夕焼けのトラジメーノ湖

 傾いていく太陽と雲が、トラジメーノ湖(Lago Trasimeno)に映る様子が美しいので、思わず写真に収めました。

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 蘇軾が詩で称えた西湖のように、ウンブリア州の西に位置するトラジメーノ湖もまた、晴れた日だけでなく、雨の日、そして曇った日にも、それぞれの美しさで魅せてくれます。

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 写真は昨年10月18日に、ペルージャの西方にある湖畔の村、サン・フェリチャーノ(San Feliciano)で撮影したものです。

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 右手に見える緑の島は、湖に浮かぶ3島のうち、最も大きいポルヴェーゼ島(Isola Polvese)です。夏の間は、ポルヴェーゼ島へ、サン・フェリチャーノからフェリーで行くことができます。自然の美しい島はわたしたちお気に入りの散歩場所です。

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 こちらは、この日初めて訪れた村、モンテ・デル・ラーゴ(Monte del Lago)です。地名をあえて訳すと、「湖の山、湖畔の山」。車で通りかかったとき、石造りの建物に覆われた小高い丘が湖に突き出している様子が美しかったので、訪ねてみることにしました。

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 駐車場は湖畔にあります。夕陽が湖を少しずつ紅に染めていきます。

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 中心街へと登る階段を一歩、また一歩と登って行きます。奥の方、左手にマッジョーレ島(Isola Maggiore)、右手にミノーレ島(Isola Minore)が見えます。

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 湖畔に近い部分では、湖やオリーブ園の眺めが美しく、上に登ってくと、今度は石造りの町並みに風情があります。

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 沈みゆく日はやがて、石壁も赤く染めていきます。

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「人は悲しいと、夕日が見たくなる」と、星の王子さまが言っていますが、わたしの夫は、悲しいときに限らず、夕日を見るのがとても好きです。

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 おかげで、さまざまな場所からの美しい夕日を、わたしも眺めることができました。沈んでいく夕日には、いつも二人でこうあいさつします。

「さようなら。今日の日をありがとう。また明日も、どうかよろしく。」

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Articolo scritto da Naoko Ishii

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# by milletti_naoko | 2010-10-06 15:56 | Umbria | Trackback | Comments(0)

真紅の実と助け合い市

 鈴なりになった実の鮮やかな真紅が、緑の葉の中で映えています。

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 セイヨウサンザシ(biancospino)は、春に小さな美しい白い花で身にまとう木で、葉がギザギザの形をしているのが特徴です。

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 ウンブリア州では、森の中を散歩するとよく見かける木です。春には真っ白な花、秋には真っ赤な実がなる、その自然の不思議。

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 ふだんは森の中で見かけるセイヨウサンザシの木ですが、今回はリッチョーネ(Riccione)郊外にある、アゴランティ城(il Castello degli Agolanti)(下の写真)へと登って行くその道の傍らに見つけました。

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 登り道の右手に、セイヨウサンザシの並木があったのです。それぞれの木の実の色が、真紅だったり、桃色がかっていたり、オレンジ色に近かったりと、微妙に違っていました。早熟の木と晩熟の木があるというほかに、空が曇って雨がちであったために、光の加減で色が違って見えたのかもしれません。

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 9月19日日曜日の午後、わたしたちがリッチョーネの中心で花市を訪れた(記事はこちら)あと、町の郊外にあるこの城に赴いたのは、助け合い市が催されていたからです。

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 大手の多国籍企業が、チョコレートやコーヒー、茶などの原料や伝統工芸品を購入する際に、第三世界の生産者にわずかな代金しか払わないことが、よくあります。こうした中で、連帯経済(economia responsabile)を目指して、生産者に正当な利益を返していける生産・流通・販売システムを築いて、商品を販売する場が、イタリアでは、こうした市だけではなく、たとえば町の中心街にもあります。

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 商品をいろいろ見て回ったあと、夫が何やら購入しています。

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 買った商品はこちら。左から、ベルガモット風味の紅茶とジャスミン風味の緑茶で、値段は値札にあるように、それぞれ2.70ユーロ、2.80ユーロです。箱には、スリランカで有機栽培によって育てられたものだと書かれています。おもしろいのは日本では紅茶と呼ぶ品を、イタリア語ではtè nero「黒い茶」と呼ぶことです。確かに見ようによって、赤くも黒くも見えます。

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 連帯経済をうたったこの市では、他にもエネルギーの消費を抑える環境にも家計にも優しい家造りをする業者や、手作りのパンやクッキーを販売する店も参加していました。奥の方には、皿の上に置かれた豆粒を箸を使って、別の皿まで運んでみようというコーナーがあります。中国人らしき女性やイタリア人女性たちが、悪戦苦闘する子供たちに、箸の使い方を教えていました。

