<   2016年 07月 ( 31 )   > この月の画像一覧

義父母とラヴェルナ、聖フランチェスコが聖痕を受けた聖地

 アッシジの聖フランチェスコは人々の間に入って愛や清貧の教えを説き、志を同じくする仲間たちと小さな教会や庵を建て、修道生活や布教、旅を共にしましたが、森や岩山などを一人歩き、長い間ひとり瞑想や祈りに過ごすということも、よくありました。トスカーナ州、アレッツォ県にあるラヴェルナは、切り立った岩山の上にあり、生前の聖フランチェスコが、その岩や森を祈り・瞑想の地として好んで、過ごしたところです。

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Santuario della Verna 31/7/2016

 夫と二人、あるいは友人とこのラヴェルナを訪ねたこと、ブログの記事に書いたことはこれまでに何度もあるのですが、今日はこの聖地を、初めて夫の義父母といっしょに訪ねました。この写真は修道院の、ちょうど絶壁の真上に位置するテラスで撮影したものです。今日は天気がいいので、遠くの山や町まで、それはきれいに見えました。

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 上の写真の場所を、別の角度から撮影したのがこちらです。テラスが断崖の真上にあることがよく分かります。

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 この断崖(precipizio)上の通路には、悪魔が聖フランチェスコを、この高みから下に突き落とそうとしたら、聖人が近寄った岩に体の形の穴が開いて、聖フランチェスコを受け止めたという伝説があり、そう記した陶器の板と、岩のくぼみを見ることができます。

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 カメラを持つ右手を柵の向こうに伸ばして、下方を撮影したのがこちらの写真です。わたしたちは、ふだんはベッチャに車を置いて、この切り立った岩山のすそをぐるりと回り、森を歩いて、修道院までの約2時間の散歩を楽しむことが多いのですが、そのときに歩く道が、ちょうどこの突き出た岩の真下に見えています。

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 一方、こちらは、わたしが2枚目の写真を撮影した場所に立つ、夫と義父母を撮影したもので、この窓は、

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聖フランチェスコが聖痕を受けた場所に、それを記念して建てられた礼拝堂、Cappella delle Stimmateのすぐ近くにあります。ラヴェルナの修道院には、この礼拝堂をはじめとして、ルネサンスの彫刻家、アンドレーア・デッラ・ロッビアとその工房による美しい陶器装飾が数多くあります。聖痕(stimmate)を受けたという場所は、ちょうど祭壇の前にあり、ガラス板に覆われています。今日はその上に花が添えられ、火のともったロウソクがありました。

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 聖堂正面の向かって左手に長く伸びるこちらの通路を、突き当りまで歩き、右手の扉を入ると、この礼拝堂や、断崖上のテラスを訪ねることができます。通路の壁には、聖フランチェスコの人生を物語るフレスコ画が描かれています。そうして、左手前の両手を広げ、地面に膝をついた聖人が見えるフレスコ画こそ、聖フランチェスコが、十字架にかけられたキリストのように、両手両足には釘に、脇腹には槍に貫かれたかのような傷、聖痕(stimmate)を受けた瞬間を描いたものなのです。

 そして、この長い通路の中ほど、ちょうど写真で旅行者が立っている位置のその前に扉があり、扉を開けて、重なり合う大きな岩の間に築かれた階段を下りていくと、

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 聖フランチェスコがその上に横たわって休んだという岩、Letto di San Francescoがあります。

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 イタリアの守護聖人であるアッシジの聖フランチェスコは、イタリア国内でもことに慕われる聖人の一人ですが、義父母は、ペルージャの隣町、ウンブリアのアッシジに生まれた聖人ということもあって、とりわけ聖フランチェスコを敬愛していて、結婚するのに、聖フランチェスコを記念する日である10月4日を選んだほどです。

 ですから、本当は聖フランチェスコゆかりの大切な聖地であるラヴェルナにもしばしば足を運びたいところが、義父が運転するには遠方すぎ、とは言え、ウンブリアから近すぎるため、旅行業者が企画する聖地めぐりのバス旅行では、目的地として選ばれないのです。以前に二人がラヴェルナを訪ねたのは、どうやら35年以上も前のことらしく、そこで夫とずいぶん前から、いつか義父母をラヴェルナに連れてきてあげたいねと言っていました。ふだんの日曜は、義父たちはトーディの義弟夫婦が姪たちを連れて来るのを楽しみにしているのですが、今日はちょうど、義弟たちが夏休みで南イタリアに滞在中なので、4人でラヴェルナを訪ねることにしました。

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 ペルージャの我が家からラヴェルナまでは約100km、車で1時間20分ほどかかります。夏の日曜日ということで、ラヴェルナを訪れる人も車も、とても多く、ミサの間は出入りができないように、聖堂の入り口前に縄が張られて見張りの人が立つほどで、修道院内のレストランで昼食を取るにも、着いてすぐにあらかじめ予約が必要なほどでした。

 昼12時15分からのミサに参加し、午後2時から昼食を食べました。現在の料金は、フルコースが16.50ユーロと入り口に張り紙があり、ただし飲み物は別料金となっています。人が少ないときは、メニューはプリモはいくつかある中から選べます。ただし、ふだんでもプリモ以外は料理内容が決まっていて、セコンドはさまざまな肉料理の盛り合わせを持ったウェイターがテーブルの間を回り、その中から好みの肉を選び(胃に余裕のある人はすべて選ぶこともできます)、付け合わせは、レタスが入ったボウルがテーブルに置かれ、ローストポテト(フライドポテト)は、テーブルの間を大皿を持って運ぶ店員さんから、好きなだけよそってもらうことができます。デザートはありませんが、いろんな果物が入ったボウルを持ってきてくれるので、好きな果物を選んで食べられます。

