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花粉症、今なら間に合う薬草療法

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 クロスグリ(学名Ribes nigrum L.)の芽の液を購入し、症状に応じて1日2度、あるいは3度、50滴を少量の水と共に飲む。それが、2012年に行きつけの薬草専門店(erboristeria)で助言を受けて以来の、わたしの花粉症(allergia ai pollini)療法の中心になっています。ただし、そう教えてもらったとき、店の人から、花粉症の症状が出始める1か月前から服用しないといけないと聞いていたのに、昨年までは症状が出てから、ようやく店で購入して服用を開始していました。一つには、花粉症の症状が出始める時期には例年ずれがあり、1月末から苦しむこともあれば、3月が近くなってもまだ花粉症とは無縁というときもあるため、また一つには、自然療法を続けるうちに、もう花粉症が治っていて、療法が不要になったのではないかという期待があったためです。

 薬草療法・食事療法を試みても、目のかゆみや鼻水・鼻づまりに苦しむのはそのためかもしれません。例年は5月末から6月初めには症状が収まるのに、今年はなんと7月まで花粉症を引きずった上に、症状がひどかったように覚えています。

 今年3月から7月にかけて通った薬草学講座を主催するサランドレーア先生に聞くと、やはり花粉症に最も有効なのはクロスグリの芽の液(gemmoderivato di ribes nero)で、ただし、症状を引き起こす花粉が飛散し始める2、3か月前から服用しないといけないとのことです。植物の芽を使う療法(gemmoterapia)は、薬草の中でも副作用がなく効果が高いことで、イタリアで注目されているのですが、合成化学薬品と違って即効性はなく、花粉症やアレルギーに耐えられるように、体質を徐々に改善するため、前もって服用を始める必要があるわけです。

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 そうやってあらかじめ服用すれば、症状がそれほど重くない場合には、症状がなくなり、重度の場合にも、かなり緩和されるそうです。わたしの場合は、服用時期が遅い上に、緑の多い住宅街に住み、山歩きや薬草学講座の野外演習で、花粉にさらされることの多い環境に身を置いていたため、今年は症状が長く、ひどかったのでしょう。先生からは、症状が特にひどいときには、カレープラント(elicriso)も併用するといいと聞いて、先生の店で購入し、服用しました。

 しばらく前に、このクロスグリの芽の液には、消炎効果もあると知って、今年は、凍結肩の症状を緩和するためにもと、もう1週間ほど前から、クロスグリの芽の液を服用して、花粉症に備えています。今から療法を始めておけば、1月末から3月にかけて始まる花粉の飛散に、余裕を持って体を準備することができますので、皆さんも参考にしてください。イタリアでは50mlが10ユーロ前後なのですが、日本では法外な値段のようですし、漢方薬も楽に手に入るため、主に、イタリアおよびヨーロッパにお住まいの方に、参考にしていただけたらと思います。

 イタリアでも花粉症を引き起こす花粉は飛びますので、2月から5、6月までの期間に、イタリアでの旅行・留学を予定されている方は、ふだん日本でお使いの花粉症の薬などを持参されることをおすすめします。花粉症の食事療法とイタリアでの花粉の飛散時期・量については、下にリンクを添えてある記事を参考にしてください。

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Ho già iniziato la cura contro l'allergia ai pollini

con il gemmoderivato di ribes nero
la quale va cominciata 2-3 mesi prima della stagione,
ma purtroppo ne ho già finito due bottiglie.
Qualcuno sa dove posso trovare i prodotti di
Sarandrea Marco & C. in Umbria?
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LINK
- Sarandrea.it – Piante officinali – Ribes Nero
- 花粉情報、イタリア&ウンブリア
- 花粉症、薬草療法と食事療法
- 花粉症対策2012

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2015-12-31 10:57 | Altro | Comments(6)

映画、『Le ricette della signora Toku』~邦題『あん』、イタリア公開中

 昨晩、ペルージャの映画館で見て、感動しました。夫も、映画館で出くわした知人も、やはり感銘を受けたようです。

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 イタリア語での題名を訳すと、「徳さんの料理法」となるでしょうか。そもそも、「あん」という食べ物自体が、イタリアではほとんど知られていません。それに、イタリア語版の予告編は、原語である日本語版の予告編に比べて、徳江さんが自然や小豆を、愛や尊重、感動の心で遇することに重点を置いています。そのために、こういう題名となったのでしょう。


