タグ:イタリア語・イタリア文学 ( 178 ) タグの人気記事

マテーラ舞台のイタリアドラマ、町きれいでも話がこわい

 白い石の町並みが美しいマテーラ(Matera)は、イタリアでいつか行ってみたい町の一つです。2週間前に、マテーラを舞台にしたテレビドラマが放映されると知って、すぐに見ようと思ったのは、『ドン・マッテーオ』でも、ルイーザ・スパニョーリを主人公としたドラマでも、舞台となるグッビオやスポレート、ペルージャの町がよく画面に現れ、Raiのドラマは、舞台となる町を旅した気分にさせてくれるところがあるので、ドラマを見れば、マテーラの町をさまざまな角度から見て、どんな町かも知ることができるだろうと考えたからです。

 それで今晩も、その第3話を見ました。確かにマテーラの町並みや、屋内の様子、町を取り囲む自然は美しいし、そういう映像を楽しめるのですが、話が半分推理物、半分サスペンスのような感じで、殺人があり、奇怪な現象があり、人間関係のもつれや怒り、憎しみを登場人物があらわにする場面ありで、こういう暗く重いドラマだと知っていたら、きっと見なかっただろうなという内容なのです。わたしは、人間関係のもつれや裏切りばかりに焦点をあて、登場人物同士のいがみ合いがひどかったりする作品は、ドラマにせよ映画にせよ、好きではないからです。

 それでも、マテーラの興味深く美しい町や家、自然を、ドラマを通して見られる上に、夫は、「あれ、おもしろいし、いいんじゃない。」と言うので、続きも気になって、毎回見続けています。Raiが初回放映分の最初の9分ほどの映像だけ、YouTubeに載せていますので、イタリア語やマテーラの町に興味のある方は、ご覧ください。


 今晩も第3話を見終わったら、すっかり遅くなってしまいました。明日は朝8時から肩のリハビリがあり、その後、バスで学校に教えに行きます。皆さん、おやすみなさいませ。

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by milletti_naoko | 2017-03-23 23:59 | Lingua Italiana | Comments(7)

サンレモ音楽祭、被災地支援・いじめ撲滅運動

 今晩はイタリアの歌の祭典、サンレモ音楽祭の第1日目でした。8月24日以来、今も揺れが収まらず、つい最近も地震による雪崩で犠牲者が出たイタリア中部地震で、命を救うために、必死の救援活動を続けてきた多くの人々がステージの上で、経験や思い、祈りを語り、被災地への寄付という形での支援もあり、被災地を忘れないという思いを、こういう形で伝え広げるのは、すばらしくまた大切なことだと思います。

 いじめの問題はイタリアの学校でも深刻で、そういう中、「いじめはいい加減にしよう。訴えよう。つらいという言葉を皆に伝えよう。」と、いじめに苦しむ若者が苦しみを伝える場や機会を作り、いじめを許さない姿勢を、クラスや学校に作っていこうと活動する学校の生徒が現れ、そういう活動や声を、若者たちを招待して、直接皆に伝えてもいて、さまざまな社会的問題を多くの人に伝える場として、音楽祭を積極に活用するのは大切だと感じました。

 クロッツァたち、お笑い芸人たちの言葉や歌も楽しく、わたしたちは真夜中前に見るのをやめましたが、今夜聞いた中で一番いいなと思ったのは、フィオレッラ・マンノイアの人生の応援歌です。



 イタリア国外でも、この歌の映像の視聴が可能かどうか、どなたか教えていただけると、とても助かります。

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by milletti_naoko | 2017-02-07 23:59 | Feste & eventi | Comments(4)

明日開始ディーパク・チョープライタリア語・英語版瞑想講座、21日間オンライン無料

 イタリア時間で明日、2月6日月曜日から、ディーパク・チョープラのイタリア語版瞑想講座が始まります。今回も21日間、オンラインで無料で受講することができます。冒頭の短い説明を除いては、常にまずディーパクの英語による言葉があり、それからイタリア語訳が流れるという形の2か国語音声となっていますので、英語を頼りに、イタリア語学習の音声教材としても使うことができるはずです。わたし自身は、なるほどと日々の暮らしや生き方について目を開いてくれる、背中を押してくれることが多いので、いつもこの講座を楽しみにしています。



 買って読み始めた本も、読みさしてしまい、最近の瞑想講座は、よくばって重複して開講される英語版・フランス語版・イタリア語版を受けようとするあまり、結局どれも中途半端になって、聞けずじまいになることが多く、反省しています。最近は、日々すべきことに追われて、何となく流されている感もあるので、2月に入ったところで、しっかり自分の進む方向を見定めるためにも、今度こそ朝早起きして、一番理想的な方法で受講したい、つまり朝一番にじっくりと聴いてみたいと思います。そもそも途中で聞けなくなる理由の一つに、はりきってメモを取ろうとしながら聴くために、時間もかかるし、聴く前に気合が必要だということがあったのですが、昨年秋にインスタグラムを始めて、たまたまインスタグラムに投稿されていた動画で、ディーパクが瞑想の間はメモなど取らずに、聴くことに集中しなければいけないと言っているのを聞いて、驚きました。確かにメモを取りながらでは、瞑想や聴くことに集中できません。兼好さんが『徒然草』で紹介している弓の師匠の言葉に、「弓は2本ではなく、1本だけ持って射るようにしなさい。2本持つと、もう1本あると思って、つい集中できずに油断してしまうからです。」とあるように、確かに、いいと思った言葉をそのたびにノートに書いていては、注意力が散漫になって十分に聴き取って心に留められなくなるばかりでなく、後で読み直そうと思うために、自分でも気づかずうちにおろそかに聴き、瞑想してしまうということもあると思います。

