月美しき夜の湖畔の町、パッシンニャーノ sanpo

 疲れていても、いえ、疲れているときこそ、夜8時にうちを出て、車で約30分かかるトラジメーの湖(Lago Trasimeno)まで夕日を見に行こうと、しばしば誘ってくれる、夫がそういう人であることがありがたい今日この頃です。今日はうちで夕食を済ませたあと、まずは西の湖畔で夕日を見送り、それから、久しぶりに北の湖畔にあるパッシンニャーノを訪ねました。

f0234936_7194813.jpg
Passignano sul Trasimeno (PG) 7/7/2017 21:14

 黄昏の空の下、湖畔には釣り人がいて、右手には、古城が見えます。

f0234936_7295781.jpg

 丸く美しい月が、湖の向こうの空で輝き、湖面に光を投げかけているのを、散歩中にしばしば愛でることができて、うれしかったです。

f0234936_7313039.jpg

 風が強く、波が立っていたため、水位計を読みづらかったのですが、基準水位に対して、約50センチも下がっているようです。雨が降らない晴天のひどく暑い日が多いため、仕方がないのですが、数年前のように、1メートル以上水位が下がることがないように祈っています。

f0234936_739171.jpg

 西の空には、まだ茜色が残っています。ジェラート屋でジェラートを買い、食べながら小路を歩くと、広場で吹奏楽団が音楽を奏でています。ジェラートを食べ終えたあと、再び湖の岸辺に向かい、

f0234936_7445613.jpg

さらに歩くと、美しい歌声と音楽が聞こえてきました。湖畔のホテル兼レストランでも、コンサートが行われているようです。歌を楽しみながら、なおも歩き続け、町の祭りに使われる巨大なフライパンの近くまで歩いてから、コンサート会場と月が見え、歌がよく聞こえるあたりまで、引き返しました。

f0234936_7494239.jpg

 そして、岸辺の遊歩道に並ぶベンチの一つに腰を下ろして、しばらく眺めと歌を楽しみました。

f0234936_7545074.jpg

 再び駐車場へと歩いて戻る途中も、パッシンニャーノからペルージャへと車で帰る途中も、美しい月がずっと前方に見えてうれしかったです。満月は7月9日日曜日のようですが、今夜の月も、それはきれいでした。

************************************************
Venerdì sera a Passignano sul Trasimeno,

brilla la luna quasi piena nel cielo,
scintillano le sue luci sulle acque del lago.
Un altro fascino nella città di notte,
si riflettono sul lago sia la luna luminosa
che le luci dei locali e della riva.
Suggestivo il concerto sul lago,
la voce della cantante, la musica, l'immagine -
le bellezze si fondono nell'anima degli spettatori. 7/7/2017
************************************************


関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- トラジメーノ湖に行こう、JITRA連載第2回 / Lago Trasimeno
- 湖畔の巨大フライパンと白鳥、パッシンニャーノ / Passignano - Lago Trasimeno, Cigni & Grande Padella
- 湖の眺めも小路もいとをかし、パッシンニャーノ / Passeggiata nel centro storico di Passignano

Articolo scritto da Naoko Ishii

↓ 応援クリックを二ついただけると、うれしいです。
↓ Cliccate sulle icone dei 2 Blog Ranking, grazie :-)
  

# by milletti_naoko | 2017-07-07 23:59 | Umbria | Trackback | Comments(4)

煮えぬ小豆、重曹・停電騒ぎと湖畔の夕焼け

 昨日小豆を煮る前に、インターネットの日伊の記事や本棚の料理の本で確認したとき、数時間・一晩水に漬けておくという点は共通しているにも関わらず、日本のレシピに30~1時間煮たらよいと書くものが多い中、一つだけイタリアのレシピに、3時間かかるというものがありました。

 そこで、沸騰した際に湯を二、三度切るにしても、沸騰した状態で煮る時間が合計1時間にもなれば、煮えるのではないかと判断し、昨日は幸い午前中うちにいられたので、まだ涼しい早朝から、小豆を煮始めました。ペルージャでは、再び猛暑が長く続くという天気予報が出ています。扇風機しか冷房のない家で、日中の暑い時間帯に、台所を余計に暑くするのは、避けたかったからです。

