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アルヴィアーノ湖めぐり

 1月29日日曜日は、ウンブリアの南にある小さな村、アルヴィアーノ(Alviano)とその周辺を訪ねました。

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Castello di Alviano 29/1/2012 17.30

 一昨年、2009年の1月末に、歴史ある美しい町、アメーリアを訪ねたとき(下記リンク参照)、近くのアルヴィアーノ村に、湖と古城があると知り、以来、いつか行ってみたいと思っていたのです。しばらく冬眠していたアイゴを運転してみたいし、それには、夫が隣にいてくれた方が安心だとも考えました。(うるさいけれども、安心……)

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Immagine dalla mappa, “Amelia e il territorio, pianta della città”

 前日から、大木を訪ね歩こうと心に決めたらしい夫が、アルヴィアーノの北にあるグアルデーア村にも、巨木があることを突きとめて、アルヴィアーノ行きを了承してくれました。

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Grande Rovere di Ontorello, Guardea 29/1/2012 13.24

 そこで、まずは、グアルデーア村でパニーノを買い、こちらのフユナラ(学名Quercus petraea、イタリア語 rovereの大木を訪ねました。村で数人に尋ねたものの、この木を知る人がだれもいなかったので、朝インターネット上で見た地図の記憶を頼りに道を進み、なんとか見つけることができました。幹周4.5m、高さは20m。(下記リンク参照)

 緑の野山、そして遠くアルヴィアーノ湖を見下ろして、高くそびえる大木を眺めながら、草原に腰を下ろして、昼食のパニーノを食べました。

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 昼食後はいよいよ、アルヴィアーノ湖にある自然公園、Oasi del Lago di Alviano(訳すと、「アルヴィアーノ湖のオアシス」)を訪ねました。入園できるのは、9月1日から5月31日までの日曜日と祝日で、開園時間は午前10時から日没までとなっています。入園料は、大人5ユーロ、子供・お年寄り・団体客が3ユーロです。夏は、野鳥の繁殖期であるため、閉園となっています。受付では、野鳥観察用の双眼鏡(倍率10倍)を、1ユーロで貸し出しています。

 入口(ingresso)から入り、上の図で、赤い線で示された散歩道を歩いて、いくつかあった観察小屋で、バードウォッチングをしました。テヴェレ川と湖にはさまれた小道は、さぞかし美しいことだろうと、散歩ができないかどうか聞いてみたところ、「左右に川と湖が見えて、眺めはすばらしいけれど、あまり手入れされていないので、倒れている木があったり、道が泥だらけだったりする可能性がある上、今日はもう時間が遅いから、また次回に。」とのことでした。

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 道沿いには、湖・湿地に住む動物や森に生きる動物について、絵や骨、木の実などを使って説明した学習看板が、あちこちに立っています。ちなみに、この掲示板は、イノシシ(cinghiale)について説明しています。

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 散歩道では、湖の周囲が筵(むしろ)で覆われ、野鳥たちが人間に脅えることなく、安心して暮らせるように、配慮されています。道沿いには、時々、こんなふうに木でできた野鳥観察小屋があります。小屋の中には、鳥の生活を脅かさないために、「静かに」(Silenzio)と掲示があります。

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 大人用の高い観察台と、子供用の低い観察台があり、観察台からは、湖や遠くの山々がきれいに見えます。肉眼では、遠くに小さく鳥が見えるだけなのですが、

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 双眼鏡を使うと、鳥たちが思いのままに、くつろいだり、泳いだりしているのが、よく見えて、興味深かったです。(わたしのカメラの性能ではこれが精一杯)

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 小屋の中には、鳥だけではなく、湖に棲息する魚の説明もありました。右上のtinca(日本語では「テンチ」)という魚は、トラジメーノ湖(下記リンク参照)周辺のレストランで、この魚の卵を使ったパスタやブルスケッタを食べる機会がよくあります。この図入りの説明のおかげで、今回初めて、どんな魚かを知ることができました。

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 aula(意味は「教室」)と名づけられた2階建ての建物の中には、動物や環境について学べる展示と野鳥観察台があります。写真手前に見えるのは、倍率50倍の望遠鏡で、これを使うと、遠くの鳥たちの様子が、くっきりと見えました。大きな鳥や小さな鳥、色や形も違う鳥が、そんなことに関わらず、ごく近くにいて、互いにくつろいで過ごしている。人間もこんなふうに生きられたらいいのに、と思いました。つい最近見た映画、『E ora dove andiamo?』を思い出しながら。



 小さく平和な村でも、ちょっとしたことがきっかけで、ふだんは仲よく暮らしているイスラム教徒とキリスト教徒の男たちの間で、激しいいさかいが起こりがち。すでに子供や夫を亡くした女たちは、つまらぬ闘いでこれ以上、愛する者を失うまいと、あの手この手を使って、男たちの目をいさかいから逸らそうとする。つらい環境に置かれながらも、明るく強く生きる賢明な女たちに拍手を送らずはいられない、とてもすてきな映画でした。ペルージャではCinema Sant’Angeloで、今日、2月1日まで上映しています。(下記リンク参照)機会があれば、ぜひご覧ください。