 というわけで、明日からは、メモは取らずに、聴くことに精神を集中して、受講するつもりでいます。ああ、いい言葉だ、覚えておきたいという言葉が多いので、ついついペンを手に取ってしまい、受講し始めた数年前は、日記に書き込んでいたのが、あまりに書き込みが多いために、最近では専用のノートを作り、分厚いノートが1冊終わろうとしているところだったのですが、メモして書いて残す代わりに、しっかり心に留めておきたいと思います。



 日々すべきことに追われて、何だか流れに押されながら進むように感じる今日この頃、この講座をきっかけに、もうすでに1か月が終わってしまった2017年に、自分は何をどんなふうにしたいか、そして人生で自分は何をしたいかを考え、流されるのではなく舵を自らしっかりと取っていきたいのですが、この講座は、きっとそんなふうに、日々や人生を見つめ直す、改めて考えてみるきっかけを与えてくれることと信じています。

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Panorama da Sant'Elpidio a mare (FM), Marche 5/2/2017

 写真は、今日出かけた先のマルケの村から見えた風景です。写真ではとらえるのが難しかったのですが、雲の間から差す日の光が、それはきれいで感動しました。

関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- 恐れるな未知は楽しい冒険だ、ディーパク・チョープラ瞑想講座イタリア語版2日目 (3/7/2016)
- 鏡を見るたび (10/9/2014)
- そう来たか ~悟りも健康も掃除から (30/11/2014)
- 心に愛を (20/3/2015)
- これは愛、これも愛 (8/12/2015)
- インプット大事語学も人生も、ディーパク英語瞑想講座6日目 (31/3/2016)
- 悪習慣ふり回されず断ち切ろう、瞑想講座14日目 (7/4/2016)
- 愛・親切・お金すべてはめぐるエネルギー、ディーパク著書読書再開 / Deepak Chopra, "The Seven Spiritual Laws of Success" (11/12/2016)

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by milletti_naoko | 2017-02-05 23:59 | Vivere | Comments(2)

明日イタリア有力紙で日本特集、アニメ・寿司・北斎など6頁

 イタリアの有力紙、『la Repubblica』の、明日1月29日日曜版の文化を紹介するRobinsonで、『Lezioni giapponesi』と題して、日本文化特集が、6頁掲載されるそうです。


 上記記事の見出しには、「寿司から村上春樹まで」とあり、副見出しを見ると、イタリア人を引きつける日本の美(il bello)と魅力(fascino)を特集してあるようです。

 具体的には日本文化のどういう面を紹介するのだろうと、本文を見ると、次のようにあります。

Dai film d’animazione al cibo, dai manga a Murakami agli haiku, dalle code per la mostra di Hokusai a Milano al boom di turisti italiani sono tanti gli aspetti [...]

 「アニメ映画から料理、漫画から村上春樹、俳句、ミラノの北斎展への行列に、イタリア人の日本観光ブーム」(「 」内は石井訳、一部意訳あり)

 執筆陣も、イタリア人・日本人とも興味深く(「吉本ばななが語る」とあるのは、執筆ではなくインタビュー内容かもしれませんが)、

Per gli amanti dei consigli brevi c’è anche il Giappone spiegato in dieci cose e otto parole.

 「短い助言が好きだという人のために、日本を十のものと八つの言葉で紹介してもいる」(同上)

とのことでもあり、いったいどんなふうに紹介しているのか、気になります。

 と言うわけで、今夜はもう遅いですが、明日は早起きして、新聞を買いに行くつもりでいます。

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Fiori di ciliegio al Tempio Todai-ji, Nara 2/4/2009

 記事を読むと、「花見」についても紹介しているようですので、東大寺で撮影した桜の写真を添えておきます。

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Cultura giapponese, domani 29/1/2017 sei pagine sull'inserto culturale di Repubblica!

"Dai film d’animazione al cibo, dai manga a Murakami agli haiku, dalle code per la mostra di Hokusai a Milano al boom di turisti italiani sono tanti gli aspetti" (Dall'articolo di Repubblica http://bit.ly/2jCzHkD)
Foto: fiori di ciliegio al Tempio Todai-ji, Nara 2/4/2009
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関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- 「花よりだんご」のイタリア人? (9/4/2010)
- 映画、『JAPAN MANGA』 ~ イタリア人旅行者の見た日本 (31/5/2010)
- 日本の魅力、再発見 (6/6/2010)
- 「日本がアジアの覇者に」 ~イタリアのニュース記事から (30/1/2011)
- 「ザッケローニ、日本、おめでとう!」 ~イタリアのニュース記事から2 (1/2/2011)
- 日本特集! 雑誌、『Meridiani』 2月号 (7/2/2011)
- 伊マスコミと地震報道1 (24/3/2011)
- 伊マスコミと地震報道2~日本人のわたしたちからの呼びかけ (25/3/2011)
- 天皇のスピーチ (31/3/2011)
- 伊マスコミと地震報道3~日本人のわたしたちからの呼びかけ2 (31/3/2011)
- 日伊の架け橋、アニメと漫画 (2/6/2011)
- 電車でおしゃべり1 (20/11/2011)
- 奇跡の国、ニッポン (4/3/2012)
- 日本、ワールドカップ一番乗り ~イタリアのオンライン記事から (6/6/2013)
- 日本健闘、惜敗するもイタリアで絶賛 (20/6/2013)
- 日本人観光客は (21/1/2015)
- 21世紀の独裁者 (26/1/2015)
- サムライ特集、Rai歴史番組で今日・明日放映 (8/2/2016)