 美しく咲きほこる桜の花。徳江さんが、小豆や砂糖のような食材が敬い慈しむべき人であるかのように大切にしている様子。イタリア語版では、日本語版の予告編にはない、こういった場面の映像が取り上げられています。

 この映画をイタリアで上映しようとした人は、映画のこういう風景ややりとりに、日本独特の繊細な感受性や心を、見て取ったのでしょう。


 一方、日本語の予告編では、日本の映画が訴える、今も差別に苦しむ人の思いや、人生・社会の在り方への問いかけに、焦点が当てられています。映画を見ながら、イタリアの人も、わたし同様、徳江さんに対する差別に、店長たちと共に悲しみ、憤っていたことと思います。

 まだ見ていない方のために、具体的な内容への言及はここまでにしておきます。心を打つ、とてもいい映画です。花ざかりの桜並木の美しさと共に、極めて個人的なことですが、中学生の頃、東京の西武新宿線沿線に住んでいたので、なつかしい黄色い電車が走るのが見られて、うれしかったです。

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Campanile della Basilica di San Pietro, Perugia 29/12/2015

 ペルージャでは、鐘楼のとんがり屋根が目印のサン・ピエートロ教会の近くの、Cinema Zenithで、来年1月4日まで、12月31日を除いて、毎日午後6時から上映されています。冒頭の写真は、映画館のポスターを撮影したものです。あまりにも縦に長いので、映画の題名は割愛しました。

 思いついて、英語版の予告編を見ると、日本語音声・英語字幕つきで、これも差別問題への言及はなく、選ばれた場面はイタリア語版と共通する部分は多いものの、まったく同じではありません。


 字幕以外の場面で映る言葉はフランス語なので、フランスでの一般公開前に使われた予告編でしょうか。日本語では何と言っていたのかも分かって、興味深かったです。

 原作の小説もよさそうなので、買って読んでみて、いつか映画といっしょに、日本語の授業の教材として使ってみたいと考えています。

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Film giapponese, "Le ricette della signora Toku"

Bellissimo e toccante, andate a vederlo!
@ Cinema Zenith Perugia 1-4 gennaio 2016, ore 18:00
Nell'articolo troverete tre trailer: uno in italiano, due in giapponese
di cui uno è sottotitolato in inglese.
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LINK
- Cinema Zenith – Le ricette della signora Toku
- Repubblica.it – TrovaCinema – Le ricette della signora Toku
- 映画『あん』オフィシャルサイト - HOME
- 映画『あん』オフィシャルサイト – 原作
- Amazon.co.jp - ドリアン助川著『あん』(映画の原作)
- 映画.com.- あん

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2015-12-30 22:31 | Film, Libri & Musica | Comments(2)

柿は食べずに愛でるもの?

 11月に入って以降、イタリアの野山をドライブすると、道すがら柿がたわわに実った木に出くわすことが多くなりました。我が家では、最後の実を木から摘んだのが11月の半ばだったでしょうか。渋柿なので、完熟して実がとろとろになり甘くなってから、ゼリーのようにスプーンですくって食べています。熟す前に鳥がつついてしまう恐れがあるからと、以前から義父母は、まだ実がかたい頃に少しずつ収穫し、リンゴの近くに置いて、早く熟すようにして、食べ終わる前に、また別の柿を摘んでくという方法で、収穫しているようです。

 ところが最近ドライブ中に、いい色をした柿の実がいっぱいになっているのに、一つも実を収穫した気配のない柿の木に出会うことが、よくあるのです。この秋は、柿がいかに健康にいいかを、イタリアのテレビでもさかんに訴えていたので、夫はこういう木を見かけるたびに、「ああ、もったいないね。実の色を楽しむために、観賞用に植えたのかなあ。」と言い、わたしも、おいしそうなのにと思いながら、柿の木を見やります。

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Gubbio 26/11/2015

 土曜日にグッビオを歩いたときにも、もう食べ頃の時期はとうに過ぎたであろうに、まだ実がたくさん残った柿の実を見かけたので、撮影しました。中世に築かれた町らしく、塀も壁も家も、皆付近で採掘されたであろう同じ色調の石を用いているので、柿の実のオレンジが、いい彩りを添えていてきれいです。食べたらどんなにおいしかろうと思いつつも。

 日本では花を愛でるために、サクランボの実がならない桜の木を好んで植えるのだと言うと、「実のならない桜なんて」と驚くイタリアの人、庭に桜の木を植えるのは、もっぱらサクランボを食べるためというイタリアの人が、柿の木に関しては、観賞用、あるいは家や庭の装飾用に植えている場合が少なくないようで、何だか不思議です。

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Mangiare o non mangiare, questo è il problema.

