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滞在許可証3+仕事の現状と抱負

 イタリアで、移民や滞在許可証をめぐる法律は、この数年めまぐるしく変わっています。わたしの場合は、運命か偶然の幸運か、この法改正のおかげで助かったことが2回あります。

 まずは、2003年の夏。わたしは語学留学で、イタリアに滞在していました。それまでの法律では、イタリアの大学に入学したければ、一度日本に帰って、ビザを申請する必要があったのに、法改正のおかげで、帰国せずに入学できるようになったのです。おかげで、イタリアに滞在したまま、同年秋に大学に入学し、クリスマス休暇に帰国して、日本で、大学通学用のビザを申請することができました。

 わたしが夫に出会ったのは、2003年の12月(詳しくはこちら)、外国人大学の学士課程に入学してまもない頃です。ですから、夫に出会えたのも、この法改正のおかげだと言えます。冬にまだペルージャに残っていたのも、夫も参加していたスライド上映会に出向いたのも、日本に帰国せずに、大学に入学できたおかげだからです。

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ペルージャ外国人大学、ガッレンガ校舎。(屋内の写真はこちら

 ただし、ビザなしの入学をどの大学も許可しているわけではなく、希望していたペルージャ大学(Università degli Studi)では駄目だと言われ、結局、語学講座に通ったペルージャ外国人大学に入学することになりました。でも、そのおかげで、のちに外国人大学で、「日本語・日本文化」の講師の口を得ることができたのだと思います。幸い、日本の大学で受講した科目の単位などが認められたおかげで、2年生に編入し、3年のところを2年で卒業することができました。

 イタリアでは原則として、従来は4年制であった大学教育が、卒業できない若者が多かったこともあり、3年+2年の5年制に切り替わりました。3年でも大学卒業をして職につけるようにして、モラトリアムを短くしようと考えていたようですが、実際には、最初の3年制の課程を終えても、大学卒業とみなされないことが多いので、結局は、4年から5年と、大学に通う年数が長くなった感があります。わたしもイタリアの大学で教えているのは、日本の4年制大学卒業資格のおかげです。

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卒業試験に無事合格し、卒業した直後、のちに夫となる人と   2005/10/10

 法改正の恩恵を再び受けたのは、2005年の秋です。10月10日に大学を無事卒業し、同時に、幸い、2005・2006年度の「日本語・日本文化」の講師としての採用も決まりました。それまでは、就学目的で滞在していた場合、イタリアで就職するには、一度帰国して就労用のビザを取得する必要がありました。それが、法改正のおかげで、イタリアの大学を卒業し、そのときに就職先が見つかれば、一定以上の収入があることを条件に、帰国しなくても、就学用の滞在許可証を、就労用に変更できるようになったのです。その申請の手続きで、ペルージャ県警察本部に赴いた際には、担当官から、わたしが、「ペルージャで二人目の、新しい法を利用した、就労目的の滞在許可証への変更申請者」だと聞きました。

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日本語の授業を受ける学生たち  この日の授業の様子はこちら

 2005年10月から5年間、ペルージャ外国人大学で、「日本語・日本文化」の講師として教えてきましたが、実は、毎年講師の公募に応じ、履歴書や大学の卒業・成績証明書などを提出しては、1年契約で採用される、ということを繰り返してきました。

 今度は、「改正がマイナスに働いた例」をお話します。一昨年度から、ペルージャ外国人大学の学士課程が、新課程に移行しつつあります。これまで教えていたPLIMの課程では、日本語・日本文化の授業は、1・2年時にありました。ところが、新課程では、この授業が3年時にあります。おかげで、今年はちょうど、わたしが授業を教える科目が存在しない、空白の1年間となりました。今年の9月まで教えていた課程では、3年生向けの授業しか行われていないし、新課程では、まだ1・2年生の授業しか行われていないからです。

 イタリアの大学では、各授業の担当者が年に数回(外国人大学の場合は現在5回)の試験日を決め、学生は、自分がいつ受験したいかをこの中から自由に選ぶことができます。わたしは外国人大学で、今年の1月と2月に、前学年度の授業の試験を実施しなければいけないのですが、そういうわけで、この1年間は(1年だけであることを祈ります)、大学では日本語を教えません。

 時々、通訳と翻訳の仕事はあるので、「主婦」というわけではありません。また、実は、今年の夏以来、日本語を教えてほしいという学校から二つ依頼があったのですが、断ってしまいました。一つは、とあるペルージャの語学学校からの依頼で、これはちょうど夕食の時間帯(6時から9時半)という非常に都合の悪い時間帯であるのに、時給10ユーロと、給料が極端に低かったからです。通訳では原則として、時給25ユーロで働き、かつ税は企業側に支払ってもらっているし、授業の場合には準備にもかなり時間がかかります。日本語やイタリア語の個人授業でも、20~25ユーロ払おうという人はいます。

 もう一件は、時給40ユーロ(ただし、税はわたし負担なので純収入は32ユーロ)を提示してきたとある南部の私立大学。日本語だけではなく、日本語の通訳・翻訳の授業も教えてほしいという興味深い話ではあったのですが、片道10時間以上かかる距離で、往復の旅費や宿泊費を考えると残るものが少なく、かつ、数か月も夫と別居してまでしたい仕事かどうかも考えて、お断りしました。

 幸い、夫の収入もあるので、無理までして働く必要がないおかげもあって、今は充電をしているところです。と言っても、通訳などの仕事がないときでも、家事、そして今はオリーブの収穫まであって、かなり慌しくしています。

 ペルージャ外国人大学で、「外国人へのイタリア語・イタリア文化教育」学士取得課程を卒業しただけでなく、シエナ外国人大学の大学院を卒業して、「外国人へのイタリア語教育専門家」の資格も得ましたので、いずれ日本の方向けのイタリア語の学習書やイタリア文学・イタリア文化の本を書いてみたいと思う気持ちがあります。一方で、イタリアで日本語を教えているし、日本でも高校で長い間国語を教えてきたのだから、イタリアの人に、もっと日本語や日本文学・文化を知ってもらうための学習書や本を書いてみたいという気持ちもあります。どちらの言語・文化も教える資格があり、またどちらについても教授法を学び、熟知している人は少ないと思うのです。

 というわけで、「いつか、こうした夢を実現させる」ために、まずはイタリア語学習メルマガ(バックナンバーはこちら)とこのブログの記事を、こつこつと書いているところです。どちらもかなり時間もエネルギーも要するために、今のところはまったく収入に結びついていませんが、毎日忙しく過ごしているのでした。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2010-11-21 23:58 | Altro | Trackback | Comments(14)

歯医者その3と脱税、差別

 本日を以って、ようやく4週間にわたるイタリアでの歯科通院が、ひとまず終了しました。週に1度、計4回の通院で、費用は合計140ユーロです。興味のある方は、まず、以下の記事をご覧ください。

・「歯医者でびっくり、日伊の違い」(リンクはこちら
・「イタリアの歯医者と保険その2」(リンクはこちら

 以前の記事でも書いたように、通院の原因となった虫歯は1本だったのですが、まず、その治療に2週間かかりました。

 先週の木曜日は、「今日で歯医者通いも終わり」と喜びながら、バスを乗り継いで歯医者にたどり着き、診療室に案内してくれた女性に、「ふつう歯石の除去にはどのくらいかかるんですか。」と尋ねました。なにせ前の週に、1本の虫歯の治療のために1時間口を開け続けなければいかなかったのが辛かったので、もし妙に時間がかかるのであれば、心の準備をするためです。

 「20分くらいですみますよ。」と聞いて、ひと安心。大きな時計が診療台のすぐ前にあるので、診療開始時に大きく口を開きながら、「あと20分の我慢。」としっかり自分に言い聞かせました。

 前回日本に帰ったときには、京都の妹を訪ねたり、夫と共に旅行したりで、歯医者には行きませんでした。というわけで、歯石除去も数年ぶりになります。さらに歯並びがひどく悪いので、女医さんが苦労しながら歯石を除去してくれるのですが、やはり時々痛みます。時計を眺めながら、「あと10分間経てば……」と治療の終わりを心待ちにしました。

 20分のはずが15分ほどで終わったので、すっかり喜んでいたら、「歯茎から血も出ていて、痛むでしょうから、歯石除去は2回に分けてしましょう。来週また来てください。」と言われてしまい、がっかりしました。まあ、あのまま歯石の除去が続いたらそれはそれで拷問が長引いたようで辛かったと思います。

 そして、今日。やはり時々痛みましたが、ようやく2度に分けての歯石除去が終わりました。歯石を取り除いたあとに、何か白い粉のようなものを噴射して、口の中を掃除していたのですが、その主成分は重曹(bicarbonato)だそうです。皿洗いや洗濯に重曹を使うと、きれいに仕上がるし、環境にも健康にも優しいということは知っていたのですが、口の中に入れられるくらいだから、やはり毒や害のないものなのだろうと改めて思いました。