参照リンク / Riferimento web
- Repubblica.it - Arte e Cultura - Robinson e le lezioni giapponesi, dal sushi a Murakami

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by milletti_naoko | 2017-01-28 23:59 | Giappone - Italia | Comments(4)

映画『君の名は』をイタリアで、イタリア語音声明日25日が最終日

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 日本で人気を博したことは知っていて、予告編を映画館とインターネットで見て、イタリアでは1月23・24・25日の3日間限定上映であることもあって、中日の今日、夫と見に行きました。内容については予告編で見たくらいしか知らなかったおかげで、最初は少し拍子抜けしながら見ていたのですが、漢詩の構成さながらの「起承転結」の「転」にあたる突然の話の急展開でびっくりして、それからははらはらしながら夢中で見ました。イタリア人の夫は、地名を知らないためもあってか、話の筋が飲み込めず、今ひとつという印象を受けたようですが、わたしはいい映画だなと感動しました。

 シネマコンプレックスの比較的小さい会場で、それでも200は優にあった座席が、映画が終わって見回すと、満席になっていたようです。夜8時からという時間帯ではありましたが、中学生・高校生・大学生が多く、社会人もいましたが若い人が多くて、中では夫が最年長だったかもしれません。周囲で見たイタリアの若者たちは、よかったと言いながら、他に自分たちが感動した日本のアニメ映画を互いに勧め合っていたので、まあ自発的に見に来るほどの日本のアニメファンが多かったのではありましょうが、いい映画だと感じた若者が多いという印象を受けました。

 イタリアでは例によって、イタリア語に吹き替えて上映されています。YouTubeで見つけた英語字幕つき日本語の予告映像と重なる場面が多いので、この二つを互いに参考にしながら見れば、英語字幕つき日本語予告編は日本語の学習に(イタリア人で英語はあまり分からない人でも、イタリア語音声字幕が理解の助けに、イタリア語音声の予告編は、日本の方などのイタリア語学習に、リスニング教材として使えると思いますので、両方へのリンクを埋め込んでおきます。



1:28  「あなたは だれ?」
1:30 「おまえは だれだ?」




1:26 "Ma tu chi sei?"
1:28 "Si può sapere chi sei?"

 イタリア語では、「あなたはだれ?」も「おまえはだれだ?」も、"(Tu) chi sei?"だけでもいいのですが、それでは2(3)音節で、6音節・7音節の日本語のセリフに対して短すぎることもあって、長さを原語に合わせるために、「でも、それにしても」と、maという逆接の接続詞を冒頭に加えたり、"Si può sapere chi sei?" 「おまえがだれかを知ることができるだろうか」と、「おまえはだれだ」([tu]chi sei)の部分をふつうの疑問文から間接疑問文に変え、さらに長い文の一部としてしまっているのでしょう。

 ちなみに文学的書き言葉を母体とする標準イタリア語では、文法的には厳密に言うと、間接疑問文内の動詞は接続法でなければいけないために、"Si può sapere chi tu sia?"と、疑問文では直説法現在の動詞seiが接続法現在のsiaになります。さらに、seiは、英語のbe動詞にあたるイタリア語の動詞esereの2人称親称単数形のtuの単数形に対してのみ使われる形なので、seiを使えば主語のtuはあえて明示しなくても分かるので、特に強調するのでなければ、明記しないのがふつうですが、 接続法現在では、動詞essereは、主語が1人称単数(io)、2人称親称単数(tu)、3人称単数(lui/lei)、2人称敬称(Lei)のいずれの場合にもsiaと同じ形を取るため、動詞だけでは主語が特定できないので、接続法現在のsiaを用いる場合は、前後の文脈からよほど自明でない限りは、主語のtuを明記する必要が出てきます。ただし、話し言葉では、こんなふうに間接疑問文内の動詞が接続法にならず直説法のままということも、特に親しい人の間どうしのくだけた会話ではよくあります。

 おそらくは長さを原語に合わせるために、イタリア語訳ではよけいな装飾がついているものの、イタリア語なら"(Tu) chi sei?"と同じ言葉ですむのに、日本語だと「あなたはだれ?」、「おまえはだれだ?」、あるいは、「君はだれだい?」などと、話す人や会話の相手、話し相手との関係によって、表現が変わってくるため、そういうところが日本語で、話すにも聞いて理解するにも、難しい点かと思います。日本語の初級の授業では、敬体を使って、「あなたはだれですか?」を最初に教え、徐々に口語的表現も導入するのですが、日本に留学して、若者が友人どうしの間で交わす言葉に接して、教科書や大学で学んだ表現との違いにとまどうイタリア人大学生も少なくありません。

 イタリアを旅行中、イタリアで留学中の方は、イタリア語の勉強も兼ねて、イタリアで長く暮らされている方は、日本に興味のあるイタリアのお友達やご家族に、日本を知ってもらうために、興味があれば、ぜひ誘ってごいっしょに、見に行ってみてください。 

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-01-24 23:59 | Film, Libri & Musica | Comments(2)

宿題基礎の腕試し、英語・日本語・イタリア語

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 わたしが最近英語を教え始めた女子中学生の学校で、明日月曜に簡単な英語のテストがあるとは聞いていたのですが、金曜の昼頃その母君から「できれば週末に学習課題を出してやってほしい」というメールが届いていたのに、わたしが気づいたのは夕食後です。昨日は遠方に葬儀に出かけて、帰りが遅くなったのですが、出発前そして帰ってから、机とパソコンに向かって、何とか3ページ分のおさらいプリントを作成し、昨日中にメールに添付して送付しました。