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 わたしが見ているとも知らず、あっちへ行ったりこっちへ行ったり、くるくる回ったり、身づくろいをしたりと、のんびりしているこの白いダイサギ(イタリア語、airone bianco maggiore)が、とてもかわいらしかったです。

 アルヴィアーノの湖と湿地帯は、テヴェレ川の水を人工的に堰き止めた結果、生まれたものです。以来、湖を何千羽もの鳥たちが訪れるようになったものの、同時に狩猟もさかんに行われたため、自然環境保護運動が高まり、1977年にウンブリア州が全域で狩猟を禁止しました。以後、テルニ県がWWF、ENELなどと協力しながら、渡り鳥を始め、多くの動植物が棲息できる環境を整え、野鳥観察ができる散歩道や小屋を設置し、動植物について学べる場所として、オアシスを造り上げてきました。

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Castello di Alviano 29/1/2012 17.07

 バールで温かい紅茶を飲んで、いよいよ古城に着いたのは、午後5時過ぎのことでした。アルヴィアーノ城は、995年頃に、軍事要塞として建造され、15世紀末に改築されて、典型的なルネサンスの城として生まれ変わりました。現在では、城の上階は町役場として使われ、1階と半地階は、博物館となっています。10月から3月にかけては、この古城に入場できるのは、日曜・祝日だけで、開館時間は10:30-12:30、 15:00-18:00。本来、入場料は2.5ユーロのところ、オアシスの入園券を持つわたしたちは1.5ユーロで入れるとのことでした。ちょうどガイド付きの古城案内が始まるところだったのですが、日が暮れる時間帯だったために、屋内よりも、夕日に染まる湖を見ようと、今回は訪問しませんでした。オアシス入園による割引は、1か月間有効とのことです。

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 茜色に染まる湖を見に行こうと急いでいると、上から夫の声が聞こえます。上階が町役場となっているため、自由に階段を上って、窓から景色を眺めることができるのでした。

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 それで、わたしも、後について上ってみました。眺めはなかなかいいのですが、湖はあまりよく見えません。

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 夕焼けに染まる空と湖の眺めを楽しみながら、古城の周囲を散歩し、それから、帰途につきました。帰りは、日が暮れて暗くなってきた上、カーナビが、なぜか押し黙っている上に、来るときに通ったのとは違う、カーブの多い細い道を示すので、途中から、夫に運転を代わってもらいました。うんともすんとも言わずに、わたしを不安のまま運転させ、夫をいらだたせたこのカーナビ、ペルージャに入って、我が家がもう近いというときになって、突然、ようやく道案内を始めたのでありました。ここまで来たら、もう案内の必要はないというときになって……

参考資料・リンク / Riferimenti bibliografici & web
- G. Cardinali, “Oasi di Alviano: tra storia e natura”
- Servizio Turistico Associato dell’Amerino, “Umbria. Cuore verde d’Italia – Amelia e il territorio, pianta della città”
- Molise Alberi – Regione Umbria – Elenco degli alberi monumentali censiti dal C.F.S.
- Comune di Alviano – Cosa visitare – Oasi naturalistica
- WWF Italia – Oasi del Lago di Alviano
- Cinegtti – Perugia - Spoleto (ペルージャのCinema Sant’Angelo、上映予定)
- Sistema Museo – Museo / Castello di Alviano

関連記事へのリンク / Link per gli articoli correlati
- 「アメーリアとプレゼーペ1」 / Amelia ed i Presepi - Parte1
- 「アメーリアとプレゼーペ1」 / Amelia ed i Presepi - Parte2
- 「巨木にあいさつ」 / Incontro con la Grande Querca a Nottoria di Norcia (28/1/2012)
- 「初夏のポルヴェーセ島2」 / Lago Trasimeno in estate(トラジメーノ湖とその魚料理)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-02-01 11:14 | Umbria | Trackback | Comments(14)

寒波到来、しっかり防雪

 今日、1月30日月曜日の朝、天気予報をチェックすると、これから2週間の間、ペルージャではひどく寒い日が続き、雪の日が多いとのことでした。それで、他の地方はどうかとオンライン記事を見ると、「イタリア北西部に雪が降り、トリノとアスティでは学校が休校に」とあります。(下記リンク参照)

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Castelluccio di Norcia 7/1/2012 12.32

 iL Meteo.itで、今後のイタリアの天気予報の概況を見ると、予報はこれから刻々と変わるのでしょうが、現時点では、
・火曜日から日曜日にかけて悪天候、雪、さらに厳寒
・全ヨーロッパに極寒の冬季到来


とあり、以降、雪に関する情報だけ、抽出すると、

・今日は、アドリア海岸に雪。火・水曜は、朝方、イタリア中部・北西部に雪、
 その後、エミリア・ロマーニャにも降雪、そして南部に大雪
・木・金曜は、北部とトスカーナに大雪、中部の低地にも雪
・土曜は、中・南部とエミリア・ロマーニャに雪。ローマやナポリにも降雪

 さらに、翌日曜日には、北部での気温が氷点下15度となる見込みとあります。

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Castelluccio di Norcia 7/1/2012 16.20

 というわけで、この期間にイタリア旅行を予定されている方は、事前に天気予報を調べて(調べ方は下記リンク参照)、防寒、防雪対策をしっかりして、お出かけください。

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Castelluccio di Norcia 7/1/2012  16.45

