上げているのに対し、イタリア語版は笑いやカトリックとの宗教の違いに焦点を当てていて、それぞれの国民の関心や好みをうまくとらえていると思いました。

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 宗教や肌の色の違いはあっても、4人の花婿のうち3人は、移民の子ではあっても、フランスに生まれ育っている上、弁護士・銀行の責任者・事業家ですから、言語や金銭の問題はありません。娘が4人も「典型的なフランス人」ではない男性と結婚するわけですから、そういう問題まで書いていては話が複雑になりすぎるという上に、これは、日本やイタリアと違って、それだけフランスという国に移民が多く、社会に溶け込み、うまく成功している移民やその子孫も少なくないという事実を反映しているのではないかと思います。

 フランス社会にも深刻な移民問題が存在することを知りつつ、こういう映画ができるだけの土壌ができていること、そうして、こういう映画を通してさらに、社会に住む皆が互いの違いを尊重して生きていけるきっかけを作ってくれていることが、いいなと思いました。

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Film, "Non sposate le mie figlie!"

- Simpatico, divertente e commovente. Mi è piaciuto molto.
Andate a vederlo, se non l'aveste ancora visto.
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LINK
- Amazon.fr - film DVD, "Qu'est-ce qu'on a fait au Bon Dieu?"
- Amazon.it - film DVD, "Qu'est-ce qu'on a fait au bon dieu?" [Edizione: Francia]
- Allocine – Cinéma - Qu’est-ce qu’on a fait au Bon Dieu?
- Repubblica.it – TrovaCinema – Non sposate le mie figlie! – Scheda Film
↑↑ イタリアではまだ公開中で見た人が少ないということかもしれませんが、フランスではイタリアに比べて、かなり評価が高いのも興味深いです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2015-02-26 22:50 | Film, Libri & Musica | Trackback | Comments(4)

行きたくないけど

行きたくない。
Non voglio andare.
Je ne veux pas aller.

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みんなとってもいい人なんだけど、行きたくない。
Tutti sono molto gentili, ma non voglio andare.
Tous sont très gentils, mais je ne veux pas aller.


でも、行かなきゃいけない。
Tuttavia devo andare
Toutefois je dois aller


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歯医者に。
dal dentista.
chez le dentiste.


関連記事へのリンク
- 歯医者でびっくり、日伊の違い (2010/9/13)
- イタリアの歯医者と保険その2 (2010/9/18)
- 歯医者その3と脱税、差別 (2010/9/30)
- 歯医者に愛車で (2012/4/16)
- 今日は力尽きますよ (2012/4/24)
- 虫がここにもあそこにも (2012/6/29)
- 歯医者と神父とクリスマス (17/1/2013)
- 一つあると (20/10/2013)
- 季節の災難と甘い誘惑 (24/10/2013)
- 歯医者と虫歯と夏休み (1/9/2014)

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by milletti_naoko | 2015-02-25 21:40 | Altro | Trackback | Comments(4)

山の幸、ワインもおいしいレストラン

 運ばれた皿を見て、思わずうれしくなったのは、びっくりたっぷりのポルチーニスープだけではありません。もう一品頼んでいたプリモは、小麦粉に、甘口の赤ワイン、ヴェルナッチャ(vernaccia)を混ぜて打ったパスタを、ポルチーニ・トリュフ・サルシッチャと和えたものです。

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 「なんてきれいなんだろう。これは珊瑚の赤だ!」と、パスタを見るなり感嘆した夫が言いました。ウンブリアでは、サグランティーノ種の赤ワインを使った、パスタ料理やリゾットが、レストランのメニューにあることも少なくないのですが、そういう場合は、フライパンや鍋の上のパスタやリゾットに赤ワインを加えるため、出来上がった料理は、赤紫色をしています。それで、漠然とそういう色を想像していたら、びっくりするほどきれいな色のパスタがでてきたので、びっくりしました。

 トリュフは、おそらく黒トリュフを細かくすり下ろしているか、あるいは、トリュフをつけておいたオリーブオイルを使ったのでしょう、姿は認めにくいのですが、味はしっかりと感じます。ポルチーニはたっぷり入っていて、こうした山の幸とサルシッチャとの取り合わせが絶妙で、それはおいしかったです。注文時に二人で迷っていたら、店の方が、「スープもパスタも一皿ずつ頼んで、味をみてはどうですかと勧めてくれたので、そうしました。