In inverno quando giriamo in macchina o in piedi, incontriamo spesso gli alberi di cachi pieni di frutti maturi e pare che i proprietari non abbiano nessuna intenzione di mangiarli.
Saranno ornamentali, ma sono anche molto buoni. Peccato.
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関連記事へのリンク
- 「花よりだんご」のイタリア人? (9/4/2010)
- 世界最大のクリスマスツリー、グッビオ / Albero più grande del mondo, Gubbio (26/12/2015)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2015-12-29 23:14 | Fiori Piante Animali | Comments(2)

弱った胃腸に梅干し、梅生番茶

 夏におなかをこわして、長引いたため、かかりつけ医から抗生剤を処方してもらい、それでも症状がなかなか改善しないというとき、恥ずかしいことに夫がその話を友人にして、「だったら梅干しが効く」と友人から聞いたと、帰宅するなり夫が言いました。調子が悪いのに、わざわざ梅干しを買いに出るのもいかがなものか、そもそも梅干しにそんな効果があるのだろうかと、インターネットで調べて、梅干しが健康によい優れた食品であることを、初めて知りました。昔から極度に酸っぱいものは苦手で、梅干しも酢の物も、ほとんど食べたことがなかったのです。

 梅干しが店にあることを電話で確認してから、中心街に向かいました。法外な値段に驚きつつも、梅干しを、みそや豆腐と共に購入しました。そうして、朝お湯に入れて食べるといいらしいと夫が言うので、インターネットで確認し、数日の間、毎朝梅干しを食べ続けました。その後回復が早かったのは、抗生剤の効果も、もちろんあったでしょうが、梅干しの力も大きかったと思います。

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 さて、12月から1月初めにかけては、イタリアでも日本同様、祝祭日や集まりが多くなり、どうしても食べ過ぎになりがちです。まだ風邪が治りかけというときに、たくさん食べたり遠出したりしたためか、おなかの調子が今ひとつになり、今朝は再び梅干しに力を貸してもらうことにしました。どうやって食べるのがいいんだったかなと、インターネットで検索していたら、梅生番茶の説明に行き当たり、ちょうど手元に、生姜もしょうゆも番茶もあるので、効能抜群と思われる、この方法で梅干しを摂取することにしました。

 番茶は、日本に暮らしていた頃は、子供の頃に夏休みに帰省していた先の祖母のうちでよく飲んだくらいで、あまり飲む機会がありませんでした。それが、ペルージャに暮らし始めた頃、たまに友人とマクロビオティックの料理店で食事をすると、かなり薄めの番茶が出るので、なつかしい味だとおいしく感じました。それで、いつだったか露店で番茶を見つけて購入したのに、今日の今日まで、まだ入れて飲んだことがありません。というわけで、まずは番茶の入れ方からインターネットで調べて番茶を入れ、それから、ティーカップの上で梅干しを箸で崩し、すりおろした生姜と必要量のしょうゆを加えたあと、番茶を注いで、飲んでみました。(レシピは下記リンク参照)

 そうして、意外とおいしいのでびっくりしました。しかも、最近少しずつ悪化しかけていた症状がぴたりと収まったではありませんか。ウィルス性の重い症状は梅干しでは治せないそうですが(下記リンク参照)、過食や鎮痛剤の服用が続き、それほどまでではないもののおなかに悪い物を食べたための不調であったため、梅生番茶で撃退できたようです。夏に効果があったのも、すでに治りかけだったためかもしれません。

 まだ二つほど梅干しが残っていますので、用心のために、そうして、美肌効果が高く免疫を高め、冷えを取り、過食防止にもつながるということですので(下記リンク参照)、明日とあさっても、梅生番茶を飲むつもりでいます。