 今日は店が満員で人が多かったからか、プリモは何かと特に聞かれず、皆の皿に、次々にミートソース・スパゲッティ(spaghetti al ragù)をよそっていきました。けれども、長いパスタは苦手な夫が、ショートパスタはないかと尋ねたら、ペンネにミートソースをたっぷりかけて運んでくれましたし、他にも、希望したからなのでしょう、ミネストリーナ(minestrina)と呼ばれる小さい粒状のパスタがブロードに入ったものや、ゆであがったパスタをそのまま皿に盛ったパスタ・イン・ビアンコ(pasta in bianco)を食べている人も見かけました。

 そのほか飲み物としてワインの小瓶を2本と食後のコーヒーを一人1杯ずつ頼んだら、会計は一人あたり18.5ユーロでした。水は水道水を水差しに入れて運んでくれていたので、無料だったようです。

 ラグーソースをスパゲッティと食べるのは外国で人気があるけれど、イタリアではラグーがすべり落ちるので、スパゲッティではなく、タッリャテッレなどのパスタと食べるんですよと、わたしが初めて教わったのはマルケの語学学校の料理講座の先生からで、同じことを以後何度も聞いています。わたしたちは、ラヴェルナを訪ねても、昼食はパニーノで済ませることが多く、レストランで食べることは少ないのですが、確かに選べるプリモの中にラグーソースのパスタは毎回あったけれども、ラグーソースのスパゲッティには初めて出くわした気がします。ただ、ラグーもスパゲッティも大好きな義父母がそれはおいしいと喜んでくれていて、ラヴェルナを久しぶりに訪ねられて二人ともとてもうれしそうだったので、夫もわたしも、二人がまだ元気なうちに連れてきてあげられてよかったなと思いました。

 わたしたち二人で来るときは、岩山の下にあるベッチャやキウーシ・デッラヴェルナの無料駐車場に車を置いて、参詣路や山道を歩いて修道院を訪ねることが多いのですが、今回は、義父母がいっしょであり、かつ、夏の日曜日で修道院近くの無料駐車場まで車で行くことが禁じられていたため、有料駐車場に車をとめました。料金は1時間1ユーロで、駐車場付近には、オリーブの木で作ったまな板など、興味深い商品を売る露店が並んでいました。

関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- 夏のラヴェルナ、ベッチャからラヴェルナへの参詣路 / La Verna in estate, Beccia – La Verna
- ラヴェルナの秋、キウーシからラヴェルナへ / La Verna in autunno, Chiusi della Verna – La Verna
- 秋のラヴェルナ / Anello Basso in autunno
- 雪のラヴェルナ、岩山周遊トレッキングコース1 / Anello Basso del Monte Penna in inverno 1
- 雪のラヴェルナ、岩山周遊トレッキングコース2 / Anello Basso del Monte Penna in inverno 2
- ラヴェルナからペンナ山の頂上へ / Verso la cima del Monte Penna

参照リンク / Riferimento web
- La Verna. Santuario Francescano - HOME

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-07-31 22:53 | Toscana | Trackback | Comments(4)

夏山のぼり

 今日は当初の予定では、カッシャ近くの高原を、村を訪ねながらドライブして、緑の中を歩くことになっていたのですが、高原の標高があまり高くない上に、天気がよくてひどく暑いからと、昼食後に予定を変更し、直前まで候補になっていたシビッリーニ山脈のモンテガッロという町に向かいました。

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Monti Sibillini, Colle 30/7/2016

 そうして、緑いっぱいのこちらコッレ(Colle)という場所から、小さな教会を目指して山を登りました。写真の左手に見える高峰は、ヴェットーレ山(Monte Vettore, 2478m)です。

 帰宅が遅くなりましたので、後日また詳しく書くつもりです。

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Sabato abbiamo camminato ammirando la vetta del monte Vettore

(a sinistra nella foto) 30/7/2016
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-07-30 23:59 | Marche | Trackback | Comments(2)

湖の夕日と夫婦げんか、ディーパク瞑想講座英語版15日目

 「あなたがうれしい気持ちであれば、そばにいる人もうれしい気持ちになるし、あなたがいらだっていれば、そのいらだちを相手も感じるようになる。わたしたちの心は無意識のうちに、鏡のように相手の心の持ちようによって、移り変わりがちだ。」

 ディーパクの英語版瞑想講座のDay 15を、今日5日遅れで聴いていて、心に響いたのが、こういう教えでした。

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Tramonto al Lago Trasimeno 25/7/2016

 と言うのも、たまに夫とけんかになるときは、夫が声を荒立てて、あるいは不機嫌に何かを言って、それでわたしも気分を害し、そうして、イタリアの人と言うのは、うちの夫に限らず、悪気はないのだけれど、言いたいだけ悪感情をむきだしにして一通り言えば、あとはけろりとして忘れる場合が少なくないのですが、そういうむきだしの怒りに慣れていない日本人のわたしは、あとあとまで嫌な気持ちを引きずってしまい、もともとの理由はたいしたことではないのに、夫が機嫌を直して、うれしそうに優しそうに和解を求めるように話しかけても、むっつりして話を蒸し返し、それで夫が再び不機嫌になるというパターンが少なくないのです。

 こういうときイタリア人の奥さんだったら、売り言葉に買い言葉で反撃をして、しばらくしたらお互いにけろりとして何もなかったように、笑っているかもしれません。結局けんかの発端はささいなことであって、夫はこういう人だと分かっているのだから、わたしが気分を切り替えれば、すぐに二人とも心穏やかな気分で過ごせるのにと思いつつ、ついそうやって、不機嫌に物を言われると、わたしまで不機嫌になってしまう、そういうことを、ディーパクの言葉を聴きながら、思い出しました。

