ローマめぐり歩き、初めての在外公館投票・北斎展・テベレ川散策

 今日は、日本の衆院選の在外投票に始まる充実した1日をローマで過ごし、午後8時頃、無事ペルージャの我が家に戻りました。夫の希望で、最後にサン・ピエートロ大聖堂に向かったのですが、あまりの長い行列に、帰りのバスの時間が迫っていたこともあって、大聖堂内に入るのはあきらめました。

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Basilica di San Pietro in Vaticano 12/10/2017 15:56

 サン・ピエートロ広場を歩いていると、いろいろな旅行者から写真を撮ってほしいと頼まれたので、機をとらえて、私たちも撮影してもらいました。いっしょにあちこちに出かけても、わたしたち二人の写真は、ほとんどないからです。カメラケースが開いたままで、少し間が抜けているのですが、うれしかったです。

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L'arrivo a Roma con FlixBus 9:49

 FilixBusで、朝9時50分、ローマのバスセンター、Autostazione Tibusに到着したわたしたちは、まず近くのバールで朝食を済ませ、まずは在外公館投票のために、ローマ大使館を目指して歩きました。バスで行った方が歩く時間が少ないようだと、夫が事前に調べてはいたのですが、市内はかなりの渋滞で、バスが遅れて来る可能性もあり、降りる場所が分からないのが不安だからと、地下鉄を利用しました。

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10:51

 地下鉄駅から日本大使館までの長い道のりは、昨晩グーグル・マップで調べ、『地球の歩き方 イタリア』の地図に、蛍光ペンで道筋を記入していました。ところが、地下鉄B線をカストロ・プレトーリオ駅で降り、駅から階段を上って地上に出たとき、その地点がどこかが分からず、地図のちょうどその辺りが本のページの端にあり、道路の反対側の地図が欠けていたこともあり、しばらく反対方向に向かって歩いてしまいました。人に聞いて、正しい方向が分かり、以後はグーグル・マップに頼って、大使館を目指しました。ようやく大使館に着いたのは、長距離バスでローマに到着した約1時間後、10時10分前でした。大使館の写真はないのですが、大使館のすぐ近くのバス停に北斎展の宣伝があったので、撮影しています。

 ローマ日本大使館では、これは毎回なのですが、わたしだけが大使館の敷地内に入り、夫は門衛さんたちが詰めているところで、待たなければいけませんでした。けれども、そこで無料のローマの地図や観光案内の小冊子がもらえたおかげで、夫も退屈せずに済みました。選挙会場に行ったわたしは、パスポートと在外選挙人証を提出し、親切でていねいな会場の投票方法の説明のおかげで、他にだれもいなかったこともあり、30分後には大使館を後にすることができました。ちなみに、大使館入口から選挙会場まで同行してくれた警備の方によると、投票初日であった昨日すでに、かなり多くの方が投票に来ていたそうです。

 大使館からのメールでの選挙案内に、衆議院小選挙区の区割り改正の案内があったので、久しぶりに投票したわたしは、恥ずかしながら、うっかり小選挙区制の選挙だけだろうと思い込んで、比例代表制の選挙も同時にあるとは、予想だにしませんでした。選挙会場で初めてそれを知り、慌てたのですが、幸い投票所のそれぞれの机の上に、都道府県ごとにそれぞれの選挙についての各選挙区ごとの候補者名や党名が印刷されたファイルが置いてあります。予習なしではありますが、この政党の人ならと、政党で選んで投票しました。

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11:22

 投票から帰りのバスの出発まで、昼食の時間も考えると、それほど時間がないので、わたしはテベレ川沿い、あるいはどこかの庭園でも訪ねて歩けたらと思っていたのですが、ちょうど今日から北斎の展覧会が始まることを、昨晩夫が発見しました。展覧会場はテベレ川に近く、よさそうな日本料理店もその近くに見つかったので、投票の後は、展覧会場に向かって、またグーグル・マップのお世話になりながら、ひたすら歩きました。

 大使館を出てすぐに、夫が関心を持ったこちらの教会に立ち寄りました。

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11:56

 途中で5分ほど、先の教会を訪ねたため、北斎展の会場であるアラ・パチス博物館(Museo dell'Ara Pacis)に到着したのは、大使館を出てから約30分後でした。ちなみに、北斎展の会場は、この写真に見える正面入り口内ではなく、写真右手に見える人々が歩いている道路をしばらく進んだところにあります。

