天気と泥棒被害、ペルージャ

 今日は久しぶりに朝から天気がよかったので、夫は朝からミジャーナに改築作業に出かけ、わたしは掃除・洗濯に励みました。

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 とは言え、この数日激しい北風が吹き続けたために、ペルージャでは再び気温が急降下して、昼は温かいものの、今日も明日も最低予想気温が3~4度となっています。イタリアではたとえ気温が低くとも、太陽の日ざしが強くて、日がさすと、すぐに暖かくなる気がします。庭のヒナゲシ(papavero)も、日光が降り注ぐ下では、風の強さで花びらが飛んでしまうことはあっても、なんだかうれしそうです。

 イタリアでは5月1日のメーデーが、労働の日(Festa del Lavoro)と呼ばれ、国民の休日になっています。せっかくの連休なので、朝夫がうちを出る前に、午後はどこかへ出かけようかという話をしていたのですが、昼食時をかなり過ぎた頃、夫が重い表情をして戻ってきました。

 この数年、ペルージャでは市内でも郊外でも、家や教会などに侵入しての盗難が続発しています。郊外にある我が家の近所でも、たとえば結婚式などの祝いで、だれもいないというときをねらって、泥棒が侵入したということが、一昨年だったかありましたし、夫の亡き伯父が教区司祭を務めていた教会さえ、盗難に遭っています。わたしたちの改築中の家のあるミジャーナでは、わたしたちの家と隣の2軒は、3軒だけ互いに隣接しているものの、他の住居からは離れた場所にあり、公道からはよく見えません。さらに、これまでは定住していた隣家の家族が2軒とも、よそに居を移してしまい、週末などにミジャーナに来るものの、今年に入ってから、3軒にだれ一人泊まる人がいないという日が増えてきました。そうして、そういう状況を利用して、数か月前から、3軒ともが盗難の被害に遭ってきました。それも、妙な犯行で、我が家では、物置き場の錠がこじ開けられて、中にあるトラクター内の軽油が抜き取られ、隣の2軒では、チェーンソーや圧縮機が盗まれ、うち1軒では盗むために、ドアや窓などが壊されるという被害もあったというのです。、

 うちでは、夫はしばしば仕事のあと、ミジャーナに畑や果樹の世話や、改築作業に赴いています。また、今月は、以前から業者に頼んでした窓やガラス張りのドアの前につける鉄格子がようやく完成し、その取りつけが3日間かけて行われた上、また、大量の土を運び込んで庭の体裁を整える業者も、数日作業を行ったため、わたしは学校などの授業があって行けなかったのですが、夫は有給休暇を取って、作業に立ち会いました。この1か月ほどは、盗難に遭った隣家の一人が、ミジャーナに戻って生活していたおかげか、泥棒が影を潜めていたのですが、つい最近、その隣人が多くの荷物を引き払って、別の家に戻ったためか、今日じは夫がミジャーナに着いてすぐに、うちの木製の扉をこじ開けようとした跡があるのに気づきました。

 うちには、新しいものの運搬に苦労するであろうベッドやマットレスがあるほかは、ピザ窯や台所は、作りつけで、盗むことはできず、家具やストーブは夫の祖父の代から使われていた、あるいは、親戚が使っていた古いもので、運ぶのが大変な上に、盗むほどの価値はありません。ただ、木製の扉は、職人さんに注文して、改築中の家に合わせて作ってもらったので、かなりの費用がかかっていますし、いったん危険を冒して苦労して入った泥棒が、盗むものが見つからずに、あるいは探そうとして、何もかも壊してしまうのではないかと、夫は心配して、今夜は一人で、ミジャーナに泊まりに行きました。屋内がかなり寒かったのが、薪ストーブをつけたら少しずつ暖かくなってきたと、今夜夫が電話でそう言っていました。

 ようやく形ができてきたと思っていたところに、この泥棒騒ぎです。どうかこれ以上被害がありませんように。夫が無事過ごして、元気で帰ってきてくれますように。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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# by milletti_naoko | 2017-04-29 23:59 | Fiori Piante Animali | Comments(3)