 歯医者さんは、「今から重曹で歯を掃除しましょうね。」と言って作業にかかり、掃除が終わったあとで、「重曹で食器や衣類を洗えるのは知っていましたが、歯も洗えるんですか」と聞くと、「ああ、でも重曹だけではなくて、他にもいろいろ入っているんですよ。」と言っていました。

 さて、時が流れるのがひどく遅く感じられた歯石除去のあと、いよいよ代金を支払うときがやってきました。「領収書(ricevuta)はいりますか。」と聞かれましたが、ここで領収書つきとなしとで値段の差がないところが、少しは良心的かと思います。最初から領収書の有無で料金に差を設けて、患者に領収書なしの支払いを暗に強制し、収入と税金をごまかす医者も、少なくないようです。

 これについては、今日の昼、『Le Storie - Diario italiano』という番組でも、脱税がテーマになっていました。「別に人を殺したわけでも暴力をふるったわけでもないし」と脱税しながら平気でいる脱税者の映像を流したあとで、脱税者たち(evasori)にまったく罪の意識がないことに、司会者と知識人たちが憤慨し、「脱税者は詐欺師(truffatori)だ」と言っていましたが、まさにその通り。脱税の規模の大きさも、脱税者に対する処罰がフランスでは非常に厳しいのにイタリアでは甘いことも詳しく語っていて、興味深い内容でした。イタリア在住の方は、1週間以内であれば、RAIのホームページで、今日の放送分をご覧になれます。リンク先は以下のとおりです。

 Le Storie – Diario italiano, 2010-09-29
(録画された番組放送の前に、コマーシャルが30秒ほど入っています。)

 この放送の冒頭部では、昨晩イタリアのニュースで取り上げられていた、自国に働きに来るイタリア人をネズミとして描いたスイスの問題映像が流れています。スイスにせよイタリアにせよ、移民なしでは経済自体が成り立たないのに、移民を一括りに差別・侮蔑する傾向があり、自分たちが侮蔑されたことを通して、せめて、「移民や外国人に対する自分たちの態度が問題だった」と思うイタリアの政治家や市民が増えてくれればと思います。

 この件については、新聞やそのオンライン版にも取り上げられています。興味のある方は、たとえば次の記事をお読みください。

-la Repubblica MILANO.it
Campagna razzista in Canton Ticino. “I frontalieri italiani sono come ratti” (リンクはこちら

 大臣でもあり、与党で勢力もあるLega Nordの党首ボッシが、日頃から移民や南部の人を目の敵にしている上に、最近「ローマ市民は豚だ」(Sono porci questi romani)という爆弾発言をして、顰蹙と怒りを買っていたのですが、どうやらようやく謝罪をしたようです。ただし、その謝罪も、「冗談だったのだけれども、もし市民が気分を害していたら謝罪します。」ですから、あまり反省の色が見えません。(この件についてのオンライン記事へのリンクはこちら

 弱い立場にある人が幸せに暮らせて、初めて本当に幸せで平和な社会だとはいうのに、移民も身体の不自由な方も、同性愛の方や子供、老人も、イタリア社会では生きていく上で大きく問題を抱え、子供と老人を除いては、差別の対象になりがちかという気がします。まずは、だれもがお互いを大切に思い合い、相手の立場や気持ちを尊重することから始めなければいけないのですが、上に立つべき首相が「ジャーナリストは皆共産党員だ」(最もひどい侮蔑のつもり)とか「裁判官は精神的に病んでいる」とか言っているくらいですから、先が思いやられます。

 話がずいぶん逸れてしまいました。歯医者の話に戻ります

 領収書がほしいと言うと、なんと歯医者は、そこで初めて、診療カードを作らなければと言って、いわゆる問診表の質問をわたしに投げかけ始めました。「アレルギーがありますか、既往症はありますか……」

 法的に必要だからではなく、患者に適切な治療を選ぶために必要なのだから、治療前にするべきだろう、と思いながら、質問に答えました。

 虫歯の治療代80ユーロと歯石除去の60ユーロ。計140ユーロを、本日現金で一括払い。幸い円高で、ユーロで出て行くお金は同じなのですが、円に換算すると、一時期に比べて同じ金額に対する円での料金がかなり安いので、妙にありがたく思ったりします。

 これからは1年に1度、歯石の除去をして、ついでに虫歯のチェックもしてもらおう、毎日しっかり歯を磨いて虫歯がないようにしよう、というこの今の気持ちを、いつまでも忘れずにいたいものです。

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by milletti_naoko | 2010-09-30 23:40 | Sistemi & procedure | Trackback | Comments(7)

イタリア運転免許への書き換え

 今年の初めに、日本の運転免許をイタリアの免許に書き換えました。申請先によって、提出書類や手数料などが多少異なるとのことですが、ペルージャで申請したわたしは、ささいなことで手続きが滞って、どうなることかと心配しました。

 最初に参考にしたのは、在イタリア日本大使館、領事情報の「イタリア運転免許証への書き換え手続き」のページ(リンクはこちら)です。

 県陸運事務所(Motorizzazione Civile)に加えて、イタリア自動車クラブ(ACI、 Automobile Club d’Italia)や自動車学校などの手続き代行機関で行うことができるとあったため、電話やメール、訪問を通じて、いくつかの機関で、必要書類や費用を尋ねてみました。

 結局、ペルージャ市内の自動車学校を通じて申し込んだのですが、自動車学校に申請する際に必要だった必要だった書類および手数料は以下のとおりです。

1.日本運転免許証
2&3 公的証明を受けた「日本運転免許証の翻訳証明」
 (手続きの手順は
  2.日本運転免許証の翻訳証明 ⇒ 3.免許証の翻訳証明の公的証明)
4.証明写真3枚
5.滞在許可証*
6.市発行の身分証明書
7.市発行の出生地市町村証明書**(←一般には不要な場合が多いようです)
8.医師診断書
9.自動車学校に申請を頼む手数料

 1、5、6については、イタリア免許への書き換えをお考えの方は、すでにお持ちのことと思います。

 4.について、わたしが証明写真をよく頼む店は、ペルージャ外国人大学から、すぐ近くのエトルリア門(Arco Etrusco)(下の写真)をくぐって、すぐ右手にある店です。

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 「2.日本運転免許証の翻訳証明」(下の写真)は、ローマの日本大使館あるいはミラノの総領事館で申請します。大使館のサイトに詳しい(リンクはこちら)のですが、現在の手数料は33ユーロとのことです。

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 「3.免許証の翻訳証明の公的証明」は、県庁で行います。在イタリア大使館・領事館によって発行された書類を、イタリア国内で法的に有効なものとするには、県庁(prefettura)に公的証明(legalizzazione)をしてもらわなければいけません。

 わたしの場合は、ペルージャ県庁に行き、公的証明担当室で、大使館が発行した免許証の翻訳証明と14.62ユーロの収入印紙(marca da bollo)を提示しました。

 公的証明(legalizzazione)担当室には、外国外交官の署名一覧があります。担当官はその一覧を使って、翻訳証明にある副領事の署名を照合したあと、翻訳証明の裏面に、直接収入印紙を添付し、さらに公的証明を行う旨を記したスタンプなどを押し、署名をします。(下の写真)こうして申請から5分も経たないうちに、公的証明が終わり、すぐに公的証明済みの翻訳証明を受け取ることができました。

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 「8.医師診断書」については、手続きを頼んだ自動車学校が指定した日時に、学校内で指定医の目・耳などの検査を受け、医師が直接、診断書を学校側に提出しました。

 「9.自動車学校に申請を頼む手数料」は、わたしが頼んだ自動車学校、Autoscuola Cortonese(リンクはこちら)では106ユーロでした。費用としては、それに加えて、証明写真代(5ユーロ?)と、翻訳証明関係料金(翻訳証明30ユーロ、公的証明14.62ユーロ)、そして、出生地証明書申請手数料(0.26ユーロ)がかかったことになります。ローマに行く交通費や電話代は除き、合計で約156ユーロかかったことになります。

 この自動車学校に代行を依頼することにした理由は、以下のとおりです。

 ペルージャでは県陸運事務所が何度電話しても、電話に応じない上、イタリア自動車クラブ(ACI)の事務所は、遠くにあります。手数料の見当をつけるため、インターネットで検索すると、当時ローマのACIで135ユーロ、ジェノバのある自動車学校で130ユーロという値段が見つかりました。外国免許のイタリア免許への書き換えを代行する自動車学校は、客の注意を引くために、窓ガラスにでかでかと、「CONVERSIONE PATENTE ESTERA」(外国免許書き換え)と書いてあります。通勤中のバスの中からこの文字を見て、エルチェ(Elce)の自動車学校で尋ねると、「手数料は、学校内で指定医の診断を受けるなら、診断料45ユーロ込みで150ユーロで、もし自分で地域保健所(ASL)などで診断を受けて、診断書を提出するなら、105ユーロ」とのことでした。というわけで、なぜか同じペルージャ市内なのに、指定医師診断料込みの値段が40ユーロ近く安いAutoscuola Cortonese(コルトネーセ自動車学校)に依頼することにしたわけです。安いだけではなくてサービスもよく、メールや電話での質問に、常に迅速かつ丁寧に対応してくれました。