 北斎展は一般入場料金が11ユーロで、北斎をはじめ、当時の様々な浮世絵などが約200点も展示され、とても見ごたえがありました。北斎に意外な作品があることに驚き、傑作を鑑賞すると同時に、こうした作品を通して、当時の市民の暮らしが細かいところまでよく分かり、そういうことも興味深かったです。

 入口の館員さんに訪ねると、作品数も多いので、さっさと回れば1時間で済んでも、じっくり見て回り、解説もすべて読めば、2時間はかかるということだったのですが、解説は斜め読みし、作品をじっくり見たわたしたちは、約1時間50分後には、展覧会と展覧会関連のお土産や本の売り場を見終わり、会場を後にしました。館内では撮影が禁止となっています。重い荷物を鍵つきのロッカーに預けられるのがありがたかったです。ロッカーの右手前にある廊下の奥に、無料で掃除も行き届いたトイレがあって、助かりました。

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Pranzo al Ristorante giapponese Rokko 14:25

 昼食は、テベレ川にも北斎展会場にも近い、日本料理店、六甲で食べました。博物館から10分たらずで着いたように思います。夫もわたしもランチメニューのかつどんを注文しました。ランチメニューには他にも、寿司盛り合わせ・鮭のちらし・焼肉丼・天丼があり、いずれもサラダ・みそ汁・果物がついて15ユーロです。水750mlが3ユーロとは高いなと思ったのですが、セットメニューだからかサービス料金の追加がなかったのが、ありがたかったです。かつどんはおいしかったのですが、わたしの好みに比べると甘く、また肉が薄いので驚きました。食後に出た大粒のブドウは甘くておいしかったし、サラダは自家製の和風ドレッシングが使ってあり、夫がとてもおいしいと喜んでいました。

 店の奥にある禅寺風の中庭に風情がありますし、お店の方がどなたも日本の方で、とても親切なので、イタリア語は不安で、旅行中にたまには日本料理が食べたいという日本の旅行客の方には、うってつけなのではないかと思います。北斎展の会場に入る前に、あらかじめ店に電話して、オーダーストップの時間を尋ね、そのために展覧会の説明を斜め読みしたのではありますが、おかげで、午後2時頃、オーダーストップ前に到着することができました。

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Passeggiata sul lungotevere 15:19

 食事を終えて、店を出たら、午後3時頃でした。ペルージャへの帰りのバスの出発は5時15分で、あまり時間がないため、六甲からも地下鉄駅からも近いポポロ広場やポポロ教会へと、テベレ川沿いに歩いて行って訪ねようかと、わたしは考えていたのですが、教会にカラヴァッジョや、ペルージャ出身の画家、ピントゥリッキオの絵があると言っても、夫はあまり興味がないようでした。帰宅後の今になって、記事を書くために、『地球の歩き方 イタリア』を見ていて、「かつてのローマの玄関口」はこの広場にあるポポロ門だったと言えば、いろいろな巡礼の旅を経験した夫は、興味を持ったのではないかと、気づきました。

 閑話休題。この日夫はすでに、わたしが投票する間大使館で待ち、日本料理店での昼食を了承してくれていたので、昼食後は夫の希望に従って、サン・ピエートロ大聖堂まで、テベレ川に沿って歩いて行くことにしました。六甲からテベレ川沿いの歩道に行き着くまでに、道路を通る車の量があまりにも多いのに、改めて驚きました。夫と旅行でローマに来るときは、たいてい最後はテベレ川に沿って、サン・ピーエトロに向かうことになり、また、リエーティからローマまで歩く巡礼の旅をしたときにも、最後はテベレ川沿いの道を歩いて、大聖堂を目指しました。美しい歴史ある建造物も多く、川の眺めを楽しみながらの散歩は楽しいです。

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15:26
 
 川沿いに植えられたプラタナスのみごとな枝が、川辺に向かって長く伸び、緑の葉が日に光る様子もきれいです。

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Fiume Tevere & Castel Sant'Angelo, Roma 15:30