夜のペルージャ、村上春樹とイタリア村上マニアの火つけ人

 日中は暗雲がたれこみ、風が吹き荒れ雨も降ったペルージャも、今夜は風がはたりとやみ、雲の間から星が輝くのが見えました。今夜は、イタリアにおける村上春樹ブームの火つけ人とも言える、多くの作品を訳し、イタリアに紹介したジョルジョ・アミトラーノ氏が村上作品とその魅力を語る講演が、午後9時からペルージャの中心街で、ありました。日本で人気を巻き起こしていた頃に、『ノルウェイの森』を読み、落胆して以来、村上作品を読んでいなかったわたしは、イタリアを去る日本の友人が残してくれた本の中に、最近の著作を見つけ、彼女が読んでくれるくらいであれば、おもしろいのだろうと思って読んでみて、意外といいなと、昨年思っていたところでした。

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"I mondi di Murakami Haruki". Giorgio Amitrano a Palazzo della Penna
Perugia Circolo Del Lettori 28/4/2017

 上代から太宰治くらいまでの文学史は、日本の高校で国語を教えていた頃に授業で教え、鴎外や漱石などの明治の文豪や、芥川・太宰・中島敦・志賀直哉などの作品は、現代文の教科書や問題集にあったので、何度も繰り返し読み、教えたのですが、上述のような理由で、たとえば吉本ばななも含めて、現代の売れっ子作家を読むよりも、むしろ近現代の評価が確立した作家の作品を読もうと思うようになったため、村上春樹については、本を昨年読んだほか、時々インターネットで発言や書かれた言葉を読んで、意外と共鳴することが多いのに驚いてはいたものの、村上春樹がいったいどんな作品を書いてきたのか、現在日本や世界の文学界でどういう位置を占めているのかについては、ほとんど知らずにいました。かつて一度興味・関心の蓋を閉めてしまった上に、イタリアに住んでいるために、日本で人気を博す本などの情報に触れる機会が少ないためでもあるかと思います。

 それで、イタリアでこんなにも人気がある作家である村上春樹の作品について、アミトラーノ氏が、どんな魅力を感じているのか、そうして、翻訳を通して深く作品に関わった氏の口から、イタリアの知識人としての視点で、村上春樹の作品をどんなふうにとらえているのかに興味があり、また、村上作品について知りたいと思えば、最も的確な教えが得られるだろうと考えて、今夜の講演に参加しました。講演はとても興味深く、また楽しかったのですが、写真を選んだり考えて書いたりしていると遅くなってしまうので、今夜はここで筆を置きます。

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Fontana Maggiore & Duomo, Perugia 28/4/2017 23:19

 ペルージャ中心街の写真は、講演後、駐車場に戻る途中に見かけた大噴水と大聖堂です。冬は凍結防止のためか流れていない水が、まだ寒いものの春になって噴水から湧き出ていて、やはり噴水は水があった方がずっと美しいと思いました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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# by milletti_naoko | 2017-04-28 23:59 | Umbria | Comments(2)

ミツバチぶんぶん、ハチミツも自家製

 今日は朝から空が曇って風が吹き荒れ、雨も時々降るという悪天候でしたが、つい最近までは、比較的いい天気が続いていました。そういう日は、花壇でヒナゲシを撮影しようとしたら、あちらの花にもこちらの花にもミツバチがいて、にぎやかに飛び回って、働いていることが多いです。写真を撮ろうと、カメラを撮って戻ってきたら、物騒な黒づくめの大きなスズメバチまで、ヒナゲシのまわりを飛んでいたので、台所に逃げ込んだこともあります。そうでなくとも、最近は風が強く、ミツバチが花びらに隠れたり、姿がぶれたりしてしまうので、花とミツバチのよい写真は、残念ながら、まだ撮影できていません。

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25/4/2017

 おとといの昼など、畑に設置した養蜂箱の前を、ミツバチ(ape)の群れがにぎやかに飛び交っていました。同じハチが同じ場所でいつまでもぶんぶんいっているように見えるけれども、実は、素早く箱の中に入ったり出たり、行ったり来たりしているんだよと、夫が言います。