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 肉料理もおいしいようで、隣のテーブルの客が歓声を上げていました。わたしたちはセコンドは抜きで、つけ合わせの野菜として、わたしがサラダ、夫がローストポテトを頼んでいたのですが、「スープの量が多くて満腹だから」、そうして、「デザートに興味があるから」ということで、ポテトは夫がすべり込みでキャンセルしました。

 二人で1/4リットルのハウスワインを頼んだのですが、このワインもとてもおいしかったです。Lacrima di Morro d’Albaというマルケの特徴的なワインだそうです。

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 デザートは、「たくさん作って何日も店に置く代わりに、うちではデザートはその日に決めた1種類しか出しません」とのことで、この日のデザートは、「リコッタも使ったキウイのケーキ」だということです。キウイは好きじゃないからと迷う夫と、二人で一皿食べることにして注文すると、見た目にもとってもきれいで、食べてもそれはおいしいデザートが運ばれてきました。

 最初から最後まで、どれもとてもおいしくて、うれしい一時を過ごすことができました。

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Osteria Ristorante Le Clarisse, Sarnano (MC) 21/2/2015

 お店は昨日もご紹介したオステリーア・レ・クラリッセで、マルケ州マチェラータ県サルナーノ村の中心街にあります。上の写真の手前に見える扉が、この店の入口です。

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 この記事だけ見て、名物のびっくりポルチーニスープを知らずにいる方がいては残念なので、最後に、この特大パン入りポルチーニスープの写真も添えておきます。

 2月に入ってから、週末の天気が悪いことが多く、わたしは「スバージオ山に登ろう」、「トラジメーノ湖の周囲を歩こう」と言うのですが、夫はどうも、休みには遠出しないとふだんの生活と変化がない気がしてしまう性分らしい上、最近は妙にマルケ州に魅かれるのだそうです。それで、バレンタインの日も、先週の土曜日も、どこかマルケの小村に出かけることにして、i Borghi più belli d’Italiaの中から選びました。今回サルナーノを選んだのは、ペルージャから最も近い村の一つである上(車で片道約2時間)、山に囲まれたきれいな町並みの写真を見て、よさそうだと思ったからなのですが、さらに、この上なくおいしいレストランにまで出会えて、とてもうれしかったです。

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Squisita & Bella da vedere
Pasta impastata con Vernaccia, condita con Porcini, Tartufo e Salsiccia
-Deliziosa anche Dolce, ogni giorno ne fa solo un tipo,
sabato era una torta di ricotta con Kiwi, Panna e Salsa di Cioccolato.
-Molto buono pure il vino di casa, Lacrima di Morro d'Alba
- Sempre @ Osteria Le Clarisse, Sarnano (MC), Marche
dove si mangia una Zuppa di Porcini favolosa.
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LINK
- 豪華ポルチーニスープ / In contenitore di pane, zuppa di funghi porcini
- Lacrima di Morro d’Alba. Vino rosso tipico delle Marche - HOME
- Osteria Le Clarisse
Via Mazzini, 240 – Sarnano (MC) 62028
Cell. 345.4959389
Email le_clarisse_sarnano@yahoo.it
- Le Clarisse Ristorante - Sarnano - Ristorante | Facebook
- tripadvisor Italia – Le Clarisse, Ristorante a Sarnano
- I Borghi più belli d’Italia – Marche – Sarnano. Il borgo antico

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2015-02-24 23:30 | Marche | Trackback | Comments(10)

豪華ポルチーニスープ

 土曜日は、旅先で、それはおいしい料理の数々を楽しむことができました。注文を取りに来た店の人から、「本当は来店前に予約が必要なポルチーニ茸のスープが、今日は特別予約なしでも食べられるんですが、いかがですか。」と聞いて、それではと注文することにしました。「パンをくりぬいて、中にスープが入っている」とのことです。そういう盛り方のスープは以前にもどこかで食べたことがあるのですが、

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運ばれてきたパンの高さと大きさを見て、まずはびっくりしました。形も何だかかわいらしい感じです。

 ふたを開けると、

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スープは縁までたっぷり入っています。

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 ポルチーニがたっぷり入ったスープには、裏ごししたニンジンなど、野菜も入っていて、こってり。辛いのが苦手なわたしは、最初少し辛いなと感じたのですが、食べるうちに慣れてきて、おいしくなりました。どんなにおいしい料理でも、ピザでなければ完全に満足しない夫さえ、「これはおいしい」と、喜んで食べています。内壁のパンをスプーンでそぎ落とすと、パンもスープがしみこみ、ポルチーニの風味でいっぱいです。

