テッツィオ山の紅葉

 テッツィオ山(Monte Tezio)は、ペルージャの北方にある山です。高さ、961m。ペルージャの町からは、横に細長い台形、あるいは二つ並んだラクダのコブのように見えます。

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 上の写真は、昨年11月15日に、我が家の所有する小さなオリーブ園から、テッツィオ山斜面の紅葉を撮影したものです。二つのコブの境い目がよく分かるかと思います。

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 この家とオリーブ園がある村は、Migiana di Monte Tezio(テッツィオ山のミジャーナ)。山の中腹にあるために、Migianaという名がついたようです。ミジャーナは夫が生まれ、19歳までを過ごした村です。

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 最初は500人ほどが暮らしていた村は、急速に過疎化が進み、同居していた神父の伯父の転勤に伴って、夫の家族が引っ越したときには、あと1家族しかミジャーナに残っていなかったそうです。

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 当時夫たちが住んでいた教会付属の建物は人手に渡り、その後、やはりミジャーナで育った義父が、知人から購入したのがこちらの家とオリーブ園です。わたしたちの結婚式を挙げてくれた神父さん、ドン・ネッロは、この家で生まれ育ちました。

 購入したときには、すっかり荒廃していたオリーブ園。お義父さんが、下草を刈り、オリーブの木々を熱心に手入れをすることによって、ようやく元の姿を取り戻したとのことです。

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 向こうの丘に見える紅葉にも、風情があります。

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 正面に見えるのが、家族が所有する家です。この家の左手には、昔家畜の住んでいた小屋があります。赤い屋根は見えますが、屋根も壁も崩れかけています。一方、右手に見える家には、数年前から住んでいる隣人がいます。

 1960年代には、ペルージャ郊外の村から、多くの家族がペルージャの中心街へと移動しました。義父母の家族も、その多くが、ペルージャ郊外からペルージャ中心街あるいはその近くへと、移住しています。一方、この数年は逆向きの移動が見られます。家賃の高い中心街を離れ、緑のあふれる郊外へと居を移す家族が多く、それまでは田畑のあった郊外の平地に、新しい家が次から次へと建てられています、

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 正面に見える木々、そして左手奥に隠れて見える木はいずれも桜の木です。秋には、赤・オレンジ・黄色と、まるで虹のような、美しい紅葉を見せてくれます。春には、真っ赤なサクランボの実がいっぱいになります。

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 やはり、昨年の写真です。11月21日、夫が我が家の庭で、オリーブを収穫しているところです。

 話を今年に戻します。日曜日に雨の予報が出ているため、夫は今日は仕事を休み、朝からオリーブの収穫に励みました。夫が中心になって、オリーブに立てかけたはしごの上でオリーブを摘み、義母やパオロは枝の低い部分の実を収穫。わたしも木登りをして、オリーブを摘みました。日暮れ前に作業を終えて、本日収穫分を家の中に運び入れました。目分量で50kgほどだとのことです。夫は、「父さんも収穫ができれば倍は摘めたのに」。ふだん収穫の主役を務める義父は、今年は足を骨折したため、相談役です。家にもミジャーナにもオリーブの木がたくさんあるので、今年は長丁場になりそうですが、家族みんなで力を合わせて頑張ります!

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# by milletti_naoko | 2010-11-05 17:50 | Umbria | Trackback | Comments(10)

ネコ、ネコ、子猫

 遠い昔、今は亡き祖母が飼っていた猫たちは、みそ汁をかけたごはんや身の残った魚の骨を食べていました。イタリアに来てから、猫がパスタやケーキの残りを食べるのを見て、初めは驚きました。

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 人間が日本ではごはんで育ち、イタリアではパンとパスタで育つように、残飯を食べることが多い猫たちも、それぞれの土地で、よく口にするものを食べ慣れて、愛するようになるのでしょう。我が家では残飯がパスタやローストチキンの骨になります。オーブンで肉を焼いたときに、オーブン皿に残る肉汁を、パンでふきとって猫たちにやることもあれば、おなかがすいたようだと、トルコロ(記事はこちら)を一切れやることもありますが、猫たちは、どれも喜んで食べています。