 昨年12月上旬に必要な書類をすべて提出し、ようやく発行された免許証(下の写真)を手にしたのは、その約2か月後の2月上旬でした。クリスマス休暇が間に入った上に、県陸運事務所側からの「出生地証明書類」に関する厳しい要求で手続きが滞ったため、発行が遅くなったのかもしれません。

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 この記事を書くにあたって、同じ頃に免許の書き換えをされたエミリア・ロマーニャ州の方のブログ記事(リンクはこちら)を拝見すると、直接県陸運事務所で手続きしても、自動車学校側が受け持ってくれた手続きの実費(申請費用・医師診断書)に計90.86ユーロかかっているようです。わずか15ユーロの手数料で、診断も提出も、そして、わたしの場合には非常に難航した県陸運事務所との交渉も、すべて代行してくれたので、とても助かりました。

 上の方の記事を見ても、各地で提出書類などが違うのがよく分かります。ペルージャにお住まいの方も、そうでない方も、いつどこで申請するかによって必要なものが変わってくることを考慮しながら、参考にしてください。この記事は、ジーナさんのご要望にお応えして、書いたものです。

下註

*「5.滞在許可証」に関しては、大使館サイトには提出書類として、「住民登録証あるいは滞在許可証」とあり、さらに、下記注に「イタリア国内で住所が移動している場合には、転居証明書を要求する事務所がある」と書かれています。滞在許可証と身分証明書については、学校に現物を持って行き、学校側が書類を確認したあとで、コピーを取り、原本を返してくれました。

**「7.市発行の出生地証明書」は、近くの市役所の出張所で発行してもらいました。料金は、0.26ユーロ。これが必要だったのは、上の写真でお分かりのように、イタリアの免許証には「出生した市町村」の記載があるのに、日本では、運転免許証やパスポートといった証明書類に、出生地が書かれていないためです。わたしの身分証明書は、プラスチック製で電子情報入りの新しいものなのですが、もし旧式の紙製の身分証明書を持っていれば、身分証明書自体に出生した市町村名が書かれているために、出生証明書は必要なかったそうです。

 滞在許可証を申請するときには、申請書に「出生地 KAWASAKI」と書いておけば、別に裏づけする公の書類がなくても、受け付けてくれていたわけですから(記事はこちら)、ペルージャ県陸運事務所だけが、ことさら「出生地」証明書類にこだわるのかという気もします。出生地証明の有無が原因で、免許の書き換えが滞ったという記述は、インターネット上でも見かけませんでしたし、大使館などの申請情報のページにも、出生地証明書類については、記載がありません。

 実は、この「日本の証明書類に出生地が書かれていない」ことが原因で、融通のきかないペルージャ県陸運事務所との果てしない戦いがあり、その挙句に、市発行の出生証明書で構わないということになりました。この件については、ペルージャで申請を検討される方については、再び問題が勃発する恐れもありますので、いずれ詳しくご説明したいと思います。

参考にしたウェブページ

在イタリア日本国大使館・領事情報 ← 詳しい情報が満載で助かります。
Prefettura di Perugia – LEGALIZZAZIONE DOCUMENTI
ブログ、『La vita a Reggio Emilia』 -「イタリア免許への切り替え」(2010-3-23)

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by milletti_naoko | 2010-09-24 13:54 | Sistemi & procedure | Trackback | Comments(4)

滞在許可証よもやま話2 

(記事、「滞在許可証よもやま話1」へのリンクはこちらです。)

 滞在許可証については、イタリアで申請しなければならなかった人であれば、だれでも何かしら苦い思い出があるのではないかと思います。今回は、過去の経験の中から、おもしろそうなこと、参考になりそうなことを、かいつまんでお話します。と言っても、最近は提出方法や書類もかなり変わりましたので、滞在許可証の申請自体の参考にはあまりならないと思います。

 わたしがイタリアでの語学留学で、最初に学んだのはマルケ州の私立語学学校です。日本で就学用のビザを領事館に申請したときから、留学の予定は1年間で、マルケ州で半年学び、その後、さらに半年ペルージャ外国人大学に通おうと決めていました。

 ですから、ビザの期限は1年間だったのですが、にも関わらず、滞在許可証を受け取ったら、有効期限が1年後ではなく、半年後だったので、びっくりしました。「ペルージャでの滞在分は、ペルージャに行ってから申請すればいい」と警官に言われたものの、実は、マルケの学校の通学を終える日と、外国人大学に通い始める日の間に、10日間ほどの空白があって、この期間はどうすればいいのだろうと、きまじめな日本人のわたしは、途方に暮れてしまったのです。

 マルケでの滞在を終える頃、家主が笑いながら、こう言いました。

「難しく考えすぎだよ。イタリアでは、法律に従おうとすればするほど、厄介な手続きが増えて、がんじがらめになって困るけれども、最初から従わなければ、まったく問題なく過ごせるのだから。」

 この言葉が冗談だったのか、それとも本気だったのかは、今でも謎です。「法律に従おうとすれば」については、「まじめに税金を納める人」と「脱税者」(留学生や移民に、契約書なしで宿を賃貸する家主もこの類です)に始まって、実際イタリアでは「正直者が馬鹿を見る」制度や法令をよく見かけます。高齢者を介護する移民を、家族が合法的に雇用するのがひどく難しいような法制度を整えておきながら、何年かに一度「違法事例の追認、合法化」(sanatoria)を行って、少々お金を積めば、闇で雇っていた移民の雇用を合法化できる期間を設けるというのも、そのいい例です。脱税者が、本来払うべき額の何分の一かにあたるわずかな罰金を、見つかる前に自分から払えば許されるというscudo fiscale(訳すと、「収税の盾[防御]」)も然り。現政府は、「おかげでたくさんの脱税者が税金を払い、国庫の収入が潤った」などと言っていますが、識者や野党が言うとおり、「この見過ごし法令がなければ、何倍もの金額が国庫に入ったはずであり、こうした法令は、『税金はごまかした方が得だ』という誤った考えを市民に植えつける」と、わたしは思います。

 それはさておき、家主は、自分の言葉を裏づけする例として、「君みたいに几帳面に滞在許可証を申請しよう、延長しようとすると苦労するけれども、オーストラリアから来て、ビザも滞在許可証もなしに、2年間問題なく暮らしている人も知っているよ。」と、言い加えました。

 日本の皆様は、くれぐれも非合法滞在などなされませんように。まず一市民として法を破るのが、道徳的に問題があるだけではなく、法律は、社会だけではなく、自分自身も守ってくれるものです。最近は、非合法滞在者が病院を訪れたら医師は告発しなければならないという法律が国レベルで定められたりもしました。盗まれ、襲われても、自分自身が法を犯していては、助けも求め難いでしょう。また、外国で日本人が信用を得ているのは、これまで日本の方がそういう不法なことをしていないおかげでもあります。イタリア政府は、最近非合法滞在者に対しては、厳しい路線を打ち出しています。即出国を迫られ、二度とイタリアには来られなくなるかもしれません。

 とにかく、物事をきまじめに考えすぎる日本人のわたしは、この10日の空白期間のためにも滞在許可証の申請が必要だ、と考えて、ウルビーノの警察署に、滞在許可証の延長を申請しに行きました。警察署には、友人が車で同行してくれました。

 さて、警官が、細かい身体的特徴を書き込む書類の作成に取りかかります。

 わたしの顔をつくづくと眺めながら、「naso rialzato」と言って、紙に書き込もうとするので、思わず、「隆起した鼻!?」と聞き返し、即座に友人が、「Naoko, che dici!」(なんてこと言うのよ。警官に向かって!)と介入しました。この警官は、髪の長い、若くのんびりした男性でした。

 そんなこんなで、滞在許可証の延長申請は無事終わりました。ただし、この件について、後からペルージャの警官に尋ねたところ、期限が切れたまま10日後にペルージャで申請しても、まったく問題がなかったそうです。

 その後、ペルージャで、滞在許可証を申請して、受け取ったことは何度もあるのですが、一度だけ、受け取った許可証に、とんでもない間違いがありました。

 申請書類を必死にそろえたり、まだ暗い早朝から、警察署の前に並んだりと、さんざん苦労して、申請をした滞在許可証ですから、受け取るときは、やはり安心感と喜びがあります。