 数年前に、うちの片隅に置かれていた古いワイン樽に、気づいたらミツバチが住みついていました。樽の中に住みついたミツバチたちの作るハチミツ(miele)を取るのは不可能なのですが、その後、何とかミツバチを養蜂箱に引っ越しさせ、春に女王蜂と共に去ろうとする働き蜂たちの群れを、大きな音を立て、別の養蜂箱に誘導したり、またある春は、どこかからまた別のミツバチたちが宿を求めてさまよっているのを見つけて、我が家にいつくように、人を呼び、養蜂箱を準備して成功したりと、そういうことを繰り返すうちに、

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どんどんミツバチと養蜂箱の数が増え、昨年からは、おいしい自家製のハチミツを、利用できるようになりました。

 専ら義父が担当してくれるミツバチの世話はなかなか大変なようなのですが、ありがたいことです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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# by milletti_naoko | 2017-04-27 23:23 | Fiori Piante Animali | Comments(4)

中は中田、墓ではなくて箱の中、イタリアで学ぶ日本語

 先週から、 「…は ~の うえ/した/よこ/なか です。」という場所表現の学習に入りました。教科書、『まるごと 入門 A1』では、初出の第8課では学ぶべき場所表現を必要最低限に抑えてあって、他の教科書では、いっしょに登場する「まえ/うしろ/みぎ/ひだり」などの表現は、後で学習することになっています。

 それでも、今日の授業中、練習として、絵やカードを使って、あるいは教室内にある実物の本や水の入ったペットボトル、ペンなどを、机の中やいすの上、棚の中などに移動して、「どこですか。」と、生徒さんに尋ねてみると、いくつかうろ覚えの語彙があり、場所表現の中では、特に「なか」を覚えるのに、苦労していていました。

 「はこ の なか です」が、「はこ の はか です」になったり、「はか の なか です」になったりしてしまうのは、イタリア語では、文字としてはhを表記に用いても無音であって、hという子音が存在しないために、hが入ると記憶の定着が難しくなるからであり、また、「はこ」と「なか」という2語は、いずれも母音aと子音kを含むため、単語が混乱しやすいからではないかと思います。

 「はこはscatolaだけれども、はかはtombaのことで、はかのなかと言ってしまうと、dentro la tombaという意味なので、意味がまったく違うから気をつけましょう。」と言い、ホワイトボードに箱とお墓の絵をかいて、横にそれぞれ「はこ」、「はか」と文字を添えてみたのですが、それでも、「はこ・なか・はか」の混乱が続きます。空き箱の絵と日本の典型的な墓石の絵をかいたのですが、「形がよく似ていますよ。」と言われて、確かにどちらも立法形なので、形は似ているなと、わたしも思いました。

 そのときふと、イタリア人もよく知っているサッカーの中田選手のことを思い出しました。漢字の「田」と「中」については、以前、漢字がどういうものかを説明したときに、漢字の成り立ちの例として、意味と共に紹介したことがあります。

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 そこで、「ナカタというのは、漢字で書くとこうなって、dentroを表す中と、risaiaを表す田という漢字から成り立っているんですよ。」と、言ってみました。

 すると、生徒さんは、ローマ在住かつサッカーファンで、中田のローマ所属時の活躍ぶりをよく覚えていたこともあり、この一言で、「中はナカタのナカ、意味はdentro」と、驚くほどすぐに完璧に記憶してしまいました。ナカタの絵をかいてくださいと言われたのですが、サッカーにあまり興味のないわたしは、正確に絵をかけるほどは中田選手の顔を覚えていないため、上に見えるような絵をさっとかきました。目が少女漫画のきらきらお目々になっているのは、生徒さんから、「日本の漫画やアニメによくある大きい目にしてはどうですか。」と言われたからです。

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 そのとき、「いいですか。」と手を挙げた生徒さんが立ち上がり、ホワイトボードに自らさらさらと描いたのが、こちらの中田の絵です。わたしが下方に書いた文字を見ながら、絵の横に、「中田」、「なかた」と、漢字とひらがなで添えたのも、生徒さんです。ちなみに、サッカーコートの絵は、わたしが休み時間に板書の写真を撮っていたら、生徒さんがかき加えたものです。

 本人も悦に入っていましたが、中田もサッカーコートも、本当にうまくかけています。「中田」、「なかた」も自らの手で板書したため、これは記憶にしっかりと残ることでしょう。