 マクロビオティックというものをわたしが知ったのは、ペルージャで知り合ったイタリア人の親しい友人の中に、マクロビオティックに則った食生活を心がけて、そういうレストランによく通う人が二人いたからです。その後出会った夫も、遠い昔に買ったというマクロビオティックの本を2冊持っており、夫を通じて知り合った友人の中にも、マクロビオティックや菜食主義を、完全に貫くわけではないけれど、意識しながら食べる人が少なくありません。夫も友人たちの多くも、マクロビオティックは健康な食生活を送るのに役立つけれども、極端に走ると、かえって栄養が偏るので、教えは適度に参考にするのがいいと思っているようです。夫や友人から、あれこれ聞き、レストランで食べて、マクロビオティックというのはこういうものかという考えはあるのですが、本当のところはどういうものかは、まだ知らないままです。

 そこで、今回梅生番茶のレシピの元となっている料理の本が、マクロビオティックの入門書としてもよさそうなので、できるだけ早く日本から取り寄せて、読んでみたいと思っています。というわけで、一番下に張ってある本の紹介ページへのリンクは、自分のための覚え書きです。実際に読んでみてよかったら、また改めてご紹介するつもりでいます。

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UMESHO-BANCHA: il tè che equilibra lo stomaco e l'intestino, rafforza il sistema immunitario e rende bella la pelle.

*Ingredienti: tè bancha, prugna umeboshi, zenzero, salsa di soia
1. Preparare una tazza di tè bancha (180ml).
2. In una tazza di tè schiacciare un'umeboshi, aggiungere un po' di zenzero grattugiato e un cucchiaino di salsa di soia.
3. Versare nella tazza il tè bancha caldo preparato precedentemente.
Dalla ricetta macrobiotica di Kyoko Okada
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参照リンク / Riferimenti web
- 岡田恭子のハッピーマクロビオティックと自家製酵母パンの教室ブログ - 梅生番茶は胃腸の特効薬
- もりた園 - 番茶の淹れ方
- かおるの梅 - 梅干しっていいぞ!!
- 美肌レシピ - 美肌効果の高い梅しょう番茶
- Be-Bocy – 嘔吐下痢症は梅干しや梅肉エキスでは予防できない! それはなぜ?
- Amazon.co.jp - 岡田恭子著、『岡田恭子のハッピーマクロビオティック教室』
- La Spiga di Grano – Ume-Sho-Ban
- GreenMe – Tè bancha: una evanda povera di teina ma ricca di vitamina A, calico e ferro

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2015-12-28 23:59 | Altro | Comments(12)

ふり向けば青い高原、聖人の里

 シビッリーニ山脈の高峰の間に広がる高原、ピアン・グランデ(Pian Grande)と、山脈中最も高いヴェットーレ山と共に、二人で記念撮影をしました。

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Con il Pian Grande & i Monti Sibillini 27/12/2015

 今朝は、霧の深いペルージャから飛び出して、青空と日光を楽しもうとマルケ州のヴィッソに向かったのですが、そのうち霧が晴れるだろうと思いながら進むのに、どこまでもどこまでも深い霧が立ち込めていて、ようやく霧が晴れたのは、スポレートの手前で高速道路を下りて、ネーラ渓谷に向かうための長いながいトンネルから出たときでした。

 ヴィッソを散歩したあとは、カステッルッチョ・ディ・ノルチャに向けて、車で山道を登りました。

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Castelluccio di Norcia & i Monti Sibillini

 初夏には、真っ赤なヒナゲシや青いヤグルマギクなどの野の花が美しく咲き、名物のレンズマメが栽培される高原、真夏には緑一色となり、例年1・2月には山と共にも一面が雪に覆われる高原。その高原も山も、今は雪がわずかに積もるばかりで、小高い丘の上に建つカステッルッチョの石造りの町並みが、カメレオンのように、冬枯れした山の色にうまく溶け込んでいます。

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 左を向くと、まだ緑の草の残るなだらかな起伏が続き、左後方には青い山並みが見えています。

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 さらに左を向くと、つまり、冒頭の風景に背中を向けて反対側を眺めると、青い山々と、その手前に広がる平野が見えます。そして、この平野には、

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Basilica & statua di San Benedetto, Norcia

 ヨーロッパの守護聖人であり、西洋の修道生活の父である聖ベネデットの生まれた町、ノルチャがあります。

 山や高原の眺めを楽しみつつ、ごく短い散歩をしたあとは、山を下ってノルチャに立ち寄り、それからペルージャへと帰途につきました。帰り道もまた、長いながいトンネルを抜けてからペルージャのうちまで、ずっと深い霧に包まれていました。