 それが、そのときに受け取った新しい滞在許可証には、わたしの名前や写真はあったのですが、

「国籍  ブラジル人」

と印刷されていたのです。

 半ば信じられずに、警官に指摘すると、向こうもさすがに驚いたのですが、すぐに

「いや、だって君、ブラジル人みたいに見えるから。」

と、冗談を言って切り返したところは、イタリア人ならではでしょうか。

「許可証に添付されたわたしの写真を見れば、ブラジル人とは間違え難いし、同じ書面に、出身地はKAWASAKI、パスポートの発行者は日本政府と書かれているのに。」

と抗議すると、今度はまじめに、

「いや、申しわけないけど、うちで申請する外国人は何千人もいるから、間違いも……」

と謝りました。そして、わたしは「国籍を訂正すれば済む話ではないか」と思っていたのですが、新しい滞在許可証をもう一度作り直すので、顔写真を提出し直してくれと頼まれました。

 数少ない事例かとは思いますが、こういう間違いもあり得ます。

 というわけで、イタリアで滞在許可証を申請された皆さんは、ようやく受け取れた喜びを抑え、少し冷静になって、間違いがないかどうか、受領の際に、よくよく許可証を点検してください。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2010-09-19 00:23 | Sistemi & procedure | Trackback | Comments(0)

イタリアの歯医者と保険その2

 まずは以前の記事、「歯医者でびっくり、日伊の違い」(リンクはこちら)の訂正、補足です。

 千穂さんのコメントを受けて、インターネットの記事を読んだり、夫や知人に話を聞いたりして調べていたのですが、その結果、「ペルージャにも、普通の虫歯に保険の利く私立歯科医院が存在する」ことが分かりました。

 ただし、この場合の保険は、留学保険や海外旅行傷害・疾病保険の保険ではなく、イタリアの国民健康保険のことです。留学保険については、契約した保険会社にもよると思いますが、わたしがかつて契約していた保険会社では、歯科治療・通院は保険の対象外でした。

 長くイタリアに在住、あるいはイタリア人の伴侶がいて、イタリアの国民保険、つまり、国民保健サービス機構(SSN、Servizio Sanitario Nazionale)に加入されている方は、十分ご存じだと思うのですが、SSN加入者であれば、原則的に、地域保健所(ASL、Azienda Sanitaria Locale)の専門科の受診や治療は、無料あるいは小額の事故負担金(ticket)を払うだけです。また、各地域に保健所と提携を結んだ専門科の私立病院があり、そこでは診療・治療代が割安になります。

 SSNに加入すると、まずは自分のかかりつけの一般医(medico di base)を選び、専門科にすぐ行くのではなく、まずはこの医者に診療を受けて、どの専門科に行けばいいかを指示してもらいます。保険が利くようであれば、この一般医から、ASLの診療(投薬・治療・入院)許可証(impegnativa)を受け取って、この許可証とSSNのカードを中央統一予約センター(CUP、Centro Unico Prenotazione)に提出し、診療の予約を入れてもらいます。このCUPは、ペルージャではASL内にもある上、薬局の窓口でCUPの出張所となっているところもあります。風邪など一般医の診療だけで済む場合には、診療は無料で、これも医師の処方箋と発行してもらった投薬許可証(impegnativa)を薬局に持っていけば、病気や薬にもよりますが、基本的に割安で薬を購入できます。

 よくよく話を聞き、調べてみると、歯科治療やその料金の扱いも、ASLでは他の専門科と同じ、つまりSSN加入者であれば、ASL内の歯科医に、どんな虫歯も無料あるいは格安料金で治してもらうことができるし、ASLと保険契約を結んだ私立病院では、お得な料金で歯科治療が受けられるということです。

 実は、ペルージャでも、ASL(地域保健所)内に歯科医がいて、以前、義弟が無料で歯科治療を受けていたそうです。ただし、かぶせ物が何度も取れてしまうような腕の悪い医者であったため、夫の家族はその後、二度とASLの歯科治療は受けなくなってしまったということです。

 また、夫自身も何年も前に、ASLと提携しているペルージャの私立歯科医院で割安の治療を受けたことがあるそうです。が、今となっては覚えていない理由で、以後は私立歯科医院を利用しているようです。

 前回、そして今日わたしが歯科治療を受けた私立歯科医院の場合は、ASLと保険契約を結んでいないために、ごく一部の治療を除いては、保険が利かないということなのでしょう。

 ちなみに、この「イタリア国民健康保険と歯科治療」については、medicina-benessere.comの記事(リンクはこちら)に詳しく書かれています。

 安く歯科治療が受けられるにも関わらず、「イタリア人の8パーセントだけが、公の歯科治療サービスを利用し、あとの92パーセントは、私立病院を選ぶ」理由を、記事では、私立病院の方がすぐに予約を入れることができるから、としています。

 実際、地域にもよるでしょうが、専門科によっては、予約がいっぱいで、2か月先でないと診療が受けられないということがまれではなく、そのために、すぐに予約が取れる私立病院に駆け込む場合もあります。

 さて、訂正・補足が長くなりましたが、今日は、イタリアで2度目の歯科治療に行って参りました。

 なんと前回は、まだ虫歯をすべて削り終わっていないことが、今日の午後になって分かりました。前回歯に薬を詰め込んだのは、患部が治療中痛まないように麻痺させるためだそうです。

 虫歯はかなり深かったようで、麻酔注射を打たれ、治療が始まりました。

 事の真偽は今から調べなければいけないのですが、夫がどこからか「水銀を含む合金の詰め物をすると、体内に少しずつ蓄積されて、健康に害を及ぼす」と聞いてきて、わたしにも、合金ではなく白い詰め物を頼むように、強く言っていたので、今回は白い詰め物をお願いしました。

 実は先週の治療の後に、夫は、「歯科医が自分に聞きもせずに、希望に反して、水銀入りの合金の詰め物をして。」と言って、ひどく立腹していたのです。

 どういう詰め物にするかは、わたし自身も、日本の歯科医からも治療前に選択を迫られたことがなく、歯医者によって、白かったり合金だったりしたので、わたしは、歯科医が最適と思うものを選んだろうくらいに軽く考えていました。

 この歯科医に言わせると、「保健省が認めているくらいだから、健康に支障はないはずです。どちらでも値段は変わりませんが、白い歯は美容上いいけれども耐久性がなく、合金の方が2倍長持ちするから、合金を使ったんですよ。」ということです。

 恥ずかしながら、わたしは歯並びが悪いだけではなく、かつて治した虫歯も多いのです。今回の虫歯は、すでに治療した2本の虫歯に挟まれていて、しかもこの日本での治療が合金でされていたため、妙に責任感の強い、あるいは美的感覚にうるさい歯医者さんは、「銀の詰め物をした2本の歯の間に、一本白い詰め物の歯が入ること」が、美的に(?)に許せなかったようで、わたしが何も知らずに口を開けている間に、今回の虫歯を削り取ったあと、この両側の2本の合金の詰め物もすべて取り除いて、この三つの穴に、すべて白い詰め物を詰めてくれたのです。

 ずいぶん長い間いつまでも口を開けていなければならず、しかも何だか日本でよりもその口の開け方がひどく大きくて、つらくて仕方がありませんでした。でも、イタリアでは、治療時間がこうも長いものなのかと思っていました。幸い歯そのものは、麻酔注射以後は痛みませんでした。

 初めに聞いてくれていたら、他の2本の合金は放ってくれておいてよかったのに。善意のお医者さんを恨んでいいのか、白い詰め物にこだわった夫を恨んでいいのかよく分からないまま、記事を書いています。

 午後4時10分頃から始まり、治療が終わって病院を出たのが、午後5時10分ですから、実に長い間治療が続いたことになります。あ、でも、こんなに長い治療はあくまで例外だと思います。最後の10分くらいは、夫と歯科医が「歯の詰め物論議」を尽くしていましたし……(治療後の話です)

 前回、夫の虫歯1本の治療は80ユーロ。わたしの今回の治療も、本来の虫歯は1本だからか、とにかく2回にわたった虫歯の治療が、80ユーロですみました。歯石の除去(la pulizia del tartaro)が必要だと聞いたので、さっそく来週木曜日に予約をしました。こちらは60ユーロだそうです。「代金は来週でいいから」ということで、まだわたしは一銭も払っていません。本当は、「夫の代金も一緒に来週払ったのでいい」と言われたのですが、各自自分の治療費を払いますということで、夫は本日支払いを済ませました。

 ちなみに、同じ歯医者で夫が抜歯をしたときには、100ユーロかかったということです。

 虫歯1本の治療が、夫の父や弟がかかるエルチェ(Elce)の歯科医院では100ユーロ、以前に夫が通っていたウンベルティデ(Umbertide)の歯科医では60ユーロと、値段にかなりばらつきがあります。

 というわけで、わたしの歯医者の冒険はまだまだ続くのでありました。

 最後になりますが、SSNには、学生さんでも自営業の方でも、residenzaさえあれば、それほど高い金額を払わずに加入することができます。長期の滞在をされる場合は、保険料も日本で入る留学保険に比べて格段に安く、滞在先の火災保険や盗難などにこそ対応していませんが、病気にかかったときには、心強いと思いますよ。ちょっとした風邪や怪我のとき、気軽にかかりつけの一般医に診てもらって、薬も安く手に入れることができます。特に南部には、公立病院で問題が起こることが多くはあるのですが……、いろいろ情報収集をしたて、検討してみてください。