 ようやくサンタンジェロ城が見えてきたのは、日本料理店を出てから、約30分歩いたときでした。夫がサンタンジェロ橋でテベレ川を渡ろうと言うので、ずっと対岸の遊歩道を歩いたのですが、それが最適だったと思います。と言うのは、それまで出会った他の橋が、車も通る大きい道路が中央にある橋ばかりだったのに対し、サンタンジェロ橋は歩行者天国で車が通らず、橋の両側にある天使たちの像と正面にそびえるサンタルカンジェロ城の眺めを楽しみながら、渡ることができるからです。

 さらに大聖堂を目指し、途中でバールに寄って、わたしはコーヒーを飲み、夫はジェラートを食べ、サンタンジェロ城の写真から約30分後に、サン・ピエトロ大聖堂の前で、写真を撮ってほしいと頼んだ観光客に、後でわたしたちも、冒頭の写真を撮影してもらいました。

 もともとは衆院選の投票のためのローマ行きでしたが、芸術鑑賞や日本料理、ローマの町の散歩も楽しめて、充実した1日になりました。

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Basilica di San Pietro in Vaticano 12/10/2017

Giovedì a Roma ho votato per l'elezione giapponese,
poi abbiamo visitato la mostra di Hokusai,
pranzato nel ristorante giapponese,
passeggiato lungo il fiume Tevere e poi
visitato Piazza San Pietro.
Purtroppo, non siamo potuti entrare nella basilica;
la fila era lunghissima e dovevamo prendere l'autobus per Perugia in tempo,
ma in 7 ore abbiamo potuto fare tante cose,
abbiamo camminato molto e ne sono contenta :-)
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関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- 初FlixBusでローマ行き、大使館で在外投票 来週木曜日 / Andrò a Roma a votare per l'elezione giapponese con FilxBus (4/10/2017)
- ローマ目指して1、秋色の道 / Via di Roma, Cammino da Rieti a Roma 1° giorno - Da Rieti a Poggio San Lorenzo attraverso i colori d'autunno (16/10/2011)
- ローマ到達、サン・ピエートロ大聖堂前で記念撮影 / Via di Roma 6° giorno - Finalmente a Roma (21/10/2011)

参照リンク / Riferimenti web
- 第48回 衆議院選挙における在外投票の実施について - 在外公館投票(在イタリア日本国大使館(ローマ). 投票期日:10月11日(水)より 10月15日(日)[pdf] (2017/9/29) ← 在イタリア日本国大使館(ローマ)サイトのリンク先にあり
- 朝日新聞デジタル - 2017年 第48回衆議院選挙(衆院選)の特集ページ
- Museo dell'Ara Pacis - Mostre - HOKUSAI. Sulle orme del Maestro
- Ristorante giapponese Rokko a Roma - HOME / ローマの日本料理店 六甲

Articolo scritto da Naoko Ishii

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# by milletti_naoko | 2017-10-12 23:57 | Lazio | Trackback | Comments(2)

明日はローマで在外公館投票、衆院選の小選挙区・候補者調べ

 衆議院選挙は、公示日が10月10日(火)で、日本国内投票は10月22日(日)ですが、イタリアのローマ大使館で在外公館投票ができるのは、今日10月11日(水)から15日(日)までです。今日のうちに、小選挙区改定後も、わたしが投票する選挙区には変化がないことを確認し、その小選挙区の候補者について情報を調べて、だれに投票するかを決めておきました。

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Panorama di Roma visto dal Castel Sant'Angelo 26/6/2016

 それから、大使館への行き方や道順を調べ、どこへ行き、どこで食べるかを検討するために、わたしは携帯電話やパソコン上の地図よりも、紙の地図の方がわたしには使いやすいと確信し、うちのどこかにあるはずのローマの町の地図をひたすら探したのですが、他の町の地図はあれこれ出てきても、ローマの地図はどうしても見つかりません。

 そこで、帰ったら紙類を大幅に整理するぞと心に誓いながら、今になってもいざというときの強い味方、『地球の歩き方 イタリア』を取り出し、ローマの地図に、地下鉄駅から日本大使館までの道筋を、グーグル・マップを見ながら、蛍光ペンで書き込みました。

