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ペルージャ、死者の市

 今日、11月2日は、イタリアでは「死者の日」です。この日の前後に、人々がお墓参りをする慣習があり、ちょうど日本のお彼岸に似ています。死者の日当日は、墓地周辺の渋滞が目に見えています。そこで、お墓参りは明日以降と決め、今日は、ペルージャの一大行事である「死者の市」(Fiera dei Morti)を訪れることにしました。(詳しい歴史はこちら

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 今年の開催は、11月1日から11月6日までの6日間で、会場は、ペルージャの中心街と郊外にあるピアン・ディ・マッシアーノです。今日わたしたちが訪れたのは、ピアン・ディ・マッシアーノ(Pian di Massiano)。ミニメトロ(Minimetrò)の終着駅と無料駐車場があるところです。上の写真では、右手に駅と出発するミニメトロが見えます。ふだんは広大な駐車場に、市の開催中は、出店がびっしりと立ち並んでいます。

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 中世には、死者の市の目的は、秋の収穫物を売ることと、長く厳しい冬に備えて、食糧を手に入れることでした。そのため、中世の市で売られていたのは、農作物と家畜。今もやはりイタリア各地から、さまざまな食料品を売りに来た出店が並んでいます。こちらの店では、ウンブリアで有名な玉ネギの産地、カンナーラの玉ネギを販売しています。(カンナーラの玉ネギ祭りについてはこちら

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 一方、現在の死者の市では、ありとあらゆる商品が売られています。こちらの店では、骨董品を扱っています。

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 靴屋、衣類を売る店、そして、生活用品を扱う露店もたくさんあります。デパートの実演販売のように、巧みな口上で人を呼び寄せて、ちょっと変わった便利な道具(掃除道具、調理器具などなど)を宣伝し、売っている店も、かなりありました。

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 わたしは、こちらの室内履きを購入しました。最近は、made in italyと書いてあっても、外国の工場で作った製品を、イタリアで箱詰め、あるいは最後の仕上げを施して、「イタリア製品」とうたった品も多いのですが、こちらの靴は、箱や説明書を見るかぎり、「すべてイタリア国内で作られた」と書いてあります。

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 工芸品を扱う店もあります。この店には、まな板や木をくり抜いて作ったかごを始め、木を使った製品がところ狭しと並んでいました。

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 シチリア独特の、色とりどりのおいしそうなお菓子がたくさん並んでいます。シチリアやサルデーニャ、ピエモンテなど、遠くからはるばる特産品を売りに来ている店もたくさんありました。お菓子にお酒、瓶詰めの保存食品などなど、地方食あふれる品が並んでいました。

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 一方、ウンブリア州内やトスカーナの露店には、地方名物の各種サラミを店頭に並べるところがたくさんありました。

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 字が隠れていますが、PANINOTECA TOSCANAと書いてあり、パニーノ(panino)を販売しています。希望のサラミやチーズを入れて、作ってもらったパニーノを食べ、腹ごなしをすることができます。看板の下のショーケースには、見えにくいのですが、大きなポルケッタがあります。

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 ポルケッタ(porchetta)を販売する店は、他にもあちこちに出ていました。こちらは、ペルージャ北方にあるウンベルティデの店です。好きな量を切り分けてもらって、家に帰って昼食のおかずにする人もいれば、パニーノを作ってもらって、その場で食べる人もいます。エミリア・ロマーニャからも、立ち食い用のピアディーナを焼いて販売する出店が来ています。

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 気楽に立ち食いできる駄菓子も、あちこちで売られています。上の写真で、一方通行の標識の白線のすぐ右側にあるお菓子は、アニス風味で、夫の好物です。

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 子供だって楽しみたい、というわけで、おもちゃの店や、ゲームを通しておもちゃを獲得することができる露店もたくさんあります。

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 色とりどりのアトラクション、大型遊具施設。平日の昼間とあって、子供が遊べる回るティーカップやメリーゴーランドなど、ごく一部のアトラクションだけが動いていました。

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 他にも、玉ネギや生活用品をいろいろ買って、昼食前に帰宅すると、「死者の日」の義母の家の慣習ということで、ソラマメをじっくり煮込んだスープを、わたしたちにも用意してくださっていました。ソラマメは、我が家の畑で春に収穫して、冷凍してあったものです。そこで、伝統の豆スープをおいしく、ありがたくいただきました。

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by milletti_naoko | 2010-11-02 15:52 | Feste & eventi | Comments(16)

死者のソラマメ、死者の市

 イタリア語、fave dei mortiを訳すと、「死者のソラマメ」となります。響きは物騒ですが、実は、ビスケットの名前です。

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 ファーヴェ・デイ・モルティ(fave dei morti)は、ペルージャの伝統的なお菓子で、死者の日である11月2日前後に食べられます。ペルージャでは、死者の市が近づくと、あちこちの店で、売られています。

 「死者の市」(Fiera dei Morti)は、ペルージャで、毎年11月1日から数日間にわたって催される大がかりな市場です。死者の市の歴史は長く、中世にさかのぼります。ただし、当時は、「諸聖人の市」と呼ばれていました。

 11月1日は、カトリック教では「諸聖人の日」という祝日で、イタリアでは国民の休日でもあります。その翌日、11月2日「死者の日」であり、死者のために祈りを捧げる日とされています。死者の日の前後には、大勢の人々が、手向けの花と共に、家族や親戚のお墓参りをします。

