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巨木と花に出会い被災地を望む、イタリア

 土曜にマッジョ山を登ったとき、思いがけずそれはみごとなブナ(faggio)の巨木に出会いました。もとは一つだった幹がいくつもに分かれたのか、それとも隣接して立っていた木々がいつしか一つになったのか、また、土が雨に流されて、根が表面に出てしまったためか、あるいは育った根が、地面がかたいために地表で大きくなったのか。山を歩いていてブナの巨木に出会うことは多いのですが、このブナはひどく珍しい変わった風貌をしています。

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Grande Faggio, Monte Maggio, Umbria 27//2017

 残念なのは、本来は一面緑の葉に覆われているはずの時期に、枯れて茶色くなってしまった葉が多いことです。

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 この木に限らず、牛や馬が放牧されていた頂上付近にも、この写真の後方に見えるように、多くの葉が枯れてしまっている木々が目立ちました。この春は、4月下旬に急に気温が下がり、標高の低いペルージャでさえ、最低気温が零度、あるいはわずかに氷点下となる日が続きました。そのとき、標高の高い山で、すでに育っていた緑の若葉が、寒さに枯れてしまったのではないかと夫は言います。

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 いくつもの厳しい冬を超えてきたであろうブナの巨木に、そうして、他の木々にも、この春の凍結で受けた被害に負けず、元気でいてほしいものです。

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 昨日お話ししたように、マッジョ山の登山は大変だったのですが、この山に夫が行きたいと言ったのは、上の写真でマッジョ山を登る夫の右手奥に見える青い山脈、

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光学ズームを使って撮影したこの写真で、一番奥に見えるヴェットーレ山(Monte Vettore)をはじめとするシビッリーニ山脈(Monti Sibillini)が、マッジョ山の頂上付近から、よく見えるからです。

 昨年夏以来、ノルチャ・ヴィッソ・カステルサンタンジェロなど、シビッリーニ山脈の数々の市町村が、たびたび大地震の震源となり、多くの建造物が崩壊しました。上の写真では高い山脈が二列並んで見えるのですが、手前の山脈の前に広がる平野に、ヨーロッパの守護聖人である聖ベネデットの生地、ノルチャがあり、手前の山脈を登っていくと、その後方の山脈との間の高みに、広大な高原が広がっています。その高原こそ、夏にはヒナゲシをはじめとする色とりどりの野の花が美しいので有名な高原であり、カステッルッチョの町は、その高原のただ中にある丘の上にあります。しばしば訪ねていた美しい山や市町村を、可能であれば訪ねたいと、ウンブリアからヴィッソへと続く道を車で行ったりしてみたのですが、あと数キロというところで、まだ通行止めになっていました。インターネットで調べてみても、なつかしい山や市町村には、まだ道路などが復旧されていないためか、行くことができないようです。シビッリーニ山脈は標高が高いため、ペルージャやミジャーナからでも、天気のいいときには、遠くに小さく見えるのですが、土曜はより近くから、いろいろな意味でヨーロッパのふるさととも言えるであろうシビッリーニ山脈を、被災地の早期の復興を願いながら、眺めました。

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 この写真は、昼食のパニーノを食べた場所近くの麦畑の前で撮影したものです。残念ながら、この麦畑では除草剤が使われているようで、ヒナゲシ(papavero)などの野の花は、畑の外にわずかに見えるばかりでしたが、カステッルッチョの高原では、例年、レンズマメなどの畑が、ヒナゲシの花で赤く、またヤグルマギクの花で青く染まる様子が、それは美しいのです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-05-31 23:40 | Umbria | Trackback | Comments(6)

歯割れ牛追いセーターなくした五月山、イタリア

 土曜の朝は、最初は、わたしが希望していたフィオンキ山に登るはずが、地図を見ているうちに、夫が行きたくなったマッジョ山(Monte Maggio)に行くことになりました。maggioはイタリア語で「5月」を意味します。5月に「五月山」を登るのも悪くないかとは思ったのですが、以前にどう行っていいか分からず、ひどい山道を車で途中まで登り、これ以上は車では無理と車を置いて、ひどく急な山道を登った記憶があります。そのときの見晴らしやたくさんの野の花は美しかったのですが、他にもっと車で楽にたどり着けて、そのあとの登山もそれほど苦労しない登山口があるのではないかと、土曜日は、まず地図を見ながら、車でマッジョ山の周囲を回りました。