 せっかくなので、そのプリントの絵を利用して、英語・日本語・イタリア語の勉強ができるツイートを三つしてみました。


 「~がある・いる」という表現が英語の試験に出るということであり、また、最初の授業で、単数・複数に応じて、動詞の活用形や名詞の語形がどう変わるかを、きちんと理解できずに苦労していたので、その苦手な点がきちんと克服できたかどうかを、問いかけてみました。ツイートには140文字の制限があるため、プリントに載せた問題のごく一部しか、ここには挙げていません。


 日本語の「...の上/下/前/後ろ/正面/中/そばに」という位置を表す表現や、「あります・います」という存在表現は、外国人の日本語学習者にとって難しい文法事項です。英語やイタリア語では、存在するのが人・動物であろうと無生物であろうと動詞が変わらないのに、日本語では、主語が生物か無生物かによって、「います」になったり「あります」になったりと動詞が変わるために、特に、きちんと使いこなすのが難しいのです。

 英語やイタリア語であれば、物の数を表すのに、"There are three apples. / Ci sono tre mele."と、物を表す名詞を複数形にして、数詞をその直前にそのまま添えればいいだけなのに、日本語の場合には、リンゴであれば「三つ、3個」、猫であれば「1匹」と、名詞によって数え方も変わってきます。そうしてこの助数詞を覚えるのに、母語で習慣がほとんどないこともあって、皆本当に苦労をしています。


 場所や存在を表す表現は、イタリア語学習でもつまずきやすいところです。ある・いるものが単数なら「C'è...」、複数であれば「Ci sono...」となるので、本当はその両者を正しく使い分けることができるかも問いたかったのですが、語彙数を(   )の数に反映させるというこの問い方では、(   )の数だけでどちらか分かってしまうので、断念しました。「…の前に/正面に」は、イタリア語では「di fronte a (davanti a)」であり、英語の「in front of」に似ているものの、前後に来る前置詞はまったく違うので、ご注意ください。

 suのuの音は、これはこの単語に限らずイタリア語のu全般に言えることですが、唇を丸めて前に突き出し、舌を口の中で後方に引いて、はっきり発音する音であって、日本語の「う」やウ行の母音とはかなり異なる音になります。ちなみにイタリア語で「上に」を表す前置詞、suは、フランス語で「下に」を表す前置詞sousと、発音は同じなのに、つづりと意味がまったく異なるのがおもしろいです。a + la = alla、su + la = sullaと、前置詞が後に来る定冠詞と融合して、形が変わることにも注意しましょう。

 以上の練習問題の正解が気になる方は、以下のツイートをご覧ください。

- https://twitter.com/naoko_perugia/status/823134797648330752
- https://twitter.com/naoko_perugia/status/823138230317023232
- https://twitter.com/naoko_perugia/status/823139436179443712

 今年は仕事として、教えることに重点を置いていきたいと考えていますので、ブログやツイートにも、そういう志をできるだけ反映させていくつもりでいます。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-01-22 23:59 | ImparareL2 | Comments(6)

僕と新MacBook森で24時間生き延びられるか、イタリア語映像

 学校での仕事に今年早々またAppleのパソコンが必要になると知り、すでに購入されていた同僚のお二人に倣って、わたしもノートブックを買おうと、ペルージャ中心街の専門店を初めて訪ねたのは、昨年のクリスマス前のことでした。そのときこれと思った12インチのMacBookは、わたしは痛む肩に優しい軽さが気に入ったのですが、店の人には拡張性がないと言われ、夫には目のことを考えれば15インチがいいと言われたため、そのときはすぐ選択肢から外し、13インチのMacBook ProかMacBook Airに対象をしぼって、ちょうどこの2台を持つ先生方の感想を聞き、インターネットの情報を集めました。

 そもそも学校が教育・学習成果の向上を図って、次々にApple製品を導入しているために、わたしたちもこうしてAppleのノートブックを買う必要を感じたわけですが、同様の理由で、お得意様である学校の教員に対する割引が利用できると、学校の担当者から聞き、初めて店を訪ねたときに割引率を訪ねると11%でした。約1年前にこの店で同僚が購入したときは10%引きだったそうなので、それはお得だ、あとは機種だけ考えようとうちに帰ったのですが、ところが年が明けてから店を訪ねると、別の店員が割引率は8%だと言い、以前の店員にメールで問い合わせても、「すみません、割引率を間違えました。」との返事でした。

 ところがその同じ日の夜遅くに、店からのメールがあり、わたしが興味を示した12インチのMacBookであれば、店の特別割引と学校教員向け特別割引を掛け合わせて、11.5%引きで買えると言うのです。そこで、その割引は他のノートブックにも適用されるのかと期待して、水曜日に店に出向くとと、11.5%の割引が適用できるのは12インチのMacBookだけで、そのとき買う気になっていた13インチのMacBook ProやMacBook Airの割引は8%どまりとのことです。

 最初は、夫が言うように12インチでは小さいし、MacBook ProやMacBook Airに比べて、処理能力や機能が劣ることが気になっていました。ただいろいろ調べるうちに、「軽くて携帯にはとても便利で、特に負担がかかる作業をしないのであれば12インチの新MacBookで十分」らしいことや、好き嫌いの好みが、専門家の間でも利用者の間でも分かれるようだけれども、気に入る人は本当に気に入っているらしいことが分かり、そもそも最初に「これだ」と心に感じたのは、このパソコンだったことを思い出し、さらに、そのうち自分でもうんざりするほど、比較・検討のためにいろいろ調べてみました。