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 食べるうちにスープが浅くなると、パン上部の外壁を手でちぎり取って、食べることもできます。パンの焼けてかりかりになった部分が好きな夫は、うれしそうで、スープがなくなり、サラダが運ばれてきたときも、ポルチーニスープが入っていたパンをちぎって、サラダといっしょに食べていました。

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 ワインもデザートも、何もかもおいしかった店の名は、Osteria Clarisse。更新が2014年で止まっているホームページにはOsteria、2013年12月で止まっているフェイスブックのページにはRistoranteとあります。

 巨大なパン入りポルチーニスープを、わたしたちは二人でなんとか食べ切り、別に頼んだパスタを二人で分けて食べたのですが、この大きなスープは一人前で、他のテーブルを見ると、一人一つずつ頼んでいるところもありました。このスープは13.50ユーロと高いのですが、二人分と言ってもよさそうな量であることを考えると、お得です。

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Sarnano (MC), Marche 21/2/2015

 店は、白雪を頂く高峰がまぢかに見えるマルケの小村、サルナーノにあり、村のあちこちに店の名や案内表示があります。

 このスープの正式名称は、Zuppa in contenitore di pane(訳すと、「パンの容器に入ったスープ」)で、メニューにはすぐ下に、solo su prenotazione「予約してある場合のみ」と書かれています。

 この特大スープは、テーブルに運ばれてくるのを見てびっくり、ふたを開けてびっくり、食べてみておいしくて、うれしくなる、そんなふうに驚きや感動がたくさんあったので、まずは、このスープだけご紹介しました。追って、他の料理や村についてもご紹介するつもりでいます。

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Sorpresa, una goduria per occhi e palato!
**In contenitore di pane, zuppa di funghi porcini**
-Porcini abbondanti. A mano a mano che diminuisce la zuppa,
si raschia e si mangia anche la parete di pane che è altrettanto buona.
- Si vedono belle montagne con la neve dal paesino.
@Osteria Ristorante Le Clarisse - Sarnano (MC), Marche
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LINK
- 山の幸、ワインもおいしいレストラン / Bella e buona Pasta impastata con Vernaccia
↑↑ この店のパスタやデザートをご紹介 / ↑↑ Altri Piatti Squisiti @ Osteria Le Clarisse
- Osteria Le Clarisse
Via Mazzini, 240 – Sarnano (MC) 62028
Cell. 345.4959389
Email le_clarisse_sarnano@yahoo.it
- Le Clarisse Ristorante - Sarnano - Ristorante | Facebook
- tripadvisor Italia – Le Clarisse, Ristorante a Sarnano
- I Borghi più belli d’Italia – Marche – Sarnano. Il borgo antico

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2015-02-23 23:48 | Gastronomia | Trackback | Comments(8)

映画、『Forever Young』

 奇跡のカーネーションは、2月6日から16日経った今日も、これまでに変わらずというより、いっそうきれいに咲いていました。花を見に行っては感嘆するのが、最近の日課になりましたが、ある日夫に、「今日もまだきれいに咲いているのよ。」と言ったら、「寒すぎるからだと思うよ。」という返事がありました。

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In fiore dal 6/2/2015 22/2/2015

 そう言えば、野菜でも果物でも冷蔵庫に入れると長持ちします。早朝や晩に氷点下になる日も多いので、花が半分凍った状態で過ごすこともあり、ちょうど冷凍庫と冷蔵庫の中間の温度にあり、けれど凍りすぎず、暖かくなりすぎずというのが、いいのかもしれません。ただ、昨秋、それはきれいに咲いていたコスモスが、少し氷点下の日が続くとすぐに、茎も葉も枯れてしまったことを思うと、植物ごとの適応温度というものもあるのだろうと思いつつ、やはり不思議に気高い、奇跡のカーネーションだという気がしています。

 「寒いから長持ちするのでは」という夫の言葉に、ふとずっと忘れていた映画を思い出しました。20年以上前に見た映画で、記憶はあいまいですが、確か、数十年もの間、冷凍されていた主人公が、冷凍時の年齢のまま、年を取らずにカプセルの中で過ごし、目覚めたあと、今は年老いてしまった愛しい女性を探し歩きます。