 実際、このあと、「どこですか。」と尋ねて、さらに練習を続けると、「はか」と「はこ」の間違いこそ時々あったものの、「なか」は完全に覚えることができていました。

 ちなみに、板書に「よびこう」という言葉と、「浪人」という言葉と絵があるのは、「日本の大学入試がそんなに難しいなら、受験に合格できなかった生徒はそのあと、1年間どう過ごすんですか。」という質問があったからです。roninは、映画を通して、イタリア人にも「使える主君のない侍」(samurai senza padrone)のことだと知っている人が多いので、まずは、浪人の絵をさっとかき、生徒さんが侍としての「浪人」を知っていることを確認した上で、「大学受験に合格できなかった人のことも、浪人と言って……」と、説明を続けました。

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 学習用プリントには、つい最近、家庭教師で英語を教えている中学生用に作った絵を応用しました。教科書には、「うえ」と「なか」を使った会話は出てくるのですが、「した」と「よこ」は、続く練習問題で突然出てきます。わたしの方から、「こういう意味です。」と意味を教えるのではなく、絵と文から、「した」と「よこ」の意味を推測させようと考えて、プリントで、こんなふうに取り上げました。学習は何でも、与えられたものをただ暗記するよりも、まずは自分の頭を働かせて、何だろうと考えた方が、記憶が定着しやすいからですし、学習が受け身にならないからです。

 英語のおさらい用に作ったプリントには、「なか」が出てこなかったので、箱入りの人形の絵も、つけ足しました。おかげで、ねらいどおり、絵の助けを得て、文や表現の意味を、生徒さんがきちんとつかむことができました。「リンゴは ピザの よこ です。」という最後の文を、Le ciliegie...と訳すので、「リンゴはciliegia(サクランボ、ciliegieは複数形)ではなくて、melaのことですよ。」と言うと、わたしの描いた絵が、リンゴではなくて、サクランボに見えたからそう言ったのだそうです。確かに、へたの部分が、リンゴというには長すぎるような気もします。

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 授業では、こんなふうに、まずは絵を見ながら文の意味を考えてもらったあとで、上のような構文の用法を、自ら発見してもらいました。

 ちなみに時々、「どこ」を生徒さんが「どく」と発音してしまうので、「どくはvelenoのことですよ。」と言っています。箱が墓になったり、どこが毒になったり、何だか言葉がホラーやスリラー向きの言葉と混同されがちなのも、おもしろいです。ただ、これも、かつての生徒さんたちがやはり、「おくさん」と「おこさん」を混同していた例もあり、日本語のウの音が、イタリア語のuともoとも違うけれど、どちらにも通じるところがある音なので、そのために取り違えやすいのだろうかと考えています。

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NAKA E' NAKA DI NAKATA.

Oggi un allievo non riusciva a ricordare la parola, NAKA che significa 'dentro' in lingua giapponese; dopo alcuni tentativi non riusciti mi è venuta l'idea e gli ho spiegato che questa parola NAKA (中) si trova anche nel nome di Nakata (中田), ex calciatore giapponese.
Si è illuminato il viso dell'allievo, è venuto alla lavagna spontaneamente e ha dipinto Nakata e aggiunto il nome del calciatore in kanji e hiragana imitando il nome che avevo già scritto sulla lavagna. Dopodiché ha memorizzato perfettamente la parola e ha potuto usarla sempre in modo corretto.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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# by milletti_naoko | 2017-04-26 18:55 | Insegnare Giapponese | Comments(2)

優しくなれば世界が変わる、英語瞑想講座11日目ディーパク・チョープラの言葉

 新緑が優しい緑で町や山を覆う季節になりました。

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 緑も湖も、見る人を選んで、姿を変えたりはしません。講座で、今日心の中心において思いを深めるべき言葉、centering thoughtは、

  I meet any situation with loving kindness.

