<   2016年 09月 ( 30 )   > この月の画像一覧

パンおいしノリも抜群アルタムーラ、セニガッリアのパン祭り

 先週の土曜日は、マルケ州の海辺の町、セニガッリアで催されていたパン祭り、Pane Nostrumを訪ねました。午後から夫と二人で、他の参加者と共に、パン作りの講座に参加する予定になっていたので、まずは受講料の支払いと昼食を、会場の広場ですませました。講座開始まで、まだ時間があるので、わたしはひとりで露店を見て回りました。会場では、ちょうど自然酵母について講師が受講生たちに説明している最中で、夫はその説明に興味があったからです。

 パンのスタンドが多い中、ハチミツやビール、ワインなどの店もあり、見て回っていたら、突然遠くから、声をかけられました。愛想のいい兄さんたちが、こっちへおいでと手を振っています。

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Pane di Altamura DOP @ Pane Nostrum, Senigallia (AN) 24/9/2016

 大きく厚みのある独特のパンがおいしいことで名高い、プーリア州アルタムーラのパンの屋台です。マクドナルドがアルタムーラにやって来たけれども、パンのおいしい町なので閑古鳥が鳴いて、つぶれてしまったという映画を、ペルージャに暮らし始めて1年経った頃に、見た記憶があります。パンが大好きな夫は、市場でアルタムーラのパンを見つけて、買うことが時々あります。

 「アルタムーラはパンがとびきりおいしいんだよ。買っていきなよ。」と言われて、「それはよく知っていて、夫が好きなので、後で買うことになると思うけれど、これからパン作り講座に参加するので、荷物になるから今は買えない。」と言い、「その代わり、アルタムーラのパンの宣伝に写真を撮って紹介しましょう。」と申し出たら、二人とも喜んでポーズを取ってくれて、それをスマートフォンで撮影したのが、上の写真です。このあと、兄さんたちが前にいた仲間に声をかけ、わたしといっしょの写真を撮るように言っていました。

 日本人だと言ったのに、まだ 「Cina, Cina!」と言っていたのですが、その口調がうれしそうで、間違えるたび謝って、「失礼だろう」と相棒にたしなめられていたので、悪気はまったくなさそうです。

 南イタリアの人は、やっぱりどこか人なつくて温かみがあるなと、改めて感じました。

 今夜はまたデスクトップが眠りに落ちて、目覚める気配がありませんので、それを機に、スマートフォン内に写真もあることですし、ようやく約束どおり、おいしいアルタムーラのパンの紹介をすることができました。

*追記(10月2日午前0時22分)
 金曜の晩からデスクトップが不調で、スマートフォンから投稿しています。昨夜投稿したこの記事のタイトルの前に、なぜかピンクの四角い枠に入ったハートマークがついていて、気になってはいたのですが、24時間以上経った今になって、うっかり指先が触ってしまったらしく、ファン限定公開になっていたことに気づき、今この追記と共に限定を解除します。やれやれ。

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Pane di tradizione, di alta qualità
Ottimo il pane, simpatici i ragazzi di Altamura
@ Pane Nostrum, Senigallia (AN) 24/9/2016
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LINK
- CPA - Il Pane di Altamura DOP

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-09-30 23:59 | Gastronomia | Trackback | Comments(4)

うれしい報告と新しい生徒さん、日本語のあいさつの歌

 大学の日本語の試験の点が今ひとつで、再挑戦しようと思って、低い合格点を退けたものの、数か月勉強せずにいたら、日本語をすっかり忘れてしまい、夏休み明けには試験があるのに、どこから手をつけていいか分からない。最近わたしが日本語を教えてきた若者の一人は、そういう事情で、わたしのところに個人授業に通うようになりました。

 引き受けた当時は心配していたのですが、幸いやる気は十分にあり、どうやら問題は、何でもかんでもまるごと記憶してしまう傾向があるので、大学の授業であれ、わたしの授業であれ、同じように問いかければすらすら答えられるけれども、少し問い方を変えると、たちまち分からなくなってしまうという記憶の仕方の癖にあるようでした。