 「人間関係には二人以上の人が関わるけれど、どちらかが相手の言葉や態度を、懐深くに温かく受け止めれば、そこで何かが変わってくる。あなたの方から、負の連鎖、鏡写しの代わりに、愛や優しさの連鎖、鏡写しに変えていけるはずだ。」

 説明を聴きながらメモを取り、ノートに書いている間は耳がお留守になるため、どの言葉も、本来ディーパクが言ったこととは若干ずれがあるかもしれませんが、わたしはこんなふうにとらえながら、今日の講座を聴きました。


 そうして、講座の冒頭ではオープラが、テレビ番組のインタビューに確か離婚の理由として、「夫といても幸せを感じられなくなったから」と語っていた女性がいたけれども、「自分が夫の幸せのために何をしているか、できるかを自問する必要があるのではないか。結局わたしたちが受け取れる愛というのは、自分自身や他の人々に対して、自分たちが注いできた、注いでいく愛なのだから。」と言っていて、それも心に残りました。イエスの黄金律ではありませんが、自分がしてほしいことを人にしなさい、自分がそうしてもらいたいように、人に優しくしなさいということなのだなと感じながら聴きました。

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 湖は空が雲で覆われていれば、雲を映し、わずかでも光があれば、その光を映し出します。相対する人の心が共に鏡であるならば、意識的に、どちらかが嵐や曇り空の中でも、一条でも光を発していけば、そこから光が、優しさや穏やかさ、落ち着きが、どちらにも戻ってくるのでしょう。

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 写真は、月曜に見たトラジメーノ湖の夕景です。

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Le nuvole, il cielo, la luce del tramonto
tutto si riflette sull'acqua calma del Lago Trasimeno. 25/7/2016
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-07-29 23:50 | Umbria | Trackback | Comments(10)

人気ドラマ三人組と学ぶウェブ基本&イタリア語、ドン・マッテーオ番外編

 イタリアでは、夏になると、ニュース等をのぞいては、ドラマや料理・時事問題などの生収録の番組のスタッフが、皆夏の休暇を取るためか、そういうドラマや番組を日頃放映している時間帯に、過去の人気ドラマの再放送や、海外ドラマや、その番組自体の主だった映像を集めた総集編などを、放映することがよくあります。

 人気長寿番組のドン・マッテーオも、そういう穴埋めに使われるため、6月には平日の昼にドン・マッテーオ8の再放送があり、それが終わると、今度は、スポレートを舞台にしたドン・マッテーオ9の再放送が、夜行われることになりました。今夜もその第3回の2話、「Il record della vita」と「Fuori dal mondo」が、Rai1(1チャンネル)で放映されますので、興味のある方はご覧ください。ドン・マッテーオ9からは舞台が、グッビオからスポレートに移っています。

 それはさておき、イタリアでも情報化の波が進み、経費削減のためと、それまでは紙を媒体としていた情報やサービスが、ウェブでの連絡や通知に置き換えられることが、職場でも行政でも増えてきました。ところが、雑誌『Panorama』紙のオンライン記事(下記リンク参照)によると、今のところ、

  “il 37% degli italiani (oltre 22 milioni di persone) non usa internet”
  「37パーセントのイタリア人(2千2百万人を超える人)が、インターネットを利用していない。」

という状況です。

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Dal sito, panorama.it

 そこで、Rai1では、7月11日から、ドン・マッテーオの俳優3人組と撮影陣を使って、楽しみながらインターネットに親しめるミニ・ドラマ兼学習番組の放送を始めました。毎日平日5~6分で、しかも、視聴率がとりわけ高い午後8時からのニュース(telegiornale、略称TG)の直後の時間帯を選び、人気ドラマの舞台と登場人物を使って、できるだけ多くの人に見てもらおうという作戦でしょう。放映はRai1(1チャンネル)、月曜から金曜の午後8時半からで、番組名は『Complimenti per la connessione』(訳すと「(インターネット)接続、おめでとう / (インターネットに)接続できたとは、すばらしい」)です。Raiの週間番組予定表(リンクはこちら)を見ると、テーマは、今日は、「Videocomunicazione」、明日は「Il GPS」、来週月曜、8月1日は「Tutorial」、2日は「Hashtag」、3日は「Streaming」となっています。


 たとえば、上の第1回では、インターネットについて何も知らないピッポとMaresciallo Cecchiniでも理解できるように、Capitano Tommasoが、世界のコンピュータ間を結ぶ情報網だということを、警察署内のパソコンを毛糸でつないで見せるなど工夫して、説明しています。ミニドラマの中でCapitanoが説明したことを、番組の終わりに、視聴者が分かりやすいように、図とキーワードを用いて、再度説明していますので、イタリア語の初級の人が、リスニングの練習をして、イタリア語の発音に耳を慣らすにもいいと思います。

 第1回については、Raiのアーカイブにも映像があるのですが、それでは日本の方が見られないため、YouTube上の映像をご紹介しました。興味のある方は、Raiが気づいて削除してしまう前に、ご覧ください。

 スマートフォンについて説明した回もよくできています。


 スマートフォンが従来のどんな道具や器械の役目を果たすかを、写真や書かれた言葉と共に紹介していますので、これもイタリア語の文字表記と発音の関係を学び、発音に親しむのに、うってつけの教材だと思います。

 実は、わたしも、午後8時半は、夕食中か外出中のことが多いため、この番組を初めて見たのは、つい最近のことで、今回ブログの記事にするために、いくつか過去放映分をインターネットで探して見たものの、テレビで見たのは、まだその1度きりです。

 イタリアに語学留学していて、楽しみながらイタリア語に耳を慣らせたいという方は、ぜひ平日午後8時半、テレビの1チャンネルで、このミニ番組をご覧ください。イタリアではテレビ番組の開始時刻も、番組表に書かれた時間と完全には一致せず、後ろにずれこむ場合が多いので、ご注意ください。そうして、日本にお住いの皆さんも、よしイタリア語学習に利用しようと思われたら、まだYouTubeで見られるうちに、興味のある回を視聴してみてください。

