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バレンタイン

 イタリアのバレンタインは、女性が男性にチョコレートを贈る日ではなく、両思いの恋人同士や夫婦が、いっしょにいられる喜びを二人で祝う日です。主に男性から女性に何か贈り物をしたり、いっしょに特別な食事をしたりする、そういう日です。そのため、特に2月に入ってから、いろんな温泉施設やレストランから、バレンタインデー用のスパ・サービスや夕食の案内が 来ていました。

 夫は、以前から訪ねたかったラッツィオ州の邸宅の庭園を訪問できるのが平日だけだと知って、今年のバレンタインには、有給休暇を取り、1泊2日でその庭園を訪ねたいと考えていました。バレンタインだからと特に何か祝うことが、近年はなかったので、その気持ちはうれしかったのです。ただ、火曜はわたしが朝は肩のリハビリ、午後は学校の仕事がある上、2月末が締め切りの仕事の日々のノルマも多く、さらに、肩の痛みで長距離ドライブや自宅以外のベッドで眠るのはつらいからと、庭園を訪ねるのは花も美しかろう春以降にして、バレンタインデーはペルージャで過ごすことに決めました。

 そうして、二人とも興味があったモネのドキュメンタリー映画が、2月14日・15日の2日間のみ上映だと知って、確実に見るために、14日に見に行こうと、わたしが提案しました。14日、朝カイロプラクティック院に療養に通うと、若い理学療法士さんが、施術の最中に、バレンタインに何をする予定かと尋ねます。彼自身は、彼女に花を買ったそうで、「今夜の夕食も予約したいけれど、今から間に合うかどうか心配で」と言っていました。

 わたしは月曜の夕方、英語の授業から帰ってすぐに、こっそりケーキを焼くつもりだったのですが、わたしの帰宅後、夫もすぐに帰ってきたために、焼くひまがなく、火曜は朝はリハビリに行き、昼食の後はすぐ学校の仕事で、帰宅後は身じたくして夫と映画館に直行したため、贈り物を準備しそびれてしまいました。映画館に行く直前、

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夫がこちらのかわいらしいリンツのチョコレートを贈ってくれて、とてもうれしかったです。わたしも夫も、リンツのミルクチョコレートが大好きなのです。ピンクはわたしの好きな色で、形がハートなのもうれしかったです。

 花を切ったり摘んだりするのはかわいそうだという思いもあるので、花よりチョコレートの方がうれしいことを、夫も知ってくれているのでしょう。五つ入っていたチョコレートは、わたしが三つ、夫が二つ、仲よく二人で分けて食べました。昨晩、映画が終わったのはちょうど夕食の頃だったのですが、バレンタインでどこも店がいっぱいなのではなかろうかと、わたしたちはうちでふつうに夕食を済ませました。

 バレンタインだからと言うのではなく、いつも何かにつけていっしょに湖やどこかの町を訪ねたり、外に食べに行けたりする、そういう日々が過ごせることがありがたいと感じています。

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by milletti_naoko | 2017-02-16 22:39 | Feste & eventi | Comments(4)

色も人も多様だから世は美しい、サンレモ音楽祭

 昨晩のサンレモ音楽祭では、Mikaが舞台で演奏を始める前に語った一言も、とても心に響き、また、世界の政治や人心がおかしな方向を向きがちである今こそ、こうした言葉を、多くの人に届けることが大切だと思いました。

 その言葉のイタリア語原文は、次の記事の冒頭の写真の下に引用されていますが、以下に日本語訳をご紹介します。


   「音楽にはぼくの心の色を変える力があります。
  白かもしれないし、青や紫、あらゆる色である可能性があります。
  あらゆる色であることは、とてもすばらしいことです。
  もしだれか世界のあらゆる色を受け入れたくないという人がいて、
  ある一つの色だけがより優れていて、
  ほかの色よりも多くの権利を持つべきだと考えたり、
  虹はあらゆる色を象徴するために危険だと考えたりするようであれば、
  そうですね、かわいそうなのはその人です。
  本当にね、そんなだれかには音楽なしで生きてもらいましょう。」
                    (「  」内は石井訳。意訳あり。)