 それで、試験勉強にも使える練習問題や文型整理のプリントを作ると同時に、絵を利用して、問い方をいろいろ変え、「まるおぼえ」ではなく「考えて」答えられるように、訓練をしてきました。9月に入ってからは、英語やドイツ語の試験が毎週複数あって、大丈夫かしらと心配していたのですが、昨日の朝電話があって、「満足な点数を取って合格することができました。ありがとうございます。」という電話がありました。ほっとしましたし、すぐに電話をしてくれて、うれしかったです。「今回の授業はおとといで終わりですが、冬の試験前には、よろしかったらまたお願いします。」とのことでした。

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 昨日の午後は、新しくゼロから日本語を学習するという社会人の生徒さんとの初顔合わせでした。大学や語学学校、町の語学講座と違って、個人授業では、個人の希望に合わせて、学習内容や教科書、学習方法も決められるので、生徒さんが将来日本語を使って何をしたいか、どういうレベルまで到達できたらと望んでいるかということを、質問を通して聞き出し、初めての出会いの際のあいさつや日々のあいさつ、ひらがななどを、いっしょに勉強しました。やる気がありそうで、これからが楽しみです。

 採用する教科書なのですが、この春、N3受験を目指して学ぶ中級に上がった生徒さん用にと、中級の教科書をいろいろ探したとき、わたし個人としてはよくできていると気に入っているHoepliの教科書は、初級までしかイタリアでは販売されていないことを知り、残念に思いつつ、これまでチームを組んで教える際に、しばしば使ってきた『みんなの日本語』を使うことにしました。

 それで、長期的に勉強するつもりであるならば、やはり同じ教科書を使い続けた方がよかろうと、新しい生徒さんの教科書も『みんなの日本語』がいいだろうかと昨日は考えたのですが、今朝になってから、どこで注文するのが一番いいかと、アマゾン日本・イタリアのサイトなどで調べるうちに、だんだん迷いが出てきました。アマゾンイタリアでは、『みんなの日本語』の評価がかなり高いのですが、アマゾン日本では指導法の古さを指摘するコメントもかなりあります。さらに、漢字やロールプレイ、作文練習などが教科書にはいっさいなく、別冊で購入するか、教える側が進度に応じて取り上げる必要がある上に、何よりももととなる指導法が古すぎるのが問題だと思い、結局はHoepliの教科書にすることに決め、それから、あいさつやひらがなの学習によさそうなウェブページを探しました。そうして、そうした情報をメールで新しい生徒さんに知らせました。

 あいさつと言うことで、今日は彦根の龍澤寺で2009年春に見かけた、あいさつへの言及もあるポスターの写真を添えています。そうして、教材を探していて見つけた、社会人向けの授業には今ひとつですが、とても楽しい歌をご紹介します。



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Ha superato l'esame di giapponse il ragazzo che ho aiutato a studiare in questa estate. Grazie per la telefonata, ne sono molto contenta :-)
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LINK
- イタリアの方言と日本語特訓の成果その3
↑↑ 彦根の龍澤寺の写真があるので紹介したのですが、たまたま記事も、日本語でも他の外国語の学習でも、丸覚えではいけませんということを伝えています。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-09-29 23:37 | Insegnare Giapponese | Trackback | Comments(6)

ボタンへの情熱、初日本と博物館長ブログで紹介

 この週末は、セニガッリアのパン祭りに、サンタルカンジェロ・ディ・ロマーニャの洞窟めぐり、おいしい魚料理の昼食など、記事にしたいことが多かったのに、真っ先にボタン博物館を紹介したのは、友人ともども館長さんに歓待してもらい、ボタンにまつわる興味深い話を聞かせてもらったからであると同時に、初の日本からの客と(他にもかつていたのにたまたま館長さんと話さなかっただけという可能性もあるのですが)喜んでくれて、いっしょに撮った写真をフェイスブックに載せてほしいと、頼まれたからです。