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Monte Maggio & fiori di orchidee spontanee, Umbria 27/5/2017

 マッジョ山は、聖リータの生地、カッシャ(Cascia)の北西にそびえる山です。わたしたちは、そのさらに北方にあるペルージャから南下してマッジョ山を目指したのですが、登山口が見つからず、結局山の南端を通り過ぎてカッシャに着いてしまい、再び北上して、道に迷いながら、マッジョ山への登山道を探しました。

 ようやくここらしいというところを見つけて、ポルケッタのパニーノを昼食に食べていたら、途中で何やら歯にかたいものが当たったような感触がありました。イタリアでは、義母が肉料理をするときでも、小さな骨が紛れ込んでいることがたまにあります。そのときは仕方ないなと思ったのですが、食べ終えて山を登り始めて、ほぼ半分欠けている歯があることに気づきました。月曜に歯医者に行くと、歯が縦に割れてしまい、健康な歯と治療済みの部分を含む約3分の1ほどの部分が失われてしまったそうです。わたしは、詰め物が取れたのだろうくらいに考えていたので、健康な歯もあったと知って驚きました。幸い、痛みはほとんどないので、助かりました。

 そのとき登った道はけれど行きどまりで、再び車で元来た道を引き返しました。山に登る可能性のある脇道はいくつもあるのですが、案内標示がいっさいなく、農家や畑に行くための道と思われます。戻る途中で見つけた脇道の一つが、ひょっとしたら山に登る道かもしれないと、夫が途中で石だらけになったり、ひどいでこぼこ道になったりするにも構わず、車高の高い悪路に慣れた車で、どんどん進んでいきます。道がどんどん上へと上っていくので、これは山頂への道だと途中で確認しました。そして、これは道がひどいし、ここまで来れば歩いて頂上まで行けるだろうと、でこぼこがひどい道の傍らに車を置いて、そこからは歩いて登りました。登山客用のテーブルやベンチに時々出会うにも関わらず、道がまったく整備されておらず、道案内がいっさいないのが不思議です。

 そうして登るうち、冒頭の写真にあるように、自生の蘭が今もたくさん咲いている美しい野原に出会いました。遠く前方に、マッジョ山の頂上も見えています。

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 ただし、頂上を目指すには、放牧されている動物たちの間を通らなければならないことが、冒頭の写真を撮影した位置からでも分かりました。遠目には、牛の群れがいるように見えました。夫が、犬がいたらと心配しましたが、イタリア中部の山では、たいていの場合、羊の群れには気の荒い複数の犬がつきものですが、牛や馬の群れには番犬がいない場合が多く、また、もし犬がいたならば、そのときわたしたちがいた遠い位置からでも、存在を知って、すでに吠え始めていたことでしょうが、犬の鳴き声はまったく聞こえません。

 群れに近づくと、牛と共に馬も数頭いることが分かりました。母牛に子牛が寄り添う様子があちこちで、見られます。子牛にあまり近づくと、牛が危険を感じるかもしれないし、雄牛がいたら危険だから、群れを避けて歩きましょうとわたしは言うのに、夫はのんびり牛や馬の真ん中を歩いて行きます。ただし、途中で雄牛が一頭いるのに気づいてからは、それほど殺気立ってはいないようだけれどと言いながら、群れを離れて、距離を置き、遠回りして山を登りました。

 頂上まで登れたらよかったのですが、登山口が分からずに、車で、そして徒歩でも、それまでにあちこち回っていたため疲れていたので、牛や馬たちのいるところを通り過ぎて、これだけ離れていれば十分に安全というところまで登り、風景をしばらく楽しんでから、今度は牛の群れから離れた道を通って下山しました。途中で時々妙な鳴き声が聞こえるのを、夫は「馬が牛に近づかれるのを嫌がっているのでは」と言っていたのですが、わたしが花の写真を撮っている途中、鳴き声を聞いて夫が後ろを振り返ると、なんと雄牛と他の牛2頭が、わたしたちのすぐ後ろにいるではありませんか。

 「ぼくらを飼い主だと思って、餌をねだりに来たんじゃないかな。」と言う夫と共に、全速力で走って逃げました。ところが、もう大丈夫だろうと、みごとなブナの大木を訪ねていたら、また近くに牛の鳴き声が聞こえます。再び逃げて逃げて、無事に車にたどり着きました。