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Con il Pian Grande & i Monti Sibillini 27/12/2015

Il cielo è sereno al Pian Grande e a Norcia,
un po' di neve sui Sibillini e lungo le strade.
Ci giriamo indietro e ci copisce il color azzurro
del cielo e delle onde delle montagne
che sovrastano la città natale di San Benedetto, Norcia.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2015-12-27 23:54 | Umbria | Comments(2)

世界最大のクリスマスツリー、グッビオ

 高さ750m以上、根本の幅450mを誇るグッビオのクリスマスツリーは、世界最大のツリーとして、ギネスブックに登録されています。1981年のクリスマスに、ボランティアの手によって完成したこのクリスマスツリーは、グッビオの町を見下ろすようにそびえる山、インジーノ山の斜面に、色とりどりの光によって、描かれています。

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Albero di Natale più grande del mondo, Gubbio 26/12/2015

 いつかこの目で見てみたいと思っていたこのツリーを、今日ようやく見ることができました。巨大なツリーの根の広がりは、グッビオの中世の町並みを取り囲む城壁に隠れているのだそうです。(下記リンク参照)

 ツリーの高みの左手には、グッビオの町の守護聖人、聖ウバルドの遺体が眠り、その名を関する大聖堂と十字架が、照明に照らされて見えます。

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Basilica di Sant’Ubaldo, Gubbio

 さらに、今日はインジーノ山(Monte Ingino)のふもとから、この聖ウバルド大聖堂まで、グッビオの町を通り、歩いて登りました。

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Partenza 15:44

 出発地点の駐車場からは、それほど高い位置にあるように見えなかったので、夫の誘いに乗って、歩いて登ることにしました。

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La Via del Presepe

 しばらく歩くと、川沿いに等身大のプレゼーペの人形が飾られています。

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16:17

 最初のうちは、初めて通る小路があったり、見晴らしが美しかったりして、時間も十分あるからと、展望台や教会に立ち寄りつつ、登っていきました。この辺りで、「大聖堂まで30分」という標示を、夫が見つけました。

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Porta di S. Ubaldo e Mura Urbiche 16:23

 実際には、左の写真の聖ウバルドの門の右後方に、左の写真に見える、町を取り囲む長いながい城壁が続いています。わたしのカメラでは1枚の写真に収まらないため、写真を2枚並べてみました。

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 門を通って城壁の外に出ると、なだらかな坂がジグザグに山頂へと続いています。なだらかなのは、ロウソク祭りの際に、地区対抗で巨大なロウソクを担ぎ、先を争って、この坂を大聖堂まで駆け上がらなければいけないからです。平坦な坂は登るのは楽なのですが、距離が長くなり、大聖堂までたどり着くのに、かなり時間がかかってしまいました。

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 こんなふうにリフトで登る人もいます。眺めはすばらしく、歩く必要はありませんが、高所恐怖症のわたしには、別の意味で大変そうです。

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Basilica di Sant’Ubaldo 17:06

 ようやく聖ウバルド大聖堂が見えてきたのは、山のふもとを出発してから、1時間20分後のことでした。

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 聖堂内には、ロウソク祭りで運ばれ、ウンブリア州のシンボルマークにもなっている三つの巨大なロウソクが展示されています。

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 聖堂を訪ね、展望台からの眺めを楽しんでから、山を下りました。夕日が沈み、刻々と変わっていく空の色がとてもきれいです。

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18:04

 ちょうど聖堂を去る頃に、山の斜面に描かれる巨大なクリスマスツリーの明かりがともされました。モミの木を縁取る緑に、ツリーを飾る青やピンク、黄色の光。クリスマスツリーの中を、色とりどりの光の間を通って、道を下ります。空が暗くなるにつれて、ツリー用の明かりがはっきりと見えるようになります。

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 来た道を戻るのかと思ったら、夫が目抜き通りを歩こうと言います。中心広場の前にはクリスマスツリーが立ち、スケート場もできています。

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 広場のすぐ近くのバールの前に、ドン・マッテーオがここで撮影されたんですよと、写真が飾られていました。