 出会ったときにも、ボタンのコレクションや博識と熱い語りに、館長さんのボタンにかける情熱をひしひしと感じたのですが、昨日ブログの記事を書くにあたって、ボタン博物館の情報を調べてみて、さらにびっくりしました。高齢でありながら、なんと博物館には館長さんが指揮を取るらしき、フェイスブックとツイッターのアカウントがある上に、なんとサイトもあって、ブログまで自ら書かれているようだからです。「ようだから」と言うのは、今日わたしのブログの博物館についての記事を見てから、1日も経たぬうちに、それをご自分のブログの記事で紹介されているので、外部に任せているのではないように思われるからです。

 その博物館の記事へのリンクは、次のとおりです。
- http://ibottonialmuseo.blogspot.it/2016/09/giappone.html

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Dal sito http://ibottonialmuseo.blogspot.it

 大切なのは志と情熱で、それさえあれば、人が不可能と思うようなことでも、実現できるのだなと、改めて感じました。

 ボタンへの情熱と言えば、この記事については、いつになくフェイスブックやブログのコメントでの反響が、すぐにあったので、びっくりしました。ぜひ行きたいという方がすでに3人いて、ご紹介できて本当によかったと感じています。

LINK
- 歴史を語るボタン博物館、サンタルカンジェロ・ディ・ロマーニャ / Museo del Bottone

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-09-28 23:58 | Emilia-Romagna | Trackback | Comments(2)

歴史を語るボタン博物館、サンタルカンジェロ・ディ・ロマーニャ

 日曜日は思いがけず、ボタン博物館で、館長さんからボタンをめぐる驚くような逸話や歴史を聞き、珍しい貴重なボタンの数々を見せてもらいました。

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Museo del Bottone, Santarcangelo di Romagna
con il direttore, il sig. Giorgio Gallavotti 25/9/2016

 ボタン博物館は、エミリア・ロマーニャ州の美しい町、サンタルカンジェロ・ディ・ロマーニャの中心街にあります。

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 なんと日本のボタンもいくつか展示されています。こちらは、19世紀末の日本のボタンで、一つひとつ手で描かれているために、似たように見えても、まったく同じ作品はないとのことでした。

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 イタリアの宇宙飛行士が、宇宙を旅したときに着ていた衣類のボタン、つまり宇宙に出たボタンも、関連機関の証明書と飛行士の写真つきで、博物館に展示されています。

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 異性を誘惑するため、権力を誇示するためなど、さまざまな目的のために、ボタンは利用されてきたのだなど、館長さんの話が興味深いので、皆で聞き入りました。

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 マリー・アントワネットを描いた、19世紀のものとされるボタンもあれば、

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 画家ピカソがココ・シャネルのためにデザインした、馬を描いたボタンもあります。

 サンタルカンジェロの町には、地下に152もの洞窟があるそうで、9月25日日曜日は、ふだんは一般公開されていない民家などの洞窟を、特別にいくつか訪ねることができることになっていました。それで、この日は朝から友人たちと、洞窟を訪ねて回り、

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このボタン博物館も、実は洞窟が目当てで訪れたのですが、おかげで館長さんからボタンをめぐるさまざまな歴史や話を聞くことができました。

 冒頭の写真は、わたしが日本人だと知った館長さんから、いっしょに写真を撮ってフェイスブックに載せてほしいと頼まれたとき、夫が撮影してくれたものです。ボタン博物館でも、日本人観光客はまだ珍しいのかもしれません。

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 ほかにもメディチ家ゆかりのボタンや手書きで模様をあしらった陶器のボタンなど、さまざまな興味深いボタンがあります。機会があれば、ぜひ足を運んでみてください。

Museo del Bottone / ボタン博物館
Indirizzo/住所: Via della Costa, 11 - 47822 Santarcangelo di Romagna
            Emilia-Romagna, Italy
            Link per la mappa / 地図へのリンク
Telefono / 電話: 339 348 3150
Orario/開館日時: Lun-Dom/月~日 10:00-12:00 / 15:00 - 18:00
 
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Museo del Bottone, Santarcangelo di Romagna 25/9/2016