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 イタリアの家庭では、食事の際には布製のテーブルクロスを使い、食事の後には庭の土の上に、パンくずを払い落とします。小鳥たちにえさとしてやるわけです。初めてこれを知ったときに、ようやく「ヘンゼルとグレーテル」の中で、なぜ小鳥たちがパンくずを食べてしまったかに合点がいきました。雀は米つぶを食べるもの、ハトは豆を食べるものと思い込んでいたからなのですが、イタリアでは、ハトもうれしそうに地面に落ちたパンくずを食べています。さらには、パンくずが落ちる前から、ベンチでパニーノを食べる人の周囲で準備態勢を整えていたりもします。このパンくずのおかげもあってか、我が家には、ツグミを始めとする鳥たちが大勢やってきて、朗らかな歌声を聞かせてくれます。

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 動物を愛する夫は、庭の草刈りをしていて、たまにツグミの頭を見つけて、憤慨することがあります。まずはツグミを殺したこと、そして命を奪ったくせに食べ残しをしていることに怒るわけです。上の写真の猫が、わたしたちが一番愛着を抱いている猫です。最近、義弟が鶏小屋を開けに行ったら、この猫がすごい早業でネズミをしとめるところを目撃したそうです。なぜか孤立していて、他の猫が一緒に群れて行動しているのを離れて眺めていることが多く、子猫を産んでしばらくは子供の面倒を見ていたものの、再びスナフキンさん的な孤高のふるまいを見せるようになりました。

 近所を歩くとたまに見かけるトカゲが、我が家の周囲にはまったくいないので、猫たちは、小鳥やネズミと並んで、トカゲも捕まえては食べているようです。お義母さんは「周囲にいては気持ちが悪いし、家に入らないから助かる」と言い、夫は「でも、トカゲがいると、ハエや蚊も食べるのに。」と残念がっています。イタリアのトカゲは、小ぶりで薄緑色をしていて、わたしも「触れ」といわれたら触れませんが、日本のトカゲに比べて、愛嬌があって、かわいい気がします。

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 我が家では猫は飼っていませんが、周囲に常住している猫が10匹ほどいます。近所に住むお義母さんの従姉妹の家で、猫が増えて困っていたのが数年前。「ネズミ対策になるから、残飯があれば猫にやるようにするわ。」と、義母が助けを申し出たのが、事の発端です。

 なぜか雌猫ばかり生まれるので、この猫たちが増える一方です。人が7人住む二世代住宅に、常住の猫が9匹、うち生まれたばかりの子猫が4匹。さらに、時々近所からやってくる猫も何匹かいます。

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 最近では誰かが時々キャット・フードを飼ってやったりもするのですが、「ネズミやトカゲを捕まえられなくなる」とお義父さんは自重を促します。と言いつつ、一番よく餌を買うのはお義父さんとお義母さんです。お二人は、どの猫もミンモ(mimmo)と呼び、皆を呼ぶときは、ミンミ(mimmi)と複数形で呼んでいます。ちなみに、猫をあらわすイタリア語はgatto。読みは「ガット」です。昔懐かしい漫画かつアニメの『キャッツ・アイ』のイタリア語での題名は、『Occhi di gatto』です。

 時々うっかり開いた窓やドアから入る猫もいるものの、基本的には家の中には入れていません。特に子猫は愛らしく、わたしたちのお気に入りの猫も人懐っこくて、かわいらしいのですが、最近は猫が増えすぎて、餌の問題と共に、雌猫ばかりなので、さらに数が増える恐れ、そしてフン害も派生してきており、悩みの種にもなってきているのでありました。

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 さて、昨日ローズマリーの写真を撮ろうと外に出たら、ドアの音を聞いて、「餌か!」とばかりに、猫たちの集団がやって来ました。しばらくすると、「食べ物はない」と分かったようで、去っていきましたが、このミンモ君、小鳥並みに高い鉄柱の上にいすわっています。鉄柱は結わえている紐でお分かりかもしれませんが、物干し台として活躍しています。