*追記(7月29日)
 下記参照リンクの一つ目、Raiのウェブページで、この番組の過去放映分をすべて視聴することが可能です。イタリア在住で興味のある方は、ぜひご覧ください。

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Lun-ven 20.30 "Complimenti per la Connessione" su Rai 1.
Lezioncina su Internet
da parte del Capitano Tommaso per
il Maresciallo Cecchini, Pippo e i telespettatori, 5-6 minuti.
- Penso di conoscere il web meglio dei due, ma non ho ancora
né smartphone né tablet. Oggi l'ho visto per la prima volta
per curiosità; domani il capitano spiegerà il GPS, so che cosa sia
ma non l'ho mai utilizzato, quindi lo vedrò per impararne qualcosina.
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参照リンク / Riferimenti web
- Rai – Don Matteo 10 – Complimenti per la connessione
- Panorama – Complimenti per la connessione: il web spiegato da Nino Frassica. La serie è ambientata nell’universo di Don Matteo. Nel cast ci sono anche Simone Montedoro e Francesco Scali (8/7/2016)

関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- ドン・マッテーオ2月日本上陸、Don Matteo10は1月から / Don Matteo alla tv giapponese
- 神父探偵と古代ウンブリア人の町グッビオ、JITRA連載第6回 / Gubbio, Città degli Antichi Umbri e di Don Matteo”
- イタリア語学習メルマガ第26号 「ペルージャ死者の市、Don Matteo7」
- まさかDon Matteoが / Don Matteo a Spoleto!

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-07-28 19:25 | Altro | Trackback | Comments(4)

パリの空港でびっくり、羊と驚きの入国審査

 6月11日土曜日、アリタリア航空で無事パリ、シャルル・ド・ゴール空港に到着し、空港内を歩いていたら、夫が「あっ」と声を上げました。

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Aéroport de Paris-Charles de Gaulle 11/6/2016

 冒頭の写真の左手に、小さな小屋が建っているのですが、目のいい夫は、この小屋の中に、羊がいるのを発見したのです。

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 夫はそのとき、芝生の草を刈る代わりに、羊に食べてもらうために、飼っているのではないかと言っていました。

 調べてみると、こんなふうに空港で活躍中(?)の羊たちの写真も、ツイッターにあります。



 まさか空港の飛行機発着所の近くで、羊が飼われているとは思わなかったので、びっくりしました。

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 飛行機は午後5時20分頃に到着し、上の写真の撮影時刻は、3枚とも午後6時3~4分となっているので、すでに入国審査を終え、荷物を受け取り、駅を目指して移動中に撮ったものということになります。

 話が前後しますが、入国審査でもびっくりしました。イタリアもフランスも共にシェンゲン協定加盟国で、通常は加盟国間内の移動であれば、入国審査はないはずなのですが、今回は、Euro 2016 の開催中で、警戒が厳重だったためか、パリの空港で入国審査があったことは、すでにお話ししました。

 わたしは、入国審査の担当官の質問を聞いてびっくりしました。

 「フランスのどこに行きますか?」

 担当官はわたしに、なんと日本語で、こう尋ねたのです! 日本のパスポートを提示したので、わたしが日本人だと分かったからなのでしょうが、まさか日本語で質問が来るとは思わず、我に返って、日本語で答えるまでにしばらく時間がかかりました。

 「パリとルーアンとモンサンミッシェルと、それからシャルトルに行きます。」

 まさか、このあと荷物を抱えての冒険が待ち構えていて、電車とバスを乗り継いで、パリ市内のホテルに移動するのに、3時間以上かかって、到着が午後8時47分になるとは思いもよらず、空港ではひととき心が和んだのでありました。

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Seconda Sorpresa all'Aeroporto di Parigi Charles de Gaulle

- Ci sono tre PECORE all'aeroporto CDG, nella capanna
a sinistra nella foto! Lo sapevate?
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関連記事へのリンク

- 滞在許可証イタリア法外な発行料撤廃その後、EU市民家族用滞在証&ローマからパリに飛んでも入国審査 / Sorpresa all'Aeroporto di Parigi Charles de Gaulle
- 雨のパリひとりぼうし

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-07-27 17:05 | Francia & francese | Trackback | Comments(8)

イタリア語文法の習得にも脳が自然に覚えやすい順序がある(1)~メルマガ第110号から

 赤ちゃんがまずは座ることを覚え、はいはいができるようになって、そうしてやがては立ち、歩くことができるように、言語を習得するにも、学校などでの学習なしに生活しながら自然に習得する場合には、文法事項はこういう順序で身につけていくという順序があります。

 イタリア語についても、もう長い間、主に、イタリアで仕事をしながらイタリア語を習得した移民を対象にして、さまざまな文法事項について、その自然な習得順序(ordine naturale dell’acquisizione)の研究が行われ、その研究結果が分かってきました。語学教育の介入なしに自然に覚える順序こそ、学校や独学で学ぶ学習者にとっても最も習得しやすいはずと考えられ、この習得順序は、イタリア語教育法を専門とする大学では、もう長い間学習対象となり、また、この順序を取り入れて学習内容を編成する教科書も、イタリアではすでに何冊も発行されています。

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 そうして、実はこの順序こそ、わたしがまだ日本では知られていないだろうけれども、日本のイタリア語学習者の多くの方に役立つはずだからお伝えしたいと、2008年12月にこのイタリア語学習メルマガの発行を決意した理由の一つでもあるのです。関連の数冊の本や授業のノートを見直して整理してから体系的にと考えていたら、先延ばしにしてここまで来てしまいましたが、皆さんが興味があるのは、この学問ができたいきさつや研究の過程ではなく、実際に学習を助けてくれる「自然に覚えやすい習得順序」の数々だと思い、今日はいよいよ、そのうち動詞の法・時制に関する順序についてお話しします。手近にある本のうち、皆さんにもよく分かるように、学習者に分かりにくい表現は省いて、簡潔にまとめてある本から、その順序を引用します。