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by milletti_naoko | 2010-09-18 00:31 | Sistemi & procedure | Trackback | Comments(0)

歯医者でびっくり、日伊の違い

 先週、初めてイタリアの歯医者で治療を受けました。ちょうど夫も虫歯の治療で通院しているところだったので、同じ時間帯に予約を入れて、一緒に行きました。

 自分の国ではごく当たり前のことが、他の国ではそうではないということは、これまでにもいろいろ経験しています。たとえば、市内バスにしても、日本ではバスを降りるときに料金を払いますが、イタリアでは、乗車前あるいは乗車後すぐに切符を買う必要があるなど。

 それでも、初めてイタリアの歯科医院を訪れて、自分でも気づかないうちに、日本の歯医者を基準にして、「歯医者は世界中どこもこんなものだろう」と、思い込んでしまっていたことに、改めて気がつきました。

 わたしが一番驚いたのは、一つの治療室で治療を受けるのは、患者一人だけだということです。

 わたしが通ったことのある日本の歯科医では、治療室は横に長い大部屋でした。診療台が4、5台設置されていて、診療待ち、および診療・治療中の患者が、たいてい2~4人は同じ治療室にいたように覚えています。

 それが、イタリア人である夫や友人に言わせると、「複数の患者を同じ治療室で診る歯科医は見たことがない」とのことです。「同じ部屋に何人も患者がいては、プライバシーがないじゃないか。」と言われて、イタリアの人が日本の歯医者に行ったら、嫌な思いをするかもしれないと思いました。

 わたしたちが行った歯科医院では、歯科医が二人いるため、治療室が二つあります。どちらの診療室も畳6~8畳くらいの広さで、ゆったりとして居心地のいい診療台が、部屋の中央に1台だけ据えてあります。部屋ごとに、診療・治療に必要な道具がすべて備え付けられているようで、室内の壁は、棚で埋め尽くされています。

 治療室に通され、診療台に座って待っている間、おしゃべりのやまないラジオ番組が流れていたため、「治療中に歯科医がラジオに気を取られたらどうしよう」と心配したのですが、診療・治療中は、ラジオから和やかな音楽に切り替わりました。

 8年間半近くもイタリアに住んでいながら、これまで歯科医に行ったことがなかったのは、多少のことならば我慢をして、帰国したときに、日本で治療を受けていたからです。まだ語学留学をしていた頃、クラスメートにスイスで歯科医をしている夫婦がいて、「歯科治療は、日本よりもイタリアの方がいい」と聞いたことがあり、わたしは歯並びが悪い上に治療を受けた歯も数々あるので、「もし治療法が気に入らない」と、すでに治してある歯にまで手を出されたらどうしよう、などという変な心配までしていました。

 日本で治療したのは、その方が安く上がるからでもあります。イタリアの私立歯科医院では、虫歯治療に保険が利きません。日本に帰国している間だけ、住民票を入れて、国民健康保険にも加入するのですが、わたしのイタリアでの給料は、日本の基準だと薄給になるために、保険料はごくわずかになります。

 さらに、夫の歯科医院遍歴や以前通っていた歯医者のことを考えて、「よっぽどの必要がなければ、イタリアでは歯医者に行きたくない」という気持ちになっていたからです。

 イタリアにも、そして、ペルージャにも、腕のいい歯医者は何人もいるはずです。ただ、うちの夫は、「治療中に痛いのが嫌だ」と、歯医者をたびたび変えて、最終的には、かなり長い間、ペルージャから車で40分ほどかかるウンベルティデという町の歯科医院まで、はるばる出かけていたのです。「治療中、痛みを感じない」というのが、この歯医者が気に入った理由のようですが、それにしても、入れたばかりの詰め物、かぶせ物が、治療の数日後に取れてしまうということが、何度も何度も、この数年の間に起こりました。こうしてすぐに取れてしまった詰め物などの治療は、もちろん無料です。とは言え、歯科医の不手際で、遠くまで何度も何度も通院しなければ行けない夫を見て、わたしも義父母も、長い間、歯医者を変えるように勧めていました。

 途中で、別の医院に行ったこともあったのですが、「歯は見事に治療してくれるけれども、口の中が傷だらけになるのにお構いなしだ」ということで、夫の気に入らず、再び例の遠い町の歯医者に通うことになりました。

 こういう夫の歯医者通院の状況をよく知っていたために、「イタリアでは歯医者に行きたくない」という気持ちがますます募っていきました。

 それが、つい最近になって、ようやく夫が、腕がよく、かつ治療中に痛みすぎることもない医師を見つけて、この歯科医に通い出したのです。ペルージャでは、虫歯一つあたりの治療代が、虫歯の程度にもよりますが、通例100ユーロ前後だそうです。この歯医者は少し高いけれど、優秀だということで、夫は、この新しい歯医者に乗り換えました。

 最初に夫がこの新しい歯科医の診療を受けた際には、以前の医者が治療した歯の数々を見て、ひどく顔をしかめていたそうですが、別に、その歯を治療し直すことを申し出たわけではありません。

 というわけで、夫の話を聞きながら、「この歯医者なら、歯をきちんと治療してくれる上に、治療中にあまり痛みを感じさせず、日本で治療済みの歯を治療し直すこともないだろう」と、歯科医に対する信頼が生まれてきたわけです。

 さらに、どうしても歯医者に行かなければいけない緊急事態となったために、今回初めてイタリアの歯科医に通うことを決心しました。

 さて、愛想のいい歯科医が診療を始めます。わたしの名前を聞き、「いい名前ですね」とお世辞を言ったあとで、「歯並びがとてもきれいですね」と一言。わたしの歯並びは非常にひどいので、これは皮肉ですが、にっこり笑って言われると、別に気になりませんでした。

 奥歯に開いていた穴は、虫歯であったようで、器具で歯に穴を開けていきます。

 ここで、もう一つ、イタリアの歯科医が、これまでわたしが知っていた日本の歯科医と違うのは、簡単な虫歯1本の治療が1日で終わらないことです。

 日本の歯科医であれば、他の患者を治療するのを待つ間に、患部に投薬するので、1日で治療できるのに、イタリアの場合は、1度には一人の患者しか診察しないためかもしれません。

 歯に開いた穴の周囲にある虫歯は削り取ったものの、今回は、穴に薬を詰め込んで、1週間後にもう一度通院し、このときに、歯に詰め物をするということでした。

 イタリアでは1本の虫歯の治療が1日では済まず、まずは歯を削ったあと、薬を詰めて1週間ほど次の治療を待たなければいけない、ということは、夫の話を聞いて、わたしも知っていました。

 さて、こうして治療を終えて、次回の予約をし、歯科医と受付の女性に別れを告げたわけですが、ここで、また驚いたことが一つあります。

 日本の歯科医だと、来院後真っ先に、健康保険証あるいは歯科医院のカードを受付に提出する必要があったかと思います。特に、初めての診察の場合には、簡単な問診表があって、氏名などの個人情報と共に、薬の副作用があったかとか、何かの病気で通院中ではないかなどという質問に、答えるようになっていました。

 健康保険証がいらないのは、イタリアでは、私立病院での歯科治療の場合、ごく一部の治療を除いては、保険が利かないためかと思います。

 それにしても、今回は、一切の身分証明書類の提出も、名前を含む個人情報の記入も、必要なかったのです。もちろん問診表などありませんでした。すでに治療を受けて支払いをしたことのある夫と一緒に行った上、まだ治療が済んでいないので、翌週に戻るだろうと確信しているのでしょうが、とにかく驚いてしまいました。夫は、自分がこの歯科医院で初めて治療を受けたときには、何か書かされたと言っています。

 さらに、イタリアの病院には、初診料というものがなく、歯科医の治療費も、一つの虫歯の治療がすべて終わってから一度に払うことになります。というわけで、今回の治療の時点では、お金を払う必要が一切ありませんでした。

 余談ですが、残念ながらイタリアでは、私立病院を営む医師で、脱税をする人も多いのです。患者に領収書がほしいかどうか聞き、領収書の発行が必要な場合は、料金が数十ユーロ高くなる、という医者の話も、友人たちからよく聞きます。わたしも私立病院で、「領収書は必要ですか」と聞かれたことがあります。

 こうして私立病院を営む医師には、公立病院にも勤務する人が多く、稼ぎは十分にあるはずなのに、なおかつ脱税をしようという精神は、理解に苦しみます。夫やわたしのように公の機関に勤め税金はすべて徴収される者への課税が、こうして重くなっていくわけです。わたしの場合は、現政府が教育費や研究費を大幅に削減したために、ただでさえ低い給料が、教える授業時間や条件が同じなのに、さらに4分の1減ってしまうという憂き目にも遭っています。

