La Serraでピザを

 最近ペルージャで見つけた、ピザのおいしい店は、こちらのレストラン、Ristorante la Serraです。

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 クリスマスが近いので、上の写真の右手に見えるクリスマス・ツリーを始めとして、店内のあちこちに、クリスマスの飾りつけがあります。

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 店内に入って、まず内装に驚きました。床一面、そして、椅子の背もたれにあたる部分が、すべて美しい正方形の陶器のタイルで覆われています。

 写真は、昨日、12月16日の晩に、夫と友人、ルーカと共に訪れた際に、撮影したものです。

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 こちらが、夫とルーカが食べたピザです。トマト、モッツァレッラに加えて、サルシッチャ(salsiccia)、小さいサラミソーセージ(salamino)、玉ネギ(cipolla)が載っています。名前は確か、店名と同じで、la Serra。夫は、ピザが運ばれると同時に、唐辛子(peperoncino)を持って来るようにと、頼みました。ピザ屋で、唐辛子を頼むと、唐辛子のたっぷり入った辛いオリーブオイル(olio piccante)と粉末状の唐辛子のいずれか、あるいは両方を持って来てくれます。二人とも、ピザの上からたっぷり唐辛子をふりかけて、「おいしい」と満足しながら、食べていました。

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 わたしが食べたのは、こちらのピザ。名前はMezzaluna。イタリア語で「半月」という意味で、その名のとおり、折り曲げられたピザが、半月の形をしています。上にかかっているのは、生ハム(prosciutto crudo)です。

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 そして、中央には野菜とチーズがたっぷり。野菜は、ミニトマトとルーコラ。チーズは、ストラッキーノ(stracchino)とグラーナ(grano)。野菜もたんぱく質もしっかり取れて、しかも、チーズや生ハムの味がよく効いています。生地もカリッとしていて、それはおいしかったです。

 わたしたちがよく行くピザ屋では、ふつう、テーブルクロスもナプキンも布製で、勘定はテーブルで頼むことができるのですが、この店は「カジュアル」を目指しているからか、テーブルクロスもナプキンも紙製で、勘定・支払いは、席を立って、レジでするようにと言われました。ピザはおいしいのですが、値段は他の店に比べて安いわけではありません。

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 この店のもう一つの特徴は、自家製のビールを作っていることです。夫もルーカも、この自家製ビールを1杯ずつ注文しました。ちなみに、わたしが頼んだのは、赤ワイングラス1杯です。

 Ristorante La Serraは、中心街からは少し離れていて、ミニメトロ終着駅、Pian di Massianoの近く、そして、ペルージャ市民が散歩やジョギングを緑の中で楽しむ緑のコース(Percorso Verde)の隣にあります。店自身のサイトはないようですので、興味のある方は、次のウェブページを参考にしてください。リンクはこちらです。地図があり、住所と電話番号も分かります。

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# by milletti_naoko | 2010-12-17 22:11 | Gastronomia | Trackback | Comments(12)

黄昏のソラーノ、tufoの里を訪ねて4

 夕日が沈む午後4時40分頃に、ソラーノ温泉(Terme di Sorano)(記事はこちら)をあとにしたわたしたちは、

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 午後4時55分頃、ソラーノ(Sorano)の町に到着しました。

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 市役所近に車を置いて、見上げると、tufo(凝灰岩)でできた家の壁や塀の温かみのある土色が、夕日を浴びて、ほんのりとピンクがかった色をしています。外灯の近くには、実の色づいた柿の木も見えます。

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 こちらは、町へと入る門の前に並ぶ水道橋(acquedotto)噴水(fontana)です。アーチの下からの眺めがすばらしく、翌日訪れた岩山もよく見えます。

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 門から中心街に入り、黄昏の町を散歩します。右手に見えるのは、聖ニッコロ教会(Collegiata di San Niccolò)。1276年の文献に記述が見られる歴史ある教会ですが、18世紀後半に大がかりな増改築が行われた、と教会内に解説があります。