 その帰り道、アッシジにより、町を散歩して、城塞から夕日を見送り、ペルージャに戻ったのですが、帰宅してから、牛から逃げるのに夢中で、腰に巻きつけていたメリノウールのトレッキングウェアが、いつの間にか落ちてしまっていたのに気づきました。買ったのはずいぶん前で、小さい虫の穴も開いていたので、時期が来たのだとあきらめることにします。

 と言うわけで、大変な登山だったのですが、頂上からの眺めや蘭の花がきれいで、帰りにアッシジですてきな散歩ができたので、まあよい1日だったということにしておきましょう。歯の治療は明日の夕方終わる予定です。

 ちなみにわたしは昨年の夏にもヴァッレ・ダオスタの山で、緑をかき分けながら進む最中に、リュックに結び付けていたカーディガンをなくしています。そのカーディガンも、義母の従妹の娘さんのお下がりなので、まあ、十分に使ったのでよいということにしておきますが、登山時には、そんなふうに何かの拍子に衣類をなくしやすい、落としやすいということを、肝に銘じておきたいと思います。めんどうくさがらずに、着ないのであればリュックに入れることにしておいた方がよさそうです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-05-30 23:59 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(4)

アッシジ古代ローマ円形劇場跡、中世を経て今も町の中に

 土曜日に、中世の町並みが今も残るアッシジの中心街に、古代ローマの円形劇場跡があると知り、観光案内の地図や道しるべを手がかりに、行ってみました。

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Anfiteatro Romano di Assisi 27/5/2017

 ウンブリア州では、グッビオやスポレートに、やはり古代ローマ円形劇場があり、いずれも今は遺跡で、観光客が訪ねる場所となっているのですが、それに対してアッシジの劇場跡は、中世の頃の面影が色濃く残る中心街の一角に、溶け込むように存在しています。

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 劇場ですから、かつては観客席や階段、アーチや装飾があったはずなのですが、その建材は中世に周囲の建造物を築くために再利用され、今はかつての劇場のごく一部が残るだけと、イタリア語と英語の説明にありました。

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 現在は私有で、中に入ることはできないのですが、周囲をめぐる通り、Via dell'Anfiteatro Romano(訳すと「古代ローマ円形劇場通り」)を反時計回りに歩いていたら、右手に階段があり、その階段を上って高みに出ると、冒頭の写真のような眺めが見えて、円形の構造や、現在内部がどうなっているかが、よく分かりました。

 石を用いて建造するヨーロッパでは、カトリックの教会を建てるのに、かつての異教徒の神殿で用いられていた柱を利用するなど、古い建造物を構成していた石や柱、彫像などを、後世に再利用することがよくあります。ローマのコロッセオや、それに比べるとずっと小さいグッビオやスポレートの古代ローマ劇場が、今は遺跡でしかないのに対し、アッシジでは、古代ローマ時代の劇場跡が、その後も人々が生活を営む場所として生き続け、資材は失われ、形は変わっても、今も暮らしの場であり続けていることに、感慨を覚えました。

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 古代ローマ円形劇場跡がアッシジにあることを、わたしたちは土曜日の散歩中に、観光案内の看板や地図を見て、初めて知りました。

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 アッシジの古代劇場跡は、町を取り囲む城壁の門の一つ、Porta Perliciから中に入ってすぐ左手、上の地図中ピンクの矢印で示したところにあります。本当は城塞近くまで車で行くこともできたのですが、城壁の外に駐車して歩いて行ったおかげで、アッシジの隠れた名所を発見することができました。

LINK
- Visit-Assisi.it - Monumenti - Anfiteatro

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-05-29 23:19 | Umbria | Trackback | Comments(6)

アッシジ秘密の花園・街角、イタリア

 昨日、アッシジの城塞から沈む夕日を見送るために、町の門の外に車を置いたわたしたちは、早く着きすぎて、日の入りまでにかなり時間があったために、これまで歩いたことのない城塞近くの通りを訪ねてみました。

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Bell'angolo di Assisi (PG) 27/5/2017

 すると、ふと通った小路や、入り込んだ路地で、それは美しい街角に、いくつも出会いました。こちらは、サン・ヴィターレ教会という張り紙の矢印に従って細い階段を上ったら視界に入ってきた風景です。