 今は12インチのMacBookにしようとほぼ心に決めたのですが、その決め手の一つは、2002年に日本からイタリアに留学する前に、日本で購入した海外でも保証があったノートブック、東芝Dynabookは何インチだったろうと、思いついて調べてみたら、12インチだったことです。それに、機能や速度に問題があると言うのは、13インチのMacBook ProやMacBook Airに比べての話であって、わたしが安くて携帯に便利だからと、確か200ユーロくらいで購入した10インチのネットブックに比べれば、値段も違いますが、はるかに性能が上です。

 よし12インチのMacBookと決めてからは、では、一番安い機種をそのまま買うか、それとも、せっかくだから、CPUの性能やハードディスクの容量がいい上位機種にするか、それともCPUだけよりよいものに変えた方がいいだろうか、高いお金を払ってそうする必要があるだろうかと、また調べてみました。まだ結論は出ていません。こんなふうにいろいろ調べている間に、イタリア語での製品紹介・評価映像もいくつか見たのですが、その中に、製品評価の主旨からはちょっと外れているのですが、何だか発想が独創的でおもしろい映像が一つあったので、ご紹介します。

 情報機器解説者が、森に一晩、必要最低限の物だけ持って行って、食事をし夜を明かすことになり、そのうち雨が降って、夜間はは冷え込んでくるのですが、皆が寝静まったあとに、当時発売されたばかりだった12インチのMacBookを使って作業を始め、「ひざの上に置いて作業をするとパソコンの裏が温かいので暖を取れる」とか、「キーボードの文字が後ろからの照明で暗闇でも見えて、さらに音が非常に静かなので、仲間が皆眠っていても、起こしたり邪魔したりせずに、パソコン作業ができる」など、そういうこのノートブック特有の長所が、こういう日常生活の中ではめったにあり得ないような機会に発揮されて、「これはいいぞ」と言う様子が、何だか楽しかったです。



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Alla fine ho deciso comunque di acquistare un notebook Macintosh
in modo che io possa lavorare per creare il manuale di Giapponese con iBook Auther non solo a scuola ma anche a casa, ma quale notebook? Navigando su Internet, ho trovato un filmato simpatico, "Io, il nuovo Macbook, 24 ore, un bosco. Sopravvissuti?".
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-01-20 23:59 | Altro | Comments(2)

リハビリ外国語、伝わればからどう伝えるかへ(初校・詳細版)

(以下の記事は、昨晩寝る前に懸命に書き上げたのに、最後になって画面が凍結し、2時間以上いろいろ試みても凍結したままだったので、投稿をあきらめたものです。夜遅いので、内容を要約した記事を書いて投稿し、気づくと再び書き込みができるようになっていたのですが、今さらなので、前記事も残したまま、こちらもご紹介します。前記事の内容に興味を持たれて、より詳しい情報を得たいという方は、この記事もぜひご覧ください。)

 今日も午後、英語の授業をしに遠出をしました。生徒の中学生の少女は、やる気はあるし、授業で学んだことはほぼ吸収していると思うのですが、出身小学校では、「英語に親しむこと、コミュニケーションを取ること」が重視されて、文法はほとんど教わらなかったというお母さんの言葉を裏づけるかのように、語彙や言い回しは「何となく」覚えていて、言いたいことは伝えられるし、こちらが英語で言うことや教科書に書いてあることも分かるのですが、ごく基本的なところで、文法のびっくり間違いが多いことに、1度目の授業の最初に、英語力を把握しようといろいろ問いかけてみて、分かりました。

 難しいと言う課が「There is a book on the table.」など、there is/there areの構文を扱っていたので、いろいろ尋ねてみたり、訳させてみると、理解力と表現力は十分にあるのですが、ごく初歩的な間違いが多かったのです。たとえば、

 There is books / There are one pen / Is there two bed? - Yes, there are.

と言った風に、名詞の単複に応じて、語尾に-sがつかなかたりついたりすること、動詞の形が変化することを知らず、「こういう感じかしら」と直感的に答えている感じでした。

 数に応じて名詞の語形や動詞の活用形などが変わることは、日本人のわたしたちにとっては、母語の日本語に存在しないしくみであり、ですから難しいのですが、イタリア語の文法には、英語よりもさらに複雑な形で存在します。

 日本語であれば、本が1冊であろうと2冊であろうと、名詞や動詞の語形が数によって変化することがありませんが、英語やイタリア語では、本が1冊であれば、

 There is a book. / C'è un libro.

 2冊であれば、

 There are two books. / Ci sono due libri.

となり、名詞の数に応じて、つまり、名詞が単数であるか複数であるかによって、名詞の語形や動詞の活用形が変わってきます。 名詞の語尾に単純に-sをつければ複数形になる英語と違って、イタリア語の場合はそもそも名詞に男性名詞と女性名詞があり、原則のごく典型的な変化だけでも、何種類か覚えなければいけません。

 旅行中に出てきそうな言葉を使うと、たとえば、次の食べ物を表す名詞の単数形、性、複数形は次のようになります。(m.は「男性名詞」、f.は「女性名詞」を指します。)


 パニーノ      panino m.      panini
 カップッチーノ  cappuccino m.   cappuccini

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 ピザ      pizza f.    pizze
 ジャガイモ  patata f.   patate