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 tufoの切り立った岸壁の上に立つソラーノの町には、こんなふうに坂道や階段が多く、交差する路地の様子に風情があります。tufoの土色が、黄色い外灯の光に照らされて、不思議な魅力を醸し出しています。

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 地図もなく、あてもなく路地を歩いているうち、町の地図と観光名所を記した案内板に行き当たりました。上に大きい字で書かれているのは宿やレストランの名前で、観光名所については、ごく小さい字で、下の方にびっしりと記されています。

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 夜空の青が深くなります。夜の明かりに照らされたソラーノの町は、幻想的で美しく、夫と二人で、感嘆しながら散歩を楽しみました。後方に高く大きくそびえる建物は、オルシーニ要塞(Fortezza Orsini)です。

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 上の地図に記号Hで記された、時計台を持つ広大なMasso Leopoldiniに登って、町の眺めを楽しもうと、階段を登って行きます。

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 階段を登りつめ、Massoの展望台の入り口まで行ったのですが、鍵がかかっていたので、残念ながら引き返し、今度は別の方向に向かって、歩き続けました。

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 寒いからか、午後5時過ぎだというのに人気がなく、たまにすれ違うのは、わたしたちのように町を散策する観光客ばかりです。

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 「この階段を下って行こうよ。」

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 という夫の誘いに乗って、急な階段と坂道をどんどん降りて行きます。夫によると、円の形が刻み込まれたこの石は、昔ブドウかオリーブの圧搾機の底に使われていた石だということです。石の手前の部分が少し削れていますが、この下に木製の桶を置いて、圧搾機から流れ出すワインあるいはオイルが入り込むようになっていたとのことです。

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 こうして、おとぎ話に出てくるような美しい景色に出会いながら、すてきな散歩をすることができました。

 かなり急な道をずんずん下ったため、再び坂道を上まで登るのに、一苦労しました。小さな町なので、1時間足らずの間に、あちこちを歩き回り、街角のさまざまな景色を楽しむことができました。

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# by milletti_naoko | 2010-12-16 19:00 | Toscana | Trackback | Comments(4)

にぎやかな週末

 この週末は、友人たちがエミリア・ロマーニャ州から、わたしたちの住むウンブリアまで、はるばる新オイルを買い込みにやって来ました。

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 こちらは、12月12日日曜日の朝、オリーブオイルの購入が終わったあと、搾油場で撮った写真です。サブリーナが、ルイージさんと並び、バジル風味と唐辛子風味のオリーブオイルを手に、ポーズを決めています。

 友人たちが我が家に到着したのは、前日、12月11日土曜日です。土曜の晩は、義弟パオロ宅に、大勢で夕食に招待されました。

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 夫は腕を見込まれて、デザート作りを頼まれました。金曜日から、レシピをじっくり研究し、アーモンドと牛乳、そして生クリーム、ゼラチンを使ったデザートを、これまたたっぷり時間をかけて、丁寧に作り上げました。土曜日も朝から、デザートにかけるオレンジ・ソース作りに熱心に取り組んでいました。

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 こちらが完成したそのデザート、ブランマンジェです。イタリア語名はbiancomangiare(読みは、「ビアンコマンジャーレ」)。味は、甘いアーモンド風味がするパンナコッタをご想像ください。ブランマンジェも、新鮮なオレンジを使って作ったソースも、それはおいしくて、みんなから好評でした。

 土曜の晩は話もはずみ、デザートやおしゃべりを終えて、皆が引き上げたのが午前1時頃になりました。

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 アドリア海岸にあるリミニの町には大きな魚市場があります。フランコたちは、海のないウンブリアに住むわたしたちに海の味をごちそうしようと、市場で新鮮な魚を購入して、持って来てくれました。日曜日の朝、搾油場に発つ前に、フランコが昼食用に魚の下準備をし、40年来の親友である夫が手伝います。

