<   2017年 03月 ( 31 )   > この月の画像一覧

春・桜の季節、わたしとインスタグラム

 日本やイタリア、そうして旅した国々の美しい風景やすてきなものを紹介したいし、いろんな興味深い、きれいな写真が見られたらというのが、わたしがインスタグラムを始めた動機です。わたしが桜の季節に帰国して京都・奈良を訪ね、古都の桜のみごとさに感動したのは、もう8年前のことなのですが、そのときに撮影した美しい桜を、できるだけ多くの方に見てもらえたらという思いは、常にありました。インスタグラムを始めた頃にも、すでに何枚か写真を載せていたのですが、日本の春と桜の美しさを多くの方に知っていただくためにも、3月末から4月初最近は毎日1枚投稿する写真として、すでに何枚か日本の桜をご紹介してきました。桜の写真ばかり、日本の写真ばかりでは、イタリアに興味があってフォローしてくれている方が飽きるかもしれないと考え、少し桜の写真が続いたら、次はイタリアの写真と、似たような写真ばかり続かないように工夫しています。

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Fiori di ciliegio, Tempio Horyu-ji, Nara 3/4/2009

 デジタルカメラの性能も今ひとつですし、まだブログを始める前で、自分たちの旅行の記念写真として撮影しているため、インスタグラムに投稿するのに適した写真を見つけるのに苦労しています。上の写真は、奈良の法隆寺で撮影した桜なのですが、法隆寺と言えば、五重塔を紹介したいところなのに、五重塔のいい写真がなかったりするのです。そこで、五重塔は皆が載せているからいいかと開き直り、改めて写真を見て、自分がきれいだな、いいなと感じた写真を選んで、投稿するようにしています。



 インスタグラムでおもしろいのは、それはブログの記事でもそうなのですが、自分ではどうかなと思った写真に意外と人気があったり、自分では自信があった写真にそれほど反響がなかったりということが、時々あることです。

 自然や山歩きが好きな人をフォローしているおかげで、今度の週末はここを訪ねてみたい、そういう週末の山歩きにいい場所を、インスタグラム仲間の写真から見つけて、これはすてきな場所に行くことができたということも、すでにありました。

 むやみに多くの人をフォローするより、今関係がある人とのつながりやコミュニケーションを大切にしたいと思い、最近ではわたしからはフォローはしなくなりました。時々、自分のフォロワーを増やすためだけにフォローして、すぐにフォローを外す不届き者がいるのですが、そうやってフォローしてきた相手がフォローを外したときには、わたしもフォローを外します。ところが、その後再びフォローしてくる、そういう懲りない面々もいます。そこで、二度手間三度手間を避けるために、最近では、あまり興味がないような写真ばかり載せているのに、フォローしてくれたから一応フォローを返したら、すぐにフォローを外した輩は、わたしからもフォローを外した上に、ブロックしています。そうしたら、そのマイ・ブロック・ブラック・リストが、かなり長くなりました。そういうえげつない方法で、ファンの数だけ増やそうという人が多いのあきれつつ、わたしは、少なくとも、どこかしら心や感性が通じる人と、時々写真を通して、コミュニケーションが図れたらと考えています。

 春分の日ということで、明日は授業で『春が来た』を歌いたいところですが、まずは、明日の朝、生徒さんのひらがなの習得度合いを見て、歌うのを明日にするか、また別の日にするか、決めたいと思います。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-03-21 23:28 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(10)

国境も世代も超えるドラえもん

 今日から教える、新しい生徒さんの息子さんが、日本のアニメはどれも知っていて大好きだという話になり、その例として、「頭の上に何か取りつけて空を飛ぶアニメも……」という説明がありました。わたしが暮らすのはイタリアで、この生徒さんも息子さんもイタリア人です。

 さっと頭にひらめいて、「ひょっとしたら、このアニメではありませんか。」と、

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ホワイトボードにさっと描いたら、「そうそう、それです。本物そっくりですね。」と、ほめてくれました。「え」を赤い丸で囲んでいるのは、ひらがなの「う」と「え」を、初めのうち混同していたからです。