 中世のペルージャでは、死者の市で、農産物と家畜を売買していました。11月の初めに市が立ったのは、秋に収穫された農産物が豊富にあり、かつ、厳しい冬に入る前で、食糧を蓄える必要がある時期だったからです。現在の死者の市では、衣料、おもちゃ、家具など、さまざまな品が売られています。途中で腹ごしらえできるように、手軽に食事を取れる露店もあります。ポルケッタ、サラミ、チーズやパニーノを売る店もあれば、チョコレートやパイ、ケーキなどの甘いものも売られています。

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 死者の市は、例年、ペルージャの中心街と郊外で行われ、近隣の町からも、大勢の人が訪れます。郊外の会場は、ピアン・ディ・マッシアーノ(上の写真)で、ここには、ミニメトロの終着駅と巨大駐車場があります。(ミニメトロについての記事はこちら、10月1日に、切符が1ユーロから1.50ユーロに値上がりしたので、ご注意ください。)

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 中世には、死者の市の開催にあたって、雄牛狩り、槍競技などの伝統競技も行われていました。現代では、こうした競技に代わって、大がかりなアトラクションやサーカス小屋が、立ち並びます。

 祝日はかなりの人手で、歩くのがやっとですから、興味のある方は、ぜひ期間中の平日に訪ねてみてください。規模の大きい市場で、さまざまな商品が売られていますので、眺めながら歩くだけでも、おもしろいと思います。遊園地のお好きな方は、この時期だけ設置される、さまざまな大型のアトラクションを楽しむこともできます。

 さて、再び、「死者のソラマメ」(fave dei morti)に話を戻しましょう。死者の日の頃に食べられる、このビスケットは、ソラマメの形をしています。ソラマメは、古代ギリシャ時代から、死に関わる儀式で用いられていたそうです。このビスケットは、とても甘いお菓子で、アーモンドや卵白で作られています。名物ですので、この時期に見かけたら、ぜひ食べてみてください。

 ちなみに、義母が生まれ育ったのは、ペルージャ県北部、トスカーナとの州境にあるレスキオ(Reschio)という村ですが、ここでは、死者の日にソラマメを料理して食べる習慣もあったとのことです。昨年の11月2日には、お義母さんがソラマメのスープを作り、わたしたちにも分けてくださいました。

 今回の記事は、昨年書いたメルマガ第26号(リンクはこちら)と、かなり重複しています。イタリア語学習中の方は、ぜひこちらもお読みください。語彙と読解力の向上に役立つはずです。

*本日未明に、イタリアは夏時間から冬時間に突入。日本との時差は8時間に。
 現在、10月31日日曜日の真夜中過ぎは、イタリアではまだ夏時間ですが、今日午前3時に時計の針が1時間戻ります。こうして冬時間に入ると、日本との時差がこれまでの7時間から8時間になります。イタリアに在住、留学、旅行の方はご注意ください。

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by milletti_naoko | 2010-10-31 00:10 | Feste & eventi | Comments(2)

チョコレート祭り、番外編

 前回の記事が好評だったので、昨日割愛した写真の中から、いくつか選んで、「ペルージャ、チョコレート祭り」番外編をお届けします。(本編はこちら

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 まずは、こちら。ハローキティは、イタリアでもこの2、3年大人気です。チョコレート祭りでは、ぺルジーナのバーチ・チョコレートが、さまざまな素材、大きさのキティちゃん製品に入って、販売されていました。

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 ついでにご紹介するのは、帰り道にミニメトロ終着駅で撮影した、駅前の店です。Rastelliは文房具やおもちゃを扱う店で、ペルージャでは、中心街と駅前にも店があります。一番人目を引くショーウィンドーと入り口に置かれている品が、すべてハローキティ関連商品だというのが、人気のほどを物語っています。

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 再び、チョコレート祭りの会場です。ホット・チョコレート(cioccolata calda)にどんな風味があるかを、写真で字が読めるものだけ、お教えします。奥の方から、ラム酒(rhum, rum)、唐がらし(peperoncino)、アニス(anice)、そして、シナモン(cannella)。夫が好きなのはシナモン風味のチョコレートです。わたしは生クリーム専門店、Antica Latteria(記事はこちら)で、生クリームたっぷりのホット・チョコレートを飲むのが好きです。

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 チョコレートのブランド名とそのシンボルの絵がでかでかとかかれた観覧車もありました。この場所で、高みからペルージャ周辺を見渡すと、きっと眺めが美しいことと思います。

「観覧車」を表すイタリア語は、ruota panoramicaですが、ここには、Ruota PanoraMilkaと書かれています。一種の言葉遊びで、panoramica「眺めがいい」という言葉の語尾、-mica(発音は「ミカ」)の部分を、チョコレートのブランド名のMilka(ミルカ)に置き換えています。

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 お菓子の家を作るためのキットも売られていました。写真の上方に見える、かわいらしいお菓子の家を自分で作れるという、とてもかわいい商品です。

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 金色の型に、材料を流し込めば、かわいい窓がついた家の壁や屋根ができあがるようです。

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 さすとチョコレートの甘い雨が降る傘も、売られています。

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 こちらが、わたしたちがショウガ入りチョコレートを購入したブース(stand)です。料理に使う調味料が入ったチョコレートが目白押しで、驚きました。左から、カレー粉(curry)、ナツメグ(noce moscata)、クローブ(chiodi di garofano)、カンゾウ(liquirizia)、唐がらし(peperoncino)、そして、ショウガ(zenzero)の入ったチョコレートが並んでいます。