 話が少しそれましたが、今回は、イタリアでの初の歯科治療について、お話しました。治療までは、歯の痛みよりも、歯医者へ行くことへの恐れの方が大きくて、診療台でも歯科医を待つ間、ハラハラどきどきしていたのですが、幸い杞憂に済みました。まだ虫歯が浅いので、歯を削っても痛みは感じませんでした。

 皆さん、歯はよく磨いて、虫歯を予防しましょう。

 最後に、歯医者で役立つイタリア語をまとめておきます。

dentista 歯医者、歯科医    dente 歯 (複数形はdenti
⇒ 職業を表す接尾辞は、メルマガ第33号を参照(リンクはこちら
carieあるいはcarie dentaria 虫歯  
otturazione (歯の)詰め物   medicazione 投薬


 ⇒「イタリアの歯医者と保険その2」(リンクはこちら)につづく
  *今回の記事の情報の訂正・補足もありますので、ぜひお読みください。


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by milletti_naoko | 2010-09-13 12:03 | Sistemi & procedure | Trackback | Comments(4)

滞在許可証よもやま話1

 氏名、国籍など、証明書に書かれる事項というのは、世界共通のように思えるのですが、実はそうではありません。

 運転免許証から身分証明書、滞在許可証まで、イタリアでは証明書のたぐいにつきものなのに、日本ではあまり考慮されない項目があります。

 それは、「出生地」(luogo di nascita)です。

 わたしの場合、出生地であり、出生届が出された市は、神奈川県川崎市なのですが、生まれた病院があっただけの話なので、この項目が証明書にあること自体にあまり意味を感じません。当時、両親は横浜に住み、父が東京の会社に勤めていたため、わたしはその通勤途上の沿線にある病院で生まれたのです。

 それはさておき、そういうわけで、わたしのイタリアの各証明書類には、出生地の項に、「KAWASAKI」と書かれています。

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写真は、ペルージャ県警察本部とミニメトロ(記事はこちら)の終着駅


 そして、県警察本部(questura)に、滞在許可証を申請しに行くと、たいてい繰り返されるのが次の場面です。

 いかめしい顔つきをした警官が、申請書を見て、急にうれしそうな顔をして、両手を握りしめたかと思うと、胸の高さまで掲げて、何度かこぶしを前に回す動作をして、バイクを走らせる真似を始めるのです。

 “KAWASAKI. La moto!”(訳すと「カワサキ。オートバイ!」)

 イタリアでは、オートバイやF1といったスポーツ、レースへの関心が、日本よりもはるかに高く、日曜日午後2時から、国営放送でオートバイ世界選手権を中継したりしています。警官になる人は、バイクへの興味も人一倍高いのでしょう。

 日本人であれば、「川崎」と聞いて、真っ先にバイクを思い浮かべることもないと思います。わたしにしても、川崎と聞いてすぐに頭に浮かぶのは、工業地帯と川崎ぜんそくです。出生地でありながら、これしか思い浮かばないのは市民の方に申し分けないのですが、地理の授業で唯一習ったのがこういうことだった気がします。

 日本と言えば、思い浮かぶ都市が、「東京(町の名前だと思い込んでいる人が多い)、大阪」、よくできた場合でも、「京都、札幌」どまりになりがちなイタリア人が多いのです。YOKOHAMAも、タイヤ・メーカーの名前としては知っていても、都市の名前として知っている人はあまりいません。KAWASAKIと見て、すぐにバイクを思い浮かべるのも、彼らにとっては、ごく当たり前のことなのでしょう。

 そこで、毎回、「川崎は都市の名前であって、バイクとは関係ないんですけれども…」と説明することになります。

 一方、この出生地は、日本の身分証明書を見ると、運転免許証にもパスポートにもありません。実はこんなささいな違いのために、今年の初めに、日本の免許証をイタリアの免許証に書き換えるときに、手続きが滞って、大騒ぎをすることになってしまいました。

 ちなみに、イタリアの従来の紙製の身分証明書には、姓名、出生地と並んで、目の色や髪の色を書くところもあります。日本と違って、髪や瞳の色がさまざまで、これが人を特定する決め手になったからでしょう。ただし、近年できたプラスチック製の証明書には、この項目はありません。特に女性は、老若を問わず髪を染める人が多いし、目の色もコンタクトで見た目を変えられるからでしょうか。

 イタリアの身分証明書(carta d’identità)に、今も昔も相変わらず記載事項として存在するのが、身長です。イタリアでは、身分証明書の申請に限らず、身長を聞かれること時々あって、そのたびに153.5と答えていたのですが、そのたびに、「あ、153ね」と小数点以下を切り下げられるので、最近では、最初から自分で切り上げて「154」と答えています。ただでさえ背が低いのに、貴重な0.5cmを削除されるのに、こうして抵抗するわけです。

 日本では、身長・体重測定で、必ず小数点第一位までは記入すると思うので、やはりこういうところでも、イタリアは大ざっぱだという気がします。「0.5にこだわるところが日本人だ」と言われることもあって、確かにこの微妙な違いが何かに影響するかというと、そういうわけでもないのですが……

 大らかというか大ざっぱなのは、小銭の扱いも同じです。わたしはこれまで日本で、最後の1円まで正確である店や銀行に慣れていたので、イタリアの商店や銀行で、「ああ、2セントはいらないよ。切りがいいから11ユーロだけ払えばいい」と言われたり、逆に、小銭がないからといって、1セントや2セント不足する金額のお釣りや現金(銀行の場合)を渡されたりすると、今も当惑します。

 「大勢の客がレジに並んでいるので、いちいち小銭の勘定をするよりも、1の位は無視して手早く済ませよう」、「小銭がない」というのが、その理由らしいのですが、やはり、そういう細かい部分から、国や国民の正確さの方向が決まってくるような気がしてなりません。

 大体、あとでレジをしめるときに、勘定が合わないのではないだろうか。けれども、売り上げをごまかし、税金を少なく払おうとして、レシートをよこさなかったり、支払額よりかなり低い金額の領収書を平気で渡したりする店主もいるのです。一度、二人で200ユーロほど買い物をして、帰ってからレシートに20ユーロと書いてあって、あきれたこともあります。

 最後の1セントまできちんと払おうとする店員や銀行員も大勢いますので、念のため、ここに書いておきます。

 話がだいぶずれてしまいましたが、滞在許可証については、申請や受領に苦労することも多い一方、少しおもしろい話や、とんでもない、笑うに笑えない話も時々あります。今回は、その第一話をお届けしました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2010-09-06 16:49 | Sistemi & procedure | Trackback | Comments(2)

あるイタリア人学生の質問

 9月1日水曜日は、わたしの担当する「日本語と日本文化」の試験日だったので、朝早くバスを乗り継いで、試験会場に赴きました。

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 会場で、いつもお世話になっている語学助手の先生にごあいさつ。

 もともと今回は受験登録している学生がいない上に、まだ帰省している学生も多いため、「おそらくは誰も来ないだろう。」と二人とも思いはしたのですが、念のため、30分間だけ、来るかもしれない学生を待つことにしました。

 イタリアの大学では、各教科について、担当教員が、年に数回の試験日を設けています。ですから、学生は、自分が都合のいいとき、自分に受ける準備ができたときを選んで、試験を受けることができます。

 わたしが教える日本語の場合には、授業が終わってすぐの方が、筆記試験にせよ、口頭試験にせよ、頭によく残り、練習もできているために、大半の学生が、授業が終わって最初の試験(今年の場合は、6月1日)に挑戦します。ほとんどの学生が合格するのですが、受からなくても、あと4回、他の試験日があるので、その日までに勉強をしっかりすればいいわけです。

 ペルージャ外国人大学の学士取得課程(Corso di laurea)は、少なくともわたしが教える学部については、ほとんどがイタリア人学生で、外国人学生も数人います。

 イタリア人学生には南部を中心に、遠くからペルージャに来て、下宿をしている学生がおり、そういう学生は、夏休み中はまずは自宅の父母のもとに帰省。外国人学生も、特に近くのヨーロッパ圏から来ている学生については長期休暇にはよく帰省します。ペルージャやウンブリア近辺の学生についても、夏休みは旅行をしたり、バイトをしたり……

 というわけですから、試験がまったくない8月が終わったばかりの9月の初日には、来る学生が少なかろうと、予想はしていました。

 受験登録もせず来る学生や、試験時間に遅れて来る学生がいても、それは、受験の対象外、と考えるのは、日本の常識を適用しての話です。

 イタリアのことだから、「ひょっとしてオンラインの受験登録システムに不備があって、受験登録できなかった学生がいるかもしれない」、「バスや電車が遅れて、少し遅れてくる学生がいるかもしれない」と、柔軟に対応をする必要があります。

 甘いと言えば、甘いし、実際の規則としては、「試験開始時刻に、試験官の点呼に答えない学生は、受験の資格がない」はずであり、かつ、「試験4日前の締め切りまでに、受験登録をしていなければ、受験資格がない」はずなのですが、