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 せっかくだから猫の写真も、と思ったのですが、集合写真どころか個別写真も、これだと思う瞬間に逃げられてしまって、撮影できませんでした。

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 乳離れしたばかりの4匹の子猫(上の写真はその一部)については、現在誰か引き取ってくださる方を探しています。電気技師の方が子猫がほしいと言っていたのですが、なかなか捕まえられなくて、どうもあきらめたようです。というわけで、どなたかペルージャ近くにお住まいで、4匹一度に面倒をみよう、猫を捕まえるのはお手のもの、という方がいらっしゃったら、ご連絡くださいませ。

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# by milletti_naoko | 2010-11-04 15:35 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(10)

タラとポテトの香り焼き、イタリア風

 今回は、とっておきの白身魚のレシピをご紹介します。

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 魚とジャガイモを、ローズマリーとニンニクの香りと共に、オーブンでじっくり焼いたこの料理は、夫も大好きで、いつも喜んで食べてくれます。カリッとした食感があり(croccante)、ニンニクの風味がきき、ロースト・ポテトが添えてあってと、夫の愛するものがそろっているからでもあるのですが。

 ただし、使用している魚は、冷凍されたタラ(merluzzo)です。山に囲まれ、海を持たないウンブリアでは店の魚の鮮度に疑問があるということで、魚は、義母もいつも冷凍食品を利用しています。わたしは新鮮な魚もたまに買って料理するのですが、ここで、もう一つ問題があります。日本では魚に多少骨があっても、箸で取り分けながら食べると思うのですが、うちの夫は、骨のない冷凍の魚を調理したものに慣れているからか、少しでも小骨があると、不満そうなのです。文化・習慣といえばそれまでなのですが、一つひとつ小骨をこちらが取っては手間も大変。というわけで、冷凍の魚は、そういう意味でも重宝しています。

 このレシピは、もともとCOOPの冷凍魚についていたレシピに、我が家好みに若干の変更を加えたものです。元のレシピは、冷凍したメルルーサ(nasello、タラ科の魚)を対象としていました。

2人分の材料は、

冷凍タラの切り身   200g
ジャガイモ      400g
ローズマリー     1~2枝
ニンニク       1~2粒
パン粉        適量
(我が家では、堅くなった古いパンをすりおろしたものを使用します)
オリーブオイル    適量
塩・こしょう     適量

1.オーブン皿の底一面にオリーブオイルを薄く塗り、冷凍タラの切り身を間隔を開けて並べ、周囲に一口大に切ったジャガイモを並べていく。
2.1の上から、塩・こしょうをふりかける。
3.ローズマリーの葉とニンニクをみじん切りにして、タラとジャガイモの上にふりかける。
4.3の上からさらに、パン粉を全体にムラなくふりかける。
5.190~200度に加熱しておいたオーブンに入れ、30分ほどじっくり焼き上げて、できあがり。

 魚もジャガイモも、パリパリとして食感がいい上に、ニンニクやローズマリーの風味がよく行きわたって本当においしいのです。オーブンに入れるまでが30分、入れてからが30分と、1時間ほどで簡単にできます。ぜひ一度召し上がってみてください。

 ローズマリーとニンニクの量は、元のレシピでは一枝、一粒だったように覚えています。夫がしっかりした味わいが好きであるため、そして、今回見つけたローズマリーの若枝が小さかったため、今回はそれぞれ二枝、二粒使いましたが、一枝、一粒でも十分おいしくできますので、分量は、お好みに合わせて調整してください。

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 昨日、ローズマリーを摘みにテラスに行くと、なんと花盛り。そこで、花のない緑の葉だけの枝を選んで、ハサミで切り取りました。