 唐がらし風味のチョコレートはイタリアではよく見かけるのですが、他のチョコレート、一体どんな味がするのでしょう。

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 イタリア広場にはリンツのブースがあり、目隠しをして中に入るというゲームもありました。このほか、わたしたちは外だけ歩きましたが、劇場やパオリーナ城塞(Rocca Paolina)など、屋内で行われていた体験学習や試食の楽しいイベントも数多くあります。

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 遠方から来た客が、祭りの間に、手軽にしっかり腹ごしらえができるように、ボリュームたっぷりの食事を提供する店もあります。

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 チーズ、ポルケッタ、ワインを売るこの店の看板には、その心がよく表れています。訳すと、「たくさんチョコレートを食べたあとは…チョコレート祭りの塩あじ休憩」。

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 数多い量り売りのチョコレートの中で、わたしが一番気に入ったのは、この店のものです。薄緑色をしたバイオリン型(?)の、レモン・チョコレート(cioccolato al limone)に、なぜだかとても魅かれてしまったのです。ブースを全部見て回ってから、帰り際に買おうと思っていたら、すっかり立ち寄るのを忘れてしまいました。

 やはり、何事も、思い立ったときにすることが肝心です。

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 こちらは、10日後に死者の市(Fiera dei Morti)の会場となるピアン・ディ・マッシアーノ。広い無料駐車場があって便利なので、ここに車を置いて、ミニメトロで中心街に行きました。

 市が開かれるまでにはまだ日があるというのに、遊園地で見かけるようなアトラクションがたくさん動いています。観覧車のようにゆっくりと回るものもあれば、ものすごい速さで左右に回転するものもあります。後ろが白く見えるのは露店で、日本の神社などのお祭りと同じで、おもちゃや食べ物を売る店が並び、ゲームができる店もあります。

 昨年、ミニメトロに乗っていたら、ちょうどイタリア北部のベルガモから、この遊具施設を運んで来た人たちがおしゃべりをしているのを耳にしました。イタリア各地で大きな祭りがあるたびに、町から町へと、大がかりなアトラクションの設備と共に移動する生活は、なかなか大変だと語っていました。

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 最後に、一番反響のあった「ジャスミン入り緑茶風味純ブラックチョコレート」について、一言。上の写真で、ショーケースの上に、TERAPIAと見えるのですが、うちでパンフレットを見て、ここに並ぶチョコレートは、「チョコレート・セラピー」(cioccolato terapia)と呼ばれる商品の数々だということが分かりました。

 解説には、セラピー効果があり、しかも味を引き立てる植物のエッセンスを、チョコレートと組み合わせようと、考え出されたとあります。たとえば、「ジャスミン入り緑茶風味」には、浄化作用があり(depurativo)、利尿を促進する(diuretico)、「パパイア・レモン風味」は、消化を助け(digestivo)、炎症を防ぐ(antifiammatorio)といった具合に、それぞれのチョコレートのセラピー効果が書いてあります。目で見て楽しめ、味がおいしく、しかも健康によいチョコレート。

 チョコレート祭りでは、それぞれのチョコレート専門店や会社の独創性にも驚き、感心しました。

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by milletti_naoko | 2010-10-21 16:40 | Feste & eventi | Comments(8)

ペルージャ、チョコレート祭り

 バーチのチョコレート工場があることで知られるチョコレートの町、ペルージャ(Perugia)では、毎年10月から中心街で、チョコレート祭り(Festa del Cioccolato, Eurochocolate)が催されます。今年の開催は、10月15日から10月24日。わたしたちも、昨日の夕方、散歩がてらチョコレート祭りを訪ねました。

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 ヴァンヌッチ通り(Corso Vannucci)は、町が誇る美しい大噴水・大聖堂(上の写真、奥)からイタリア広場まで続くペルージャの目抜き通りです。さまざまなチョコレートや関連製品を販売するブースが、路上に並んでいます。

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 こちらの看板には、Evento PeriGolosoとあります。これは、ちょっとした言葉遊び。 Evento per i golosiおいしいものに目がない人向きのイベント)という言葉と、Evento pericoloso危険なイベント)という言葉を掛けてあります。

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 ブースの中には、おいしそうなチョコレートが並んでいます。イタリア全国から来たチョコレート専門店のブースもあれば、ぺルジーナやリンツなど、チョコレート菓子の大手製造者のブースもあります。

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 ピザを思わせる大きな円形のチョコレートの上に、さまざまなトッピングをして販売しているブースもありました。ブラックチョコレート、ホワイトチョコレート、コーヒー風味のミルクチョコレートと、チョコレートの種類も豊富です。

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 こちらは、マッテオッティ広場(Piazza Matteotti)。ヴァンヌッチ通りと平行に延びるこの広場にも、チョコレート販売ブースが並びます。子供たちのためのメリーゴーランドもあります。

 写真の左手に見えるのは中央郵便局。郵便局の正面左にある緑のブースでは、日頃からポルケッタやポルケッタ入りパニーノを販売しています。チョコレートを売る露店は、この郵便局の左側の通りにも、ぎっしりと並んでいます。

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 瓶入りのチョコレートクリームも、シナモン風味、ヘーゼルナッツ入りなど、種類が豊富です。

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 なんと、カカオ入りのパスタもあります。タッリャテッレ、リガトーニ、ウンブリチェッリなど、種類はさまざま。手前のショーケースには、チョコレートリキュールが並んでいます。

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 カカオ入りのパスタのレシピも、貼ってありました。香草とブルーベリー(erbette e mirtilli)となら、確かにおいしいパスタになるかもしれませんが、プリモとデザートの間をいく不思議な味になりそうです。