 今から約40年も前の話ですが、当時小学生だったわたしや弟が、時々親に買ってもらっていた『小学四年生』、『小学一年生』などの雑誌に、ドラえもんの漫画が連載されていて、わたしも弟も楽しみにしていたように覚えています。幼い頃、夏休みには、毎年、母方の祖母が叔父と共に暮らす兵庫県の家に、母と弟・妹といっしょに、長い間滞在したのですが、ある年弟が、確か伯父が1巻からずらりとそろえていた『ドラえもん』の漫画を見つけて大喜びし、二人で夢中で読んだ、そんな記憶があります。弟自身がドラえもんの漫画をそろえ始めたのは、中学生だった頃でしょうか。

 わたしたちはドラえもんに、長い間そんなふうに漫画を通して親しんでいたため、アニメーション化はうれしかったのですが、ドラえもんの声を初めて聞いたとき、びっくりしました。わたしが漫画を読んで想像していた声とは、まったく違う声だったからです。そういうことは、小説の映画化やドラマ化でもあって、初めてシャーロック・ホームズのドラマをNHKで見たときも、わたしが本を読んで想像していたホームズとは、容貌も雰囲気もまったく違うので、驚きました。こんなふうに驚くたびに、本を読むとき、どれだけわたしたちが、文章や表現から自分なりに、主人公の風姿や町や自然の描写を、自分の経験や知識から、自分なりに想像して作り上げているかということを思うのです。

 閑話休題。ドラえもんに人気があることは、イタリアでもしばしばアニメが放映されることから知っていましたし、ドラえもんは、教科書の『みんなの日本語』にも取り上げられています。今日の授業で、生徒さんの息子さんがドラえもんのファンと知り、わたしたちの叔父の世代もドラえもんが好きだったことを思い、ドラえもんには、世代も国境も超える魅力があるのだとつくづく思いました。ドラえもんと言うと、わたしがすぐ思い浮かべるのは、「夏休みが終わるのに、宿題に手をつけてない」と、ドラえもんに泣きつくのび太の姿です。しなければいけないことを、ついついぎりぎりまで先延ばしにしてしまう。そういうことは、国を問わず、往々にしてあることなのでしょう。そういうとき、だれか助けてくれる人がいればと願う気持ちは万国共通で、でも、そういう小手先の他人・文明の利器に頼った手段では、結局本当の解決にはならないという教えは、世界のどんな国の子供にも役に立つことでしょう。けれど、役に立つとか教えがあるとか、そんなこととは関係なく、はらはらしながら読んで楽しめる。それがドラえもんのいいところかと思います。

 アニメも日本が誇る大切な文化です。こういうさまざまな文化的側面も、これからの授業でいろいろ紹介していけたらと思っています。いまだにのび太君と同様、締め切りが近づいて慌てることがわたしも少なくないので、ドラえもんから学んだことも、きちんと生活と人生に生かしていくべく頑張ります。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-03-20 22:15 | Giappone - Italia | Trackback | Comments(6)

祝い、夕日うっかりと新たな始まり

 カトリック教の聖人は多いので、カレンダーを見ると、毎日たいてい、記念して祝うべき聖人が数人います。3月19日の今日は、聖母マリアの夫、聖ヨセフを記念して祝う日です。イタリアでは聖ジュゼッペ(San Giuseppe)と呼ばれる聖ヨセフが、イエスの養父であることから、イタリアでは、この3月19日を父の日(Festa del Papà)として祝います。我が家では、義母の名もこのジュゼッペの女性名であるため、今年も3月19日には、義父は父の日、義母は聖名の祝日(onomastico)と、二人ともにささやかな贈り物を用意して、祝いました。

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Tramonto al Lago Trasimeno, Torricella, Magione (PG) 19/3/2017

 今日も夕方、日が沈む頃にトラジメーノ湖畔の村に出向いたのですが、わたしとしたことが、カメラをうっかりうちに忘れてしまいました。今日はさらに雲が多く、太陽が雲の中へと沈んでいったのですが、湖面に映る空がそれはきれいでした。スマートフォンで撮った写真で、少しでもその独特の美しさが伝わればいいのですが。