- Quante storie, quante emozioni sono racchiuse nei piccoli bottoni!
Nel museo sono esposti i bottoni giapponesi dell'Ottocento, quello disegnato da Picasso per Coco Chanel, quelli che hanno viaggiato nello spazio e tanti altri molto preziosi.
Con i racconti interessanti del direttore, si apre la porta per il mondo meraviglioso dei bottoni :-))
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LINK
- I bottoni al museo - HOME
- I bottoni al museo - Viaticum - Immersa in un profondo viaggio: Il Museo del Bottone
- Facebook - Museo del Bottone. Santarcangelo di Romagna
- bottoni di Giorgio Gallavotti - il museo del bottone
- Attaccar bottoni - Il museo del bottone

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-09-27 22:54 | Emilia-Romagna | Trackback | Comments(14)

山小屋アルペ・ボンゼ初めての日本人、ヴァルダオスタのアルプス

 8月のイタリアアルプスの旅で、果てしなく続く急な山道を、風景の美し励まされながら、数時間歩いて、目当ての山小屋にようやく着いたときのことです。

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Pranzo squisito @ Rifugio Alpe Bonze (1.860m)
Donnas (AO), Valle d'Aosta 18/8/2016

 一番近い駐車場からのでもかなり歩く必要があり、周囲には岩と緑と見晴らしがあるばかりという状況で、見えた山小屋で、何か食べられますかとは尋ねました。パニーノが食べられれば御の字だと思っていたら、とてもおいしい料理をいろいろ食べられたので、それはうれしかったです。

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 場所が場所だけに、日本人で訪ねたのは、わたしが初めてだそうで、山小屋の方から写真を撮って、フェイスブックに載せさせてもいいですかと聞かれたので、快諾しました。

 そのときの写真と投稿は、こちらです。



 デスクトップかネットブックが復活したら、そのときの料理や風景の写真と共に、また記事を書くつもりでいます。

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*追記(9月27日)
 奇跡的に久しぶりに復活したのですが、いつまでもつか分からないので、取り急ぎ写真を2枚添えておきます。

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Pranzo squisito @ Rifugio Alpe Bonze (1866m), Donnas (AO) 18/8/2016

- I panorami stupendi e l'accoglienza speciale ci attendevano
dopo una lunga salita faticosa. Un luogo bellissimo!
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LINK
- Rifugio Alpe Bonze - HOME
- Facebook - Rifugio Alpe Bonze

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-09-26 21:15 | Valle d'Aosta | Trackback | Comments(6)

トンネルとワインとパンと

 今週末は、まずは土曜日にセニガッリアのパン祭りに参加し、晩にリミニの友人宅に行き、翌日リミニに会場を移した花市、Giardini d'autoreを訪ねてから、ペルージャに戻る予定です。この記事は予約投稿のために、出発前に書いています。

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 セニガッリアに行くには、先日ご紹介した開通間もないトンネルと無料高速道路(superstrada)を利用できるので、以前よりもずっと早く着けるはずです。

 題にトンネルとあるのは、この数日は調子よく動いていたデスクトップが、再びいつ覚めるとも知らぬ眠りにつき、今夜(金曜の晩)は起きる気配がないからでもあります。帰宅は2日後、日曜の晩になりますので、そのときは長い眠りから覚めてくれますように。

 そう言えば、夫にわたしが送ったASSUSのタブレットも、この頃画面におかしな線や縞模様がいくつも入ったり、色がおかしかったりと不調のようで、保証期間内なのですが、購入したのがアマゾンイタリアで、購入後、2か月経っているので、連絡は製造業者にしなければいけないのだろうかと、困っているところです。

 トンネルということで、写真は、以前訪ねたサンタルカンジェロのレストランの、地下へと長く続くトンネルのような、かつてのワイン貯蔵庫です。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-09-25 23:59 | Altro | Trackback | Comments(0)

パン祭りで寿司の昼食、セニガッリア

 うれしいことに、そして驚いたことに、日本の方が握るお寿司など、和食が食べられるスタンドがあるではありませんか。

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 パン祭りですから、大半はパンやピザの店でしたし、それが夫の目当てではありましたが、めったにペルージャで出会えないのは、日本の方が作る日本料理です。

 すぐにこれと決めて食べました。おいしかったです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-09-24 23:59 | Gastronomia | Trackback | Comments(2)