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 この市をわたしたちが訪ねたのは、友人のシモーナが市に参加して、商品を販売していたからです。品物は、ロマーニャの伝統技法で絵柄をつけた布製品。(記事はこちら)昨日の記事でも書いたように、今回わたしは、エプロンとビニール袋収納袋を購入しました。

 この市や連帯経済に興味がある方は、以下のサイトを参考にしてください。いずれも市が立つ前に、イタリア語で書かれたものです。

LINK↓↓
Romagna Informazioni – Festival Ecomia 2010, incontro su economia solidale a Riccione
ECOMIA – Festa dell’Economia Solidale e Responsabile

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# by milletti_naoko | 2010-10-04 19:10 | Feste & eventi | Trackback | Comments(0)

ロマーニャ伝統の技とデザイン

 二人が身につけたエプロンのデザインは、ロマーニャ伝統の技の賜物。

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 上質の布地に、版木を用いてデザインを施す職人技は、少なくとも17世紀から、ロマーニャ地方に伝わるものです。

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 大部分は伝統のデザインで、麦の穂、ブドウ、鶏など、地域の人々の生活に大きく関わってきたものを描いたものです。

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 伝統の職人芸は、まず版木を作るところから始まります。版木はすべて梨の木を用いて、手で彫り上げたものです。

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 伝統を守りつつ、新しいデザインにも挑戦しています。たとえば、こういった日本のデザインを扱った本を参考にして、桜をデザインした版木もあるのです。

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 上の版木が、桜を描いたものです。下はまだ作成中の版木で、麦の穂を描いた伝統のデザインです。

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 木版につけている色は、鉱物を染料にしたものです。独特の伝統の色は、赤みがかった茶色(ruggine)。作業工程が前後しますが、下の写真でアイロンをあてている絵柄の色が、この伝統の赤茶色(colore ruggine)です。

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 赤茶色の染料は、酸化鉄と小麦粉、ワインビネガーを使って作ったものです。ワインビネガー(aceto di vino)と言うとしゃれた感じがしますが、こちらの人の感覚では、単に「酢」(aceto)です。日本では米から作る酢が、こちらではワインからできているだけの話であって、いずれにせよ、最も生活になじんだ素材から酢を作っているわけです。

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 染料をつけた版木を布に押し当て、こうして布に絵柄が写されました。布は上質の綿か麻で、伝統的な天然の素材を用いた布です。色は、赤茶色に加えて、赤や青なども使われています。どの色も洗濯や使用に耐えるのはもちろんですが、最も耐久性があるのは、この伝統の赤茶色だということです。

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 商品は種類が豊富で、エプロン、鍋つかみに始まって、ガウンやタオル、バッグもあります。

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 工房、店の名前はアルティジャナーテ(Artigianate)。リミニの町の中心街に近いグラムシ広場(Piazza Gramsci)にあります。アルティジャナーテは、精神に障害を持つ人々を雇用して、制作作業を通してのリハビリや社会参加を促し、社会福祉にも貢献しています。

 いつまでも愛用できる、伝統の技とデザインの生きる作品に興味があれば、ぜひ一度、店に足を運んでみてください。お土産としても、きっと喜んでもらえる品だと思います。

LINK↓↓
アルティジャナーテ - 場所、地図と連絡先(Artigianate – dove siamo, contatti)
アルティジャナーテ – 商品の一覧・説明(Artigianate - prodotti)

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 この写真と最初の写真は、9月19日日曜日に、リッチョーネ郊外で催された助け合い市(mercato solidale)に行ったときのものです。

 われらが友人、合気道4段、黒帯のシモーナが、アルティジャナーテの商品販売を担当していたので、同じくリッチョーネで開かれた花市(記事はこちら)を訪れたあとで、助け合い市にも顔を出しました。

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 わたしはこの日、上の写真で夫が着用している青いブドウ柄のエプロンを購入して夫に贈り、さらに壁にかかっている細長のビニール袋入れも買いました。スーパーなどでもらうビニール袋はゴミ袋に使えたりして便利ですが、場所を取ります。きちんとたたんで、この細長の入れ物にいれておくと、場所を取らずに、必要なときには下の取り口からさっと取り出して使うことができます。以前から、お義母さんが使っているのを、いいなあと思っていたのです。

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# by milletti_naoko | 2010-10-03 11:51 | Notizie & Curiosita | Trackback | Comments(0)

花華やぐ秋の庭

 訪れたわたしたちを出迎えてくれたのは、色鮮やかな美しい花たちです。

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 ずいぶん前から招待を受けていたナターシャの庭を、ようやくわたしたちが訪ねたのは、9月5日日曜日の朝のことでした。庭の花が美しいのは、本当は春なのでしょうが、秋になっても、まだ目を楽しませてくれる花がたくさんあります。今回は、そういう花を選んで撮影しました。