ところが、湯を切ってまた火にかけ直した時間などを除いて、煮立てている時間だけの合計が3時間以上になっても、小豆の皮も中も何だかかたいのです。インターネットで調べると、古い小豆は煮るのに時間がかかるとあり、外国産の小豆が何時間煮ても柔らかくならないと訴える人もいます。夫がlこの小豆を買って来たのは2、3か月前の話なのですが、ひょっとしたら、ペルージャでは小豆の買い手が見つからず、長い間売れ残っていたのかもしれないと思い、正午が近くなり、台所がひどく暑くなったので途方に暮れました。

 重曹を入れて煮込めば、豆が柔らかくなるというのは、夫からも以前に何度か聞いていて、知っていました。ただ、このとき重曹を入れようと思ったのが、夫の言葉を思い出したからか、インターネットで調べていたら、そうするとよいと書いてあったからかは、記憶にありません。食用の重曹が入った箱の説明を見ると、「豆を柔らかく煮るには、水に大さじ1杯の重曹を加えて煮ること」と書かれています。そこで、重曹に熱湯を注ぐと強アルカリ性になって頑固な汚れ落としに使えることは知っていたものの、そのときはせっぱつまった気持ちで、後先考えずに重曹を一さじ入れました。すると、突然ぶくぶく泡が出て、ゆでていたお湯が膨れ上がり、鍋からコンロにかなりこぼれ出て、火も消えてしまいました。すぐにふき取れはよかったのですが、手でじかに触ったら熱いうちは危険かもしれないと思い、しばらく時間を置いてから、水分をふき取りました。ちょうど翻訳料金の見積もりの依頼が業者からあって、メールの返事を書く必要があったのですが、慌てていた上、業者からの問い合わせに、見積もりに必要ないくつかの情報が欠けていたため、とりあえず質問を二つ書いて、さっと返事をし、すぐ台所に戻って、コンロ台をきれいにしたのです。

 幸い、小豆は、重曹を加えた分、味が若干変わっていましたが、豆が十分に柔らかくなっていました。ただ、二度とこういうことはするまいと、深く反省しています。重曹を加えた味の変化は、しょうゆやローズマリーを使った濃い味つけのおかげで、料理そのものには響きませんでした。とりあえず豆は柔らかく煮ることができ、夫が昼食に戻る午後2時までにはまだ時間があるからと、食事のしたくは後にして、上述の業者から返事が来ているかどうかを確認しました。先方も時間に追われているらしく、すぐに返事が来ていたのですが、尋ねた質問のうち、一つへの返事がありません。何語から何語に訳さなければいけないのかが、書かれていないのです。それで、メールの返事を書いたら、突然パソコンの電源が落ち、モニター画面も暗くなり、またも例のデスクトップの不調かと思えば、停電ではありませんか。落ちたブレーカーを上げてみるのですが、何度上げても、ブレーカーがすぐに落ちてしまいます。二世代住宅であるうちや地域全体が停電になったのかと思い、階下にいた義父母に尋ねたのですが、義父母が暮らす1階のアパートは、停電になっていません。

