アルノ渓谷の絶壁、トスカーナ

 西部劇で荒野の間に並んでいそうな奇妙な形の岩山が、トスカーナ州の麦畑やブドウ畑のすぐ近くに、あちこちにそびえている、そんな不思議な場所を、日曜日に訪ねました。

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Balze, Castelfranco di Sopra (AR) 19/2/2017

 こういう岩山が、トスカーナ州アレッツォ県のフィレンツェ県との州境に近いカステルフランコ・ディ・ソープラという村のはずれのあちこちで、木々や畑の間から顔を出しています。

 
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 いつだったか、週末に出かけようと候補地を探したとき、おもしろそうなイタリアで最も美しい村を探していて、夫が見つけた村の一つが、この村でした。確かそのときは、夫はミジャーナで作業が、わたしは仕事があって、結局はどこにも行かないことにしたような気がするのですが、日曜日は、夫がこの村を訪ねる候補に挙げた理由が思い出せない状況で、行ってみました。2月半でしかもちょうど昼休みの時間帯だったからか、村の中心街では、多くの店が閉まっていて、外を歩く人がほとんどいません。バールで観光情報を尋ねたら、ぜひここを歩いてみたらと村の人に勧められて、やって来たのが、この珍しい断崖が並ぶ場所です。

 地形が独特である上に、のどかな田園風景との取り合わせも妙で、散歩が楽しかったです。今、記事を書く前にざっと調べたら、この地形が生まれた事情が何だかとてもおもしろそうなので、また今度時間があるときに、ゆっくりご紹介できたらと思います。

 昨日、月曜の夕方から、ロマーニャの女友達二人が、ミジャーナに泊りがけで遊びに来ています。と言っても、わたしたちは仕事があるので、友人たちはミジャーナに滞在していますが、わたしたち二人はペルージャで寝起きしています。今日は夫は有給休暇を取って、二人とラッツィオ州などに遠出しました。わたしは昨日も今日も、午後どうしても抜けられない仕事があったので、まだ友人たちには会っていません。昨年の報酬をまだ払ってくれない業者二つに、再度請求書を送らなければと思いつつ、この春の観光などの通訳の見積もり依頼をいくつかいただき、そのためにメールを交わしたり、現在教えている生徒さんはもとより、将来教えることになるかもしれない生徒さんとのメールのやりとりもあったりして、その請求メールの送付が後回しになってしまっています。本来は復活祭前に行われるはずの教区司祭代理を務める修道士さんの各家庭を回っての祝福が、明日の午後うちである予定ですので、明日の朝は掃除に励み、そのあと、すぐにでもこの請求メールを書いて送付したいと考えています。

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Balze, Castelfranco di Sopra (AR), Toscana

Sembra un paesaggio da film western,
pure queste balze spuntano tra i campi di grano e le vigne
del Valdarno Superiore. Meraviglia della natura.
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参照リンク
- it.wikipedia.org - Balze del Valdarno
- it.wikipedia.org - Lago pliocenico del Valdarno Superiore

Articolo scritto da Naoko Ishii

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# by milletti_naoko | 2017-02-21 23:59 | Toscana | Comments(0)

ありがとさよならプリンター

 学校から来た連絡メールを先ほど印刷しようとしたら、電源プラグをコンセントに差し込んでスイッチを入れても、プリンターがうんともすんとも言いません。どこかの差し込みや接続が甘くて、すぐには電源が入らなかったことは、これまでにも時々あったのですが、接続が甘い可能性があるところをすべてきちんと差し込み直しても、何の変化もありません。夫も途中で見かねて、いろいろ試してくれたのですが、どうやらACアダプターが壊れてしまったのではないかとのことです。