せる・させる、れる・られる~日本語教育と人生

 イタリアでは年に一度開催される日本能力試験(JLPT)の受験日は、今年は12月4日です。わたしが個人授業で教えている若者の一人は、昨年初級認定とも言えるN4に合格し、今年は中級の第一歩、N3合格を目指して勉強しています。

 昨年から、N3対策のために、わたしの授業に通うようになったのですが、もっぱら日本の友人とのおしゃべりやメール交換、アニメや漫画を通して、日本語力を培った上で、日本語能力試験対策の問題集・参考書を使って、主に独学で勉強してきたために、読み・書きにそれは強く、漢字や語彙も驚くほどよく知っているのですが、話し言葉・書き言葉ともに口語表現・俗語表現に偏り、文法的に困った間違いが多く、文を書けば、かつて初級レベルまで教えた大学や語学学校・講座の生徒たちが到底及ばないほどの長さ・構成・内容の作文ができるものの、そういう生徒たちさえ犯さないような句読点の使い方や仮名の書き方、て・に・を・はなどの助詞の使い方に関する間違いがたくさんありました。

 言語の力は、母語・外国語に関わらず、どうやって学習・吸収したか(聞くだけ、書き言葉だけ、交流しながらなど)、どんな場面で身につけたか(親しい間柄での会話・改まった場での話・読書など)、接した言語の特徴(俗語・方言・学術語など)などによって、異なってくるからです。わたしたちの健康が、わたしたちが口にするものや運動量とその内容によって決まってくるように、わたしたちの言語の力も、わたしたちがどんな言語をどんなふうに口にし、耳にし、使ってきたかによって決まるのです。

 大ざっぱにはいろいろなことを知っていて、理解もでき、意思疎通も図れるものの、間違いがてんこもりなので、昨年から、意識的に、全体的にバランスが取れ、できるだけ間違いのない、場に応じた日本語が使えるようにと、作文指導をしばしば取り入れて、教えてきました。おかげで以前は、ぼんやりとこんな感じではないかと理解して、話したり書いたりしていたのが、文法的な面にも意識しながら、読んで書き、聞いて話すことができるようになってきました。

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 N3対策になって新たに登場した文法項目のうち、「せる・させる」、「れる・られる」の使用法をしっかり勉強したいという本人からの希望があって、この1、2か月は、中級の教科書と並行して、『みんなの日本語 初級II』を使って、使役と受け身も勉強してきました。昨日の授業で、このいずれもがきちんと把握できるようになったという手応えがあったので、これからは試験対策を中心に、中級の勉強を進めていくつもりです。

 今教えている生徒には、大学の日本語の成績が振るわずに、親に言われて、大学の試験対策に授業に通うようになった若者もいます。できるだけ、楽しみながら勉強できるようにと、絵を描いたり、トランプの札を使ったり工夫してきました。今週は他の科目の試験がたくさんあるということで、月曜に一度だけ授業をしたのですが、思いがけず、日本や日本語に興味を持ち始めたので、今京都に留学している友人を訪ねて、早く日本に行きたいと言うのを聞いて、とてもうれしかったです。

 「馬を水辺に連れて行っても、水を飲ませることはできない」(You can lead a horse to water, but you can't make him drink )という英語のことわざがありますが、何事も、「させられる」という意識ではなく、相手が「してみたい」と思ってくれるように取り計らいたいと思うと同様に、どうせ何かをしなければいけないのであれば、「させられる」ではなく、「よしやってみよう」という気持ちで取り組んでみたいものだと感じました。

 実は、モンブランが間近に見える展望台へは、友人が行きたいと言い、夫が賛同したので、わたしは「緑の山を歩きたいのに」と思いながら同行したのですが、その結果、あんなにもすばらしい風景が見られたのです。犬も歩けば棒に当たる。今週末は、マルケ州の海辺の町、セニガッリアで、以前にもご紹介したパン祭り、Pane Nostrumがあります。出店や講演が興味深く、海も近いので、行ってもいいよとは言っていたのですが、なんと夫は、二つもの小麦粉を使った実演料理講座に、自分だけではなく、わたしの名前でも受講希望を出して、了承をもらってしまっていました。最近は左肩の可動域がせばまって、ひどく痛むので、ちゃんと教わるとおりのことができるかどうかが心配なのですが、せっかく参加するのですから、「作らされる」ではなく、「喜んで作る」心意気で、臨むつもりでいます。