 仕事で急いで返事もしなければいけないのにどうしようと、困りました。幸い、スマートフォンはしっかり充電してあり、Postemobileとの契約のおかげで、我が家のWiFiが停電のために使えなくても、インターネットで情報を調べることができます。親切な方がいろいろと役立つ情報を載せてくださるおかげで、停電の際に、どこが漏電しているのかを調べる方法や、漏電している部分以外の電気を利用できるようにする方法が分かりました。夏にしばしば不調になり、休眠するデスクトップと、お湯をこぼしてしまったガスコンロのどちらかが、漏電の原因だろうと予想はしていたのですが、ガスコンロとオーブンの電源をオフにさえすれば、ブレーカーが上がらず、ほかのすべての電気はきちんと使えることが分かりました。それで、コンロ周りを、バーナーキャップをはじめ、部品をすべて取り外して、きれいに水洗いし、乾かしました。けれども、そのあとガスコンロの電源をオフにすると、またブレーカーが落ちて停電になってしまいます。煮こぼれた急アルカリ性の湯が、漏電が直らないほどの甚大な被害をもたらしたのか、それとも、単に水分が残っているために漏電が続き、ブレーカーが落ちてしまうのだろうかと、再びインターネットで調べてみて、どうやらコンロの場合は、あってはならない場所に水分が残って、漏電になることが多いらしいと分かり、電気は使わず、コンロの電源はオフにしたまま、ライターでガスコンロに火をつけて調理し、その熱で水分が蒸発して、ブレーカーが落ちることがない状態になるようにしようと考えました。幸い、そうして料理などにいろいろとコンロを使っている間に、水分はなくなったらしく、特に業者を呼んだり、夫にガスコンロを分解してもらったりすることなく、漏電問題は解決しました。今ではもう、ガスコンロの電源を入れても、ブレーカーが落ちることはなく、つまり、うちが停電することはなくなりました。

 慌てると判断を誤って、とんでもない事態になってしまうものだと、つくづく反省しました。強アルカリ性と言えば、高校生の頃に、化学の実験で、個体のナトリウムの一片を水の上に乗せると、ナトリウムが水上をくるくる回ったあとに溶けてしまうという実験がありました。その様子がおもしろかったので、実験ノートの感想欄に、「くるくる回るナトリウムを見たら、お魚さんがびっくりするのではないか」というようなことを書いたら、化学の先生が、「もしナトリウムをお魚さんのいる水の上に置いたら、水が強アルカリ性になって、お魚さんが死んでしまいます。」というコメントを、赤で書かれていたのを思い出しました。その恩師には、後にわたし自身も高校教師となったときに、同僚・先輩として出会い、また大変お世話になったのですが、高校生の言葉と思いつきに答えて、目線の高さを同じにして返事をしてくださる、お優しい先生だったのだなと、今も思います。

f0234936_5375339.jpg
Tramonto al Lago Trasimeno, Sant'Arcangelo
Magione (PG) 22/6/2017

 写真は、6月22日に見たトラジメーノ湖の夕焼けです。沈みゆく夕日とその太陽を包む雲の色もきれいでしたが、右上に大きく広がる白い雲の形がおもしろいので、何枚も撮影しました。

 そのときは、ミケランジェロの壁画にあるマントを広げた神のように見えたのですが、今見てみると、白い雲の左下に、人の顔があるように見えるではありませんか。皆さんには、この白い雲、どんなふうに見えますか。

***************************************
Io vedo un viso sorridente nelle nuvole bianche
nel cielo in alto. Voi, che ne dite???
*Tramonto al Lago Trasimeno, Sant'Arcangelo
Magione (PG) 22/6/2017
***************************************

関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- 和伊折衷あずきごはんローズマリー風味 / Riso con fagioli azuki e cipolle al rosmarino e alla salsa di soia (5/7/2017)
- トラジメーノ湖に行こう、JITRA連載第2回 / Andiamo al Lago Trasimeno (4/6/2015)

Articolo scritto da Naoko Ishii

↓ 応援クリックを二ついただけると、うれしいです。
↓ Cliccate sulle icone dei 2 Blog Ranking, grazie :-)
  

# by milletti_naoko | 2017-07-06 22:46 | Umbria | Trackback | Comments(4)

和伊折衷あずきごはんローズマリー風味

 夫がどこかで買ってきてくれた小豆が、非常に優れた健康食品であると知り、さっそく料理してみることにしました。夫の朝食は純イタリア風で、朝はウンブリア伝統のリングケーキ、トルコロを食べ、最近は外出先でもうちでもすぐにジェラートに手が伸びるので、これ以上甘いものを作るのはどうかと思われ、イタリア人の夫でもおいしく食べられそうな小豆料理を探してみました。豆腐も、夫と食べるときは、ローズマリーやセイジなど、地中海料理でもっぱら使うハーブを取り入れるなどして、和伊折衷の料理をすることがほとんどです。それは、イタリアの豆腐がかたくてあまりおいしくないからでもあります。