 予告編を見ていたら、何だかなつかしくて、もう一度見てみたくなりました。昔はこんなふうに、人間関係がむやみにもつれない、一途な愛を描いた映画が多かったような、そんな気もしました。



*追記(2月23日)
 なぎささんのコメントから、イタリア語音声では、『Amore per sempre』という題になっていると知り、そのYouTube映像を一つだけ見つけました。


 このイタリア語音声版は、アマゾンイタリアでのDVDの値段が、英語・フランス語音声でイタリア語字幕もあるDVDの4倍近い上に、外部業者しか取り扱っていないため、ひょっとしたら当時は、英語音声・イタリア語字幕で上映されていたのかもしれません。

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Il nostro garofano sempre in fiore dal 6 febbraio.
"Forse perché è troppo freddo", così dice mio marito e
ho ricordato il film, "Forever Young" in cui
il protagonista dorme congelato per 50 anni e quando si sveglia
lui è ancora giovane, ma il mondo è tutto cambiato.
(Link per i trailer in inglese e in giapponese nell'articolo)
*****************************************************

LINK
- Amazon.it – Film DVD, “Forever young” [Edizione: Regno Unito]
- Amazon.it – “Film DVD, “Amore Per Sempre”
- Amazon.co.jp - フォーエヴァー・ヤング [DVD]
- Amazon.co.jp - 『フォーエヴァー・ヤング』 (スクリーンプレイ・シリーズ―名作映画完全セリフ集)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2015-02-22 22:10 | Film, Libri & Musica | Trackback | Comments(8)

バーチチョコ談義その6

 バーチ・チョコレートのバレンタイン・デーシリーズが、今朝、行きつけのバールで売られているのを見て、びっくりしました。

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La Rosa a stelo lungo di Baci Perugina, dal sito www.baciperugina.it

 夫がわたしに贈ってくれた赤いバラとバーチ・チョコセットと並んで、色だけ違う青や白のバラの花束にバーチ・チョコレートが入ったものも、置いてありました。ちなみに、バラの色によって、入っているバーチの種類が異なっていて、赤いバラの花束にはブラックチョコレート、青いバラならミルクチョコレート、白いバラならホワイトチョコレートのバーチが入っていると、ぺルジーナのホームページに説明があります。

 バレンタインから1週間経っても、まだ置いてあるとはどういうわけかと思って、チョコレート売り場を見渡すと、3月8日の女性の日用に、ミモザをあしらったバーチ・チョコも置かれています。それで、イタリア中のどの店もこぞってというわけではないでしょうが、ひょっとしたら3月8日の女性の日の贈り物としても売れると考えて、今も店内に置いているのではないかという気がしました。

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RosaSpilla in Tre Colori, dal sito www.baciperugina.it

 こんなかわいらしい色のバラが添えられた箱入りのバーチもあります。造花ではありますが、逆にいつまでも大切に取っておくこともできるので、もし、イタリア旅行中に見つけられたら、ご自分用、あるいは、大切な人用のおみやげに、いいのではないかと思います。

 わたしは、夫がバレンタインに赤いバラつきチョコレートを贈ってくれたので、男女が逆転はするのですが、もし一人で訪ねた店でこのバレンタインシリーズが見つかるようであれば、ホワイトデーに夫に贈るべく、白か青のバラの花束入りチョコレートを購入したいと考えています。どうかまだしばらく、このシリーズの商品を店で見つけることができますように。すっかりネスレの商法に乗ってしまっている気がしますし、バレンタインに女性が男性にチョコレートを贈るわけではないイタリアには、そもそもホワイトデーというお返しの日が存在しないのではありますが。

*追記
 昨年だったか、ぺルジーナのチョコレート工場に勤務する義弟から、以前は日本でバーチ・チョコレートの代行販売を一手に引き受ける業者があったけれど、事情があって、今は日本への輸出ができなくなったと聞きました。ただ、インターネットで検索すると、日本でバーチチョコレートをオンライン購入できる店が、現在もいくつかあるようです。インターネットを見ると、昨年秋頃の日づけで、日本へのイタリアみやげとして、空港でのバーチ購入を勧める方が何人かいます。昨年、ペルージャを観光されたお客さんのお買い物やお食事時の同行通訳を務めた際、ペルージャ中心街にあるぺルジーナ専門店で、お客さんが買われた多くのおみやげの大半は、バーチチョコレートが入ったものでしたが、日本に戻られたお客さんからは、お礼の言葉だけで、問題があったとは何も聞いていません。というわけで、日本への郵送はできないかもしれないけれども、個人がおみやげ、あるいは自分用に持ち帰る分には問題がないのではないかと思います。この点について、最近イタリア旅行や留学のおみやげとして、バーチチョコレートを携えて日本に帰国された方、問題がなかった、あったなど、どういう事情になっているか、教えていただけると幸いです。