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 色とりどりのこの美しい花は、ユウゼンギク。 イタリア語名がsettembrinoなのは、9月(settembre)に咲く花だからでしょう。夫にキク科の花だと聞いて驚きました。菊と言うと、白や色調を抑えた黄色や紫という印象があって、こんなに華やかな色の花を咲かせるものがあるとは思いもしなかったからです。 

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 9月というと、わたしには秋という気がしますが、夫に言わせると秋の始まりは秋分の頃なので、秋ではなく「夏の終わり」ということになります。

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 花の名前は、分かり次第、後から追加していくつもりです。

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 夫は花や植物に詳しいので、友人たちの間では、ちょっとした植物博士、庭づくりと野菜畑の助言者的役割も果たしています。そのため、ナターシャに以前から、庭を見に来てほしいと言われていたのは、そういう夫の助言を聞きたいということもあったのでした。

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 前日、9月4日土曜日は、秋のアッペンニーニ山脈を歩いて、色とりどりに美しく実るブラックベリーを眺め、ブナの巨木を訪れた(記事はこちら)あと、アドリア海岸はイジェア・マリーナのマヌエーラ宅に泊まりました。

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 その翌朝、秋風が吹き始めて、海水浴を楽しむ人の少なくなった砂浜を歩いて、ナターシャ宅へ向かったのです。(写真は、マヌエーラの家へと引き返す帰り道に撮影したものです。)

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 途中、いつものバール、Bar Gigiで、イタリア風の甘い朝食を取りました。(イタリア式朝食については、こちら。)

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 泡立った牛乳を注いだカップッチーノに、ハートの形ができていて、それがうれしくて、撮影してしまいました。

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 さて、ここは再びナターシャの庭です。

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 種を見せながら、ナターシャが夫に相談をし、その後で、苗を育てている最終の鉢のたくさんあるところや温室も訪れました。

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 今の二世代住宅に暮らし始めてからは、お義父さんの意向もあるため、なかなか自分の思うように庭づくりができなかったルイージも、ナターシャの庭園づくりの計画を聞きながら、自分の望む庭づくりへの夢を育くみ始めたようです。

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 ナターシャの歓待と華やかに咲きほこる花々の美しさを、うれしくありがたく思いながら、いつかまた一緒にどこかの庭園を訪れようと約束して、別れを告げました。
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# by milletti_naoko | 2010-10-01 16:56 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(0)

歯医者その3と脱税、差別

 本日を以って、ようやく4週間にわたるイタリアでの歯科通院が、ひとまず終了しました。週に1度、計4回の通院で、費用は合計140ユーロです。興味のある方は、まず、以下の記事をご覧ください。

・「歯医者でびっくり、日伊の違い」(リンクはこちら
・「イタリアの歯医者と保険その2」(リンクはこちら

 以前の記事でも書いたように、通院の原因となった虫歯は1本だったのですが、まず、その治療に2週間かかりました。

 先週の木曜日は、「今日で歯医者通いも終わり」と喜びながら、バスを乗り継いで歯医者にたどり着き、診療室に案内してくれた女性に、「ふつう歯石の除去にはどのくらいかかるんですか。」と尋ねました。なにせ前の週に、1本の虫歯の治療のために1時間口を開け続けなければいかなかったのが辛かったので、もし妙に時間がかかるのであれば、心の準備をするためです。

 「20分くらいですみますよ。」と聞いて、ひと安心。大きな時計が診療台のすぐ前にあるので、診療開始時に大きく口を開きながら、「あと20分の我慢。」としっかり自分に言い聞かせました。

 前回日本に帰ったときには、京都の妹を訪ねたり、夫と共に旅行したりで、歯医者には行きませんでした。というわけで、歯石除去も数年ぶりになります。さらに歯並びがひどく悪いので、女医さんが苦労しながら歯石を除去してくれるのですが、やはり時々痛みます。時計を眺めながら、「あと10分間経てば……」と治療の終わりを心待ちにしました。

 20分のはずが15分ほどで終わったので、すっかり喜んでいたら、「歯茎から血も出ていて、痛むでしょうから、歯石除去は2回に分けてしましょう。来週また来てください。」と言われてしまい、がっかりしました。まあ、あのまま歯石の除去が続いたらそれはそれで拷問が長引いたようで辛かったと思います。

 そして、今日。やはり時々痛みましたが、ようやく2度に分けての歯石除去が終わりました。歯石を取り除いたあとに、何か白い粉のようなものを噴射して、口の中を掃除していたのですが、その主成分は重曹(bicarbonato)だそうです。皿洗いや洗濯に重曹を使うと、きれいに仕上がるし、環境にも健康にも優しいということは知っていたのですが、口の中に入れられるくらいだから、やはり毒や害のないものなのだろうと改めて思いました。