 インターネットで検索したら、夫の口にもわたしの口にも合いそうなレシピが見つかりました。
- La via macrobiotica - Azuki con cipolle e rosmarino

 レシピによると、まずは、フライパンにオリーブオイルを入れ、縦に細長く切った玉ねぎ二つを加え、水も少々足してしんなりするまで炒めます。それから大さじ2杯のしょうゆとみじん切りにしたローズマリーの葉を加えて、さらに1、2分煮込み、最後に、約3~5センチの昆布と共に、柔らかく煮込んだ小豆を加えて、十分にかき混ぜたら、出来上がりということです。ちなみに、イタリアで見かけるレシピには、特に説明がない場合、大さじ1杯、小さじ2杯が、それぞれ15cc、5ccではなく、テーブルスプーンの大さじ1杯、小さじ2杯のことであり、そのため、料理用の大さじ・小さじで量ってしまうと、調味料の入れすぎになってしまう場合が少なくありません。そのため、最近は、テーブルスプーンで量って料理をし、必要であれば後から調味料を追加することにしています。

f0234936_024162.jpg

 途中で思いついて、小豆やしょうゆにはパンよりごはんが合うからと、昨晩炊いていた玄米ごはんの残りを、小豆の煮汁少々と共に加え、ごはんを追加した分、しょうゆもさらに回しかけました。

 昼食の準備中に停電になってしまって、時間がなくなり、ローズマリーはみじん切りにせず、最初に玉ねぎを炒めるときに、ローズマリーの若枝の先いくつかも加えて、いっしょにそのまま炒め、昆布も小豆を煮る途中に煮崩れてしまったのを、栄養があるからと、そのまま皿に盛ったため、見た目は美しくないのですが、夫もおいしいと喜んで食べてくれました。ちょっと変わった小豆料理を試してみようという方には、ごはんは入れない元のレシピでも、ご飯を入れたレシピでも、試してみてください。

***********************************************************
Riso con fagioli azuki e cipolle al rosmarino e alla salsa di soia

- Ho seguito la ricetta di La via macrobiotica - Azuki con cipolle e rosmarino e poi aggiunto il riso integrale già cotto e ulteriore salsa di soia. Gli azuki contiene molti polifenoli, antiossidanti naturali e meno male il piatto è piaciuto anche al mio maritino italiano :-)
***********************************************************

関連記事へのリンク
- トルコロは母の味、レシピあり (30/10/2010)
↑↑ この記事では夫が作っていますが、最近はもっぱらわたしが作っています。

Articolo scritto da Naoko Ishii

↓ 応援クリックを二ついただけると、うれしいです。
↓ Cliccate sulle icone dei 2 Blog Ranking, grazie :-)
  

# by milletti_naoko | 2017-07-05 17:31 | Gastronomia | Trackback | Comments(2)

友と夕景・ジェラート楽しむトラジメーノ湖

 先日、夫とお気に入りのトラジメーノ湖畔のレストランで、夕食を終えようとしていたら、夫の同僚でもある友人たちが、たまたまわたしたちが座っていた窓辺の席に、食事をしようとやって来ました。以前に夫が、ピザがおいしく、きれいな夕焼けが見られると、話したことがあるそうです。せっかくなので、いっしょにおしゃべりと夕焼けを楽しみ、それから、

f0234936_4573930.jpg
Lago Trasimeno & Isola Polvese, San Feliciano
Magione (PG) 29/6/2017 21:26