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 最後に使ったのは金曜の晩で、そのときまでは特に問題もなく使えていたので、ひょっとしたらまた何かの拍子に使えるようになるかもしれないと最後の期待を捨てず、プリンタはまだ机の上に置いてあります。日本を発ち、イタリアに留学してからデスクトップパソコンを買うまでの間、活躍してくれていた東芝のノートパソコンは、日本で購入した海外保証があるパソコンだったのですが、それを使用するためのACアダプターが2、3年に一度は壊れて新しいものを購入していたため、それを考えると、ノートパソコンと違って、しばしば持ち運ぶわけではないと言え、かなり長い間元気で働いてくれたと思います。

 ペルージャ外国人大学で、外国人へのイタリア語・イタリア文化教育を専攻する学士取得課程に通っていた頃、その卒業論文を書くのに、このプリンターを利用した記憶があるので、2005年にはもう使っていたはずだと古い家計簿を調べると、

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2005年2月26日に99ユーロで購入したときの領収書も、家計簿にきちんと貼ってありました。購入してから約12年間、大学の卒業論文やレポートをはじめ、大学や学校などで日本語を教える際のプリント作りに、翻訳の仕事に、またコピーにと、さまざまな場面で活躍してくれました。提出が急を要する仕事があるときに、インクや紙が切れてしまい、ひどく困ったこともあるのですが、今回は幸い、すぐに印刷が急を要する文書があるわけではなかったので、助かりました。

 今調べてみると、同じメーカーの型番号が違うプリンター用のACアダプターは、アマゾンイタリアで、一番安い物でも送料込みで30€近くします。わたしが購入した頃に比べると、プリンターの値段がかなり下がっている上、12年前に購入したプリンターは、これからあちこちに不具合が出てくる可能性もありますので、これまで特に問題もなく使えてはいましたが、新しいプリンターを買った方がいいような気がしています。

 マックブックに肩のリハビリに歯の治療にと、飛んでいくお金の多い今日この頃ですが、プリンターも大切な商売道具ですので、よさそうなものを選んで購入するつもりでいます。2月末が締め切りの仕事は、紙媒体でで提出するわけではないので、助かりました。

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Da ieri sera non si accende più la mia stampante.
Secondo mio marito sarà rotto solo l'adattatore,
ma poiché l'ho comprataha 12 anni fa e
potrò avere altri problemi in futuro,
ora penso di acquistare una stampante nuova.
Grazie mille per dodici anni di servizi.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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# by milletti_naoko | 2017-02-20 23:25 | Altro | Comments(6)

桜色の空と湖、カスティッリョーネ・デル・ラーゴ

 今日は日の入りの頃、桜色に染まる空とトラジメーノ湖を、カスティッリョーネ・デル・ラーゴの湖畔で、愛でることができました。

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Lago Trasimeno al tramonto, Castiglione del Lago 19/2/2017

 今にも日が沈もうという頃に、イタリアの最も美しい村の一つであるこの町に到着し、

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美しい眺めに感動しました。

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Immagine presa da google.it/maps

 カスティッリョーネ・デル・ラーゴまでわたしたちが夕日を見送りに来ることは、めったにありません。それは、この町がペルージャから遠い上に、トラジメーノ湖の西のほとりにあって、沈む夕日が湖畔からは見えないからです。

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 北の湖畔に近いマッジョーレ島やミノーレ島は、ふだんは北のほとりにあるトゥオーロやパッシンニャーノから眺めるのですが、今日は西の湖畔から、いつも目にするのとは反対側を見ることができて、興味深かったです。

 波や風が湖面に描く不思議な模様も、桜色に染まっています。

 名残惜しくて、わたしはいつまでもこの美しい湖を眺めていたかったのですが、沈んでしまう夕日を見送ろうと言う夫の後について、小高い丘の上にある中心街へと向かう坂を上りました。

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 残念ながら、ようやく夕日が見えるところまで着いたときには、太陽が山の向こうに姿を消した直後でしたが、オレンジ色に輝く美し空を見ることができました。