 歯医者さんは、「今から重曹で歯を掃除しましょうね。」と言って作業にかかり、掃除が終わったあとで、「重曹で食器や衣類を洗えるのは知っていましたが、歯も洗えるんですか」と聞くと、「ああ、でも重曹だけではなくて、他にもいろいろ入っているんですよ。」と言っていました。

 さて、時が流れるのがひどく遅く感じられた歯石除去のあと、いよいよ代金を支払うときがやってきました。「領収書(ricevuta)はいりますか。」と聞かれましたが、ここで領収書つきとなしとで値段の差がないところが、少しは良心的かと思います。最初から領収書の有無で料金に差を設けて、患者に領収書なしの支払いを暗に強制し、収入と税金をごまかす医者も、少なくないようです。

 これについては、今日の昼、『Le Storie - Diario italiano』という番組でも、脱税がテーマになっていました。「別に人を殺したわけでも暴力をふるったわけでもないし」と脱税しながら平気でいる脱税者の映像を流したあとで、脱税者たち(evasori)にまったく罪の意識がないことに、司会者と知識人たちが憤慨し、「脱税者は詐欺師(truffatori)だ」と言っていましたが、まさにその通り。脱税の規模の大きさも、脱税者に対する処罰がフランスでは非常に厳しいのにイタリアでは甘いことも詳しく語っていて、興味深い内容でした。イタリア在住の方は、1週間以内であれば、RAIのホームページで、今日の放送分をご覧になれます。リンク先は以下のとおりです。

 Le Storie – Diario italiano, 2010-09-29
(録画された番組放送の前に、コマーシャルが30秒ほど入っています。)

 この放送の冒頭部では、昨晩イタリアのニュースで取り上げられていた、自国に働きに来るイタリア人をネズミとして描いたスイスの問題映像が流れています。スイスにせよイタリアにせよ、移民なしでは経済自体が成り立たないのに、移民を一括りに差別・侮蔑する傾向があり、自分たちが侮蔑されたことを通して、せめて、「移民や外国人に対する自分たちの態度が問題だった」と思うイタリアの政治家や市民が増えてくれればと思います。

 この件については、新聞やそのオンライン版にも取り上げられています。興味のある方は、たとえば次の記事をお読みください。

-la Repubblica MILANO.it
Campagna razzista in Canton Ticino. “I frontalieri italiani sono come ratti” (リンクはこちら

 大臣でもあり、与党で勢力もあるLega Nordの党首ボッシが、日頃から移民や南部の人を目の敵にしている上に、最近「ローマ市民は豚だ」(Sono porci questi romani)という爆弾発言をして、顰蹙と怒りを買っていたのですが、どうやらようやく謝罪をしたようです。ただし、その謝罪も、「冗談だったのだけれども、もし市民が気分を害していたら謝罪します。」ですから、あまり反省の色が見えません。(この件についてのオンライン記事へのリンクはこちら

 弱い立場にある人が幸せに暮らせて、初めて本当に幸せで平和な社会だとはいうのに、移民も身体の不自由な方も、同性愛の方や子供、老人も、イタリア社会では生きていく上で大きく問題を抱え、子供と老人を除いては、差別の対象になりがちかという気がします。まずは、だれもがお互いを大切に思い合い、相手の立場や気持ちを尊重することから始めなければいけないのですが、上に立つべき首相が「ジャーナリストは皆共産党員だ」(最もひどい侮蔑のつもり)とか「裁判官は精神的に病んでいる」とか言っているくらいですから、先が思いやられます。

 話がずいぶん逸れてしまいました。歯医者の話に戻ります

 領収書がほしいと言うと、なんと歯医者は、そこで初めて、診療カードを作らなければと言って、いわゆる問診表の質問をわたしに投げかけ始めました。「アレルギーがありますか、既往症はありますか……」

 法的に必要だからではなく、患者に適切な治療を選ぶために必要なのだから、治療前にするべきだろう、と思いながら、質問に答えました。

 虫歯の治療代80ユーロと歯石除去の60ユーロ。計140ユーロを、本日現金で一括払い。幸い円高で、ユーロで出て行くお金は同じなのですが、円に換算すると、一時期に比べて同じ金額に対する円での料金がかなり安いので、妙にありがたく思ったりします。

 これからは1年に1度、歯石の除去をして、ついでに虫歯のチェックもしてもらおう、毎日しっかり歯を磨いて虫歯がないようにしよう、というこの今の気持ちを、いつまでも忘れずにいたいものです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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# by milletti_naoko | 2010-09-30 23:40 | Sistemi & procedure | Trackback | Comments(7)


日本語教師・通訳・翻訳家。元高校国語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより


by なおこ

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Naoko Ishii
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