 明日から、今年度の学校の授業が始まります。先ほど、最初の授業の準備を済ませたところで、新しい生徒さんとの出会いが楽しみです。わたしが授業を担当するのは9時からなのですが、8時から会があるので、早起きをして、7時半には学校に着いておきたいと思います。と言うのも、教員向けには6台分しかない駐車場に車を置けるのは早い者がちで、置けないとなると授業時間が長いので、駐車料金がひどく高くなってしまい、かと言ってバスで行くと、午後帰って昼食を準備し食べてから、夕方の英語の授業に生徒さんのうちに行くのに、バスの待ち時間にひどく時間を取られて、昼食の時間がなくなってしまうからです。

 万一駐車場が見つからなかった場合は、ミニメトロ終着駅の無料駐車場まで車で引き返し、近くのバス停から、バスで学校に戻る予定です。明日は早起きして、駐車場に空きがある早いうちに、学校に到着できますように。

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Anche oggi molto nuvoloso il cielo
ma bellissimo il riflesso sul lago.
Purtroppo ho dimenticato la macchina fotografica a casa
e mi sono arrangiata con lo smartphone.
- Torricella, Magione (PG) 19/3/2017
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-03-19 23:16 | Umbria | Trackback | Comments(8)

暗雲も夕日に映えて湖も、トラジメーノ湖 sanpo

 夕焼けがことのほか美しいのは、雲一つない晴天の日よりも、むしろ雲が多い日の方ではないかと、この数年、夕日を見送りにトラジメーノ湖を訪ねるようになって、感じるようになりました。

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Lago Trasimeno al tramonto, Monte del Lago (PG) 14/3/2017 18:27

 桜色に燃え上がる空と湖が、いつになく美しかった火曜日も、湖畔に着いたときは、これほどきれいな夕焼けが見られるとは思いもしませんでした。

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18:04

 この日は空全体に雲が多い上に、地平線の雲も厚かったのです。そうして、そういうときは、暗い雲や空の色が、夕日が沈む頃も沈んだあとも、暗いままであることもあるからです。

 幸いこの日は、地平線近くの雲にいくつか細い切れ目があり、そのおかげで、まずは赤みがかった金色の光が、雲の間から空と湖を照らしました。

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 マガモ(germano reale)が、茜色に染まり始めた湖を、仲よく進んで行きます。奥に見えるのは、トラジメーノ湖に浮かぶ三つの島のうち、最も大きいポルヴェーセ島(Isola Polvese)です。

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18:16

 赤い光がまずは地平線に沿って、横へと広がり、雲や空と共に湖に映ります。

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 続いて、夕日が地平線の向こうに沈み、下から空を照らすからでしょうか、オレンジ色が空全体へ、湖全体へと広がっていきます。

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18:24

 日が沈んでしばらくすると、空も湖も、オレンジ色から桜色に変わっていきます。そうして、ピンクに染まる湖を、マガモたちが連れだって、進んでいきます。

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 桟橋もポルゼーセ島も、桜色の光に包まれています。

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18:28

 振り返れば、北東の空も、ほんのり桜色に染まっています。

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18:32

 雲の色に薄紫が混じり、暗くなり始めた頃、名残を惜しみながら、桟橋を後にして、駐車場に向かいました。

 水曜の記事に載せた写真は、この後、駐車場から拡大ズームを使って、撮影したものです。

関連記事へのリンク
- 桃色のトラジメーノ湖 / Lago Trasimeno in rosa (15/3/2017)

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A volte sorprendentemente e misteriosamente bello
il tramonto quando il cielo è coperto dalle nuvole scure,
proprio grazie alle nuvole che poi si accendono.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-03-18 23:29 | Umbria | Trackback | Comments(2)

湖を愛で山下りピザ準備、ペルージャ

 古代の神殿跡や洞窟から、再びテッツィオ山の長い尾根に戻ります。

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Monte Tezio (PG) 12/3/2017 13:01

 ここまで来れば、十字架はすぐ近くで、

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トラジメーノ湖(Lago Trasimeno)も、三つ目の十字架(la terza croce)から、きれいに見えます。

 ここで、他の登山者に記念写真を撮ってもらってから、ミジャーナに戻るために、冒頭の尾根道を、写真の左奥の方に向かって歩きました。

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 尾根道には、白い小さなクロッカス(croco)が、たくさん咲いています。