 もう15年以上前、英語の勉強も兼ねて、日本でよく外国映画を見に行っていた頃、英国の映画の中に、障害を持つ人や同性愛の人が、ごくふつうの登場人物の一人として描かれていることが多いのに驚きつつ、日本でもこうでなければいけないと感じました。日本でも当時そういう人物が出てくる映画はあって、勤めていた高校などで全校生徒の前で、人権教育活動の一環として上映することは時々ありました。けれども、そういう映画では、障害を持つ人は差別に苦しみながら打ち勝ち、幸せをつかむ主人公である場合がほとんどでした。それはそれですばらしいのですが、そういう映画では、障害を持つ人が特別な存在として描かれがちで、一般的な映画やドラマに、ごくふつうの人として登場することがめったにないことが気になっていました。

 もう約20年近く前の米誌『TIME』に、ようやくハリウッド映画で、同性愛者を奇人や殺人事件の被害者ではなく、ごくふつうの愛すべき人間として描く映画が現れ始めていると語る記事がありました。記事では、ロビン・ウィリアムズら主演の映画、『バードケージ』(原題は『The birdcage』、イタリア語の題は『Piume di struzzo』)も、そうした作品の例として取り上げていました。映画は社会を映す鏡であり、社会の差別が映画に反映されるきらいがあるけれども、ハリウッドは本来は同性愛の人が多い場所でもあり、社会をよりよい未来に導く映画を作る責務があるのではないかといったようなことが、その記事には書かれていたように覚えています。上記の英国の映画を見て、わたしが感嘆したのは、こういう記事を読んでいたからです。

 同様にニュースやドラマで描かれるある国の人のイメージもまた、社会によって作られる一方で、多くの現象やありうる物語・人物設定の中で、ある特定の描き方・状況のみを選びがちなマスメディアの影響を、多く受けていると思います。マスメディアはまた、残念ながら、視聴率を上げるために、また、ある特定の政治家や政党に都合がいいように、妙に社会を震撼させるようなニュースばかりを選び、移民や外国人に対する偏見や差別を助長するような報道ばかりする傾向があるように思います。イタリアでは、皆が平和を、穏やかな毎日を望んでいるはずなのに、報道されるドラマの大半が推理ドラマで、しばしば殺人が起こり、また上映される映画にも、戦争にせよ西部劇にせよアクションにせよ、登場人物が、怒りに任せて、すぐに暴力や殺人に走る作品が多すぎると感じています。

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虹の立つ海、マルケ州フェルモ県ペダーゾ 2016/2/14

 平和や安全を望んでいるなら、どうして子供に戦争や殺人が出てくる映画やドラマを見せて、武器のおもちゃを買い与えるのかと言っていたのは、だれか思い出せませんが、マスメディアが売れればいい、私益につながればいいということだけではなく、自らの仕事が社会に及ぼす影響の大きさをもっと考え、よりよい世界を作っていくための報道姿勢や番組・映画・ドラマ作りというものを、もっと考えてくれたらと思うのです。

 画一的に何もかもだれもかもを一くくりにして差別を行う社会では、やがて差別や偏見の対象を増やしていき、さらに多くの人々に対して残虐な行為を行う恐れがあります。ナチスはユダヤ人を迫害したばかりではなく、精神病患者や身体の不自由な人々などの子供、約30万人を殺害したそうです。

 アメリカの新大統領はまた極端な例ですが、人の心の中には残念ながら、知らぬうちに自らの国や文化至上主義のようなものが住みついていて、そういう心が、不安や恐怖を煽られると、他国の人々や弱者への迫害につながる恐れがあります。昨日だったか、イタリアの知識人で、偏りが少ないと信じていたあるテレビ番組の司会者が、イタリアの絵画を指して、「この美が絶対的・普遍的であることは、でも間違いがないでしょう」と、そうではないと反論する招待客にかなり食い下がっていて驚きました。何を美しいと思うかは文化によって違うのであって、たとえばアフリカのどこかの民族が美とする女性像を想像できれば、この絵画に描かれた美は、ある国におけるある歴史的一時期における美なのだということが分かるでしょうという招待客の説明に、ようやく司会者も、自らが西欧文明至上主義的態度であったことに初めて気づいて、納得していました。