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18:45

 駐車場に戻ったのは、出発してから3時間後のことでした。

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L'albero più grande del mondo, Gubbio, Umbria 26/12/2015

- Bellissima la passeggiata verso la Basilica di Sant'Ubaldo;
siamo saliti ammirando i panorami, poi sotto il cielo di tramonto
siamo scesi tra luci variopinte dell'albero.
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関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- ドン・マッテーオ2月日本上陸、Don Matteo10は1月から / Don Matteo in Giappone! (23/12/2015)
- グッビオとドン・マッテーオ / Gubbio & Don Matteo (6/2/2012)

参照リンク / Riferimenti web
- Alberodigubbio.com - Descrizione
- Alberodigubbio.com – Languages - Japanese (ツリーの詳しい日本語説明あり)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2015-12-26 23:59 | Umbria | Comments(6)

クリスマス、聖フランチェスコと月

 クリスマスの今日も、いつものようにアッシジ郊外にあるサンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会のミサに参列しました。

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 ミサのあと、足早に世界のプレゼーペ展を見て回りました。今回初めて見て、かつ一番心に残ったのは、このプレゼーぺです。

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 聖フランチェスコが仲間たちと共に、自らの手で建てた小さな教会、ポルツィウンコラ(Porziuncola)。長く修道生活を送り、最も心を寄せていたその教会の中で、両腕を広げ、主の生誕を喜び祝う。その様子を表しています。

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Basilica di Santa Maria degli Angeli, Assisi 25/12/2015

 サンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会は、後世に、その小さな教会を内部に包み込み、大切に守るように建てられました。

 ミサの前に周囲を覆っていた深い霧が、教会から出てきたときには、晴れてきているように見えました。

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 アッシジからうちに戻ってすぐに、贈り物や昼食の準備を仕上げました。昼食には、チーズやクロスティーニのあと、まずプリモとして、スープ入りのカッペッレッティ(cappelletti in brodo)を、それから、香草をつめてオーブンで焼いた鶏や七面鳥の肉とサラダ、ローストポテトを食べました。それから、スプマンテで乾杯をして、パネットーネやトッローネ、パイナップル、コーヒーを味わって、そのあとでいよいよ姪たちが待ちに待った贈り物の交換となります。

 食事の写真がもっとみたいという方は、2010年のクリスマスの記事(リンクはこちら)をご覧ください。メニューも過ごし方も、毎年ほぼ同じです。

 夫もわたしも本が好きなのですが、姪たちにはあまり本を読む習慣がありません。元国語教師のわたしとしては、国語の力、そうして考える力、自分が思うことを人に伝える力、感受性を培うために、読書はとても大切だと考えていて、今年も本をどうしても贈りたかったのですが、姪たちが喜ぶ洋服を贈ろうという夫と意見が折り合わず、結局本も洋服もどちらも贈ることになりました。姪たちがどの贈り物も喜んでくれて、うれしかったです。(下記リンク参照)

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 今夜は満月です。

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 夜空に白く輝く月が、とてもきれいでした。

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Pace in terra
a tutti gli uomini
perché il mondo sia regnato dalla pace, amore e fratellanza.
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関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- アッシジを歩く1 ~ポルツィウンコラ / Assisi – Porziuncola & San Francesco (27/4/2011)
- アッシジと聖フランチェスコ、JITRA連載第3回 / Assisi & San Francesco (26/6/2015)
- クリスマスの1日 / Natale 2010 (25/12/2010)
- 子供には本を贈ろう / Ai bambini regaliamo i libri (21/12/2012)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2015-12-25 23:56 | Feste & eventi | Comments(4)

Buon Natale 2015

Buon Natale a tutti!

「今日は世界に
涙を流す子供が一人もいませんように。
肌の色が白かろうと、黒かろうと、黄色であろうと、
同じように笑顔でいることができますように。
何を命ずることもないそんなこのぼくが
皆さんに何を言わんとするか分かりますか。
こういうすてきなことすべては
容易に実現するでしょう。
わたしたちが互いに助けの手を差しのべあえば、
奇跡は起こるのです。
そうしたら、クリスマスの日が
1年じゅう続くことでしょう。」(ジャンニ・ロダーリの詩から、「 」内は石井訳)

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Presepe del Pakistan @ Mostra dei Presepi del Mondo
Basilica di Santa Maria degli Angeli, Assisi 6/1/2013