近くのサン・フェリチャーノに移動して、近くのジェラート屋で買ったジェラートを食べながら、湖畔を散歩しました。日は沈んだものの、まだ空が明るくて、湖の青い色がそれはきれいでした。

f0234936_575914.jpg
Giramondo, San Feliciano
Magione (PG) 29/6/2017 20:37

 友人たちと店で会う前、夫は「日の入りよりもかなり早く食事が終わるから、サンタルカンジェロに行こうか。」と、湖畔の別の村に行くことを提案していました。結局、やって来た友人とおしゃべりしながら、夕日が地平線に近づくのを待つことになり、おかげで、店内からではありますが、湖の夕景をゆっくり楽しむことができました。

f0234936_5125922.jpg
Giramondo, San Feliciano
Magione (PG) 29/6/2017 20:49

 まもなく日が沈もうという頃に、友人たちが注文した料理が運ばれてきたので、わたしたちは岸辺に行って、夕日が沈むのを眺めました。

f0234936_5161627.jpg
20:53

 地平線の向こうに沈んだ日が、なおも雲を照らし出し、藤色の空がそこだけピンクの光に包まれて、とてもきれいです。

 以前はサン・フェリチャーノのジェラートがおいしかったけれど、最近はどうだろうかと、友人の一人はペルージャのジェラート屋で食べることを提案したのですが、夕暮れの湖がきれいなので、しばらくここにとどまろうと、湖畔の村、サン・フェリチャーノに行くことにしました。おかげで長い間、色が移り変わる美しい空や湖を眺めることができて、うれしかったです。明日もまた、この友人たちと、今度は最初から待ち合わせて、いつもの湖畔の店で夕食を食べることになっています。

Giramondo Risotante Pizzeria
San Feliciano Via Gandhi, 29 - Magione (PG)
Tel: 075 841059
FB: https://www.facebook.com/giramondosanfeliciano/

**************************************************************
Ammirando il lago, stavamo per finire la cena nel nostro ristorante preferito
e sorpresa! E' arrivata la coppia degli amici.
Dunque, siamo rimasti a tavola, chiacchierando e sbirciare il sole e il lago.
Sono arrivati i piatti per gli amici, il sole stava per tramontare.
Noi due siamo usciti per ammirare il tramonto, mentre loro cenavano.
Dopo la cena tutti insieme siamo andati a San Feliciano e
goduto il gelato e la passeggiata al lago.
Ceniamo anche stasera in quattro nello stesso ristorante.
**************************************************************

関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- トラジメーノ湖に行こう、JITRA連載第2回 / Andiamo al Lago Trasimeno (4/6/2017)
- 湖の夕景愛でつつ夕食を、ウンブリア / Bellissimo tramonto al Lago Trasimeno, piatti buoni & servizi gentili e cordiali @ Ristorante Pizzeria Giramondo, San Feliciano, Magione (20/4/2017)
- 世界で最も夕焼けが美しい七つの場所、トラジメーノ湖畔サン・フェリチャーノも / A San Feliciano uno dei tramonti più belli del mondo (1/5/2017)

Articolo scritto da Naoko Ishii

↓ 応援クリックを二ついただけると、うれしいです。
↓ Cliccate sulle icone dei 2 Blog Ranking, grazie :-)
  

# by milletti_naoko | 2017-07-04 22:20 | Umbria | Trackback | Comments(4)

ああ古城困る隣人、ペルージャ

 ペルージャの北方にそびえるテッツィオ山には、つい数年前まで、屋根が崩れ落ちた古城がありました。義父母がテッツィオ山中腹の村、ミジャーナに暮らしていた数十年前には、村人が暮らしていた城も、過疎のために住人がいなくなって荒廃し、長い間、廃墟となっていたのですが、数年前に、その古城、プロコーピオ城が改築され、豪華な宿泊施設に生まれ変わりました。

f0234936_5593191.jpg
Castello di Procopio & Migiana di Monte Tezio, Perugia 28/5/2017

 上の写真は、今年5月に夫とエニシダの花の間を散歩したときに、撮影したものです。左上にプロコーピオ城が建ち、その下にわたしたちが改築中の家と隣接する2軒があり、さらに右手に、かつての教会をはじめとするミジャーナの集落の家が並んでいます。