 ですからご夫婦で旅行をしていて、パニーノを注文するときは、"Due panini, per favore."と、paninoは複数形のpaniniになりますし、レストランのメニューのジャガイモ料理ではたいてい二つ以上のジャガイモを使うために、patate arrosto「ロースト・ポテト」、patate fritte「フライドポテト」と、「ジャガイモ」は複数形のpatateという形で登場するのですが、単数形はpatataなのです。

 ここでおもしろいのは、たとえ母語であるイタリア語に、名詞が単数形か複数形かによって、名詞の語形と動詞の形が変わるというしくみがあるにも関わらず、そうして、彼女がイタリア語ではちゃんと名詞の単複次第で、文法的に正しく話しているのにも関わらず、英語となると、文法の説明なしに多数のインプットを得て話したり書いたり読んだりしただけでは、この単純な名詞の数の呼応のしくみに自分では気づけず、従って、何度聞いても、その違いはうわすべりをして、いつまでも「なんちゃって英語」を話したり書いたりしてしまっていたという点です。

 ただ、母語のイタリア語には名詞の性についてもっと複雑なしくみがあるおかげもあって、先週の1時間半の授業の後には、もう上記のような間違いはせずに、きちんと言えるようになっていました。

 この中学生の少女のような間違いは、イタリアに限りませんが、移民がある国に仕事をするためにやって来て、その国の言葉を学校や本で学ぶことなく、仕事や生活を通して学んだ場合に身につける、と言うよりは、習得途上で発達が止まってしまう外国語における間違いによく似ています。そうして、わたし自身がフランス語を数か月独学で勉強したあと、パリの語学学校の授業で、とにかく何か言おうと、既存のイタリア語の知識から推測して、「こうかしら」と適当に言った「なんちゃってフランス語」や、1か月だけスペイン語を勉強して、巡礼中に出会った巡礼仲間やレストランの人に言った「なんちゃってスペイン語」にもよく似ています。店の人には何とか通じたものの、スペイン語をよく知っている友人たちが思わず吹き出すようなことを、時々言っていたようです。

 と言うのは、外国語教育・学習研究では多くの学者がすでに指摘しているように、確たる文法知識を持たず学ばずに、ぽんとその国の言葉が話される世界に放り込まれると、まずはpragmatic modeあるいはattenzione al significato、つまり、自分が言わんとすることが相手に伝わることが何よりも大事なのであって、自分がそのために使う語彙や文法や表現には注意を払わず、内容を何とか伝えることに夢中になるモード、言わばサバイバルモードで、その国の言葉を使い始めるようになり、そのうち言わんとすることが伝わるようになると、よりきちんとした言葉で表現したいと、syntactic modeあるいはattenzione alla formaに切り替わり、文法や言葉のしくみ、自分が使う表現、言葉の形に、も注意を払う、文法にも注意モードで伝えようと試みるようになるからです。

 そこで、わたしとしては、授業の質問に対する答えや、彼女が書き話す英語を通して、どういう点が注意を払われぬまま使われるので間違いとして現れ、そこで間違ってしまうのは、何が習得できていないからか、どういう文法の決まりに気づけていないからかをつかみ、その少女が気づけていないことに、気づかせ、正しく言ったり書けたりするように練習を繰り返させることを通して、彼女の「なんとなくサバイバル英語」を、「文法に注意しきちんと伝えられるよう意識した英語」に、少しずつ近づけていけるようにしています。

 「中国人あるよ」とか「インディアンうそつかない」とか、そういう偏見が入った特定の民族の人の日本語の典型的例を、日本で読んだり聞いたりする機会が以前よくあったのですが、こういう表現も、外国の人は、日本語の「てにをは」という少々間違っても内容を伝えるのには支障がない些末な部分は、母語と違うこともあって文法のしくみを認識しづらく、習得も難しいということを、反映しているような気がします。

 同様のことは、わたしが教える中級の日本語の生徒さんにも言えるのであって、漫画やアニメ、日本の友達との実際の会話やメールを通じての交流を主として学び、教科書を使っての文法学習は、それに後からついて行っている形なので、日本語能力試験の問題を解いても、会話をしたり主題を決めて文章を書かせたりしてみても、聴解力や読解力、言わんとすることを伝える力は十分にあるものの、てにをはなどの助詞は、わたしは初級の後半あたりから個人授業で教え始めたのですが、今でもごく簡単なところで、間違えてしまうことが少なくありません。

 今朝は肩の施術・リハビリにカイロプラクティックに行き、どこまで動きが回復しているか見てもらってから、施術をしてもらい、必要な運動を指示してもらいました。そもそもは、体の一部だけ酷使したり、ゆがんだ姿勢で長く机上の作業をしたりしたために、痛みが出て、その痛みや問題に応じて、どうすればいいかを教えてもらい、治るのを助けてもらっているのだと思います。そういう意味で、なんちゃって外国語学習や、わたしのように勉強中断になってしまったためのなんちゃってフランス語力は、弱点を突きつめて、忘れてしまわぬうちに、最初から勉強をし直さなければいけなくなってしまう前に、基礎力を取り戻すために、語学検定を受けてみたり、先生について教えてもらったりすることが、大切だと感じています。フランス語については、だれか先生に見てもらう必要をずっと感じていて、同僚の先生にずっとお金は払いますと頼んでいるのですが、忙しくてなかなかその時間が取れないという状況なのですが、これは弱点を把握し、文法を復習するためにも、語学検定をまずは受けてみることに決めなければいけないときが来ています。 

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by milletti_naoko | 2017-01-18 02:57 | ImparareL2 | Comments(0)