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**Sorpresa, ancora ci sono bar dove si vendono i Baci Perugina per San Valentino. Forse anche per la Festa della Donna?**
- In Giappone nel giorno di San Valentino le ragazze, le donne regalano il cioccolato ai maschi e in cambio questi ultimi regalano il cioccolato bianco, fazzoletti ecc. il 14 marzo chiamato "White Day". Tutti e due gli eventi sono dovuti alle strategie dell'industria dolciaria, ma rendono i nostri giorni più dolci. Quindi per qualche signore giapponese che viaggia ora in Italia, questa rosa bianca con baci può essere un ottimo regalo per il White Day.
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参照リンク / Riferimenti web
- Baci Perugina – San Valentino 2015
- Baci Perugina – I Prodotti

関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- 気持ちうれしいバレンタイン (赤いバラの花束の中にバーチ・チョコ)
- 女性の日に寄せて (ミモザの花つきバーチセット)
- バーチとアンゴラの意外な関係
↑↑ バーチ・チョコレートを考案したのも、アンゴラうさぎから毛を取って衣類に使うことを思いついたのも、今はファッションで有名な故ルイーザ・スパニョーリです。
- メルマガ第14号「Bacio、イタリアの交通機関のストライキ」
↑↑ バーチのびっくり誕生秘話について詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
- 大人気、白いバーチ
- おいしいぺルジーナ
- ぺルジーナチョコいろいろ
- ペルージャ、チョコレート祭り
- ぺルジーナはトヨタのお向かい

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by milletti_naoko | 2015-02-21 23:59 | Altro | Trackback | Comments(6)

蜜蜂の毒で制する関節炎

 冬の寒さが厳しくなり、湿度が高くなると、手の指のあちこちに関節炎の痛みが出て、ちょっとした手仕事がつらいことがあります。

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 昨年12月の初めには、まだ暖かかったからか痛みは出ていなかったのですが、トスカーナで、伝統の薬作りが有名だという修道院の薬局を訪ねたときに、いい薬はないかと聞いてみました。「関節炎にはこれを」と、すぐに指し示して説明をしてくれたのが、蜜蜂の毒を使ったこちらの塗り薬です。

 蜜蜂の毒にそんな効果があるなんて聞いたことがないけれど、と半信半疑のわたしに、店の人は、「古代ローマ時代から使われていたんですよ。」と、その効果と信頼性の高さを説明します。

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 店の方の確信を持った口ぶりに、わたしもそれならと購入を決めました。常々、合成化学薬品は頼らず、自然にある素材を利用した伝統的療法の利用を心がけているからでもあります。容器には、ご覧のように蜜蜂(ape)毒(veleno)を成分とした軟膏(pomata)だと記されてています。

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17/5/2012

 年末だったか気温が急激に下がり、屋内の湿度が高くなって、指が痛み始めてから、この塗り薬を使っています。当初や昨年に比べると、痛みはかなり和らいでいるのですが、最近天気がいいからか、薬が効いたからか微妙なところです。どちらも症状の緩和に貢献したというのが、本当のところでしょう。

 今日になって、記事にするために初めてインターネットでいろいろ情報を調べてみると、蜜蜂の毒を用いた療法に長い歴史があるのは本当のことで、しかも、古代ローマよりもさらに昔、古代エジプトの紀元前2世紀のパピルスに、蜜蜂の毒を患部に塗りつけるという療法が記されているそうです。紀元前4~5世紀に生き、医学の父と呼ばれる古代ギリシャのヒポクラテスも、関節炎などの治療に、蜜蜂の毒を用いたようで、古代ローマの歴史家や医学者もこうした療法を語るほか、カール大帝が通風の治療に用いたとも言われるようです。

 記事末でご紹介しているイタリア語の記事によると、現代医学では、研究結果や医者の意見が分かれるものの、蜜蜂の毒には、関節炎の炎症の緩和や症状の悪化を抑える働きがあることが認められつつあるという印象を受けます。ただ、そういった効果が期待できそうな有効成分が複数あって、いったいそのどれが具体的に効力を発揮しているかということは限定できていないようです。