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 ピアディーナ(piadina)に、チョコレートクリームのヌテッラ(Nutella)を塗って、立ち食い用に販売しているところもありました。イタリアのスーパーでよく売られていて、人気のあるチョコレートクリームがこのヌテッラです。パンやケーキの上によく広がり、子供や若者に好きな人が多いのですが、夫や義弟は、原材料名を見て、体に悪い、質のよくないものばかりだと顔をしかめます。

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 大きなチョコレートの板に、唐辛子やへーゼルナッツなど、さまざまな具が大胆に入れられたものも、売られていました。

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 箱入りの板チョコも、いろんな風味のものがあります。1ユーロと安いものから、3、4ユーロするものまで、たくさん見かけました。家に帰って、原材料を見てから、安いチョコレートと高いものでは、カカオの割合が違うことが分かりました。ここで私たちが買ったのは、左手に見えるオレンジ風味のチョコレート。1ユーロですが、とてもおいしかったです。(すぐに開封して、歩きながら食べました。)安いのはたぶん、ミルクチョコレートでカカオの量が少なく、代わりに牛乳が多く使われているからでしょう。

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 一方、こちらの店で買った板チョコは、4ユーロ。ジャスミン入り紅茶風味の純ブラックチョコレート(puro cioccolato fondente con tè verde al gelsomino)です。夫はジャスミンの花が好きで、庭にも植木鉢が数多くあり、緑茶もジャスミン風味のものを、助け合い市で購入したばかりです。(記事はこちら

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 左から四つ目が、このジャスミン入り紅茶風味チョコです。他にも、蜂蜜、プロポリス、アロエ、ラムなど、いろんな素材が入った板チョコがたくさんあります。

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 ホットチョコレート(cioccolata calda)も、好みの風味のものを、選んで飲むことができます。このチョコレート会社の板チョコは、箱に材料の香草や植物、材料ではないけれども関連する動物の絵などがとても写実的に描かれていて、夫はその絵にすっかり魅かれてしまいました。

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 チョコレートで模造した目玉焼き、ゆで卵に、モルタデッラ(写真右)、そして、ゴルゴンゾーラを初めとする各種チーズ(写真下)。創造力には果てがありません。意表をついていておもしろいので人目を引くのですが、さて買う人がいるのかどうか、心配です。

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 チョコレートのCDもあります。「チョコレート味の甘い調べ」(Dolci note al cioccolato)という名前が心にくい。

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 雨の日が続いたあとの、秋晴れの美しい1日で、右にサン・ピエートロ教会、中央にサン・ドメーニコ教会の鐘楼が、夕日を浴びて、ほんのりと紅に染まっています。中央よりやや左のずっと奥の方に見える山の中腹に、白く小さく見えるのは、アッシジ(Assisi)の町です。

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 チョコレート以外にも、傘、パーカー、タオルなど、チョコレート祭りの関連商品がたくさん販売されていました。わたしたちが気に入ったのが左手の商品。「ぼくはチョコレート嫌いだよ。」(Non mi piace il cioccolato.)と言うピノキオの鼻が長く伸びています。残念ながら、子供用のみて、大人用はありませんでした。


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 こういう衣装(?)を身にまとい、全身で宣伝に努めている人々もいました。

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 チョコレート祭り中は、中心街近くに駐車場を見つけるのは難しいだろう、ということで、ピアン・ディ・マッシアーノの大駐車場に車を置き、ミニメトロ(記事はこちら)で会場まで行きました。死者の市が始まるのは11月1日からとは言え、付近にはもう、たくさんの出店や遊具施設が並んでいます。美しい夕焼けに感動しながら、車へと向かいました。

 チョコレート祭りでは、他にもショウガ入りチョコレートやイチゴ味のチョコレート、そして、ヘーゼルナッツ入りのチョコレートクリームを購入しました。これから少しずつ、慌てずに大切に味わっていきたいと思っています。

>追記(10月26日)
 チョコレート祭りについて、もっと知りたいという方は、次の記事もぜひお読みください。
「チョコレート祭り、番外編」(リンクはこちら
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by milletti_naoko | 2010-10-20 11:35 | Feste & eventi | Comments(20)

旬の味覚を封じ込め

 ペルージャではこのところ雨の日が多く、朝晩かなり冷え込むようになりました。山では、黒く熟れたブラックベリーを味わえる季節が終わりつつあります。

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記事、「色づく秋山とブナの巨木」から。(リンクはこちら


 野菜畑でもズッキーニやキュウリはすでに姿を消し、毎日残りわずかになったトマトを大切にいただいているところです。おいしい果物やトマトがたくさんある機会を逃さずに、ですから、保存用のジャムやトマトの瓶詰め、トマトソースを作って、来年また果物やトマトの季節が訪れるまで、少しずつ旬の味がつまった瓶を開けて、楽しむようにするわけです。


 今回は、夫がブラックベリーのジャムを作ったときの様子と、トマトソースを二人で作ったときの様子を、写真と共に、ご紹介します。
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 昨年の10月3日土曜日。夫は早朝から、1時間半ほど車を運転して、アッペンニーニ山脈を訪れ、ブラックベリーをどっさり摘んで帰って来ました。大量の収穫に、顔一面に満足の笑みを見せる夫です。わたしの方は、前日ようやく1週間ほどの突貫作業で仕上げた翻訳を企業に納品したところで、この日はたまっていた洗濯と掃除に終われていました。