 古城の下、その下方に建つうちの前に、白い道路が見えます。6年前にミジャーナのうちの改築を始めて以来、この道のために、何かと悩みごとや面倒が絶えません。と言うのも、長い間だれの手にも渡らなかったプロコーピオ城が人手に渡り、改築が決まったのが、ちょうど夫が改築を始めたのと同じ頃で、白く見える砂利道は、うちの周囲にあるオリーブ畑や森の一部と共に、我が家のものである私道なのですが、その頃から、最初はまるで脅すように、次にはお願いと言う形で、古城改築の関係者から、古城改築のための大型車や改築関係者の車が通る許可をほしいという申し出があったからです。

 友人の弁護士にも頼み、通行料を取り、かなりの条件を設ける形で、最初は通行を許可する契約書を交わすところまで行ったのに、結局は、「隣人とは仲よく」と考えた夫と義弟が、無料で通行を許可することにして、ただし、無謀なことが行われぬように契約書は交わしました。その間もその後も、「これはいったい」という横暴な対応や困った所業が、古城側からうちに対して、何度もあったのです。近年になって、最初は、「改築が終わるまでに、別の道路を作って、このお宅の私道はもう通らない」と言っていた古城側が、その道路を作るのはやめたらしく、「城に来る客や城で働く人の車がどうしても私道を通る必要があるから」と、通行料を払って、私道を通ることになりました。そして、城側が、城に客が来るからと、週末私道の入り口の鎖の錠を開けたままににすることが多いがために、本来は車で乗り込んではいけない猟師やトリュフ狩りの人、単に古城に興味があって見に行きたいだけの人が、勝手にうちの私道を通ることが増えました。また、最近になってうちの近所で盗難が頻発したのも、そもそもは、この道路の鎖の錠を、古城関係者が週末開け放していることも、原因の一つです。

 そういう理由で、ただでさえ頭を悩ませていたところに、最近は、うちに何の連絡もなく、業者が入り込んで、勝手にうちの私道を整備し、その際に、豪雨の際に、水が畑に流れ込まぬようにするための処置もせず、道幅を広げてしまいました。オリーブのすぐ近くまで道が迫っているところもあり、夫が森の散歩コースにしようと思って、作業をしていたところまで、無断でそれを壊すような工事をしたために、今日の夕方仕事を終えてミジャーナに行った夫は、その工事のあとを見て、すっかり腹を立てています。

 契約書には、私道の所有者、つまり夫と話し合いながら工事の計画を立てて行うと書いてあるのに、いっさい連絡がなく、しかも、道路作業の予定があることは、夫は近くに住む親戚から聞いていたために、古城の関係者数人に何度も電話をかけたり、実際に城を訪ねたりしたのに、城の警備員は何も知らないと言い、責任者はまったく電話に出ず、今日になってようやく、明日の朝電話をすると返事をしただけだというのです。

 先週も、うちの畑のすぐ近くをトリュフを狩りに来ただれかが掘り返していたそうで、私有地であり、私道でありながら、所有者に対する配慮や遠慮がない人が多すぎると、夫が怒っていたところです。わたしも、かつて契約を結んだときに交渉した弁護士にメールを書くようにとは言ったのですが、わたしたちが動いても、向こうが返事をしないことにはどうにもならず、困っています。

 どうか早急に問題が解決しますように。

Articolo scritto da Naoko Ishii

↓ 応援クリックを二ついただけると、うれしいです。
↓ Cliccate sulle icone dei 2 Blog Ranking, grazie :-)
  

# by milletti_naoko | 2017-07-03 23:29 | Umbria | Trackback | Comments(6)


日本語教師・通訳・翻訳家。元高校国語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより


by なおこ

プロフィールを見る
画像一覧

Chi scrive

Naoko Ishii
Insegnante di
Giapponese & Italiano
Interprete Traduttrice
IT-JP-EN Fotoblogger
Pellegrina @ Perugia
Umbria, Italy

Per Lezioni, Servizi di
Interpretariato,
Traduzioni, contattate
via email.