 また、降雪量が多くなると、飛行機やバス、電車の便にも、影響が出てくる可能性があります。例年2月を中心に、空港が閉鎖されたり、電車がストップしたりすることもままあります。そういうときも、最初からそれが分かればいいのですが、空港や駅に着いたものの、いつ便が出るか分からず、あてもなく出発を待たなければいけない可能性もあります。テレビニュースや天気予報に十分に注意し、いざという場合は、空港や駅で、暖かく過ごせるように、十分に着込んだり、すぐに出るところに厚着やマフラーを入れたりしておくといいかと思います。

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Centro Storico di Spoleto 12/1/2012

 この冬からは、イタリア全国の多くの道路で、たとえ雪の恐れがなくとも、雪用タイヤあるいはチェーンの携帯が義務づけられています(下記リンク参照)が、実際に雪が降り、凍結の恐れが出てくると、ふだんはタイヤやチェーンの必要がない道路でも、携帯が義務となります。今後2週間に車を使う予定があるのに、、まだ雪用のチェーンもタイヤも準備されていないという方は、購入をお急ぎください。

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 長いこと、車の雪対策に悩んでいたわたしは、結局、自動車用品を専門に扱っている友人を通じて、こちらのスノーチェーンを購入しました。雪や凍結の恐れがあるときに、運転をするつもりはありませんが、これで、罰金を恐れずに、高速道路を走ることができます。

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Monti Sibillini 7/1/2012  11.54

 今回ご紹介した雪景色の写真は、今年1月7日に、シビッリーニ山脈を訪ねたときのものです。(下記リンク参照)上の写真でお分かりのように、この日は、雪が積もっていたのは山のかなり高い部分だけで、平地にはまったく雪がありませんでした。それが、今週から来週にかけては、イタリア中部では、低地にも雪が降るとのことです。車で移動される際には、十分にご注意ください。

LINK
- la Repubblica.it – Maltempo – Neve su tutto il nord-ovest. Scuole chiuse a Torino e Asti 29/1/2012
- iL Meteo.it – Previsione del Tempo Italia ed Europa
- la Repubblica Roma.it – In arrivo una settimana gelida neve anche alle porte di Roma 29/1/2012
- Yahoo! Japan 知恵袋 - 知恵ノート - イタリア旅行中の天気予報を調べる
- 「1月の旅難、 スト・雪・凍結」(雪用チェーン・タイヤ携帯の義務と罰金について)
- 「雪のカステッルッチョ1」
- 「雪のカステッルッチョ2」

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-01-30 12:17 | Viaggi | Trackback | Comments(6)

巨木にあいさつ

 1月28日土曜日は、

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la Grande Quercia, Nottoria di Norcia 28/1/2012

樹齢数百年の巨木を訪ねて、ノルチャよりさらに少し南方の村、Nottoria di Norciaに向かいました。

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 途中、用事があって、アッシジ(Assisi)の町に立ち寄り、ついでに、散歩を楽しみました。

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 ノルチャに近い道路沿いのレストラン、Ristorante “da Pietro”で昼食。わたしは、本日の定食を頼み、夫はアラカルトで注文しました。プリモは、わたしはラディッキオとスペックを生クリームソースであえたパスタ、夫は、「川のカルボナーラ」(carbonara di fiume)。味見をさせてもらうと、肉ではなく、魚を卵とあえたこのスパゲッティが、とてもおいしかったのですが、夫は、わたしのパスタの方が気に入ったといので、途中でお皿を交換して、半分ずつ、二つのパスタを味わいました。

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 レストランでは、たくさんの鳥を飼っているのですが、白鳥もたくさんいたので、びっくりしました。

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 昼食後は、すぐにNottoria di Norciaを訪ねて、ヨーロッパオークの巨木(Grande Quercia)にあいさつをしました。小さな村を散歩したあと、上の写真で、巨木の左に見える道をまっすぐ進み、墓地の少し前で、右に曲がって、山を登って行きました。

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 ゆるやかな坂道は、ヨーロッパオークの木々に囲まれています。冬の間、枯れた葉がずっと木の枝についたまま残っていて、春になって新しい葉が出てくるまでは、葉を落とさないのが、ヨーロッパオークの特徴です。

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 どこまでも続く坂道を上っていくと、あんなに遠くに見えていた山が、すぐ近くに姿を現し、道が時々白い雪に覆われるようになりました。

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 はるか下方に広がる平野と小さな村、遠くの山並みがよく見晴らせます。このあたりに着いたのは、午後4時20分過ぎ。日が暮れる前にと、ここまで歩いてから、来た道を引き返し、山を下り始めました。

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 散歩を終えてから、向かったのは、スポレート(Spoleto)の町です。

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 ペルージャから来る友人と合流して、例の店、Taverna dello Spagnaで、夕食にピザを食べるためです。研究を重ねた結果、さまざまな穀類の粉を混ぜ合わせて、おいしくできるピザを考案したんだと、大晦日に店長から聞いていた夫が、ずっと興味津々だったのです。