 "presente > ausiliare + passato prossimo > imperfetto > futuro
( > condizionale > congiuntivo)"

(P. Barki et al., “Valutare e certificare l’italiano di stranieri. I livelli iniziali”, Guerra, Perugia 2003)

 実際の研究結果を踏まえて、読者の皆さんに分かりやすいように訳すと、こうなります。

 「直接法現在 > 近過去 ([助動詞+] 過去分詞) > 直接法半過去 > 直接法未来
 ( > 条件法 > 接続法)」

 さらに分かりやすいように、該当する動詞の法・時制の例によって順序を示すと、こうなります。

 Paolo studia > Paolo (ha) studiato > Paolo studiava > Paolo studierà
 (> Paolo studierebbe > Penso che Paolo studi)

 さて、こと動詞の法・時制に関しては、この習得順序が、自然に習得した場合にも、学校に通ったり本で独学で勉強した場合にも、普遍的な順序であること、つまり、左にある法・時制が身につかなければ、その右の形は身につかない、この順序に従ってのみ習得が進むということが分かっています。ただし、ここで言う「身についている」とは、教科書や授業で勉強して、試験に受かるという程度の身につき方ではなく、実際にイタリア語による意思疎通の中で、話しながら適切に用いる力が身についているということです。

 イタリア語を学習し始めた人には、英語なら現在形では、

 I/you/they study - He/she studies

と、動詞については二通りの活用しかないのに、イタリア語になると直接法現在で、

 io studio / tu studi / lui,lei,Lei studia / noi studiamo / voi studiate / loro studiano

と、主語の人称と単複に応じて、六つの変化があるのに、驚いて大変だと思われた経験を持つ方が、多いのではないでしょうか。

 イタリア語を学校で学ばず、入門書も持たぬ人が、イタリア語の波にもまれながらイタリア語を学ぶと、まずは相手が言わんとすることを理解しよう、相手に思うことを伝えようとするために、伝える内容の骨子に関わらない文法的な細部にはこだわらず、意味を伝える核の部分だけをまず記憶して、使うようになります。

 イタリアに暮らしながら、Studiate「(皆さん)勉強してくださいね。」、Lei studia molto「あなたはよく勉強しますね。」、Studiavo il francese「フランス語を勉強していたんです。」などと、さまざまな法・時制でstudiareという動詞が使われるのを見たり聞いたりするうちに、語尾変化は無視して、このすべてに共通するstudiaという部分だけを脳が取り出して、「学ぶ」という意味の動詞として認識し、ありとあらゆる状況で、まずは現在だろうと過去だろうと主語が何人称だろうと、そうして人数に関わらず、自分が「学ぶ」の意味だと認識したこのstudiaという形を使って、話をしていくというのが、暮らしの中で自然にイタリア語を身につけていく人が、最初に習得する動詞の形の用法で、ですから、これは正確には「現在形」ではなく、他の書籍では、forma basica(「基本形」とでも訳せるでしょうか)と記されています。ちなみに、動詞に活用形がない中国語を母語とする学習者などは、不定形(今例として挙げている動詞を使えば、studiare)を、この段階で文を作るときに使うそうです。(Maria G. Lo Duca, “Lingua Italiana ed Educazione Linguistica. Tra storia, ricerca e didattica”, Carocci 2003, Roma)

 皆さんも、旅行のときなどに覚えがあるでしょうが、外国語の中で暮らすと、形よりもまずは伝えることの方が大切と、とにかくまずは「言わんとすることを伝えよう」ということに焦点を当てて、コミュニケーションを取り、また言葉を学ぼうとするのであって、意思疎通がまがりなりにも図れるようになり、その言葉をサバイバルに使えるようになって初めて、「では文法的にももっときちんと、正しく話せるようになりたい」と、活用語尾や不規則変化などにも、目が向いていくのです。ただし、これは、「言いたいことが伝わって、生活に不便がないからこれでいいや。」と意識しないにせよ、心のどこかで思ってしまって、学習言語、ここではイタリア語の化石化(fossilizzazione)が起こっていない場合の話で、化石化が起こると、いくら長い間イタリアで、イタリア人に囲まれ、イタリア語を使って暮らしていても、イタリア語の力が、まだまだ改善の余地が大いにあるのに、それ以上は伸びなくなってしまいます。

 ただ、逆に言うと、これは、日本のイタリア語学習者の方にとっても、警告かつ朗報になります。外国語の力が真の意味でつくということは、決して単語をたくさん覚えることでも、動詞の活用を正確に暗記することでもなく、必要なときに、いかにその外国語を使って、状況を切り抜けることができるかということです。ということは、初級の段階では、活用をしっかり正確に覚えることももちろん大切ですが、間違ってもいいから、自分の言わんとすることを、今自分の中にある外国語の知識や力を総動員して、相手に伝えよう、状況を解決しようと、言葉をつむぎだしてみる、そういう機会を積み重ねることこそ、本当に使えるイタリア語が身についていくということなのです。何年イタリアに暮らしていても、動詞studiareの活用はすべてstudiaで済ませてしまう移民もいて、それはそれで困るのですが、いくら自動車学校で自動車の構造やメカニズム、交通規則を教わっても、実際に路上に出てみないと、いつまでたっても車を運転できるようにならないように、いくら入門書を読んでも、問題集を解いても、実用イタリア語検定対策の勉強をしても、イタリア語の歌を聴いたり、映画を見たり、本を読んだりして、イタリア語を学びつつ、楽しむための手段としても使ったり、友達を見つけて、イタリア語でメールや手紙を書いたり、日記を書いたり、旅行やイタリアの人との出会いの中で、イタリア語で話してみたりしなければ、つまり実際にイタリア語を、言語として活用する練習をしなければ、いつまでたってもイタリア語を真の意味で使えるようにはならないのです。