 フランコはハサミを使い、鮮やかな手さばきで、魚の内臓を処理したあと、細かく刻んだパセリ(prezzemolo)、ニンニクとパン粉を加えて、魚全体に十分に行きわたらせます。さらに夫が、その上からオリーブオイルをたっぷり注ぎ、これで下準備は完了です。

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 それから皆で搾油場に向かい、途中バールで朝食をとってから、搾油場に到着しました。オリーブオイルの購入と車への運び込みが終わったあとで、名犬マリアンナの白トリュフ狩り(記事はこちら)を、興味深く見学しました。

 最初の写真にある唐辛子風味のオリーブオイルを作るための唐辛子(peperoncino)は、ルイージさんが栽培しています。夫とマヌエーラは、その唐辛子も分けてもらいました。十分に辛い唐辛子を、自分たちの畑でも育てたいと考えたからです。

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 家に帰ると、正午を少し過ぎた頃です。夫とフランコが、さっそく採り立ての白トリュフを、すりおろし始めました。

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 すりおろした白トリュフに、たっぷりのオリーブオイルを注ぎ、そのまま浸しておきます。トリュフの一部は残しておいて、あとで一皿ひとさらのパスタの上に、直接すり下ろしました。

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 さらに、フランコとマヌエーラが、下準備しておいた魚を、暖炉の炭火の上で、網焼きにする準備をします。

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 午後1時過ぎに、トーディからマルコ一家が到着すると、両頬を合わせてのイタリア風あいさつが、あちこちで交わされます。フランコが、頭と目の位置を同じにして、マッダレーナにあいさつしているようですが、恥ずかしがりやの姪っ子は、お母さんの後ろに隠れています。マルコ到着を機に、パスタは、すでに沸騰していたお湯の中へ。

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 皆で協力して、パスタの皿を次々にテーブルに運び、昼食が始まります。プリモは、お義母さん手作りのタッリャテッレ(tagliatelle)。まずは採れ立ての白トリュフとオリーブオイルであえたパスタ。続いて、自家製のトマトを肉や野菜とじっくり煮込んで作ったトマトソースのパスタをいただきます。

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 ふだんの日曜日の昼食(記事はこちら)では、セコンドは肉料理です。これは姪っ子たちが魚を食べないからでもあるのですが、今回は、フランコたちが準備した新鮮な魚がセコンドです。手前にあるのは炭火で焼いた魚、後方に見える魚は粗塩(sale grosso)に包んで、オーブンで焼いた魚です。フランコが魚を皿に取り分けるための準備をしている間、姪っ子たちは、それは興味深げに見つめています。

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 わたしは写真も撮影しながら、給仕係りを務めました。こちらが一人分の魚です。右手に見えるのは、サバ(scombro、sgombro)にパン粉、ニンニク、パセリ、オリーブオイルをたっぷりつけて、炭火で焼いたものです。以前フランコから聞いたのですが、サバはおいしいのに、あまり好まれないので、値段が安いとのことです。そして、イタリアで見かけるサバは日本で売られているものより、概してかなり小さいのです。皿の上でサバと並んでいるのは、ヒラメ(rombo)とボラ(cefalo)です。
 
  魚を食べない姪たちには、義母が鶏の胸肉のソテーを用意しました。コントルノは、野菜畑で取れたサラダでした。

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 デザートには、まず、夫手作りのブランマンジュ。大量に作ったので、少し残っていました。この日初めて食べたマルコたちは、「おいしい!」とおかわりをしていました。

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 そして、マッダレーナが、テーブルの間を、お義母さん手作りのビスケット、トッツェッティ(tozzetti)を配って回ります。イタリア語やトスカーナでは、カントゥッチ(cantucci)と呼ばれるビスケットと同じものです。

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 テーブルには、デザートと共に、自家製のヴィン・サント(vinsanto)クルミ酒(nocino)など甘いお酒が並びます。トッツェッティは、ヴィン・サントにひたして食べるとおいしいのです。左手の瓶は、今年の春エルバ島を旅した際に(記事はこちら)購入したグラッパ(grappa)です。

 デザートとコーヒーのあと、皆で片づけを終え、またひとしきりおしゃべりを楽しみました。そして、午後4時頃に、家路に向かう友人たちに別れを告げました。

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# by milletti_naoko | 2010-12-15 14:30 | Famiglia | Trackback | Comments(15)

白トリュフ、見つけた!