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 わたしが、この上なくおいしいと思ったのは、こちらのオレンジジャムを添えたパンナコッタです。名前は、panna cotta all’arancia e zenzeroなのですが、しょうが(zenzero)は隠し味なのか、まったく感じませんでした。甘酸っぱいオレンジジャムと上品な甘さのパンナコッタの組み合わせが、絶妙でした。

 おいしい食事とおしゃべりを十分に楽しんでから、再び寒い町を歩いて、駐車場に向かい、ペルージャの自宅に帰ったのは、午後10時35分頃のことでした。


LINK
- Molise Alberi – Regione Umbria – Elenco degli alberi monumentali censiti dal C.F.S.
- alberi momumentali dell’Umbria (pdf) (p.9)
- Ristorante Pizzeria Taverna dello Spagna, Spoleto
- 「新年まで秒読み」/ Ristorante Taverna dello Spagna, Spoleto
- 「年越しはスポレート」/ Fine anno 2011-2012 a Spoleto

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-01-29 00:43 | Umbria | Trackback | Comments(2)

冬のテッツィオ山

 昨日、1月22日日曜日は、夕方、友人たちと共に、テッツィオ山(Monte Tezio)を登りました。

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la Prima Croce sul Monte Tezio 22/1/2012 16.44

 テッツィオ山には、山頂を始めとして、大きな十字架が三つ立っています。一番低い位置にある十字架(上の写真)からは、ご覧のようにミジャーナの集落と改築中の古城を、見下ろすことができます。

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 出発は、ミジャーナのはずれにあるオリーブ園です。改築中の家は、外観が、かなりきれいに仕上がってきました。改築前に家を支えていた古い梁は、モミの木でできているのですが、中にはいくつか、まだ使えるものがあり、最近は、夫が、仕事から早く帰宅した日や土曜日に、この古い梁を磨く作業に、勤しんでいます。

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 ミジャーナの上にそびえ立つプロコーピオ城(Castello di Procopio)の改築も、もうかなり進んでいます。

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 初夏には、野生のアスパラガスが見つかり、色とりどりの自生のランが、そこかしこに咲いていた山(下記リンク参照)も、今は冬枯れの風情です。

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 かと思えば、緑や赤が、彩りを添えている場所もあります。

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 野バラの実の赤も、いっそう深くなりました。

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 寄り道しながら、休憩しながら、ゆっくり登り、ようやく一つ目の十字架が近づいてきました。

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 雲の多い日でしたが、十字架の周囲からは、古城もミジャーナの町も、そして遠くに連なる山並みも、見晴らすことができました。

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 上の写真は、拡大撮影したものですが、ミジャーナ(Migiana di Monte Tezio)の集落が、かつての教会から改築中の家まで、よく見えています。

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 しばらく眺めを楽しんでから、日が暮れないうちに、寒くならないうちにと、急ぎ足で山を下りました。写真に見えるのは、ヨーロッパオーク(quercia)です。

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 冬にこの木を見るたび、「ヨーロッパオークは、冬の間もずっと枯れ葉を身にまとい続け、春になって新芽が出るまで、葉を落とさないんだ。」と、出会ってまもない頃に、夫が教えてくれたことを、思い出します。


関連記事へのリンク / Link per gli articoli correlati
- 「テッツィオ山登頂」 / Passeggiata sul Monte Tezio, maggio 2010(同じ記事のイタリア語版↓↓)
- ”Monte Tezio I – verso Le Tre Croci”, magio 2010
(Versione in italiano dell’articolo immediatamente sopra)
- 「少しずつ少しずつ」 / Migiana & Castagneto, autunno 2011
- Ingenium Studio Associato – Progetti – Castello di Procopio

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-01-23 16:54 | Umbria | Trackback | Comments(2)

杏さんとペルージャ2

 ペルージャには、エトルリア文明や古代ローマ、中世など、それぞれの時代を語る遺跡や建築物が残り、傑作を有する美術館や教会も、たくさんあります。

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Palazzo dei Priori - Galleria Nazionale dell’Umbria, Perugia    11/1/2012

 初日は、町並みの美しさを楽しんでいただこうと、名画の多い国立ウンブリア美術館も、説明だけして、前を素通りしました。

 まずは、ペルージャ市の観光案内所で、町の地図や美術館・博物館・催し物などの案内を、入手しました。

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Loggia dei Lanari (XIV sec.), Perugia    Perugia    11/1/2012

 観光案内所の左手にあるアーチをくぐり、小道を進むと、14世紀の美しい開廊、Loggia dei Lanariがあります。二つ並ぶ尖塔アーチのうち、右のアーチは、観光案内所の窓になっていて、そのため、ウンブリアの観光案内ポスターが貼られています。左のアーチ越しには、その前に続く通りと、その先に建つプリオーリ宮殿(上記参照)の一部が見えます。

 では、右に見える大きなガラス張りの円形アーチは何かと言うと、ペルージャ市役所の出張窓口(Comune di Perugia U.R.P.)です。この出張窓口は、とても便利で、身分証明書(Carta d’Identità)や各種証明書の申請・受領ができる上、市役所よりも受付時間が長く、係りの人が親切です。(下記リンク参照)