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 まずは土鍋にブラックベリーを移します。

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 木の葉や枝などが紛れ込んだものがないかどうか確認し、あれば取り除いていきます。まずは砂糖を加えずに火を加え、果実が少し柔らかくなってから、裏ごします。

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 裏ごししたブラックベリーの重さを量り、必要量の砂糖と共に再び土鍋に入れて、火にかけます。鍋の下の網は、火力が鍋底全体に均等に伝わって、土鍋が割れるのを防ぐために、敷いてあります。

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 甘い香りが周囲に漂い、いい色になってきました。十分に濃縮するまで、加熱を続けます。できあがったら、煮沸消毒した瓶に詰めます。昨年できたたくさんのジャムは、半分は友人たちへの贈り物、残りの半分は、パンと食べたり、ケーキやパンナコッタに添えたりして食べました。ブラックベリー独特の甘さが口いっぱいに広がって、それはおいしいジャムでした。
 
 今年は9月初めに義父が右足を骨折し、夫が家で義父が請け負っていた野菜畑や家畜の世話にも追われているため、休みの日に楽しみの登山はしたものの、労働になってしまうブラックベリー摘みとジャム作りはしませんでした。義父の足は、幸い今週月曜日にギプスが取れ、快方に向かっています。

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 トマトソースを作ったのは、今年の9月19日です。前回の記事では、湯むきしたトマトをぶつ切り、あるいは四つ切りにした瓶詰め作りについて、ご説明しました(記事はこちら)が、今回は収穫したトマトの量が多かったこともあり、作業の早いトマトソースにすることにしました。

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 まずは、トマトを洗い、できあがったトマトソースを入れる瓶を煮沸消毒しておきます。瓶は以前に店で買ったトマトソースの空き瓶をそのまま使用し、蓋だけ新しく買い足しました。

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 器械で裏ごしするため、湯むきをする必要はありません。トマトを次々と縦に四つに切っていきます。横にある瓶には、来年育てるための種を残したいという夫のために、熟したトマトを選んで、その種を入れていきます。

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 実は最初は二つ割りにしていたのですが、四つ切りの方が裏ごししやすいということで、後から四つに切り分け直しました。トマトをすべて切り終わると大きな鍋二つがいっぱいになりました。

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 こちらがトマトを裏ごしする器械です。上から次々に切ったトマトを入れていき、右手にあるハンドルを回すと、裏ごしされたトマトが下方に落ちる仕組みになっています。濃縮トマトジュース上になったトマトが落ちるところに、鍋を置きます。

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 裏ごしで不用となった部分は、器械の後ろから次々と振り落とされていきます。このトマトのかすが落ちるところにも、同様に鍋を置いておきます。なお、一度の裏ごしではまだ十分にソースとして使える部分もかすとして取り分けられてしまうので、かすとして出てきたトマトも、さらに数回裏ごしをして、トマトの食べられる部分を無駄なく使いきれるようにします。実はこの器械は、本当はトマトソース作り用ではなく、ジャム作り用の製品で、そのために、作業効率がひどく悪かったということです。

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 鍋二つ分のトマトが、鍋二つ分のトマトソースになりました。鍋を火にかけ、15分ほど沸騰させて、水分を飛ばします。途中で、時々トマトソースをかき混ぜて、熱を均等に配分します。

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 鍋の火を止め、トマトソースを次々に瓶に入れていきます。

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 大きな鍋に瓶を入れていきます。瓶と瓶がぶつかって割れることのないように、間に布や紙新聞を詰め、その後で、鍋を水で満たします。

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 鍋に蓋をして火にかけ、ぐつぐつと沸騰してきたら、そのまま1時間煮沸消毒を続けます。前回の瓶詰めの記事でも書いたように、この時間には同じペルージャでも、各家庭によって差があります。

 鍋が鏡のように、カメラで写すわたしを映しているのが、何だか不思議でおもしろい。

 1時間後に火を止めて、そのまま一晩置き、翌日中の水が冷たくなったら、瓶を取り出すことができます。こうして、保存用のトマトソースの瓶が、七つできました。来年の夏、また野菜畑でトマトが採れるまでは、このトマトソースと前回作った瓶詰めを使って、料理をします。夫も義母も、「トマトの季節でない時期に、わざわざハウス栽培のトマトは買わない、料理に使うトマトは自分たちで作った保存用のものを使う」という主義なので、わたしもそれに従っています。

 収穫の秋、実りの秋は同時に冬に備える時期であり、そのため、ペルージャでは中世から、大がかりな市場、死者の市(Fiera dei Morti)(詳しくはこちら)が立ち、長く辛い冬を乗り切るための食糧などが販売され、現代のトスカーナ州にあたる遠方の町からも、多くの人々がこの市を訪れていたそうです。

 今年の死者の市は、11月1日から11月5日まで。会場は例年通り、ピアン・ディ・マッシアーノです。ペルージャ中心街からは、ミニメトロで15分足らず。(記事はこちら)10月1日から、市内バス・電車およびミニメトロの乗車券が、1ユーロから1.50ユーロに値上がりしていますので、ご注意ください。

 一方、今日ペルージャで始まったのが、毎年恒例のチョコレート祭り、Eurochocolateです。今年の開催は、10月15日から24日までです。中心街いっぱいにイタリアと世界の各地から来たチョコレートの店が並び、チョコレートの巨大な塊を彫刻するところが見られたり、さまざまなチョコレート菓子やケーキの味を楽しんだりすることができます。土日はひどい混雑で、ラッシュ時の日本の駅のようになるので、平日の方がゆっくり楽しめるかと思います。