 閑話休題。そんなことを最近いろいろ考えていたこともあって、冒頭のMikaの言葉が心に響いたのです。多様性がもっと尊重される時代に、人々が自らの文化や習慣・見方を一方的に押しつけようとすることなく、損得ばかりを短絡的に考えることのない世の中になっていきますように。宇宙船地球号、われがわれがではなく、わたしたちの地球、同じ星に住む大切な仲間として対話をすることが今ほど大切なときはないのに、世の中が逆の方向に向かっていることを危惧しつつ、サンレモに登場するさまざまな思いがけない招待客やその言葉に、ああ、こういう人たちもいて、視聴率の高い番組でこういう問題をきちんと取り上げているのだと、希望を持ちました。

関連記事へのリンク
- サンレモ音楽祭、被災地支援・いじめ撲滅運動
- 希望と美しい音楽をゴミ再利用で作った楽器で、パラグアイ
- 虹立つ海とサンレモ音楽祭、壁のない世界を
- 鬼は外福はうち
- 繰り返してはならぬ悲劇
- 生きるに値しない命

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by milletti_naoko | 2017-02-10 23:59 | Vivere | Comments(2)

希望と美しい音楽をゴミ再利用で作った楽器で、パラグアイ

 今夜、イタリアのサンレモ音楽祭で心に響いたことは二つあります。一つはこちらのパラグアイのオーケストラです。



 ゴミ処理場近くのスラム街で、ある日ゴミの山からバイオリンが見つかり、それをきっかけに、ゴミを利用して楽器を作り出し、バイオリンが家の値段よりも高くてとても買えないという貧しい町の子供たちが、すばらしい音楽を奏で、今は世界でコンサートをし、感動を伝えているとのことで、音楽祭で話を聞いて、感動しました。


 どういうわけかサンレモ音楽祭のツイートには写真しかなく、演奏映像が現在、おそらくは著作権のために見つからないのですが、英語訳もついた簡潔な、このオーケストラ、Orquesta de Instrumentos Reciclados de Cateuraの紹介映像をご紹介します。

 この映像を選ぶにあたって、ざっと見たいくつかの映像の中に、「ゴミは捨てないし、人も捨てたりしません。」という言葉がありました。逆に、何でもすぐに捨ててしまう社会では、労働者も歯車のように簡単に置き換えられ、捨てられてしまいがちです。そうした非人間的で、経済ばかり優先する風潮を、根本から変えていかなければいけないと感じました。

 二つ目は、今夜はもう遅いので、また明日の記事でご紹介します。

参照リンク
- Ansa.it - A Sanremo emozione per i Reciclados de Cateura

関連記事へのリンク
- サンレモ音楽祭、被災地支援・いじめ撲滅運動

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by milletti_naoko | 2017-02-09 23:59 | Vivere | Comments(2)

サンレモ音楽祭、被災地支援・いじめ撲滅運動

 今晩はイタリアの歌の祭典、サンレモ音楽祭の第1日目でした。8月24日以来、今も揺れが収まらず、つい最近も地震による雪崩で犠牲者が出たイタリア中部地震で、命を救うために、必死の救援活動を続けてきた多くの人々がステージの上で、経験や思い、祈りを語り、被災地への寄付という形での支援もあり、被災地を忘れないという思いを、こういう形で伝え広げるのは、すばらしくまた大切なことだと思います。

 いじめの問題はイタリアの学校でも深刻で、そういう中、「いじめはいい加減にしよう。訴えよう。つらいという言葉を皆に伝えよう。」と、いじめに苦しむ若者が苦しみを伝える場や機会を作り、いじめを許さない姿勢を、クラスや学校に作っていこうと活動する学校の生徒が現れ、そういう活動や声を、若者たちを招待して、直接皆に伝えてもいて、さまざまな社会的問題を多くの人に伝える場として、音楽祭を積極に活用するのは大切だと感じました。

 クロッツァたち、お笑い芸人たちの言葉や歌も楽しく、わたしたちは真夜中前に見るのをやめましたが、今夜聞いた中で一番いいなと思ったのは、フィオレッラ・マンノイアの人生の応援歌です。



 イタリア国外でも、この歌の映像の視聴が可能かどうか、どなたか教えていただけると、とても助かります。

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by milletti_naoko | 2017-02-07 23:59 | Feste & eventi | Comments(4)