です。

 「どんな状況にも愛情深い優しい心で応じる。」

 そういう姿勢は聖人だけではなく、わたしたちにも可能なのであって、ついだれかを批判したくなったとき、腹が立ったときには、「今その人が達している意識(consciousness)でできる範囲内で、精いっぱいのことをしているのだ。」と思えば、批判したり立腹したりせず、穏やかな優しい気持ちで応ずることができるだろうと、ディーパクは言います。

 わたしは視力が悪いので、数メートル先にあるものでもぼんやり見え、すぐ近くにある眼鏡さえ、置き場所を忘れると見つからずに、うろうろと探し回ることがあります。困ったな、嫌だなといっしょにいて思える人も、その人の今の心の目では、そういう行動が取れるのが精いっぱいのところまでしか見えないのだと思えたら、確かに自分ももっと穏やかな心でいられて、相手にも優しくなれそうです。まあ、それも難しいし、たとえば教育的立場では、それではいけないと、感情的にはならずに、あくまで相手の立場に立って、こういう立場に立てばこんなふうにも見えるのだから、それではいけないと言わなければならないこともあるのでしょうが、日常の家族や親しい友人たちとの、特にだれが正しいということもないちょっとしたいさかいなどは、こういう心で臨むのが、だれにとってもいい気がします。


 そう言えば、数か月前、テレビ番組で、だれかが「ぼくら男性は、女性に比べてずっと利己的だ。」と話を進め、「たとえば、ぼくら男性は、車を運転していて渋滞に出会うと、いったいどいつもこいつも車でどこへ出かけようというんだと腹を立てます。」と言って、会場を笑わせていました。うちの夫もたまに、こんなふうに運転中にいらいらしながら言うことがあるので、「あ、ぼくも。」と苦笑いしていましたが、運転に限らず、実は結局は自分も同じようなことをしているのに、気づかずに、他人のことだと、あらが目についてしまって、勝手に内心立腹したり、いらだったりするということが、往々にして、あると思うのです。

 映画を見て涙が出る、そうやって主人公と心を共にするように、目の前にいる人の立場・視点に立って心を共にすれば、empathy(共感、感情移入)という態度が取れれば、優しい思いに自然になり、そういう態度ですべてに臨むことができれば、世界が変わってくる、希望が見えてくるとも、ディーパクは言います。

 見方を変えることで、世界や人が新たな光のもとに見え、自分ももっとおおらかに、落ち着いて、希望を持っていられる、難しいけれども、そういうことを、心にしっかり留めておきたいと思いました。

 そういう心に近づけてくれる今日のマントラは、カルナ・ハム(Karuna Hum)でした。寂聴さんの本で、真言宗の真言とは、サンスクリット語でいうマントラのことで、マントラというのは宇宙に語りかけることができる言葉なのだと読んだように思います。何かに気持ちがざわつくときには、このマントラを心の中で唱えて、今日の瞑想講座での教えを思い出したい気持ちでいます。

 後で後でと先延ばしにしてしまい、ディーパク・チョープラの英語版、オンライン21日間無料英語講座を、ぎりぎりの5日遅れで聞いています。本当にぎりぎりで、イタリアでは、アメリカとの時差の関係で、5日が過ぎ去って講座の1日分がオンラインでは聞けなくなるのが、朝の9時なのですが、イタリアでは国民の祝日でる今日などは、その9時の20分前になってようやく聞き始めた次第です。本当は内省して毎日答えて書くべき質問があるのに、後で書こうとためてしまっていますが、今度こそとりあえずはすべての講座を聞き終えたい、そうして、できれば時間を見つけて、宿題がたまった形になってしまってはいますが、21日間の講座を聞き終えるまでには、この日々の質問への答えも、書いて答えて、講座で学んだ教えが、より自分のものとなるようにしたいと考えています。

 写真は、日曜に山を歩く途中で、昼食休憩を取った小川の下流の風景です。上の記事は、今朝瞑想講座を聞き終えたあとに、すぐに書いていたのですが、夜になって、記事に添える写真を選んだのはいいものの、写真の川と場所の名前が分からず、インターネットで調べていたら、いたずらに時間を費やしてしまいました。渓流の名前は、Torrente Bidente di Pietrapazza、場所は、日曜に選んだ山を一周するコースの本来の出発地点がある村と同じで、Ca' di Veroliであるようです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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# by milletti_naoko | 2017-04-25 23:17 | Vivere | Comments(4)