桃色のトラジメーノ湖

 昨日は久しぶりに、トラジメーノ湖(Lago Trasimeno)に沈む夕日を見に出かけました。ひどく雲の多い日で、太陽は雲の中にやや隠れたまま、沈んでいったのですが、その後、灰色の空がオレンジに、そして、ピンクにと色を変えていく様子がそれはきれいで、その美しい眺めを、夫と二人で楽しみました。

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Lago Trasimeno al tramonto, Monte del Lago
Magione (PG) 14/3/2017 18:35

 空が桜色から桃色に変わる頃、名残を惜しみながら、桟橋を後にしました。

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 冒頭の写真は、駐車していた車まで戻ってから、桟橋の周囲を光学ズームで拡大し、撮影したものです。

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 この湖畔の町、モンテ・デル・ラーゴ(Monte del Lago)には、桟橋のたもとに、コンクリートの水槽のようなものが二つ並んでいます。景観を損なうようで、これまではこの水槽の写真は、ブログに使うのを避けていたのですが、昨日は、木やピンク・藤色の雲が水槽内の水に映る様子がことさらにきれいだったので、ここにご紹介します。

 今日は早朝から遠出をして、電車とバスを乗り継いで、夕方ペルージャのうちに戻りました。テッツィオ山の山歩きの記事もまだ途中ですし、昨日の湖も、空と湖が美しい日没頃の写真がたくさんあるのですが、そういう事情で疲れているため、またおいおいご紹介するつもりでいます。バスや電車の車内から、アーモンドや桃、マグノリアのピンクの花や、スモモなどの白い花など、色とりどりの花がきれいに見えて、うれしかったです。

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Di color rosa ieri
il cielo, le nuvole e le acque del Lago Trasimeno al tramonto
a Monte del Lago, Magione (PG). 14/3/2017
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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# by milletti_naoko | 2017-03-15 22:04 | Umbria | Comments(6)

クロッカス・プリムラ花咲く春の山、ペルージャ

 日曜に、テッツィオ山を登ると、そこかしこに色も花びらの形もとりどりのクロッカス(croco)が咲いていて、つぼみもたくさん見かけたので、びっくりしました。

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Crochi sul Monte Tezio (PG) 12/3/2017

 こんなふうに花が互いに寄り添って、ブーケのように咲いているクロッカスさえありました。

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9:55

 ペルージャの北方にそびえるテッツィオ山(Monte Tezio)は、標高961m、わたしたちがこの数年改築中のうちがあるミジャーナ(Migiana di Monte Tezio)は、標高約530mで、その中腹にあります。

 日曜日は朝9時半頃にうちを出発し、まずは、ゆったりと広い山道をひたすら登りました。数年前に改築されたプロコーピオ城(Castello di Procopio, 580m)の門前から、道が細くなり、ブラックベリーなどの木の茂みの間をさらに登っていきます。茂みから出ると、こんなふうに、プロコーピオ城やその後方に連なる高峰が見える眺めのいい場所に出ます。右手奥の霞の中に見える、横に長い台形の山は、アッシジを中腹に抱くスバージオ山(Monte Subasio)です。

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10:07

 再び森の中に入り、木々の間を歩くと、かわいらしいプリムラ(primula)の花が咲いています。

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 こんなふうに木が多い山の斜面で、夫や友人が、プリムラの花を見つけて教えてくれました。

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 今回の山歩きでは、クリスマスローズの親戚、ヘレボルス(elleboro)の花も、たくさん見かけました。咲いた花の間から、もう種が育っているようです。

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 雪割草(epatica)も数輪、道の傍らに咲いていました。皆が速足でどんどん先に進むので、後について行くため、焦点が定まらないまま撮影してしまっています。

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 今回一番多くの花を見かけたのは、クロッカスの花です。

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 しばらく山を登ると、木々の間にも、そうして頂上付近の草原にも、あちこちにクロッカスがたくさん咲いていたので、びっくりしました。

 「テッツィオ山ではうちから近すぎて、歩いた気がしない」と夫が言うので、ふだんの週末は遠方の山を訪ねることが多く、クロッカスが咲いているときに、テッツィオ山を登ったのは、初めてだったのです。

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10:31

 途中で、みごとな大木にもあいさつをしました。

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 この辺りから上へと昇ると、こんなふうに花が小さく白いクロッカスが、たくさん咲いていました。

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 スミレ(violetta)の花も、ミジャーナのように標高が低いところから、こんなふうにかなり高いところまで、広い範囲にわたって、長い間あちこちに咲いています。