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13:43

 ミジャーナに向かって、テッツィオ山の西の斜面を下ると、プロコーピオ城(Castello di Procopio)が、左手の下方に小さく見えてきました。最初のうちは、トレッキング・コースが見当たらなかったのですが、幸い一面の草原で、下方に十字架が見えたので、十字架に向かって歩いていたら、トレッキング・コースが見つかりました。

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14:08

 ようやく一つ目の十字架(la prima croce)に到着すると、プロコーピオ城と共に、ミジャーナの元教会やわたしたちのうち、隣家も見えます。

 この後は、エニシダや野バラをかき分けて、トレッキング・コースをひたすら下りました。城がすぐ近くに見えた頃からは、ところどころにスミレが咲いていたのですが、皆急ぎ足で下りていくので、きれいな写真を撮る余裕がありません。

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15:15

 ようやくうちに戻ったのは午後2時半で、一足先に戻った夫がピザ釜に新たに薪をくべてくれていて、後から着いたわたしたちも、慌ただしくテーブルや食事のしたくをしました。

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 ピザの生地の作り方や広げ方、窯での焼き方にも、それぞれの好みや癖、流儀があるので、時々意見を戦わせながら、それでも仲よく協力して、おいしいピザを食べることができました。フランコはかつて、アルゼンチンで友人が経営するレストランで、数か月ピザ職人として働いたことがあり、ロージーは家族がピザ職人、わたしの夫は幼い頃からピザやパンが好きなので、作るのも好きで、しばしば本やテレビ番組、YouTube映像で、いろんな方法を学んでいます。と言うわけで、散らし寿司やひじき料理など、日本食なら、わたしが率先して作るので、作っている写真と言うのはなかなかないのですが、ピザの食事会のときは、わたしはピザ作りは皆に任せて、写真を撮ったり、ピザを切って配ったり、サラダを用意したりという形で、参加しています。

 山登りということで、この日は登山ストックを持って歩きました。ずいぶん長い間山歩きをしていなかったので、登山の翌日以降は、五十肩を患う左肩のみならず全身が筋肉痛でした。そのため、うちでのリハビリ用の体操をさぼっていたのですが、今日1週間ぶりにカイロプラクティック院に行ったら、理学療法士さんから、「5時間は多すぎるけれども、ストックを持っての山登りは、リハビリにも効果が出ていますよ。」と言ってもらえました。日曜日の5時間の山登りで、金曜になっても、小胸筋に違いがあるのが分かるのだそうです。

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Dalla terza croce ammiriamo il Lago Trasimeno e poi
camminiamo e scendiamo verso casa.
Alle 14.30 finalmente a casa,
per pranzo le pizze cotte a forno a legna :-) 12/3/2017
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-03-17 23:59 | Umbria | Trackback | Comments(8)

巨木・岩壁・クロッカス、眺めも美しテッツィオ山

 イタリアの山では、かつて放牧が行われていた、あるいは現在も放牧が行われているために、一定以上の高さまで登ると、高木が生えず、草原が広がり、ビャクシン(ginepro)の低木だけが、まばらに生えているということが、よくあります。おととし通った薬草学講座では、過放牧で草原と化した山が、再び森となるとき、そうした厳しい状況でも育つことができる最初の木は、ビャクシンなのだと教わりました。

 テッツィオ山も、昔は放牧がさかんで、日々家畜たちが山を闊歩し、首にかけた鈴の音が響きわたっていたそうで、今も夏には、山を歩いていて、頂上付近で牛の群れに出会うことがあります。

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Panorama dal Monte Tezio (PG) 12/3/2017 10:52

 テッツィオ山も、ある一定の高さからは高木がなくなり、ただただ草原が広がり、ところどころにビャクシンなどの低木が立つだけとなります。草原は泥だらけのときに人や動物が通るためか、大地がでこぼこで歩きにくいのですが、見晴らしがいいので、進む方向が分かりやすく、適当に近そうで楽そうな場所を選んで、歩いて行くことができます。

 この日は、トレッキング・コースの一部が、木が生い茂っていて進みにくいからと、しばらく森の上に出て、目指す方向へと草原を歩くことにしました。

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 草原でも、クロッカスの花があちこちに咲いています。

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Crochi nel bosco 11:12

 しばらく草原を歩いてから、トレッキング・コースを求めて山を下り、再び森の中に入ると、森にもクロッカスが一面に咲いているところがあります。このクロッカスたちは、きれいな桜色をしていました。