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Perugia 11/1/2012 16.40

 それから、どんどん歩いて、北西へと伸びる町並みが見晴らせる場所まで、やって来ました。正面には、ペルージャ外国人大学の校舎となっているガッレンガ宮殿(Palazzo Gallenga)が、小さく見えています。奥の方、やや右寄りに見える、ラクダのこぶの形をした山は、テッツィオ山(Monte Tezio)。茜色に染まったこの一角には、かつては修道院がたくさんありました。

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 こちらは、北東へと伸びる一角、モンテルーチェ(Monteluce)です。かつては、病院の病棟が立ち並んでいたこの地域は、病院が郊外に移転した今、新しく生まれ変わろうとしているところです。(詳しくはこちら

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 わたしたちが見守る中、遠くの山並みが、少しずつ少しずつ、赤く染まっていきます。

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Arco Etrusco (III sec. a.C.), Perugia 11/1/2012

 長く長く続く階段を下りると、このエトルリア門が左手に現れます。

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mura etrusche (III sec. a.C.), Perugia 11/1/2012

 上の写真では、町の城壁の礎に、白く巨大な石が積み重ねられているのが見えます。このエトルリア壁も、エトルリア門も、紀元前3世紀に、エトルリア人が建造したものです。

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Perugia   11/1/2012 16.59

エトルリア門に沿って、坂道を上って行くと、下方に、南へと細長く伸びる道、Via dell’Acquedottoが見えます。

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Fontana Maggiore (1275-1278), Perugia 11/1/2012 20.09

 Acquedottoは、イタリア語で「送水路、水道橋」。13世紀に、近くの山から、ペルージャの町の中心に作られた大噴水(上の写真)まで、水を運ぶために築かれた送水路の上を通る道なので、今も、Via dell’Acquedotto(直訳は「送水路通り」)と呼ばれています。

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 ペルージャの中心街から、アーチの下をくぐり、

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坂道を下りて、

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この送水路(Acquedotto)の上を歩いて行くと、町並みを見晴らしたり、庭園を見下ろしたりしながら、散歩を楽しむことができます。

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 たくさん歩いたあとは、中心街に戻り、おしゃれな喫茶店、Caffè di Perugiaで、生クリーム(panna)つきのおいしいホット・チョコレート(cioccolata calda)を飲んで、くつろぎました。

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 夕食は、プリオーリ通りにあるPizzeria Ristorante La Cambusa(下記リンク参照) で食べました。このときには、夫のルイージも加わり、杏さんと3人で、おしゃべりや、おいしいピザとワインを、心ゆくなく楽しみました。

*追記(2012年12月14日)
 お店の場所が変わりました。新店について詳しくは、下の記事をご覧ください。
- 復活! ピザ屋、 La Cambusa

参考文献・リンク / Riferimenti bibliografici & web
- “Città d’Arte. Perugia Arezzo Urbino” – Eizione speciale per © 2011 Gruppo Editoriale L’Espresso(記事はこちら
- Galleria Nazionale dell’Umbria - HOME
- 国立ウンブリア美術館、開館日時・入館料などの案内
- Comune di Perugia – U.R.P.(ペルージャ市役所、出張派出所のサービス業務案内)
- Comune di Perugia – Uffici anagrafici e Urp(ペルージャ市役所の戸籍課と出張派出所の受付日時)
- Caffè di Perugia - HOME
- Pizzeria Ristorante La Cambusa - Contatti

関連記事へのリンク / Link per gli articoli correlati
- 「杏さんとペルージャ1」 / Passeggiata nel Centro di Perugia 11/1/2011 – Parte1
- 「外国人大学と町並みを訪ねて」 / Passeggiata panoramica a Perugia
- 「ピザ屋、La Cambusa (ペルージャ)」 / Pizzeria Ristorante La Cambusa
(↑↑ ピザやワインは相変わらずおいしいのですが、この記事を書いてまもなく、メニューが変わり、値段も以前より高くなりました。)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-01-15 00:30 | Umbria | Trackback(1) | Comments(10)

杏さんとペルージャ1

 1月11日水曜日は、午後1時頃家を出て、バスを乗り次ぎ、

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モルラッキ広場のバス停で降りて、奥ゆかしい中世のアーチに飾られた坂道を上り、

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Fontana Magiore & Palazzo dei Priori, Perugia 11/1/2012

大噴水プリオーリ宮殿の眺めを楽しみながら、ペルージャの目抜き通り、ヴァンヌッチ通り(Corso Vannucci)を歩いて、

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中心街にあるホテル、La Rosettaに向かいました。ブログ友だちの杏さんにお会いするためです。

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 短い日照時間を有効に活用して観光ができるようにと、ランチメニューがいろいろあるレストラン、Ristorante il Bacioで昼食。二人とも最近食べ過ぎたからということで、おなかと体重に優しい野菜スープとブルスケッタのランチセットを頼みました。なぜかスープがひどく塩辛かったのですが、野菜がたっぷり入っていて、飲み物までついて一人7.5ユーロと、値段がとてもお得でした。

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ヴァンヌッチ通りから、趣のある路地に入り、少し下ったところにあるこの店には、こんな一角もあり、ひょっとしたら、昔はワイン貯蔵庫(cantina)として使われていたのかもしれないなと思いました。