 近くにおいでの方で、チョコレートのお好きな方は、ぜひ足を運んでみてください。ちなみに、ペルージャで、チョコレートがとびきりおいしい専門店は、外国人大学のガッレンガ校舎の前にある、Augusta Perusiaという店です。おしゃれなチョコレート菓子や、チョコレートのリキュールが店内に並び、アイスクリームもおいしいのでおすすめですよ。(詳しくはこちら

>追記(10月26日)
 チョコレート祭りに行って、おいしそうなチョコレートやにぎやかな中心街の様子を写真に収め、記事にしました。ぜひ次の記事をご覧ください。
「ペルージャ、チョコレート祭り」(リンクはこちら
「チョコレート祭り、番外編」(リンクはこちら
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by milletti_naoko | 2010-10-16 00:40 | Gastronomia | Comments(6)

初秋のテッツィオ山

 10月8日金曜日、夕日が沈むのを眺めようと、夫と二人でテッツィオ山(Monte Tezio)を登りました。

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 眺めと自然が美しいのは、ミジャーナからの登山道(記事はこちら)ですが、今回はコンプレッソのテッツィオ山自然公園の入り口(上の写真)前に車を置き、ここから山を登ることにしました。

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 ゆるやかな長い坂道を登っていくと、やがて道が二手に分かれます。どちらの道も山頂まで続いているのですが、今回は二人とも疲れていたので、左手に曲がり、トラジメーノ湖が見晴らせる場所(Miralago)まで歩いて、そこから夕日をが眺めることにしました。

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 初夏には野生のアスパラガスを摘みながら歩いた道、エニシダやヒナゲシの花に覆われていた道(記事はこちら)が、今は真っ赤な実に彩られています。注目していただきたいのは、後ろに見える岩肌と石の色。テッツィオ山では、あちこちに石が転がり、岩がむき出しになっているのですが、こんなふうに美しい桜色をした岩や石も、白や灰色の石に混じって、存在しています。

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 秋はキノコの季節でもあります。道の両側に、このキノコがいくつか群がって生えていました。夫によると、食べられるし味も悪くはないのだけれども、特においしいわけではないので、人が採らないのだということです。荘子の言う「無用の用」が頭をよぎります。

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 左手に見えるのはカエデの木。「秋が深まれば美しい黄色になるのだけれど、まだ緑のままだね。」と、夫が後ろを振り返って、指さしました。

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 ようやく木々の間を出て、湖の見える場所(Miralago)まで来ました。

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 遠い山々を見やると、トラジメーノ湖が峰の間から少しだけ顔を出しています。まだ日没まで時間がありそうなので、もう少し先まで歩くことにしました。

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 おかげで、美しいシクラメンの花をいくつか見ることができました。

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 緑の枝の上に、立ち並ぶヒマラヤスギの球果たちも、オレンジ色が夕日を浴びて、いっそう鮮やかになり、風情があります。

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 野バラもまた、その真っ赤な実で、初秋の山に色合いを添えています。

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 日没に間に合うようにと、湖の見える場所まで引き返し始めたのですが、この日の太陽は、沈む前に雲のうしろに隠れてしまいました。

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 日光が和らいだおかげで、トラジメーノ湖(Lago Trasimeno)がよく見えます。

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 眼下には、緑の畑やオリーブ園、そして、点在する家が見えます。ペルージャ郊外のこの付近は、近年になって多くの家が建ち、住民もかなり増えました。

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 右手を眺めると、ペルージャの町中から離れているためか、緑がより多く、家はまばらになります。

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 少しずつ紅に染まっていく空をしばらく眺めてから、来た道を引き返しました。

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by milletti_naoko | 2010-10-14 16:57 | Viaggi in Umbria | Comments(4)

ヨットで周遊、トラジメーノ湖

 今回は、昨年10月25日に友人たちとトラジメーノ湖(Lago Trasimeno)をヨットで周遊したときの様子をお伝えします。

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 友人ルーカがカスティッリョーネ・デル・ラーゴ(Castiglione del Lago)のヨットクラブに属しているので、この日はリミニから来た親友たちと誘い合わせて、トラジメーノ湖畔、カスティッリョーネの港で合流しました。

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 船がカスティッリョーネをだんだん離れていきます。ルーカの指示に従って、皆でボートの運航に必要な作業を分担します。ルーカ同様、マヌエーラも船舶免許を持っています。

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 今回の船長、ルーカとフランコ。風の向きが変わるたびに、帆の角度を変えたり、帆を上げたり下ろしたりする必要があり、さらに時々立ちはだかる水草は避けて通らねばならず、皆が協力しながら、作業していかなければなりません。目的地は、トラジメーノ湖に浮かぶ3島の一つ、マッジョーレ島です。

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 わたしも必死で、恐い形相をしながら、何度か舵を取りました。カスティッリョーネの美しい城が遠ざかっていきます。

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 帆船は、だんだん湖畔から離れていきます。帆が風を受けて順調に進んでいる間は、ゆっくりくつろいで周囲の景色を楽しみました。

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 ようやく前方に、目的地のマッジョーレ島(Isola Maggiore)が見えてきました。

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 奥の方、左手に盛り上がって見える部分に、カスティッリョーネがあります。町がこんなに小さく見えるところまで来ました。

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 午前10時半過ぎにカスティッリョーネの町を出発して、マッジョーレ島に、午後1時頃到着。皆で協力して、ご覧のように帆をたたんだヨットを、港に固定しました。