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Bellissimo il colore del cielo e del Lago Trasimeno
oggi a Castiglione del Lago al tramonto. 19/2/2017
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関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- トラジメーノ湖に行こう、JITRA連載第2回 / Andiamo al Lago Trasimeno
- 湖畔の町へドライブ / Passeggiata a Castiglione del Lago
- フェラーリがいっぱい / Raduno di Ferrari a Castiglione del Lago
- トラジメーノ湖とドン・マッテーオ / Passeggiata al Lago Trasimeno, Castiglione del Lago

Articolo scritto da Naoko Ishii

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# by milletti_naoko | 2017-02-19 23:59 | Umbria | Comments(8)

ざわつく心、瞑想と美しい村、ローロ・チュッフェンナ

 「障害物競走では、走るときに障害物ではなくて、障害物の先を見て、飛び越えて進まなければいけないのであって、だから人生においても、日々いろいろ突き当たる問題よりも、その先、自分が目指したいものの方に視線を向けて生きる必要があるんですよ。」

 というようなことを、だれかの言葉を引用しながら、昨晩プージャ・クリスティーナが説明していたのが印象に残りました。最近のディーパク・チョープラの瞑想講座では、よく「集中」、「注意」、「意識」する必要とその大切さが語られます。おかげでしばしば、昨年だったかペルージャで聴いた仏僧の教えを思い出します。

 「1ユーロと百万ユーロでは、できることに大きな違いがあるように、集中力も、気が散っている状態と、十分に集中できている状態とでは、成果がかなり違ってきます。」

 ばたばた過ごし、真夜中前に慌てて5日遅れの瞑想講座を受講し、昨晩など、教えだけ聴いて瞑想部分と日記での内省を割愛し、さらにプージャの話は、インターネットで他の作業をしながら聴いてしまっていたわたしは、これではいけないと反省しています。今日は午後10時頃、聴くことに専念したのですが、それでもディーパクの心を聴きながら、そして瞑想というか心を無にしなければいけない時間に、ついあれこれと関係のないことを考えてしまって困ったものです。何かやりかけのことや、しなければいけないことがあることを気にしていたり、過ぎたことを悔やんだりして、そうやって気が散ってしまうのであり、集中、そして、一つひとつのことをするときに、注意を払って、意識することの大切さを思います。

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Torrente Ciuffenna, Loro Ciuffenna (AR), Toscana 19/2/2017

 写真は今日訪ねたトスカーナ州アレッツォ県のローロ・チュッフェンナという村です。イタリアで最も美しい村の一つです。写真はチュッフェンナ川で、この川はこの先、ローロ・チュッフェンナの中心街を通って、その後まもなくアルノ川に注ぎ込みます。

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 川辺の大きな石の上に立ち、上流である右手を見ると、こんなふうに勢いよく、耳に心地よい音を立てて、川が流れてくるのですが、ほぼ同じ位置から左手を見ると、川幅が広くなっているためか、水の流れは穏やかで、空の雲や木々の影が、水面にきれいに映っています。

 心がざわざわしていては、瞑想も集中もできないので、もっと心を落ち着けなければいけないし、そのためには、仕事でも家事でも、心の問題でも、一つひとつきちんと片をつけていく習慣をつけなければいけないと感じています。

 実は今日は、以前から気にかかっていた不良品を、購入した店で、ようやく別の新しい商品と交換してもらい、そのために、出発が遅くなりました。それなのに、かなりの確実で、この村に着いて車から降りたときに、うっかりその小さい商品が箱ごと車から落ちてしまい、おそらくは道路上あるいは道端に転がったような状態のまま散歩を終えて村を発ち、どこか車の中にあるのではないかと、ドライブ中およびペルージャに戻ってから探したのですが、どうしても見つかりませんでした。実は村の道の傍らに駐車して、車を降りたときに、その小箱が車から道路に落ちるのが目に見えたような気がして、大きな音がしたのに、音のする方を見たら、目に入ったのはケースに入ったカメラで、さっと見ると周囲には小箱はなく、それでカメラだけ拾って、小箱のことは車内にあるのだろうくらいに思って、気にせずにいたのです。虫の知らせか、散歩を終えて車に乗り込んだときにも小箱を探したのに、どういうわけか、そのときはひょっとしたら交換をした店に置き忘れたか車内にあるかのどちらかだろうと思い、まだ駐車していた車の周囲をよく探すということを怠ってしまいました。金額は19ユーロの商品なのですが、夫はそのために旅の出発が遅れたことを気に病んでいたこともあって、それなのになくしたということが気にかかるようです。もっと注意をしていれば落とすこともなく、見つかったかもしれないのにと、わたしも残念です。