 右上に、宗教ゆかりと思われるフレスコ画が描かれ、上に見える水色の扉が教会の入り口かと思われたのですが、その扉の周囲には、教会という言葉はいっさい書かれていません。一面花に覆われた街角がそれはきれいで、夫と二人で歓声を上げました。

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 こちらは、城塞へと上る階段の右手の家の庭です。夫が柵の方を向きながら、「四つぐらいは花でも置いてあるんじゃない」と言って、のぞき込んだまま立ち止まって動かないので、わたしものぞき込むと、四つどころか数百もの色とりどりの花が飾ってあります。人が通ったりくつろいだりできる場所はあまりないので、「人のためと言うより、花のための庭だね。」と夫が言うほど、たくさんの花にあふれていて、きれいでした。

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 町の門を入って、すぐの通りにも、こんなふうに色とりどりの花で彩られた家があって、すてきでした。

 アッシジの隣町、スペッロは、バラ祭りあり花びらで描いた絵が町を彩るインフィオラータありで、花の町として知られているのですが、アッシジも、聖フランチェスコの町であるだけでなく、花を大切に育てる人が多い、花の美しいすてきな町だなと、改めて感じました。

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by milletti_naoko | 2017-05-28 23:35 | Umbria | Trackback | Comments(6)

アッシジ城塞に大聖堂と日の入りを望む

 アッシジの町や聖フランチェスコ大聖堂を眼下に見下ろせる城塞、Rocca Maggioreに、今日は午後7時半頃に歩いて登り、しばらく周囲の見晴らしを楽しんだあと、8時頃から、大聖堂と沈みゆく日が見える西の空を見守りました。

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La Basilica di San Francesco e il tramonto visti dalla Rocca Maggiore, Assisi 27/5/2017 20:33

 夕日がちょうど、ミジャーナのあるテッツィオ山の向こうに沈んでいくね、と夫が感慨深そうに言います。茜色に染まる空とどこまでも広がる緑、大聖堂がとてもきれいでした。

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by milletti_naoko | 2017-05-27 23:59 | Umbria | Trackback | Comments(4)

不思議めずらし花の名は、トスカーナ

 朝起きがけに、わたしたちが両腕を伸ばして伸びをするかのような、そういう風情の珍しい野の花に、土曜日山を歩いていて、出会いました。

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 ウンブリアはもとよりトスカーナ、マルケ、ラッツィオと、イタリア中部のさまざまな山を歩きましたが、この花に出会ったのは、土曜日が初めてでした。茎がすらりと長く、茎にはいっさい葉がなくて、赤紫の花びらの下に細長く伸びる緑色の部分は、花びらともがくとも判じかねます。

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 その日、同じ野原で、この花を4、5輪見つけました。こちらの花では、花びらがすべて開ききっています。ただ、よくよく見ると、めしべが黒と黄色の2色で、先に黒い毛のようなものが生えていて、何だか大きな蜘蛛の足のようにも見えます。

 いったいこの花の名は、何でしょう。調べてみても分からなかったので、ブログで問いかけると共に、おととし通った薬草学講座のFBページで、専門家の先生たちに尋ねてみようと考えています。

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Fiori & Santuario della Verna, Chiusi della Verna 20/5/2017

 この花に出会ったのは、先日ご紹介したトスカーナ州アレッツォ県の聖フランチェスコゆかりの聖地、ラヴェルナの修道院が建つ岩山の下に広がる野原です。

 名前が分かりましたら、また答えをお知らせします。読者の方で、ご存じの方がいらっしゃれば、教えていただけるとうれしいです。

*追記(23:18)
 今気づいたらわたしがFBページで質問して30分以内に、専門家が答えてくれていました。2年前講座に通ったときに、野草について質問があれば答えますよと、講座の先生方がおっしゃっていたのですが、なんとわたしの質問から30分以内に、返事をしてくださっています。

 学名、Tragopogon porrifolius。ウィキペディア日本語版によると、日本語名は、バラモンジンで、キク科バラモンジン属の植物だそうです。イタリア語では俗にscorzonera biancaあるいはscorzobiancaと呼ばれるそうで、根が食用に栽培もされている国もあると知って驚きました。生薬としても利用されるとありますから、そのうち薬草学の先生からも、効用について何か教えてもらえるかもしれません。