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 我が家の庭には、あちこちにローズマリー(rosmarino)の茂みがあるのですが、秋深い今の時期に、花を咲かせているローズマリーはごくわずかです。香りのある草花を愛する夫は、パンテッレリーア島やエルバ島など、旅行に出かけるたびに、それぞれの土地に生えているローズマリーの枝を摘み取って、うちに帰ってから栽培するのですが、今この薄紫の美しい花を咲かせているローズマリーも、そうした旅みやげの一つです。

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 食後には、夫が作ったトルコロ(記事・レシピはこちら)を食べました。今回は、カカオ入り。ほんのりとしたチョコレートの風味がとてもおいしかったです。今朝の朝食は、このトルコロを緑茶と共にいただきました。

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# by milletti_naoko | 2010-11-03 17:41 | Gastronomia | Trackback | Comments(6)

ペルージャ、死者の市

 今日、11月2日は、イタリアでは「死者の日」です。この日の前後に、人々がお墓参りをする慣習があり、ちょうど日本のお彼岸に似ています。死者の日当日は、墓地周辺の渋滞が目に見えています。そこで、お墓参りは明日以降と決め、今日は、ペルージャの一大行事である「死者の市」(Fiera dei Morti)を訪れることにしました。(詳しい歴史はこちら

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 今年の開催は、11月1日から11月6日までの6日間で、会場は、ペルージャの中心街と郊外にあるピアン・ディ・マッシアーノです。今日わたしたちが訪れたのは、ピアン・ディ・マッシアーノ(Pian di Massiano)。ミニメトロ(Minimetrò)の終着駅と無料駐車場があるところです。上の写真では、右手に駅と出発するミニメトロが見えます。ふだんは広大な駐車場に、市の開催中は、出店がびっしりと立ち並んでいます。

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 中世には、死者の市の目的は、秋の収穫物を売ることと、長く厳しい冬に備えて、食糧を手に入れることでした。そのため、中世の市で売られていたのは、農作物と家畜。今もやはりイタリア各地から、さまざまな食料品を売りに来た出店が並んでいます。こちらの店では、ウンブリアで有名な玉ネギの産地、カンナーラの玉ネギを販売しています。(カンナーラの玉ネギ祭りについてはこちら

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 一方、現在の死者の市では、ありとあらゆる商品が売られています。こちらの店では、骨董品を扱っています。

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 靴屋、衣類を売る店、そして、生活用品を扱う露店もたくさんあります。デパートの実演販売のように、巧みな口上で人を呼び寄せて、ちょっと変わった便利な道具(掃除道具、調理器具などなど)を宣伝し、売っている店も、かなりありました。

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 わたしは、こちらの室内履きを購入しました。最近は、made in italyと書いてあっても、外国の工場で作った製品を、イタリアで箱詰め、あるいは最後の仕上げを施して、「イタリア製品」とうたった品も多いのですが、こちらの靴は、箱や説明書を見るかぎり、「すべてイタリア国内で作られた」と書いてあります。

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 工芸品を扱う店もあります。この店には、まな板や木をくり抜いて作ったかごを始め、木を使った製品がところ狭しと並んでいました。

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 シチリア独特の、色とりどりのおいしそうなお菓子がたくさん並んでいます。シチリアやサルデーニャ、ピエモンテなど、遠くからはるばる特産品を売りに来ている店もたくさんありました。お菓子にお酒、瓶詰めの保存食品などなど、地方食あふれる品が並んでいました。

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 一方、ウンブリア州内やトスカーナの露店には、地方名物の各種サラミを店頭に並べるところがたくさんありました。

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 字が隠れていますが、PANINOTECA TOSCANAと書いてあり、パニーノ(panino)を販売しています。希望のサラミやチーズを入れて、作ってもらったパニーノを食べ、腹ごなしをすることができます。看板の下のショーケースには、見えにくいのですが、大きなポルケッタがあります。

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 ポルケッタ(porchetta)を販売する店は、他にもあちこちに出ていました。こちらは、ペルージャ北方にあるウンベルティデの店です。好きな量を切り分けてもらって、家に帰って昼食のおかずにする人もいれば、パニーノを作ってもらって、その場で食べる人もいます。エミリア・ロマーニャからも、立ち食い用のピアディーナを焼いて販売する出店が来ています。