 以上が警告で、では朗報は何かと言うと、多少動詞の活用が間違っていても、言わんとすることは、皆さんが思っている以上に相手に伝わる可能性が高いということです。自転車でも、何度も転びながら、ようやく乗り回せるようになるのです。間違ってもいいし、間違う危険を冒しながら、どんどん実地訓練を積んでいかないと、イタリア語はきちんとものになりません。大丈夫、相手に伝わる、間違ってもいいんだ、書く回数・話す回数を重ねて、話せるようになるんだと、度胸を持ってくださって大丈夫だし、その度胸を持つことこそが大切なのです。

 習得初期の段階で、たとえばsutdiaという形を、すべての人称、そして現在・過去・未来のいずれの場合にも使って、イタリア語の会話で切り抜けていく移民の話をしていたら、わたし自身がイタリアに来て、初めて通ったマルケの私立語学学校で出会ったアメリカ人学生だちを思い出しました。

 母国の大学で経済を学び、イタリア語はゼロの状況で留学した若者たちは、けれどもできるだけイタリア語だけで会話をしようと頑張っていて、動詞の直接法現在をほぼ学び終えた頃、あるとき英語で真剣な顔をして、わたしに言いました。「これからはできるだけイタリア語だけで話そうと思う。まだ現在形しか知らないけれど、未来のことを話すときは、指で前を指しながら、過去のことを話すときは、指で背中の後ろを指しながら、現在形を使って話すからね。」

 移民たちがではどうやって現在形もどきの基本形だけで、指を使わずに、過去や未来についても話しているかと言うと、domani(明日)、dopodomani(あさって)、lunedì prossimo(来週の月曜日)、l’anno prossimo(来年)、 fra due anni(2年後)などという未来のときを指す言葉を使えば、未来のことだということが分かるのです。また、日本語でも、ほぼ確実な予定については、「来年大学を卒業します。」と言い切るように、イタリア語でも、そういう場合には、未来形ではなく現在形で代用する場合が多いのです。一方、過去の場合は、歴史的現在(presente storico)と言って、歴史上のできごとをあえて現在形で書く用法もあるものの、普通は過去の事実の記述には、過去形を用います。けれどもこれも、ieri(昨日)、la scorsa settimana(先週)、 tre anni fa(3年前に)、nel 2002(2002年に)といった過去のときを表す言葉を併用することによって、相手には過去のことだと伝わります。

 というわけで、間違ってもいいから話してみよう、過去形や未来形を知らなくても、話を通じさせる方法があるというところで、今日の記事は終わりにして、続きはまた次号でお話しします。

*終わりに
 すでにイタリア語学習メルマガの記事として、23日に発行した記事ではありますが、この自然な習得順序についての記事は、イタリア語のみならず他の外国語を学習する際にも参考になりますし、ずいぶん前から、できるだけ多くの日本の方にお伝えしたいと考え続けてきたことなので、あえてブログの記事としても発行することにしました。

 Yahoo!  ジオシティーズで作ったサイトに、104号までは過去記事を掲載していたのですが、最近システムの仕様が変わって、イタリア語のアクセント記号が記載できなくなり、さらにYouTube映像も載せられなくなったために、いまだに別の方法で、あるいは別のサイトに105号以降の記事を掲載することを検討中です。WordPressを使うべきか、自分にはとても無理か、新たにエキサイトブログを立ち上げるべきか、それとも、第1号から無効になったリンクを貼り直し、内容を見直し、かつ写真を加えて、少しずつこのブログ内に、メルマガ用の独立したカテゴリかタグを設けて、移行していくべきか、かなり長い間悩んでいるところです。というわけで、メルマガの次号が出たあとも、この記事は多くの方が目を通せる環境に置きたいという気持ちから、メルマガと記事が重複しています。ご了承ください。

*******************************************************
Da anni volevo scrivere sulle sequenze di acquisizione dell'italiano L2
per gli apprendenti giapponesi e finalmente ho iniziato!
Per primo, sull'acquisizione dei verbi.
  "forma basica (presente) > ausiliare + passato prossimo
  > imperfetto > futuro ( > condizionale > congiuntivo)
"
*******************************************************

LINK
イタリア語学習メルマガ・サイト
- イタリア語学習メルマガ第110号「イタリア語文法習得にも脳が自然に覚えやすい順序がある(1)、オリーブオイルで簡単サラダ、滞在許可証新情報」
*↑↑ メルマガの最新号試読&予約ページなので、次号発行以降には、新しい号の内容と切り替わります。
- サイト、「楽しくイタリア語学習・イタリア旅行 もっと知りたい! イタリアの言葉と文化」
- イタリア語学習メルマガ「もっと知りたい! イタリアの言葉と文化」 バックナンバー 第1~104号
関連記事
- イタリア語の化石化
- 優秀な外国語学習者とは
- イタリア語学習におすすめの辞書と入門書
- おすすめのイタリア映画

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-07-26 18:04 | Lingua Italiana | Trackback | Comments(4)