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 昼食後は、まず、イタリア広場近くから、エスカレータで下りて、パオリーナ城塞(Rocca Paolina)(1540-1543)を訪ねました。ペルージャの領主であったバッリョーニ家(Famiglia Baglioni)が、16世紀に教皇軍に敗れ、勝利を収めたパウルス三世(Paolo III)が、バッリョーニ家の家や塔があった場所を破壊し、その町の一角の上に築いた城塞で、そのため、城塞の中には、当時の町並みや通りがそのまま残っています。

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 今でこそ、パオリーナ城塞は、中世の歴史や建築を偲べる観光名所、あるいは、坂の上の中心街に楽にたどり着けるエスカレータ(scala mobile)のある場所として知られていますが、1861年のイタリア統一までは、ペルージャにおける教皇権力の象徴であったようです。

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 中心街からエスカレータを一つ下りて、道をそのまままっすぐ歩いて行くと、ここから城塞の外に出ます。

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 この出入り口の上部を飾るマルツィア門(Porta Marzia)は、紀元前3世紀にエトルリア人によって建造されたものです。マルツィア門は、本来、ペルージャの町を取り囲むエトルリア壁(mura etrusche)の門として築かれ、ここから約4m離れた場所にあったのですが、パオリーナ城塞の設計・建造を手がけた建築家、Antonio da Sangalloが、1542年に、本来あった場所から門を取りはずし、城塞の東の稜歩(bastione orientale)に、はめ込みました。

 マルツィア門の上部では、ペルージャの守護神とされていたGiove(ゼウス)ディオスクロイ(Dioscuri)(下注参照)の彫像が、馬の上半身像と共に、欄干に並んでいます。

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 城塞を出たあとは、坂を登って、再びイタリア広場周辺に戻り、ペルージャの町、そして、遠くの山々の美しい眺めを楽しみました。中央には修復中のサン・ドメーニコ教会(Basilica di San Domenico)が、右手の奥には、サン・ピエートロ教会(Chiesa di San Pietro)の鐘楼の尖塔が見えています。

 左奥に広がる細長い台形の山は、スバージオ山(Monte Subasio)で、

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 その中腹に広がるアッシジ(Assisi)の町並みも、よく見えます。そして、スバージオ山の右手後方に長く連なる白い連峰は、

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そう、雪に覆われたシビッリーニ山脈(Monti Siblillini)です。

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 展望台の絵を見ながら、杏さんと二人で、遠くに見える山々や教会の名前を確認します。

f0234936_0371976.jpg

 そのあと、展望台からしばらく道を下って、古い町並みを上から見晴らせる場所までやって来ました。初夏には、花に覆われ、アマツバメがたくさん飛び交う場所です。

⇒ 記事、「杏さんとペルージャ2」につづく(リンクはこちら
⇒ Continua all'articolo, "Passeggiata nel centro storico di Perugia 11/1/2012 - Parte2"

下注
・ディオスクロイ - 《ギリシャ神話》 ゼウスとレダの間に生まれた双子、カストールとポルクス (以上、小学館、『伊和中辞典』のDioscuriの項から引用)

参考文献・リンク / Riferimenti bibliografici & web
- “Città d’Arte. Perugia Arezzo Urbino” – Eizione speciale per © 2011 Gruppo Editoriale L’Espresso(記事はこちら
- Umbria e Arte – Perugia: La Rocca Paolina e Porta Marzia
- it.wikipedia – Rocca Paolina

関連記事へのリンク / Link per gli articoli correlati
- 「町にお出かけ」 / Passeggiata nel centro storico di Perugia
- 「パノラマ鳥瞰」 / Punti panoramici di Perugia
- 「ピザと教会と音楽と」 / Basilica di San Domenico & Chiesa di San Pietro, Perugia

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by milletti_naoko | 2012-01-13 16:41 | Umbria | Trackback(1) | Comments(4)

天からの贈り物

 1月8日日曜日は、夕方、友人夫妻を訪ねて、プレッジョを訪れました。

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 沈みゆく日の光を浴びて、茜色に染まるプレッジョ(Preggio)の村の美しさに打たれながら、

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日が沈むまでは、友人宅の庭で、太陽が贈ってくれる暖かさと眺めを楽しみました。

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丘の上を走って、プレッジョに向かう、その途中にも、夕焼けの空を湖面に映したトラジメーノ湖(Lago Trasimeno)を見ることができました。

 冬は、晴れた日も曇りの日も、夕焼けの空がそれは美しいので、日暮れ時に散歩をしたり、車で出かけたりするたび、光と空のすばらしい競演に、感動することがしばしばです。

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by milletti_naoko | 2012-01-12 09:36 | Umbria | Trackback | Comments(8)

雪のカステッルッチョ2

 シビッリーニ山脈の峰に囲まれた小さな村、 カステッルッチョ(Castelluccio di Norcia)を訪れたわたしたちは、

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思いがけず、夫の従姉のだんなさんに出会い、

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白い雪の積もる坂道を登って、従姉夫婦の家を訪ね、昼食をごちそうになりました。(下記リンク参照)