ピザ・トンボラおいしく楽しい新年会、トーディ

 ふだんの日曜日は、義父母宅で皆が昼食を共にするのですが、今日はトーディに住む義弟夫婦から招待を受けて、同じ二世代住宅に暮らす義父母・義弟夫婦と共に、わたしたちもトーディに向かいました。リンゴのリゾット、黒トリュフ風味の肉料理と、義弟夫婦が用意してくれた料理は、どれもとてもおいしかったです。生クリームやチョコレート、リキュールなどを使って、パネットーネに添える手作りのクリームもあって、なるほどこれはいいなと思いました。

 去年のクリスマスに、ピザも料理も好きな姪たちに、電気式ピザ窯を贈っていたのですが、義弟からまだピザを焼いていないことを聞いた夫は、朝ピザの生地を準備して、モッツァレッラ・チーズと共に持参し、夕方は夫が姪たちに、ピザ作りを教え、かつ電気式ピザ窯、Pizza Expressの使い方を伝授する時間とあいなりました。

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 大好きなピザを自分たちの手で準備してすぐに食べられるということで、特に姉娘のアレッシアが真剣に話を聞き、手際よく作業をこなしていました。

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 義弟が暖炉に飾ったプレゼーペは、水が湧き出る泉があったり、揺れる火を明かりで表現したりしていて、すてきです。

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 食事のあとは、まず皆でトンボラ(Tombola)で遊びました。妹娘のマッダーレーナが、数字を取り出しては、「Setttantatre (73), sette (7), tre (3)」などと、皆に聞こえるように分かりやすくはっきりと読み上げているを見て、しっかりしてきたなと感心しました。イタリア語や日本語の授業で、数字を勉強するにも役立ちそうです。ビンゴによく似たゲームで、

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テーブル中央に置かれた景品のチョコレートなどのお菓子を手に入れようと、皆かなり真剣な表情で取り組んでいました。

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 途中で姪が夕方映画を見に行くという話を聞いたので、皆と話して、その前にピザを焼いてみることにして、夫が車に置いていたピザ生地を取りに行き、まずはピザ玉の作り方を実演で説明し、そのあと姪も実際に自分でピザ玉を作り、夫からこうした方がいいなどと、いろいろ助言を受けました。

 その後、ゲームを続けながら、オーブンの中でピザ玉が発酵するのを待ち、いよいよ時間が来ると、まずはゲームを片づけて、

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夫が皆にピザ窯の使い方を、言葉で簡単に説明しました。

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 それから、どんなふうにピザを準備するか手本を示し、次は姪が実際に自分で挑戦します。

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 今日の食事中は、姪たちが給仕に大活躍したのですが、自分たちも作るのに協力したピザを運ぶときは、なおさらうれしそうです。昼食をたくさん食べたあとでもあり、具はトマトソースとモッツァレッラだけったのですが、かえってピザ生地の味も引き立ち、なかなかおいしかったです。

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 トマトソースにオレガノを加えたり、モッツァレッラを準備したりする様子も、生き生きしていました。

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 ピザのできとおいしさに本当に満足そうな姪の顔を見て、わたしたちもうれしかったです。

 おいしく楽しい宴のあと、あいさつをして、ペルージャに戻りました。

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 これは行きがけに、高速道路から見えたトーディを撮影した写真なのですが、木曜の晩に降ったという雪が、トーディでは道にも畑にも町にも、まだところどころにかなり残っていたので、びっくりしました。

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Piatti squisiti & bellissimo presepe,
grazie mille, Marco, Beatrice & tutta la famiglia :-)
Dopo il pranzo, Tombola & Lezione di Pizza,
bravissime anche le nipotine!
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関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- 今夜はうちピザ夫手作り、Pizza Expressで義家族と / Pizza a casa con Pizza Express (10/12/2016)
- クリスマス2016 / Natale 2016 (25/12/2016)

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by milletti_naoko | 2017-01-08 23:59 | Famiglia | Comments(10)

主顕節、東方の三博士とベファーナおばあさん、イタリアのクリスマス

 イタリアではクリスマスの祝いが、今日1月6日の主顕節(Epifania) の祝祭日まで続きます。主顕節は、東方の三博士が長旅の末ようやく幼子イエスに面会を果たし、贈り物を捧げたとされる日です。イタリアではクリスマスを祝うために、家や町、教会などを、クリスマスツリーやプレゼーペ、イルミネーションで飾るのですが、1月6日の主顕節が終わってはじめて、そうした飾りを片づけます。ちなみに凝る人は、キリスト生誕を再現するプレゼーペを飾るのに、クリスマス前には「まだ生まれていないから」と、幼子イエスの像を置くのを、12月24日の24時、12月25日0時まで待ちます。そうして、東方の三博士も、幼子イエスと出会ったとされる1月6日になって、ようやくプレゼーペに飾ります。