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 昼食を取ったのは、マッジョーレ島のレストラン、Ristorante L’Osoです。トラジメーノ湖で獲れる魚料理を中心とするおいしい料理を、手頃な値段で味わえる店です。食事中に、湖の美しい眺めを楽しむこともできます。この店が気になる方は、「猛暑対策と宿・レストランの選び方」という記事(リンクはこちら)の後半に、当時のメニューと値段の一覧表の写真がありますので、参考にしてください。

 ご覧のとおり人気のある店なので、朝から席を予約しておきました。

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 残念ながら料理の写真はありませんが、食事にすっかり満悦しているわたしたちの様子から、どれだけおいしかったか、ご想像できるかと思います。

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 親切な人に頼んで、店を出る前に、一行全員の記念撮影。

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 昼食のあと、しばらく皆でマッジョーレ島を散歩してから、再びヨットで帰途につきました。島が少しずつ遠ざかっていきます。

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 傾きつつある夕日が湖に光を投げかける中を、来たときと同じように、協力して、カスティッリョーネの港へと向かいました。

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 離れつつあるマッジョーレ島を、名残惜しく眺めながら。

 マッジョーレ島には、年間を通じて、フェリーで行くことができます。自然も町並みも、そして湖の眺めの美しい島で、眺めはフェリーからでも十分楽しむことができますので、ウンブリア州にお越しの際には、ぜひ島を訪ねてみてください。

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by milletti_naoko | 2010-10-08 23:38 | Viaggi in Umbria | Comments(2)

夕焼けのトラジメーノ湖

 傾いていく太陽と雲が、トラジメーノ湖(Lago Trasimeno)に映る様子が美しいので、思わず写真に収めました。

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 蘇軾が詩で称えた西湖のように、ウンブリア州の西に位置するトラジメーノ湖もまた、晴れた日だけでなく、雨の日、そして曇った日にも、それぞれの美しさで魅せてくれます。

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 写真は昨年10月18日に、ペルージャの西方にある湖畔の村、サン・フェリチャーノ(San Feliciano)で撮影したものです。

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 右手に見える緑の島は、湖に浮かぶ3島のうち、最も大きいポルヴェーゼ島(Isola Polvese)です。夏の間は、ポルヴェーゼ島へ、サン・フェリチャーノからフェリーで行くことができます。自然の美しい島はわたしたちお気に入りの散歩場所です。

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 こちらは、この日初めて訪れた村、モンテ・デル・ラーゴ(Monte del Lago)です。地名をあえて訳すと、「湖の山、湖畔の山」。車で通りかかったとき、石造りの建物に覆われた小高い丘が湖に突き出している様子が美しかったので、訪ねてみることにしました。

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 駐車場は湖畔にあります。夕陽が湖を少しずつ紅に染めていきます。

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 中心街へと登る階段を一歩、また一歩と登って行きます。奥の方、左手にマッジョーレ島(Isola Maggiore)、右手にミノーレ島(Isola Minore)が見えます。

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 湖畔に近い部分では、湖やオリーブ園の眺めが美しく、上に登ってくと、今度は石造りの町並みに風情があります。

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 沈みゆく日はやがて、石壁も赤く染めていきます。

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「人は悲しいと、夕日が見たくなる」と、星の王子さまが言っていますが、わたしの夫は、悲しいときに限らず、夕日を見るのがとても好きです。

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 おかげで、さまざまな場所からの美しい夕日を、わたしも眺めることができました。沈んでいく夕日には、いつも二人でこうあいさつします。

「さようなら。今日の日をありがとう。また明日も、どうかよろしく。」

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by milletti_naoko | 2010-10-06 15:56 | Viaggi in Umbria | Comments(0)

アンゴラうさぎとカンナーラ午後の散歩

 アンゴラうさぎの毛をニット製品に利用することを思いついたのが、ルイーザ・スパニョーリ(Luisa Spagnoli)であり、彼女が、ペルージーナ社の創業者であると同時に、バーチ・チョコレートの産みの親でもあることは、以前にもお話しました。(詳しくはこちら)ただ、わたしは、つい最近まで、アンゴラうさぎが一体どういう風貌をしているのかを知りませんでした。

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 それが、9月14日火曜日に、初めて、このアンゴラうさぎの写真を見ることができました。夫とCIA(イタリア農業者連合)の支部に出かけたときに、部屋の壁に、世界中のうさぎの写真のポスターが、貼ってあったからです。

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 ちなみに、こういうポスターが農業連合会に貼ってあるのは、イタリアではウサギ(coniglio)を食用として育てるからです。(日本では食べないけれども、ペルージャで食べる動物については、こちら

 ふかふかで柔らかそうな毛並みは想像したとおりでしたが、写真写りが悪いのか、モデルの問題か、思い描いていた姿とかなり違っていたのでびっくりしました。

 夫が農業連合での用事を終えたあと、先日玉ネギ祭り(記事はこちら)で訪れたカンナーラ村を、日の光のもとで散歩することにしました。

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 ペルージャから車でカンナーラに近づくと、道路の左手にアッシジの町が見えます。横に長い台形のような形をしたスバージオ山のふもと近くに見える白い部分に、アッシジの美しい町並みがあります。夫によると、聖フランチェスコは、このアッシジのスバージオ山とペルージャのテッツィオ山(記事はこちら)が双子の兄弟(gemelli)だと語ったということです。

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 車を駐車し、トピーノ川(fiume Topino)を渡って、カンナーラ(Cannara)村の中心街へと向かいます。