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Abbazia Monte Oliveto Maggiore, Asciano (SI) 5/12/2014

 昨年12月、シエナ県にあるモンテ・オリベート・マッジョーレ修道院を訪ねたとき、離れにあった薬局には、他の修道院の薬屋では見かけないようなめずらしい薬やリキュールがいろいろ置かれていて、蜜蜂の毒入りの塗り薬は、ここで購入しました。

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 残念ながら、現代の薬局の写真が見当たらないので、親切な修道士さんが案内してくれた昔の薬局の写真を添えておきます。昔さまざまな薬や薬草が入っていた陶器の壺や、薬づくりに必要だった道具が並んでいました。

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Veleno d'Ape contro l'Artrosi

- Mi ha convinto il signore dell'erboristeria dell'Abbazia di Monte Oliveto Maggiore. Ha detto che il rimedio era conosciuto e praticato pure nella Roma antica. Dunque, ho acquistato la pomata al veleno d'ape e sembra che essa mi avesse alleviato il dolore delle dita.
- Sorpresa! Secondo Repubbilica.it "l’uso terapeutico del veleno d’ape risale ad almeno duemila anni fa. Secondo il ricercatore egiziano Ahmed Hegazi, su uno dei primi rotoli di papiri egiziani risalente al 2000 prima di Cristo, sarebbe già menzionata l'apiterapia tramite strofinamento del siero tossico sulle parti dolenti. Il veleno d’ape sarebbe stato conosciuto sotto questo aspetto anche in altre antiche civiltà, come quella assiro-babilonese. Il greco Ippocrate, considerato il “padre della medicina” e vissuto tra il 460 e il 377 avanti Cristo, l’avrebbe utilizzato per guarire artrite e altri problemi alle articolazioni e infiammatori definendolo “medicina strana e misteriosa”. Ne parlano anche il romano Plinio il Vecchio (23-79 dopo Cristo) nella sua Naturalis Historia, e il greco Galeno (129-216). Carlo Magno l'avrebbe invece usato per guarire dalla gotta."
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LINK
- Abbazia di Monte Oliveto Maggiore - HOME
- Abbazia di Monte Oliveto Maggiore – Lavoro – Erboristeria - Ungenti
↑↑ このページにあるUnguento al Veleno d'Api(20.50 euro)がわたしが購入した塗り薬で、イタリア国内であれば、個人情報を入力し、銀行からお金を振り込めば、オンライン購入ができるようです。個人情報を入力しないと画面の先に進めないため、海外への発送ができるかどうかは分かりませんが、難しいのではないかと思います。
- 美しい壁画に飾られたシエナ県の修道院、Abbazia di Monte Oliveto Maggiore, Asciano (SI)
- Repubblica.it - Dalle rughe ai reumatismi, ecco tutti I benefici dll’apiterapia di Monica Rubino (20/1/2013)
↑↑ 法外な値段の美容のための利用に次いで、関節炎や関節症、通風などの痛みを和らげる効果やその四千年という長い歴史についての説明もあります。

- Tossicologia dei veleni di imenotteri e loro impiego terapeutico (apiterapia) – Dott. Franco Feraboli Divisione di Ortopedia Azienda Ospedaliera di Cremona
↑↑ artrosi(関節炎・関節症)という言葉を探すと、関節炎に古来どんなふうに用いられ、かつ実験報告や効果を説明する部分が、長い説明中どこにあるかが分かります。
- Italiasalute.it – Il veleno delle api per contrastare l’artrite. Studio scientifico conferma la credenza popolare sui benefici del veleno di Andrea Sperelli (28/6/2010)
Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2015-02-20 23:20 | Notizie & Curiosita | Trackback | Comments(8)

歌、『La Prima Cosa Bella』

 初恋の甘さや喜びが、春の陽気や情景、優しくなだらかな調べと重なっていて、大好きな歌です。春が来て、野に花が咲き始めると、この歌の言葉やメロディーが頭に自然に浮かんできます。