 「この香りは、白トリュフ(tartufo bianco)」と、匂いを鋭く嗅ぎとるこちらの犬の名は、マリアンナ。

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 匂いのする場所をしばらく前足で掘り、再度匂いを確かめたあとは、穴の横にちょこんと座って、ご主人さまの訪れを待ちます。

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 マリアンナの主人は、まずマリアンナを「えらいぞ!(Brava!)」とほめ、ごほうびにエサをやってから、その場所を掘り始めます。必死で穴を掘るこの男性の名は、わたしの夫と同じく、ルイージです。

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 この朝、マリアンナが真っ先に示した場所なので、友人たちも皆興味津々に、穴を掘るルイージさんを見つめています。エミリア・ロマーニャ州に住む友人たちは、毎年12月の初め頃に、ウンブリア州の搾油場に、その年の新オイルを買い出しに来ます。

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 搾油場を兄弟で経営するこのルイージさんが、毎年大量のオリーブオイルを買いに来る友人たちへのサービス精神もあってか、この日、12月12日日曜日は、友人たちがオリーブオイルを購入したあと、白トリュフ狩りの様子を見せてくださいました。1820年から代々家族で経営し続けているというこの搾油場は、ペルージャ北方のコルチャーノ市にあります。

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 マリアンナがここだという場所に、白トリュフがあるには違いないのですが、時には1メートル20センチ掘ってから、ようやく白トリュフが出てくることもあるそうです。ルイージさんは、先の場所ではトリュフがかなり深い位置にあるようだと判断して、「別の場所を見つけるように。」とマリアンナに指示しました。

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 次に、マリアンナが、少し地面を掘ったあとで、お行儀よく座りこんだのは、こちらの場所です。ルイージさんが、「えらいぞ!」とエサをやる傍らで、今度は夫のルイージが穴を掘り始めました。「ここは僕も香りを感じるから、すぐにトリュフが出てくるにちがいない。」と、手に力が入ります。

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 まもなく、みごとな白トリュフが見つかりました。初めてで勝手が分からず、掘るうちに割れてしまったトリュフからは、こうばしい香りが漂ってきます。

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 夫もとてもうれしそうです。

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 まだトリュフの香りがするということで、フランコも手伝って、さらに地面を掘り続けます。

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 男たちが作業を続ける横で、掘り出されるトリュフを次々に、手のひらの上に載せ、その色と香りを満足そうに楽しんでいるのは、マヌエーラです。
 
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 手のひらのトリュフのかけらが、一つまたひとつと増えていきます。

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 最終的なこの日の収穫は、こちらです。「まだ地面のあちこちに残っているから。」と、ルイージさんから、貴重な白トリュフをもらって、皆で大喜び。

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 家まで白トリュフを持ち帰る役目を請け負ったサブリーナも、マヌエーラやフランコ、夫と同様、白トリュフ狩りを見たのも、こんなにたくさんの白トリュフを手のひらに載せるのも、初めてのことだと、本当にうれしそうです。

 この日の昼食には、義父母宅に、ふだんの日曜日にもまして長いテーブルが並び、エミリア・ロマーニャ州の友人たちも加わって、総勢14名が食卓に並びました。

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 お義母さん手作りのタッリャテッレを、すりおろした白トリュフとオリーブオイルとからめて、おいしくいただきました。大部分はあらかじめすりおろして、たっぷりのオリーブオイルにつけておき、残りの白トリュフは、食べる直前に、それぞれの皿の上にすりおろします。