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 奥の方に、長く右手に伸びる道路は、マルケの村、ヴィッソ(Visso)に向かって、山を下って行く道です。路上駐車の車がたくさん並んでいますが、夫の車もその1台です。左右に並ぶ、この二つの峰の間には、平地があって、道はこの峰の間を進んで行きます。今回、わたしたちは、その道を散歩しました。

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 まずは車まで歩いて、その後、ほんの少しだけ、ヴィッソ方向に車で進み、路傍に駐車しました。登山靴(scarponi)にはきかえ、スパッツ(ghette)も装着し、雪の道を歩いていくと、夫の車(赤い矢印で示した部分)が、もうこんなに小さく見えます。

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 寒いので、給水場には厚い氷が張り、その下を、水がかろうじて少しずつ流れています。

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 舞い降りた雪が、風に吹かれて描き出した模様が、禅寺の庭園に描かれる砂模様を思わせます。

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Castelluccio di Norcia 5/7/2011

 この同じ風景が、7月には、緑と黄色い花に覆われていました。(下記リンク参照)

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 歩くうち、耳たぶやあごが冷たくなってきたので、帽子の上から、さらにフードで覆いました。

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 午後3時半には、太陽が峰の向こうに姿を消してしまい、以後は、もっぱら日陰を歩くことになりました。

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 時々、動物のものらしき足跡も見かけました。

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 日陰を歩くのは寒いし、日が暮れる前に車に戻ろうと、この木のあたりまで来てから、道を引き返しました。このとき、時間は午後3時57分。

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 透きとおった大小のつららが、木の根の間に並んでいます。

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 車に引き返す途中、白い山の上に、まるく大きな月が顔を出しているのに気づいて、感動しました。

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 そこで、月がやがて完全に姿を見せるまで、そして、その後も、少しずつ月が空高く昇っていく様子を眺めながら、銀世界を散歩しました。

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 車に戻ったのは、午後4時半過ぎで、傾きかけた夕日が、雪山を淡いピンク色に染めているところでした。

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 茜色に染まった山と白い月を、飽くことなく眺めたあと、ペルージャへの帰途につきました。帰りは、ノルチャではなく、ヴィッソを通って帰りました。チェーザレから、距離は同じだし、ヴィッソに向かって山を下りれば、道路に雪や凍結がないと聞いていたからです。まさにそのとおりで、道路には雪や氷がまったくなく、安心して、夕焼けに染まる雪山の眺めを楽しみながら、山を下りることができました。

*****************************************************
Bellissimi! Castelluccio di Norcia e i Monti Sibillini con la neve.

Suggestiva i monti rosa al tramonto
tra i quali spuntava la luna bianca. 7/1/2012
*****************************************************

参照リンク / Riferimenti web
- Castelluccio di Norcia - HOME

関連記事へのリンク / Link per gli articoli correlati
- 「雪のカステッルッチョ1」 / Castelluccio con neve – parte1
- 「花のカステッルッチョ」 / Castelluccio in fiore

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by milletti_naoko | 2012-01-10 18:33 | Umbria | Trackback | Comments(3)

雪のカステッルッチョ1

 1月7日土曜日は、ウンブリア州の南東、マルケ州との州境にあるカステッルッチョ(Castelluccio di Norcia)を訪ねました。

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 この頃は、ペルージャからアッシジへと車で向かうと、高速道路から、遠くに白く雪を戴いたシビッリーニ山脈がよく見えます。そこで、真っ白な雪の世界を歩いてみようと、この雪山に抱かれた小さな村、カステッルッチョを目指しました。

 ペルージャを朝10時25分に出発。スポレートの少し手前で、無料高速道路から下り、まずはノルチャ(Norcia)・ヴィッソ(Visso)に向かって進みます。まもなく右手に、緑に囲まれた清流、ネーラ川(Fiume Nera)が現れ、道は川沿いに進んで行きます。

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 Borgo Cerreto付近で、道が、ノルチャ行きとヴィッソ行きに分かれます。どちらも、シビッリーニ山脈のふもとにある山ですが、ノルチャはウンブリア州、ヴィッソはマルケ州の村です。正式名を「ノルチャのカステッルッチャ」(地名、Castelluccio di Norciaの直訳)というくらいだから、こちらの方が近道だろうと、夫は迷わず、ノルチャに向かう道を進みます。

 ようやく、白い雪に覆われたシビッリーニ山脈(Monti Sibillini)の頂が見えてきました。

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 ノルチャ(Norcia)は、聖ベネデットの生まれ故郷です。San Benedetto(イタリア語で、「聖ベネデット」)と聞くと、ミネラル・ウォーターを思い浮かべる人がいるかもしれませんが、この聖ベネデットこそ、カトリック教会における修道院制度を創設した人物で、ヨーロッパの守護聖人でもありいます。ノルチャは、中世の町並みが美しく、古代ローマの暮らしの跡が見えるところもあり、サラミ類がおいしいことで有名な村です。時間があれば、立ち寄りたいところですが、今回は、冬の早い日没の前に、銀世界での散歩を楽しもうと、ノルチャの村を取り囲む城壁だけを車内から眺めて、山を目指しました。

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 道は、カステッルッチョ(1452m)に向かって、シビッリーニ山脈の斜面を、上へ上へと登って行きます。ノルチャ(604m)の町並みが、もうこんなに遠くに、小さく見えます。