LINK
- it.wikipedia - Tragopogon porrifolius
- ja.wikipedia - バラモンジン

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-05-26 21:59 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(4)

花にクマバチ窓辺にサソリ、イタリア

 10年前には、水洗いしていたサラダの葉の間から飛び立つスズメバチたちに驚いて、叫んでいたわたしも、近年では慣れて、真夏の畑で収穫したレタスの間に、葉の影で涼を取るスズメバチを見ても、あまり慌てないようになりました。

 そんなわたしも、この1か月時々庭で見かけるようになった黒く大きいハチは怖くて、大きな羽音を聞いたり見かけたりして存在に気づいたとたん、すぐに屋内に入って、テラスの窓を閉めたりしていました。同じように体が大きく黄色いスズメバチが有毒で危険なので、この大きく黒いハチも危ないのではないと考えていたからです。

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23/5/2017

 おとといその大きい黒いハチが、ナデシコ(garofanini)の花に止まっているのを見て、撮影してみました。

 独特の青い羽や体が毛に覆われていることから、調べてみると、どうやら学名はXylocopa violacea、イタリア語ではape legnaiolaで、クマバチの仲間のようです。体の大きさや大きな羽音から、危険なスズメバチと間違われるけれども、攻撃性はなく、万一刺されたとしても毒性はそれほどないと知って、ほっとしました。

 豊かな緑に家が囲まれているのはありがたいのですが、おかげで屋内で虫のお客さんに出くわすことが、時々あります。イタリアのサソリは小さく、毒性はあまりないのだそうですが、たとえばアブルッツォの元修道院だった宿でも回廊で見かけたことがあり、かつてトスカーナとウンブリアの州境にある古い家でもよく見かけました。そのときほどではないのですが、今暮らすペルージャのうちでも、1年に一度は、壁にサソリを見つけて、夫を呼んで取ってもらうことがあります。このとき心優しい夫は、コップなどに入れたサソリを外に放してやるのですが、そのため、義父母が言うように、サソリがまた屋内に戻って来る可能性も多いような気がします。

 先週だったか、夜遅くに帰宅して、よろい戸を閉めようと窓を開けたとたんに、窓敷居の上にサソリを見つけて驚きました。すぐに夫を呼んで、外に放してもらったのですが、夫によると、サソリは押しつぶされて平たくなり、すでに命がなかったそうです。と言うことは、その日窓を閉めたときに、ちょうど窓と窓枠の間にいたサソリが押しつぶされてしまったのではないかと思います。わずかとは言え毒があるサソリがかわいいとは思いませんが、かわいそうなことをしたと思いました。

参照リンク / Riferimenti web
- it.wikipedia - Xylocopa violacea
- ja.wikipedia - クマバチ

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-05-25 23:14 | Umbria | Trackback | Comments(7)

夕日追いかけ湖畔を行けば、イタリア

 同じトラジメーノ湖畔で見る夕日や夕焼けでも、見る日や見る場所によって違ってきます。また、同じ日にひとつところにとどまって見ていても、日が沈むにつれ、そして、沈んだあとも、空の色や様子が、刻々と移り変わります。

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Tramonto al Lago Trasimeno, Sant'Arcangelo
Magione (PG) 21/5/2017 20:43

 あまりにも厚い雲が空を覆っているときを除いては、空の色がことさらに美しく変わっていくのは、むしろ日が沈んでしばらくしてからです。

 上の写真も、昨日同様、5月21日曜日の夕焼けで、昨日同様にサンタルカンジェロの桟橋から、日没の約10分後に撮影したものです。沈んだ日が下から上空に広がる雲を照らすためでしょうか、茜色が少しずつ空全体に広がり、わたしたちが桟橋を後にする頃には、上空に、桜色の大きな鷲(わし)が、翼を広げて飛んでいるかのように見えました。地平線近くの雲も、日の入り後こそ、燃え上がるようにさらに赤く色づいていました。

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20:12

 感動は、まだ日が高いとき、マジョーネで高速道路を下りて、南へと進み、トラジメーノ湖が視界に入り始めた頃から始まります。日曜の晩も、目に飛び込んできた湖と空の色がそれはきれいだったので、走る車の窓から、撮影してみました。