“[…] Voglio che oggi non pianga
nel mondo un solo bambino,
che abbiano lo stesso sorriso
il bianco, il moro, il giallino.
Sapete che cosa vi dico
io che non comando niente?
Tutte queste belle cose
accadranno facilmente;
se ci diamo la mano
i miracoli si fanno
e il giorno di Natale
durerà tutto l’anno.”
Dalla poesia, “Lo zampognaro” di Gianni Rodari
(In cima ho tradotto la poesia in giapponese)

クリスマスおめでとうございます。
皆さんにとって、世界じゅうの人々にとって、心安らぐよき日でありますように。

LINK
参照ページ / Riferimenti web
- Filastrocche.it – Lo zampognaro di Gianni Rodari (詩の全文あり)
- ”Lo Zampognaro” di Gianni Rodari letta da Dino Becagli (詩の朗読音声が聴けます) 
関連記事 / Articolo correlato
- どうあろうとも戦争は~ジャンニ・ロダーリの詩、『覚え書き』 / “Promemoria” di Gianni Rodari (18/11/2015)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2015-12-24 23:59 | Poesia, Letteratura | Comments(14)

ドン・マッテーオ2月日本上陸、Don Matteo10は1月から

 イタリア中部、美しいグッビオの町を舞台に、神父のドン・マッテーオが事件を解決していく探偵物のテレビドラマ、『Don Matteo』が、来年2月13日土曜日から、いよいよ日本で放映されます。

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「午後2時から2話連続放映」とのことです。(下記リンク参照)

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Gubbio 10/7/2015

 ウンブリア州、ペルージャの北東にあるグッビオの町並みや風景の美しさに、ドラマを見るうちに魅かれて、近年は、時々グッビオに足を運んでいます。

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 石造りの中世の町並みや建築物が美しい上に、グッビオには、古代ローマの劇場跡があり、イタリア最古の民族と言われる古代ウンブリア人が、紀元前に当時の宗教儀式について記した青銅板が発見され、保存・展示されています。

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 最近では、ドラマの舞台がグッビオからスポレートに映ってしまいましたが、わたしと夫は近年、この古代ウンブリア人の歴史や文化に関心を寄せていて、グッビオで時々開催される関連の講演や祭りに出かけています。

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 日本での放映は来年2月からとのことです。興味があれば、ぜひドン・マッテーオをご覧ください。

 ちなみに、イタリアでのドン・マッテーオの新シリーズ、『Don Matteo 10』の放映は、来年1月7日開始とのことです。

Sapete cosa succede tra un mese?#DonMatteo10

Posted by Don Matteo on Lunedì 7 dicembre 2015

 今日、新シリーズ放映を知らせる予告編を見つけて、うれしくなりました。いつか見たいと思い続けている、グッビオの世界一大きいクリスマスツリーが、映像の中に登場するからです。



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"Don Matteo" alla tv
in Giappone per la prima volta dal 13/2/2016
in Italia "Don Matteo 10" dal 7/1/2016

Simpatico il filmato, "Don Matteo 10 - Prossimamente su Rai1"
con l'Albero di Natale più grande del mondo
che vorrei tanto andare a vedere a Gubbio.
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- それでもドン・マッテーオ / Don Matteo, pur girato a Spoleto (9/1/2014)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2015-12-23 23:59 | Umbria | Comments(8)

近づくクリスマス

 今朝は学校の庭に、クリスマスツリーが飾られていました。セイヨウヒイラギ(agrifoglio)も、真っ赤な実に彩られてきれいです。

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 今日は、朝は学校で会合があり、夕方はクリスマス用の買い出しを再開しました。まずは夫が、次にわたしが風邪を引いてしまい、しばらく中断していたのです。

 間際になってしまいましたが、もめながらとりあえず贈り物をいくつか購入することができました。実は、義父母宅のプレゼーペは、姪たちといっしょにすでに準備したのですが、わたしたちのうちのプレゼーペは、まだ箱から出してもいません。薪ストーブの新登場で、いったいどこに置くかを考えなければいけないという事情もあるのですが、明日には飾るつもりでいます。

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Si avvicina
il Natale.
Anche la nostra scuola è ornata dall'albero di Natale
e dagli agrifogli con bacche rosse. 22/12/2015
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2015-12-22 23:57 | Altro | Comments(4)