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 時々、道路がうっすらと白くなり、薄い雪や氷に覆われているところがあります。そのため、車は、ゆっくりゆっくりと坂道を登って行きます。

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 ようやく山の間に広く広がる高原、Piano Grandeが見えてきました。奥の丘の上には、カステッルッチョの村も小さく見えています。

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2008/6/26

 夏には、色とりどりの花が美しい高原や緑の山々(下記リンク参照)が、今は、すっかり白い雪に覆われています。

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 雪の残る道を、用心深くそろそろと進んで行きます。カステッルッチョの村が、道路の左手に立つ棒の左奥に見える丘の上に、小さく見えています。

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 丘の上に立つ村には、駐車場があるのですが、駐車場もその周辺の路傍も、車でいっぱいです。そこで、いったん村を通り過ぎて、車を縦列できる場所が見つかるまで先へ進み、駐車してから、村へと引き返しました。

 村の中心近くには、サラミ類やチーズ、レンズマメなど、地域の特産品を売る露店が並んでいました。 昼食用のパニーノを買おうと思って、村に足を運んだわたしたちでしたが、

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先を歩いていた夫が、まったく偶然に、ちょうど散歩を終えて帰宅する途中のチェーザレに出会い、そこから、あいさつやおしゃべりが始まりました。チェーザレは、夫の従妹、パオラのだんなさんです。チェーザレが、「うちで昼食を」と誘ってくれたものの、わたしたちは、「いきなり押しかけては迷惑だし、日が暮れる前に散歩を楽しみたいから」と、ていねいに断ったのですが、

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「せっかく久しぶりに会ったのだから」と、結局、二人のすてきな山の家で、昼食をごちそうになりました。写真に写っているレンズマメのスープは、もちろん、カステッルッチョ産のレンズマメを使ったものです。パオラ手作りのカンネッローニも、レモン風味でおいしくて、急に訪ねたのに、こうして温かくもてなしてくれたパオラ夫妻に、感謝すると同時に、「本当にすてきな人たちだな」、「こんなふうになれたらいいな」と思いました。

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 チェーザレが、おいしいからぜひと勧めてくれた、こちらの赤ワイン、Gabrinoも、とてもおいしかったです。(下記リンク参照)

⇒「雪のカステッルッチョ2」につづく(リンクは こちら
⇒ Continua all'articolo, "Castelluccio con neve – parte2"

参照リンク / Riferimenti web
- Castelluccio di Norcia - HOME
- Cantina Dionigi - Gabrino

関連記事へのリンク / Link per gli articoli correlati
- 「花のカステッルッチョ」 / Castelluccio in fiore
- 「雪のカステッルッチョ2」 / Castelluccio con neve – parte2

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by milletti_naoko | 2012-01-09 15:37 | Umbria | Trackback | Comments(6)

ネコと人形と夕焼けと

 ところ変われば、年末年始の過ごし方は違うもので、義弟の奥さんの国、エクアドルでは、古紙を詰めた人形を作って、古着を着せ、仮面をかぶせて、大晦日の晩に、庭に火を焚いて燃やす風習があります。

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 昨年末、12月30日の夜、家の扉を開けた夫が声を上げたので、何かと思ったら、だれもいないはずの踊り場に、こちらの人形が鎮座していたからでした。

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 元旦の日は、夕方、今年最初の夕日を見に行こうと、テッツィオ山(Monte Tezio)に向かいました。

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 余裕を持って出かけたつもりが、トラジメーノ湖(Lago Trasimeno)を見晴らせる場所、Miralagoに着いた頃には、夕日が雲の向こうに姿を消していました。

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 それでも、山を下りながら、少しずつ紅に染まっていく空の様子を、木々の間から眺めることができました。

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 こちらは午後5時過ぎに、テッツィオ山自然公園入口前に置いた車まで戻ってから、撮影した写真です。重なる山並みの間に、わずかにトラジメーノ湖が顔を出しています。遠くに見える、裾野が穏やかに広がる山は、トスカーナのアミアータ山(Monte Amiata)

 沈む夕日には間に合いませんでしたが、とても美しい夕焼けの空を見ることができました。

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 最近、あまり記事にはしていませんが、我が家の周囲には、相変わらずネコたちがたくさんいます。年末年始は、大家族で昼食を食べる機会が多く、そういうときには、ローストチキンなど、肉のまだついた骨が、たくさん残ります。

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 それで、子猫たちも、この頃はごちそうが多いと大喜び。窓を開ける音を聞いては駆けつけて、食事に向かって突進。先に食べ終わった子猫が、こうやって、他のネコが食べている肉片を奪おうとして、結局は、この黒猫が肉を持って行ってしまいました。ネコたちの生存競争も、なかなか厳しいものです。

関連記事へのリンク
- 「ベファーナが来る!」
- 「初夏の恵みを味わう散歩 ~ヒナゲシとアスパラガス」 / Passeggiata fino a Miralago in giugno
- 「初秋のテッツィオ山」 / Passeggiata fino a Miralago in autunno

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-01-07 20:58 | Umbria | Trackback | Comments(6)


日本語教師・通訳・翻訳家。元高校国語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより


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Naoko Ishii
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