 明日から始まるという北斎展の話を夫がしていて、よさそうなのですが、そうするとかなり歩くことになるし、時間があるのだろうか。せっかくだからおいしい日本料理店で食事をしたいけれども、道筋にそういう店があるかしら。地図を見ながら、いろいろ情報を調べていたのですが、もう遅いので、今夜はもう就寝します。

 FlixBusには車内で充電が可能で、無料Wi-Fiも使えるということなので、後の調べ物は、明日の朝の道中にでもすることにします。ローマの地図探しに費やしてしまった時間が惜しいのですが、それよりは、いらない旅のパンフレットをため込み、必要な資料が必要なときに出てこない状況を改善しなければと、反省しています。

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 冒頭の写真は、昨年6月のフランス旅行の帰りに、ローマでサンタンジェロ城を訪ねたとき、その屋上からサン・ピエートロ大聖堂のクーポラ、テベレ川、ローマの町並みを撮影したものです。そして、この写真は、そのすぐ後に、サンタンジェロ城の頂に君臨する大天使ミカエルの像を撮影したものです。

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# by milletti_naoko | 2017-10-11 23:56 | Lazio | Trackback | Comments(2)

映画のおかげでフランス語再開、歌 『Je vole』1 語彙、仏伊英日対照

 映画館で見て、とても感動したフランス映画、『La Famille Bélier』が、日曜の晩、イタリアのテレビで放映されたのを見て、また感動しました。世間が何と言おうと、その気があればできないことはない。努力をすれば夢がつかめる。耳が聞こえなくても、話すことができなくとも、これまでそのためにできなかったことなどないと言い、市長選にも出馬する父親。そんな父と家族に愛情をたっぷり注ぐ美しい母に育てられた内気な主人公の少女が、その歌の才能に音楽教師が気づいたことを機に、歌の練習に励み、やがてはすばらしい歌で皆を魅了していく。ちなみに、今ならイタリア在住の方は、まだRaiPlayのこちらのリンクからイタリア音声でテレビ放映された、そのすべてを見ることが可能です。最初に短い広告が入ります。映画の著作権の問題もあり、いつまでこのRaiのサイトで視聴が可能かどうかは分かりません。

 映画の物語に引き込まれ、今回は以前に比べて、映画の中で歌われる歌や歌声がすばらしいと、改めて感じました。今日は夫が夕方仕事を終えたあと、そのまま職場の友人と、わたしは敬遠した映画を見に行っていたので、夫の留守を幸いに、家事をする間も、食事中も、ひたすらYouTubeで映画に出てくる歌を聞いて、やっぱりいいなと感動しました。

 すっかり気に入って、何度も聞いてみたい歌が多いのですが、中でも心に響いたのは次の歌、『Je vole』です。ありがたいことに、会話の音声はイタリア語に吹き替えてあっても、歌の部分はフランス語音声のままで、イタリア語字幕つきで放映されました。


 映画の中で主人公がこの歌を歌う場面の映像も、YouTubeには見つかり、その映像にはイタリア語字幕もついているので、歌を理解する助けになってありがたいです。ただ、映画の最も感動的な場面でもあり、内容が先に分かっては映画の楽しみを損なう恐れがありますので、次の映像は、すでに映画を見た方、あるいは映画には興味がないけれども、歌だけ知りたいと言う方だけご覧下さい。


 先の映画の映像を、イタリア語字幕つきで見るためには、

f0234936_7184867.png
https://www.youtube.com/watch?v=PQOosjkBct4
 
YouTube画面の右下に並んだアイコン中、最も左にある赤線が付された字幕アイコンをクリックする必要があります。

 3か月とは言え、親元を離れて、自分の足で飛び立とうという熱い思い、家族に分かってほしいという願いがひしひしと伝わり、心に語りかけるような、自らを奮い立たせるような歌詞も歌声も、心に響きました。この歌に限らず、この映画で音楽教師の指導のもと歌われた歌は、いい歌ばかりで、わたしがこれまで知っていたフランス語の歌に比べて、語りかけるようにゆっくりと歌われるので、聞き取りやすく、歌詞を覚えれば歌いやすいように思います。そこで、まずはフランス語の歌詞と共に、歌が聴ける映像を見つけて、聴いてみました。