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 ピンク色がきれいなアネモネ(anemone)にも、数輪出会いました。

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10:42

 セイヨウサンシュユ(corniolo)のごく小さな黄色い花も満開で、花盛りのレモン色の木々が、山の斜面のところどころに立って、彩りを添えています。

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 山を登るにつれて、遠くにあるアッペンニーニ山脈の高峰が、きれいに見えてきました。下方に広がる平野には、テベレ川が流れています。

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10:59

 あれがクッコ山、あれはアクート山と、山の名前を互いに確認しながら、すばらしい眺めをしばらく満喫します。さらに山を登っていく前に、しばらく一休みです。

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Crochi, primule, ellebori, epatiche, violette, anemoni, cornioli...

Il Monte Tezio di marzo è pieno di bei fiori spontanei.
La primavera sta arrivando :-) 12/3/2017
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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# by milletti_naoko | 2017-03-14 22:52 | Fiori Piante Animali | Comments(8)

ピザと登山の日曜日、ペルージャ

 5時間の長い山歩きを終えて、うちに戻り、ようやくテーブルに落ち着いて、ピザ釜で焼きたてのピザを食べることができたのは、午後3時半頃のことでした。

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12/3/2017 15:35

 義母宅で昼食を終えたトーディの義弟と姪が遊びに(と言うよりは偵察に?)来てくれたので、義弟に食事の記念写真を撮ってもらいました。

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15:15

 夫は一足先に山を下って、ピザ釜を温めるべくさらに薪をくべていたものの、わたしたちがうちに戻ったのはようやく午後2時半頃です。それから皆で手分けをして、具や飲み物、テーブルやサラダを準備し、そうした準備が整ってから、いよいよピザを作り始めたときには3時を過ぎていました。

 というわけで、義弟と姪がやって来た3時15分には、ようやく最初のピザが、窯の中で焼けているという状態でした。

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15:21

 皆おなかがすいていたので、初めのうちはどんどんピザを焼き、切り分けて、席に着かずに立ったまま、食べながら作業を続けました。

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15:30

 というわけで、5時間の山歩きと昼食準備のあと、ようやく腰を下ろして食べ始めることができたときは、ほっとしました。ピザはとてもおいしく焼けました。

 長い間放置していたため、窯の温度があまり高くなかったり、やはり放置したためか、ピザの生地が伸ばすと切れやすくなったりしていたのですが、そうして穴が開いたピザは、さっとその部分を二重に重ねて、カルツォーネ(calzone)と言いながら、そのままピザ釜に入れて、焼きました。

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Sul Monte Tezio 11:22

 「存分に山を歩いて、存分にピザを食べて、言うことなしだね。」とフランコが言っていましたが、山歩きも、皆でわいわい言いながら準備をしてピザを食べるのも、本当に楽しかったです。

 登山の写真は多くて選ぶのが難しいのですが、ピザの昼食の方は、準備や食べるのに忙しかったため、枚数が少なく、選びやすいので、順序は逆になりますが、昼食の方を、先に詳しくご報告しました。

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Domenica Pizze & Passeggiata, Monte Tezio (PG) 12/3/2017

- Buone le pizze preparate e mangiate insieme dopo una lunga passeggiata :-)
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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# by milletti_naoko | 2017-03-13 23:59 | Gastronomia | Comments(6)

テッツィオ山大周遊

 昨晩は、ウンブリアに来たロマーニャの友人たちと共に、ミジャーナの改築中の家に泊まり、今朝は、テッツィオ山を登り、美しい眺めや野の花を楽しみました。

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Sul Monte Tezio, in fondo i Monti Sibillini con neve 12/3/2017

 今日はいつにもなく快晴で、遠くの山々がそれはきれいに見えました。写真では、右手奥に雪を頂くシビッリーニ山脈が見えています。

 ミジャーナから朝9時半頃出発し、夫が早起きして、朝早くからピザ釜に火を起こし、ピザの生地も昨日のうちに準備ができていたので、昼食時には山を下るだろうと思っていました。ところが、テッツィオ山の巨木や岩壁など、あちこちを訪ねるために大回りをし、登ったり下ったりまた登ったりりしたために、うちに戻ったのは、なんと5時間後の午後2時半頃で、それから、一足先に山を下りていた夫と、食事のしたくをしました。