関連記事へのリンク
- 語学本選び買ったら開いて学べ、日本語・フランス語で初級から中級へ JLPT N3 & DELF B1
- 木を見て森も見る外国語学習
- 優秀な外国語学習者とは
- イタリアアルプスとモンブラン展望台
- パンの祭典、セニガッリア1 / Pane Nostrum, Festa internazionale del Pane a Senigallia 1
- パンの祭典、セニガッリア / Pane Nostrum, Festa internazionale del Pane a Senigallia 2

参照リンク / Riferimenti web
- 日本語能力試験 JLPT - 海外の実施都市・実施期間一覧
- 日本語能力試験 JLPT – N1~N5:認定の目安

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-09-23 18:34 | Insegnare Giapponese | Trackback | Comments(2)

親切うれしい迷い道、ペルージャ暮らし

 今日は夕方、自動車保険を更新しに、保険代理店に行きました。以前に一度、カーナビを使って訪ねたとき、該当の番地がなかったので、近い番号を入力したら、とんでもない場所にたどり着いてしまったことがあるため、カーナビはうちに置いて、家を出ました。

 夫としばしば行ったことがあり、迷いながらではあれど、わたし一人でも訪ねたことが何度かあるので、大丈夫だろうと、アイゴで出発しました。

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 問題は上のGoogle マップ中、ピンクで囲んだ部分の中央にある危険な三角地帯です。一方通行で、しかも二車線・三車線と車線の数が変わり、車線によって行き着く場所が違う上に、DIYや電気製品の店や、スーパーに行くための横道がいくつもあります。夫の車では何度も通ったことがあるのですが、ゆるやかなカーブになっている上に、脇道がいくつもあるため、どこかで右折しなければいけないのは覚えているのですが、それがどこかがうろ覚えで、いつも迷ったり間違えたりしてしまうのです。

 ピンクの矢印に従い、青い線で示された道路を通って、保険代理店に行かなければいけないというのに、どういうわけか、わたしの記憶では、保険代理店は茶色い矢印の方向にあることになっていました。魔の三角地帯は一方通行になっているため、行きはピンクの矢印、帰りは紫の矢印が示す道を通らなければならず、行きと帰りで道が違うことも、わたしの記憶の錯乱に拍車をかけたのではないかと思います。家庭用品の店、Alessandrelliの前で、道路を右に曲がって行かなければいけないと思い込んでいたのですが、それは、保険代理店から戻るときに、紫の矢印に従って、店の前で左に曲がるので、行きはその逆だと思い込んでいたからでしょう。

 それで、自信はないものの、記憶に従って、茶色い矢印の示す道を進むと、閑静な住宅街と緑の中を行く小道を通ることになり、道を間違えってしまったことに、すぐ気づきました。それで、方向を変えて、自分が保険代理店があるだろうと考えていた方向に向かおうとするのですが、閑静な住宅街の道はやがて行き止まりになってしまいました。

 絶体絶命だったのですが、幸い、先日スマートフォンのインターネット接続契約を、変更かつ更新したばかりです。Googleマップのナビ機能を使い、出発前に道筋を画面で確認し、運転中は音声案内に従って、なんとか魔の三角地帯に戻ることができましたが、ぐるぐる回れど、どの方向に進んでいいかがさっぱり分からず、三角地帯の中にある無人のガソリンスタンドに入って、駐車しました。このとき、ナビに従っていれば、きっとすぐに保険代理店に行けたのですが、わたしが道を勘違いしていて、わたしが考えるのとはまったく別方向をGoogleマップが指示するために、困り果ててしまったのです。