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8/3/2011

 「ギターを手に取って、君のために弾いてみる。
  弾くのを習う時間はないし、うまく弾けないけれど、
  君のために演奏してみる。
  この声が聞こえるかい。
  歌っているのは、ぼくの心だ。
  愛しい君、愛しい君、愛しい君、
  それしか言えない。
  でも、君には分かるだろう。
  野原には花が咲き、 
  君も花のように、いい香りがする。
  何だか死にたい気分だ。
  もう歌えない。
  これ以上望むものなど何もない。
  ぼくが初めて人生から手に入れた
  美しいものは
  君の若々しい笑顔と君だ。
  木々の間に星が一つ
  夜の闇に明かりがさした。
  ぼくの恋心は深まってゆくばかりだ。」

 詩の解釈というのは、母語でもいろいろと分かれるのですが、イタリア語の歌詞を、わたしが受けとているように訳してみました。原詩全文および1970年にこの歌を発表したNicola Di Bariが歌う映像は、次のリンク先にあります。
- LyricsMania – La Prima Cosa Bella lyrics – Nicola Di Bari

 ただ、わたしが好きで、頭に自然と浮かんでくるのは、Malika Ayaneが歌う歌です。


 歌と同名の映画の中で、ヒロインが子供たちと何度も歌い、映画の主題歌としてMalikaが歌っていたのですが、映画を見終わったときには、わたしも夫もすっかりこの歌に魅かれて、CDを購入し、繰り返し聞きました。哀しくせつない映画でしたが、この映画のおかげで、今年のサンレモ音楽祭でも賞を得たMalikaを知ることができ、コンサートに行ったこともあります。

 今日の日本語の授業中、生徒さんの話を聞いていたら、なんとミラノに出張にした際、長距離電車でMalika Ayaneがすぐ近くの席に座っていたそうです。いろいろと話しかけすぎて、うるさがられたかもしれないと、少し気にかけているようでしたが、とてもうれしそうでした。

 4年前のメルマガで、この歌をイタリア語の学習教材として取り上げています。興味があれば、ご覧ください。

 ちなみに、4年前にこの歌を紹介したとき、あえて訳を避けたのが次の部分で、
  ho voglia di morire
  non posso più cantare
  non chiedo di più
 今回は、とりあえずこんなふうに訳しています。
 「何だか死にたい気分だ。
  もう歌えない。
  これ以上望むものなど何もない。」

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 ho voglia di morireは、直訳すると、「ぼくは死にたい」なのですが、歌の全体を見ても、non chiedo di più「もう何も望むものはない」という言葉からも、恋の絶頂にある、初恋と両思いの幸せをかみしめているはずだのに、なぜ「死にたい」のか。

 今回は、この記事をきっかけに、イタリア人の友人や読者に尋ねてみるつもりなのですが、わたしは、この歌の心は、『新古今集』や『小倉百人一首』収録されている儀同三司母の次の歌に通じるものがあるのではないかと感じています。

   忘れじの行く末までは難ければ 今日を限りの 命ともがな

   「君を愛している、君のことは決して忘れないよ
   とあなたは言うけれど、そのあなたの心や誓いが
   いついつまでも変わらないことはまずないでしょうから、
   いっそ幸せに満たされた今日
   この命が絶えてしまえばいいのに。」(これもわたしによる意訳です。)

  あるいは、「こんなに幸せなら、もういつ死んでもいい。ぼくは満足だ。」ということでしょうか。

  皆さんのお考えを寄せていただければ、幸いです。

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Canzone, "La Prima Cosa Bella"

- quando si avvicina la primavera e 'i prati sono in fiore' ,
questa canzone comincia a suonare nella mia testa e nel mio cuore.
***DOMANDA RIVOLTA A VOI***
Nella canzone si dice:
"ho voglia di morire / non posso più cantare / non chiedo di più /
La prima cosa bella / che ho avuto dalla vita /
è il tuo sorriso giovane, sei tu. "
***Perché ha 'voglia di morire' se si sente così felice?***
Ne ho alcune mie ipotesi, ma secondo voi perché?
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関連記事へのリンク
- メルマガ第39号「女性の日、悪天候と歌、『La Prima Cosa Bella』」
- 笑顔の力、Malika Ayaneコンサート
- メルマガ55号 「歌、『Come Foglie』(Malika Ayane)、秋の訪れと学習のヒント」

参照リンク / Riferimenti web
- LyricsMania – La Prima Cosa Bella lyrics – Nicola Di Bari
- Amazon.it - Malika Ayane, "Grovigli" (Musica CD)
- Amazon.co.jp - Malika Ayane, "Grovigli" (Music CD)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2015-02-19 23:04 | Film, Libri & Musica | Trackback | Comments(4)