 もし店で何か別の商品も買っていたら、きれいな紙袋か何かをもらっていっしょに入れていただろうから、こんなふうに落とすことはなかっただろうに、など思い、結局今晩も瞑想講座を聴きながらついこんなことを考えてしまいました。

 のんびり読み続けているディーパクの本にも、未来は変えることができるし、未来に対して希望を持つのはいいけれども、現在置かれている状況はすでにそうなってしまっているのだから、それを嘆いても仕方がないと書かれていて、本当にそのとおりです。日々の一つひとつのささいなことにも、もっと注意を払いなさいという教え、もっと心を落ち着かせなさいという教えをもらったのだと、思うことにします。

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 かつて栗の実を挽いて粉にしていたというこの古い水車小屋が、いくつもの滝を経て、村の下方の岩の間を流れる川と共に、ローロ・チュッフェンナの観光名所です。

 日なたと影の明暗の差が大きいために、写真では村や川の魅力を伝えるのが難しいのですが、右手に見えるかつての水車小屋の流れ落ちる水の上に、

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きれいな七色の虹が見えてうれしかったです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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# by milletti_naoko | 2017-02-18 23:59 | Toscana | Comments(5)

エトルタびっくりトンネル、ノルマンディー

 どこまでも果てしなく続くエトルタの白い断崖の上を行く遊歩道のうち、わたしたちが歩いたのはごく一部なのですが、途中で他の人たちが皆下へと向かっている地点があり、帰り道にわたしたちも、その方向へと降りてみたら、断崖の下にある海岸に着きました。

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Étretat, Normandie, France 18/6/2016

 海岸は、まるで火山の噴火でできたかのように穴だらけで、ひどくでこぼこの不思議な岩がどこまでも続いています。

 バス停に戻るには、再び急な道を登って、断崖の上まで戻らなければいけないのかと思っていたのですが、

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夫が巨大な岩壁に、穴が開いているのに気づきました。

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 穴の向こうに光が見えるので、中に入って歩いてみました。奥に見える日の光だけが頼りです。

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 穴を抜けると、陸から海に向かって突き出している岩壁の反対側に出ました。
 
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 青い海が広がり、ここでは浜は岩ではなく、小さな小石がたくさん集まって浜を形成しています。

 人の後について断崖を下りたときも、トンネルを通ったときも、思いもしなかった景色が目前に広がり、思いもよらない場所に出たので、びっくりしました。

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Avventura ad Étretat, Normandia, Francia 18/6/2016

- Seguendo altri turisti, siamo scesi verso il mare per una scala assai ripida sulla parete della scogliera. Sotto i nostri piedi si estendeva una roccia piena di buchi piccoli e grandi, poi mio marito ha trovato un buco sulla parete, ci siamo entrati e dopo aver camminato nella galleria stretta, eravamo di nuovo sulla spiaggia di sassolini, in fronto al bellissimo panorama.
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関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- エトルタの白い断崖青い海、ノルマンディー / Étretat e le sue Scogliere
- エトルタと仏映画、『愛しき人生のつくりかた』 / Étretat & film, “Les Souvenirs”
-映画、『わたし、クロード・モネ』とモネの絵・映画に見えるノルマンディーの風景 / Film, "Io, Claude Monet" & paesaggi della Normandia

Articolo scritto da Naoko Ishii

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# by milletti_naoko | 2017-02-17 23:59 | Francia & francese | Comments(4)