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20:18

 サンタルカンジェロ(Sant'Arcangelo)に着くと、もう夕日がかなり地平線に近づいています。わたしたちがサンタルカンジェロに夕日を見に来ることが少ないのは、トッリチェッラやサン・フェリチャーノに比べて、ペルージャから時間がかかるため、そして、冬の間は太陽が、今よりもかなり左の方に沈み、そのため、桟橋を歩いて湖の上へとかなり歩かないと、夕日が沈む様子が、岸辺からは見えなかったためです。

 一方、他の湖畔の市町村に比べて、高速道路から遠く、サン・フェリチャーノやパッシンニャーノと違って、島行きのフェリーが出ているわけではないため、晴れた週末や真夏に、他の場所に比べると、ずっと静かで、ゆったりと夕焼けを楽しむことができるという利点があります。

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20:37

 日が沈んだあたりの雲は、しばらくすると金色に輝き、周囲はより深い赤へと、色が変わっていきます。

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20:37

 ズームで拡大した写真では、金色の輝きが分かりやすいのではないかと思います。

 この写真の6分後には、冒頭の写真のように、上空の空がピンクに染まっていきました。

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20:40

 振り返って東の空を見ると、湖畔の丘の間から、テッツィオ山(Monte Tezio)が、のぞいていました。その後ピンクが空全体に広がる様子を、わたしはうちへと湖畔を走る車の中から、感嘆しながら眺めました。

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Vola una grande aquila rosa nel cielo sopra il Lago Trasimeno.

- 12 minuti dopo la foto precedente
@ Sant'Arcangelo, Magione (PG) 21/5/2017 20:43
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-05-24 23:32 | Umbria | Trackback | Comments(2)

あかあかと夕焼け美しトラジメーノ湖

 最近は改築中の家のあるミジャーナでも、バラが咲き始めてきれいだと夫から聞き、週末にわたしも一度訪ねたかったのですが、腰を落ち着けて仕事に取り組むために、日曜の午後は、ミジャーナに赴く夫を見送り、わたしはペルージャに残りました。

 ミジャーナでトマトを植えようとしたのに、地面がかたい上に、あるはずの農具が見つからず苦労したという夫が、午後7時を過ぎて、わたしが食事のしたくを始めた頃に、急に戻ってきて、「よかったら、湖に沈む夕日を見に行こう」と言います。せっかくだからと誘いに乗って、この日は、トラジメーノ湖の南東の湖畔にあるサンタルカンジェロ(Sant'Arcangelo) に向かいました。

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Sant'Arcangelo sul Trasimeno, Magione (PG) 21/5/2017 20:31

 地平線近くの空は、薄い雲に覆われていました。西の湖畔にあるカスティッリョーネ・デル・ラーゴ(Castiglione del Lago)の向こうへと、夕日が沈むにつれて、雲や空、湖に投げかける光が、より鮮やかな茜色に染まっていきます。

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 沈む夕日を見送って、桟橋を駐車場へと引き返すと、上空の雲も、徐々にオレンジ色、ピンクへと、彩られてゆきました。まだ夕食を食べていなかったので、名残を惜しみながら、湖を後にしました。帰り道もしばらくは車で湖畔を進むと、空全体が鮮やかなピンクに染まっているのが、窓から見えて、とてもきれいでした。

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Cala il sole sul Lago Trasimeno, dietro Castiglione del Lago e arde il cielo.

@ Sant'Arcangelo sul Trasimeno, Magione (PG) 21/5/2017 20:31
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-05-23 22:19 | Umbria | Trackback | Comments(8)

ペルージャ夜の宴とアメリカ時間

 5月22日月曜日は、学校の生徒さんたちがわたしたち教師を招待してくれて、ペルージャの中心街で、楽しくおしゃべりをしながら、おいしい食事を楽しみました。写真は夕食のあと、真夜中近くに皆が、大聖堂の前を通り、駐車場へと向かっているところです。

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Centro storico di Perugia 22/5/2017 23:54

 apericenaと言うので、ワインを飲みながらの軽い夕食で、午後8時過ぎに始まるとは言え、すぐに終わるかと思っていたら、うちに帰ったら、午前1時前でした。

 ふだんはイタリア時間でブログを書いているのですが、そういう理由で、昨夜は思いがけず、イタリア時間で1日が終わる前に、記事を書くことができませんでしたので、無理やり毎日投稿する必要はないと知りつつ、今朝の投稿はアメリカ時間です。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-05-22 22:57 | Umbria | Trackback | Comments(0)