湖に夕日も月も愛でる夕、トラジメーノ湖

 ペルージャからトラジメーノ湖に向かうと、湖が見える直前にトンネルがあります。7月19日はこのトンネルにさしかかると、出口いっぱいにオレンジ色の光が広がり、内部の道路までオレンジ色に輝いています。トッリチェッラ(Torricella)で無料高速道路を下り、港に向かいます。

f0234936_211139.jpg
Tramonto al Lago Trasimeno, Torricella 19/7/2016 20:35

 岸辺近くに駐車した車から出て、すぐに撮影したのがこの写真です。

f0234936_2112310.jpg

 桟橋の先端へと、急ぎ足で向かいます。

f0234936_2113884.jpg

 そうして、夕日が湖と空を染め上げながら、沈んで行くのを、桟橋の端で見送ることができました。

 この日は、うちで早めに夕食を済ませて、食後に、沈む夕日を見ようと、トラジメーノ湖に向かいました。夕焼けは、日が沈んでから2、30分後がより美しいことも多いのですが、それでも、せっかくなので、日の入りに間に合ってうれしかったです。

f0234936_2114448.jpg

 この後、しばらく少しずつ変わっていく空と湖の色を眺めていると、突然夫が、月が昇るのが見えると言います。

f0234936_2115480.jpg
20:58

 振り返って東を見ると、山から月が顔を出し始めたところです。

f0234936_2121024.jpg

 せっかくなので、丸い月が山を離れて

f0234936_2122315.jpg

空に昇るまで、ほんのり桜色に染まった東の空を見守りました。

f0234936_2125181.jpg

 淡い色の月も、湖に光を投げかけています。

f0234936_213529.jpg

 西の空を振り返ると、空も湖も、たそがれがかった茜色に包まれています。

f0234936_2131167.jpg

 名残は惜しかったのですが、この日の出発前に、「今夜は授業の準備を仕上げたいから」と、湖に行くのをためらっていたわたしに、翌朝の日本語の授業の準備があるんだろうと、夫が促し、「明日の朝早く起きて仕上げるから。」とは言ったのですが、結局そのまま家路に向かいました。

 太陽は、夏至を過ぎた今、毎日ほんの少しずつ日の入りが早くなっているのに対し、月は1日経つだけて、昇る時間がかなり遅くなってしまいます。この日に湖を訪ねたからこそ、夕日が沈んだあと、すぐに月が昇るのを見ることができたわけで、行くことにして本当によかったと思いました。

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Tramonta il sole sul Lago Trasimeno,

mi volto indietro e
ora spunta la luna dal monte.
Di nuovo mi rivolgo ad ovest,
il mondo è avvolto dal colore rosa. Torricella 19/7/2016
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-07-25 19:13 | Umbria | Trackback | Comments(6)

Smile, smile, smile!

 山が笑い、道が笑い、月も笑っています。

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20/7/2016

 先週、湖畔での夕食のあと、家路につくと、ちょうど進行方向に、満月がきれいに見えていました。写真を撮ろうとするのですが、高速道路上で車が進むのが早く、しかも、わたしの手が揺れたためか、あるいは、ウンブリアの道路によくある穴があったからか、写真を見ると、色とりどりの光たちが、にっこりと笑う光のように写っています。

f0234936_62557.jpg

 高速道路に上がる前は、車の速度が遅いので、月はきれいに撮れたのですが、この辺りはちょうど大きな店が立ち並ぶ地域で、月はいいけれども、景色がいただけないと、

f0234936_6251266.jpg

高速道路で、緑が多く、しかも月が正面近くに見えるところで、写真を撮ろうとしたのですが、車が進むのが早いため、冒頭の写真のように光が弓を描いたり、この写真のように、流れ星や光の雨のように写ったりして、なかなかうまく撮れません。

 それでも、笑っているように、踊っているように見える光が、何だかきれいで、楽しい気分にさせてくれる気がします。

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Sorride il monte, sorride la luna e sorride la strada :-)

Volevo fotografare la luna piena,
ma eravamo sulla superstrada e tremavano le mie mani,
oppure sono riuscita a catturare nella foto
un bel sorriso dell'universo che con i nostri occhi
di solito non possiamo vedere...
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-07-24 23:25 | Altro | Trackback | Comments(6)

古代小麦を庭で初収穫

 庭に植えた有機栽培の古代小麦(grano antico)のつぶから育った緑の苗はすくすく育ち、先月フランス旅行から帰ったら、金色の麦の穂が、庭でわたしたちを待っていました。

f0234936_5335334.jpg
Raccolta del grano antico nel giardino 19/7/2016

 先週その一部を収穫したのですが、夫の顔がうれしそうなのは、かつて、レスキオの畑で育てた小麦をイノシシに食べられ、ミジャーナに植えた小麦は、つぶのうちに野鳥が食べたためか苗を見ることがなかったという苦い経験があるからです。

f0234936_5342569.jpg

 栄養価が高く、グルテンが少ないため健康にもいい、自家栽培のこの古代小麦は、さらにもみ殻からより分けたあと、うちで挽き(器械については、下記ポレンタの記事を参照)、そうしてできた全粒小麦粉(farina integrale)で、パンやピザを作るのに使う予定です。全粒小麦粉は、ケーキはわたしが何度か作ったことがあり、パスタは市販のパスタの乾麺を購入したことがあるのですが、どちらも味が今ひとつだという結論に二人で達したからでもあります。

f0234936_5343431.jpg
Piante di grano tra i papaveri 22/4/2016

 春にはヒナゲシやキンセンカと、夏にはヤグルマソウと、庭で並んで育った古代小麦を味わえる日が楽しみです。

***************************************
Raccolta del grano antico cresciuto nel giardino

insieme ai papaveri, calendule e fiordalisi.
Sorriso di soddisfazione sul viso del coltivatore.
Si può raccogliere finalmente il grano,
per questa volta non è stato mangiato
né dagli uccelli né dai cinghiali.  
***************************************

関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- 古代小麦育ててパンとピザ作り / Cresce il grano antico (24/3/2016)
- 自家栽培のトウモロコシを自宅で挽いて、ポレンタに / Buona la polenta fatta a casa (11/12/2015)
- 美人ひなげし / Bellissimi i Papaveri tra le piante di grano (22/4/2016)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-07-23 22:34 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(6)