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Da destra Monte Subasio, Monti Sibillini & Monte Pennino 11:22

 トレッキング・コースを歩き、再び見晴らしのいい草原に出て、後方を振り返ると、テッツィオ山のはるか東、遠くにある山々が、きれいに見えています。右に見える横に長い台形の山は、アッシジを中腹に抱くスバージオ山(Monte Subasio)、その左手後方に連なる白雪を頂く連峰は、シビッリーニ山脈(Monti Sibillini)、そして、その左手の山はペンニーノ山(Monte Pennino)です。どの山も、何度も登ったことがあるので、こんなふうに見えると、旧友に出会えたように、うれしくなります。

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 ここまで登ると、前方にテッツィオ山の平たく長く伸びる尾根が見えます。テッツィオ山は、横に長い山なので、頂上とほぼ同じ高さの尾根が南北に伸び、尾根道から少々脇に逸れた他よりわずかに高いところに頂上があり、頂上とは別の、トラジメーノ湖が見える見晴らしのいい場所に、三つ目の十字架が立っています。

 この位置からはきれいに十字架が見え、もうかなりの高みまで登りました。ところが、このとき、十字架付近には集団で登ったらしき人がたくさんいて、大声で騒ぐのが聞こえます。友人によると、なんと山頂付近で、綱引きをしていたようなのです。

 そのため夫が喧騒を避けようとしたのか、それとも最初から予定どおりだったのかは不明ですが、この後夫が突然ひどく急な斜面を下り、森に入ってもさらに急傾斜を下り続けました。

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11:32

 眼前に現れたのは、樹齢数百年と言われる菩提樹(tiglio)の巨木です。夫は、こうした巨木や美しい木を見つけると、木が元気に過ごしていけるように、枯れ枝を払い、ツタを取り除いています。

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 山の長老、この神聖な巨木の周囲にも、クロッカス(croco)の花が咲いています。この辺りの花は藤色で、ところどころ濃い紫が入っている花弁がありました。

 巨木を眺め、敬意を払い、ゆっくり休み、友人の一人が持っていた本にあった、木と大地に捧げる祈りと踊りのような儀式を、皆で行いました。しばらくすれば、山頂付近のにぎやかな集団が去るだろうと、夫は待っていたのかもしれません。

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12:15

 最後に大きな大きな木の周りを一回りし、木にあいさつしてから、急な傾斜を再び上へと登りました。緑のきれいな苔と枯れ葉の間から、赤いキノコが顔を出しています。

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12:29

 再び森から草原に出て、上の写真に見えた尾根まで登ると、今度はこれまでとは反対側、テッツィオ山の西側のパノラマが広がり、天気がいいので、トラジメーノ湖(Lago Trasimeno)がきれいに見えました。
 
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 その後、トレッキング・コースを歩いて、西の斜面をしばらく下り、古代に神殿があったとされる場所や、

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12:48

ベッルッチの岩壁(Parete Bellucci)を訪ねました。

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 岸壁には小さな洞窟があって、洞窟からの眺めに風情があります。

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 岸壁と洞窟を訪ねたあとは、再び尾根へと山を登り、先の尾根の写真でも、遠くから見えていた十字架を目指しました。テッツィオ山に建つ大きな十字架のうち、最も高い位置にあるため、三つ目の十字架(la terza croce)と呼ばれる十字架です。

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Ancora verso l'alto saliamo sul Monte Tezio,
salutiamo il Grande Tiglio secolare.
Dietro di noi i Monti Sibillini con neve,
camminiamo ancora e davanti a noi il Lago Trasimeno.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-03-16 18:44 | Umbria | Trackback | Comments(2)

桃色のトラジメーノ湖

 昨日は久しぶりに、トラジメーノ湖(Lago Trasimeno)に沈む夕日を見に出かけました。ひどく雲の多い日で、太陽は雲の中にやや隠れたまま、沈んでいったのですが、その後、灰色の空がオレンジに、そして、ピンクにと色を変えていく様子がそれはきれいで、その美しい眺めを、夫と二人で楽しみました。

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Lago Trasimeno al tramonto, Monte del Lago
Magione (PG) 14/3/2017 18:35