 仕方なく、ガソリンスタンドの隣にあるスーパーまで行って、店の前にいた年配の女性に、道を尋ねました。保険代理店の場所は知らないものの、それは親切にいっしょに考えてくれたので、とても心強かったです。その女性がさらに、店から出てきた若い男性に、保険代理店を知らないかと尋ね、二人ともそれは真剣に、この方向にあって、こう行けばいいのではと、いっしょに考えてくれました。最終的には、その若い男性の判断で、そうやって3人で話していた場所から見えていた、青い二重下線で記した家電の店舗の上階にある、わたしが契約している保険会社の別の代理店で、尋ねてみるといいということになりました。

 そうして、その代理店を訪ねると、年配の男性が席を立って、わたしといっしょに窓辺まで行き、窓ガラス越しに見える道路を指さしながら、こうこうこういうふうに行くといいと、ていねいに説明してくれた上に、地図までかいてくれたのです。

 そのとき男性は、わたしの保険代理店が最近引っ越したと勘違いをしていて、そのおかげで、わたしは、示してもらったのが自分の記憶とはすっかり違う場所であっても、そうか店が引っ越したのだと、男性が教えてくれたとおりに行ってみることにしました。車に戻ってカーナビで見ると、カーナビが示している道筋は、男性が教えてくれた行き方と同じです。

 Googleマップによると、うちから片道11分の道です。けれども、道に迷い、車を止め、人に尋ねながら進んでいたら、保険代理店に着くまでに1時間もかかってしまいました。6時の閉店に間に合うかどうか、心配しながら運転したのですが、幸い10分ほど前に到着し、無事契約を更新することができました。

 道に迷って大変ではありましたが、質問に応じてくれた人が皆それは親切で、買い物中、仕事中で忙しいでしょうに、こちらの言うことをていねいに聞いて、一生懸命に手助けしようと考えてくれたのが、とてもうれしかったです。わたしがイタリアやペルージャに暮らし始めた14年前は、ペルージャの人が外国人、東洋人に対して、もっと親切だったのにという印象を最近は持っていたのですが、まだまだ優しい人がたくさんいるのだとうれしくなりました。

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Ieri sono andata a rinnovare l'assicurazione auto. Per andare all'agenzia di assicurazione, devo passare una zona ritenuta da me "triangolo maledetto" dove sbaglio quasi sempre strada.
Anche ieri ho dovuto girare invano e sono arrivata in una zona lontanissima da dove volevo andare. Quanta frustrazione!!
Tuttavia, per fortuna tutte le persone a cui ho chiesto strada erano gentilissime e disponibilissime e grazie a loro sono riuscita ad arrivare alla destinazione. Mi sono persa, ma ho ritrovato e riscoperto la gentilezza dei perugini nei confronti degli stranieri sconosciuti.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-09-22 23:59 | Altro | Trackback | Comments(6)

インスタグラム始めました、イタリアアルプスとモンブラン展望台

 スマートフォンを買ったらしてみたいと思っていたことの一つにインスタグラムがあります。昨日久しぶりに会っておしゃべりした大学時代の友人から、インスタグラムが気に入っていると聞き、気持ちにはずみがついて、今朝登録し、さっそく写真を5枚投稿しました。



 時間が取れるときに、じっくり使い方を学んでから、登録・投稿しようと考えていたのですが、ぶっつけで登録し、とにかく1枚写真を投稿してしまおうと考え直したのです。昨日再会した旧友から、「1年半前からブログを作ろうと、もう記事をいくつも書いたのに、まだ公表していない。」と聞いて、「完全なものを作り上げようなんて思っていたら、いつまで経ってもできあがらないし、だれにも知ってもらえないのだから、まずは今できているものから発表して、反応を見ながら、集めながら、作り上げた方がいい。」と助言をしたのですが、そのとき、それはわたし自身とインスタグラムの関係にも言えるかなと、心のどこかで思ったからかもしれません。

イタリアアルプス、ヴァルダオスタの美しい町、トゥイーユ #lathuile #valdaosta #italy #italia #alps #lealpi

Una foto pubblicata da Naoko Ishii (@naoko_perugia) in data:



 ペルージャやミジャーナ、トラジメーノ湖など、ウンブリアの写真や、日本の桜などの写真をまずは投稿したかったのですが、最初の1枚は手っ取り早く、スマートフォンで撮った写真を選んで投稿したら、一番よさそうなのが、この今年7月のイタリアアルプス旅行の写真だったこともあって、結局、今日投稿した5枚はすべて、ヴァルダオスタ州のイタリアアルプスで撮影したものとなりました。

 スマートフォンに保存してあったこの1枚を、勢いでまず投稿してしまったあとで、画像がきれいで豊富なパソコンの写真を使って投稿する方法を調べました。5枚中3枚はカメラで撮ってパソコンに保存してあった写真を使ったのに、あえてヴァルダオスタの写真ばかりを選んだのは、ウンブリアや日本の写真は山ほどあって、これだという気に入った写真を選ぶにも探すにも、膨大な時間がかかりそうだったからです。

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Panorama visto dalla funivia Skyway Monte Bianco
Valle d’Aosta 16/8/2016

 標高1300mのクールマユールに近い駅から、ロープウェイを乗り継いで、モンブランの頂上に最も近いエルブロンネル展望台に向かうのですが、高く登ると、氷河をいただくアルプスの山々が後方にに姿を現し、

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ロープウェイのキャビンが360度回転しながら登って行くので、アルプスの壮大な眺めを存分に楽しむことができました。

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Giardino Botanico Alpino Saussurea
Pavillon du Mont Fréty (2173m)

 ロープウェイを乗り換える中継地点には、高山植物園もあり、わたしたちは帰りに立ち寄って、興味深い花や植物の名前を学びました。

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Davanti alla cima del Monte Bianco (4810m), Punta Helbronner (3466m)

 頂上からの見晴らしはすばらしく、友人たちと4人での写真とは別に、わたしたち二人の写真も、他の旅行客に頼んで撮ってもらいました。

 前日、2枚目の写真に写るラトゥイーユの町からさらに山を車で登り、歩いてモンブランなどの高峰の頂がまぢかに見える場所まで登ったのですが、いつまで待っても、モンブランの頂が雲に覆われて見えず、とても残念な思いをしただけに、この日、モンブランを覆っていた雲と霧が一瞬晴れて、頂上を見ることができたのが、とてもうれしかったです。

 閑話休題。インスタグラムは今のところは、肩の力を抜いて、のんびりと楽しみながら使い方を学んでいくつもりでいます。今日のところは、だれをフォローするか考えるのをさぼり、フェイスブックと連携させて、フェイスブックの友達でインスタグラムを利用する方すべてをフォローしてみました。というわけで、興味がおありであれば、フォローをしていただけましたら、うれしいです。

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Da ieri sono su Instagram!

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Ho caricato le prime cinque foto, tutte durante il viaggio in Valle d'Aosta, perché era più facile utilizzare le foto scattate con lo smartphone e anche perché le foto di Perugia, del Lago Trasimeno, del Giappone sono talmente tante che ci vuole troppo tempo per sceglierne solo alcune.
Il 16 agosto abbiamo goduto dei panorami bellissimi dalla funivia Skyway Monte Bianco mentre salivamo da Pontal d'Entrèves (1300m) a Punta Helbronner (3466m), il punto più vicino alla vetta del Monte Bianco (4810m).
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関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- モンブランと記念撮影 / Foto ricordo davanti alla ciman del Monte Bianco (21/8/2016)
- 突然欠けた歯とモンブラン、巨人の歯 / Dente del Gigante (4013m) (22/8/2016)

参照リンク / Riferimenti web
- イタリア政府観光局(ENIT)公式サイト - モンテ・ビアンコ新ロープーウェイ運行開始!クールマユール~エルブロンネル展望台 (17/6/2015)
- Sky Way Monte Bianco
↑↑ 現在、リンクをクリックするとウィンドウが開き、「イタリア側の展望台とロープウェイは、すべて常に問題なく完璧に作動・営業していて、最近起こったロープウェイの故障は、フランスの会社、Compagnie du Mont Blanc Chamonixが運営するものである」といったようなことが書かれています。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-09-21 23:59 | Valle d'Aosta | Trackback | Comments(4)