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Presepe del Santuario della Verna, Chiusi della Verna (AR) 15/12/2012

 たとえば、上の写真は、ラヴェルナ修道院を2012年12月15日に訪ねたときに飾られていたプレゼーペ(presepe)を撮影したものですが、まだクリスマス前だったので、幼子イエスは飾られておらず、東方の三博士の像は左手に置かれているものの、照明が当たらず、見えないようにしてあります。

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Presepe del Portogallo, Porziuncola, Assisi 25/12/2015

 主顕節はイタリアでは、カトリック教の祝祭日であると共に、国民の休日でもあります。そして、東方の三博士の前に幼子イエスが姿を現した日であると同時に、イタリアの子供たちにとって、楽しみな日でもあります。この日の前夜に、ベファーナ おばあさんがホウキに乗ってやって来て、よい子の靴下にはお菓子を、悪い子の靴下には炭をつめていくと言われているからです。

 1月6日はそういう大切なお祭りな日であると言うのに、ところが今朝起きると、夫が「今からプレゼーペを片づけようか。」と言うではありませんか。それでわたしが、「今日はまだお祝いの日でしょう。今日の1日が終わって、明日になってから片づけましょう。」と返事をすると、夫はなおも、「どうせだれも見やしないし。」と主張します。そこで、「わたし、ちゃんとプレゼーペを見てるわよ。」と言って、広間の机の上に飾ったプレゼーペを見やると、まだ眼鏡をしていなかった視界がぼやけたわたしの目にも、

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幼子イエスの傍らに何か置かれているのが分かりました。小さな靴下が置かれていて、手に取って開けると、バーチチョコレートが入っています。夫はこっそり贈り物の靴下を置いて、こうやってわたしにそのことを気づかせようとしていたわけです。

 お礼を言って靴下を元の場所に戻し、さらに以前に夫が贈ってくれたベファーナ人形を二つ、プレゼーペにつけ加えました。夫は、「ベファーナじゃなくて、東方の三博士を置かないとね。」と言っていましたが、残念ながら我が家には、東方三博士の人形はまだありませんし、ベファーナおばあさんも、もともとは幼子イエスに贈ろうと、お菓子を抱えてうちを飛び出したのだから(下記リンク参照)、これでいいでしょう。

 左手にあるベファーナ人形を贈ってくれたのが確かおととしで、人形があまりかわいくない上に、中に入っているお菓子が、合成着色料など添加物だらけで、内心、「こういう人形なら贈ってくれない方がよかったのに」と思っていたら昨年は贈られず、それで今年も特に期待していなかったので、うれしかったです。

 べファーナ(Befana)が、どうして子供たちにお菓子を贈ることになったのか知りたい方、また、ベファーナが来るという歌やべファーナ物語で、イタリア語を勉強したいという方は、下記リンク先の記事をご覧ください。

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E' arrivata la Befana
e mi ha regalato una calzetta con i Baci Perugina. Purtroppo, non abbiamo i pupazzi dei tre Re Magi e stamattina al posto loro ho aggiunto due Befane al nostro presepe.
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関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- 『ベファーナ物語』 前編
- 『ベファーナ物語』後編
- LA VERA STORIA DELLA BEFANA
- イタリア語学習メルマガ第35号「L'Epifania e Befana(2)~なぜベファーナが子供たちにお菓子を贈ることになったのか」
- イタリア語学習メルマガ第72号「歌、『La Befana Trullalla』~ベファーナが来る」

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by milletti_naoko | 2017-01-06 22:46 | Feste & eventi | Comments(8)

よいお年を

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 大晦日の今日、リッチョーネで新年をいっしょに迎えるべく、友人たちと過ごしているところです。皆さん、どうかよいお年を。

 日本はもう元旦ですよね。

 新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。写真は、最初は真夜中前の友人といっしょの写真を昨晩投稿していたのを、今朝新年のごあいさつを兼ねて、新年乾杯後の夫との写真に差し替えました。

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by milletti_naoko | 2016-12-31 23:41 | Feste & eventi | Comments(4)