- CV e contatti
- Twitter
- Facebook
- Instagram

I miei articoli su Japan-Italy Travel On-line↓↓
Perugia Lago Trasimeno Assisi Montefalco Oli d’Oliva & Trevi Gubbio Piediluco Terremoto Centro Italia

Mio articolo su
Huffingtonpost.jp
- Tre settimane dal Terremoto Centro Italia   

*Giù in basso
Categorie in italiano


Copyright©2010-16
Fotoblog da Perugia
All rights reserved

イタリア、ペルージャ在住。
日本語・イタリア語教師、
通訳、翻訳、ライター。

イタリア語・日本語の授業、
産業・会議通訳、観光の
同行通訳、翻訳、イタリア
旅行・文化・イタリア語に
ついての記事執筆など
承ります。メール
お問い合わせください。

- 履歴・連絡先
- ツイッター
- フェイスブック
- インスタグラム
- イタリア語・イタリア文化情報サイト
- イタリア語学習メルマガ
- 多言語オンライン辞典
- イタリア天気予報
JAPAN-ITALY Travel On-lineメルマガに執筆↓↓
- 連載魅力のウンブリア



画像一覧

最新の記事

人気ドラマ登場人物と学ぶイン..
at 2017-07-22 23:59
地震の被害は美しい水の里にも..
at 2017-07-21 23:59
打倒チェーザレ・ボルジア、密..
at 2017-07-20 23:59
カリオストロの城、サンレオと..
at 2017-07-19 23:59
ペルージャ発 なおこの絵日記..
at 2017-07-18 23:59

記事ランキング

タグ

(566)
(499)
(308)
(266)
(207)
(186)
(158)
(153)
(144)
(130)
(128)
(116)
(109)
(93)
(88)
(86)
(84)
(68)
(51)
(33)

検索

以前の記事

2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
more...

カテゴリ

Famiglia
Feste & eventi
Film, Libri & Musica
Fiori Piante Animali
Francia & francese
Giappone
Gastronomia
Giappone - Italia
ImparareL2
Insegnare Giapponese
Inteprete Traduzioni
Lingua Italiana
Notizie & Curiosita
Poesia, Letteratura
Regno Unito - UK
Ricordi
Sistemi & procedure
Viaggi
Abruzzo
Emilia-Romagna
Lazio
Liguria
Marche
Piemonte
Puglia
Toscana
Trentino-Alto Adige
Umbria
Valle d'Aosta
Veneto
Via di Roma (RI-RM)
Cammino S.Benedetto
Via degli Dei(BO-FI)
Cammino di Santiago
Vivere
Altro

ブログジャンル

日々の出来事
語学

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

最新のコメント

アリスさん、ありがとうご..
by milletti_naoko at 04:20
なおこさん、昨年のイタリ..
by ayayay0003 at 14:40
fukusukesanさ..
by milletti_naoko at 19:52
アリスさん、カッリョスト..
by milletti_naoko at 19:34
鍵コメントの方へ、こちら..
by milletti_naoko at 18:53

お気に入りブログ

A piece of P...
フィレンツェ田舎生活便り2
彩風便り 
花が教えてくれたこと
イタリア・絵に描ける珠玉...
Facciamo una...
VINO! VINO! ...
SOL LUCET OM...
文殊の綴り絵
カッラーラ日記 大理石の...
黒い森の白いくまさん
イタリアの風:Chigu...
dezire_photo...
梨の木日記
PASQUARELLIの...
フィレンツェのガイド な...
ローマより愛をこめて
日々是呼吸
田園都市生活
英国発!美は一日にしてならず
Mrs.Piggle-W...
ひっそりと生きる
Osteria TiaL...
リカのPARIS日記♪
イタリアちゅうねん
トンボロレースと日々のこと
コントリ!(コントラバス...
IL PARADISO ...
アリスのトリップ
毎日の楽しいを集めてハッ...
ボローニャとシチリアのあ...
カマクラ ときどき イタリア
トスカーナの海より リボルノ編
ととやふくろう
40代の悪あがき日記
ミセス サファイア 静け...
小さな窓から

外部リンク