にも関わらず、大学側に、

「誰も受験登録者がいない場合には、試験会場に行かなくてもいいですか。」

と尋ねて、

「いいえ、誰か学生がいるかもしれないので、必ず会場に行ってください。」

と言われたことがあります。

 ということは、裏を返すと、受験登録をしていなくても、試験を受けに来た学生に受験資格を与えなさいということかと思うのです。

 ただし、「何度も試みたのに、オンライン登録できませんでした」と言う学生はともかく、「……先生は、登録をしなくても受けさせてくれたのに」とか、「うっかりしていて受験登録の締め切りが過ぎてしまいました。」という学生には、みっちり言い聞かせて、規則をしっかり守るように言い聞かせます。

 こうやって、遅れや不備を大目に見ていることが、結局、今後のイタリア社会で、さまざまなサービスの遅延や不足につながるのではないかというを危惧を抱きつつも、とにかく、9月1日は、30分だけ、誰か来ないかと待ってみました。

 待っている間、語学助手の先生とおしゃべり。前回の7月の試験では、筆記試験中に、ひそひそ声ではあるけれども、長い間雑談をしてしまい、気が引けたのですが、今回は誰も学生がいないので、気兼ねなくおしゃべりをします。

 ペルージャで日本料理の調味料はどこで買うかとか、ズッキーニの花を衣で揚げるには、衣を作るのに、水道水の代わりに炭酸水かビールを使うと、泡のおかげで、ふんわりとかつカラッと仕上がって、とてもおいしいとか、いろいろ教えていただいて、とてもいい情報交換ができました。

 授業でお世話になっているので、ふだんから話す機会は多いのですが、授業や試験のあるときは、どうしても学生や授業、仕事の話で持ち切りになってしまいます。

 それが、こんな機会のおかげで、たくさんとりとめもないおしゃべりを日本語ですることができて、お互いにイタリアで暮らしていて思うことや、生活上の工夫などを言い合うことができて、何だかとてもうれしかったです。

 イチジクが好きだと言うので、ぜひもう一人の助手の先生と一緒に、イチジクの季節の間に我が家に来てください、とご招待。

 30分のはずが話が弾んで、結局は2時間以上、受験会場の教室でおしゃべりを続けてから、あいさつをして別れました。そう、誰一人学生が、受験に訪れなかったのです。

 帰宅途中のバスに乗った途端、向こうから大声であいさつして、近づいてくる若者がいます。

 誰かなと思ったら、昨年、一昨年と教えた男子学生でした。

 「先生、ぼく、もうすぐ日本に留学するんですけど、何を持って行けばいいんでしょうか。」

と、あいさつのあと、勢い込んで学生が尋ねます。ちなみに、学生との会話はイタリア語です。

  日本にお土産に持って行くものや勉強に必要なものについて、聞きたいのかな、と思ったら、

 「オリーブ・オイル、持って行くべきでしょうか。」

 確かに日本は食料品が高い上、オリーブ・オイルは何倍も値が張るけれども、

 「でも、日本で毎日イタリア料理を作って食べるつもりですか。」
 
 「日本は確かに食料品は高いけれど、外食すると、イタリアよりもかえって安くつく場合が多いから……」

 と言うと、

 「そうですよね。毎日自炊をするわけでもないし……」

 わたしはそのとき、窓の外を見やって、自分が乗り換えるべきバス停が近いことに気づきました。

 「あ、わたし、ここで降りなきゃ。」

 学生がすぐにブザーを押してくれて、あいさつを交わしたあと、そのバス停で降りることができました。

 それにしても、オリーブオイルとは!

 確かに、イタリア人は、特に年のいった人ほど、イタリア料理へのこだわりが多い人が増えるし、イタリア南部出身で、ペルージャに住む学生や社会人には、故郷に帰るたびに、自宅から、自家製のオリーブ・オイル、瓶詰めのトマト、母の手作りのお菓子や保存食の数々を大量に運び込んでくる人も多いのですが……

 まだ二十歳を超えたばかりの若者が、日本に持って行くべきものとして真っ先に、オリーブ・オイルを思い浮かべるとは、思いもしなかったので、びっくりしました。

 
 びっくりと言えば、その昔。日本文学の授業中に、『古今和歌集』を教えていたときの話です。秋の歌を教える前に、導入として、学生たちにこう尋ねました。

「皆さんは、何をきっかけに秋を感じますか。」

 わたしとしては、「赤とんぼはたぶん日本特有なので出ないだろう」とは思ったものの、紅葉など、何か季節の移り変わりを告げる自然の風物が、学生の口から出てくると思っていたのです。

 すると、学生たちの答えは、口々に、

 「TRISTEZZA(悲しさ)」

と答えます。

 「夏が終わってしまうのが悲しくて、その悲しさで秋の訪れに気がつく」

ということでした。

 照りつける太陽を愛し、夏を謳歌する国民だからでもあるでしょう。もちろん夏休みが終わるのが悲しく寂しいのは、日本でも同じだと思いますが、日本の方で、「秋の訪れを何を通して感じるか」と聞かれて、「悲しさ」と口に出る方は、こんなに多くないと思うのです。

 もちろん、秋と悲しみを歌った和歌は昔から数多くありますが、秋の訪れを「悲しさ」で感じたわけではありません。

 ちなみに、紅葉はイタリアにもあり、秋の風物ですが、虫の声は、イタリアでは夏の風物です。

 夏に黄金色に実った麦畑の間や茂った青い草の間から、にぎやかな虫の声が聞こえるので、わたしは、はたと、なぜ日本では虫が秋に鳴くのだろうと考えました。

 仮説

 日本では、夏には田んぼに水が張られていて、いるのはむしろたくさんの蛙。たとえコオロギなどの虫がたくさんいて鳴いても、蛙の大合唱にかき消されて聞こえないのではないか。愛媛県の田園地方で暮らしていた頃、夏は毎晩蛙の大合唱が聞こえていました。

 イタリアで麦が実るのは夏だけれど、日本で稲が実るのは秋だからというのも、あるかもしれない。

 と、なんとなく頭を絞って考えたのですが、夫に言わせると、わたしの思考回路は「文学的、詩的方向」に偏っていて、科学性に欠けるそうなので、もし、どなたか真相をご存じの方がいたら、どうか教えてください。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2010-09-04 00:06 | Insegnare Giapponese | Trackback | Comments(6)

食の安全と酪農の危機

 いつも口にしている牛乳やチーズなどの乳製品は、本当に安全で、品質のしっかりしたものなのだろうか。6月9日木曜日放映分の『ANNOZERO』を見ていて、ひどく不安になりました。夫も、「何を信頼して、食べていいのか分からない」と一言。
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 ミケーレ・サントーロ(上の写真)が司会を務めるRAI2の『ANNOZERO』というこの番組と、やはり国営放送のRAI3の番組『Report』は、よくベルルスコーニ首相から敵扱いされています。これは、これらの番組が、他のニュース番組や新聞が取り上げない汚職問題や環境汚染、いわゆる裏口入学などのさまざまな社会問題を取り上げる中で、首相本人、そして、自分たち政治家や与党が、知られたくないような事実を扱い、イタリア国民の前に明らかにしていくからです。

 かつてすでに、ベルルスコーニはサントーロを含む「自分に都合の悪い」ジャーナリストたちをテレビ界から追放したことがあり、その中には、故人となった、名ジャーナリスト、エンゾ・ビアージも含まれます。昨夜の放送は、こちらのページで視聴できます。今回のブログ記事の写真は、すべて、このページで見られる昨夜放映分の映像を、撮影したものです。

 2時間20分余りの放映中、最初の15分間ほどは、サントーロの首相への長い提言、反論となっています。これは、この日、ベルルスコーニが「古臭い憲法で国を治めるのは地獄だ」と爆弾発言をした上に、このところ様々な手を使って、当番組を放映停止にしようと動いているからです。
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 上のビデオ映像の14分30秒目あたりから、ようやく番組が本題に入ります。
 
 イタリア北部、ポー川流域、「Padania」と呼ばれる地方の酪農家たちが、大変な苦境に置かれている様子が次々と明らかにされていきます。

 牛乳(latte)を生産するのに、酪農家がかける経費は、1キロ、1リットルあたり36セント。にも関わらず、市場をしきる数少ないヨーロッパの多国籍企業が自分たちに都合のいい値段を決め、1リットルわずか28セントでしか買い取らないのです。40セント受け取れなければ生活も経営も成り立たないということですから、これだけでも、赤字が重なるのは必然です。

 この1リットルの牛乳が、「スーパーでは1.60から1.80ユーロで売られ、ときには、2ユーロすることもあるのに、生産者に28セントしか払わないのは許せない」と、スピーカーを通して、デモに参加する同志に呼びかける姿も、放映されています。ペルージャでは、1リットルの牛乳は1ユーロほどでも買えるのですが、それにしても、店頭価格と酪農家から買い取る値段が違いすぎます。苦労をして牛乳を生産している酪農家に利益がまったく還元されず、他者が利益を享受しているわけです。