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 わたしたちが玉ネギ尽くしの夕食を堪能したレストラン・ブースは、この石壁の内側に、設置されていました。石畳の道や外灯に、風情があります。石壁の中をのぞくと、レストラン・ブースは今年のお役目を終了したものの、まだテントが設営されたままで、子供たちが何人か、テーブルの間を走り回って遊んでいます。

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 村の中心にある美しい教会。祭りのときには、出店やコンサート、大勢の人々でにぎわっていた教会前の広場も、今は人がまばらで、ひっそりとしています。

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 こちらは夫が撮影した街角の写真です。4階建ての家の屋根近くまで、高く生い茂っている緑は、なんとジャスミン(gelsomino)です。

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 こんな風に、さりげなく壁に飾られた花たちが、優しい空間を作り出しています。

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 ふと見上げると、しっぽが太くふさふさとした猫が、わたしたちをじっと見つめています。

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 夕日が傾き始め、石壁に温かい色の光を投げかけています。

 アッシジ、スペッロ、フォリンニョなど、近くに美しい町が多いので、近くを何度も素通りしてしまっていたのですが、玉ネギ祭りをきっかけに、また一つすてきな村を見つけることができました。

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by milletti_naoko | 2010-09-20 17:02 | Viaggi in Umbria | Comments(2)

たまねぎ万歳! ウンブリア村祭り

 ウンブリアで有名な玉ネギの産地と言えば、カンナーラ(Cannara)。カンナーラはペルージャの南東、アッシジの近くにある村です。

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 恒例の玉ネギ祭り(Festa della Cipolla)が、今年30周年を迎えました。毎年約10万人が訪れるという玉ネギ祭りに、わたしも、9月11日土曜日の晩に足を運びました。一緒に行ったのは、上の写真中央で後ろ姿を見せている夫とルーカです。

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 中心街入り口の近くを流れるこの川は、トピーノ川。橋を通りかかると、ちょうど夕日が、空と川を美しく染めているところでした。

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 収穫したての玉ネギを売っている出店があります。赤、白、茶色と色とりどりの皮に包まれ、味や大きさ、形のさまざまな玉ネギが、並んでいます。

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 中心街には、大勢の客をもてなせるレストラン・ブース(stand gastronomico) が、五つ設けられていました。どの店も、当然玉ネギ尽くしの料理を提供しています。今回わたしたちが選んだのは、Il Giardino Fiorito。「花が咲く庭園」という店名が気に入った上、玉ネギ祭りのホームページ(リンクはこちら)を見ると、歴史の長いブースで、メニューもおいしそうだったからです。

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 皆が一番満足したのは、こちらの前菜です。中でもおいしかったのが、右手前に見えるクロスティーニで、パンの上に、バルサミコ酢で料理した薄切り肉とマリネした玉ネギを載せてありました。

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 こちらは、わたしと夫が頼んだパスタです。牛乳、チーズ、玉ネギを使って作った玉ネギのクリームがパスタと和えてありました。それなりにおいしかったのですが、あまり玉ネギの味がしなかったのが残念でした。隣のおじいさんが「おいしい」と舌鼓を打ちながら、ポレンタに調理した豚肉と玉ネギを添えた料理を食べていました。

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 ルーカが頼んだセコンドは、ローズマリー・ニンニク風味のポーク・ソテーにソースをかけたものです。これはうまい、と喜んでいました。肉料理の向こうに見えるのは、コントルノで、もちろんこちらも玉ネギ料理です。小玉ネギ(cipollina)を料理したものが2品並んでいて、一つは甘酢で調理してあった(all’agrodolce)のですが、もう一方は、料理名が「美味な小玉ネギ」(cipollette deliziose)。わたしは食べていないので、どういう味つけだったのかは分かりません。

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 なんとデザートまで、玉ネギ尽くしです。玉ネギ入りのクリームで作ったこのパイが思いがけずそれはおいしかったので、夫は大喜びです。

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 こちらのデザート、aragosta cipollataも、カリカリ、パリパリの外皮の中に甘いクリームがたっぷり入っていて、おいしかったです。見かけだけではなく、殻(?)の触感も、イセエビ(aragosta)に似ていました。

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 食事と支払いを済ませてブースを出ると、すでにすっかり日が暮れて、暗くなっていました。食後の腹ごなしもかねて、出店や人だかりでにぎわう村の中心街を散歩します。教会の前にも、やはり玉ネギを売る露店があります。

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 教会は、中の装飾も美しかったです。祭りを訪れる観光客のためか、夜遅いというのに教会が開いていて、たくさんの村人や観光客が訪れていました。

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 教会前の広場に椅子が何列にも並べてあり、ステージ上に音響設備が整えてあったので、どうもこれはコンサートがあるらしい、ということで、椅子に座って、開演を待つことにしました。やがて吹奏楽団の音楽が聞こえ始め、歩きながら演奏する楽団員が目に入ってきました

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 演奏したのはモーツァルトやエンニオ・モリコーネの曲で、それも調べが美しく、耳になじみの深いものでした。

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 通りに並ぶ出店は、玉ネギの店ばかりではなく、本やアクセサリーなど、さまざまです。目抜き通りは、大勢の人々であふれかえり、道端でパフォーマンスをする芸人もいました。

 玉ネギの好きな方、村祭りで食を楽しんでみたいという方は、ぜひ年に一度の玉ネギ祭りを訪れてみてください。できれば平日に訪れた方が、食事も散歩もゆったりとした気分で楽しめると思います。

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by milletti_naoko | 2010-09-20 01:03 | Gastronomia | Comments(4)