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 気楽に立ち食いできる駄菓子も、あちこちで売られています。上の写真で、一方通行の標識の白線のすぐ右側にあるお菓子は、アニス風味で、夫の好物です。

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 子供だって楽しみたい、というわけで、おもちゃの店や、ゲームを通しておもちゃを獲得することができる露店もたくさんあります。

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 色とりどりのアトラクション、大型遊具施設。平日の昼間とあって、子供が遊べる回るティーカップやメリーゴーランドなど、ごく一部のアトラクションだけが動いていました。

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 他にも、玉ネギや生活用品をいろいろ買って、昼食前に帰宅すると、「死者の日」の義母の家の慣習ということで、ソラマメをじっくり煮込んだスープを、わたしたちにも用意してくださっていました。ソラマメは、我が家の畑で春に収穫して、冷凍してあったものです。そこで、伝統の豆スープをおいしく、ありがたくいただきました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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# by milletti_naoko | 2010-11-02 15:52 | Feste & eventi | Trackback | Comments(16)

甘いマカロニ

 明日、11月2日は、イタリアでは「死者の日」。この日前後にウンブリアで食べられる甘いものの一つに、このmaccheroni dolci(マッケローニ・ドルチ)があります。日本語に訳すと、「甘いマカロニ」

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 昨日は、我が家では日曜日恒例の大家族での昼食。義父母宅で、夫たち3兄弟とその伴侶たちと子供たち、さらに義母の兄である伯父も加わり、11人で食卓を囲みました。

 食後のデザートとして、食卓に並んだのは、fave dei morti(訳すと、「死者のソラマメ」、詳しくはこちら)と、このマッケローニ・ドルチでした。トーディに住む義弟、マルコの奥さんの母君の手作りの一品です。ちなみに、マルコの奥さんも彼女の母君も、トーディ生まれのトーディ育ち。

 わたしは、このデザートを見たのも食べたのも、昨日が初めてでした。一口食べてびっくり。

「パスタが入ってる!」

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 幼い姪っ子が笑って言いました。「だから、甘いマカロニって言うんじゃない。」

 このマッケローニ・ドルチ(maccheroni dolci)は、ウンブリア州では、死者の日前後に食べられる伝統的なデザートの一つだと、義母や義弟の奥さんから聞きました。

 まずは、パスタと合わせる甘い具を準備。クルミ、カカオ、ケルメス、はちみつ、パン粉、すりおろしたチョコレート。ゆで上がったパスタを、こうした材料と混ぜ合わせれば、できあがり。材料としては、シナモンや砂糖を入れることもあり、地域によってはラム酒やレモンを加えたりもするそうです。

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 ただ、インターネットで調べると、クリスマスに食べる地方もあるそうです。ちなみに、今回入っていたパスタは、フジッリ(fusilli)であり、筒状のマカロニではありません。義父が育った、ペルージャ北方、テッツィオ山の中腹にあるミジャーナ(Migiana di Monte Tezio)村では、手作りのタッリャテッレ(tagliatelle)が入っていたそうですから、作る材料や食べる時期が、同じウンブリア州内でも、さまざまに異なるようです。

 こうした地域差が分かって、おもしろいのが次のウェブページです。Gianniという人が、「ウンブリア各地で、死者の日前後に食べられるこのデザートは、エトルリア時代に遡り、エトルリア人も死者を追悼する儀式のために準備していた、とても歴史のあるものだ」というコメントも載せています。(この歴史の古さの真偽については、これから時間をかけて調べてみて、いずれその結果をお知らせするつもりです。)

・Style.it – cucina – maccheroni dolci (リンクはこちら

 最初はびっくりしたのですが、クルミの歯ごたえやカカオの香ばしさもあいまって、なかなかおいしいデザートです。皆さんも、機会があれば、ぜひ召し上がってみてください。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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# by milletti_naoko | 2010-11-01 11:32 | Gastronomia | Trackback | Comments(8)


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