クリスマス2016

 最近は日曜日の昼食後、義父母たちがミサに出かけたあと、夫とわたしが姪たちとトランプで遊びながら、義父母が教会から戻り、義弟夫婦が出かけた先から帰って来るのを待つことがよくあります。今うっかり「かるたで遊び」と書きかけたのは、イタリア語では「紙、カード」のことをcartaと言うからです。先週の日曜日、ミジャーナでピザ窯で初めてピザを焼いて帰宅したあと、余ったのを持ち帰ったピザを喜んで食べた姪たちと、トランプで遊んでいたら、姪たちからピザ窯について質問攻めにあいました。ピザ窯はどのくらい大きいのか。持ち運びができるのか。ピザを焼くのにどのくらい時間がかかるのか。ピザは二人とも好きですが、姉娘のアレッシアは特に大のピザ好きで、二人ともケーキやビスケットなどの菓子作りが好きなので、ピザ作りには興味があるようです。

 姪たちも大きくなり、贈り物に悩んでいたのですが、この姪たちの質問を思い出した夫、そして、姪たちがもっと小さい頃はよくいっしょに菓子作りをしていた夫が先週ふと、「電気式ピザ窯を贈ったらどうかな。」と言いました。5分ほどでおいしいピザを焼き上げることができ、場所も取らない電気式ピザ窯、Pizza Expressなら、料理やピザが好きな姪たちはきっと喜ぶだろうと、わたしもすぐ賛成しました。うちでは、今からもう10年以上も前に購入したこのピザ窯が、今でも時々活躍して、おいしいピザを焼いてくれています。購入したとき、初めてこの窯でピザを焼いたときの夫のうれしそうな顔を今でもよく覚えています。

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 それで、包装紙を開けてピザ窯を見つけたときの姪たちがあんまりうれしそうだったので、わたしと夫もうれしく思うと同時に、ほっとしました。

 例年のクリスマスは、アッシジのサンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会のミサに出かけるのですが、今年は義父母と共に近くの教会のミサに行きました。それから、義母が昼食のしたくをするのを手伝い、皆でいっしょににぎやかに祝いの昼食を楽しみました。(食事やデザートに興味のある方はこちらの記事をご覧ください。)プレゼントの交換と開封は、食後のコーヒーを飲み終えてからです。

 食べるのに夢中だったり、準備や片づけでだれかが席を立ったりしていて、皆がそろった写真、義父母の写真を撮れずじまいになってしまったのが残念です。夫と二人の写真は、スマートフォンで自分で撮ったのですが、いつもながら自然な笑顔ができていません。

 皆でにぎやかにおしゃべりを楽しみ、午後5時頃にトーディに帰る義弟夫婦を見送りました。

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 今日も夕焼けがそれはきれいで、団らんの途中で気づいて、皆が窓から夕焼けを見ている間に、2階の我が家に駆け上がり、写真を撮影しました。

関連記事へのリンク
- クリスマスの1日、ミサ・昼食・プレゼント交換 (25/12/2010)
- 今夜はうちピザ夫手作り、Pizza Expressで義家族と (10/12/2016)
- ピザざんまいピザ窯大活躍の週末 (18/12/2016)

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by milletti_naoko | 2016-12-25 23:52 | Feste & eventi | Comments(2)

Buon Natale、ペルージャクリスマス市

 今日は夫に付き添ってもらって市警に行ったあと、ペルージャ中心街のクリスマス市を訪ねて、クリスマスの贈り物の購入を終えました。

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Mercato di Natale nella Rocca Paolina, Perugia 24/12/2016

 中世の町がそのまま城塞に封じ込められたパオリーナ城塞では、ふだんは入れない場所がクリスマス市のおかげで開いているところもあって、興味深かったです。

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 中心街の広場には、こんなふうに小さなクリスマスツリーや冬の庭の草木を、庭のように展示しているところがあり、夫がきれいだねと感心していました。