 香りはとても高かったのですが、やはり食べる人数が多くて量が少ないためか、思ったほどは、食べたときに、白トリュフの味と香りがしなかったのが、少し残念でした。ともあれ、生まれて初めて、白トリュフ狩りを見て、さらに掘りたての白トリュフを手作りのパスタと共に食べるという、とてもすてきな体験をすることができました。

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# by milletti_naoko | 2010-12-14 01:08 | Gastronomia | Trackback | Comments(18)

tufoの里を訪ねて3、ソラーノ温泉

 宿に荷物を置いて、すぐにソラーノ温泉(Terme di Sorano)(HPはこちら)に足を運びました。「温泉村」と呼びたくなるような広い敷地には、石畳の道沿いに、宿泊客用の小さな家が並び、石造りの教会まであります。

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 教会の左手、緑の橋が見えるところには、小川が流れていて、温泉へと向かっています。庭に人工の川をめぐらせた、寝殿造りの館に似た風情があります。道案内が、「TERME⇒」(意味は「温泉」)と、温泉プールのある方向を示しています。

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 自然公園のように、木々に囲まれた小道を下りて行くと、温泉プールが見えてきます。

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 併設された建物の中には、バールやレストランに加えて、マッサージ・エステ施設もあります。

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 自然、そして美しくしつらえられた温泉郷にすっかり魅せられて、夫もわたしも、ぜひ今回の滞在中に、この温泉を楽しみたいと思っていました。なのに、結局、今回見合わせたのは、屋外にあるので冬は寒い上に、湧き出す天然温泉の温度が37.5度で、寒空の下ではお湯の温度がさらに低くなることが容易に予想されたからです。わたしたちが訪れた週末は、ことに寒さが厳しく、ピティッリャーノで夕食を終えて車に戻ると、フロントガラスに氷が張り、翌朝ソラーノの宿で目を覚ますと、地面が霜に覆われていました。

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 地域に豊富な凝灰岩(tufo)が、小道の階段や、宿泊施設(写真の奥)の石垣に、うまく利用されています。夫は、自分の庭作りに役立てようと、石の使い方をじっと観察しています。凝灰岩は柔らかくて、加工がしやすいので、とても便利な素材だそうです。ちなみに、題名にイタリア語のtufoを使っているのは、イタリア語の「トゥーフォ」という言葉の方が、日本語の「凝灰岩」に比べて、ずっと響きが軽やかで、耳に優しいからです。

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 受付は、道路沿いにあるこちらの建物です。ここで、料金を支払い、希望があれば、マッサージやエステの予約をします。サービス内容を詳しく案内したパンフレットも、ここでもらいました。右手に見える石の門が、やはり凝灰岩(tufo)でできています。この門から入って、しばらく歩いたところに、宿泊施設や上の教会があり、さらに坂道を少し下ると、温泉プールやマッサージ・エステ施設が現れます。

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 思いがけず長くなった温泉の散歩を終えると、ちょうど日が沈むところで、燃えるような夕焼けを見ることができました。

関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- tufo(凝灰岩)の里を訪ねて、ソラーノ / Città del Tufo, Sorano, Pitigliano, Sovana & Onano (7/12/2010)
- tufoの里を訪ねて2、オナーノとカソーネのレストラン / Verso Sorano, Lago di Corbara – Onano – Casone, Park Hotel Ristorante Bel Vedere (8/12/2010)
- ソラーノ考古学公園、洞窟の住居群1 / Abitazioni rupestri di Vitozza I - Parco Archeologico “Città del Tufo”, Sorano (5/6/2011)
- ソラーノ考古学公園、洞窟の住居群2/ Abitazioni rupestri di Vitozza II - Parco Archeologico “Città del Tufo”, Sorano (6/6/2011)
- ソラーノ、凝灰岩の町 / Sorano, Città del Tufo (GR) (5/12/2015)
- イタリアのかかし二人で楽しそう / Spaventapasseri simpatici a Sorano (GR) (9/12/2015)

参照リンク / Riferimento web
- Terme di Sorano - HOME

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# by milletti_naoko | 2010-12-12 20:53 | Toscana | Trackback | Comments(18)


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