滞在許可証イタリア法外な発行料撤廃その後、EU市民家族用滞在証&ローマからパリに飛んでも入国審査

 イタリアが滞在許可証発行料と称して、外国人移民に課している80・100・200ユーロは高すぎて不当であると、昨年9月に欧州連合司法裁判所が判断を下し、それを受けて、今年5月には、ラッツィオ州行政裁判所が、2011年の省令で定められたこの発行料金を撤廃するという判決を下したことは、5月の記事でもお知らせしました。その際に、今後は手数料として、収入印紙(marca da bollo)用に16ユーロ、電子情報カード作成に30.46ユーロ、さらに、イタリア郵便局への手数料、30ユーロの合計76.46ユーロを支払えば、申請が受けられるようになったこともお知らせしました。

 残念なのは、料金が値上がりするときには、すぐに新料金での徴収を始めるくせに、値下がりとなると、そのためか行政のただでさえ重い腰がなかなか上がらず、「80~200ユーロの発行料は不要で、手数料は合計でも76.46ユーロで済む」という連絡が、申請キットを受領する郵便局や、実際に滞在許可証を発行する警察署に行きわたらず、結果として、いまだにイタリア各地で、必要と言われて、申請のために不当とされて不要のはずの発行料を、移民が払わざるを得ない状況が続いていることです。その後、さらに、移民が過剰に支払った発行料は返還されることになったというニュースがあったときに、あえて記事にしなかったのも、実際にそうした措置が取られるまでにかかる歳月を思ってのことです。

 判決を無視して、警察署が移民に発行料の支払いを強要し続けたため、移民の苦情を聞いた保護協会や市町村からの問い合わせが相次ぎ、判決から約2か月が過ぎて、


ようやく内務省から、「5月24日の判決を受けて、滞在許可証の発行・更新の申請に際して警察署が利用する情報システムを更新したので、関係各機関が、発行料の振り込みの確認なしに、発行・更新に取りかかれるようになった。」という通達があったとのことです。(詳しくは、上記リンク先の記事参照)ただし、そうやって書いて知らせるでけでは不十分なのであって、上記記事に記者が記しているように、もう80・100・200ユーロの発行料は不要で、計76.46ユーロの手数料のみでいいのだということを、警察を通じて、移民や郵便局に知らせるべく努め、さらに、不当に受け取った発行料を移民に返還するべきでしょう。

 とにもかくにも、亀の歩みではありますが、不当と判決が下され、支払うべきと定めた法がとうに取り消された過剰な発行料を、ようやく移民が支払わずにすむ日が、近づいています。

 ちなみに、EU市民の家族用の滞在証(Carta di soggiorno per familiare di cittadino UE)の発行については、EU法に基づいてできた別の法で定められていて、発行料は無料、ただし身分証明書発行と同程度の手数料は請求できるものとするとなっています。また、家族用滞在証は、郵便局を通さずとも、発行を担当する警察署(Questura)で直接申請することができることになっています。

 ただ、2007年にこう法律が変わってからも、郵便局や警察などで、相変わらず勘違いをして、申請手続きが簡素なEU市民家族用滞在証ではなく、非EU圏出身の家族と共に暮らすための家族用滞在許可証(Permesso di soggiorno per motivi familiari)の申請や、EU市民の家族ではない外国人用の無期限のEU滞在許可証(Permesso di soggiorno UE per soggiornanti di lungo periodo / Carta di soggiorno per cittadini stranieri)の申請に必要な多くの書類や手数料を要求される場合が、いまだに時々あるようですので、皆さん、くれぐれもご注意ください。配偶者がイタリア人であるのに、申請時に収入証明や貯金の残高を示す書類を提出するように言われた場合には、担当官が勘違いをしている可能性が大いにあります。この件についても、関連記事へのリンクを記事末に載せてあります。

f0234936_5105316.jpg
Aéroport de Paris-Charles de Gaulle 11/6/2016

 また、欧州各国に留学していて、まだ申請中で滞在許可証の実物を受け取っていない方には、「シェンゲン協定国間の移動であれば、入国審査はないだろう」と軽く考えて、ヨーロッパの他国への旅行を検討することのないようにおすすめします。(下記リンク参照)テロ事件を受けて、各国とも警備が厳しくなり、わたしたちが今年6月半ばにローマからパリに飛行機で到着した際にも、本来はないはずの入国審査が、わたしに対しても、イタリア人の夫に対してもあったからです。この件に関しても、詳しくは下記リンク先の記事をご覧ください。

*******************************************************
Sorpresa all'Aeroporto di Parigi Charles de Gaulle 11/6/2016

- Siamo arrivati da Roma, da un altro Paese Schengen,
eppure ci attendevano i controlli passaporti e poi...
フランスのどこに行きますか?
Al controllo passaporto, il poliziotto mi ha chiesto in GIAPPONESE
quali città francesi io pensassi di visitare!!!
*******************************************************

参照リンク / Riferimento web
- Stranieriinitalia.it - Tassa sul permesso, le Questure si adeguano: "Non si paga più" (21/7/2016)

関連記事へのリンク
- 撤廃! 80~200ユーロのイタリア滞在許可証発行料
- EU市民家族用滞在証 / Carta di soggiorno per familiare di cittadino UE
- 紙の滞在証でも入国の権利あり
- フィンランド国境警備からの返事、紙でも大丈夫
- EU国滞在許可証申請中の帰国、入国・搭乗拒否のおそれあり~欧州留学・移住とシェンゲン協定1
- EU国滞在許可証申請中の帰国、入国・搭乗拒否のおそれあり~欧州留学・移住とシェンゲン協定2

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-07-22 22:12 | Sistemi & procedure | Trackback | Comments(6)


日本語教師・通訳・翻訳家。元高校国語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより


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Naoko Ishii
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