 昨夏のフランス旅行前に少し復習したとは言え、フランス語の勉強はこの数年すっかりさぼっているのですが、原書を数冊読み、何度も音声CDを聞いたおかげ、そして、イタリア語と語彙や文法が似ているおかげで、分かる部分が多いので、ありがたいです。ただ、「何となく分かる」では、すっかり忘れているであろう基礎文法の再勉強にならず、フランス語の力がいいかげんなままになって、そのままでは上に積み上げていけませんので、この歌を、基礎がぐらぐらしているフランス語の建て直しに役立てようと、まずは最初の3文、15秒分だけにしぼって、意味はどれも分かってはいたのですが、辞書を引いて、次のような表を作ってみました。

Mes chers parents je pars
Je vous aime mais je pars
Vous n'aurez plus d'enfants ce soir


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 「両親」は、英語でもフランス語でもparentsですが、イタリア語ではgenitoriと言い、イタリア語にもparente(複数形はparenti)と言う単語はありますが、一般に「親戚」の意味で使われ、小学館の『伊和中辞典』では、文語としての用法として、定義の三つ目に初めて、「[複数形で]両親、先祖」という意味が登場します。

 フランス語の言葉に対応するイタリア語・英語・日本語を並べて表にしてみると、フランス語とイタリア語の語彙が似ている場合が多いのが、よく分かります。どちらもロマンス語、俗ラテン語から発展・変容して生まれた言語だからです。

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上の写真は、大学時代のロマンス語文献学・言語学のノートです。右から2列目・3列目をご覧になると、数あるロマンス諸言語の多くで、ラテン語の単語中の短母音aが、そのままaであるのに対し、フランス語ではeに変化しているのが分かります。

 わたしはそのことを、フランス語を勉強する前に学んだのですが、たとえば上の歌の語彙の表で、フランス語とイタリア語の語彙を比べると、voler/volare, cher/caro, aimer/amare, mais/maでは、イタリア語の単語ではaの部分が、相応するフランス語の単語では、表記はどうあれ(この4語ではeまたはai)、発音が閉音あるいは開音のeになっています。

 フランス語学習をすっかりさぼっていて、直説法現在の活用でさえ危ういので、この3文に出てくる動詞だけについて、思い出しながら活用形を考えて書き、それからオンライン辞書で活用形を確認して、訂正しました。最初から丸ごと書き写すよりも、自分の頭で一度考えて書いてから、赤で訂正を加えたほうが、記憶にしっかり残るからです。

f0234936_8232622.png

 上の表中で、赤で記しているのが、間違えてしまった部分です。歌の歌詞にも助けられたからか、思ったよりも間違いが少ないので、ほっとしました。いえ、こんな初歩中の初歩で間違えているようではいけないので、入門書の最初からまた再勉強するか、昨年解き始めたやり直し用のフランス語の参考書を使うか、いずれにせよしっかり文法をおさらいすることが大切です。

 イタリア語と文法も語彙も似ているおかげで、最初の3文の意味は、文字を見ればほぼ分かったのですが、唯一疑問が残ったのが、3文目です。

  Vous n'aurez plus d'enfants ce soir

 イタリア語字幕にも助けられてだいたい意味は分かったのですが、否定文におけるdeの用法は、ぼんやりとそういうものがあったくらいにしか記憶にありません。

 そこで、『新・リュミエール フランス文法参考書』で確認すると、「否定の冠詞 de」の項に、

  不定冠詞や部分冠詞は、「存在」を前提として用いられる冠詞なので、その名詞の存在自体が否定される文脈では、不定冠詞も部分冠詞も用いることができません。この場合に出現するのが否定の冠詞 deと呼ばれるものです。[...] deは次に母音あるいは無音のhではじまる語がくると、母音字省略が生じます。

と書いてあります。歌と映画のおかげで、フランス語を勉強したいという気持ちが再び起こり、わずかですが復習をすることができました。

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Domenica ho rivisto alla tv il film, "La famiglia Belier", mi è piaciuto così tanto di nuovo che volevo capire meglio le canzoni e cantarle. Dunque ho ripreso finalmente lo studio di francese. Mentre cucino, stiro, ascolto le canzoni del film. Sono bellissime.
*************************************************************************************