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 ペルージャ市警では、状況を説明して罰金・減点を取り消しにするには訴えなければいけないと言われ、しかも、用心のために罰金が安いうちに払っておいて後で裁判に勝って払い戻すことはできず、罰金を払えばそこで違反を認めたことになり、裁判に訴えることができないようです。129ユーロの今払うか、それとも400ユーロ以上になるかもしれない罰金や裁判費用を払い、時間や気力を浪費することになるか。129ユーロ払ってしまってあきらめた方がいいのではないかと夫には言われ、わたしも最近は信号が黄色に変わってすぐに止まるようにしているものの、あのときはひょっとしたら前の車が信号の読みか何かを間違って進んだのに、わたしはその後についていったのかもしれないと疑問が頭をかすめ、もう約2か月前のことなので、記憶も定かではありませんし、そもそもひょっとしたら赤信号が出ているときは、義父が言うように、たとえ担当員が直進・左折を指示していても、信号の方を守らなければいけなかったのかもしれません。市警で尋ねても、当時だれがどんなふうにあの交差点の交通指導をしていたかは、自分たちで調べろとのことです。

 129ユーロはあきらめても、6点の減点が気になっていたのですが、夕方またもするべきことを後回しにして、と言うよりは「おめでとう」と書くべきメールを書く気になれず、交通規則などをいろいろ調べていたら、恐ろしいことが分かりました。昨年、交差点直前で歩道に駐車されていた脇の車が動くのに気を取られて、赤信号で進んで罰金・減点を課されてから2年経っていないので、なんとさらに1~3か月の免許停止になると言うのです。車を運転するときはお酒は一滴も飲まず、携帯電話はどんなに鳴っても決して手に取らないようにしていて、信号にも十分に注意していたのに…… わたしに非があることが確実なのが分かればあきらめもつきますが、本当はわたしに罪がまったくないのに、こんなにひどい仕打ちに遭っている可能性も大いにあり、しかも安く罰金を済ませたければ、払い込みは27日火曜日の休み明けまでにしなければならないということで、困っている最中です。ただ免停の件は、せっかくクリスマスの準備を終えてほっとしている夫の心を穏やかに保つためにも、26日までは夫には言わずにいるつもりでいます。

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 中心街を歩いていたら、冬の町でもこんなふうに、緑や

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元気よく咲く花たちが、歴史ある石造りの建物を彩っていて、とてもすてきでした。

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 ふと気づくと、うちの窓からの夕焼けの眺めもそれはきれいです。

 クリスマスおめでとうございます。どうか皆さんのクリスマスの1日が、うれしいことの多いすてきなものでありますように。

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by milletti_naoko | 2016-12-24 23:59 | Umbria | Comments(7)

ようやくプレゼーペ、夫の手直し

 クリスマスも2日前になって、ようやくプレゼーペ(presepe)を飾りました。

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 イタリアではクリスマスには、ツリーやイルミネーションと共に、イエス・キリスト生誕場面を再現したこのプレゼーペを、家庭や教会、町などに飾って祝う慣習があります。

 ラヴェルナを訪ねたとき、森の散歩中に夫が地面に落ちたモミの緑の小さな枝をいくつか拾っていたので、今回はそのモミの枝を使ってみました。

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 実は冒頭の写真は夫の手直しが入った後で、わたしはこんなふうに像を並べていました。

 違いがお分かりになるでしょうか。わたしはおそらく無意識のうちに、聖母と聖ヨセフが、イエスの方を見やりながらも、見る人によく顔や姿が見えるように、像がやや正面を向くように置いていました。そうして、羊飼いと羊も、たぶん変化を持たせよう、場面に広がりを持たせようと気づかぬうちに考えていたからか、あるいはこの写真で羊と羊飼いが見る先にある廊下からも、正面が見えるようにするためか、この二つの像の顔が場面の外を向くように配置していました。

 そうしたら、ミジャーナから帰って来た夫が、これでは皆が幼子イエスを見ていないじゃないと言って、冒頭の写真にあるように、皆が幼子イエスの方を向くように、置き直したのです。その様子を見ながら、クリスマスとは、イエス・キリストの生誕を祝うものなのだな、そのためには皆が顔も心も生まれたばかりの幼子に注目し、見守る必要があるのだろうなと、感じました。

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 屋内のその外の飾りつけも無事終わり、ずっと気になっていた原稿も仕上げて提出し、サイトの表紙もようやくクリスマスに模様替えして(リンクはこちら)、少しずつするべきことを片づけていっています。罰金の談判には、明日は土曜日だから夫が同伴しようと言ってくれるので、明日の朝行くことにしました。主張だけしてみて、どうしても無理なようであれば、仕方ないとあきらめるつもりでいます。

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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2016-12-23 23:59 | Feste & eventi | Comments(6)