 思いがけず日焼けしてしまい、かなり長い間歩き、花粉症の症状も出て、ひどく疲れていますので、今夜はまずこの写真1枚と共に、週末のご報告をいたします。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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# by milletti_naoko | 2017-03-12 22:16 | Umbria | Comments(4)

イタリアの地震、日本の地震

 昨年のイタリア中部地震に際する一連の報道では、地震発生以来、「自然が人間の営みや文化を破壊しているわけではない。アッペンニーニ山脈のこの周辺では、昔から繰り返し大きな地震が何度も起こっているのだから、そういう自然の営みを考慮し、そうした地震が起こっても崩れることのない、脅かされることのない町づくり、家づくりが大切なのだ」という言葉が、しばしば繰り返されています。

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Fiori & Monti Sibillini con neve
Castelsantangelo sul Nera (MC) 21/4/2014

 昨年8月末の地震から、ようやく復興に向けて息を吹き返した地域を、10月末にさらに大きな地震が襲い、被災地では今も広範囲にわたって、マグニチュード3以上の余震が続いています。当初から地震や原因となる活断層が広範囲にわたっているため、再び大きな地震が起こる可能性が起こる時期が、最初の地震から半年あるいは1年さえ続くかもしれないとされており、被災地ではようやく復興や再建に向けて動き出しつつあるものの、弱震とは言え、揺れが続く限りは、まだ用心が必要だと思います。

 知り合いの建築士が、1997年のウンブリア・マルケ地震に際して、教会などの耐震性のある再建を、従来の形や景観を損なわず、かつ安全や耐久性を保証できるような形で提案したところ、変更はそれほどではなかったのに、すべて却下されてしまったと言っていました。従来の姿や伝統を守ることも大切ですが、命や建物を守ることも大切であり、市町村の役場のそうした決断のために、今回の地震で被害を拡大させていないだろうかという疑問があります。

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 大切なのは地震の際でも、国の政策でも、何が最も大切かということだと思います。東日本大震災では、原発さえなければ、ここまで被害が拡大し、大地がむしばまれ、人々が大切な自らの命を脅かされることはなかったでしょう。冒頭のイタリアのニュース報道の言葉ではありませんが、そもそも日本も、昔からしばしば大きな地震が起こっている場所があちこちにあるのです。イタリアのニュース報道では、しばしば日本の耐震性のある安全な家づくり、町づくりをたたえています。ただ、地震が起こっても、それに対応し、人間も動物も、そうして大地も健やかに生きていけるためには、地震が多い国で原発を次々に再稼働させたりせず、原発などなくても、暮らしが成り立つような代替エネルギーづくり、あるいは、エネルギーを無駄に消費しない世の中づくりに取り組んでいくことが大切だと思います。

 先日、イタリアで多方面で活躍する作家のアレッサンドロ・バリッコが、テレビで質問に答えて、「本当におそろしいのは、国が建てる物理的な壁よりも、人々が心の中に築き上げる壁だ。」と言っていました。「あの人は…だから」と、宗教や出身国、肌の色や財産、性的指向などによって、人を偏見の目で見て差別するような社会に、ちょうど第二次世界大戦の頃に、欧米ではナチスがユダヤ人迫害を行い、日本では敵国を鬼畜扱いしていた、あの頃に逆戻りしているようで、偏った政治家の発言はもとより、一般の人の声を聞き、書かれた言葉を読んでも、不安を覚えることが増えてきました。人は生まれる国を選ぶことはできません。ミサイルが降り注ぎ、飢えや戦争に苦しむ国に生まれ育ち、あるいは、自国に残れば投獄され、拷問に遭って命を落とすという状況で、自国を離れるという厳しい決断をやむなく迫られた移民も多いはずです。不法移民と一口に言いますが、もともとそうして押し寄せる移民の多くに、亡命者として欧州に暮らす権利があり、ただ、その認定の手続きが遅く、また中には単に、イタリアに来れば楽に生きていると思い、犯罪に生きる移民もいて、そういう移民とひとくくりにされてしまいがちで、扇動的な政治家が、あえて移民問題を声高に訴えて、政治的に利用しているのです。

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 3月11日を振り返るとき、日本でもイタリアでも、そして世界中で、皆がより幸せに安心して暮らしていけるために、原発や心の壁を取り払うことこそ、世の動きが逆行する中、大切なのではないかと思う今日この頃です。

 写真は、昨年以来の一連のイタリア中部地震の震源地が点在するシビッリーニ山脈で、3年前の春に撮影したものです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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# by milletti_naoko | 2017-03-11 18:11 | Giappone - Italia | Comments(2)