 空が桜色から桃色に変わる頃、名残を惜しみながら、桟橋を後にしました。

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 冒頭の写真は、駐車していた車まで戻ってから、桟橋の周囲を光学ズームで拡大し、撮影したものです。

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 この湖畔の町、モンテ・デル・ラーゴ(Monte del Lago)には、桟橋のたもとに、コンクリートの水槽のようなものが二つ並んでいます。景観を損なうようで、これまではこの水槽の写真は、ブログに使うのを避けていたのですが、昨日は、木やピンク・藤色の雲が水槽内の水に映る様子がことさらにきれいだったので、ここにご紹介します。

 今日は早朝から遠出をして、電車とバスを乗り継いで、夕方ペルージャのうちに戻りました。テッツィオ山の山歩きの記事もまだ途中ですし、昨日の湖も、空と湖が美しい日没頃の写真がたくさんあるのですが、そういう事情で疲れているため、またおいおいご紹介するつもりでいます。バスや電車の車内から、アーモンドや桃、マグノリアのピンクの花や、スモモなどの白い花など、色とりどりの花がきれいに見えて、うれしかったです。

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Di color rosa ieri
il cielo, le nuvole e le acque del Lago Trasimeno al tramonto
a Monte del Lago, Magione (PG). 14/3/2017
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-03-15 22:04 | Umbria | Trackback | Comments(6)

クロッカス・プリムラ花咲く春の山、ペルージャ

 日曜に、テッツィオ山を登ると、そこかしこに色も花びらの形もとりどりのクロッカス(croco)が咲いていて、つぼみもたくさん見かけたので、びっくりしました。

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Crochi sul Monte Tezio (PG) 12/3/2017

 こんなふうに花が互いに寄り添って、ブーケのように咲いているクロッカスさえありました。

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9:55

 ペルージャの北方にそびえるテッツィオ山(Monte Tezio)は、標高961m、わたしたちがこの数年改築中のうちがあるミジャーナ(Migiana di Monte Tezio)は、標高約530mで、その中腹にあります。

 日曜日は朝9時半頃にうちを出発し、まずは、ゆったりと広い山道をひたすら登りました。数年前に改築されたプロコーピオ城(Castello di Procopio, 580m)の門前から、道が細くなり、ブラックベリーなどの木の茂みの間をさらに登っていきます。茂みから出ると、こんなふうに、プロコーピオ城やその後方に連なる高峰が見える眺めのいい場所に出ます。右手奥の霞の中に見える、横に長い台形の山は、アッシジを中腹に抱くスバージオ山(Monte Subasio)です。

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10:07

 再び森の中に入り、木々の間を歩くと、かわいらしいプリムラ(primula)の花が咲いています。

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 こんなふうに木が多い山の斜面で、夫や友人が、プリムラの花を見つけて教えてくれました。

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 今回の山歩きでは、クリスマスローズの親戚、ヘレボルス(elleboro)の花も、たくさん見かけました。咲いた花の間から、もう種が育っているようです。

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 雪割草(epatica)も数輪、道の傍らに咲いていました。皆が速足でどんどん先に進むので、後について行くため、焦点が定まらないまま撮影してしまっています。

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 今回一番多くの花を見かけたのは、クロッカスの花です。

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 しばらく山を登ると、木々の間にも、そうして頂上付近の草原にも、あちこちにクロッカスがたくさん咲いていたので、びっくりしました。

 「テッツィオ山ではうちから近すぎて、歩いた気がしない」と夫が言うので、ふだんの週末は遠方の山を訪ねることが多く、クロッカスが咲いているときに、テッツィオ山を登ったのは、初めてだったのです。

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10:31

 途中で、みごとな大木にもあいさつをしました。

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 この辺りから上へと昇ると、こんなふうに花が小さく白いクロッカスが、たくさん咲いていました。

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 スミレ(violetta)の花も、ミジャーナのように標高が低いところから、こんなふうにかなり高いところまで、広い範囲にわたって、長い間あちこちに咲いています。

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 ピンク色がきれいなアネモネ(anemone)にも、数輪出会いました。

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10:42

 セイヨウサンシュユ(corniolo)のごく小さな黄色い花も満開で、花盛りのレモン色の木々が、山の斜面のところどころに立って、彩りを添えています。

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 山を登るにつれて、遠くにあるアッペンニーニ山脈の高峰が、きれいに見えてきました。下方に広がる平野には、テベレ川が流れています。

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10:59

 あれがクッコ山、あれはアクート山と、山の名前を互いに確認しながら、すばらしい眺めをしばらく満喫します。さらに山を登っていく前に、しばらく一休みです。

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Crochi, primule, ellebori, epatiche, violette, anemoni, cornioli...