 しかも、ヨーロッパ連合(Unione Europea)で、イタリア国内では、イタリア国民が消費する牛乳の半分にあたる量しか、牛乳を生産できないことになっており、その生産量を上回ると、罰金が課せられます。政府や自治体が払うと言っていた罰金が、生産者の負担となり、365日、毎日早朝5時に起きて働いても、牛乳の買取値が安く、生産しすぎれば罰金を払うこととなるため、膨大な借金だけが雪ダルマ式に増えていくという悲惨な状況にある酪農家が多数あるようです。
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 そういうわけで、酪農家たちも立ち上がり、ヨーロッパ連合やイタリア政府などに向けて、デモンストレーションを起こしています。(上の写真)

 そして、問題は、代々受け継いできた家業である酪農を放棄しなければいけない小企業が無数にあるということだけではありません。

 国内では半分しか生産できないため、必然的に、あとの半分は国外から輸入することになるわけですが、この牛乳の素性や品質が非常に問題なのです。イタリア国内では、粉ミルク(latte in polvere)が混入したものは、普通の牛乳(latte)として売ることができず、国内生産の牛乳は品質が厳重に管理されています。ところが、番組では、粉ミルクに水や牛乳を混ぜて、長期保存の牛乳を大量に作るドイツの工場が、取材されていました。この「牛乳とは呼べない牛乳」が、毎日10~18台の大型トラックに積まれて、ドイツからイタリアじゅうに運び込まれ、イタリア国内で、そのまま、あるいは、イタリア国産の牛乳と混ぜ合わされて、瓶や紙パックにつめられ、イタリア製品(prodotti italiani/made in Italy)とて表示され、スーパーに並ぶわけです。

 そして、こうした国外から来る胡散臭い牛乳、素性も品質も分からない牛乳が、さらに、チーズやバターなどの乳製品の製造にも使われるのです。現在は多国籍企業ネスレの傘下にあるペルジーナで働く義弟も、ミルクチョコレートを作るには、粉ミルクを使うと言っていました。

 ドイツやオランダなどのヨーロッパ各国の業者が、こうした牛乳を輸入する先は、ニュージーランドやウクライナなど、世界各国に及びます。また、イタリア国内で品質を管理する専門家によると、イタリアでは違法な「粉ミルクが混入した牛乳」が、他のヨーロッパの国では合法なために、検査することもできないのだそうです。

 酪農家が生産を制限され、生産量を超えると罰金を課される、その牛乳。一方で、イタリア国内の消費者が、そのため口にすることを余儀なくされる国外から来る牛乳、乳製品は、素性も品質も分からぬもの。

 これでは、酪農に関わる人々が憤るのももっともです。そして、わたしたちの健康や環境、政治・経済に関わる大問題です。巨大な多国籍企業が市場価格を己に都合のいいように決め、やがては、牛を大量に、そして機械的にしか扱わないような酪農家しか残らない可能性もあります。
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 こちらが、今回の特別番組のタイトルです。「ポー川流域(で、酪農を営む小中企業)、破産(の危機)」という意味で、( )内は意味を補ったものです。「essere [ridursi] al verde」は、「一文なしである、(財産などを)使い果たす」という意味で、これは、「昔ろうそくの元の部分が緑にぬってあった」からです。(この連語の説明は、小学館の『伊和中辞典』から、引用しました。)
f0234936_7373788.jpg

 政治家の汚職などを数多く告発するジャーナリスト、マルコ・トラヴァッリョが、番組中、辛口に国営放送RAI1のニュース報道姿勢を批判する場面もありました。(上の写真)スペインを始めとするヨーロッパ各国は、このところニュース枠の多くを経済危機に割いているのに、イタリアでは、どうでもいいニュースや国民の意識を経済危機から意図的にそらすようなニュースばかりが報道されており、たとえば、「ダイエット」、「犬にも服を着せるのが流行」といった馬鹿げたニュースで国民の目を、本当に大切な現実からそらしていると言うのです。

 イタリアをよりよく知ろうと、わたしが最近買った本の中に、『Così ci uccidono』(訳は「こうやってわたしたちを死に追い込むのだ」)という1冊もあります。テレビで書評を聞くと、一般のイタリア国民に知られていない(ジャーナリズムや政府、地方自治体や企業が隠している)環境汚染や健康に害をもたらす食料品などについて、綿密に取材をして語ったもののようです。

 ただし、これは、イタリアだけの問題ではなく、たとえば日本にしても、エイズ薬害事件や森永粉ミルク事件など、害をもたらすのが分かっていながら、己の利益のために企業も政府官僚も口をつぐみ、ジャーナリズムもそうした状況を野放しにしていたという事実があります。今も、日本でそういった問題がないのか、それとも、存在するのに、企業や政府が目をつむり、ジャーナリストも取材の矛先を向けていないだけかを考えてみる必要があります。

 英語でのコミュニケーション力をさびつかせないために、この春から、1時間のヒアリングテープつきの英語学習雑誌、『English Journal』と『Speak Up』(これはイタリア人向けで、イタリア国内で販売しているものです)を二つとも年間予約購読し、毎日できるだけ、家事をする際に、聞くようにしています。

 『English Journal』の春先の号の中に、日本のイルカ漁を扱った映画の制作をした監督のインタビューがあり、中で監督が、「魚肉の汚染が著しいことは、検査結果を見れば明らかなのに、呼びかけた新聞社のうち、一社として取材に乗り出すところがなかった」と、語っているくだりが印象に残っています。

 国民や消費者が、情報をきちんと収集し、安全な食品を食べ、安全な環境の中で、安心して暮らしていけるような町づくり、国づくりを、主体的に行っていく必要をつくづくと感じました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2010-06-11 01:00 | Sistemi & procedure | Trackback | Comments(0)

Made in Italyの危機 

 ~onestoさんのコメントにお答えして~

(今回添える写真は、我が家の歴史・伝統あるイタリア国産製品の数々です。)
      夫の家族が40年にわたって愛用し続け、いまなお健在なFIAT500

 コメントありがとうございます。国による賃金の格差については、国ごとに物価が著しく異なり、物価に応じて必要な生活費も変わってくるため、物価が高い国は賃金が高く、物価の安い国では賃金が安くなるのはある意味仕方のないことかと思います。

 昔、日本が経済成長を遂げることができ、輸出を伸ばした時期にも、最初は「品質」よりも「価格の安さ」を売りにしていたようです。ただ、問題は、たとえばこの中国の賃金の低さが、しばしば労働者が搾取されている結果、つまり劣悪な労働環境の中で長時間労働を余儀なくされながらも、それに見合うだけの賃金を得られない結果だということだと思います。安全管理や人権擁護に必要な経費を抑えて、「安くさえあればいい」という姿勢が、「中国が世界の工場」となりつつある現在、世界中の国の人々の健康や環境に悪影響を及ぼしているわけで、この姿勢を「たとえコストが増えても、品質の確かなものを、労働者の人権と環境に配慮しながら作ろう」という姿勢に変えていく必要があると思います。
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     夫の母方の祖父(ウンブリア州北部Reschio出身)の手になる食器棚

 実は、イタリア経済が打撃を受けているのは、国外の企業からだけではなく、イタリア国内の潜伏工場で、劣悪極まりない労働環境で長時間わずかな賃金で働いている非合法移民(しばしば中国移民)のためでもあります。

 家具や服飾など、イタリアの各種大手メーカーが、移民を搾取するこうした工場に下請けを頼み出したために、さらに、移民が提供するのと同じ低賃金、低料金を、長い間イタリア国内で経験を積んできた該当産業の職人にも押しつけ始めたために、イタリアでは閉鎖を余儀なくされた下請け企業が無数にあり、職を失った有能な職人が何人もいます。
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    伝統の家具づくりの町、Città di Castelloの家具職人が制作した洋服ダンス

 「企業の利益でなく、国全体の利益」を優先する必要は、わたしもつくづく感じます。アリタリア航空を助けるために、借金を重ね、膨大な負債を抱えるイタリアの国庫。長年にわたって国の援助を受けておきながら、外国の自動車メーカーの買収には走るのに、国内工場を次々閉鎖しようとするFIAT。

 政治家、企業家を始め、皆が本当に国に大切なのはどういうことかを考えて、目先の私利私欲だけを求めないことが大切だと思います。
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      伝統の陶器づくりが今なお受け継がれる町、Deruta(デルータ)の陶器

(チッタ・ディ・カステッロもデルータも共にウンブリア州の町です。それぞれ家具づくり、陶器づくりがさかんで、どちらの町にも、伝統の技を生かして職人が制作した品々を売る店や工房が、あちこちに軒を並べています。) 

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by milletti_naoko | 2010-04-14 12:55 | Sistemi & procedure | Trackback | Comments(0)


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