関連記事へのリンク
- 感動の仏映画、『La Famille Bélier』イタリア公開中
- 英語からイタリア語、イタリア語からポルトガル語・フランス語・スペイン語

Articolo scritto da Naoko Ishii

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# by milletti_naoko | 2017-10-10 23:48 | Film, Libri & Musica | Trackback | Comments(0)

夕焼けきれいな西向きの窓、イタリア ペルージャ

 ペルージャの我が家は、西に小高い丘があるため、日がまだ高いうちに、太陽が丘の向こうに姿を消してしまいます。それでも、特に秋は空気が澄んでいるからか、それは美しい夕焼けが、西向きの窓から見えることが、よくあります。

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Tramonto visto dalla nostra finestra, Perugia 5/10/2017

 日が沈むところは見えませんが、夕日に下から照らされる雲の色が、刻一刻と変わっていく様子が、それはきれいです。

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 丘の上の木々や建物の輪郭が、夕空を背景に黒く見える頃も、切り絵や影絵のようです。

 うち自体が、小高い丘の南西の斜面に建っているために、太陽や月が昇るところは見えないのですが、月が丘の向こうに沈むのは、運がよければ見えるときがあります。

 我が家の窓から見える夕景も、わたしは好きなのですが、ちょうど日があかあかと沈むところが、うちからは見えないそのおかげで、夫が、たとえ仕事や改築作業のために疲れて遅く帰ってきたときでも、30分運転して、トラジメーノ湖の夕日を見に行こうと言うのかもしれません。夏の盛りには午後9時頃に沈んでいた夕日も、今日は6時半過ぎに沈みました。これからしばらくは、湖畔に日の入りを見に行ける機会は少なくなりそうですが、日が沈む頃、うちの窓からとっておきの夕焼けを眺めるために、外を見やろうと思っています。

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Molto bello il tramonto anche dalla nostra finestra
Perugia 5/10/2017
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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# by milletti_naoko | 2017-10-09 23:26 | Umbria | Trackback | Comments(4)

浜のツノゲシ 野生のキャベツ、アドリア海岸の緑とサーファー

 昨日、波の荒いアドリア海岸の石の浜辺を歩いていると、夫が浜辺のヒナゲシ(papavero di spiaggia)が咲いているよと教えてくれました。

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Glaucium flavum Crantz, Spiaggia di Portonovo, Ancona (AN) 7/10/2017

 学名はGlaucium flavum Crantzで、イタリア語版ウィキペディアには、地中海沿岸に多く分布する植物であると書かれています。さらにインターネットで調べると、日本語名はツノゲシで、「ヨーロッパ原産で、観賞用として花壇に植えられる」と、あります。(リンクはこちら)確かこの夏、アブルッツォの石の浜でもいくつか見かけたように覚えているので、時間があるときに、写真を探してみるつもりでいます。

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 海の波に目をやりながら、改築中の家で使えそうな小石を探しながら、こういう広大な風景の中で、石の間にたくましく育つ自生のケシの花に、気づいて教えてくれる夫で、ありがたいです。ちなみに夫は、昨日の夕方、別の浜辺から町へと登る途中にも、草むらに隠れて、小さな野生のアスパラガスが1本生えているのを見つけました。

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 近くには、野生のキャベツ(cavolo selvatico)も、あちこちに生えていました。うちの畑で義父が育てるキャベツに似ていて、おいしいのだそうです。学名はBrassica montana Pourr.です。

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 余談ですが、昨晩の記事に載せたポルトノーヴォの浜辺の写真を、インスタグラムにも投稿しようと、拡大していたら、荒波に挑むサーファーも、小さく写っているのに気づきました。その部分だけ、場所が分かるように写真から取り出して、拡大したのが、こちらの写真です。

関連記事へのリンク / Link all'articolo correlato
- アドリア海の荒波と日々の荒波、悪夢のPartita IVA (7/10/2017)

参照リンク/ Riferimenti web
- it.wikipedia.org - Glaucium flavour
-コトバンク - 日本大百科全書(ニッポニカ) - ツノゲシ

Articolo scritto da Naoko Ishii

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# by milletti_naoko | 2017-10-08 23:53 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(2)


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