映画『沈黙-サイレンス-』イタリア公開、日本上映は21日

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 遠藤周作の小説、『沈黙』を映画化した『沈黙-サイレンス-』が、イタリアでは日本より一足先に、昨日、1月12日に公開されたのを、今夜映画館に見に行きました。遠藤周作は好きな作家で、20歳の頃にいろいろな作品を読み、小説、『沈黙』に感動したのを覚えてはいますが、もう30年近くも昔のことです。興味はありつつも、内容が重いこと、そのため、ただでさえ空がどんより重く、雨が降り北風が吹きすさぶ日に見に行くのはどうかと思う上に、原作が日本の小説とは言え、アメリカが制作する映画で描かれる日本の映像や歴史解釈には疑問があり、2週間ほど前に予告編を見たものの、自分から行こうというつもりはありませんでした。

 それが、「今日は天気がひどく悪いから、駐車場があるシネマコンプレックスで上映される映画を見に行こう、『沈黙』はどう?」と夫に誘われ、最初は断ったのですが、日本での評価をインターネットで調べると、評価が高い上に、すでに大切な賞も日本から受けているようです。そこで、映画への興味もあり、また、日本語や日本文化を教える立場として、早いうちに見ておいた方がよかろうと、見に行くことに決めました。

 小説をご存じの方ならお分かりと思いますが、人生や宗教の究極の問いを突きつける上に、残酷な場面も多い作品です。夫は作品そのものの主題よりも、主人公たち、ポルトガル宣教師に見える西洋至上主義などに嫌悪感を抱き、あまりよい印象を持たなかったようですが、わたしは見てよかった、胸や見る目・心に重いものはあるけれども、いい映画だと思いました。ただ、どうして当時の日本政府がカトリック教徒を迫害し始めたかなど、日本人読者を対象とした小説では必要のなかった説明が、日本の当時の歴史について知識がほぼ皆無であるイタリアの観客を対象とする映画の場合には、冒頭に数行の文字の説明でもいいから、あればよかったのではないかという気も、わたしはしました。

 英語音声日本語字幕付きの日本向けの予告編、イタリア語音声のイタリア語版の予告編を以下にご紹介します。舞台設定が日本で、登場人物の大半が日本人ですから、日本語の音声もところどころにあり、その中には、イタリア語版では字幕のないセリフがいくつかありました。





 迫害は、イタリアおよびヨーロッパでは、古代ローマ時代に、ローマ帝国がキリスト教徒に対する残酷な迫害を続け、中世以降はカトリック教会が異端派とみなす宗派や、魔女と呼んだ無実の女性たちなどに恐ろしい迫害を行っているため、過去の日本でのカトリック教徒への迫害を知って、だから日本は野蛮だとみなすイタリア人は、よほど無知な人でなければいないはずです。

 詳しい感想は、まだ小説を読んだことのない方もいるかもしれませんので、映画の内容が分からないように、ここでは伏せておきます。

関連記事へのリンク
- ciatr - 映画『沈黙-サイレンス-』あらすじ・キャスト【窪塚洋介、小松菜奈がハリウッドデビュー】

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by milletti_naoko | 2017-01-13 23:59 | Feste & eventi | Comments(2)

英語も教えることになりました、ノートは英語で?

 と言っても個人授業で、生徒は11歳、中学校1年生のイタリア人の女の子です。イタリアは小学校が5年間なので、イタリアでは同じ年齢の日本の子供よりも、一足先に中学生になります。長い間夫と同じ職場で仕事をしている同僚の娘さんです。お母さんである夫の同僚によると、娘さんの出身小学校の英語の授業では、文法を教えることがほとんどなかったのに、昨年秋に入学した中学校では、英語の先生が、基礎の文法などは小学校ですでに学んだものと考えて、おさらいなどせずにどんどん先に進んでいくために、何とか合格点は取れたものの、文法をきちんと押さえず、「何となく感覚的に答えて、たまたま及第点が取れた」という状況で、同じ小学校出身の6人の生徒は皆同じ問題を抱えているそうです。

 わたしが日本の高校で国語を教えていた1990年から2002年にかけても、小さな町の高校で、似たような問題を英語を教える同僚が抱えていて困っていました。近隣の中学校の中には、新しい学習指導要領に従って、文法はあまり教えず、楽しみながら会話を中心に英語を学ぶように授業方針が変わった学校が少なくなかったのです。けれども、高校では、教え子たちが望む進路に進めるだけの英語力をつけるために、センター試験や大学の二次試験で満足な点数が取れるための文法や語彙、読解力や作文力を鍛える必要がありました。そのため、英語の基礎と学習の仕方が分からないまま高校に入った生徒たちに、中学でみっちり英語の文法を学習した上に高校で学び、卒業したかつての生徒たちと同じレベルの英語力をつけさせようと、英語の先生が大変な苦労をしていたのです。中学校によっては、きちんと従来どおり文法や読解力がきちんとつくように育て上げていたのですが、高校側は、補習授業や課題を通して、英語の基礎力を皆がつけられるように、配慮していました。

 それで、そういう対策を中学校自体が取れないかと夫の同僚に尋ねてみたのですが、学校からは、「3月になれば、学校でも対応するけれども、それまでは各家庭で英語の力がつき、授業についていけるように指導してほしい。」と言われたとのことでした。お母さんである彼女が教えてみても、相手が親だとどうしても甘えが出て、他の場面での関係にもひびくので、第三者に授業を頼もうということになったそうです。