Il Monte Tezio di marzo è pieno di bei fiori spontanei.
La primavera sta arrivando :-) 12/3/2017
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-03-14 22:52 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(8)

ピザと登山の日曜日、ペルージャ

 5時間の長い山歩きを終えて、うちに戻り、ようやくテーブルに落ち着いて、ピザ釜で焼きたてのピザを食べることができたのは、午後3時半頃のことでした。

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12/3/2017 15:35

 義母宅で昼食を終えたトーディの義弟と姪が遊びに(と言うよりは偵察に?)来てくれたので、義弟に食事の記念写真を撮ってもらいました。

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15:15

 夫は一足先に山を下って、ピザ釜を温めるべくさらに薪をくべていたものの、わたしたちがうちに戻ったのはようやく午後2時半頃です。それから皆で手分けをして、具や飲み物、テーブルやサラダを準備し、そうした準備が整ってから、いよいよピザを作り始めたときには3時を過ぎていました。

 というわけで、義弟と姪がやって来た3時15分には、ようやく最初のピザが、窯の中で焼けているという状態でした。

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15:21

 皆おなかがすいていたので、初めのうちはどんどんピザを焼き、切り分けて、席に着かずに立ったまま、食べながら作業を続けました。

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15:30

 というわけで、5時間の山歩きと昼食準備のあと、ようやく腰を下ろして食べ始めることができたときは、ほっとしました。ピザはとてもおいしく焼けました。

 長い間放置していたため、窯の温度があまり高くなかったり、やはり放置したためか、ピザの生地が伸ばすと切れやすくなったりしていたのですが、そうして穴が開いたピザは、さっとその部分を二重に重ねて、カルツォーネ(calzone)と言いながら、そのままピザ釜に入れて、焼きました。

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Sul Monte Tezio 11:22

 「存分に山を歩いて、存分にピザを食べて、言うことなしだね。」とフランコが言っていましたが、山歩きも、皆でわいわい言いながら準備をしてピザを食べるのも、本当に楽しかったです。

 登山の写真は多くて選ぶのが難しいのですが、ピザの昼食の方は、準備や食べるのに忙しかったため、枚数が少なく、選びやすいので、順序は逆になりますが、昼食の方を、先に詳しくご報告しました。

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Domenica Pizze & Passeggiata, Monte Tezio (PG) 12/3/2017

- Buone le pizze preparate e mangiate insieme dopo una lunga passeggiata :-)
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-03-13 23:59 | Gastronomia | Trackback | Comments(6)

テッツィオ山大周遊

 昨晩は、ウンブリアに来たロマーニャの友人たちと共に、ミジャーナの改築中の家に泊まり、今朝は、テッツィオ山を登り、美しい眺めや野の花を楽しみました。

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Sul Monte Tezio, in fondo i Monti Sibillini con neve 12/3/2017

 今日はいつにもなく快晴で、遠くの山々がそれはきれいに見えました。写真では、右手奥に雪を頂くシビッリーニ山脈が見えています。

 ミジャーナから朝9時半頃出発し、夫が早起きして、朝早くからピザ釜に火を起こし、ピザの生地も昨日のうちに準備ができていたので、昼食時には山を下るだろうと思っていました。ところが、テッツィオ山の巨木や岩壁など、あちこちを訪ねるために大回りをし、登ったり下ったりまた登ったりりしたために、うちに戻ったのは、なんと5時間後の午後2時半頃で、それから、一足先に山を下りていた夫と、食事のしたくをしました。

 思いがけず日焼けしてしまい、かなり長い間歩き、花粉症の症状も出て、ひどく疲れていますので、今夜はまずこの写真1枚と共に、週末のご報告をいたします。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-03-12 22:16 | Umbria | Trackback | Comments(4)