 わたしは英語は日本で実用英検1級に合格し、バベルの翻訳家養成講座英語本科も修了しています。高校で国語を教える傍ら、カナダ旅行をきっかけに英語を再勉強しようという気持ちになり、目標を設定するために、ヒアリングマラソンを受講し、英検準1級・1級を目指して勉強し、さらに英検1級合格後は、より細やかな読解力を培いたいという目的で、翻訳講座も受けました。おかげで日本の高校では英語部や英語クラブを担当させてもらえた年もあり、地域の英語劇に参加したり、学校や地域で通訳を引き受けたりもしていました。イタリア語の勉強を始め、イタリアに留学し、その後イタリアで働きながら暮らすようになってからは、英検1級合格時に比べると、特に聴解力や討論する力は錆びついてしまいましたが、それでも、日本人で英語ができる人がウンブリアではなかなか見つからないおかげで、看板は特に掲げていないものの、日本語・英語間の通訳や翻訳を依頼されることは、これまでにも時々ありました。

 ただ、日本で教員免許を持っている国語や書道、イタリアの大学・大学院で学び専門家の資格を取った外国人へのイタリア語教育と違って、英語は姪たちの宿題の面倒を見はしても、仕事として教えようと考えたことはありませんでした。また、同僚が住むのは遠方で、車で片道30分かかります。それで12月に夫から、「同僚が君に娘の英語の家庭教師を頼めないかと言っている。」と聞いたときは、断るのも失礼かなと思って、「英語を教える資格は特に持たないけれども、子供を教えるにはまた違った準備が必要だし、遠方でもあるので、もしわたしが教えるなら、日本語やイタリア語の授業と同じように、授業料は、60分25ユーロに設定する。もし、それでもいいと言うなら、教えに行く。」と、他の仕事へのしわ寄せも念頭に置きながら、提案しました。教員免許を持つイタリア人の友人が、フランス語や英語の家庭教師を1時間13ユーロで引き受けていたのを知っているので、こう言っておけば、他の人に頼んでくれるのではないかしらという期待もありました。

 結果的には、今週になってから、それでもぜひわたしにという返事があり、今日初めての授業に行ってきました。中学1年生の新しい生徒は、文法をきちんと勉強しないまま、感覚的に何となく覚えたことを英語で言えるようになったために、英語で言うこと・書くことが文法的に正しいかどうかに当たりはずれがあり、移民がイタリアで仕事をしながら生活をする中で、学校には行かずに、人とのやりとりを通して身につけた、そういうイタリア語に似ているところがあるなと思いました。難しいのは、本人はすべて何となく分かったつもりになっていて、文法事項のどういう点が習得できていないかを、自分では把握できないために、教科書の中から、難しいと思う課を聞いて、質問を投げかけ、答えを聞きながら、下から少しずつ積み重ねていく学習の積み木たちの中で、何が欠けているか、何が学習不足で、何を間違っていい加減に覚えてしまっているかを、こちらが探し当てて、その弱点を補強していかなければいけないことです。

 口頭で尋ねて、実際にノートに書かせてみて、どうやらthere isとthere areを混同していること、つまり主語の単複によってどう動詞が変わるかが分かっていなかったこと、そうして、冠詞のaや複数形の語尾の-sが抜けがちなので、母語のイタリア語にも冠詞や複数形があるものの、イタリア語とはしくみが違うために、英語独特の不定冠詞・名詞の単複による変化が分かっていなかったことなどが、次々に分かり、分かった端から、そういう弱点を補強するたびに、机の上や授業をした居間に実際にあるものを使って、「何があるか」を英語で言わせて書かせてみました。最初はところどころ間違いがあったのですが、授業の終わりには幸い、間違いなく言えるように、書けるようになり、生徒もわたしも「よくできた」と達成感があって、うれしかったです。

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Immagine prese dal Cambridge learner's dictionary

 ただ、授業中にそれは驚いた衝撃的なできごとがありました。someやanyを使う練習をしようと、机の上にノートが数冊あったので、「Ci sono alcuni quaderni.」(ノートが数冊あります)と、英語でまずは声に出して言ってから、書いてみるように言うと、「ノート」を英語で何というか分からないとのことです。それで、自分で苦労した方が覚えやすいからと、机上の彼女のイラスト入り伊英辞典で調べるように指示しました。

 皆さん、「ノート」は英語で何と言うとお考えですか。わたしは当然notebookだろうと思っていました。そのため、伊英辞典のquadernoの項に、exercise-bookとはあっても、notebookとはどこにも書いていないのに驚きました。けれども、彼女は「そうそう、学校でこう習った。notebookという言葉は知らない。」と言います。exercise-bookは「練習(exercise)」のことであって、ノートとは別物ではないかと思ったのですが、うちに帰って、家にある『Cambridge learner's dictionary』で調べてみると、exerciseの項にもbookの項にも、exercise-bookという言葉は見当たらす、notebookを調べると、「a book of empty pages that you can write in」という定義が一つ目にあります。それで、「ほら、やっぱりノートはnotebookじゃない」と思ったら、ところが、図解で英単語を紹介するページでは、引用した上の図のように、ノートをexercise bookと呼んでいるのです。

 それで、イタリア語の「ノート」、quadernoに対応する英語を伊英辞典で調べようと、紙の辞典を探すも見当たらないので、オンライン辞典で調べると、

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Presa da http://www.larousse.fr/

「書くため」(per scrivere)に使うのがexercise bookで、「メモを取るため」(per appunti)に用いるのがnotebookだとあるではありませんか。

 今夜はもう遅く、明日は早朝から午前中いっぱい用事があるのですが、昼帰宅したら、オックスフォードの伊英辞典を発掘して、ノートの真実の探求を続けるつもりでいます。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2017-01-10 23:59 | ImparareL2 | Comments(4)